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Title 日本人脊椎骨の解剖学的、放射線学的研究 Author 野尻, 賢哉
Title Author Publisher Jtitle Abstract Genre URL Powered by TCPDF (www.tcpdf.org) 日本人脊椎骨の解剖学的、放射線学的研究 野尻, 賢哉 慶應医学会 慶應医学 (Journal of the Keio Medical Society). Vol.83, No.1 (2006. 3) ,p.23Journal Article http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00069296-20060302 -0023 日本 人脊 椎骨 の解剖学 的、放射線学的研 究 野 尻 賢 哉 内容の要 旨 論文審査 の要旨 轡 椎 の 変性 疾 患 や 外 筋 、 変 形 、腫 瘍 な ど、 脊 柱 の 支 持 性 の 破 綻 に 近 年 、 脊 柱 支 持 性 の破 綻 に 起 因 す る 疾 患 に 対 し、脊 椎 再 建 術 が 行 起 因 す る疾 患 に 対 して.後 方 か ら脊 椎 固 定 術 に よ る 再 建 術 が 行 わ れ わ れ 、椎 弓 根 に ス ク リ ュー や 椎 問 関 節 に フ ッ クな どの 内 固 定 材 を股 る。 脊 惟 の 後 方 か ら椎 弓根 に ス ク リュー や 椎 弓 、 椎 問 関 節 に フ ッ ク 置 し、脊 椎 を 固 定 す る 方 法 が 普 及 して い る。 一 方 で 、脊 椎 の 解 剖 学 を 股 置 し.ロ ッ ドや プ レー トに連 結 させ 、脊 推 を 固 定 す る方 法 が 広 的 な 知職 が 不 十 分 で あ る と脊 髄 ・血 管 損 傷 な どの 合 併 症 を伴 う場 合 く普 及 して い る。 一 方 で 、脊 髄 ・神 経 根 損 伽 、 推 弓 恨 損 傷 な どの 合 が 散 見 され る。 従 来 、解 剖 学 的 な 綴 告 は 海 外 の も の が 多 く 、 そ の 結 併 症 を伴 う場 合 が あ り、 脊 椎 の解 剖 学 的 な知 識 が 必 要 で あ る。 胸 腰 果 に 基 づ い て 開 発 され た 内 固 定 材 が 日本 人 患 者 に は適 合 し な い 場 合 椎 の 椎 弓根 や 椎 岡 関 節 の 解 剖 学的 な 報 告 は海 外 の も の が 多 く、 こ れ が 見 られ た 。 そ こ で 、本 研 究 は 日本 人 胸 腰 椎 の 椎 弓 根 や 椎 間 関節 を らの 計 測 結 果 に 基 づ い て 闘 発 され た 内 固 定 材 が 日本 人 患 者 に は 適 合 中 心 に 計 測 し 、 日本 人 に適 し た胸 腰 椎 の 内 固 定 材 を岡 発 す る 際 の 基 しな いna合 が 散 見 され る。 日本 人 標 本 を 用 い 胸 腰 椎 の 形 態ate,特 礎 デ ー タ を得 る こ とを 目的 と した。 日本 人 晒 浄 骨 の 胸 腰 椎iosevfiよ に 椎 弓 根 や 椎 岡 関 節 を 中 心 に 計測 し、 日本 人 に適 した 胸 膿 推 の 内 固 び 脊 椎 疾 患 に 対 し腰 椎CTを 定材 を開 発 す る際 の 基 礎 的 な 解 剖 デ ー タ を得 る こ と を 目的 と した。 弓 根 軸畏 、 椎 弓 根 軸 角 、椎 間 関 節 径 を 計 測 し、 ま た 腰 椎 疾 患 に よ る (対 漂お よ び方 法)日 本 人晒 浄 骨 の胸 腰 椎103例(男 行 っ た13b例 を 対 象 と し、 椎 弓 根 径 、椎 性56例 、 女性47 椎 弓 搬 形 態 の 差 異 に つ い て も 比 較 し た。 椎 弓 根 の 形 態 計 測 は ス ク 対 象 と し、 推 弓 根 短 ・畏 径 、 椎 弓根 軸 畏 、椎 間 関 節 リ ュー の 径 や 長 さ を 、 ま た 椎 岡 関節 の 形 態 計 測 は フ ック の 幅 を選 択 縦 ・横 径 ・厚 み を 電 子 ノ ギ ス で 直 接ar測 し、 椎 弓 根 軸 角 。下 椎 聞 関 す る際 に は 重 要 な 指 憬 とな り うる。 日本 人 脊 椎 骨 の 胸 腰 椎 の 椎 弓 根 節 角 は デ ジ タル カ メ ラ で 搬 影 した 画 像 を コ ン ピ ュ ー ター に 取 り込 ん お よび 椎 闘 関 節 の 解 剖 学 的 計 測 お よび 日本 人 生 体 腰 椎 の 椎 弓 根 の 放 だ 後 に 、画 像 解 析 ソフ トを 用 い て 計 測 した 。 ま た 手 術 を行 う前 提 の 射 線 学 的 計 測 を 行 い 、標 準 値 を今 回 明 ら か に した 。 ま た 放 射 線 学 的 脊 椎 疾患(腰 肝 測 か ら腰 部 脊 柱 管 狭 窄 症 や 腰 椎 変 性 す べ り症 の 椎 弓 根 軸 角 は腰 椎 例:20・85歳}を 椎 変 性 す ぺ り症 、腰 椎 推 間 板 ヘ ル ニ ア 、腰 部 脊 注 管 狭 窄 症 、対 照 群}に 対 し、脊 髄 造 影 後 に 腰 椎crを 行 っ た136例(男 91例 、女 性451:21・86韻}を 性 椎 閻 板 ヘ ル ニ ア や 対 照 群 に 比 較 し有 意 に 小 さい こ とが 明 らか に な っ 対 象 と し、 画像 を コ ン ビ3 ター に 取 た。 本 研 究 の 結 果 は 、脊 椎 手 術 にお け る 内 固 定 材 の 選 択 、 股 置の 際 り込 ん だ 後 に 、 面 像 解 析 ソ フ トを用 い 、 椎 弓 根 短 径 、 椎 弓 搬 軸 畏 、 に 有 用 な デ ー タ に なn、 椎 弓 根 軸 角 を 計 測 し、 疾患 に よ る差 異 に つ い て も比較 検 附 した 。 に あ た っ て 重 要 な 指 標 に な る こ と が 示唆 され た。 日本 人 の 体 格 に 合 っ た 内 固 定 材 を 開 発 す る (結果 お よ び 考 察)本 邦 に お け る 同 様 な報 告 は 少 な く 、特 に 胸 椎 の 審 査 で は 、 ま ず 今 回 の 結 果 に よ り臨 床 面 で 有 用 とな っ た 点 につ い 椎 弓 椴 や 椎 問 開 節 に 関 す る綴 告 は な い 。 椎 弓 根 の 形 態 計 測 は ス ク 'J=一 の 径 や 長 さ を、 ま た椎 岡 関 節 の 形 態Bt測 は フ ッ クの 幅 を 選 択 て 質 問 され た。 これ に 対 し て 、計 測 結 果 か ら 従 来 の 最 小 径 の 椎 弓 根 す る際 に は 重 要 な 指 標 とな る。 わ れ わ れ は 幅 広 い 年 齢 暦 を含 ん だ 、 ア 人 向 け の 細 い ス ク リ ュー を 開 発 し、 手 術 で 使 用 して い る と回 答 さ ス ク リュ ー よ り も細 い 胸 椎 椎 弓 根 が 散 見 さ れ た た め 、 日本 人 や ア ジ 日本 人 脊 椎 骨 の胸 腰 椎 の 椎 弓根 お よ び 椎 間 関 節 の 解 剖 学 的 計 測 お よ れ た。 ま た 晒 浄 骨 か らの 直 接 計測 と生 体腰 椎 のCTか び 日本 人 の 生 体膜 椎 の 椎 弓 根 の放 射 線 学 的 計 測 を 行 い 、 標 準 僅 を 明 結 果 に 蓮 異 が あ る か 否 か に つ い て質 問 され た 。 これ に 対 して 、推 弓 らか に した。 ま た放 射線 学 的 計 測 か ら疾 患 に よ る 椎 弓根 軸 角 の 差 が 根 短 径 は 下 位 腰 椎 、 特 にL4やLSで 明 らか に な っ た。 腰 部 脊 柱 管 狭 窄 症 や 腰 椎 変 性 す べ り症 の 椎 弓 根 軸 め にCTに よ る 画 像 計 測 の 方 が 大 きいe十測 値 とな り、 術 前 にCTで プ ラ 角 は 腰 椎 椎 間 板ヘ ル ニ ア や 対 照 酵 に 比 較 し有 意 に 小 さか っ た。 本 研 ンニ ン グ す る際 は ス ク リ 昌一 径 の 選 択 に 留 意 す べ きで あ る と回 答 さ 究 の 結 果 は 、脊 椎 手 術 に お け る内 固 定材 の 選 択 、 設 置 の 瞭 に 有 用 な れ た。 ま た 直 接 計 測 と画 像 計 測 の 結 果 の 差 を 述 べ る な ら 同 一 の 標 本 参 隠 デ ー タにfd 7、 日本 人 の 体 格 に合 っ た 内 固 定 材 を開 発 す る に あ で 直 接 お よび 画 像 計 測 を行 うべ きだ とい う指 摘 が な され た。 た っ て 煎要 な指 標 に な る と考 え られ た 。 以 上 の よ うに 、本 研 究 で は な お 検 肘 す べ き課 題 を 残 して い る もの らの 面 像 計 測 の は 椎 弓根 がan額 面 に 水 平 化す る た の 、脊 椎 手 術 に お け る 内 固 定 材 を選 択 す る 際 の 有 用 な 基 礎 デ ー タ に な り、 日本 人 の 体 格 に 合 っ た 内 固 定 材 を 開 発 す る に あ た う て 重 要 な 指標 が 明 らか にな っ た 点 で 宥 意 義 で あ る研 究 と解 価 され た 。 論 文 審 査 担 当者 主査 整 形 外 科 学 戸w 芳 昭 放 射 線 医 学 栗 林 幸 夫 解 剖 挙 権 磯 貞 和 リハ ビ リテ ー シ ョン医 学 里 宇 明 元 学 力確 認 担 当者:北 島 政 樹 、 四 津 良 平 審 査 委 員 長:栗 林 幸 夫 試 問 日;平 成17隼11月zza 一23一