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2011(平成23)年度大学院シラバス
2011(平成23)年度大学院シラバス 文学研究科 フランス文学専攻 授業科目名 フランス文学特殊研究Ⅵ 担当教員名 和田光昌 通年・前期・後期 後期 単位数 2 【専門分野と研究テーマ】 フランス近代小説、生成論 【講義の到達目標】 フランス近代小説をフランス語で一冊読めるようになるとともに、作品の置かれた時代背景、作者の小説美学による要請の なかで作品をとらえられるようになる。 【講義概要】 Maupassant, "Pierre et Jean"を、毎回一章ずつ読む速読の練習をするとともに、小説論として有名な序文"Sur le roman"を精読しながら、1870年代以降のフランス小説の流れを時代背景のなかから理解する。 【授業計画内容】必ず予習するようにして、フランス語で物語を読む習慣、一冊最後まで読み通す習慣をつけましょう。 講義計画 講義計画 № № 1 オリエンテーション 16 2 第1章、モーパッサンの生涯 17 3 第2章、「生理学」から「心理学」へ 18 4 第3章、19世紀フランスのリゾート生活 19 5 受講生による発表(1) 20 6 第4章、「水」のテーマ 21 7 第5章、自由間接話法 22 8 第6章、視点の問題 23 9 受講生による発表(2) 24 10 第7章、心理小説の流れ 25 11 第8章、『脂肪の塊』 26 12 第9章、『オルラ』 27 13 序文(1)、文学理論と作品の関係 28 14 序文(2)、19世紀における小説理論の展開 29 15 まとめ 30 【テキスト・参考書・参考資料等】 テキスト: Maupassant, "Pierre et Jean", GF-Flammarion, 2008 参考書:Thérèse et Fabrice Thumerel, "Maupassant", Armand Colin, 1992; Martin Pasquet, "Maupassant", Albin Michel, 1993; Paul Bourget, "Essais de psychologie contemporaine", Gallimard, 1993[1899]; Anne Hershberg Pierrot, "Stylistique de la prose", Belin, 1933. 【準備学習等についての具体的な指示】 毎回、一章分、約15ページ前後をあらかじめ読んでくることが必要。フランス語はかなり平易です。速読の練習をします。 【事後学習等についての具体的な指示】 授業で触れた文法事項を、朝倉文法辞典などで確認する。モーパッサンの他の文学作品、同時代の他の作家の作品を読む。 【成績評価方法・基準】 予習の精度、ミニ作文、発表を、4:3:3の割合で評価する。 【履修上の注意】 必ず予習するようにして、フランス語で物語を読む習慣、一冊最後まで読み通す習慣をつけましょう。