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事業団だより23号 2012年3月
http://www.scswa.jp/ 堺市社会福祉事業団だより 堺市発達障害者支援センター移転のお知らせ 児童福祉法改正 ・・・1 特集「堺市立健康福祉プラザ健康福祉センターQ&A」 ・・・・・・2,3 事業団ニュース 1 平成 24 年度新入園児が決まりました ほか ・・・4 通園施設利用者評価アンケート・・・・・・・・・・・・・・・・・5 事業団ニュース 2 理事会・評議員会 ほか ・・・・・・・・・・5,6,7 東日本大震災 会津若松派遣活動報告 ほか ・・・・・・・・・・・8 Vol.23 平成24年(2012年)3月 発 行:社会福祉法人 堺市社会福祉事業団 TEL:072-294-7942 FAX:072-298-2032 児童福祉法が改正されます。 平成24年4月から児童福祉法の改正に合わせて、現在の施設名称が変更されます。 第1、第2つぼみ園、第1、第2もず園、えのきはいむなどの園の名称は変わりませんが、 これまで通園施設を利用する 児童について、それぞれの施設に肢体不自由児や知的障害児が通う施設として障害種別を明記していたものが削除さ れます。堺市の通園施設は「児童発達支援センター」に統一されます。例えば「児童発達支援センター第2つぼみ園」等 となります。名称変更に伴って療育内容に大きな変更はありませんが、専門性をさらに向上させて、地域で生活する障害 のある子どもたちやそのご家族への支援、保育所、幼稚園等に対して支援していことが明確に求められています。 福島県会津若松市の児童デイサービス「はまっ子くらぶ」に職員を派遣しました。 東日本大震災から1年─── あ そ ぼ う。 は な そ う。 顔。 笑 の ち た も ど 子 つぼみ園 中野亜悠実指導員 児童デイサービス「はまっ子くらぶ」は「子どもの発達の ことが心配・ ・」 「言葉が遅いような気がする」など、被災し たお子さんの相談や療育などの支援を目的に、福島県が依 頼した事業です。堺市社会福祉事業団からは第2つぼみ 園、中野指導員を2月6日から2週間、現地に派遣しました。 〈中野指導員の報告は8ページに掲載しています。〉 日常の園における防災対策や地震発 生時の対応などをまとめた防災計画を 策定しました。 右のQRコードは事業団 ホーム ペ ージの「 緊 急 情 報」につながります。 健康福祉プラザ内健康福祉センターに 堺市発達障害者支援センターが移転しました。 堺市立健康福祉プラザが4月に開設したことに伴い、堺市発達 障害者支援センターは健康福祉プラザ3階に移転しました。発達 障害のあるご本人の相談はもちろん、 ご家族や関係者のみなさ んのご相談を引続き、新しい場所でお受けします。なお、乳幼児 期、学童期の方のご相談は、療育指導教室やリハビリ等の支援内 容の関係がありますので、南こどもリハビリテーションセンター 内、親と子の療育支援センターおおぞらでお受けしています。 1 堺市発達障害者支援センター TEL072-275-8506 特集「堺市立健康福祉プラザ健康福祉センター」Q&A 堺市立健康福祉プラザ健康福祉センター 健康福祉プラザ担当 職員に聞きました。 Q.健康福祉プラザを 作った目的は何ですか? A.障害者(児)の社会参加、地域生活 を支援し、障害者と市民が様々な 活動や交流を通じて相互理解を 図ることを目的にしています。 業団の共同事業体として、 「市民交流センター」 「生 活リハビリテーションセンター」 「視覚・聴覚障害者 センター」 「スポーツセンター」の事業を運営しま す。 また、当事業団として、引続き 「発達障害者支援 センター」の運営を行います。 堺市立健康福祉プラザ 市民交流センター 生活リハビリテーションセンター 視覚・聴覚障害者センター スポーツセンター 障害者就業・生活支援センター 総合相談情報センター 健康福祉センター 発達障害者支援センター 難病患者支援センター 事業団が運営に 携わる事業 入所施設 重症心身障害者(児) 支援センター 通所施設 障害者更生相談所 行政機関 子ども相談所 などが思うよういかない方の夢や悩みごと等を積極的に相談してい ただき、その実現や解決に向けていつも一緒に歩んでいきたいと思 っています。 「視覚・聴覚障害者センター」は視覚・聴覚に障害のある方、 「生活リハ ビリテーションセンター」での自立訓練は、障害者手帳や障害福祉サ ービス受給者証をお持ちの方です。 「市民交流センター」は、障害の種 別に関わりなく、全ての障害者やそのご家族、障害のない方々まで幅 広くご利用いただける施設です。 Q.事業団が携わる事業はなんですか? A.当事業団、堺障害者団体連合会、フィットネス21事 こころの健康センター Q.どのような障害のある方が利用するのですか? A.病気や事故による障害のために、日常生活をはじめ社会活動や就労 Q&A Q.いつから利用できますか? A.プラザに入るセンターによって、利用開始時期が 異なります。 4月から順次ご案内していきます。 Q.他の障害者施設と大きく違う特徴はありますか? A.「視覚・聴覚障害者センター」は、ビデオ 制作室用の本格的なスタジオ、録音図 書を作るための防音設備を備えた録音 室等の設備があります。 「生活リハビリテーションセンター」は、 堺市内で、はじめての自立訓練の機能 訓練と生活訓練を同時に実施します。 多様な専門職がチームとなって支援を 行います。 Q.堺市に障害者手帳を持っている方は どのぐらいおられるのですか? A.平成23年3月末現在で身体障害者手帳所持者は41,253人、療育手帳 所持者6,058人、精神障害者保健福祉手帳所持者は 5,327人です。 Q.予約や申込みは必要ですか? A.「生活リハビリテーションセンター」で訓練を受けるには、事前に利用 契約が必要です。利用契約の際に利用スケジュールについて相談を させていただきます。 高次脳機能障害をはじめとするリハビリテー ションなどのご相談については、直接来所い ただければ対応をさせていただきます。但し、 相談員不在の場合もありますので、事前の予 約を取っていただく方がよいと思います。 「市民交流センター」で行う各種教室、講座に ついては事前のお申込が必要な場合があり ます。 2 Q.堺市民以外も利用できるのですか? A.「生活リハビリテーションセンター」の自立訓練は、 堺市民の方を対象として行います。「市民交流セ ンター」は、 どなたでもご利用いただけます。 Q.最寄駅はどこですか? A.JR阪和線「百舌鳥」または「上野芝」になります。 また、南海バスでは、堺東・泉ヶ丘線の「旭ヶ丘」が 最寄りのバス停になります。 Q.駐車場はありますか? A.地下一階に駐車場があります。有料ですが、障害の ある方は減免対象となります。 Q.託児所はありますか? A.託児所は、ありません。授乳室は設置しています。 Q.スポーツセンターは、どのような設備があるのですか、障害者以外も利用できますか? A.プール(25m×5コース)、体育室(バスケットボールコート1面)、トレーニング室があります。障害者の方々のご利用を中心として いますが、一般の方のご利用も可能です。 ただし、 一般の方の利用には、施設の使用料が必要です。 Q.子どもが楽しめるプログラムはありますか? A.「市民交流センター」では、障害児とその保護者の方々が交流を図るための支 援として親子料理教室や夏休みの自由研究教室など子どもが楽しめるプログ ラムを企画しています。 《スポーツセンター》 (案) 教室名 対象者 ジュニアスイム (親子) 身体に障害のある小・中学生と保護者 ジュニアスイム (親子) 知的に障害のある小・中学生と保護者 ふうせんバレーボール 障害のある方 キッズスイム (親子) 3歳∼未就学児と保護者 Q.プラザの中に誰でも利用できるものは ありますか? A.「視覚・聴覚障害者センター」では、手話や点字・録音図書づく Q.市民交流センターでは、どのような 交流活動が行われるのですか? A.様々な文化・芸術・交流に関する事業を行います。障害 りに関心のある方に対し、講習会を行います。 「生活リハビリテーションセンター」は指定障害福祉サービス事 業の提供機関となります。 「市民交流センター」では、各種研修 室、キッチンルーム(調理室)、 クラフ トルーム (創作室)などの施設は、 グル ープでご利用いただきます。また、交 流広場や1階のカフェや屋上庭園な どは、 地域の方々の憩いの場としてご 利用ください。 者だけを対象としたものだけではなく、多くの市民の 方々にご参加いただくことで新たな交流の機会を創出 します。具体的には、絵画、陶芸、料理等の各種講座や交 流イベントとして年2回(仮称) プラザフェスティバル等 地域の方々にも一緒に楽しんでいただける催しを行い ます。 また、市民交流センターには授産活動支援センターも設 置されており授産施設、作業所等の活動の支援も行い ます。 Q.視覚・聴覚障害者センターでは、どのような サービスが提供されるのですか? A.点字図書館と聴覚障害者情報提供施設があります。 点字図書館では、点字・録音図書の貸出・閲覧・製作等、 また視 覚障害者に対する、歩行・点字・パソコン等の指導などを行い ます。 聴覚障害者情報提供施設では、字幕入りビデオカセット等の貸 出・閲覧・制作、手話通訳者・要約筆記奉仕員の派遣や養成講 座の開催等を行います。生活相談や福祉機器の貸し出しも行 います。 Q.生活リハビリテーションセンターでは、 どのような訓練や相談ができるのですか? A.自立訓練(機能訓練と生活訓練)を行います。 機能訓練では、主に身体障害者を対象として、理学療法 士、作業療法士、言語聴覚士などが医療機関のリハビリ テーションを終えた方などの通所訓練を行います。特に 生活場面での身体機能向上を目指し、 ご利用者の地域 生活の充実に向けた訓練を行います。 また、生活訓練で は、社会福祉士、作業療法士、臨床心理士が、自己管理 能力や対人関係がうまく行えることを目的とした訓練 を行います。 また、実際の生活場面での訓練も重要だと考えており、 訪問訓練も予定しております。 Q.利用するのにお金はかかりますか? A.「視覚・聴覚障害者センター」は原則無料ですが、講座な どテキスト代については実費をご負担いただくものも あります。 「生活リハビリテーションセンター」の自立訓練は、所得 に応じて一割の利用者負担が必要な場合があります。 なお相談についての費用はかかりません。 「市民交流センター」では、各種研修室など施設をご利 用いただく際には利用料をいただきます。 また、文化芸 術活動の講座などでは、材料費など実費をご負担いた だくものもあります。 3 事業団NEWS 平成24年度の新入園児が 決まりました。 堺市子ども青少年局長表彰を 受けました。 第1、第2つぼみ園、第1、第2もず園、えのきはいむに 平 成24年2月、堺 市 4月から通う児童78名が決まりました。親と子の療育支援 社会福祉事業団が取り センターおおぞらの担当相談員(PT)と心理士が子ども 組 ん だ「安 全・安 心 み の様子や保護者の希望を伺い、各施設の見学や面談を繰 んな笑顔で CAN DO り返してようやく入園先が決まりました。保育所入所も考 (感 動)」カ ードが 職 員 えておられた方は最後まで悩まれての決定です。引続き、 の意識改革を促し、市 めだか教室やつばさ教室利用の調整が始まっています。 民サービスの向上に寄与するものとして、堺市子ども青 おおぞらには、延べ200名を超える方から今年も施設や 少年局、古家一敏局長から表彰されました。 「CAN DO 教室利用の申込みをいただきました。間もなく始まる新 カード」 ∼利用者のみなさまへ約束∼は、事業団で働くす しい園生活。元気に通ってきてくださいね。 べての職員が名札と一緒に常に携行しています。 堺市発達障害者支援センター連絡協議会 3月7日 (水)に平 という質問が出 成23年度堺市発達 ました。詳細な 障害者支援センター 分析はできてい 連絡協議会を開催し ませんが、発達 ました。16機関の 障害者支援セン 委員の方に出席いた ターとしてどの だき、座長は桃山学 ような支援がで 院大学社会福祉学 きるのかを検討 部教授安原佳子氏に していく必要が お願いしました。発 あると感じてい 達障害者支援センタ ます。近畿ブロック他府県の相談の傾向としては、成人期 ーからは平成23年度事業報告と平成24年度事業計画を報 の相談が半数以上を占めるセンターが大半ですが、堺市の 桃山学院大学社会福祉学部 教授 安原佳子氏 告し、参加機関との意見交換を行いました。 場合は乳幼児期・学齢期の相談件数が半数以上を占めてい 事業報告では、年齢ごとの相談傾向や今後の課題につい ます。これは、発達障害者支援センターの母体が障害児通 て報告しました。今年度、特に力を入れて取り組んだ内容 園施設であることが関係していると思われ、堺市の特徴で として、学齢期の支援では「グループセラピー」を試行して あると認識しています。 いること、成人期の支援については余暇活動の場である 「日 来年度の重点項目としては、乳幼児期・学齢期の支援で 中活動グループ」、障害理解を目的とした「広汎性発達障害 は、幼稚園など支援拠点を絞ってのコンサルテーションの 講座」、今年度から実施している 「家族教室」を中心に報告 実施を考えています。成人期の支援では、グループ支援の しました。 継続とボランティアを通した社会参加の支援に取り組んで 質疑応答では、中・高生の相談件数が少ないのはなぜか いきます。 4 通園施設利用者評価アンケート 平成23年度通園施設利用者評価アンケートの集計結果がで 通園施設利用者評価アンケート ました。ご協力ありがとうございました。 アンケートには、187名の保護者から回答していただきました。 回収率は、94.92%で昨年より 2.69ポイント上がっています。回答は、5段階で、(A)よくあてはまる (B)あては まるを足して 90%を超えた項目が 15項目、そのうち 95%を超えた項目が 6項目あります。また、(A) + (B)が 80% を超えた項目は昨年度と同様、計21項目となりました。 とくに高い評価 (A)+(B)は、 1 お子さんの発達に合わせた豊かな心を育む活動・遊びが行われている。98% 2 運動発達の促進や健康の維持・促進が十分に行われている。97% 7 職員は、お子さんに丁寧 (乱暴なことばを使ったり、呼び捨てにしない)に接している。97% 9 お子さんは、園に行くことを楽しみにしている。97% 13 園からのたよりや連絡票などでお子さんの様子や療育内容をよく知ることができる。100% 20 療育計画について、職員の説明はわかりやすい。97% 全体を通して、(A) + (B)の割合が 90%以上の高い評価をいただいたことは、職員の一層の励みとなります。 しかしその一方で、 「17 保護者同士の交流の機会が十分にある。」 については、昨年度より10ポイントアップしたものの、 80%には届かず、各園で保護者のみなさんのご要望もお聞きしながら、交流の機会をどのように取り組むべきか、引き続 き検討していきたいと思います。 また、「23 園庭解放、はいはい・めだか・つばさ教室など (堺市障害児等療育支援事業)や実習生の受け入れを通じて 地域に開かれた施設作りをはかっている。」については、昨年度同様、70%台のままであり、事業団の取り組みや様々な 事業についてホームページをはじめとして、関係機関との連携を図りながら、今までに以上に分かりやすい情報を発信し ていきたいと思います。 お忙しい中、アンケートにご協力いただき本当にありがとうございました。 お寄せいただいた評価を踏まえて、また、評価に満足することなく、保護者のみなさんの信頼に一層応えられるよう職員 一同力を合わせていきたいと思っております。 Aよくあて はまる 平成23年度 アンケートの集計結果 ※グラフの薄い色は高い評価を濃い色は低い評価を示しています。 0% 1.お子さんの発達に合わせた豊かな心を育む活動・遊びが行われている。・・・・・・・ 2.運動発達の促進や健康の維持・促進が十分に行われている。・・・・・・・・・・・・ 3.お子さんにあった給食(給食内容、食べやすい工夫、介助方法)になっている。・・・ 4.運動会や遠足、その他の行事は、子どもが楽しく参加できるよう工夫されている。・・ 5.他の人に知られたくないことの秘密を守るなど、プライバシーが守られている。・・・ 6.緊急時(災害・病気・ケガ)への対応は迅速で、適切である。・・・・・・・・・・・ 7.職員は、お子さんに丁寧(乱暴な言葉を使ったり、呼び捨てにしない)に接している。・ 8.クラス担任や他の職員の療育姿勢や対応はばらつきが少なく、同じようにお子さんに接している。 9.お子さんは、園に行くことを楽しみしにしている。・・・・・・・・・・・・・・・・ 10.環境整備などお子さんの安全に配慮した療育が行われている。・・・・・・・・・・・ 11.お子さんの発達や意欲を促すような教材・遊具等が用意されている。・・・・・・・・ 12.お子さんに関する気がかりな点や悩みなどについて、職員に気軽に相談できる。・・・ 13.園からのたよりや連絡票などで、お子さんの様子や療育内容をよく知ることができる。 14.入園時に園生活や療育内容など知りたいことについて、わかりやすい説明があった。・ 15.進路を考えるときに、職員は適切な情報を提供し、また親身になって相談にのってくれる。 16.家族の精神面を支えるようなサポートがある。(相談・共感・情報提供等)・・・・・ 17.保護者同士の交流の機会が十分ある。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18.保護者が保育見学や行事に参加しやすいよう配慮されている。・・・・・・・・・・・ 19.療育計画は、保護者の意見を取り入れて適切に作成されている。・・・・・・・・・・ 20.療育計画について、職員の説明はわかりやすい。・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21.発達に合わせて、療育計画に基づいた支援が行われている。・・・・・・・・・・・・ Bややあて はまる 25% Cあまりあて Dまったくあて Eわからない F:無回答 はまらない はまらない 50% 75% 97% 91% 92% 91% 89% 97% 88% 97% 91% 94% 92% 100% 91% 88% 86% 78% 88% 93% 97% 91% 89% 76% 22.職員は保護者の不満や要望にきちんと対応している。・・・・・・・・・・・・・・・ 23.園庭開放、はいはい・めだか・つばさ教室など(堺市障害児等療育支援事業)や実習生 の受け入れを通じて地域に開かれた施設作りをはかっている。 ※A+Bの合計%を表示しています。 5 100% 昨年度 A+B 98% 96% 92% 90% 93% 83% 87% 96% 86% 97% 89% 94% 93% 95% 83% 83% 84% 68% 91% 94% 98% 94% 84% 75% 事業団NEWS 理事会・評議員会 事業団がリーダーシップをとって頑張ってほしいとの意見! ! 平成24年2月29日 (水)午前10時30分 から評議員会が、午後 1時 5 5 分 から理 事 会 が開催されました。 報告事項として、堺 市が示した外郭団体の 役割及び中期経営目標及び事業団が示した重点的経営 目標の報告を行いました。 また、監査結果に基づく措置状況についての報告を合 わせて行いました。 審議事項として、平成23年度補正予算、平成24年度 児童発達支援センター等の管理運営業務に関する協定、 事業計画及び予算、平成24年度発達障害者支援センタ ー等の管理運営業務に関する協定、事業計画及び予算、平 成24年度健康福祉プラザ管理運営業務に関する協定、事 業計画及び予算、規則・規程等の制定及び改正等について 審議がありました。 評議員会では、児童発達支援について、専門性の低下に つながらないよう事業団がリーダーシップをとって頑張っ てほしいとの意見や、新たに開所する堺市立健康福祉プ ラザに期待する意見が出されました。 理事会では、平成24年度予算にかかる利用料収入やプ ラザの予算配分等についての意見・質問が出されました。 今回は、監査の指摘、法律等の改正及び健康福祉プラザ の開所等に伴い、議案が多岐にわたりましたが、討議の結 果、理事会及び評議員会において全議案が可決、承認され ました。次回は平成24年5月頃に開催の予定です。 平成24年度堺市立児童発達支援センター等の管理運営業務に係る事業計画 3年をめどに取り組むべき内容や目標を「外郭団体経営 評価シート」 に示しているところです。 さて、当事業団の経営においては、平成24年度は、利 用料金制度が導入され、指定管理料が確定払いとなる大 きな変更の初年度になります。利用料金制度の導入によ り、これまで以上に収入、支出の厳格適正な管理を行う 経営意識が全職員に求められます。 当事業団としては、このような制度変更や市の取り組 みを踏まえ、エンパワメントの視点に立ってサービス向上 を図りながら利用者ニーズに基づいた事業を展開し、マ スタープラン等の施策実現の一翼を担っていきます。ま た、経営基盤の強化を図ります。 近年、障害者児に関わる法律改正が続いています。障 害者基本法の改正では、発達障害者が障害者の定義に 含められ、また、障害のある児童を対象とする「療育」に ついて初めて法律に明記されました。 児童福祉法では、障害児支援の一元化(障害種別、法 制度、実施主体等)や訪問型支援(保育所等)が盛り込ま れ、自立支援法では相談支援事業の充実を図る内容が 示される等々、当事業団が担っている事業に関係する制 度変更が行われてきています。 堺市では、平成23年3月「堺市マスタープラン さか い未来・夢コンパス」が発表されました。マスタープラン では、重点的に取り組む3つのプロジェクトの第1に「子 育てのまち堺・命のつながりへの挑戦」として、子育て支 援の充実、強化と障害者の社会参加・復帰を支援する拠 点整備の促進がうたわれています。また、当事業団では、 これらのことから、平成24年度の事業では主に以下 のことに取り組んでいきます。 ①引き続き第三者評価を受審し受審結果を公表します。すべての児童発達支援センター等で自己評価も行います。 受審結果をふまえて職員が共通の認識をもち、サービスの改善意欲の向上を図り、利用者、関係者からの信頼を得ま す。②利用者アンケートや定例懇談会を行います。また、サービスの向上を客観的に測ることができる指標について検 討します。③児童福祉法等の改正を踏まえて児童発達支援センターや各事業について堺市と連携して対応していきま す。北こどもリハビリテーションセンター第2期整備など、これからの児童発達支援センター等の機能について事業団 内で検討を進め、堺市に整備計画案を早期に策定するように働きかけます。④障害児者のライフステージに沿った幅 広い支援を行っていくために、堺市立健康福祉プラザと連携していくとともに、協働の輪を広げるために、自主事業の 検討やボランティアが参加できる工夫を行います。⑤事業団だよりやホームページを充実させ、外部に発信していきま す。⑥職員の自己啓発への意欲喚起と、職員の能力向上を図る資格取得等の支援や職員の業務目標の設定、評価を行 います。階層別研修やOJT研修など研修制度を整備します。⑦職員の健康維持を図るために産業医や専門の相談員 と相談できる仕組みを整備します。⑧利用料金制度の導入にあたって、収入と支出の管理システムを整理確立します。 効率的な運営を目指し、自主財源の確保に努め、自律的運営を図ります。⑨効率的で効果的な運営がなされているか、 「外郭団体経営評価システム」に沿った事業の進捗管理を行います。⑩種々の災害、危機対応マニュアルの整備に努め ます。 当事業団を取り巻く状況を正確に把握し、利用者ニーズを踏まえた事業展開に心がけ、利用者、職員、経営陣の三者 が力を合わせ、一丸となって自律的な運営を目指していきます。 6 事業団NEWS 平成24年度堺市立健康福祉プラザ指定管理者業務に係る事業計画 1.管理運営方針 ビスを提供できるよう 「プラザ運営協議会」をはじめとす 堺市立健康福祉プラザ(以下「プラザ」 という)が堺市の る様々な連携機会を設け、総合施設の強みを発揮できる 公共施設であることを十分に認識し、関連法規、条例、仕 ようにします。 様書等の遵守のもと、新たな広域的かつ総合的拠点とし て市民、利用者を中心に据え、各機関の連携体制のもと事 (4) 効率性の追求 業を進めてまいります。各構成団体が持つノウハウを最 利用者の安全を第一に快適な施設利用ができるよう、 大限に生かし、専門性のある各業務を遂行していきます。 適正なサービス水準の維持・向上を図りながら、常に業務 また、各センターの専門性を発揮しつつも、常に各構成団 の改善・効率化を図り、経費縮減に努めます。利用者動静 体間での連携を密に図りながら、一体感のある効率的、効 や管理業務状況などの適時モニタリングを行い、計画の自 果的なサービス業務を実施してまいります。 己評価とコストの削減を図ります。 このことで、 プラザの重点目標である、相談支援体制の 強化をはじめ、情報提供の充実、 生活・職業リハビリテーシ (5) 多様な事象を想定した安全管理体制の構築 ョンの推進、社会参加と交流促進、重症心身障害者(児)へ 多岐にわたる事故発生状況を想定し、それに基づく管 の支援を進めてまいります。 理マニュアルを策定しています。 ヒヤリハット体験などの 報告はもとより、職員の些細な気付きや利用者からのご意 平成24年度管理運営方針における重点項目 見、 さらには社会全体における出来事などから常に想定さ れうる事象の再検討を行います。 (1) 利用促進と利用満足度向上 新たな施設として、その機能を広く市民に認知いただ 2. 目標設定 けるよう積極的な広報活動を行います。 開設初年度の平成24年度は、四半期ごとに、円滑な開 また、健康福祉プラザ運営委員会を開催し、利用者への 所、開設計画の中間評価、柔軟な事業修正の実施、初年度 アンケート実施など市民からの意見を広くうかがい、速や 事業の総括という目標を立て、次年度以降の安定的施設 かに事業運営に取り入れ利用満足度向上に努めます。 運営の基盤づくりの年度と捉えています。特に、利用者の 真のニーズに応えるべく多様な利用促進案や事業提供を (2)人材育成 行うことと、市民福祉および利便性向上を最大の目的とし 福祉サービスは人的サービスであり、計画的な人員育 たプラザ内連携の構築を目標とします。 成研修を行ってまいります。 以下、職員の研修計画、人材育成計画。業務の実施内容、 スケージュール。個人情報の保護、情報公開及び広報の実 施。利用促進とサービス向上。モニタリング計画と業務へ の反映。苦情要望対応等々の具体の方針は、別途ホームペ ージで公開しますのでご参照ください。 (3) 連携強化 共同事業体の構成団体が一体となり、健康福祉センタ ー運営を行うことはいうまでもなく、 プラザ内の各機関、 施設が専門性を発揮しつつ常に利用者を中心としたサー 職員の事前研修を実施しました。 7 トピックス 会津若松派遣活動報告 第2つぼみ園 中野亜悠実 毎日の 業 務 の 中で、子 どもたちとも多く出会い ました。みんな明るい 笑 顔 で す。小 さ な少人 数の 児童デイだったので、ゆっ くりじっくり子どもたちと 関 わ ること が で き まし た。子どもたちからこれし たい!という声に 全 力で 応 え たり、今あ る 環 境の 中で工夫することだったり(部屋は狭いし、おもちゃにも制限 があるので)、こんな遊びも楽しいよ!と提案してみたり…。子 どもの遊びを見つける力、一緒に楽しんで、失敗したり、工夫 したり。当たり前のことですが、楽しいあそびと生活がありま した。小学生の子と憎まれ口を言われながらも悪戦苦闘しな がら宿題をしたりもしました。そんな中、 「先生、いつかえる の?」と別れを惜しんでくれることがありました。私自身も寂 しさを感じると共に、やり残したことなど課題についても改め て考えさせられました。 現地スタッフや他の応援スタッフと話し合いを重ね、活動を 作っていくことは私にとっても貴重な経験となりました。はま っ子では初心に帰ると共に、新たな視点も得られたと思いま す。子どものたくましさには驚かされます。ここでの経験を活 かして、子どもたちの力を信じて、つぼみ園での療育をよりよ いものとしていきたいと思っています。 すべての子どもたちが、明るく健やかに生活できることを 強く強く願わずにおれません。 始めに派遣の案内を受けた時の印象は、テレビで見る避難 している方々の不便な生活。震災直後の物資も足りないよう な状況を想像しました。テレビで見たり、報道を聞いたり、節 電と言われていても、震災から約1年。震災は私たちからは 遠いものとなりつつあったと感じました。 初めての土地、まして被災地、知らないスタッフ、そして業 務…。いったい自分に何ができるのかと不安でしたが、ブロ グで子どもたちの姿も見ていたので、不謹慎ですが、楽しみ という思いもありました。実際に福島に向かう新幹線などか ら見える景色にも地震の爪痕を感じるようなことは一切な く、やはり地震があったことは嘘のように思えました。 しかし、現地に入ると、ここは被災地なのだとすぐに実感 することになりました。私が行ったその日でも、小さな地震 でしたが身体に揺れを感じる程度のものがありました。これ が余震かという思いとこんなにも時間が立っているのにと怖 さも感じました。子どもが地震ごっこをしているところも見ま した。現地の方と話すと地震の話題もすぐに出てきました。 実際に避難生活をされている方、家財道具を津波で流された 方など多くいらっしゃいました。何気ない会話の中でも「服 は流されたからないんですよね」「家族は離れて暮らしてる から」など現状を知ることができました。 「いつ家に帰れるか な?きっと、もう長い事、無理だよね」「地震の日に、黒い波 を見ながら車で走ったんだって」など、その状況の中にいる 方から聞くと、重く自分の中にずしりと沈み込んできました。 今まで「生きている」ということは当たり前でしたがそうで はないとはっきり感じました。表現することはできないけれ ど、今までに感じたことのないような思いです。 5EN GALLERY 今回はめだか教室に通う2歳男児のお母さんの作品です。 A君は発音が不明瞭でめだか教室を利用し始めました。週に 一回の教室ですが、1年を通して休むことなく元気に通ってきて くれたA君、この4月からは幼稚園生活が始まります。 A君のお母さんがめだか教室の指導員をイメージして描かれ た作品です。いずれも指導員の特徴をとらえた素敵な作品です。 今後の 講演会 平成24年7月予定 「思春期・青年期を通して就労を考える」(仮題)支援者向け 講師:近畿大学教職教育部 向後礼子氏 編/集/後/記 「先生、奇跡ってありますか?」<どんな奇跡?>「朝起きたら、歩けていて、 「ママー」て呼んでくれるような」<あったらいいね>「奇跡」 と表現されたお母さんの思いを忘れないようにしています。東日本大震災の被災地は、復興に向かって熱い思いをもってがんばっていると 派遣した職員から聞きました。 「健康福祉プラザ」は長い時間をかけ議論を重ねてようやく開所に至りました。どんなことも<急に出来るよ うにならないけど、毎日の積み重ねが大切やと思うよ>と「奇跡」を願ったお母さんと話したことを思い出します。 (髙橋施設部長) 事業団事務局(南リハ内)TEL072-294-7942 FAX072-298-2032 社会福祉法人 堺市社会福祉事業団 堺市立南こどもリハビリテーションセンター 堺市立北こどもリハビリテーションセンター 第1・第2つぼみ園 TEL072-299-2031 つぼみ診療所 TEL072-294-7941 親と子の療育支援センターおおぞら(南相談室) TEL072-294-7943 第1・第2もず園 TEL072-279-0500 もず診療所 TEL072-279-3768 親と子の療育支援センターおおぞら(北相談室) 8 堺市立えのきはいむ TEL072-244-4133 堺市発達障害者支援センター TEL072-275-8506