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学習メモ
ビジネス基礎
テレビ学習メモ
第 16 回
第 3 章 企業活動の基礎
企業倫理
ビジネス基礎 監修
執筆
岩瀬紀子
学習のねらい
企業もわたしたちと同じように、社会の一員として良心をもって行動することが求
められています。しかし、利益だけを追求したビジネスが、環境破壊や欠陥商品の隠
ぺい、産地の偽装といった企業不祥事を起こしています。企業不祥事を起こさないた
めにはどのような考え方やしくみが必要かについて学習します。
調べておこう・覚えておこう
不祥事/コンプライアンス/社外取締役
Point 企業活動と企業倫理
①
企業も社会の一員として、社会的責任を果たさなければならないことを今まで学習してきま
した。人々の生活を豊かにするよい商品を作って提供することや、従業員を雇用すること、税
金を納めること、環境を守ることなどです。そして、私たちが社会のなかで良心をもって行動
▼
することが大切なのと同じように、企業も良心をもって行動することが求められています。企
業の良心のことを企業倫理といいます。
Point 利益の追求と企業不祥事
②
企業活動の目的の一つは利益の追求ですが、利益だけを求め、社会の一員としての倫理観
を忘れた企業活動は、さまざまな企業不祥事を引き起こします。
番組ではいくつかの例を紹介していますが、残念なことに企業不祥事はたびたび起こって
います。ニュースに目を向け、不祥事を引き起こす原因は何なのか、不祥事の結果、会社や
消費者はどのような影響を受けるのかということについて考えてみることが大切です。
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ビジネス基礎
企業倫理
Point コンプライアンスとコーポレートガバナンス
③
企業不祥事をおこさないように、さまざまな対策もとられています。企業不祥事が起こるに
つれ注目され始めた「コンプライアンス」という用語を理解しましょう。
コンプライアンスは、一般には “ 法令遵守 ” と訳され、企業が法律を守って活動することを
指します。最近では、単に法律を守るだけでなく、社会の一員として社会全体の利益を追求す
る考え方も含めてコンプライアンスということもあります。
また、企業不祥事をさけるために、一部の経営者や従業員の判断だけで企業活動が行われな
いようにする取り組みやしくみのことを「コーポレートガバナンス」といいます。コーポレー
トガバナンスの例には、行動規範を作ること、それを浸透させるための研修会を開催すること、
社外取締役をおくこと、利害関係者に情報公開することなどがあります。
しかし、しくみができても、実際に働いている経営者や従業員一人ひとりが倫理観を持って
活動しなければ意味がありません。そのことをよく理解しましょう。
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