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ボール運動の個人及び集団の技能向上のためには
Q6:ボール運動の個人及び集団の技能向上のためには、どのような指導の工夫が考 えられるか。 A: ボール運動の個人技能や集団技能の向上のためには、楽しみながら技能の向上を 図ることができるドリルゲームやタスクゲームを導入することが考えられる。 一斉に何種類かのドリルゲームやタスクゲームを経験しておくと、単元の進んだ 段階では、チームごとのウォーミングアップや練習メニューにも取り入れることが できる。 【ド リ ル ゲ ー ム】 ○ドリルゲームとは、単調な反復練習ではなく、練習内容をゲーム化したもので、基本的な 個人技能を高めるための活動である。 ○ゲームに必要な技能を高めるために、楽しく有効なゲームとなるように工夫をする。 ○はっきりと評価できるような行動目標(回数、時間、点数など)を設定し、ゲーム化する。 ○技能の向上を具体的な数値で知ることができ、仲間と競争するなど楽しみながら基本的な 技能を身に付けることができる。 例)「ソフトボール」 「投げる」「打つ」「捕球する」といった技能の習得のため ・10m間隔で3人が立ち、1分間に何回送球できるか ・何本続けてゴロが打てるか。 などの課題を設定し競い合う。 【技能のポイントを指導する】 ※ 教師が先にポイントを示したり資料を与えたりする指導のほかに、技能にかかわる 発問をしたり実際に活動させたりすることにより、児童生徒に技能のポイントやこ つを考えさせる指導も必要である。 【タ ス ク ゲ ー ム】 ○ タ スク ゲ ーム と は、 ゲ ーム を 行う 上 で、 自 分が チー ム の一 員 とし て どん な 役割 が あり 、 攻 め や 守 り の 場 面 で ど う 動 い た ら よ い か (作 戦 を 含 む )を 理 解 し て 、 ゲ ー ム の 中 で 生 か せ る よう に する た めに 行 う。 ま た、 ゲ ーム の 反省 に基 づ いた 課 題を 解 決す る ため に 行う 。 ○ 課 題 が 明 確 で 、 そ の 課 題 が 目 的 と し て 学 習 さ れ る よ う な 「課 題 ゲ ー ム ・ ミ ニ ゲ ー ム 」を 設 定す る 。 ○ 目 標(回数 、 時間 、勝 敗 など )を設 定す る と、 仲 間や 相 手チ ー ムと 競 争し た り教 え合 っ た り して 、 楽し み なが ら 学習 す るこ と がで き る。 【 タス ク ゲー ム つく り の原 則】 ① 習 得さ せ たい 技 術的 ・ 戦術 的 な課 題 を明 確に す る。 ② 課 題に 応 じて 少 人数 化 を図 る 。 ③ 本 来の ゲ ーム の 特性 を 失わ な いよ う にす る。 例)「 セ スト ボ ール 」( バス ケッ ト ボー ル に似 た スポ ーツ ) ・ ゴー ル がコ ー トの 中心 に あり 、 ドリ ブ ルが 禁 止さ れ てい る 。 ポー ト ボー ル にも 類似 し てい る 。 ・ ドリ ブ ルが で きな いの で 、オ フ ・ザ ・ ボー ル (ボ ー ルの な いと こ ろ) の 動 きを 習 得す る ため に適 し てい る 。 【 技 能の ポ イン ト を指 導す る 】 ※ ドリルゲーム同様、技能にかかわる発問をしたり実際に活動させたりすることに より 、児 童生 徒 に技 能(動 き 方な ど )の ポイ ン トを 考 えさ せ る指 導 も必 要 であ る 。 また、タスクゲームで学習したことを、チームとして本時や単元のまとめのゲ ー ムで 生 かす よ うに す る指 導が 大 切で あ る。 - 20 -