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AFS留学アメリカ(1名)[PDF版]
私の留学体験記 広島県立広島高等学校 江草 愛美 (えぐさ めぐみ) 平成 25 年8月7日∼平成 26 年7月2日(11 ヶ月) 留学期間 留学先 2年 Penn High School (アメリカ合衆国・インディアナ州) 学校生活について 私は今回アメリカ合衆国、インディアナ州にある全校生徒が 2000 人を超える高校で一年間学習してき ました。 まず驚いたことは選択できる科目の多さです。日本の高校で学べる科目とは大きく異なり、 心理学、ドイツ語、手話、フォトグラフィーなどといった大学で学ぶような内容のものが独立した科目 として存在し、豊富な種類の中から選択することができました。私は数学、英語、米国史などの基本的 な教科に加え、スペイン語、美術、ダンスパフォーマンス、海洋学を一年間通して学習しました。さら にスタディーホールという自習学習の時間は,日本語のクラスのアシスタントとして参加し、日本語や 日本の文化を生徒に教えるという機会も経験しました。私の学校は一コマが 80 分、もしくは 100 分とい った長時間のものでした。初めは慣れない授業スタイルや英語漬けの中で長時間集中力を保つのは大変 でしたが、最終的には時間内で課題を終わらせることもできるようになり、帰国した今、50 分間の授業 を留学前以上に集中して受けることができています。特に海洋学は専門用語も多くはじめはとても苦労 しましたが、絵を描く、ダンスを自作する、パワーポイントを作るなどといった、板書するだけではな い活動の多い授業だったため、楽しみながら学習することができました。さらにより生徒が納得できる ようにと現実社会での応用例を紹介しながらの解説だったり、グループ対抗のゲーム形式だったりし工 夫されており,理解しやすく興味をひく授業でした。 異文化体験について 派遣以前、外国人が日本にいると注目されるのと同じように,アメリカで ”I am Japanese!! とい うと周りの人が私に興味を持ってくれて会話が始まるという考えでいました。しかし,アメリカには留 学生や移住してきた人が何人もいて、 「日本人だから何?」というような反応をされてその後に何も言え ませんでした。何より,アメリカは相手に話を聞いてもらうためには,自分が相手を引き付ける努力を しないといけない文化の国でした。その当時はまだ英語力が全くなかったこともありますが、たとえ英 語ができても、他に人を惹きつける何かをもっていないと何も始まらないということを痛感しました。 またその逆にうまく話せなくても自分の心がけや勇気次第で多くの人と関わっていい経験を積めるとい うことも他の国からの留学生を見ていて気づきました。自分から相手に話しかける努力をしないと話し さえさせてもらえない,という異文化を体験し,自分の人との関わり方を見直すことができました。 学んだことについて この一年でもちろん語学力も伸びましたが、大きかったのは精神面の成長です。私は現状や結果で一 喜一憂し完璧を求めようとするところがあり、特に派遣されて間もないころはうまく会話もできず、い やになったり、他の留学生と自分とを比べて落ち込んだりすることがありました。しかし、過程や目的 が違う中で完璧にできること、人よりできることだけがすべてではないと思えるようになり、自分がど れだけ努力をできたかという部分を見られるようになっていきました。そういった点で、人に流される ことなく自分の正しいと思うことを続ける勇気もついたと思います。 冬の校内ダンスパーティー ショートドラマを一緒に作ったメンバーとの集合写真