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日本の経営構造再編成の研究-電機業界の経営構造再編成の研究
Title Author Publisher Jtitle Abstract Genre URL Powered by TCPDF (www.tcpdf.org) 【プロジェクト型】日本の経営構造再編成の研究-電機業界の経営構造再編成の研究- 中安, 啓文(Nakayasu, Hirofumi) 許斐, 義信 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 修士論文 (2002. ) Thesis or Dissertation http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=KO40003001-00002002 -1798 論 文 要 旨 所属ゼミ 許斐 研究会 学籍番号 80128642 氏名 中安啓文 (論文題名) 日本の経営構造再編成の研究 −電機業界の経営構造再編成の研究− (内容の要旨) 企業が持つ個々の事業が、その事業構造により、どのような手法によって、事業が再編されるか について研究を行った。研究の対象は、1998 年以降の日本の総合電機企業の法人格を超えた再編と し、事業単位の視点で再編の事例を分析する。また、分析は、どの再編が良いかというのではなく、 どういう経営環境におかれている時に、どういう企業行動を採っているのかを、分析することを主 眼としている。 事業構造により、同一企業内でも事業により再編の構造は異なる。個々の事業をとれば、外部イ ンターフェイスの標準化の程度や、社内の他事業とのシナジーとの有無、競争状況等の事業構造に 依存して、企業は撤退とか、事業集中といった再編行動が導かれる。 事例分析の結果、企業が採る事業再編の形態を撤退、提携付撤退、合弁、事業継続、事業集中の 5 つに分けるとすれば、それらは事業の統合度と事業リスクの 2 つの軸からなるフレームワークに 落とし込めることがわかった。フレームワークからは、以下のことが導かれえる。 インテグラルな事業であり、社内の他事業とのシナジーがある事業には、事業集中する。モジュ ラーな事業では、事業リスクが高ければ撤退の企業行動を採る。事業リスクが撤退するほどではな いが高い場合は、他社と事業統合を行い合弁子会社を設立する。保守等の継続的収益機会を持ち、 国際競争の脅威にさらされていないなど、事業リスクが低い場合は、供給提携を伴い事業譲渡する。 そして、事業の統合度、事業リスクともに中くらいの場合が、事業を継続する。