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実用的な歩行を獲得したい 中伊豆リハビリテーションセンター 吉野透
リアル臨床2014 2014/10/12-13 リアル臨床2014 自己紹介 〜一症例から学ぶ力〜 2014.10.12-13 理学療法士9年目 回復期4年⇒訪問2年⇒回復期2年半 【大切にしていること】 • 外部環境への適切な反応 実用的な歩行を獲得したい – 高次脳機能や認知機能に低下のある方が、疼痛など内在的な情報に囚われないようにしたい • セルフコンディショニング能力 • 快刺激 • 体調 – 治療アプローチ中の呼吸が楽ならば、その他の時間にその状態が再現しやすいと考える – 触れられることに抵抗感が少なそうなところから触り、ひとまず何か快刺激となることを目指す – 困ったとき、頭や顔、腹からアプローチする 中伊豆リハビリテーションセンター 吉野透 腸 口 腸は第二の脳ではなく、腸が第一の脳 咀嚼は顎の動き? 上顎の動き 腸ができて進む方向が決まり、顔ができた (スーパーイタイワニ CCP) ヒトの抗重力活動は“頭進”の方向 下顎だけでなく、 上顎(頭部)の動きに着目すると、 良いことがある 下顎の動き Newton別冊 人体新書.2011 犬塚則久:ヒトのかたち5億年.2001 (日本顎口腔機能学会編: よくわかる顎口腔機能 2005) 口② 下顎と上顎の動きは協調する 口③ 健常者の頭部運動の 回転軸は頭部内にある (運動周期:r=0.94,運動量:r=0.74) 開閉時の頭部運動 河野正司ら 1996〜2005 河野正司ら 1996〜2005 顎機能障害患者は 並進様運動が多い 1 リアル臨床2014 2014/10/12-13 口④ 〜臨床評価とアプローチ〜 口⑤ 〜臨床評価とアプローチ2〜 眼上転の 前庭眼反射 眼上転の 前庭眼反射 ★ ★ 準備 回転中心は 側頭骨の頬骨中心 のあたり ヘディング運動 顎引き位 顎引き運動 ◆ セラピストの指を回転中心としたい場所に置く ◆ 頭部の左右回旋位での顎引きも確認する ◆ 三半規管を考える ・・・低くならず、前方変位をしない、前傾の動き ◆ なるべくボールの上から当てるイメージ ◆ バレーボールのブロックやスパイクのイメージ ◆ 前庭を考える ・・・低くならない、前方変位 立位・歩行 立位・歩行 左の方と 同程度のスピードの 杖なし歩行 ◆ ◆ ◆ ◆ 上肢の支えがなければ 股関節外転モーメント大 ▶股屈曲内転の動きへ ふたつの後ろ姿 ふたつの後ろ姿 立位・歩行 頭部の左右変位 胸郭の左右変位 骨盤の左右変位 前庭への刺激 ・・・低くならない、左右変位 実用的な歩行のために ◆ 正常は、動きのバリエーションが豊富 ◆ 正常な動きでは、前庭や三半規管への刺激が多様 ◆ 環境は様々 足を自由に 頭も自由に 壁での腕立て伏せ ・・・低くならない、後傾しない、前方変位 壁を触りながらの左右重心移動 ・・・左右傾斜と同側変位 ? 接地は踵から?つま先から? ・階段、坂道 ・方向転換、またぎ動作 ? 頭は左右へ変位させる?させない? ・田舎の不整地 ・都会の駅 +環境調整 2 リアル臨床2014 2014/10/12-13 支え過ぎない、支える練習の例 右へ傾ぐ 左へ傾ぐ 15〜20秒 自主トレの例 右へ傾いで左を見上げる 左へ傾いで右を見上げる 15〜20秒 眼・脊柱・呼吸 入院中の歩行練習 平行棒 ⇒ 四点杖 ⇒目から横向く回旋 T字杖 1.評価 VOR 起こす回旋 2.背臥位での頭部運動 rolling ⇒で横を向く 杖なし歩行sliding で横を向く 「2 種の回旋における,目と体の運動連鎖」 回旋を 2 種類に分け評価できることは,臨床上有利である. 目,頭,顎,肋骨,呼吸など,胴体の運動連鎖を考えるきっかけとなれば幸いである. 3.前胸部の肋骨 4.緩める 5.呼吸 顎下を緩める 呼気から行う 上腹部・鳩尾を緩める 吸気から行う 内下方誘導 外下方誘導 上腹部,鳩尾 顎下 呼気位+Two way stretch 平行棒吸気位+Two way stretch ⇒ 後進歩行(平行棒内) ⇒ 壁での立位・腕立て伏せ・歩行 ⇒ 補助具ありorなし歩行 個人的には こちらの流れが 好きです 当日はよろしくお願い致します! [email protected] 3