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複式1・2年 算数科学習指導案
複式1・2年 算数科学習指導案 平成 年 月 日( ) 校時 第1学年 男子 名 女子 名 計 名 第2学年 男子 名 女子 名 計 名 指 導 者 ○ ○ ○ ○ 1 単元 1年「たしざん(2)」 (4/12) 1 単元 2年「かけ算(2)」(5/13) 2 単元について 単元について (1) 単元の位置とねらい (1) 単元の位置とねらい これまでに児童は,10までの数の合併や これまでに児童は,2とび・5とびの数え 増加といった,加法が用いられる基本的な場 方や,5個ずつ・10個ずつまとめて数える 面を理解し,加法の意味について学習してき という,かけ算の素地となる経験を積んでき ている。また,たし算の式に表し,読んだり ている。また,かけ算(1)において,乗法 計算したりすることについても学んできてい が用いられる場合について知り,「 1つ分の る。 大きさ」 ,「いくつ分の数」に着目し,乗法の 式に表すことや乗法の意味について学んでき そこで,本単元では,既習の加法や10の た。 まとまりの考えを用いて,1位数と1位数を そこで,本単元では,乗法に関して成り立 たして,和が11以上になる繰り上がりのあ つ性質を調べ,それをもとに乗法九九を構成 る加法の計算のしかたを理解させることと, し,計算の確かめをすることや,生活の中で 10の補数関係に着目して,加数を分解して 生かしていこうとする意欲を高めることをね 「10といくつ」というとらえかたを身につ らいとしている。 けさせることをねらいとしている。 この学習は,次単元「かけ算(3)」におけ この学習は,「10といくつ」という10 る,乗法九九の構成や乗法のきまりを見つけ の補数関係に着目するという考え方で,次単 出す学習へと発展していく。 元「ひきざん(2)」における,繰り上がりの ある加法の逆の減法の学習へと発展していく。 (2) 指導に当たって (2) 指導に当たって まず,加数分解,被加数分解,5と5を合 まず,各段の九九を構成する際には身近な わせて10をつくる学習を絵やブロックなど 事例を示し,目や手で実際に確かめることの の半具体物を用いた活動を通して,10の補 できる具体的操作活動を多く取り入れ,乗数 数関係に気づかせる。次に,子どもが様々な が1増えると,積は被乗数だけ増えることに 方法で計算する活動を通して, 「 10といく 気づかせる。次に,習っていないかけ算の答 つ」というとらえ方を身につけさせ10にま えを求めるために,自力解決の場を設定し, とめていくことのよさに着目させたい。さら 九九を意欲的に構成できるようにしていく。 に,カード練習を通して,計算の定着を図っ さらに,カードあそびを通して,九九の定着 ていく。 を図っていく。 (3) 児童の実態 (3) 児童の実態 H . . 実施 H . . 実施 実 施 人 数 2名 実 施 人 数 6名 ① 10のまとまりを意識して,○の数を工 ① 数のまとまりを意識して,○を工夫して 夫して数えることができる。 名 数えることができる。 名 ② 1位数+1位数の加法ができる。 名 ② 2とび,5とびの数え方ができる。 名 ③ 10の分解・合成ができる。 名 ③ 3項より長い立式ができる。 名 本単元に関連する既習単元の定着を調査し 本単元に関連する既習単元の定着を調査し た結果,1年生の児童は,1位数+1位数の た結果,2とび,5とびで数を数えることが 加法は理解している。また,10の分解・合 できる児童が多い。その一方で,数のまとま 成もできるようになってきている。しかし, りを意識して○の数を答えることがまだ定着 ○の数を数える問いに対して,10のまとま していない児童もいる。また,同数累加の問 りを意識して数えることが不十分である児童 題に対して,3項より長い立式に抵抗を感じ もいる。 る児童もいた。 1 2 (4) (4) 指導上の留意点 繰り上がりのある加法の計算をする中で, ブロックなどの半具体物を使った操作活動を 取り入れ,10のまとまりについて丁寧に取 り扱っていく。また,加数分解,被加数分解, 5と5を合わせて10を作るなどの活動を通 して,10のまとまりを意識させていく。さ らに,問題作りやカードゲームを通して,加 法の習熟を図りたい。 単元の目標 ○ 具体物を使いながら,進んで加法の計算を しようとする。 ○ 既習の加法や10のまとまりの考えを用い て,繰り上がりのある計算のしかたを考える ことができる。 ○ 1位数と1位数の加法で,繰り上がりのあ る計算が正しくできる。 ○ 1位数と1位数の加法で,繰り上がりのあ る計算の意味やその方法が分かる。 指導上の留意点 身の回りの生活の中から,乗法適用場面を 探し出す楽しみを味わわせて,「1つ分の大 きさ」とその「いくつ分」でとらえる見方を 定着させていく。また,かけ算のよさを味わ わせるために,乗法の具体的な場面について 絵や図で表したり,ブロックなどで実際に操 作する活動を取り入れて,式へと抽象化して いく。さらに,問題作りやカードゲームを通 して,既習事項の理解を深めていく。 3 3 単元の目標 乗法のきまりを使うよさが分かり,新しい 乗法九九作りをしようとする。 ○ 乗法のきまりに着目して,九九の構成を考 えることができる。 ○ 乗法のきまりを用いて,九九を構成すると ともに,2の段から5の段までの九九を唱え ることができる。 ○ 乗法の意味及び答えの求め方が分かり,既 習事項をもとに考えたり,ことばの式や図と 関連させて考えたりすることができる。 ○ 4 指導計画 小単元 主な学習内容及び重点評価項目 4 指導計画 ・ 加法が用いられる場面を理解し,繰 小単元 主な学習内容及び重点評価項目 り上がりのある加法の答えの求め方を く 考える。 2のだんの ・ 2の段の九九を構成し,習熟を図る。 り [知]9にたす計算のしかたが分かる。 [知]2の段の九九の構成が分かる。 九九 あ ( 2 ) [表]2の段の九九を唱えることができ ・ 繰り上がりのある加法の計算で,10 が る。 のかたまりの作り方を考える。 り [考]10 のかたまりを作るために,加数 3のだんの ・ 3の段の九九を構成し,習熟を図る。 の を分解して考えることができる。 [知]3の段の九九の構成が分かる。 九九 あ [表]加数分解による計算ができる [表]3の段の九九を唱えることができ (2) る ・ 被加数を分解することによって,10 る。 た のかたまりを作る場合について考える。 し [考]10 のかたまりが作りやすいように ざ 5のだんの ・ 5の段の九九を構成し,習熟を図る。 考えることができる。 ん [知]5の段の九九の構成が分かる。 九九 [表]被加数分解による計算ができる (7) ・ 8+6について計算の方法を考える。 (2) [表]5の段の九九を唱えることができ る。 [考]加数分解,被加数分解,5と5を 【本時】 合わせて 10 を作るなどいろいろな 4のだんの ・ 4の段の九九を構成し,習熟を図る。 方法で考えることができる。 [知]4の段の九九の構成が分かる。 九九 【本時】 (2) [表]4の段の九九を唱えることができ ・ 様々な方法でたし算の計算をする。 る。 [表]繰り上がりのある計算が正しくで きる。 かけ算 ・ 2,3,4,5の段の乗法の式と答 ・ 加法の場面であることを理解し立式 えのカードでゲームをしたり,かけ算 ゲーム する。 の問題作りをしたりする。 (3) [考]加法の問題を判断できる。 [関]進んでゲームに参加し,九九の答 ・ 問題作りを通して,加法の意味の理 えを速く正確に考えようとする。 解を深める。 [考]問題の仕組みを図にかいて説明し たり 演算を決定することができる 2 カ Ⅰ ド れ ん し ゅ う たり,演算を決定することができる。 [関]進んで様々な問題場面を想起し, 問題作りに取り組むことができる。 ・ 加法のカードを使って,計算練習を し,被加数と加数の関係を考えてゲー ムをすることで計算に習熟する。 [関]意欲的にゲームに取り組む。 [表]繰り上がりのある加法の計算が正 しくできる。 [考]1つの数をいろいろな数の和とし て考えることができる。 れんしゅう ・ 既習事項の理解を深める。 (1) ならった 九九を つかって (1) ・ 習った九九を使って,切手の枚数を 求める。 [考]乗数を分解したり,交換法則を利 用したりして,多様な解決方法を考 えることができる。 (3) ちからだめ ・ 5 既習事項の理解を深める。 し(1) チャレンジ (1) ・ ゲームを通して,加法の習熟を図る。 [関]ゲームに積極的に取り組み,加法 の計算に習熟する 5 本時(4/12) (1) 目標 8+6について,いろいろな計算の仕方を 考える活動を通して,10のまとまりをつくる といろいろな方法で計算できることが分かる。 (2) 指導に当たって ・「つかむ」段階では,別々のピンポン玉を 1つの箱に入れる加法の合併の場面を提示 し,問題が加法の用いられる場面であるこ とを具体的に思い浮かべさせる。 ・「見通す」段階では,具体的な加法の合併 の場面を提示することで,これまでの学習 を生かして,さまざまな方法で答えが導き だせるということに着目させる。その中で, 10のまとまりをつくる考えを大切に取り 扱いたい。 ・「調べる」段階では,様々な方法で10の まとまりをつくり,計算の仕組みやその意 味について調べられるよう,ブロックやブ ロック図などを用いた活動を通して,動作 化させる。 ・「深める」段階では,ブロックなどの半具 体物を用いて10のまとまりを作る活動を させながら計算のしかたを説明させる。そ の際,黒板で実際にブロックを使って10 のまとまりをつくる活動を示し,数字に置 き換えることで,計算のしかたを明確にし, 10のまとまりをつくるよさに気付かせる。 ・「まとめる」段階では,加数分解,被加数 分解の考え方や,5+5を合わせて10を 作るという考えなど,いろいろなやり方で 加法の計算ができることを確認させるとと もに,学習への取り組みを賞賛し,次時に つなげたい。 3 本時(5/13) (1) 目標 様々な方法で九九をつくる活動を通して, 5の段の九九の構成のしかたが分かり,5の 段の九九を構成することができる。 (2) 指導に当たって ・「つかむ」段階では,じゃんけんゲームを して,あめのカードをもらえるという,具 体的な活動から結びついたかけ算の適用場 面を設定し,かけ算の意味の学習と無理な くつなげるようにする。 ・「見通す」段階では,じゃんけんゲームで もらった絵カードを黒板に掲示することで, これまでの学習で見つけたかけ算の性質や きまりをもとに,解決の見通しをもたせる。 ・「調べる」段階では,計算のきまりや計算 に対する具体的なイメージをもたせるため に,○図を用意し,(1つ分の大きさ)× (いくつ分)=(全部の数)という考えを 深められるようにする。また,多様な考え を引き出せるよう,既習の九九表を掲示し ておく。 ・「深める」段階では,操作や図を用いて自 分の考えを発表したり,友だちの考えを聞い たりしていく中で,5の段の九九の構成要 素について考えを深めさせる。その際,絵 カードを掲示し,5の段の九九は5ずつ増 えていることに気付かせる。 ・「まとめる」段階では,5の段の九九では, 乗数が1増えると,被乗数分の5だけ増え ることを確認させる。また,次時は,5の 段の九九の唱え方を学習することを知らせ, かけ算に対する興味をもたせ,次時への意 欲付けを図りたい。 (3) 実際 過 教師の具体的な 程 働きかけ ・ピンポン玉を つ 提示し,場面を 具体的に思い か 浮かべさせる。 む ・別々のピンポ ン玉を1つの 箱に入れる活 動を示すこと で加法の式に 表せることに 着目させる。 見 ・これまでの学 通 習を生かして, す 「10 といくつ」 と考えると数 調 えやすいこと に気付かせる。 べ る ・ブロックやブ ロック図を用 意し,自分の考 えを表せるよ うにする。 深 め る ま と め る 1年 主な学習活動 2年 教師の 位置と 時間 1 場面を受けとめる。 8このピンポンだま と6このピンポンだま を1つのはこにいれま す。 はこのなかにはいく つピンポンだまがはい っているかな。 10 (1) 式を考え,答えを予想 する。 2 学習課題を設定する。 8+6のけいさんの しかたをかんがえよう。 8+6の計算はどのよ うにすればいいか考える。 ・指で数える ・数えたし ・ブロック ・10 のまとまりをつくる。 (1) 10のまとまりをつく 3 る方法を考える。 ○多様な考え (2) 他に10のまとまりを があることを つくる方法はないか考え 知り,お互いの 考え方を認め る。 合わせる。 4 自分の考えを発表し話 し合う。 ・加数分解,被 加数分解, 5と (1) 自分の考えを発表する。 5 を 合 わ せ て (2) 出された方法をもとに 10 を作るなど, 話し合う。 8 様々な 10 を作 る 方 法 が あ る 5 まとめる。 ことに気付か 10 のまとまりをつく せる。 るといろいろなほうほ ・練習問題をし うでけいさんできる。 て定着を図る。 (1) 8+6の計算のしかた をまとめる。 ・10 のまとまり (2) 練習問題をする。 を作ることに 積 極 的 に 取 り (3) 次時の学習について知 組む態度を大 る。 いにほめ,次時 への意欲をも たせる。 主な学習活動 1 3 7 3 5 8 教師の具体的な 働きかけ ・じゃんけんゲ ームであめの カードをもら う活動を通し て,意欲付けを 図る。 場面を受けとめる。 じゃんけんゲームをし て,かったらいくつあめ がもらえるか考えてみよ う。 (1) じゃんけんゲームをする。 ・絵カードをも (2) もらったあめカードを とに,あめの数 がかけ算の式 黒板に掲示する。 で表せること (3) 式を考え,答えを予想 を考えさせる。 する。 2 学習課題を設定する。 ・かけ算の性質 やきまりをも いろいろなほうほう とに,解決の見 で,5のだんの九九を 通しをもたせ る。 つくろう。 3 九九をつくるアイディ ・自分の考えが アを出させる。 深められるよ (1) 黒板に掲示されていな う,○図や既習 い部分のかけ算について の 九 九 表 な ど を用意する。 考える。 (2) 答えの求め方を考える。 ○ 九 九 を 構 成 ・○図を1つずつ数える。 す る 過 程 を 大 切にし,様々な ・答えがいくつずつふえ 発想を引き出 て(へって)いるか。 し,互いの意見 ・習った九九(2のだん, を 認 め 合 う よ うにする。 3のだん)を使う。 (3) 他の方法がないか考える。 4 自分の考えを発表し話 ・乗数が1増え し合う。 ると,被乗数分 (1) 自分の考えを発表する。 の 5 だ け 増 え ることに気付 (2) 出された方法をもとに かせる。 話し合う。 5 まとめる。 5のだんは5ずつふえ ・かけ算の面白 さに気づかせ, ている。 次時への意欲 (1) 5のだんについて分か につなげる。 ったことをまとめる。 (2) 次時の学習について知 る。 1 (4) (4) 評価 様々な方法で九九をつくる活動を通して, 5の段の九九の構成のしかたが分かり,5の 段の九九を構成することができたか。 評価 8+6について,いろいろな計算の仕方を 考える活動を通して,10のまとまりをつく るといろいろな方法で計算できることが分か ったか。 4 過 程 つ か む 見 通 す 調 べ る 深 め る ま と め る