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そのとき我々は何ができるか - 独立行政法人日本学生支援機構
●事例紹介● そ のと き 我 々 は 何 が でき る か ∼阪 神 ・淡 路 大 震 災 の体 験 を も と に ∼ 宮本 善弘 ( 神 戸学院大学常務理事 ・事 務局長) 学 入 試 セ ンタ ー試 験 を 終え たば かり で、 二月 に 予定 す る 本 も よ るが 、怪 我 は 教 職 員 ・学 生と 家 族 含 め数 十 人 、 一部 損 学 入 学 試験 の願 書 受 付 と 入学 試 験 が 本 格 的 に始 ま る時 期 で 一九 九 五年一 月 一七 日 ( 火) 午 前 五 時 四 六 分 に、 そ の規 た。 震 源 地 は 本学 か ら 目 前 の淡 路 島 で、 当 日私 は大 学 か ら あ る こと 、在 学 生 の後 期 定期 試 験 の直 前 であ る こと 、 卒 業 壊 は 千 人 近 い数 字 と な る 。 発 生 した 時 期 が大 学 にと って大 北 へ約 十 数 キ ロメ ート ル の自 宅 で被 災 し た 。警 備 室 か ら の 式 の準 備 や新 年 度 に向 け た 関係 資 料 作 成 の時 期 であ る こ と 模 の大 き さ は 既 にご 承 知 のと おり未曾有 の大 地震 を 体 験 し ﹁七 号 館 火 災 発 生 、 一 一九 番 通 報 が でき な い﹂ と の電 話 で に、 皆 さ ん には 何 が でき る かと いう ことを 伝 え てお く こ と 自 宅 か ら 数 キ ロメ ート ル先 の西 消 防 署 に自 家 用 車 で通報 し が 、 起 こ っては 欲 し く な い南 海 ・東 南 海 地震 や全 国 各 地 で な ど 大 学行 事 の最 も 集 中 す る多 忙 な 時 期 であ った 。 そう し 本 学 関 係 の被 災 状 況 を 示す と 、 死 亡 は 教員 一名 と そ の家 た 状 況 の中 で我 々が 何 を行 ったか と いう こと の体 験 を も と 族 一名 、学 生 二名 (共 に留 学 生 )、 父 母 と そ の家 族 死 亡 七 の地 震 に 備 え て 少 し でも お 役 に立 てる の で は と 願 って い て鎮 火 でき た ( 通 報 が 遅 れ て全 車 両 が 市内 中心 部 に出動 し 名 、 教 職 員 の家 屋 全 壊 一 一名 、 半 壊 一五名 、学 生 の家 屋全 る。 て いた ら本 学 は全 焼 し て いた。 西 区 で 一件 の火 災 )。 壊 一二四 名 、半 壊 二〇 九名 、怪 我 と 一部損 壊 は そ の程度 に 家 が駐 在 し て いた。 専 門 家 の協 力 を 得 て余 震 の続 く 中を 各 う 予 め 決 め てお く こと は危 機 管 理 上必 要 であ る 。ま た 、 理 て本 部 長 ・副 本 部 長 は副 学 長 や 部 局長 の中 で代 理を 置 く よ そ の足 で大 学 へ駆 け つけ陣 頭 指 揮 を取 ら れ た 。 万 一に備 え 被 災 し て いな か った 。 私 か ら の火 災 発 生 の通 報 を 受 け て、 本 学 の学 長 が たま たま 加 古 川市 に居 住 し て いて ほと ん ど 定 の際 に非 常 に有 効 な資 料 にな った )。 ︹ 電 気 ・ガ ス ・上 下 文部 科 学 省 に提 出 す る よう に記 載 し て いる ( 後 の補 助金 査 こ に は災 害 発 生 後 に 電話 と 一週 間 以内 に文 書 と 被 害 写真 を ( 昭 和 五 一年 管 理 局 長 通 知 )﹂ に対応 す る資 料 と な った 。 そ 関する法律 ( 昭 和 三 六 年 )﹂ と ﹁私 立 学 校 の災 害 状 況 報 告 と し て、 ﹁激 甚 災 害 に 対 処 す る た め の特 別 の財 政 援 助 等 に 旧 のた め の対 策資 料 と し てと り まと めた 。 そ のこ と が結 果 の被 害 状 況 を 写真 撮 影 と 記 録 に留 め、 二次 災 害 防 止策 と 復 建 物 (一号館 か ら 一 一号 館 と 体 育 館 や課 外 活 動 施 設 な ど ) 事 長 の自 宅 が被 害 の大 き か った 東灘 区 にあ り 、 出校 が困 難 一 緊急災害対策本部 の設置 な こと から 、当 分 の間 、全 権を 学 長 に委 譲 さ れ た。 都 市 ガ スと 水 道 が ス ト ップ 、 特高 受 電 所 の被 害 な し 、プ 水 道 な ど ライ フ ライ ン関係 ︺ 被 災 状 況 の確 認 と応 急 ・緊 急 対応 、教 職 員 ・学 生 ・父 母 た 。安 全 を 確 か め てプ ロパ ン ガ ス や電気 の使 用 でき る 建 物 り 禁 止と トイ レ の使 用禁 止 ( 屋 上 タ ンク の水 確 保 ) を 行 っ 栓 停 止 、漏 電 によ る 火災 など の防 止 及 び各 建 物 への立 ち 入 災害 対 策 本 部 の役 目 な ど の安 否 確 認 、 学事 計 画 への対 応 、各 種 関 係 機 関と の連 二 絡 な ど で あ る。 当 時 は 規則 な ど な く 学長 の専 決 で災害 対 策 を 特 定 し 、そ の建 物 の階 層を 特 定 し てそ こだ け ト イ レ の使 ロパ ンガ ス使 用 建 物 のガ ス管 に被 害 (ガ ス漏 れ ) のた め 元 本 部 を 設 置 し、 事 務 局次 長 であ った 私 が副 本 部 長 に任 命 さ 一部 の建 物 以 外 の電気 の使 用 を 停 止 し た た め、 夕 方 に な る 用 を 認 め、 大 型 のポ リ容 器 に地 下 の防 火 用水 か ら 水 を 運 搬 と 本 部以 外 の建 物 ( 各 事 務 室 ) の作業 を 止 め て本 部 要 員以 し て手 尺 で使 用 さ せ て水 の確 保 に努 め た。 漏 電 確 認 のた め 出 勤 し てき た 事 務 職員 ( 約 八 ○名 )と 一部 の教員 が手 分 れた ( 事 務局 長 は 東京 から の単 身 赴任 で震 災 時 は東 京 に い け し て本部 の指 示 により 一日目 の作業 を 行 った 。 たま た ま 外 は帰 宅 さ せ た。 ︹ 安 否 確認 と 学 事 対応 ︺ た )。 ︹ 被害 の程 度 を記 録 ・写真 撮 影 ︺ 建 物 の新 築 工事 の最 中 でゼ ネ コ ン の工事 事 務 所 があ り 専 門 32 33 大 学 等 の対 応 ・危機 管 理― 特集 ・災害 等― 大 学 等 の 対応 ・危 機 管 理― 特 集 ・災害 等― 一日 目は 電 話 が 不通 のた め安 否 情 報 が 確 認 でき な い。 T 主 な 事 項 は、 ① 中 国 から の留 学 生 二名 死 亡 への対 応 警 察 か ら の連 絡 を 受 け 、大 学 が遺 体 の引き 取 り 、 中 国 大 V や ラジ オ の情報 で神 戸 市内 の被 害 の状 況 が伝 わ り 、多 く の学 生 や教 職 員 の安 否 を 気遣 う 。 そ の 一方 で大 学 周 辺 に 下 使 館 を 通 じ て遺 族 に連 絡 、約 二週 間 大 学 近く の寺 で遺 体 を 鉄 道 な ど の復 旧 の目途 が 立 た な い状 況 か ら 、 後 期定 期 試 ②後期定期試験中止 れ の会 費 用 は大 学 負 担 ︶ でお 別 れ の会 を 催 し た。 ︵ 遺 族 の交 通 費 や滞 在 費 用 ・お 別 安 置 し 、 遺 族 の訪 日を 待 って大 学 関 係 者 ︵ 教 職 員 ・学 生 ︶ 宿 し て いる 学 生も 多 く 、 二 四 日か ら 始 ま る後 期 定 期 試験 な ど の対 応 に つ いて 問 い合 わ せ の学 生 が 校 門 の前 に 集 ま る 。 二次 被 害 を考 え て、 学 生を 学 内 に入 れ な いよ う に校 門前 で 説 明 、 ﹁学 内 の安 全 が確 保 す るま で 入 校 禁 止 と 本 日休 講 、 二日 目 は電 話 が 復 旧 し、 関 係 者 への安 否 情 報 の確 認 作 業 追 って詳 細 を掲 示 ﹂ す る旨 の掲示 板 を 立 てた 。 と 一日 目 に引 き 続 いて各 建 物等 の被 害 状 況 確 認 や漏 電 チ ェ 験 の実 施 が でき な いこと と 、 被災 者 の心 情 や学 生全 員 への 連 絡 お よ び 評 価 す る教 員 個 々人 の多 く が 被 災 を受 け て いる 34 ック を行 った 。 ま た 入学 試 験 の願書 受 付 期 間 の締 切 を 二 〇 日 か ら 二 五 日ま で延 長 し た 。 二 日 目 にし て科学 技 術 庁 か ら 状 況 を 考 え て、 レポ ート な ど の提 出 を 求 め る こ とを 控 え た 験 な ど 、 こ れま で実 施 済 のデ ー タか ら 判 定 評価 す るよ う に いな ど の理由 か ら、 平 常 時 のレポ ート ・出 欠 状況 ・臨 時 試 放射 線 施 設 の被 害 状況 に つ いて の問 い合 わ せ が 入 った 。 三 日目 も 前 日ま で の作 業 を行 う と と も に 、今 後 の学事 な ど の対 応 に つ いて協 議 す る た め、 正 規 の大 学 評 議 会 ・大 学 院 委 員 会 な ど の開 催 を 電話 で呼 び か け る が、 成 立 要件 に い の場 合 は履 修 者 全 員 を N ︵ 認 定 ︶ 評 価 とす る こと を 本 部 が 決 定 。 し か し、 平 常 時 のデ ー タが 揃 わ な い科 目が 多 く 、 そ 決定 した 。と こ ろが 、 一部 の教 授会 が本 部 の決 定 に従 わず 、 たら ず 、 当 分 の問 、 学 長を 中 心 と し て出 勤 し た 学 部 長な ど の役 職 者 に よ る災 害 対策 本 部 で決定 す る こと と し た。 ま た め た。 レポ ート 提 出 の事 務 作 業 な どす べ てを 当 該 学 部 にま 当 該学 部 の専 門 教育 科 目 に つい て全員 に レポ ート 提 出を 求 四 日 目以 降 は 被 災 地全 体 の被害 状 況 ︵ライ フラ イ ン ・鉄 か せ 、本 部 や事 務 局 は 一切 協 力 を し な か った 。 こ のこと は 文 部省 私 学 行 政課 に被害 状 況 に つ いて報 告 し た 。 道 .道 路 被 害 な ど ︶ が分 か る とと も に大 学 全 体 の状 況 把 握 ラ イ フ ラ イ ン関 係 お よ び 教 室 ・事 務 室 ・図 書 館 ・研 究 今 後 に大き な 課 題 を残 す こと にな った 。 室 ・体 育 館 ・部室 など ほと ん ど の施 設 ・設 備 が 改 修 の対 象 が でき 、 今 後 の学事 対 応 な ど を協 議 し た 。 そ の対 応 事 例 の 本学 か ら 東 は交 通 が寸 断 さ れ 、 二月 上 旬 か ら 四 日間 を か と な った 。 特 に薬学 部 と 栄 養 学 部 関係 の実 験 試 料 に 被害 が ⑥ 緊急 復 旧 工事 け て の東 側 の入 学試 験 場 に つ いて、 例 年 の東京 ・名 古 屋 ・ で た こと は 研究 関 係 に大 き な 支 障と な った。 ③ 入学 試 験 の 実施 と試 験 場 金 沢 の試 験 場 以 外 に特 別 に大 阪学 院 大 学 ︵ 大 阪会 場 ︶ と 京 係 ︵ 火 災 、 学 生 死 亡 な ど ︶、 私 学 振 興 共 済 事 業 団 ︵ 被災 状 県 ・市 関 係 ︵ 被 害 状 況 、 臨 時 非 難 所 な ど ︶、 警 察 ・消 防 関 文 部 科 学省 ︵ 激 甚 災害 関 係 、学生 死 亡 、放 射 線 施 設 関係 ︶、 ⑦ 行政 機 関 や マス コミな ど への対 応 都 薬 科大 学 ︵ 京 都 会 場︶ の協 力 を 得 て無 事 終 了 し た。 ま た 同 じ よう に被 災 し た 甲南 大 学 な ど に 西側 に位 置 す る試 験 場 と し て本 学 を 提供 し た 。 各 紙 に学 事 情 報 や 入試 情 報 や安 否 確 認 情 報 な ど を掲 載 す ④ 新 聞 掲載 や学 生 ・父 母 など への連 絡 方 法 ると と も に 、詳 細 な 内容 に つい ては学 長 名 の通 知 文を 関係 者 に郵 送 し た。 ま た 一か 月間 の震 災特 集 と し て学 内 広報 誌 の臨 時 号を 発 行 し 、 文 部省 そ の他 の関係 機 関 への報 告 や法 人役 員 、教 職 員 、父 母 など に配 布 し た ︵ 写 真 1︶。 ⑤ 被 災 者 な ど への対 応 被災学生 ︵ 入学 予 定 者 含 む︶ に対 し て被 害 状 況 ︵ 家 計支 持者 の死 亡 、失 業 、 家 屋 の全 壊 ・半 壊 など ︶ に応 じ て学費 免 除 や奨 学金 ・見 舞 金 な どを 支 給 、 下 宿 で の被 害 者 に も 見 下宿 転 居 者 のた め の住 居 の確 保 に努 め た 。教 職 員 の被 災者 舞 金 を 支 給 し た。 ま た 新 入 生向 け の下 宿 予定 者 と 在 学 生 の に つい ても 見 舞金 や無 利 子 の貸 付 を行 った 。 院大学 内報 写真1神 35 大 学 等 の 対 応 ・危 機 管 理― 特 集 ・災 害 等― 大 学 等 の 対 応 ・危機 管理― 寺特 集 ・災害 等― 況 、 借 入 金 返 済 猶 予 願 な ど )、 日本 国 際 教育 協 会 ( 留 学生 死 亡 な ど)、 日本 育 英 会 (奨学 金 な ど )、 大 学 基準 協 会 ・私 学 団 体 ・他 大 学 な ど か ら の訪 問 ・電 話 対 応 )、 テレ ビ ・新 聞各 社 と の対応 。 三 そ の後 の整備 な ど 大 震 災 に 備 え て 、 災 害 時 の規 則 や マ ニ ュア ル の 作 成 、 二 ×二 メ ー ト ルな ど の大 型 共 同 溝 ( 電 気 ・水 道 ・L A N ) 貸 し出 し、 薬 剤 師派 遣 、 イ ンタ ー ナ シ ョナ ル ハウ スを 臨 時 飲 料 水 の分 配 、 薬学 部 教育 用 の天秤 は か りを 医 療 機 関 に 要 と の こと か ら各 学 部 ・各 部 署 で、 災 害 時 に何 をす べき か ら災 害 時 には役 に立 た な いと 思 って いる。 マ ニ ュア ルが 必 など を 行 った 。ち な み に規 則 は整 備 した も の の、経 験 上 か の整 備 、 飲料 水 確 保 のた め の井 戸 の修 理 、 建 物 の耐 震 補 強 非 難所 に指 定 、 幼稚 園 にグ ラウ ンド貸 し 出 し 、 ホ ー ルを 中 と い った 、 今 回 の地 震 で の対応 事 例 を チ ェック リ ス トと し ⑧ 地域 から の要 請 学校 の卒 業式 に貸 し出 し た り した 。 一昨 年 は 震 災 一〇周 年 と のこと から 地 域 と 一体 と な って 月 二 二日 に消防 署 の協 力を 得 て防 火防 災 訓練 を 行 って いる。 径 六 メ ート ル) を本 学 に譲 り 受 け 、 震災 モ ニ ュメ ントと し 震災 で被 害 を受 け た明 石市 天 文 科 学館 の 二代 目 大 時計 ( 直 な ら れた 留 学 生 と教 員 の追 悼 式 典 が行 わ れ た 。 そ のほか に 数 名 の専 門 家 の講 演 や追 悼 コ ンサ ート や不幸 に し て亡 く 36 て残 し、 誰 も が見 え ると ころ に 置き 、 年 二回 の定 例 の防 火 防 災 委 員 会 で 確 認 を 行 って いる 。 ま た 授 業 中 、 休 日 、 通 同 一法 人 の短 大 ( 長 田区 ) と高 校 ( 兵 庫 区 ) は震 災 の中 ⑨ 法 人内 の学 校 への協 力 一に備え て周 知 さ せ て いる 。学 生 手 帳 にも 掲 載 し て いる 。 日常 の訓 練 と学 生 ボ ラ ン テ ィ ア活 動 勤 ・通 学 中 、 個 人 ・大 学 の動き を フ ローチ ャー ト化 し、 万 四 心 地 であ り 、 大 学 か ら 大 型 のポ リ タ ン ク で飲 料 水 を 運 搬 、 のため 、 大学 の取引 銀 行 か ら臨 時 支払 いな ど を行 った 。 高校 の取 引 銀 行 が倒 壊 のた め 、 二 五 日 の給 与支 払 い に支 障 大 震 災 は い つ、 ど こ で起 こ る か誰 も 分 か ら な い。 阪 神 淡 の地 震 が 学 生 の授 業 中 に起 こ って いた と 考 え る と建 物 の被 路 大 震 災 は午 前 五時 四六 分 に発 生 した が 、 あ れ だ け の規 模 ⑩ 外 国人 客 員教 授 な ど への情 報 伝 達 震 災 一日目 に大 学 近 く の外 国人 教 員 宿 舎 の安 否 確 認 と 地 く 大 学 関 係者 は右 往 左 往 し て いただ ろう 。 そ のた め に フ ロ 害 状 況 か ら 見 て、 想 像 を 絶 す る事 態 と な って いた。 おそ ら 震情 報 を 報 告 、 地震 体 験 の恐怖 感 と 今 後 の二次 被 害 な ど へ の不安 か ら 即座 に帰 国 ( 契 約途 中 の報 酬 と 旅費 を 支 給 )。 本 学 に お いて 一〇周年 事 業 を 展 開 した 。一一 月 八 日 に行 政 画 し実 施 した 。 区 の異 な る神 戸 市 西 消防 署 と 明 石消 防 署 が 本 学 内 で教 職 員 て設 置 し 再 稼 動 さ せ て いる こと も ﹁ 震 災 を 風 化 さ せ な い﹂ ー チ ャート や チ ェック リ ストを 意 識 す る と とも に、 毎 年 二 や学 生 の見 守 る中 で合 同 の大 掛 り な防 災 訓 練 を 行 った。 さ と す る思 いから であ る (写真 2)。 ラ ム 、 ﹁防 災 社 会 貢 献 ユ ニ ット﹂ を 立 ち 上 げ た 。 文 系 四学 二 〇 〇六 年 か ら被 災 した 大 学 と し て の新 た な 教育 プ ログ ら に震災 時 に多 く の課外 活 動 団 体 が ボ ラ ン テ ィ ア活 動 に参 部 の二年 次 か ら 履修 希 望 者 (一学年 定 員 六 〇名 ) を募 り 卒 加 し た こと を 機 に、 学生 ボ ラ ン ティ ア 固有 の団 体 が育 ち は じ め 、 そう し た 学 生 団体 が中 心 と な って ﹁大 震 災 ∼ そ の時 の役職 教 員 と 、そし て大半 は事 務 職員 であ った こと であ る。 ら も いち 早く 駆 け つけ た者 は 、 ほ ん の 一握 り の教 員 と 一部 の事 例 であ った か も し れな いが 、 あ の大 震災 に被 災 し な が 目 を向 け る こと は でき ると 思 って いる 。 最後 に、 本 学 だ け に違 いな い。 そ のよう な 中 で少 な く と も チ ェック リ スト に 体 験 し た者 でも ﹁何 が でき るか 、 何 を な す べき か ﹂ 慌 てる 震 災 と 同 規 模 、 あ る いは そ れ 以 上 の震 災 が 起 こ った 場 合 、 よ う な 状 況 下 で起 こる か 分 から な い中 で 、も し阪 神 淡 路大 災 の状 況 は紙 面 では 語 り尽 く せ な い。 い つ、ど こ で、 ど の 以 上 の こと を 思 い浮 か べな が ら 羅 列 し て みた が 、 あ の震 二 〇 〇五年 の文 部 科学 省 の ﹁現代 G P﹂ に採 択 さ れ た。 業ま で特 化 した カリ キ ュラ ムを履 修 す る こと にな る 。 大 学 は ∼﹂ と 題 し て延 べ六 日間 に わた って の記 念事 業 を 企 時計 写真2大 37 大学 等 の対 応 ・危 機 管 理― 特 集 ・災 害 等― 大 学 等 の 対 応 ・危機 管理― 特 集 ・災害 等―