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熱帯魚は、どうしてカラフルなの
なぜなに学習相談 䈭䈟䈭䈮ቇ⠌⋧⺣ 学研教育情報資料センター ቇ⎇ᢎ⢒ᖱႎ⾗ᢱࡦ࠲ 資料番号4157 ねったいぎょ 熱帯魚は、どうしてカラフルなの うみ なか ふか み いろ ●海の中は、深さによって見える色がちがう うみ なか ふか たいよう ひかり かた い か ふか 海の中は、深さによって太陽の 光 のとどき方がちがい、100メートル以下の深さでは、 ひかり たいよう ひかり いろ わ ほとんど 光 はとどきません。太陽の 光 は、にじの7色に分けられます。そのうち、いちば ふか ところ あお ひかり つぎ あお みどり き じゅん ひかり ん深い 所 までとどくのは青い 光 、次に青むらさき、 緑 、黄などの 順 に、 光 はとどきに うみ あお み あお ひかり ふか ところ くくなります。海が青く見えるのは、青い 光 がかなり深い 所 までとどくからです。 め だ ●サンゴしょうでは、カラフルなほうが目立たない ねったいぎょ なか な か ま あたた うみ 熱帯魚の中で、カラフルな仲間は、ほとんどが、 暖 かい海のサンゴしょうにすんでいま そだ すいおん どスィー たいよう す。サンゴしょうができるのは、サンゴがよく育つ、水温が25∼30 ℃ ぐらいで、太陽 ひかり すいしん あさ うみ ふか かいすいちゅう の 光 がよくあたる、水深が20メートルより浅い海です。このぐらいの深さなら、海 水中 たいよう ひかり くうきちゅう おな うみ なか あか は でも、太陽の 光 は空気中と同じようにとどきます。そのため、海の中は、明るく、生えて かい いろ なか さかな いろ いるサンゴや海そうも、色とりどりです。その中でくらす 魚 は、カラフルな色のほうが、 め だ さかな しゅるい おお まわりにとけこんで目立ちにくいともいえます。 また、サンゴしょうにすむ 魚 は種類が多い な か ま み わ かんが ので、仲間を見分けるためにカラフルになったとも 考 えられます。 さかな てき み いろ ● 魚 は、たいてい、敵に見つかりにくい色をしている うみ ひょうめんちか およ さかな せ なか あお いろ はらがわ 海の 表面 近くを泳ぐ 魚 のサバやイワシ、 サンマなどは、背中のほうは青っぽい色で、腹側 ぎんぱくしょく な か ま うえ み あお いろ みず すいちゅう は、 銀白色 をしています。この仲間は、上から見ると、青い色が水にとけこみ、 水中 から み あ ぎんぱくしょく はら ひか すいめん め 見上げると、 銀白色 の腹が光っている水面にまぎれて、目につきにくいのです。 ふか ところ な か ま あか いろ おお あお ひかり はい やや深い 所 にいるタイやエビの仲間が、赤い色をしたものが多いのは、青い 光 しか入っ ふか うみ あかいろ め だ あか あさ てこない深い海では、赤色がまわりにとけこみ、目立たなくなるからです。赤いタイを浅い うみ ようしょく からだ いろ くろ 海で 養殖 すると、 体 の色が黒っぽくなってきます。(監修・安部 義孝) 無断複製:転載:翻訳を禁ず Gakken X1040094