企業活動と税

ビジネス基礎
テレビ学習メモ
第 14 回
第 3 章　企業活動の基礎
企業活動と税
ビジネス基礎 監修
執筆
岩瀬紀子
学習のねらい
企業も個人と同じように税金を納めています。個人に課税される税金と同じものも
ありますが、企業にだけ課される税金もあります。企業が得た利益（所得）に課せら
れる法人税、事業税、住民税や、ものの販売やサービスの提供に対して課せられる消
費税など、企業に課される税金の主なものを学習します。起業したらどのような税金
を納めなくてはいけないのかを理解し、税金の納め方を確認しましょう。また、税金
を納める意義についても考えてみましょう。
調べておこう・覚えておこう
法人税／消費税／納税
Point 企業が納める税
①
企業が納める税金には国が課す国税と、地方公共団体が課す地方税があります。国税には、
ビジネスによって得られた利益（所得）に課せられる法人税があります。赤字であれば法人税
を納める必要はありません。地方税には、住民の日常生活にかかわりの深い公共サービスを受
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ける対価として支払う住民税や事業税があります。そのほか、土地や建物などの固定資産の所
有に対して課せられる固定資産税も地方税です。
また、ものの販売やサービスの提供に対して課せられる消費税は国税の部分と地方税の部分
があります。消費税は、生産者から卸売業者、卸売業者から小売業者、小売業者から消費者へ
の取引すべてに課税されます。そして、最終消費者は価格に上乗せされた消費税をすべて負担
します。番組では、負担と納税のしくみを詳しく図で説明しますので、確認しましょう。消費
税は、
税金を負担するひと（消費者）と納税するひと（事業者）が異なることを理解しましょう。
Point 所得の考え方
②
法人税などは、企業がビジネスによって得た利益に課せられます。企業が商品やサービス
の売上などから得た収益（税法上は益金）から、収益を得るために負担した費用（税法上は
損金）を引いたものが利益であり、税法上は所得といいます。ただし、支出した費用すべて
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が税法上損金として認められるわけではありません。番組ではクイズで紹介していますが、
発展的な内容なので参考程度に楽しんで見てください。
Point 税の納め方
③
税金の納め方には２つの方法があります。
①　法人税など主だった税金は、納税者が所得の金額と税額を自分で計算して申告する「申
告納税方式」です。この場合、企業は決算日ごとにその期間の税金を計算し、確定申告を
して、税金を納めます。なお、個人で事業を営んでいる個人事業主の場合は、法人税では
なく所得税を納めます。
②　固定資産税や自動車税などは、地方公共団体が決めた税額を納める「賦課課税方式」が
とられています。
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