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平成28年度 政策レビューシート
平成28年度 政策レビューシート 作成責任者 政策の柱 6 自発の地域づくり さが 施策名 ⑥港湾の利活用及び整備・保全の推進 担当課 ◎港湾課 施策概要 地域交流部 港湾課長 施策分野 (2)交通ネットワーク ◎は担当課が複数の場合の施策管理課 ○10年後の目指す将来像 地域の特性を活かした物流や観光・交流の港湾機能が充実するとともに、物や人の流れが活発化しており、 対アジア貿易及び観光・交流の拠点として、地域の幅広い産業や人々の生活を支えている。 指標1 コンテナ貨物取扱量 (歴年) 指標2 定期コンテナ航路数 指標3 クルーズ船の寄港回数及び クルーズ観光客数(年度) ○課題・対応1 【伊万里港】 近隣港との競合の中、取扱貨物量や航路数の増加を 図ることが必要。 船舶の大型化への対応、コンテナヤードの老朽化や 荷役効率化への対応、港周辺の交通混雑解消等、港湾 機能を向上させ、競争力強化を図ることが必要。 ○取組方針1 取扱貨物量の増 加と航路の充実 を図る。 ○取組方針2 航路・泊地と臨 港道路の整備が 促進されるよう 関係者へ働きか ける。 ○取組方針3 コンテナヤード の整備に取り組 む。 指標4 妙見ふ頭の貨物取扱量 (暦年) … ○課題・対応2 【唐津港】 平成28年度の東港地区の耐震強化岸壁の供用開始 に向け、クルーズ船の誘致、貨物の集荷を進めるこ とが必要。 東港地区岸壁整備の着実な推進、航路・泊地とふ 頭用地の整備を進めることが必要。 ○取組方針4 クルーズ船の寄 港回数の増加を 図る。 ○取組方針5 耐震強化岸壁と 航路・泊地の整 備が促進される よう関係者へ働 きかける。 ○取組方針6 貨物取扱、クルー ズ船寄港、緊急物 資輸送に必要な機 能確保を図るため、 東港ふ頭用地の整 備に取り組む。 スライド 1 施策概要 … ○課題・対応3 港湾施設、港湾海岸保全施設の多くは、高度経済成長期に集 中的に整備されており、老朽化が進んでいるため、予防保全を 基本に計画的な保全対策を行う必要がある。 ○取組方針7 港湾施設は平成26年度に策 定した港湾施設の長寿命化 計画に基づき、計画的に保 全対策に取り組む。 ○取組方針8 海岸保全施設は、点検を行 い、健全度を把握し、予防 保全計画の策定に取り組む。 指標5 港湾施設の健全度 スライド 2 1.施策の現状と課題、要因分析、対応方針 現状・課題 <伊万里港> 【コンテナ貨物取扱量】 • 伊万里港のコンテナ取扱量が目標の33,000個に対し、30,516個であった。 • 助成金などにより、輸出コンテナ貨物は増加しているが、為替レートが円安で推移したことなどで、約8割 を占める輸入コンテナ貨物が減少し (前年比 約11%減)、合計で前年取扱量を下回った。 【定期コンテナ航路数】 • 平成27年10月から国際フィーダー航路が追加され、定期航路が週4便 から 週5便へと増便となった。 【港の整備】 • 伊万里港では、七ツ島地区の周辺道路で交通渋滞が発生し、物流機能に支障が生じている。 <唐津港> 【クルーズ船の寄港回数(観光客数)】 • クルーズ船の寄港誘致活動が、これまで国内クルーズ船社が中心であり、外国船の寄港が実現できていない。 • 国内クルーズ船(3隻)の寄港回数が、それぞれ 年1、2回にとどまっている。 【妙見ふ頭の貨物取扱量】 • 建築資材や造船用部品(鋼材等)の取扱量が伸び悩んでいる。 【港の整備】 • 唐津港では耐震強化岸壁が供用開始したものの、航路・泊地の水深や幅が不足しており、岸壁の能力である 5万GTクラスのクルーズ船や1万DWTクラスの貨物船に対応できていない。 <呼子港> • 船舶の輻輳による港内の混雑、離島航路発着時の送迎車両による道路渋滞が発生している。 <共通> 【港湾施設の健全度】 • 補修工事未着手のため、目標が達成できていない。 スライド 3 要因分析 <伊万里港> 【コンテナ貨物取扱量】 • 伊万里港では助成金などにより、輸出コンテナ貨物は 3年間で3,040個 増加したが、為替レートが円安で 推移したことなどで、8割を占める輸入コンテナ貨物が減少傾向(前年比 約11%減)にある。 【定期コンテナ航路数】 • 県・市・民間会社で組織する伊万里港振興会の国内・外国船社へのポートセールス活動が糸口となり、国際 フィーダー航路の就航が実現できた。 【港の整備】 • 国道から伊万里港の外貿ターミナルや七ツ島工業団地へのアクセスが1箇所しかないことに加え、港湾関連 車両の増加が渋滞の原因となっている。 <唐津港> 【クルーズ船の寄港回数(観光客数)】 • これまで外国クルーズ船の寄港実績がなく、「港」としての知名度・認知度が低い。(外国クルーズ船) • 国内クルーズ船の乗船客はリピーターが多く、繰り返し寄港するような新しい観光素材を提供できていない。 【妙見ふ頭の貨物取扱量】 • 輸出国先で予定していた工事が大幅に遅延しているため、建築資材などが輸出できなかった。 • 造船用部品(鋼材等)の需要が一段落し、見込みを下回った。 【港の整備】 • 耐震強化岸壁の供用(平成28年4月)を優先したことにより、航路・泊地の整備はH28年度からの着手と なったため。 <呼子港> • 港内が狭隘であり、漁船や観光船と輻輳する箇所に離島航路の発着所があるため港内が混雑している。また、 離島航路発着所には乗降に十分なスペースがないため、離島航路発着時には送迎車両等、背後の臨港道路へ の駐車を余儀なくされている。 <共通> 【港湾施設の健全度】 • 国の交付金の確保が十分にできなかったため、補修設計のみの実施となり補修工事の着手には至らなかった。 スライド 4 対応方針 <伊万里港> 【コンテナ貨物取扱量】と【定期コンテナ航路数】 • コンテナ取扱量を増加させるため、定期航路の増便や物流コストの低減を実現するための優遇策の検討を行 なう。 【港の整備】 • 安全で効率的な港湾貨物の輸送ルートを確保するため、国において国道204号に直結する臨港道路七ツ島線 の整備が進められており、政府提案等により国に早期完成を働きかけていく。 <唐津港> 【クルーズ船の寄港回数(観光客数)】 • 国内クルーズ船社3社の定期的な寄港を目指して、観光部局との連携を強化し、ポートセールス活動を継続 する。 • クルーズ船寄港回数増加の為に外国クルーズ船の誘致を推進する。そのため、外国クルーズ船社、チャー ターを行っている旅行代理店などへのポートセールス、キーマン招へい、外国で開催されている見本市 (シー・トレード・グローバル)などへの参加を行う。 【妙見ふ頭の貨物取扱量】 • 妙見ふ頭で取扱い可能な貨物の獲得に向けて、新規荷主・貨物の開拓を行う。 【港の整備】 • 平成28年度から国において航路・泊地の整備に着手されており、政府提案等により国に早期完成を働きかけ ていく。 <呼子港> • 港内の輻輳による混雑や臨港道路の渋滞を解消するとともに、離島4航路の利便性の向上を図るため、呼子 湾奥から先方地区への移転・集約に向けた検討を行う。 <共通> 【港湾施設の健全度】 • 目標達成に向けて補修工事を進めていくため、国の経済対策等を含め、交付金の確保について国に働きかけ ていく。 スライド 5 2.各指標の達成状況 ○ 指標1:伊万里港コンテナ貨物取扱量(20フィートコンテナ換算)(暦年) H27年度 目 標 33,000 実 績 30,516 H28年度 35,000 H29年度 H30年度 37,000 40,000 単位:個数 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度): 31,651 個 】 取扱量が多い家具類などが円安による輸入・販売価格 上昇で消費減と 他港との海上運賃競合激化で貨物量が 減少した。円安と輸出貨物助成金などによる輸出貨物 増加分が、この輸入減少分の一部をカバーしている。 出典:港湾課調べ 単位:航路数 ○ 指標2:伊万里港国際定期コンテナ航路数 H27年度 目 標 4 実 績 5 H28年度 H29年度 4 4 H30年度 5 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度): 4航路】 県・市・民間会社で組織する伊万里港振興会の船社へ のポートセールス活動が糸口となり、国際フィーダー 航路の就航が実現できた。これまで競争力が弱かった ASEAN地域、北米、欧州との貨物の増加が期待できる。 出典:港湾課調べ 単位:隻(人) ○ 指標3:唐津港クルーズ船の寄港回数(クルーズ観光客数) H27年度 H28年度 H29年度 H30年度 目 標 3 (1,050) 4 (1,100) 5 (1,350) 6 (1,500) 実 績 1 (303) 出典:港湾課調べ 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度): 3 (1,021) 】 国内クルーズ船社(3社)へのポートセールスが中心で あったため、外国クルーズ船の寄港が実現しなかった。 また、国内クルーズ船(3隻)の年間の寄港回数は、 それぞれ 年1、2回にとどまっており、目標を達成で きなかった。 スライド 6 単位:千㌧ ○ 指標4:唐津港妙見ふ頭の貨物取扱量(暦年) H27年度 目 標 430 実 績 332 H28年度 460 H29年度 500 H30年度 510 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度): 399千㌧ 】 輸出国先で予定していた工事が大幅に遅延している。 その為、妙見ふ頭の目標取扱貨物量を達成できなかっ た。また、他の貨物(鋼材等)の取扱も伸び悩んでい る。 出典:港湾課調べ 単位:% ○ 指標5:港湾施設の健全度 H27年度 目 標 68 実 績 64 H28年度 72 H29年度 76 H30年度 80 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度):64%】 補修設計を先行して実施していたが、国の交付金の 確保が十分にできなかったため、補修工事の着手には 至っておらず、目標が達成できていない。 出典:港湾課調べ <参考>指標以外の注目データ 7 指標以外で施策に 関連するデータ等 (地方創生関係交付金 KPI等) スライド