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『地域包括ケア時代におけるコミュニティソーシャルワーク の必要性とその

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『地域包括ケア時代におけるコミュニティソーシャルワーク の必要性とその
『 地域包括ケア時代 におけるコ ミュ ニ テ ィ ソー シ ャル ワー ク
の必要性 とそのシステム』
大橋
1、
謙策
8010
2014
社会福祉 の メイ ンス トリーム は地域福祉
① 1960年 代 にお ける家族機能 の変容 と 「第 6の ソー シ ャル サ ー ビス」 の必要性
1966年 江 口英 一論文、「社会福祉 問題 の 国民化 と地域化」 (大 橋謙策 )、 新 しい貧 困
② 1970年 代 「施設 の社会化論」 (施 設機能 の社会化 と地 域化 )か ら、社会福祉法人 の地域
貢献、地域福祉 にお ける社会福祉施設 の位置
③地域 自立生 活支援 にお ける住宅保 障、保健 。医療 ・ 福祉 の連携 、成年後 見 と 日常 自立
生活支援 、「第 3の 人生」 の長期化 と社会教 育――― 地域包括 ケアシ ステ ム
④家族機 能 の脆弱化 、地縁組織機能 の脆弱化及 び 「生 きる力」 の脆弱化 を踏 まえた生活
困窮者支援 とイ ンクルー シブ な地域社会 (包 摂型社会 )の 創 生
⑤ 「税 と社会保 障 の一 体改革」 と対人サ ー ビス としての社会福祉 の 市町村 主権 化一一 カ
ウ ンセ リン グ的ケ ー ス ワー クか らソー シ ャル ワー クを展 開 で きる シ ス テ ム作 りへ の転
換
♯ 地域福祉 とは 、福祉 サ ー ビス を必要 と してい る人 々 の地域 での 自立生 活 を支援す る
新 しい社会福祉 の考 え方 であ り、そ のための新 しい サ ー ビス システ ム で あ り、市町
村社会福祉行政 を再編成す るもので ある
Ⅱ、ケ ア マ ネ ジメン トにお けるアセス メン ト及び援助方針 立案 の視′
点と枠組
①憲法第 13条 に基づ く自己実現を重視 したアセス メン トシー ト
本地域福祉研究所、
「
1993年 作成)一―一 生活上や る必要性、本人 の意思、希望 の確認、 聞 こえ」及 び コ ミ
(日
ュニケーションの保障 と確保 の確認
② 「6つ の 自立の要件」に基づ くアセスメン ト (労 働的 。経済的 自立、精神的 。文化的 自
立、身体的 。健康的 自立、生活技術的 。家政管理的 自立、社会関係的 。人間関係的 自
立、政治的・契約的 自立)
③援助方針 立案 における ICFの 環境因子 の重視 と福祉機器 の活用、補聴器 の装用一―
喰わず嫌 いの払拭 と生きる希望 。展望の提示
④ ス トレングス及びエ ンパ ワー メン トアプ ローチを踏 まえた援助方針 の立案―一 「求め
と必要 と合意」 に基づ く支援
Ⅲ、「福祉サー ビスを必要 としてい る人」 の発見 と信頼関係構築 のソーシャル ワーク
① 「福祉サー ビスを利用 している人」 と 「福祉サー ビスを必要 としてい る人」 との相違
-61-
② 「福祉 サ ー ビス を必要 として い る人」 の個人 因子 、 生活 環境理解一一 バ イ ス テ ィ ック
の 7原 則以前 の文化 、行動様式 の理 解 と発見 の必要性
Э稲作農耕 文化 であ る 「共 同性 」、「土着性 Jが 作 りだ した 「タテ社会 」、「世 間体文化」、
「もの言 わ ぬ農民体質」 を色濃 くもつ 地域 にお ける生活支援 の難 しさ
Э 「福祉 サ ー ビス を必要 として い る人 」 の発 見 の方法 、チ ャ ンネル と総合相談 シ ステ ム
Э 「福祉 サ ー ビス を必要 として い る人」 へ の ソー シ ャル ワー クアプ ロー チ の必要性
生活 の しづ らさ、困難 さの 自覚覚知化 、意思表示 ・ 意見表 明 の難 しさ
⑥住民 の社会福祉観 の貧 困 の克服 と生活 の しづ らさの共通理 解化
、 コ ミュニ テ ィ ソー シ ャル ワー クの機能
Э コ ミュニ テ ィ ソー シ ャル ワー クの 10の 機 能―― ニー ズ キ ャ ッチ機 能 、個別相 談 。家
族全体 へ の相 談機能 、 ICFの 視 点 に よるケア マ ネ ジメン ト及 び 援助 方針 立案 、 ス ト
レン グス アプ ロー チ 等 に よる継続 的 ソー シ ャル ワー ク、イ ンフ ォーマル ケア の 開発 と
組織化 、個別支援 の ソー シ ャル サポ ー トネ ッ トワー クの開発 と組 織化 、サ ー ビス利用
者 の組織化 と ピア カ ウンセ リン グ機 能 の促進 、個別 問題 の普遍化 。一 般化 と予防対策 、
コ ミュニ テ ィ ソー シ ャル ワー ク展 開 に 関す るア ドミニ ス トレー シ ョン機能 、 コ ミュニ
テ ィ ソー シ ャル ワー クにお ける問題発見 。問題解決 に関わ る地域福祉 づ く り
② コ ミュニ テ ィ ソー シ ャル ワー クの実 践 に欠 かせ ない 4つ の機能
。ア ウ トリー チ型 問題発見機能 と総合相談機能
。個別支援 の ため の個別ネ ッ トワー ク会議 の 開催
。フオーマル ケア とイ ンフ ォーマル ケア との統合 的提供―一 個別支援 を支 える新 しい
地域支 え合 いづ く り
。必要 に応 じた新 しい福祉 サ ー ビスの 開発
# 1990年
「生活支 援事業研 究会 (座 長大橋謙策 )報 告書 「生活支 援地域福祉事業 (仮
称 )の 基本 的考 え方 につい て 」――― 社会 的孤 立 、入院時 ・ 退 院時要支援者 、家庭
内暴力 、学校不登校 、生活管理能力 と生活支 援 、在住外 国人 問題 、複合 的 な問題等
を抱 える福祉 サ ー ビス を必要 としてい る潜在 的 ニ ー ズの発 見 と支 援 にお ける コ ミュ
ニ テ ィ ソー シ ャル ワー クアプ ロー チ の必要性
# 2008年 「これか らの地域福祉 の あ り方 に関す る研 究会」(座 長大橋謙策)の 報告書「地
域 にお ける『 新 たな支 え合 い』を求 めて一― 民 と行 政 の協働 に よる新 しい福祉―一 」
――― 「地域社会 で支 援 を求 めて い る者 に住 民が気付 き、住 民相 互 で支 援 活動 を行
う等地域住 民 のつ なが りを再構 築 し、支 え合 う体制 を実現す るため の方策 」 3つ の
キー ワー ドーーー 制度 の谷 間 にあ る問題 、制度外 の ニー ズ 、社 会的排 除、複合 的な
ニ ー ズ ヘ の対応 の必要性 、要支援者 毎 の支援会議 と地 域 の福祉 ネ ッ トワー ク との有
機化
##
コ ミュニ テ ィ ソー シ ャル ワー ク とは 、地域 に顕在 的、潜在 的 に存在す る生活上 の
ニー ズ (生 活 の しづ らさ、困難 )を 把握
-62-
(キ
ャ ッチ)し 、それ ら生活上 の課題 を
)」
抱 えて い る人や 家族 との 間に ラポール (信 頼 関係 )を 築 き、契約 に基 づ き対面式
(フ
ァイ ス・ツー・ フェイ ス)に よるカ ウンセ リン グ的対応 も行 いつつ 、そ の人
や家族 の悩み、苦 しみ、人生 の見通 し、希望等 の個人因子 とそれ らの人 々 が抱 え
てい る生活 環境 、社会環境 の どこに問題 があるのか とい う地域 自立生 活上必要 な
環境 因子 に関 して分析 、評価
(ア セ ス メン
決 に 関す る方針 と解決 に必要 な方策
(ケ
ト)す る。 そ の上 で 、それ らの 問題解
アプ ラ ン)を 本人 の求 め、希望 と専門職
が支援上必要 と考 える判 断 とを踏 まえ、両者 の合意 で策定す る。 そ の 際 には、制
度化 され たフォーマル ケアを有 効 に活用 しつつ 、足 りな い サ ー ビス につい てはイ
ンフォーマル ケア を活用 した り、新 しくサ ー ビス を開発す るな ど創意 工 夫 して 、
必要 なサ ー ビス を統合的 に提 供す るケア マ ネ ジメン トの方法 を手段 とす る個別援
助過程 が基本 として重 視 され なけれ ばな らない。 と同時に 、そ の個別援助過程 に
お いて必要なイ ンフ ォーマル ケア、 ソー シ ャル サポ ー トネ ッ トワー クの 開発 とコ
ー デ ィネ ー ト、並び に “ともに生 きる"精 神 的環境醸成、ケア リン グ コ ミュニテ
ィづ く り、生活 環境 。住 宅 環境 の整備 等 を同時並行的 に、総合 的 に展 開、推進 し
てい く活動 、機能 である
V、
コ ミュニ テ ィ ソー シ ャル ワー ク機 能 を展 開 で きるシステ ムづ く り
① ワンス トップサ ー ビス と総合相 談 できるシ ステ ムづ く り
②属性分野毎 の た らい 回 し的対応 か ら多問題 家族 を総合 的 に支 援 で きるシステ ムづ く り
③イ ンフォーマル サ ー ビス を開発 、柔軟 に適用 できるシステ ムづ く り
④ 専門多職種 に よるチー ム アプ ロー チがで きる システ ムづ く りとコー デ ィネ ー ト役 の コ
ミュニ テ ィ ソー シ ャル ワー カ ーの社会生活 モ デル
⑤緊急給付等生活 困窮 問題 に柔軟 に対応 できるシステ ムづ く り
⑥市町村 主権 を活 か したシ ステ ム作 りと地域福祉 計画
-64/
.
開催趣 旨
高 岡市 は古 くは万葉 の 時代 に大 伴 家持 が 国府 に赴 任 した こ とか ら始 ま る。 更 に
は 「高 岡」 の 地名 は『 詩 経 』 の一 節 「鳳 凰 鳴実 千彼 高 岡 (鳳 凰 鳴 け り彼 の 高 き岡
に)」 に 由来 し、前 田利 長 が 築城 と開町 に際 して名 づ けた瑞祥 地名 で あ る。
この 高 岡市 にお い て小 地域福祉 活 動 の展 開 を行 つて きた成果 と新 た な取 り組 み
を検 証 す る と ともに 、近 隣市 にお け る小 地 域活 動 と地 域課題 、今 後 の少 子 高齢 化
活 動 と コ ミュ ニ テ ィ ソー シ ャル ワー クに つ い て研 究者 ・ 専
社 会 にお け る住 民参カロ
門職 。社 協職 員 ・ 住 民等 が共 に考 え るセ ミナ ー を開催 します。
2.
本 セ ミナ ー の 特徴
。
本 セ ミナ ー で は、地域 の様 々 な生活課題 を的確 に把 握 し、そ の 要 因 を分析 評
価 し、適 切 なサ ー ビス ヘ 結 び つ け る とともに、個 別 の 生活課 題 を地域 で 支 えあ
う地域 生活 支援 ネ ッ トワー クの構 築 や必 要 に応 じたイ ンフ ォ ー マ ル サ ー ビスの
開発 な ど、 い わ ゆ る コ ミュ ニ テ ィ ソー シ ャル ワー ク の 実践 を どの よ うに進 めて
い くのか 、本 県 が全 国 に先 駆 け取 り組 ん で い る 「富 山型 デ イ サ ー ビス 」や 「ケ
ア ネ ッ ト活 動 」 0「 あ つか り福祉 ネ ッ ト」 との連携 ・ 協働 の あ り方 な ども、 ワ
ー クシ ョ ップ のテー マ のひ とつ と して 取 り上 げな が ら、地域 包 括 ケ ア システ ム
構 築 か ら地域 の生 活課題 に つ な げて い く方策 を見 出 して い く こ とをね らい と し
開催 します。
3.
全体会場
ウイ ン グ・ ウイ ン グ高 岡 4階 ホ ール
富 山県高 岡市末 広 町
1-7
電話 0766‐ 20‐ 1800
情報 交換会場
ホテル ニ ュー オ ー タニ 高 岡 4階 鳳凰 の 間
富 山県 高 岡市新横 町
4.
1
電話 0766… 26… 1111
参加 対象者 ・ 募集 定員
日本 地 域福祉 学会会 員 、社 会福祉 協議 会役 職 員 、社 会福 祉 施設 役職 員 、 民生委
員 。児 童 委員 、行 政職 員 、学校 関係 者 、地域保 健 ・ 医療 関係 者 、学 生 大学 院
生 、そ の他社 会福祉 に 関 心 の あ る方
募集 定員 :300名
5.
参加 申込方法
平成 26年 7月 24日 (木 )必 着
参加 申込書を名鉄観光サー ビス富山支店へ FAX願 い ます。
-63-
第
20回
地域福祉 実践研 究 セ ミナ ー inと や ま実 行委員 会
名
簿
役職 名
氏名
岩城
勝英
富 山県社会福祉 協議 会会長
副実行委員長
澤田
英明
高 岡市社会福祉 協議 会会長
委
嶋尾
正人
氷 見市社 会福祉 協議会 会長
宮城
澄男
射 水 市社会福祉 協議会会長
川端
義明
高 岡市社 会福祉 協議 会 事務 局長
川端
勉
高 岡市社 会福祉 協議 会総務 課長
竹下
知之
高 岡市社会福祉 協議 会 地域福祉 課 長
伊東
寿
永田
徳一
高 岡市社会福祉 協議 会福 岡支所長
氷 見市社会福祉 協議 会 常務理事 。事務 局長
森脇
俊二
氷 見市社 会福祉 協議会 次長
松岡
信昌
射 水 市社 会福祉 協議 会事務 局長
遠藤
修
石坂
博信
富 山県社 会福祉 協議 会 専務 理事
田中
英樹
日本 地 域福祉研 究所 副 理 事長
安部
晴美
日本 地域福祉研 究所
口
貝
実行委員長
射 水 市社 会福祉 協議 会地域福祉課 長補佐
事務 局長
事務局】
【
氏名
野田
智
池田
浩一郎
所属
富 山県社 会福祉 協議 会 地域福祉 ・ ボ ラ ンテ ィア振 興課長
富山県社会福祉協議会地域福祉 。ボランテ ィア振興課長補佐
-65-
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