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避難所の製造プール

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避難所の製造プール
東日本大震災における
南相馬市の状況
地震の状況
小高区(平成23年3月12日撮影)
原町区(平成23年3月11日撮影)
鹿島区( 平成23年3月12日撮影)
津波の状況
小高区浦尻を
襲う津波
鹿島区南海老に
押し寄せる津波
津波の被害(小高区)
津波の力で自動車も大破
津波にのまれた水田
津波の被害(鹿島区)
国道6号を越えた津波
真野小学校前に打ち寄せられた漁船
(漁港から約3km)
津波の被害(原町区)
一瞬にして全てが奪われた
住居の2階部分が転がる
避難の様子
バスで県外へ避難
避難所には大勢の被災者
市内の様子
閉店したままのスーパー
ガソリンを求め行列
だれもいない駅前通り
被害状況
【人的被害】平成24年9月26日現在
・死亡
972人
(うち震災関連死 336人)
・行方不明
0人
・重傷者
2人
・軽症者
57人
【住家被害】平成24年9月19日現在
区分
全世帯数
被害
世帯数
全壊
大規模半壊
半壊
津波
地震
津波
地震
津波
一部損壊
地震
津波
地震
小高区
3,771世帯
1,066世帯
319世帯
34世帯
33世帯
15世帯
65世帯
150世帯
42世帯
408世帯
鹿島区
3,460世帯
1,034世帯
411世帯
18世帯
14世帯
19世帯
43世帯
56世帯
31世帯
442世帯
原町区
16,667世帯
1,858世帯
435世帯
4世帯
35世帯
9世帯
61世帯
58世帯
31世帯
1,225世帯
合 計
23,898世帯
3,958世帯
1,165世帯
56世帯
82世帯
43世帯
169世帯
264世帯
104世帯
2,075世帯
被害状況
【農地被害】
津波によって冠水した水田
津波によって甚大な被害を受けて、流失・冠
水した農地は、市の耕地面積の約3割に達する
と推計されています。
また、原発被害によって、平成23年度の水田
作付は30 ㎞圏内で制限されたことを受け、本
市全域において作付けを行わないことになりま
した。
耕地面積
(平成22 年度)
8,400ha
農地流出・冠水等
被害推定面積
2,722ha
被害面積率(%)
32.40ha
推定面積の田畑別内訳の試算
田耕地面積
2,642ha
畑耕地面積
80ha
農林水産省大臣官房統計部農村振興局作成(平成23年3月29日発表)
雑草が生い茂る水田
稲刈りしたままの水田
様々な支援
震災発生以降、全国の自治体から様々な支援
を受けています。
東京都杉並区、北海道名寄市、新潟県小千谷
市、群馬県東吾妻町との「スクラム支援会議」を
はじめ、富山県南砺市や滋賀県近江八幡市と
「災害応援協定」を締結し、復旧・復興に向けて
進んでいます。
また、杉並区をはじめ全国から職員が派遣され
ています。
杉並区から派遣された職員
スクラム支援会議
富山県南砺市と災害応援協定の締結
現在の状況
【居住関係】
平成24年10月11日現在
区
分
南相馬市
小高区
鹿島区
原町区
市内 避難所
0人
0人
0人
0人
市外 避難所
0人
0人
0人
0人
市内 知人宅・賃貸住宅借上げ等
5,137人
2,357人
543人
2,237人
市外 知人宅・賃貸住宅借上げ等
17,439人
5,694人
1,040人
10,705人
市内 仮設住宅
5,393人
3,388人
825人
1,180人
市外 仮設住宅
849人
200人
54人
595人
34,889人
0人
8,106人
26,783人
358人
95人
44人
219人
5,443人
699人
551人
4,193人
0人
0人
0人
0人
1,877人
385人
418人
1,074人
行方不明(県警発表)
2人
1人
0人
1人
現在の避難場所不明
123人
21人
12人
90人
51人
2人
10人
39人
71,561人
12,842人
11,603人
47,116人
自宅
病院・老人ホーム入所
転出
再転入
死亡
情報なし
合
計
仮設住宅
雇用促進住宅
現在の状況
【学校関係】
小・中学校 児童生徒の在籍推移
区
分
小
学
校
中
学
校
区名
教育委員会
平成24年4月10日作成
23年度
4月22日在籍
1月10日在籍
24年度
4月6日在籍
(予定人数)
(一学期開始日)
(3学期開始日)
(予定人数)
(1学期開始日)
C
C/A
D
E
E/D
県内
県外
A
B
原町区(8校)
2,716
786
29%
1,106
41%
2,554
1,227
48%
359
968
鹿島区(4校)
625
402
64%
506
81%
611
509
83%
23
79
小高区(4校)
717
43
6%
167
23%
681
178
26%
168
335
計
4,058
1,231
30%
1,779
44%
3,846
1,914
50%
550
1,382
原町区(4校)
1,295
555
43%
784
61%
1,235
790
64%
128
317
鹿島区(1校)
324
238
73%
289
89%
323
297
92%
5
21
小高区(1校)
344
52
15%
99
29%
305
101
33%
85
119
計
1,963
845
43%
1,172
60%
1,863
1,188
64%
218
457
計
6,021
2,076
34%
2,951
49%
5,709
3,102
54%
768
1,839
合
B/A
区域外就学
(4月6日)
(単位:人)
体育館での授業
(平成23年4月22日)
2学期から完全給食再開
(平成23年8月25日)
原町区5校再開
(平成23年10月17日)
原町区3校再開
(平成24年1月10日)
原子力発電所事故
警戒区域の検問
警戒区域への一時立入り
東京電力の仮払い申請
スクリーニング
除染
東京大学アイソトープ総合センター長の児玉
龍彦医学博士の指導や助言を受けながら除染
を行っています。
また、本市では平成23年8月と9月を「除染強
化月間」と位置付け、除染活動に取り組んでい
ます。
高圧洗浄機による除染作業
専門家を招いて一緒に作業する地域住民
学校校庭の表土剥ぎ作業
現在の状況
常磐自動車道 南相馬-相馬IC間開通
(2012年4月8日)
自校での入学式(原町区高平小学校)
がれき置場(原町区)
線量計の配付
(2012年6月23日)
現在の状況
仮設事務所
放射線対策総合センター
仮設工場
仮設店舗
現在の状況
内部被ばく検診(市立総合病院)
校庭での運動会(鹿島小学校)
自校での入学式(高平小学校)
プール授業(原町第三小学校)
復旧の状況
鹿島区南海老
(2011年3月12日)
鹿島区小島田(2011年3月13日)
鹿島区南海老
(2012年5月2日)
鹿島区小島田(2012年5月2日)
復旧の状況(小高区)
国道6号大井交差点(2012年5月16日)
国道6号大井交差点(2012年7月10日)
大井(2012年5月16日)
大井(2012年7月10日)
復旧の状況(小高区)
井田川地区(2012年5月16日)
井田川地区(2012年6月10日)
井田川地区(2012年8月9日)
井田川地区(2012年8月9日)
復旧の状況(小高区)
仲町(2012年5月16日)
仲町(2012年7月21日)
相馬野馬追の開催に向けて
雲雀ケ原祭場地の除染(2012年5月23日)
7月28日 出陣
小高神社
太田神社
北郷本陣
総大将御迎え
7月29日 本祭
執行委員長
南相馬市長 桜井勝延
お行列
甲冑競馬
神旗争奪戦
7月30日 野馬懸
小高神社
御水取の儀
野馬の追込
野馬の捕獲
南相馬市復興計画
『心ひとつに 世界に誇る 南相馬の再興を』
All hearts united for the rebirth of Minamisoma
1.復興計画の基本理念
2.主要施策
3.分野別施策
1.復興計画の基本理念
スローガン
全市民が復興へ向けて共有すべき~強い意志・メッセージ~
『心ひとつに 世界に誇る 南相馬の再興を』
基本方針
スローガンをふまえた復興計画の基本的な方向性
①『すべての市民が帰郷し
地域の絆で結ばれたまちの再生』
②『逆境を飛躍に変える
創造と活力ある経済復興』
③『原子力災害を克服し
世界に発信する安全・安心のまちづくり』
2.主要施策
主要施策
本市における被災からの早期復旧・復興へ向けた、取り組みの骨格をなす施
策の柱となるもの。
1.緊急的対応
1-1 放射性物質による汚染対策
1-2 市民生活の応急的復旧
2.市民生活復興
2-1 すべての市民が安心して暮らすこ
とができるまちの再生
2-2 コミュニティ、地域の絆の復活
3.経済復興
3-1 産業の再生
3-2 新たな産業の創出
4.防災まちづくり
4-1 災害に強いまちの創造
5.人づくり・
子育て環境の充実
5-1 未来を拓く子どもの育成・世代
を超えた人づくり
5-2 子育てしやすい環境の整備
6.原子力災害の克服
6-1 放射性物質による汚染への対応
6-2 「復興モデル」の世界発信
3.分野別施策
主要施策1 緊急的対応
基本施策1-1 放射性物質による汚染対策
○環境放射線モニタリングと放射線に関する情報提供
(市全域の空間、土壌、水道、井戸水等のモニタリング、放射線の知識普及)
○除染対策(教育施設、公共施設、道路、公園、水道施設、除染対策支援)
○農作物等の放射線量測定と情報開示(農作物・工業製品の風評被害対策)
○放射線被ばく調査の実施(内部被ばく検査、ガラスバッチ配布)
3. 分野別施策
主要施策3 経済復興
基本施策3-1 産業の再生
○農林水産業への支援(農地の再整備、漁業関連施設の整備、生産法人化による産業の再建、経営の
複合化、除塩)
○地域に根ざしている事業所等への復興支援(被災した製造業、商業等の再生に向けた支援制度の導
入等を国・福島県へ要望)
○街なか活性化(商業の活性化、街なかの賑わい創出)
○観光産業の復興支援(着地型観光など観光産業の再構築、復興観光や支援を通した新たな交流、
(仮称)鹿島サービスエリアに隣接した拠点施設整備)
○雇用創出・確保(復旧復興に関する工事や事業に地元人材を雇用)
○特区制度を活用した復興支援(税の優遇措置、利子補給等金融支援)
基本施策3-2 新たな産業の創出
○工業基盤整備推進(工業団地の整備、企業誘致)
○新産業創出(再生可能エネルギー基地の設立と関連産業の誘致、放射線研究産業の誘致、特区制度
による新規参入の支援)
○既存産業の強みを生かした新たな産業創出(機械金属加工産業の集積、ロボット工学など新分野の企
業進出推進)
○安定経営を目指した複合経営の促進(EDEN計画)
※EDEN計画とは・・・
植物工場や花卉工場などを活用した農産物の生産、大規模化や複合化などによる農業経営
の強化、加工・販売、エネルギー供給などを一体的に行う複合経営の取り組み。
3.分野別施策
主要施策6 原子力災害の克服
基本施策6-1 放射性物質による汚染への対応
○放射性物質に関する対策(放射線量測定強化、情報開示、啓発、除染)※(一部再掲)
○市民の健康管理対策(特定検診や各種がん検診、放射線による影響検査など)
○放射線被ばく検査機能の充実(専門的治療等を提供できる体制の整備)
○食品等放射線測定所の設置
基本施策6-2 「復興モデル」の世界発信
○放射線被ばくの調査研究の推進(調査研究機関等の誘致)
○省エネ運動の推進
(環境学習の推進、省エネルギーに関する環境情報の提供)
○再生可能エネルギーの各家庭、企業への普及
(省エネ設備の導入支援、意識啓発)
○環境未来都市構想の推進
※環境未来都市構想とは・・・
「環境、社会、経済」の成長と、「生活基盤の整備」
を基本として、未来に向けた技術、社会経済システ
ム、ビジネスモデル、まちづくりにおいて世界に類を
見ない成功事例を創出し、その成功事例を海外に
輸出することで、日本のこれからの経済成長の一翼
を担うモデルとなる都市づくり。
新たな産業の創出 再生可能エネルギーゾーン
• 再生可能エネルギーゾーンは、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を
きっかけに、エネルギー転換を目指し、風力、太陽光、バイオマス発電など、再生可能
エネルギー基地を整備し、エネルギーを地産地消できる環境づくりを推進します。
• 津波により被害を受けた農地や山間部の未利用地等を利用し、再生可能エネルギー
ゾーンとして整備します。
「復興モデル」の世界発信
○再生可能エネルギーの各家庭、企業への普及
全市のエネルギーを再生可能エネルギーで賄う“自家発電のまち”を目指し、
各家庭や企業が積極的に設備を導入するよう支援制度や意識啓発に取り組
みます。
○環境未来都市構想の推進
国が提唱する環境未来都市構想※に取り組み、「スマートシティ※によるエネ
ルギー循環型都市」「誰もが暮らしやすい世代循環のまち」「EDEN計画を核と
した循環型地域産業の創造」を目指したまちづくりを推進します。
※環境未来都市とは
「環境、社会、経済」の成長と「生活基盤の整備」を基本として、未来に向けた技術、社会経済システム、
ビジネスモデル、まちづくりにおいて世界に類を見ない成功事例を創出し、その成功事例を海外に輸出する
ことで、日本のこれからの経済成長の一翼を担うモデルとなる都市づくりを言う。
※スマートシティとは
分散型発電システム、再生可能エネルギー、電気自動車による交通、高効率なビル・家庭の電気使用など
を使って、都市全体のエネルギー構造を高度に効率化した都市づくりを言う。
※EDEN (Ecotown Desigh Enterprise of Nansou)計画とは
南相馬市では、沿岸部の広い農地が津波による被害を受けました。また、原発事故による農産物の出荷制限や、
風評被害に悩まされています。これらを払拭し、南相馬の新しい地域産業を創出するため、津波被害地域全体で
クリーンエネルギーを活用した未来型農業を計画しています。
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