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Taro-第1学年 算数科学習指導案.
第1学年 算数科学習指導案 平成24年6月11日(月)5校時 1年2組 計 26名 1 単元名 「たしざん(1)」(数と計算領域) 学校図書,第1学年 上 P36~P50 2 単元について (1)単元の位置とねらい これまで「10までのかず」で数の大小,順序について学習し,加法の素地が培われてきている。 また,「いくつといくつ」で10までの数の合成・分解の活動を通して,数の構成についても学習し てきている。 本単元では,これらの学習を踏まえ,合併や増加といった加法が用いられる場面について理解する とともに,その数量の関係を数字や記号を使って加法の式に表したり,その式を読んだり,場面性の 違いを理解したりできるようにする。また,問題作りや算数的活動を活動を通して,加法の使われる 場面を身の回りから見いだすことができるようにする。 さらに,「たしざんカード」を活用し,和が10以下になる1位数同士の計算の習熟を図り,反射 的に答えが言えるようにする。 「0のたしざん」では,児童が理解しにくい内容なので形式的な計算の仕方を押しつけるのではな く,具体的な場面を式に表すことを通して,計算の意味を理解させるようにする。 (2)指導の基本的な立場 指導にあたっては,児童の経験から想像できるような場面を設定し,ブロックなどの算数的活動 を通して,加法の意味理解を深めるとともに,念頭で操作できるようにしたい。また,加法の記号や 等号を用いて式に表す学習は,初めてである。加法の記号「+」は,「あわせて」・ 「ぜんぶで」・ 「み んなで」・「ふえると」等の加法が使われる全ての場面を統合し,簡潔・明確に表したものであるこ とを感得させていきたい。 本研究との関連においては, ① 自分の考えを自分なりの表現方法で書き表す活動 この時期の子どもたちは,まだ,十分にひらがなを十分に使いこなせない時期なので,操作活動 を通しながら,説明することを中心に表現させていきたい。また,自分の考えを残すためになるべ く操作活動したものを図に表現できるようさせていきたい。 ② 自分の考えを,自分なりの表現方法で他者に伝える活動 操作活動を通して考えた手順について,隣とペアを組み,お互いに自分の考えを説明できるよ うに説明する用紙準備し,書きながら説明をするようにさせたい。また,図に描いた場合には,図 を見ながら声に出して説明できるようにしていきたい。 ③ 互いの考えをそれぞれの表現方法で伝え合う活動 操隣同士で話し合った結果について,書画カメラを使いながら学級全体に説明できるように していきたい。他者の操作活動や考えた図を見比べることによって,様々な考え方や表現方法が あることに気づかせたい。 (3)単元の系統 第1学年 第2学年 ●(1 位数+ 1 位数)で,繰 ● 5~10までの数の合成 ・分解 り上がりのある計算 ●加法の答えが同じになる計 算 〔2いくつといくつ〕 ●(2 位数+ 2 位数)で,繰 り上がりのない計算 ●(2 位数+ 2 位数)で,繰 り上がりのない計算 〔10たしざん(2)〕 ●加法の意味(合併・増加) ●加法の関係を式に表す ●10までの加法 ●加法の答えが同じになる計 算 ●(1 位数+ 1 位数)で,繰 り上がりのある加法の逆の 計算 〔4たしざんのひっ算〕 ●簡単な3位数の減法 ●減法の筆算形式 〔11 ひきざん(2)〕 〔5たしざんのひっ算〕 〔4たしざん(1)〕 ● 3 口の加法 ●加法・減法の演算決定 ●減法の意味(求残・求差) 〔12 たすのかなひくのかな〕 ●被減数が 10 以下の減法 ●求大の考え方 ●減法逆の加法(逆思考の考 え方 〔9たし算とひき算〕 〔5ひきざん(1)〕 (4)児童の実態 (平成24年6月実施 調査人数25人) 本単元を指導するにあたり,既習のいくつといくつに関する実態調査を行ってみると,次のよう な結果であった。 ○ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ・ ・ ・ ・ ⑫ ・ ・ ・ ・ 問 題 いくつといくつの問題 6は3と□ 7は3と□ 8は4と□ 8は5と□ 9は2と□ 6は□と3 7は□と3 8は□と5 9は□と6 9は□と2 いくつといくつを考えるときわかりやすいのは 手を使う 頭で考える 図にかく ブロックを使う 算数の学習について 算数の時間,自分で考えることができますか。 隣の人に自分の考えを説明することができますか。 みんなの前で説明することができますか。 先生や友だちの話をしっかり聞くことができますか。 正答数 誤答数 25 24 22 24 23 24 23 21 21 23 0 1 3 1 2 1 2 4 4 2 誤答例 7 0、8、6 5 6 4 5 2、1 4 8、1 選択数 11 8 3 3 できる 21 20 17 22 できない 4 5 8 3 (考察) 以上の結果より,「いくつといくと」の問題については,ほとんどの子どもたちが理解できている ことが分かる。また,数の合成・分解ができつつあることがうかがえる。求め方については,手を使 うと考えやすいと答えた子が多く,念頭操作で考えることは,難しいようである。また,手を使うこ とも難しいと考える子は,図を描いて考えた方が考えやすいと答えていて,考え方を図に画くことが 理解していく上で重要であると考える。 自分の考えを説明することに関しては,ペアの子どもに説明することは,それほど抵抗がないが, みんなの前だと「恥ずかしい」という気持ちがあるようで,「できない」という子が増えている。今後,賞賛や励まし などの声を掛けながら,みんなの前でも自信を持って説明ができるように指導していくことが必要である。 (5)指導上の留意点 本単元では,合併や増加といった加法が用いられる場面について理解するとともに,その数量の関 係を数字や記号を使って加法の式に表したり,その式を読んだりできるようにしていくものである。 また,「あわせて」「ふえると」等の加法の言葉に着目することが大切であるが,言葉だけを見て 形式的に判断させるのではなく,場面を念頭操作できるようにさせたい。 そこで,「あわせていくつ」の単元では,合併の場面を絵・図やブロックを使いながら考え,視覚的・感覚的 にとらえさせていきたい。また,「ぜんぶで」や「みんなで」などの言葉を使って,加法の具体的な場面を絵に 表す活動を取り入れたい。また,式から問題を考える活動に取り組ませ,身の回りから問題を見いだせるよう にしたい。「ふえるといくつ」では,増加の場面と合併の違いを動作化,あるいは,操作活動を通して,場面の 違いはあるが,ブロックを数えてみると同じ数であることを十分に経験させていきたい。このような,経験を踏 まえた上で,合併と同じ金魚を水槽に移す場面を提示し,金魚をブロックに置き換えて操作することを通し て,増加も合併と同じように加法の式で表すことができることに気づかせたい。 「たしざんかあど」では,10以下になる1位数同士の計算の習熟を図りたい。そのためにカードを使ってゲ ームに取り組ませ,意欲的に計算が習熟できるようにしていきたい。また,カードを並べるゲームを通して, たしざんカードの数の変わり方に着目させ,計算の決まりに気づかせていきたい。最終的には,全員,反射 的に答えが言えるようにしたいが,個人差が考えられるので,継続して取り組ませていきたい。 「0のたしざん」では,0を含まない加法の場面から類推的に考えていくので理解しにくいことが 予想される。具体的な場面を式に表すことを通して,計算の意味を理解させていきたい。 4 単元の目標 身近な事象をもとに加法の適用場面を見つけることに意欲をもち,加法の考え方を積極的に用い ようとしている。 【関心・意欲・態度】 ○ 文や絵から,加法の場面なのかを判断する。また,加法の式から具体的な場面に結びつけて とらえられている。 【数学的な考え方】 ○ 和が10以下の加法の計算ができる。また,加法の場面を式に表したり,式を読み取ったりするこ とができる。 【技能】 ○ 数について加法ができることを理解し,加法の記号と等号を用いた式を理解している。 【知識・理解】 5 本単元における算数のよさ 加法の記号「+」は,加法が使われいる全ての場合を統合して表して表したもので,抽象・一般化 された簡潔さに,そのよさがある。また,その記号「+」と等号「=」を使って,数量の関係を表し た式も,その簡潔・明確さによさがある。 ○ 6 指導計画(全12時間) 時 学習課題・内容 教師の働きかけ 活用させたい既習内容・用語 ○ 絵やブロックの操作を通し ・ 話を発表させる中で,加法につ て,合併の話を作る。 ながる言葉があれば確認させる。 ○「合わせる」場面の問題で,水 ・ ブロックを両手で合わせること ・「いくつといくつ」のブロ 槽の中の金魚が何匹になるかを を確認させる。 ックの操作 1 考える。 ○「あわせる」場面を加法として ・ ブロックの操作と関連づけて式 理解し,記号「+」「=」を用 の書き方を指導する。 いて式に表す。 2 3 4 5 ( 本 時 ) ○「ぜんぶで」「みんなで」の場 面をお話を作り,式にする。 ○「ぜんぶで」「みんなで」とい うことばを使ってお話を絵に表 す。 ○ 和が5以下の加法の計算をす る。 ○ 答えが正しいか,ブロックを 使って確かめる。 ○ 文から加法の場面を判断する。 ○ 文から加法の具体的な場面を 絵に表す。 ○ 絵に表したものを互いに見合 って,加法の場面になっている ことを確認する。 ○ 和が10以下の加法の計算をす る。 ○ 式から加法の問題を作る。 ○ アヒルが増える絵を見て,増 加のお話を作る。 ○ ブロックを数えて,増加のお 話を作る。 ○「ふえる」場面の問題として, 水槽の中の金魚は何匹になるか を考える。 ○「ふえる」場面も加法としてと らえ「+」「=」を用いて式に 表す。 ・ 話を発表させる中で,加法につ ・「+」「=」の記号の使い方 ながる言葉があれば確認させる。 絵に時間がかかる場合には,丸 だけで表せさせる。 ・ 計算に手間取っているようなら ば,ブロックで答えを求めさせる。 ・ 文だけでは,分からない場合は, 挿絵を使いながら把握させる。 ・ 絵に時間がかかる場合には,う さぎの耳だけでも描かせるように する。 ・ 5といくつの考え方で求めるか をおさえうるようにする。 ・「+」「=」の記号の使い方 ・ 式,記号の確認をする。 ・ アヒルの絵を準備し,動かすこ とで後から2羽来たことを理解さ せる。 ・ ブロックを操作させて,合併と 増加の違いに気づかせる。 ・「ふえる」もこれまでと同じよう なブロックの操作になることから, たしざんの式になることを理解させ る。 ・「+」「=」の記号の使い方 ○ ○ 文から加法の場面を判断する 文から加法の具体的な場面を 6 絵に表す。 ○ 絵に表したものを互いに見合 って,加法の場面になっている ことを確認する。 ○ 和が10以下の加法の計算をす る。 7 ○ 式から加法の場面を絵に描き 問題を作る。 8 ○ たしざんカードを作る。 ・ 挿絵に数字を書かせて,問題を 考えさせる。 ・「+」「=」の記号の使い方 ・ 絵に時間がかかる場合におおお おおおおpは,丸 だけで表せさせる。 ・ 計算に手間取っているようなら ば,ブロックで答えを求めさせる。 ・「+」「=」の記号の使い方 表に式を裏に答えを描かせ45 枚作らせる。 ○ カードを使って計算の練習を ・ 速く,正確に計算できるように する。 練習させる。 9 ○ グループで同じ答えのカード ・ どのカードの数が大きいかは, 探しをする。 一人で判断しないで,みんなで考 ○ 同じ答えのカードを並べ,気 えさせる。 がついたことを発表する。 ○ おはじきとばしの場面で,0 ・ 1個も入らなかったときは,0に 10 を使う場面を知る。 なることを確認させる。 ○ 0の入った計算になるお話を ・ 計算につまずくような場合は, 作る。 ブロックを使って考えさせる。 ○ ・ 0の入った加法の練習をする。 ○ 絵本の作り方を理解し,自由 な場面で個々に絵本作りをす る。 ・ 絵が描けない子に対しては,簡 ○ できた絵本を使って,友だち 単な絵を示し,参考にさせて描か に加法のお話をする。 せるようにする。 ○ 加法の計算をする。 ・ 計算につまずくような場合は, 12 ○ 加法場面を理解する。 ブロックを使って考えさせる。 ○ 2回勝って6歩進むときのじ 6の構成を考えさせ,見通しを ゃんけんを考える。 もたせる。 11 7 ・「+」「=」の記号の使い方 本時(5/12) (1)ねらい ・ 増加の場面も合併の場面と同じように加法の式に表せることを理解する。「知識・理解」 (2)本時の指導にあたって 【つかむ・見通す】段階では,絵を見て話をさせたり,ブロックを使いながら考えさせることによ り,「ふえる」という場面の意味をしっかりとらえさせたい。特に絵を見て話をさせる場合には,「は じめに」「つぎに」という言葉を使い,後から増えたいうことを意識させたい。 【調べる】段階では,つかむ段階で考えた「ふえる場面」でのブロック操作を活用し,自分なりに 水槽の金魚の数を求めさせるようにする。また,しらべたことをペアで発表し合い,自分の考えた ことをしっかりと伝えられるようにしたい。 【確かめる】段階では,全体で金魚の数を求めるには,これまで学習した「たしざん」を使えば求められる ということを確認していきたい。また,導入段階で操作活動した,あひるとブロックの問題も振り返って式を 書くようにする。 【まとめる】段階では,しっかりとまとめを書かせ,増加の場面でもたしざんが使えることを確認させたい。ま た,練習問題に増加の場面がでてくる問題をだして,学習したことが身についているかを確認したい。 (3)実際 過程 主な学習活動 1 学習課題をつかむ。 絵を見ておはなしをする。 (1) あひるの絵を見ながら発表する。 ・ はじめに4わのあひるがいるなあ。 時間 教師の具体的な働きかけ ( 評価) ・ あひるが増えている絵を準備し,矢印に気 づかせ,後から2羽来て増えるいることを理解 させる。 ・ ・ (2) つ か む 2 あとからあひるがきているよ。 全部で池にあひるが6羽いるよ。 ・ 10 ブロックの絵を見ながら発表する。 ・ ブロックが箱に3個入っているなあ。 ・ 片手ににブロックを2こもっているよ めあてを作る。 あひるが来ると「ふえる」ということをおさえ る。 ・ 最初から池にあひるがいることに気づか せる。 ・ ブロックを入れると「ふえる」ということをお さえる。 ・ 合併の場面との違いに気づかせる。 ・ 前時との違いで,合併の場面でなく,増加 の場面であることを確認する。 ふえるときのけいさんは,どうすればいいかな。 見 通 す 【知識理解】 「ふえると」と「あわせる」の違いに気づくこ とができたか。 3 問題をつかむ。 「ふえると」きんぎょは,ぜんぶでなんびきに なるでしょう。 ・ 金魚があらかじめ水槽に入っていることを おさえる。 4 解決の方法・手順を考える。 ・式 ・ブロック ・図 調 べ る 5 ・ どうやって考えるかをきき,考えさえる。 自力解決する。 ・ ・ 6に2をたすと8になる 6+2=8 こたえ 8 8ひき ・ ・○○○○○○ ○○ 6 ペアで計算の仕方を話し合う。 7 全体で話し合う。 確 か め る ま と め る 12 ・ 終わった子から自分の解決方法を友だち に説明させるようにする。 ・ ブロックを使ったり,図に描いたりしたもの を書画カメラを使いながら全体で説明させ る。 ・ 「ふえる」の場面もたしざんの式になることを 理解させる。 8 9 深 め る 式を書いた後も, ブロックを使ったり,図に 描いたりしながら答えを確認させる。 10 まとめをする。 ふえるときもたしざんをつかう。 学習を振り返る。 練習する。 ・ 15 まとめをノートに記述させる。 ・ 導入の「おはなしをしましょう」で取り扱っ たあひるとブロックを式にして答えを考え る。 ・ 練習問題に取り組ませることにより,学習し たことの習熟を図る。 【知識理解】 増加の場面もたしざんで答えが求められ ることが理解できたか。 (4)板書計画 「ふえる」 あひるの絵 4わ しき 2わきます 6わ 4+2=6 こたえ6わ ※ 9振り返りで書く ブロックの絵 3こ しき ※ 2こいれます 5こ 3+2=5 こたえ5こ 9振り返りで書く めあて 「ふえる」ときのけいさんはどうす ればいいかな。 ふえると,きんぎょはなんびき になるでしょうか。 きんぎょの絵 しき 6+2=8 こたえ8ひき ○○○○○○ まとめ ふえるときもたしざんを つかう。 練習問題 8+1 7+2 6+1 6+3 ○○ (5)座席表 1列 2列 教 卓 黒 板 3列