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平成28年度 政策レビューシート
平成28年度 政策レビューシート 作成責任者 文化・スポーツ交流局 文化課長 政策の柱 5 文化・スポーツ・観光の交流拠点 さが 施策分野 (1)文化 施策名 ②特色ある地域文化の保存・継承と魅力発信 担当課 ◎文化課、まなび課、広報広聴課、観光課、学校教育課、文化財課 ◎は担当課が複数の場合の施策管理課 施策概要 ○10年後の目指す将来像 佐賀県の文化的・歴史的資産が適切に保存・活用されており、それらの魅力が 国内外で注目を集めている。 ○課題・対応1 価値ある文化財を調査・研究 し、公開・活用して後世に伝え ていくことが必要である。 ○取組方針1 文化的・歴史的資産の調査・研究、 管理・保存及び民俗芸能、伝統芸 能等の伝統文化の継承 ○課題・対応2 三重津海軍所跡は、埋蔵文 化財であり、見せ方を工夫し て来訪者の満足度向上につな げるとともに情報発信を行い 来訪者増を図る必要がある。 ○課題・対応3 佐賀県の歴史や文化が国内外で注目を集め、県 民自らも本県の歴史や文化のすばらしさを再発 見・再認識するためにも、佐賀県を舞台・題材に した映画、ドラマ、小説等が制作され、また、県 内でロケが実施される必要がある。 ○取組方針2 世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、 造船、石炭産業」の構成資産である三重津海軍所 跡の内容・価値を分かりやすく紹介し、来訪者の 増加及び満足度向上につなげるよう、活用を進め ます。 指標1 三重津海軍所跡の来訪者数 ○取組方針3 佐賀県を舞台にした映画、ドラマ のロケや小説、マンガ等の制作を 誘致します。 指標2 ドラマ・映画のロケ誘致件数 スライド 1 1.施策の現状と課題、要因分析、対応方針 現状・課題 • • • • 幕末・維新期の佐賀藩は、多くの分野で活躍する人材を輩出し、新しい国づくりに関わるなど日本の近代化 を進めるうえで大きな原動力となったが、佐賀藩の偉業や佐賀県の偉人の活躍等は十分に認知されていない。 海外の博物館に多くの「有田焼」が収蔵されているにもかかわらず活用されていない。また、活用するため の鑑識に関する援助が求められている。有田焼の世界の研究拠点としての九陶が持つ高いポテンシャルが生 かせていない。 本県が誇るべき本物の地域資源である「肥前陶磁文化」については、産業としてのブランドは、構築されて いるが、それを育んだ歴史的背景や文化的価値についての県内外からの認知度が低い。 タイにおける映画、ドラマ等のロケ誘致によりインバウンドや地域活性化につながっているが、タイにおけ る新規案件の誘致が難しくなってきている。 要因分析 • • • • 佐賀藩の偉業や佐賀県の偉人の活躍等を県民に広く紹介し、認知してもらうための取組が十分ではない。 国内外において有田焼の歴史的・美術的価値を認知してもらうためには、その価値を正しく判定することが 紹介してもらう機会につながると考えられるが取組が十分でなかった。 各地が焼物やその魅力を個々のブランドとして「点」で小規模に発信していることで、十分に認知されてい ない。 佐賀県の取組をモデルとして、他の自治体において、タイ作品の誘致活動が活発に行われている。 スライド 2 対応方針 • • • • 明治維新150年を迎えるにあたり、幕末・維新期の佐賀藩の偉業や佐賀県の偉人を顕彰するとともに、世 界文化遺産に登録された三重津海軍所跡などの文化的、歴史的な魅力・価値を県内外に伝えていく。また、 このような取組を通して、県民の誰もが佐賀を大切にし、佐賀のことを誇りに思う気持ちを高めていく。 海外の著名な博物館等の学芸員や研究員との交流事業を通じて、世界に向けて「佐賀県の本物」をPRすると ともに、県民の有田焼に対する理解を深め、郷土への関心、誇りの醸成につなげる。 日本遺産認定を活用して「肥前窯業圏」という「面」として魅力の発信を行うとともに、魅力を体感しても らうことで肥前陶磁文化全体の認知度を高める。 引き続きタイへの誘致活動を行っていくとともに、新たなターゲット国に対しても、作品誘致に係る助成制 度を活用しながら、積極的な誘致活動を展開していく。 スライド 3 1.施策の現状と課題、要因分析、対応方針 【三重津海軍所跡分】 現状・課題 • • • 三重津海軍所跡への来訪者数は世界遺産登録をきっかけに急増し、平成27年度においては目標値を大きく上 回る181千人を達成した。平成28年度においては、登録前の水準よりも上回っているものの、平成27年度と 比較すれば若干下回る数で推移している。 現地で実物を見ることができないハンディキャップを埋めるために整備したVRスコープ等、CG映像を 使ったコンテンツ「三重津タイムクルーズ」は来訪者から高い評価を得ている。一方、遺構の実物を見たい、 遺構の表示を分かりやすくしてほしい等との声も一部寄せられている。 資産を管理する佐賀市において、三重津海軍所跡の保存整備・活用に関する基本計画を策定中であり、平成 29年までにまとめられる予定。 要因分析 • • 先行事例と同様、世界遺産登録直後は報道等の影響で来訪者数が急増したものの、一定期間が経過し、報道 等が減少したこと等によって、来訪者数が減少した。さらに、熊本地震の影響により、団体客を中心にキャ ンセルが相次ぎ、来訪者の減少につながった。 CG映像を使ったコンテンツは高い評価となっているが、時間の経過とともに目新しさや魅力が薄れる恐れ がある。 対応方針 • • 安定した来訪者数を確保するため、周辺の観光資源や歴史資源と組み合わせる等、工夫しながら、三重津海 軍所跡の魅力を発信していく。なお、ターゲットエリアとしては、九州域内を中心とした近距離圏に対して 重点的に発信していく。 現地コンテンツについては、時期を捉えてリニューアルを行うなど充実を図り、常に、魅力的かつ話題性の あるコンテンツを提供していく。 スライド 4 2.各指標の達成状況 単位:人 ○ 指標1:三重津海軍所跡の来訪者数 H27年度 目 標 100,000 実 績 181,280 H28年度 100,000 H29年度 H30年度 100,000 100,000 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度):60,848 】 平成27年5月のイコモス勧告の報道をきっかけに来訪者 が急増し、その後一旦落ち着くものの、7月に世界遺産 に登録された以降、再び増加が顕著になった。 出典:佐野常民記念館調べ 単位:作品 ○ 指標2:ドラマ・映画のロケ誘致件数 H27年度 目 標 4 実 績 4 H28年度 4 H29年度 4 H30年度 4 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度):4 】 県内の魅力あるロケーションをきめ細やかに情報提供 するとともに、タイに対して積極的に誘致活動を行っ てきたため。 出典:文化課調べ <参考>指標以外の注目データ 指標以外で施策に 関連するデータ等 (地方創生関係交付金 KPI等) スライド 5