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Title 第14回慶應義塾大学形成外科同門会学術集会 Author Publisher

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Title 第14回慶應義塾大学形成外科同門会学術集会 Author Publisher
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第14回慶應義塾大学形成外科同門会学術集会
慶應医学会
慶應医学 (Journal of the Keio Medical Society). Vol.85, No.1 (2008. 4) ,p.51- 57
Journal Article
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00069296-20080400
-0051
学 会 展 望
第14回慶應
日
時
場
所
主
催
事務局
義塾大学形成外科 同門会学術 集会
平 成19年1月27日(土)午
義塾 大学
別館
後2時00分
3階
∼5時30分
第 二 会 議 室(内慶應
線62157)
慶應 義 塾 大 学 医 学 部 形 成 外 科 学 教 室 同 窓 会
義 塾大 学医 学部 形成 外科 学教 室 内
〒160-8582
東 京 都 新 宿 区 信 濃 町35番
慶應
地
14:40∼414:30
顔面
座 長
田中
一郎
14:30∼15:00
再建
座 長
田中
宝
15:00∼l5:10
休憩
15:10∼16:10
特別講演 「自立支援医療と身障手帳一口唇口蓋裂児と福祉制度一」
16:10∼16:50
良性腫瘍
座 長 佐藤 博子
16:50∼17:20
その他
座 長 貴志 和生
一一51一
慶應 医 学
14
00∼14
30
座長
85巻1号(平
成2◎年4月)
A
顔面
服 部:今 後 調査 して報告 す る.
東京歯科大学市川総合病院形成外科
田中一郎
1.軟口 蓋 痩孔 を生 じた中咽 頭結 核 の1例
2.小
耳症 ・耳 介形 成術 にお ける小工 夫,遺 残 軟骨 を温 存 し
た1例
独立 行 政法 人国立 病 院機構 東 京医 療 セ ンタ ー形 成外
埼玉 社 会保 険病 院
科
形成 外科
高 野淳 治
服部 典子,佐 藤博 子
東 京医 療 セ ン ター
慶應 義塾 大学 耳 鼻咽 喉科
形成 外科
服部 典 子
水 足邦雄
慶應 義 塾大 学
独立 行政 法 人国立 病 院機構凍 京 医療 セ ンター耳鼻 咽
形成 外科
笠 井昭 吾
喉科
埼玉 社 会保 険病 院
藤井 正人
臨床 研修 医
渡部 美 佳
埼玉 県立 小 児医療 セ ンター
【症 例 】34歳,女
形成外 科
西村 二 郎
性.
【主 訴 】 軟口 蓋 痩 孔.
【現 病 歴 】 平 成15年
頃 よ り頸 部 リ ンパ 節 腫 脹 を 主 訴 に 他
院 に て 精 査 す る も 原 因 不 明 と言 わ れ て い た.平
頃 よ り鼻 閉 感,咽
頭 痛,口
成17年1月
内 炎 な ど の症 状 が あ り,10月
前 医 に て 副 鼻 腔 炎 手 術 を 施 行 さ れ た.そ
患 者 は12才,男
児.荻
る右 小 耳 症 に 対 して,エ
に
の 後 も症 状 は 改 善 せ
野 に よ る分 類 のgrade皿
に相 当す
キ スパ ン ダ ー を 使 用 した 自家 肋 軟 骨
移 植 に よ る耳 介 形 成 術 を お こ な っ た.
今 回,工
夫 した 点 と して エ キ スパ ンダ ー挿 入 時 に,遺 残 軟
ず,口
内 炎 と診 断 さ れ て い た軟 口蓋 潰 瘍 が 穿 孔 し た た め,12
骨 と皮 膚 を剥 離 し遺 残 軟 骨 の 直上 に エ キ スパ ン ダ ー を 留 置 し,
月,当
院 耳 鼻 咽 喉 科 へ 紹 介 と な っ た.軟
エ キ ス パ ン ジ ョ ン後 に 温 存 して あ った 遺 残 軟 骨 を 自家 肋 軟 骨
及 び 両 側 頸 部 に は約lcmの
口蓋 に多発 性 の痩 孔
多 発 性 リ ンパ 節 腫 脹 を 認 め,胸
部 に は 原 発 性 結 核 の 所 見 は 認 め な か っ た.喀
嬢PCH及
フ レ一 ム ワ ー ク の 土 台 と して 利 用 す る方 法 を 試 み た.
び頸
遺 残 軟 骨 を 温 存 し利 用 す る こ とで,手
技 が や や 煩 雑 に な り,
部 リ ンパ 節 生 検 に て 中 咽 頭 結 核 との 診 断 と な っ た.痩 孔 の 手
エ キ ス パ ン ダ ー 挿 入 後 の デ ッ ドス ペ ー ス が 増 加,感
術 加 療 に っ き,当 科 紹 介 と な る.当 科 初 診 時,軟
性 が 増 え る こ と等,懸
口 蓋 に2箇
所 の 穿 孔 及 び 開 鼻 声 を認 め た.
好 で,血
【治 療 経 過 】 結 核 治 療 はr耳
鼻 咽 喉 科 に て4剤
(イ ソ ニ ア ジ ド,リ フ ァ ン ピ シ ン,ピ
ト-ル)が
な され た。 結 核 が 治 癒 した 後,当
年7月,全
併用療 法
ラ ジナ ミ ド,エ タ ン ブ
よ り安 定 し た耳 介 を 形 成 す る こ とが 可 能 で あ っ た.症
科 に て 平 成18
術
Q:金
蓋
で あ る が,こ
痩 孔 部 の 粘 膜 をhinge
蓋
A:高
野:expansionを
蓋 か ら粘 骨 膜 弁 を挙 上 し,
Q:金
子:饗
縫 合,閉
創 した.術
し,鼻 腔 側 を 形 成 した.口
後 経 過 は 良 好 で,現
在 術 後3ヶ
月 の状態
で 痩 孔 の 再 発 もな く,開 鼻 声 も消 失 して い る.
【考 察 】 近 年,若
お り,ま
年 者 を中心 に結核 罹 患率 の上昇 を認 め て
的 ま れ な1例
頭 結 核 か ら軟 口蓋 穿 孔 を来 た し た 比 較
を経 験 し た の で,若
干 の文 献 的 考 察 も加 え報 告
す る.
子:遺
残 軟 骨 は通 常 や や 前 方 に 位 置 して い るの が 普 通
れ を どの よ う に 後 方 に移 動 さ せ た の か.
行 う過 程 で 後 方 に ず れ て い っ た.
立 を 得 る た め な らば 細 工 す る際 に あ ま っ た 軟 骨
を 使 用 す れ ば よ い の で は?
A:高
た肺 病 変 を伴 わ な い症 例 に 遭 遇 す る機 会 も増 加 し て
い る.今 回 我 々 は,咽
例 を提
示 し報 告 し た.
身 麻 酔 下 に て 軟 口 蓋 痩 孔 閉 鎖 術 を 施 行 した.手
側 は,両 側 に減 張 切 開 を 加 え,硬口
後経 過 は良
流 の良 い 遺 残 軟 骨 を フ レ ー ム ワ ー ク の 土 台 と で き,
所 見 で は,痩 孔 周 囲 の 粘 膜 は 疲 痕 拘 縮 が 認 め られ た.軟口
flapと
念 さ れ る点 もあ った が,術
染 の可 能
野:遺
残 軟 骨 を 使 用 し た方 が 術 後 の 後 戻 りが 少 な い と
考 え た.
コ メ ン ト:谷 野:遺
残 軟 骨 を 剥 離 す る と皮 弁 が 相 当 薄 くな る
場 合 が あ り,エ キ スパ ン ダ ー を 挿 入 す る と 危 険 な こ と が あ る.
こ の 場 合 に は あ え て 遺 残 軟 骨 を 残 した ま ま,そ
ス パ ン ダ ー を 挿 入 し,フ
の下 部 に エキ
レー ム ワ ー ク 挿 入 時 に 遺 残 軟 骨 を 除
去 す る テ ク ニ ッ ク もあ る.
Q:金
子:ど
の 段 階 で 結 核 と診 断 され た の か?
A:服
部:耳
鼻 科 医 師 に よ り リ ンパ 節 生 検 に よ り診 断 さ れ た.
CTに
よ る診 断 は困 難 で あ った 、
Q:谷
野:周
3.外 側 鼻軟 骨 陥頓骨 折 の治療 経験
辺 組 織 内 に結 核 に 特 徴 的 な 病 理 学 的 所 見 は認 め
られ た の か?
A:佐
藤:病
西:後
形 成外 科
緒方 寿 夫,玉 田一 敬,彦 坂
的 組 織 の 遺 残 は存 在 せ ず,瘢痕
組織 に置 換 され
て い た.
Q:今
慶應義塾 大学
安 藤祐一 郎,内 川 裕 美子,笠 井 昭吾,
中 島龍 夫
天 性口 蓋 痩 孔 の 発 生 原 因 の ト ップ3は
何 か。
一52一
信,
第14回 慶應義塾大学形成外科同門会学術集会学会記録
森 文子
【目 的 】 鼻 骨 骨 折 の う ち 外 側 鼻 軟 骨 が 鼻 骨 下 に 陥 頓 して 生
じ る鞍 鼻 変 形 は,診
技 も明 確 で な い.私
dureに
独立行政法人国立病院機構東京病院皮膚科
三浦麻由佳
断 ・治 療 と も に 記 載 が 乏 し くそ の 整 復 手
た ち は本 骨 折 症 例2例
をclosed
proce-
よ っ て 整 復 した の で 文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 す る.
【症 例 】18歳
男 性 。 交 通 外 傷 に よ る鞍 鼻 変 形,鼻
骨 骨折 を
今 回 我 々 は 当 院 で 行 っ た 小 児(15歳
伴 う も の の 主 と して 外 側 鼻 軟 骨 の 鼻 骨 下 陥 頓 に よ る鞍 鼻 と診
皮 弁 移 植 術 につ い て 検 討 し た.症
断 した.全
2006年8月
麻 下 に 外 側 鼻 軟 骨 ・鼻 骨 間 を 剥 離 した 後,外
尾 側 牽 引 を 行 い 整 復 した 。36歳
女 性.二
年 前,子
鼻 の
供 の頭 で
ま で で,合
神 経 麻 痺3例,下
計11例
肢 偽 関 節2例,食
鼻骨 先端 に
痺1例,下
僅 か な骨 折 を 認め た が 鞍 鼻 変 形 の 主 体 は外 側 鼻 軟 骨 の 鼻 骨 下
形 成1例
陥 頓 に よ る と診 断 した.局
肋 軟 骨 フ レ ー ム の 感 染 の た め,大
打 撲 し鞍 鼻 変 形 を 生 じ た が 放 置 し て い た.CT上
麻 下 に 前 者 同 様 の 剥 離 ・整 復 手 技
顎 腫 瘍1例,足
で あ る.皮
以 下)に
お け る遊 離
例 は2003年2月
で あ っ た.そ
の内 訳 は顔 面
道 狭 窄 王例,上
底 潰 瘍1例,耳
か ら
肢 分 娩麻
介 形 成1例,陰
嚢
弁 は 全 例 で 生 着 した が,小 耳 症 の1例
で
半 が 壊 死 した 、 小 児 で の 遊
離 皮 弁 は成 人 と同 等 の 成 績 で あ る と い う報 告 が 多 く,我 々 の
に よ り変 形 を 修 復 した.
【結 果 】 い ず れ も鞍 鼻 変 形 の 改 善 が 得 られ 後 戻 り は ほ と ん
ど 見 られ な か った.
手 術 成 績 も同 様 で あ る が,そ
れ な り の 注 意 点 もあ る の で,症
例 を供 覧 し,文 献 的 考 察 を 加 え て 報 告 す る.
【考 察 】 外 側 鼻 軟 骨 の 鼻 骨 下 陥 頓 に よ る 鞍 鼻 変 形 は 文 献 上
telescoped
scoped
noseと
称 さ れ,
open
procedureやperinasal
methodに
osteotomyと
よ るde-tele-
Q:大
い った手 技 が
と思 うが そ れ に よ り成 長 障 害 を き た す 可 能 性 は な い の か 。
報 告 さ れ て い る。 しか し な が ら本 骨 折 に対 す るclosed
cedureの
適 応 につ い て は言 及 さ れ て お ら ず,骨
す る 詳 細 な 記 載 は 乏 し い た め,鞍
鼻(saddle
pro-
折形 態 に関
nose)や
短鼻
A:大
西:下
原:可
腿 の 偽 関 節 に対 し遊 離 腓 骨 皮 弁 を 使 用 して い た
能 性 が な い と は 言 え な い 。 そ こ で,残
遠 位 端 を 脛 骨 に ピ ンニ ン グ した り して,足
関 節 の動 揺 を 防 止
す る 工 夫 を して い る.
Q:今
西:小
れ て い る と推 察 す る.経 験 例 は 鼻 骨 ・外 側 鼻 軟 骨 間 剥 離 を 行
A:大
原:筋
いclosed
skelto難izingが
容 易 に行 え る点 が 特 徴 で あ る.
Q:佐
久 間:分
娩 に よ る腕 神 経 麻 痺 の 程 度 は?
A:金
子:か
(short
nose)と
同 様 に 骨 ・軟 骨 移 植 に よ る 隆 鼻 治 療 が 行 わ
reductionす
る こ と を 示 し た.こ
る こ と で 陳 旧 例 で も修 復 が 可 能 で あ
の よ う な 鞍 鼻 変 形 に はaugmentation
に よ る 治 療 を 行 う前 に 変 形 の 発 症 機 序 を 理 解 しclosed
ductionを
ま ず は 試 み る べ き と考 え られ た.本
re-
存腓 骨 の
児 と成 人 で の 血 管 解 剖 上 の 相 違 は?
肉 が そ れ ほ ど 発 達 して い な い の で,甑
な り重 症 で,前
管 の
腕 の 屈 齢 が 困 難 で あ っ た.
鞍 鼻 変 形 につ
い て 文 献 上 の 知 見 お よ び手 術 手 技 につ い て 報 告 す る.
5.頭 頸 部 再建 に お ける胸 鎖 乳突筋 弁 の有 用性
Q:谷
野:外
栃 木県 立が ん セ ンター形成 外科
傷 性 短 鼻 変 形 の 治 療 は一 般 的 に 非 常 に 難 しい.
術 後 の 固 定 が 困 難 で あ る た め で あ るが,そ
矢 澤真 樹
の た め に 何 か工 夫
栃 木県 立が ん セ ン ター頭頸 科
を し た の か.
A:緒
方:鼻
横 山純 吉,吉 本
骨 後 面 に タ ンポ ン ガ ー ゼ を挿 入 した の み で あ る.
仁
整 復 に はか な り力 を 要 し た.
Q:金
子:軟
骨 表 示 の 良 好 な 手 法 と して ク リア テ ィ ッ シ ュ処
理 を 使 う と 良 い と思 う。
頭 頸 部 領 域 は,複
雑 な 骨 格 の 申 に重 要 な 血 管 ・神 経 が 密 に
存 在 す る だ け で な く,消 化 器 機 能 を あ わ せ も っ た め,再
は 術 後 機 能 へ の 配應 が 重 要 で あ る.そ
14
30∼15:00
座長
4.当
建で
建 時 に要求
さ れ る項 目 は し ば しば 複 雑 に な り,こ れ らの 再 建 項 目 を な る
再建
べ く多 く満 た そ う とす る と,1つ
東 京 都 済 生 会 中央 病 院 形 成 外 科
田中 宝
院 にお け る小 児症 例 の遊離 皮弁 の検 討
の皮 弁 や 手 段 で は十 分 で な
く,結 果 的 に 小 さ な 無 理 を生 じ る こ とが あ る.無 理 の あ る再
建 は,小
さ な 術 後 トラ ブ ル が 生 じや す い だ け で な く,こ れ を
き っか け に 大 き な トラ ブ ルへ っ な が る こ と が 少 な くな い.よ
て,複
国立成 育 医療 セ ンター形成外 科
大原博 敏,二 宮瑠 加,金 子
れ ゆ え,再
剛
雑 な 機 能 再 建 を 良 好 に 達 成 す る に は,術
最 小 限 に お さ え る 予 防 的 な 工 夫 が 欠 か せ な い.当
セ ンターで
は,簡 便 で 低 侵 襲 な局 所 材 料 で あ る 胸 鎖 乳 突 筋 弁 を,様
慶應 義塾 大学 形成 外科
金子 章子,小 山太 郎,松 田就人
っ
後 トラ ブ ル を
々な
再 建 を 支 え る補 助 材 料 と して 積 極 的 に利 用 し,そ の 結 果,小
さ な 術 後 ト ラ ブ ル を 生 じた 症 例 で も早 期 回 復 に至 る こ と が で
横 浜 市民 病院 形成 外科
き た 症 例 を含 め,い
佐久 間恒
した.今
静岡 赤十 字病 院形 成外 科
くつ か 有 効 で あ る と思 わ れ る症 例 を 経 験
回 わ れ わ れ が 経 験 した 症 例 を提 示 し な が ら,そ の 有
用 に つ い て報 告 す る.
清水 雄介
ク リニ ックモ リ
一53一
慶應 医 学
演 題5(矢
85巻1号(平
澤)
Q:貴
A:矢
志:筋 体 の血 行 を保っ た めに何 か工 夫 して い るか?
澤:周 辺組 織 を可 能 な限 り愛護 的 に操作 してい る.
6.異
常腹 圧充 進 によ る閉腹 困難 症例 の経 験
成20年4月)
特 別講 演
15:15∼16:10
国 立 成 育 医 療 セ ン タ ー形 成 外 科
金子 剛
座長
自立支 援 医療 と身 障手 帳
加島
国 家公 務員 共済 組合 連合 会立 川病 院形 成外 科
陳
田申
平 成18年4月
宝
Compartment
Syndrome(ACS)に
干 の文献 的考 察 を加
手帳 につ いて解説 す る.
[障害 者 自立 支 援法]で は,従 来,身 体 障害,知 的 障害,精
男 性.2006年6月27日.腹
痛 を主 訴 に東
神障 害 それ ぞれ 障害別 に整 備提 供 され て いた福 祉 サー ビス の
体系 が一 本化 され た.ホ ー ムヘ ルパ ーの派遣 や デ イサ ー ビス
京 都 済 生 会 中 央 病 院 外 科 初 診.
重 症 虫 垂 炎 に よ る腸 管 穿 孔 を 来 た し汎 発 性 腹 膜 炎 の 診 断 の
な どの居 宅介 護給 付,自 立 訓 練 や就 労 支援 な どの訓練 等 給付
管吻
な ど様 々 な サ ー ビスが提 供 され る.そ の一 環 と して18歳 未
腔 内 洗 浄 を 行 い 閉 腹 しよ う と した と こ ろ,腸 管 の 腫 脹
満 の児 童 を対 象 と した育 成 医療 と18歳 以 上 の身 体 障害者 を
も と,同
日外 科 に て 緊 急 開 腹 手 術 を 施 行.病
が 増 悪 しAbdominal
Compartment
が 不 可 能 と な っ た.イ
な り閉腹
レ ウ ス チ ュ ー ブ留 置 に よ り腸 管 内 減 圧
て レス ピ レー タ ー管 理 と し,後
依 頼 時 の 腹 壁 欠 損 は43×16cmと
2006年7月5日
巣 切 除,腸
Syndromeと
を さ れ て い た が 効 果 的 な 減 圧 が 出 来 ず,閉
ICUに
腹 され な い ま ま
腹 圧 充 進 の た め,血
々 に改 善.翻
圧 低 下,ARDSに
後,閉
腹 直後 よ り
よ る肺水 腫 を来 た し
転 された外 腹斜 筋 の一部 が壊 死 に陥 っ
の 修 正 術 を 経 て 術 後3ヶ
月 目 に は 自転 車 通 勤 が で
【結 果 】 巨 大 な 腹 壁 欠 損 を 被 覆 す る方 法 は い くつ か 報 告 さ
Separation法
は有 用 な 方
伴 っ た 場 合,術
後 に 膀 胱 内 圧(IBP)の
タ リ ン グ が 必 須 で あ り,IBP>15mmHgで
等 の先 天異 常 の後遺 症 に よ る著 しい咬合 異常 が あ るため,歯
科 矯正 治 療等 を必要 とす る状態 」 が該 当の条 件 であ る.手 帳
ビスを活 用 す る ことがで き る.
書 の作成 を お願 い しな ければ な らな い.こ の機会 に制 度 につ
モニ
だ けれ ば幸 いで あ る.
圧 元 進 の 原 因 は?
痺 性 イ レウ ス で あ る と考 え られ る.
Q:一
色:育
成 医 療 と更 生 医 療 の 相 違 は
A:加
島:年
齢 が18歳
Q:緒
方:1$歳
00∼15
10
以 上 か 未 満 か に よ っ て 区 別 さ れ る.
未 満 の 口唇口 蓋 裂 の 患 児 を 有 す る両 親 に と
り,身 体 障 害 者 手 帳 を 取 得 す る メ リ ッ トは 何 か.
A: 加 島::税
15
「口唇・ 口蓋 裂
再 開 腹 も検 討 す
べ き と考 え られ た.
水:腹
[身体 障害者 手帳]は そ しゃ く機能 障害4級
い て の理 解 を深 め,患 者様 の福 祉 の増 進 のた め ご協 力 をい た
法 で あ る と考 え られ た.
A:陳:麻
は若干 の差 異 が あ る.
いず れの制 度 も申請 手続 きにあ た り,医 師 に診 断書 ・意 見
圧 充 進 を 伴 う症 例 で の 報 告 は わ ず か で あ る.
今 回 の 症 例 の 場 合,Components
ま たACSを
れ る.実 際 の手 続 は18歳 未 満 の 児童 と18歳 以上 の方 とで
を取得 す るこ とで,交 通費 の割 引 や税 の控除 な どの福 祉 サ ー
き る ま で 快 復 した.
れ て い る が,腹
支援 医 療]に 一本 化 さ れた.
(低所 得 の場 合 は さ らに負 担 上 減額 が設 定 され る)に 軽 減 さ
成 分 に 欠 損 部 は な く,単 純 縫 合 で き た.術
た が,2回
の3つ の異 な る医療 費 助 成制 度 も口自立
に手続 す る(事 前 申請)こ とで,医 療 費 自 己負担 が1割 負担
Separation法
ま た 両 側 外 腹 斜 筋 を 醗 転 さ せ 正 中 縫 合 部 を 補 強 し た.皮 膚
た が,徐
神 保 健福 祉 法32条
に対す る医療費 の助 成制 度 で ある.手 術等 の治 療 を受 け る前
巨 大 な もの だ っ た.
手 術 施 行.Components
対象 と した更生 医療,精 神科 疾患 の通 院患 者 を対象 とす る精
[自立 支援 医療]は 口唇口 蓋 裂 の手術 や歯 科矯 正 な どの治療i
日 当 科 依 頼 と な った.
を 用 い て 閉 腹.
Q:濤
に障 害者 自立支 援法 が 施行 され,我 が国 の
立支 援法 を概 括 し,口 唇 口蓋裂 の患 者様 が活 用す る機 会 の多
い,自 立 支援 医療(育 成 医療 お よび更生 医療)と 身体 障害 者
え て 報 告 す る.
合,腹
明
障害 者施策 は大 きな転 換点 を迎 え た.本 講演 で は,障 害者 自
よ る 腹 壁 離 開 症 例 の 治 療 を 経 験 し た.若
【症 例 】43歳
療 養支 援室
建穎
東 京都 済生 会 中央病 院形 成外 科
【目的 】Abdominal
ー口唇口 蓋裂児 と福祉制 度一
慶應 義 塾大 学病 院
金 の控除 や タク シーの割 引な どの優 遇措 置 を
受 け る こ と が で き る.
休憩
灘 メ ン ト:中 島:障
は 都 に117施
害 認 定 を 行 う こ との で き る歯 科 矯 正 施 設
設 の み で あ る が,こ
の 数 は 少 な い と 思 う,さ
ら に多 くの 矯 正 歯 科 医 が 認 定 資 格 を取 得 す る よ う希 望 す る,
灘 メ ン ト:谷 野:
1.口
唇 裂 の治 療 に 自立 支 援 医 療 を 適 応 しよ う と思 う と,手
術 内 容 と障 害 の 内 容 に 不 一 致 が 生 じ る こ と が 多 い.こ
--54一
のよ
第14回慶應 義塾大学形成外科 同門会学 術集 会学 会記録
うな 不 一 致 に対 して は 比 較 的 寛 容 で あ る と言 う印 象 が あ る.
2。
治 療 に よ り症 状 が 改 善 して も障 害 者 手 帳 に よ る特 典 を
8.超
音波 脂肪 吸 引装 置(ビ ー ナス ライ ンTM)に よ る脂 肪腫
の吸 引摘 除術 一埼 玉 医科 大学 総合 医療 セ ンター症例 の検 討
ず っ と受 け る こ とが で き る の か.
⇒3年
Q:緒
埼玉 医科 大学 総合 医療 セ ンター
科
ご と に 見 直 しが さ れ て い る.
方:乳
児 で も咀嚼 機 能 障 害 ・構 語 障 害 が 認 定 さ れ る の
島:実
際 に は 認 定 さ れ る こ とが 多 い が,却
三鍋 俊春,今 野恵 理,樋 野 忠司,
か.
矢野 志津 枝,大 槻 祐可 子,原 科 孝雄
A:加
能 性 もあ る.統
Q:金
形 成 外科 ・美容 外
子:薬
下 さ れ る可
一 さ れ た 判 断 基 準 は な い.
島:自
形 成外 科
大原 博敏
局 も指 定 さ れ た薬 局 の み で しか サ ー ビス が 受 け
られ な い の か?
A:加
国立病 院機 構 成育 医療 セ ンター
【目 的 】 脂 肪 吸 引 術 専 用 に 開 発 さ れ た 超 音 波 脂 肪 吸 引 装 置
治 体 に よ っ て は,院 外 処 方 の 場 合 に は そ う し た
(ビ ー ナ ス ラ イ ンTM,米
国Mentor社)に
よ る良性 脂 肪 腫 の
こ と も起 こ り う る.
内 視 鏡 補 助 下 吸 引 摘 除 術 を 検 討 して 報 告 す る.
16:10∼16:50
科 ・美 容 外 科 で2005年12月
【対 象 と手 術 方 法 】 埼 玉 医 科 大 学 総 合 医 療 セ ン タ ー 形 成 外
良性腫瘍
座 長:独 立行 政 法人 国立 病 院機 構 東 京 医 療 セ ンタ ー
形成外科
7.ハ
佐藤博子
イ ドロ ジェル注 入 によ るに肉芽 腫 の1例
例(再
か ら2006年12月
訳 は,12歳
男10例,女8例.全
発1例),肩
部1例,前
額 部 の20×20mmが
宝
小55×40mm,短
東 京都 済生 会 中央病 院形成 外 科
陳
44歳)の
部2例,殿
共 済会 立川 病 院形成 外科
田中
も の 症 例 を 経 験 し た.内
て 単 発 性 で,側
・肩 甲部5例,後
腕 部1例,前
ま で に18
か ら69歳
ま で(平
頚 鎖 骨 部5
頭 ・後 頚 部3例,側
額 部1例.腫
最 小 で,他
径 違40mm以
均
腹
瘍 径 は,前
は 最 大150×80mm,最
上 を 本 術 式 の 適 応 と した.
前 額 部 は頭 髪 内 切 開 か ら,他 は腫 瘍 辺 縁 の 小 切 開 か ら ア プ ロー
建穎
チ し,必 ず 腫 瘍 の一 部 を 直 視 下 に 確 認 して か ら ビー ナ ス ラ イ
ン に よ る吸 引 摘 除 を 開 始 した .一 部 腫 瘍 で は ア リス 鉗 子 に よ
近 年 輪 郭 形 成,し
わ と り,亀 頭 増 大 等 の 目的 に 対 し プ チ 整
形 な る言 葉 で 注 入 法 が 盛 ん に行 わ れ て い ま す.注
お もに ピ ア ル ロ ン酸 が 用 い られ て い ます.し
れ る た め 約6ヶ
入物 質 に は
か し 自然 吸 収 さ
月 に 一 度 注 入 を繰 り返 さ な い と い け な い と い
う欠 点 を も ち ま す.現
在 この 欠 点 を 安 全 に 補 う と う た い ポ リ
ア ク リル ア ミ ド(ハ イ ドロ ジ ェ ル)を
れ る 例 が あ り ま す.AMAZINGEL,ダ
マ イ ドジ ェ ル,マ
含 む注 入物 質 が使用 さ
ー マ ラ イ ブ,ア
クア
ジ ッ ク ジ ェ ル な ど の 商 品 名 で 呼 ば れ るハ イ
る 直 達 的 牽 引 除 去 も併 用 した.鏡
視 下 に腫 瘍 の 残 存,出
血,
組 織 損 傷 の 有 無 を 確 認 して 手 術 を 終 了 した.
【結 果 】 ビ ー ナ ス ラ イ ンに よ る吸 引 時 間 は17分
で,手 術 時 間 は30分
か ら115分
サ ー よ り優 れ た感 が あ っ た.た
か ら44分
で あ り,乳 化 吸 引 力 は キ ュ ー
だ し,再 発 例 の1例
筋 間 伸 展 が 著 明 で あ っ た た め,7分
で腫瘍 の
間 の吸 引の後 皮 膚切 開を
拡 大 して 直 視 下 手 術 に 切 り替 え た.筋
間伸展 型 や浅筋 膜構 造
が 密 な 後 頭 後 頚 部 や 背 部 正 中 部 の 脂 肪 腫 も,効 率 よ く吸 引 摘
ドロ ジ ェ ル 製 剤 は組 織 に 浸 透 した 後 吸 収 さ れ る こ と な く存 在
除 す る こ と が 可 能 で あ っ た.肩
しま す.一
程 度 吸 引 減 量 す る と容 易 に ア リ ス鉗 子 で ズ ル ズ ル と 引 き 出 す
時 的 に は 柔 軟 性 に 富 む 物 質 と して よ い結 果 を も た
ら し ま す.
よ う に 除 去 で き た.手 術 時 間 や 吸 引 時 間 は腫 瘍 径 の み で な く,
しか し過 去 に も同 じ よ う に シ リ コ ン注 入 が 流 行 した 後,シ
浅 筋 膜 や 脂 肪 申 隔 構 造 に 影 響 さ れ る よ う で あ つ た.術 後 は側
リ コ ンが 体 内 に残 存 す る こ と に よ り多 くの トラ ブ ル が 発 生 し
頚 部 の1例
ま し た.ひ
機 能 障 害 は 皆 無 で あ っ た.
と た び トラ ブ ル を起 こ せ ば完 全 切 除 を 余 儀 な く さ
れ ま す.
で 手 の 痺 れ を 訴 え た以 外 は,一 過 性 の 創 痛 の み で,
【結 論 】 頚 動 脈 や 鎖 骨 下 動 脈 に 隣 接 す る脂 肪 腫 に お い て も,
この た び 上 眼 瞼 の 加 齢 に よ る 陥 凹 に対 して ハ イ ド ロ ジ ェ ル
を 注 入 さ れ 同 部 に 肉 芽 腫 を形 成 した 症 例 を 経 験 した の で 報 告
し ま す.症
甲部 や側 腹部 の脂 肪腫 はあ る
例 は54歳
女 性.上
ビー ナ ス ラ イ ンは 脂 肪 腫 の み を 吸 引 摘 除 す る こ とが 可 能 で あ
り,高 効 率 か っ 安 全 な 方 法 と考 え られ た.
眼 瞼 の腫 瘤 を主訴 に来 院 され
ま した 。 局 所 麻 酔 下 に腫 瘤 の 部 分 切 除 を お こ な い病 理 検 査 を
9.慶應
行 い ま した,
シ リ コ ン注 射 と 同 じ轍 を 踏 ま な い た め に 切 除 した 標 本 を検
討 し危 険 性 に っ き考 察 し ます,
病院 に お ける リンパ浮 腫 に対 す る取 組 み
慶磨 義塾 大学 形成 外科
永竿 智久,彦 坂
信,笠 井 昭吾,
内川 裕美 子,中 島龍 夫
慶 磨義 塾大 学 リハ ビ リテ ー シ ョン科
辻
哲 也,里 宇 明元
四肢 の リンパ 浮腫 は乳 癌 によ る腋窩 郭清 や婦 人科 領域 癌 に
一55一
慶應 医 学
お け る骨 盤 内 郭 清 の後 に 見 られ る 合 併 症 で あ る が,整
機 能 面 よ り患 者 のQoLを
大 き く損 な う.リ
85巻1号(平
容面 ・
ンパ 浮 腫 に 対 し
成20年4月)
を 脱 神 経 か ら40田
経 過 した ラ ッ ト廃 用 性 萎 縮 腓 腹 筋 に 移 植
し,移 植 した 筋 芽 細 胞 が 神 経 再 支 配 な しに 生 着 し う る か,さ
ら に筋 線 維 に分 化 し う るか をvimentin,
て 慶應 義 塾 大 学 病 院 で は婦 人 科 ・看 護 部 ・ リハ ビ リ テ ーショ
desmin,
ン科 ・形 成 外 科 よ り形 成 さ れ る対 策 チ ー ム を 構 成 し,重 症 例
αSMAに
対 す る蛍 光 免 疫 染 色 を お こな い,検
に 対 して は手 術 を 施 行 して い るが,現
経 後40日
目 に 移 植 さ れ た 筋 芽 細 胞 は,神
在 の と こ ろ良 好 な 治 療
成 績 を あ げ て お り,患 者 も漸 増 して い る.現 在 慶應 病 院 で 行 っ
も移 植 後1週
で 生 着 して お り移 植 後2週
が 確 認 さ れ た.移
て い る リ ンパ 浮 腫 に 対 す る治 療 の 内 容 にっ き報 告 を 行 う.
植 後4週
myosin,
討 した.脱
神
経 再 支配 が な くと
に は筋線維 へ の融 合
に お い て も筋 線 維 に 融 合 した 移 植
細 胞 が 確 認 で き た.
Q:今
西:吻
合 に用 い る 静 脈 につ い て は弁 の 構 造 を考慮 して
い る の か.
A:永
竿:現
脱 神 経 下 に お い て も萎 縮 筋 内 で 移 植 細 胞 が 生 着 し う る こ と
が 示 さ れ た こ と か ら,今 後,細
在 の と こ ろ,相
互 的 位 置 関 係 の 適 切 な リ ンパ 管
た研 究 に発展 させ たい。
と静 脈 を吻 合 に 用 い て い る.
コ メ ン ト:谷 野:再
16
50∼17:20
そ の他
座 長:慶應 義 塾 大 学 形 成 外 科
10.脱
胞 移 植 に よ る廃 用 性 萎 縮 進 行
の 予 防 や,細 胞 移 植 と神 経 縫 合 の 供 用 に よ る 筋力 の改 善 とい っ
神 経 の タ イ ミン グ と神 経 細 胞 の生 着 の 関
係 を 調 査 す る必 要 が あ る の で は な い か,
貴志和生
神 経 に よ り廃 用 性 萎 縮 を き た し た ラ ッ ト骨 格 筋 に 対
11.外 側脚 の肥 厚 を予 防す る新 しいZ形 成術
す る培養 筋芽 細胞 の移植
慶應 義 塾大 学
慶應 義塾 大学 形成 外科
永 竿智 久,中 島龍夫
小 山太郎,貴 志和 生,玉::敬,
清 瀬小 児病 院
申 島龍夫
宮 本純..
国立 病院 機構 東京 医療 セ ンター形成 外科
平 塚市 民病 院
佐藤 博子
小 林 尚史
脱 神 経 さ れ た 骨 格 筋 は筋 線 維 が 縮 小 し,廃 用 性 萎 縮 が 進 行
し筋 力 は 急 速 に低 下 す る.骨 格 筋 の 筋 線 維 の 基 底 膜 下 に は 筋
【目 的 】Z形
原 性 幹 細 胞 で あ る 筋 衛 星 細 胞 が 存 在 し,筋 損 傷 時 に は この 筋
向 を 変 換 し,創
衛 星 細 胞 が 増 殖 し,損 傷 部 位 の 筋 再 生 が 起 こ る.ラ
り,創
格 筋 を 脱 神 経 す る と,3週
ッ トの 骨
成 術 の 効 果 の ひ と つ はRSTLに
に作 用 す る機 械 的 伸 展 力 を 緩 和 す る こ と に よ
の 肥 厚 を 防 止 す る こ と に あ る.Z形
る 中 間 脚 は,確
間 は 筋 衛 星 細 胞 は増 殖 し続 け るが,
垂 直 な創 の方
か にRSTLに
後 の肥 厚 は抑
筋 肉 へ の 神 経 再 支 配 が 起 こ らな い 限 り増 加 した 筋 衛 星 細 胞 に
制 さ れ る,し
よ る筋 再 生 は起 こ らず,や
後 な お 大 き な 角 度 を な し,顕 著 な 肥 厚 を 認 め る場 合 が あ る.
よ っ て 脱 神 経 後,神
が て 筋 衛 星 細 胞 は枯 渇 して い く.
か し,外
成 に よ り形 成 さ れ
平 行 と な り,術
側 脚 に 関 して は,RSTLに
こ の 問 題 を 避 け る た め,わ
経 再 支 配 ま で の 期 間 が 長 く な る ほ ど,筋
対 して 術
れ わ れ は 皮 弁 の 各 脚 の 形 態 に工 夫
衛 星 細 胞 の 減 少 は進 行 し,神 経 筋 接 合 部 位 の退 行 変 性 も あ わ
を 加 え た 新 しいZ形
さ っ て,神
に お い て は 三 角 弁 の 各 脚 が 直 線 で は な く,い わ ゆ るLazy-S
経 再 支 配 後 の 筋 力 の 回 復 は 低 下 す る.わ れ わ れ は
成 術 を 考 案 した.わ
れ われ の デ ザ イ ン
筋 芽 細 胞 を 移 植 す る こ とで 脱 神 経 後 の 萎 縮 筋 内 に お け る筋 衛
型 を な す.皮
星 細 胞 の 減 少 を 補 充 す る こ とが で き れ ば,神 経 再 支 配 後 の 筋
こ の テ ク ニ ッ ク をBeak形
再 生,筋 力 改 善 を 向 上 さ せ られ る と の 仮 説 を 立 て た.筋
の 目 的 は わ れ わ れ の 新 法 を 紹 介 し,そ の 有 用 性 を 検 証 す る こ
芽細
胞 を 用 い た 細 胞 移 植 治 療 と して は デ ュ シ ェ ン ヌ型 筋 ジ ス トロ
フ ィー や 心 筋 梗 塞 後 の心 不 全 に 対 す る治 療 報 告 が あ る.筋
ス トロ フ ィ ‐mdxマ
ウ ス の 筋 内 に,ジ
ジ
ス トロ フ ィ ン産 生 能
を も っ た 正 常 マ ウ ス の 筋 芽 細 胞 を 注 射 した と こ ろ,移
植筋 芽
弁 の 形 態 が 鳥 の嚇 に似 て い る た め,わ
成 術 と 命 名 し た(仮
れわ れ は
称).本
報告
と で あ る.
【方 法 】 旧 来 のZ形
Beak形
成 術 で瘢痕,形 成 が 行 わ れ た 創 群 と,
成 術 に よ り瘢痕 形 成 が 行 わ れ た 創 群 に っ き,中
と外 側 脚 の 太 さ を 画 像 処 理 ソ フ トに よ り計 測 した.そ
間脚
れ らの
細 胞 が ジ ス トロ フ ィ ンの 欠 損 した 筋 細 胞 と融 合 し,筋 細 胞 膜
値 よ り計 算 さ れ た,外
に ジ ス トロ フ ィ ンを 発 現 す る こ と に 成 功 して い る.ま
群 で 比 較 す る こ と に よ り,外 側 脚 の 肥 厚 を 予 防 す る 効 果 を 検
性 心 疾 患 の 患 者 に 対 して,自
た虚 血
家 培 養 筋 芽 細 胞 を移 植 して 心 機
側 脚 の 内 側 脚 に 対 す る相 対 的 太 さ を 両
証 した.
能 が 改 善 した と い う報 告 も あ る.し か しな が ら,廃 用 性 萎 縮
【結 果 】Beak形
骨 格 筋 に対 す る筋 芽 細 胞 移 植 の 報 告 は 少 な く,移 植 した 筋 芽
て は外 側 脚 の 幅(中
細 胞 が神経 再支 配 の起 きて いな い脱神 経下 の筋 肉 に生着 しう
外 側 脚 の 肥 厚 性 変 化 を 防 止 す る効 果 が 立 証 さ れ た.
わ れ わ れ は,green
fluorescent
間 脚 に対 す る相 対 値)は
【考 察 】 わ れ わ れ の 考 案 した..形
るの か ど うか は 不 明 で あ る。
トの 下 腿 筋 か ら筋 芽 細 胞 を採 取,培
成 術 に よ り瘢痕 形 成 が 行 わ れ た 群 に お い
protein
transgenicラ
ッ
養 し,こ の 培 養 筋 芽 細 胞
一56一
優 位 に 小 さ く,
成 術 は,外
側脚のみ
が 肥 厚 した ア ンバ ラ ンス な創 が 形 成 さ れ るの を 防 止 す る上 で
有 用 な テ ク ニ ッ ク と言 え る.従
って 適 切 な 症 例 に お い て は,
第14回慶應 義塾大学形成外科同 門会学術集 会学会記録
報 告 し た.今
瘢痕 形 成 を行 う上 で 推 奨 され るべ きで あ る.
meterに
Q:貴
志:デ
ザ イ ンで は中 間 脚 も曲 線 を呈 す る こ と に な る が,
これ は 皮 弁 の ト リ ミ ン グを 行 う こ と に よ り直 線 状 に した 方 が
性13名)42部
2.976回,平
竿:中
死 を 惹 起 す る 可能 性 が あ る.そ
位 で,平
表 的 な 症 例 を 供 覧 し報 告 す る.
均 年 齢23.72歳,平
均 治 療 期 間18.1ヶ
【方 法 】 形 成 外 科 専 門 医4名
間脚 の トリミングを行 うと皮弁 先端 部分 の角 度
が 小 さ くな る の で,壊
青 色 素 の 槌 色 傾 向 をphoto-spectro-
【対 象 】 広 範 囲 の 刺 青 治 療 を 行 っ た33名(男
よ い の で は な い か?
A:永
回,刺
よ り評 価 し た の で,代
spectrometerに
れ を避
よ る 評 価 の2種
に よ る 肉 眼 的 評 価 とphoto類 の 評 価 方 法 で い っ た.肉
眼 的 評 価 は,Excellent・Good・Fair・Poo罫
Q:今
類 し た.
西:縫
合 線 が 曲 線 に な る こ と に よ ってtrap-char変
形
A:永
竿:円
【結 果 】3∼4回
弧 の よ う に,単 純 に 凸 の 曲 線 な らば,そ
こ と も 考 え ら れ る と思 うが,本
lazy-Sで
あ る.半
trap-char変
う した
法 で 用 い られ て い る 曲 線 は
分 は 突 で あ る が,半
phut(>sひec乞rometerに
ー 治 療 で は,様
の4段
階 に分
イ ッ チ レー ザ ー 治 療 で はT黒
色 と 赤 色 以 外 は あ ま り槌 色 で き な い こ と が,肉
合 レ-ザ
分 は 凹 で あ る の で,
の 単 独Qス
均治療 回数
月 で あ っ た。
け る た め に あ え て ト リ ミ ン グ は 行 って い な い.
を起 こ す の で は な い か?
性20名,女
眼 的評 価 と
よ る評 価 の 両 方 で 見 受 け られ た.複
々な色 を有 す る多色彫 りの刺青 色素
を 十 分 に除 去 可 能 で あ っ た.複 合 レー ザ ー で は 黒 色 ・黄 色 ・
形 は起 こ さ な い 。
オ レ ン ジ色 ・青 色 ・緑 色 ・紫 色 な ど の 槌 色 が 認 め られ た.
Q:貴
12.刺 青 の色 素 の違 い によ る槌 色傾 向
志:複
数 の レ ー ザ ー を 同 一 日 に照 射 す る と瘢痕 形 成 が
著 し く な る の で は な い か?
大 城 ク リニ ック
佐 々木 克 已,大 城貴 史,藤 井 俊 史,
谷 口由紀
A:佐
々 木:現
Q:石
井:黄
在 の と こ ろ そ の よ うな 印 象 は な い.
色 ・緑 ・オ レ ン ジ色 の 刺 青 に 関 して は治 療 が 困
難 な の で は な い か.
日本 医用 レーザ ー研究 所
A:佐
大城 俊夫
々 木:黄
色 ・緑 ・オ レ ン ジ色 の刺 青 に 関 して は,単
独
の レ-ザ ー に よ る治 療 は困 難 で あ る の で ま ず 炭 酸 ガ ス レ ーザ ー
近 年 レ ー ザ ー治 療 が,刺
昨 年 の 第49回
CO2レ
日本 形 成 外 科 学 会 学 術 集 会 に お い て,パ
ー ザ ー, Qス
に よ り色 素 量 を減 少 させ た後 に 追 加 的 レー ザ ー治 療 を他 の レー
青 治 療 の 第 一 選 択 と な っ て い る.
イ ッチNd:YAGレ
ー ザ ーQス
ルス
イ ッチ
ア レキ サ ン ド ライ ト レー ザ ー を 組 み 合 わ せ た 刺 青 の 複 合 レ ー
ザ ー治 療 を 紹 介 した.そ
の 比 較 を 行 い,そ
の際
単 独 レーザ ーと複合 レーザ ー
れ ぞ れ の 長 所,短
所,治
ザ ー一に よ り行 って い る.
療 の限界 につ いて
一57一
17
30
閉会
Fly UP