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全文情報
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39~46
(研究資料〉
カラマツ落葉病砥抗性個体問i ならびに
抵抗性個体と精英樹との交配結果ヰ
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感受性{固体ならびにカラマツ精 ~fM クローンを )11 いて,
1
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1'rてと
1972 年の 2 午防j にわたって
HO 総み会わせの人平交配を行い,約 29 , 000 本の沼木を生産した。
人工交Eさにおける 2 年間の手均粘洪ヰ'は 82.49ぢ,種子の精)ìi1~十 7.3%をねたの得られた孫子の稔性
そソフテックスで調べ ,
1973 年春 lζ ,
P1 主導充実率をもとめた結果では全体のす均で 2 1. 0% であった。
ζ れらの種子を了u畑に揺挺したが p
その 5草地での発芽ギ l土全体の'fJ!J で 19.4% をお
し,ゾアテックスで検定した種子の内界充実率から推定した値と J:Jcく一致した。まきつけ数 lこ対する
Jえの得的率は平均 17.5% であった。
I
はじめに
カラマツ己主薬病の遺伝株式の解明のための研究材料として,低十/CN. を5't~とするほ樹間の人一て交配によっ
て任産された前九三が必要であり,この共同研究の日的を達成するために 33if 北林水育椅場は,人工交配に
よる種市生!表l'fl\ 門を担当した。
この報告では東北**木育研fjあが担?!:jした交自己の経過とその成果について述べる。
E 材料および方法
ll- 1.母樹の選出
共同試験実施要信Hζ 悲づく L}. 闘の i'ìii IB
た f材対は T乱ble
1 (1), (
2
) tこ示言
1970 年林業試験場東北交上易保護部と共同で実施した。 選出し
ο
Table1(
1
) ~こ示す落葉がH氏Jiし十 1.. ,向感受十'!í同体は,過去に休業試験湯保法的で選法したもので, 1
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年寄31長官林 J0~/雫石営林署 ~OO~長[[,1 有料、 191 林正E 内 i 叶直裁されていた i いから,林業試験場東北文弱保護 /;1)樹病
1979年 4 月 22 日受ß't1
造林 -30
*:.:休業試験場プ白ジェクト 1;Jf)i:
11ì
í カラ ?'Y 落葉病抵抗牲の遺伝様式の解明に関する研究j 業後 r,;
東北支場(元東北林木育積場〕
(
2
) 東北林木育磁場
(3)
青森営林局〈元東北林水育種場〉
1
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関東林フ!て育穫場
東北林木資額;場)
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林業試験場研究報告第 307 号
研究室の発病調査の結果を},JÇ準 lとして選出した。その選出 11寺の母樹の樹高i は 3.1~6.
3
.2~5.1
2m , 1]胸高直径は
cm であった。
Table 1(
2
) 1と示す精英樹クローンは, 東北林木育種場のクローン集植所 (1960 年, 1962 年設定)に
縞;波宮れている中から,すでに着花が認められているものと,者花が期待できそうなものを対象に選出し
た。選出時の各精英樹クローンは樹高が 4.5~8.5 m ,胸高 lえ径 4. 5~"15.
ll-2.
0cm
であった。
交配の経過
交配は 1971 年と 1972 年の 2 年間にわたって実行した。交面白ζ さきだって,
1970 年と 1971 年 ~C 各母樹
に対し環状剥!皮処理を行い,花立ての着Llミを促した。
両年とも交配のための袋かけは,精英樹クローンについては,
4 月上旬 l乙授粉は 4 月中旬に行った。
抵抗性と感受性個体は精英樹クローンよりも若一|二海抜の高い場所に植栽されているため予
袋かけを 1971
年は 4 月中旬後半に, 1972 年は 4 月中旬前半に行い,筏粉は 1971 年には 4 月下旬後半に, 1972 年には 4
月下旬前半に行った o l'受粉 l と使用した花粉は両年とも切校法で採取した新鮮なものを用いた。授粉後,約
1 か月めに交配袋を取り除いた。
球果採取は,抵抗性と感受性個体については両年とも 9 丹中旬前半~(,精英樹については 9 月下旬前半
に行った。採取した球果は直ちに i'lril室内に広げ,自然乾燥によって種子の抽出をはかったが,種子の自然
Table 1(
1
)
. カラマツ落葉病抵抗性 e 感受性個体問の交配組合せ
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カラマツ落葉病抵抗'tl 個体問,抵抗性個体と精英樹との交配(研究資料) (渡辺ほか)
- 41-
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. カラマツ精英樹と抵抗セl: .感受性{~司体問の交自己組合セ
Matingcombinations betw吉日 n plus-tr巴 e c
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注精英樹混合花粉は将英樹 (28 クローン〉の巾で雄花の若生が認められなかったクローン〈むつ 5 ,
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- 42-
林業試験場研究報告第 307 号
脱 t,,;:O)思い球果については p
A まで温度1. 0~2.
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I-3.
OoC ,
ピンセ、ソトを用いて人為的に穏 T を取り出した。得られた律子は,
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p3
ì,lì!.度 40~455ぢの種子貯蔵庫 O)I~]1ζ 貯j減した。
養菌の経過
白木の養成は東北林水育積場の白畑で 1973 年 ~1974 年にかけて行った。
まきつけは 1973 年 4 月中旬に行い,
まきつけに先だって B
ジン 2% 粉剤)を 20 gjm 2 すき込んだほか p
畑地には根切虫駆除のため殺虫剤(ダイア
交配極下はウスプ j レン水溶液 (1 , 000 倍〉で消毒した。まき
つけ量は 4gjm 2 とし、焼土を用いて覆土した。
3u芽後の管よ堅は,発芽がみられた 5 凡上旬 l と立村病予防のためタチガレン 700 倍水溶液を数凶散布した
以外は,一般に行われている管理法に従った。翠 1974 /1'. には L1ミ苔を行った。
養苗期間中は立枯病はほとんど認められなかったが,ネキリムシによる食害とうも枯病の際病菌が若干認
められた。
直結果と考察
Table1 (1) ,
(2) には 2 か年にわたって実施した交自己の規模を示した。
この交配組み合わせは,当初
の交配計画より,その規校を芯干縮少している。その理由は 2 抵抗性と感受性個体の樹体が小さく,花芽
の者生量;が少なく p
しかも,これらに対する開花の促進や花性転換の処理効果がでなかったことによるも
のである。
T品ble 2 と 3 1 とは両年の人工交配の結巣をぶした。人工交自己による球来の採取量についてみると授粉
後 l と晩霜の被害をうけたものがあったにもかかわらず,大部分の組み合わせから多くの球呆が得られ,結
果率は両年ともほぼ同じで,平均すると 82.4% であった。
程乎の生産量を冬絡み合わせごとの平均精選芸名でみると,
1971 年では,
5
.8~10 島 8タふ
l 宮72 イ1'.は 3 , 3~
8.1% の範聞で. 2 年間の平均では 7 , 396 であった。人工交配に使用したほ樹を碍類ごとに[5{分して精選率
を l七較すると,
1
9
7
1qてでは抵げし性と感受性個休間のうと配において半均 8.0% , これに対し精英樹を雌溺と
して用いた交配組み合わせで=はギ均 8.5% と,ほとんど同じ他を示した。 1972 年の交配では,抵抗住と感
受性個体問でとjL均 5 , 7% iと対し p 精英樹を ~t佐親 Jこしたうと配組み合わせでは半拘 7.1% と少し高い債を示し
た。一般的に,両年とも中皮抵抗性個体の花粉を)召いた組み合わせに結果率や精選率 1 乙低い{立が i~,H ている
が,この原凶は I!J 度抵抗性{図体の雄花の者生が極端に少なく,
そのため純理な花粉の採取を行った関係
で,未熟な花粉が交配 iCt史的されたためによるものではないかと恩われる。
一般に,カラマツの精巡率 l土手U~: 率でみると,制選で 7 園 0% ,精一選で 5.0% といわれており1)まだ p 石
岡 2) は 3 か年にわたってカラマツの精選率を調査したところ,
約 3. 7~8.0% であったと述べており,
れにくらべるととの交配結果では精選挙の京一日高い組み合わせもあり 2
こ
この理由としては,自然脱粒の恋
い球果から人為的にピンセットで完全に種ゴこを抽出したことによるものと 33 えられる。
Table4i とは得られた禄了,の充実率や白木の生産状況等を総括して示した。
人工交配によって得られた昭子から p
どの程度の I'fi木とii産がり憶であるかを惟定するため 2
ソアテック
ス〈軟 X 線装置)による写真夜影によって,ごく一部の組み合わせを除いて交自己種子の内容充与l.f率を調べ
日
山」。
1 組み合わせあたりの碩子数が少ないので,各組み合わせどとの;様子の内容充実率は 0~68% とかなり
カラマソ詰~~J詩抵抗性団体問 p 抵抗 tH国体と精英樹との火閉じ
Tablむ 2.
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林業試験場研究報告第 307 号
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のパラツキがみられたが全体を平均すると
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2 1. 0~ であった。抵抗性 , t議'支性個体聞の交
70
配からは 25 組み合わせ中 19 組み合わせ l とつ
60
いて調べたと乙ろでは充実率は 20.0~ 以上
50
を示し,た。精英樹を雌親として用いた組み合
40
わせの中では,遠野 l 号,
U
凶
弐lu
一一一位
h」む
ωh戸一
中新川 3 号ョ
2 号早大槌 3 里子,
網走 34 号などで比較的高い充
実率を示したが,その他の多くの組み合わせ
では充実率がほかった。なかでも精英樹と中
度抵抗性個体との交配では充実率が{尽く 3 平
叫
ELU
均するとわずかに 2.1 形であった。との原因
はがJ I とも述べたように米熟花粉の使用による
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ものと思われる。
ここでは自然交配からの光実主与を調べてい
なかったが,斎藤ら3)が採種圏で自然授粉に
よってできたニホンカラマツの種子を切断法
によって内容充実率を調べたところによれ
ば,クローンによって違いはあるが1. 0~10.5~ の範囲で,平均内容充実家が 6.5郊であったと述べてお
りョ乙の人工交配での平均充実率 2 1. 0~ IC 比べると相当低い値である。また同氏ら 4) は,カラマツ採種闘
で 2 人工交配の種子と自然交配の葎子を切断法によって内容充実率を比較しているが,
前者が平均 8圃宮労
l こ対し p 後者は::qL均 5.2~ と計千人 Jご交配で得られた種子の充実ネが高い値を示したが,極端な違いを見
ていない。しかし,交自己適期中,数回花粉を人工媒助した場合 p
に対し s
自然交配種子の内容充実率の平均 7.1~
人工媒劫して得た極 f の内容充実率は平均 23.8~ と極端に高い{直を示している。カラマ、y の種
カラマツ落主主的抵抗性個体問 2 抵抗性個体と精英樹との交配(研究資料) (渡辺ほか)
- 45-
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間畑で'íQ#がみられてから約 40 1'1 後の 6 月中台rjiと各組み合わせごとに発芳三本数を調べた結果,
平均露地発芽 2与は 19.4俗であったが,
中!とは 80% 近い発芽ヰ〈そを刀え[ノた組み合わせもありヲ
全体の
その範閣は
0~795ぢと大きかった。
J遺了ムの内容充実率と露地発芽率との関係 l 土 Fi宮ー 1 のとおりで,両者は比較的よく一致する傾向が認め
られた。
秋?とおける得苗:本は発 EJミ調杏時の本数 lζ 対し全体で 87.0;;るであった。まきつけ数 Jζ 対する得苗率は z
抵抗f生,感受性何体間交配では 22.4% ,精英樹を用いた交配では 7 ⑨ 8% で,
全体の平均では 17.5% であ
っ fこ C
lV摘要
カラマツ落葉病抵抗性の遺伝様式解明のための検定用種苗を生成i するため p 阪抗性イ肉体,感受性 f同体な
らびに精英樹クローンを用いで人工交匹 L~ を実施し,次の成果を得た c
1
) 人士、交配は 1971 i手と 1972 年の 2 Jif 間にわたって尖行したが,え~樹の花不着生量とのかね合いか
ら,当初j の計両を下回る 140 組み合わせとなった。
2
) 交配の結果は,結果率 82.45ふ積子の精 i長率 7.3% で,交 i犯の年度による違いはほとんどみられな
かった。なお,
...ß生 iC 自然交配よりも精選率が才?二円台J くなったのは,脱jf立の苦い球果から南下をピンセッ
トで抽出したためである。
3
) ソフテックスによる穣子の内容充実本の調査結果はどt.体の平均は 2 1. 096 で,
|聞の交配組み1ìわせの平均ば 26.5% と 74 かった。
しかし 3
1氏jJし性,
感受性個体
精英樹そ雌親として用いた交配組み合わせで
の平均が 9.9% と低かった。これは中度抵抗性個体を花粉親にした組み合わせが 2. 1% と極端に低いこと
によるもので,この原因は未熟花粉の使用によるものと思われる。
。
1973 1,)"1 己実行した種子のまきつけ成績は,
露地発茅率で平均 19.4% ,
まきつけ数 iC 対する秋の得
- 4
6
林業試験場研究報告第 307 号
首吾容ーは平均 17.5% であったっ露 tl\1,発芽率 l土種子の内容充実率から iít定した値とよく一致した。
(注〉
交配についての年次ごとの詳細については多カラマツ篠繋病の遺伝様式の解明に関するプロジェ
クト研究推進会議資料(昭和 46 年 ~"52 年〉を参照されたい。
引用文献
1
) 高橋松尾:カラマツ林業総説歩日本林業技術協会, p
p
.38 1, (
1
9
6
0
)
2
) 石田友安カラマツ母樹と母樹林について芳
第 5 剖青森営林局造*'*技術分 m 研究報告会記録, 3~<
5, (
19
5
2
)
3
) 斎藤幹夫・渡部
支:カラ 7 ツ採種 I認の者花および稔併について,第 701可日i'*講演集, 214~218 ,
(
1
9
6
0
)
め
斎藤幹夫・:JL[iI,j富次郎 . Tf可同和j 忠カラマツ J 菜種閣における諸調査 (2) ,北海道の林木育種, 7(2) ,
13~25 ,
(
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5
)
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