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福島県檜枝岐村 村の全世帯に整備した光ネットワークの利活用で 生活に密着した情報配信や遠隔医療支援、ICT教育が実現 ● 多彩な利活用が期待できる、光ネットワークの拡張性 選定の ● 課題解決や利便性向上に貢献する先進ソリューション ポイント ● 構築から運用まで一元対応できるNTT 東日本の総合力 導入事例 ● テレビ電話端末による村からの情報連絡・お買い物支援 期待効果 ● 医療介護連携による、元気で快適な村の暮らしの実現 ● ICTを活用する教育を通じた、自立した子どもの育成 生活サポート 役場や学校からの 大切な情報は見逃さない 「光みんなの回覧板」 医療 健康への意識を高め ・ 住民みんなが元気になる 健康 「地域健康支援ネットワーク」 JAストアからの特売情報が フレッツフォンに毎月届く 「お買い物支援」 光で生まれる新しいつながり 村にいながら専門医の アドバイスが受けられる 「遠隔サポート診療」 教育 子どもたちの目が輝く 活気ある授業が実現 「電子黒板」 「タブレット端末」 1 「光みんなの回覧板」 防災無線の代替手段に、 光ネットワークによる情報配信を選定 江戸時代から続く 「檜枝岐歌舞伎」 といった独自の文化や、 尾瀬国立公園の玄関口として山々に囲まれた豊かな自然を有 する、福島県檜枝岐村。面積の98% が林野という山深い村 であり、全国有数の豪雪地帯でもあります。役場を中心とした 約 2kmの谷あいに集落が集中し、約 200 世帯が寄り添うよう に集まって生活しています。 テレビ電話で村からの情報が確実に届く 「光みんなの回覧板」 村では、役場からの情報提供などに活用してきたアナログ 檜枝岐村では、全世帯への光ネットワークの整備に合わせ 防災無線のデジタル化が必須となる中、代替となる通信手 て、2012 年 3月、村の全世帯にテレビ電話端末「ひかりフレッツ 段の整備を検討していました。また、高齢化が進む住民の フォン」を設置し、村から住民に向けて情報を分かりやすく伝 暮らしにICT サービスの活用が不可欠と考え、村内全域に える 「光みんなの回覧板」をスタートしました。 光ネットワークによる情報基盤を整備することを決定。村の全 「光みんなの回覧板」は、 「ひかりフレッツフォン」 というテレビ 世帯の約 4 分の 1 が旅館・民宿等の観光関連業ということ 電話端末に文字や音声、映像で情報を届けるもので、管理端 で、ホームページ開設の必要性なども呼びかけ 「フレッツ光」 末は役場だけでなく、学校やデイサービスセンター、JAストアに の普及を進めていきました。 も設置。行政情報や防災情報をはじめ、学校行事や敬老会の NTT 東日本では、檜枝岐村の光ネットワーク敷設などの過 イベント情報など、 さまざまな情報を住民に提供できるようになり 程で、高齢化が進み、医療や介護の課題を抱える村の現状 ました。音声を流すだけの防災無線や従来の紙での回覧板と を把握。ICTの利活用を通じて、安心して暮らせる村づくりを は異なり、配信された情報が住民側の端末内に残るので、情 推進する村役場の取り組みを支援したいと考えました。 報を聞き漏らしたり、見落としたりすることが少なくなります。 そこで、2011 年に経団連の 「未来都市モデルプロジェクト」 また、配信先をグループ化することで、学校に通う生徒の自 の介護医療分野「福島医療ケアサービス都市」の実証実験 宅だけに情報を配信するといった使い方も可能。さらに、一方 地として、檜枝岐村を推薦。ICTの利活用を通じてさまざまな 通行の配信だけでなく、 タッチパネルを使って双方向のやりとり 課題解決を目指していた村の要望に合致していたことから、 もできるため、例えば授業参観に出席/欠席というような質問 村とNTT 東日本は共同で、村の全域に光ネットワークを整備 を送って保護者に回答してもらい、回答結果が自動的に集計 し、村役場からの情報配信や遠隔医療の実現を目指すことと されるといった、単なる情報配信にとどまらない活用も可能とな なりました。 ります。 「光みんなの回覧板」 管理端末 (例)授業参観のお知らせ 役場 緊急放送 授 業 参 観の お知らせ ひかりフレッツフォン (テレビ電話端末) 学校 住民宅 ひかりフレッツフォン (テレビ電話端末) 管理端末 デイサービスセンター (例) 健康講座の 案内 (例)防災情報 ひかり フレッツフォン (テレビ電話端末) 光ネットワーク 管理端末 住民宅 ひかりフレッツフォン (テレビ電話端末) デイサービス センターからの お知らせ ひかり フレッツフォン (テレビ電話端末) JAの お買 得 情 報 JAストア 管理端末 ひかりフレッツフォン (テレビ電話端末) (例)特売情報 2 医療・健康 地域健康支援ネットワーク ● 歩数計 体重計 血圧計 血糖計 ● ひかり健康相談 システムサーバー 1.健康データ登録 歩数 血圧 ● ● 健康増進に役立つ遠隔健康相談 「地域健康支援ネットワーク」 村内に専門医がいない檜枝岐村では、お年寄りが安心し て生活していける村づくりのために、住民の健康を見守る仕 組みや、ICTを活用した遠隔医療の実現が不可欠と考えて いました。そこで村がまず導入したのが、ICTを活用した 「地 域健康支援ネットワーク」です。これは住民の健康増進や疾 2.健康データ管理 役場/保健センター 師と、遠隔健康相談が行えるようにするものです。 具体的にはまず、歩数計を約 200 名の住民に配布しまし た。歩数データは体重や血圧データとともに役場や保健セン ひかり 健康相談 フレッツフォン 端末 ひかり フレッツフォン 光ネットワーク テレビ会議 システム 檜枝岐診療所 病予防を目的とするもので、住民が「ひかりフレッツフォン」か ら登録した健康データをもとに、地域の診療所や遠隔地の医 住民宅 3.健康相談 ひかり フレッツフォン 健康相談 端末 ひかり フレッツフォン 4.医療連携 連携病院 ひかり フレッツフォン 住民宅 健康相談 端末 テレビ会議 システム ター等にある 「ひかり健康相談システム」へ簡単に登録できま す。そのうち希望者の 26 世帯には自宅から歩数、体重、血 隔地の医師同士が、診療所側にいる患者を交えつつ、テレ 圧データを登録できるようにしました。登録されたデータは地 ビ電話を通じて意見交換しながら診療を行うのが、本システ 域の診療所や役場に共有され、住民は自宅で医師や保健 ムの仕組みです。診療の際には、あらかじめ診療所で検査 師の顔を見ながら健康相談を行えるようになっています。健 した心電図などのデータも共有することができるので、患者は 康データはグラフ化され、毎日の変化が目に見えて分かること 検査のためだけに遠隔地の病院に行く必要もありません。こ から、 「明日はもっと歩こう」など住民の健康意識が高まって の実証実験は、村からも通院者の多い会津若松市の循環 おり、実際に 「血圧や体重の低下」など健康増進が具体的な 器疾患の治療を中心とした医療機関「わかまつインターベン 数値にも表れています。 ションクリニック」の協力を得て実施されています。 テレビ会議システムの高精細な大画面に映る会津若松市 遠隔地の医師から診療支援が受けられる 「遠隔サポート診療」 の医師とのやりとりに、実際に診療を受けた患者からは、 「次 回も是非このシステムで診療を受けたい。特に冬は本当に便 利ですね」 との評価が得られました。今後はクラウド型電子 檜枝岐村には内科医が常勤する診療所があるだけ。そ 聴診器の利用や、他の専門医に対しても遠隔でサポート診 れ以外の診療を受けるには、冬場には雪の中、車で往復 2∼ 療を受けられる体制を整 4 時間以上かけて近隣の総合病院、専門病院まで通院しな 備するなど、ICTを活用 ければならず、村内に薬局もありません。 した遠隔医療のさらなる 遠隔診療を検討した結果、診療所医師の診療で専門医 充実を目指していきます。 のサポートを受けるのがベストと考え、 「遠隔サポート診療」を 実証実験することにしました。患者は専門医への通院回数 を削減でき、村の診療所に行くだけですみます。診療所と遠 檜枝岐村役場 住民課 主幹 (保健師) 橘まゆみ氏 檜枝岐診療所の本村医師・患 者と話すわかまつインターベン ションクリニックの阿部院長 わかまつインターベンションクリニック 理事長・院長 阿部 亘氏 常任理事・事務局 芦原弘子氏 村では循環器系の心臓疾患の持病を持つ住 民が多く、車で往復4時間以上かけて会津若松 市の病院まで通っています。 そのため、住民にとっ 遠隔地から通院する患者さんの負担を少しでも軽 減できないかと検討していた折、 「 遠隔サポート診療」 て一番の心配の種は 「病気になったり、介護を受けることになったりし の参加要請を受けて、前向きに協力を決めました。テ たらどうしよう」 ということ。以前から住民の健康意識は高く、村を挙げて レビ会議のモニターの背後には村の様子が映し出さ 病気の予防に努めてきました。血圧・体重に加え、2012年度からは自 れ、患者さんの生活環境も垣間見えますし、患者さん 宅で血糖測定もできるようになりました。地域一体で住民を見守り、支 が慣れた環境でリラックスされている様子に、 「 疾病だけでなく患者の え合う村をつくりあげるのが私たちの大きな目標。その実現に光ネット 生活を知る」 という医療の基本を再認識しました。今後の新たな遠隔 ワークも含めたICTの利活用は不可欠だと考えています。 医療の実現の一端を担っていることに、強い責任を自覚しています。 3 教育(電子黒板/タブレット端末) 電子黒板や児童一人1台の タブレット端末を駆使した授業 檜枝岐村が整備した光ネットワークは、村の将来を担う子 ことになります。そのため、親元を離れても自立した生活が送 れ、村外の生徒と対等にやりとりできる自立心や競争心を育 成することが重視されています。 そこで、村の小中学校では、他校の子どもたちとの交流授 どもたちの教育にも利活用されています。村に1 つの小学 業を設けるなどして交流を深めてきました。テレビ会議システ 校では、各教室に電子黒板を設置して、インターネットやデ ムで、村にいながら離れた学校の子どもたちと交流でき、檜 ジタル教材などを活用した授業を実践するとともに、3 年生 枝岐村の子どもたちにとっては刺激になる大切な時間となっ から6 年生の全児童に対して、一人 1 台のタブレット端末を ています。また、村の子どもが小さいころから親しんでいる檜 配布して、授業や自習に役立てる環境を整備しました。導 枝岐歌舞伎は、福島県の重要無形民俗文化財に指定され 入に当たって、NTT 東日本では教師を対象に使い方につ ており、全国に誇れる村の財産です。練習や本番の舞台の いての研修を行うなど、スムーズな導入に向けたさまざまな 様子を子どもたち自らタブレット端末などで撮影してコンテンツ 支援を行いました。 を作成し、子どもが主役となって村からの情報発信にICTを 電子黒板は、既設の黒板上に必要なときだけ出すスク 活用していくことも検討しています。 リーンを設置し、プロジェクターからデジタル教材を投影して、 檜枝岐村では、2013 年度から小中一貫教育が本格化し 授業に役立てるというものです。例えば算数の時間では電 ます。今後は中学校にも電子黒板やタブレット端末が導入さ 子黒板上に映し出した図形に対して、デジタルの分度器を れる予定です。小中が連携して学習にICTを活用し、より効 出して角度を測る、定規を出して線を引く、形を重ねるなど、 果的な教育を実践していきたい考えです。NTT 東日本は、 教師と子どもたちの自由な使い方が実現されています。 今後も檜枝岐村に最適なソリューションの紹介・導入を通じ 一方、 タブレット端末は、Wi-Fi 環境を整備した校内で、 イン て、村の教育や人材育成を支援していきます。 ターネットを利用した調べ学習などに利用します。子どもたち が各自の端末を自由に使えるので、課題を早く終えた子どもた ちは算数ドリルを行ったりもしています。軽くて小さいので持ち 帰ることも簡単で、自宅の光ネットワークを活用して、家庭学習 に取り組みます。このようにICTを取り入れることにより、子ども が自主的に学習に取り組むようになるなど、従来の読み書きに 加えて、視覚や聴覚も活用した教育が実現されています。 自立心・競争心の育成や、 村からの情報発信にもICTを活用 檜枝岐村には中学校も1つのため、少子化が進む中で小 学校の入学から中学校を卒業するまでの9 年間、同じクラス メイトと勉強しています。卒業後、大半の生徒は会津若松市 内の高校に進学し、村が用意した学生寮で共同生活をする 檜枝岐村教育委員会 教育長 檜枝岐村小学校 教諭 導入に際して一番懸念していたことは、電子黒板や 電子黒板の使い勝手ですが、 プロジェクターを常 平野信之氏 青田祥一氏 タブレット端末を実際に使いこなせるかどうかということ 設してあり、 いつでも利用できるというのがいいです でしたが、実際に導入してみると、子どもたちの物覚えの ね。こうした機器を活用する上で、手軽さはとても大 早さに感心しました。 「これからの子どもたちにはICTを活用できるようになって 事だと思います。従来の黒板の右半分に電子黒板を設置しており、強調 ほしい」 と願っていましたが、心配は無用だったようで、簡単に使いこなしていま したいことは従来通り板書するなど、従来の黒板と場面に応じて使い分け す。教師についても、使い方に関する研修などNTT東日本の支援もあり、今で ていますが、 そのシームレスな活用がとても効果的だと感じています。 また、 は授業の一部としてごく当たり前に利用されており、安心しています。今後も 子どもたちはタブレット端末をごく自然に使いこなしています。今後はタブ NTT東日本には、教師や子どもたちが導入したシステムをスムーズに使いこな レット端末を使い、授業の様子を動画で保護者に見せるといった、学校と せるよう、行き届いたサポートや授業に役立つご提案を期待しています。 家庭をつなぐ橋渡し的な役割にも活用できればと思っています。 4 「お買い物支援」 画面をタッチして注文すれば商品が届く 「お買い物支援」 5 今後の取り組み 観光サービスや地域の見守り、 高齢者見守りなど、さらなる広がりも 檜枝岐村唯一の生鮮食料品店である 「JAストア」では、 檜枝岐村は尾瀬国立公園の福島県側の玄関口に位置 村役場近くにあるJA 内の店舗に加えて、村内を定期的に巡 し、湯量豊かな温泉もあり、村の4 軒に1 軒が旅館・民宿等 回する移動販売を行ったり、店舗に来るのが困難な高齢者 であるなど、住民の多くが観光関連業に従事しています。そ を対象に電話注文で商品を配達したりと、地域に寄り添った のため、村では住民福祉向上のほか、ICTを利用した観光 サービスを長年展開してきました。そこで 「光みんなの回覧 への施策も検討しています。これを受けてNTT 東日本は、 板」のスタートに合わせて、 「JAストア」を運営するJA 檜枝 村の観光協会等へタブレット端末や Wi-Fi 環境を設置して、 岐村では、毎月の特売情報などを住民に向けて配信する 観光客向けに、尾瀬の天気予報や観光情報を見たり、イン サービスを開始。モノクロの新聞折込広告と比べて、はるか ターネットを利用できる環境の整備を提案しています。 に鮮明な画像で商品紹介が行え、配信作業もパソコンの簡 そうした一方で、村外からの観光客など見知らぬ人が通 単な操作で完了する 「お買い物支援」を導入しました。住民 りを行き来することに不安を覚えるお年寄りもいるといいま は、画面を見ながら注文するだけで、無料で自宅まで配達し す。そこで村では安心のための対策として、村内の各所に てもらえます。さらに、 どの世帯が広告を見たのか JA 側で分 防犯カメラを設置する予定です。光ネットワークとセキュアカ かるようになっており、売れ筋商品を確認して次回の仕入れ メラクラウドサービスを介して高精細な映像を村役場で録 に反映できるほか、今後は 「光みんなの回覧板」 と同様のタッ 画・視聴できる仕組みを整備することで、手軽に導入できて チパネルによる双方向のやりとり機能を用いて、仕入れてほし 高い防犯効果が得られるものと期待されています。 い商品についてアンケートを募るなど、JA 檜枝岐村では、住 さらに村では、各世帯から24 時間体制で医療福祉セン 民ニーズによりきめ細かに応える一環として、 「ひかりフレッツ ターへのナースコールを発信する仕組みや、 「ひかりフレッツ フォン」を活用していきたい考えです。 フォン」を用いた高齢者の見守りシステムなどの導入も検討し ています。見守りシステムとは、一人暮らしの高齢者宅の居 間や寝室、玄関に人の動きを感知するセンサー (人感セン サー)を設置し、起床や就寝、外出などの行動パターンから 異常が検知されると、コールセンターなどに連絡が入るもの。 高齢者が自ら緊急連絡可能なペンダント端末と合わせて、手 厚い見守り環境が実現します。 NTT 東日本では、村の全域に整備した光ネットワークのも と、安心して暮らせる村づくりの実現を目指す檜枝岐村の取 り組みを、最適なソリューションの提案などを通じて、これから も手厚くサポートしていきたい考えです。 檜枝岐村農業協同組合 (JA檜枝岐村) 檜枝岐村役場 総務課 星 賢氏 星 満氏 お買い物支援の取り組みとして、 「光みんなの NTT東日本には、光ネットワークの整備から村 回覧板」 を利用し、特売情報を毎月、配信してい の全世帯への「ひかりフレッツフォン」設置、 その ます。カラー写真で商品をアピールできるのがよ 後のさまざまなシステムの導入まで、私たちと一 いですね。広告を配信するとすぐに店舗まで買いに来てくれたり、電 緒に各世帯を回るなど、村の一員となって尽力してくださったことに 話注文が入ったりと反響があるのがうれしいです。 また、音声も一緒 感謝しています。回線工事やシステム構築もスケジュール通りに進 に配信したときには、 「 声を聞いたから買いにきたよ」 というお客さまも めるなど、 スムーズな対応に満足しています。現在は観光客向けのタ おり、今までの折込チラシ広告ではなかったお客さまとのつながりも感 ブレット端末等の提案を受けておりますが、今後も村のため、 きめ細 じることができました。 かなサポートや、暮らしを変えるような画期的なソリューションに期待 しています。 お客さまの声 光ネットワークの利活用で、 安心して暮らせる村づくりに期待 檜枝岐村 村長 星 光祥氏 ̶村の全戸に光ネットワークを整備し の買い物情報の提供などにも利用して ることを願っています。教 育に関して た理由をお聞かせください。 います。 グループ通信もできるので、学 も、村の将来を担う子どもたちのため 都市部と地方の格差を無くす一番の 校から児童家庭への情報提供、観光 に、都市部に負けない環境を用意する 手段が情報通信であり、今こそ地域で 協会からの通知、各種説明会・講演会 ことは私たちの使命です。電子黒板や 活用していく時代。導入のきっかけは防 の実施の通知を行い、 参加の有無の回 タブレット端末を用いた教育の実践は、 災無線のデジタル化でした。 かねてから 答を得ることができます。 また、 小中学校 学力アップのみならず、 自立心や競争 光の整備を進めていましたが、防災無 の入学式の映像を配信した時は、大変 心を育むのにも大きな効果があると期 線、 村からのお知らせ配信、 そして住民 好評でした。情報配信だけでなく、 お買 待しています。 の健康支援まで多岐にわたる利活用を い物支援もスタートしました。使いやす 見込んで、全世帯への光ネットワーク整 い端末なので、 お年寄りにもぜひ役立て ̶今後の展開や展望について、お聞 備を決めました。 てほしいと考えています。 かせください。 ̶「光みんなの回覧板」 「お買い物支 ̶医療や教育などへの光ネットワーク 一番の産業は観光業です。今後はそ 尾瀬の玄関口である当村にとって、 援」についてのご感想は? の活用も広がっていますね。 の観光業をさらに盛り上げるような用 檜枝岐村は、少子高齢化が進む過 村では以前から、病気にならない健 途にも、光ネットワークを活用したいと 疎の村です。いかにして村づくりをして 康な身体づくりに積極的に取り組んで 考えています。檜枝岐村には豊かな自 いくかが課題であり、光ネットワークは地 きました。そうした住民の手助けになる 然やそこに息づく暮らしなど、都市部 方と都市の距離を埋める最も有効な手 ことを目指して、歩数計を用いた遠隔 にない魅力がたくさんあります。全戸に 段であると考えています。全戸に「ひか 健 康 相 談を実 施しています 。また、 整備した光ネットワークのもと、 「ひかり りフレッツフォン」 を設置したので、 テレビ ICTを活用して遠隔で診療を受けら フレッツフォン」 も設置され、お年寄りが 電話を使った回覧板サービスと、遠隔 れることは住民の切実な願いであり、 遠隔健康相談を行ったり、小中学校で 健康相談を行っています。従来の回覧 数時間をかけて会津若松市まで専門 は電子黒板の授業を実施したりと、全 板は定期的に家から家に回すものです 医を訪ねる患者さんの負担を少しでも 国のどの市町村にも負けない先進の が、雨や吹雪ではお年寄りは大変で 軽減できる、遠隔サポート診療はまさに ICT環境もあります。ぜひ村を訪ねてく す。役場からの情報だけでなく、JAから 念願のサービス。多くの住民が活用す ださい。 福島県檜枝岐村の概要 福島県の西南端に位置する檜枝岐(ひのえまた)村は、面積の約 98%を林野が占め、東北最高峰の燧ケ岳や会津駒ケ岳等2,000 メートル級の山々に囲まれる山村。高冷地のため県内で唯一米ができ ず、冬は豪雪地帯としても知られる。江戸時代から伝統を守る農民芸 能として県の重要無形民俗文化財に指定されている檜枝岐歌舞伎 や、豊かな温泉、尾瀬国立公園の福島県側の玄関口に位置するな ど、観光関連業が発展し、第3次産業就労人口は89.9% (平成12年 国勢調査) に及ぶ。 お問合せ先 NTT 東日本 ビジネス&オフィス営業推進本部 ※文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。 ※文中記載のお客さまの組織名、所属、肩書き、取材内容等については、2013年1月時点のものです。 URL:http://www.ntt-east.co.jp/business/ K15-0292【1505-1605】