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市販ワイン酵母の種の同定と醸造特性問の相関
. J ASEV . npJ Vo.l 21 , . oN 1, . pp . 0102 ( 02 ) 1 ワイン酵母の同定と厳造特性 [研究報文] 市販ワイン酵母の種の同定と醸造特性問の相関 JEONG 1 2Nationl Seok 独立行政法人酒類総合研究所 Horticula Research Identifcation and JEONG lanoitaNI lanoitaN2 ・d o 440 Fermentation Seok Resarch ihsagHamihsorH larutlucitroH ・ 0046 〒 739 etuitsnI Kyunggi Species 2 ・後藤(山本)奈美 I Tae ,475 Imok ・3 10 ,Korea Charcteristics Tae 2 and etutitsnI Resarch Suwan-si ,Kyungi 東広島市鏡山 3 ・ 7・ 1 ・d ong ,Jangan-gu ,Suwan-si of Commercial お1AM OT0 GOTO-YA ,3 小 1,Kagamiyama 937640 , Japan ,475 l mok-dong ,Jangan etutitsnI ・d o 40 ・310 ,Korea Nami ofBrewing Wine , Yeasts 1 , 苧 1, noitacifitnedI fo 25 comerial wine tsaey sniarts by eht PCR and PCR -RFLP methods delaevr taht lla ot be a dirbyh betwn . secymorahcaS eaisiverec and . S s unayb ,w er sniarts detset tpecxe rof S6U ,detroper eaisiverec seiceps , ni 1c uding erht sniarts delebal sa . S. sunayab Red wine made on a lams elacs showed tnacifingis evitisop noitaleroc stneiciffeoc betwen eht ecnabros ta 520 nm ( 052 ,an xedni fo eht niaycoht 0A25 )ta pH . ,A024 ,and eht dionovalf and latot lonehp . snoitartnecnoc noitaleroC stneiciffeoc betwen A /i;)(h which noitartnecnoc [ta pH . 052 ,A24) [ ,and e ht dionovalf and latot lonehp snoitartnecnoc wer ton . tnacifingis decneulfni by pH ,and A25) Ther would suht aper ot be some snoitairav ni esanorutcalgylop ro detaler citamyzne ytivitca among wine . stsaey The noitaleroc tneiciffeoc betwen eht etiflus and edyhlatec snoitartnecnoc fo fermntd wines was . tnacifingis tnacifingiS evitisop noitaleroc stneicifeoc wer devrsbo betwen eht A GO 6 cm 企om eht ecafrus 9 retfa noisnepsuer fo staey ,whic si an xedni fo eht tsaey noitaemids sped ,and eht lorecylg noitartnecnoc ,e reht was no tnacifingis noitaleroc betwen lorecylg noitartnecnoc and cificeps . ytivarg cificeps . ytivarg However ,s a lew sa taht fo sdiorehps ni diuqil ,semed The noitanemids deps fo staey tuohiw noitalucolf ytiliba ni wine be denialpxe by eht cificeps ytivarg and tneicifeoc ytisocsivfo ofwine , esuacb lorecylg si a ylhgih suocsiv . ecnatsbus , seiceps noitacifitnedi ,. Seaisiverec ,S ,s unayb ,n oitanemrf scitsiretcarahc ,l onehpylo Key words: wine tsaey , noitanemids deps noitcartxe と. S baynus 緒言 baynus って醸造されたワインの品質が異なることは良く知 示す酵母が市販されている。近年、ぬymorahc 四 DNA . s osla days and ot と. S の中間の値を示すことが報告されている (1 3) 。ここで、 . S baynus られており、酵母メーカーからは種々の醸造特性を si の自然交雑株であり、 S6U の 0 ・フエニ ルエチルアルコール生成量は、 . S eaisiverec 同じ原料ブドウを使用しでも、使用する酵母によ eht . S や. S eaisiverec は 、 類似度や交雑実験における雑種株の不稔性に基 は低温発酵性に優れ、 0 ・フェニルエチルア づく新しい分類による種名であり、以前の糖類の資 s フェニルエチルの ルコール、チロソール及び酢酸 - 化・発酵性に基づく分類とは対応していないことが 生成量が多いこと、 . S baynus 報告されている () 72 baynus の中には、グリセロ 。しかし、市販酵母には、種 ール、リンゴ酸、コハク酸の生成量が多く、酢酸の 名が表示されていなかったり、古い分類に基づく種 生成量が少ない菌株が多いなど、 . S ealS1Verec 名が表示されていたりして、現在の種名を知ること とは 異なる醸造特性を示すことが報告されている (3, が一般ユーザーには困難である。また、各菌株の性 と比較してエタノ 質についても、十分な情報が提供されていないのが ール収得率が低く、グリセロール、リンゴ酸、コハ 現状である。そこで、市販ワイン酵母の同定を行う ク酸の高生産とバランスを取っていると考察されて とともに、種々の醸造特性を比較し、これらの聞の ) 4 。また、ワイン酵母の S6U は. S eaisiverec いる ( 相関関係を調べたので報告する。 ) 01 0 200 . S baynus は. S eaisiverec 年 4 月 20 日受理 -10 - . J ASEV Jeong Vo . l 21 , . oN 1 ( 02 ) 1 . npJ 酵母の種の同定には、 Table も使用した。 2 )酵母の種の同定 RPL2 領域の PCR 告による MET2 ら ( ) 2 の報告による 解析、及び Masneuf はQiagen の配列に共通な上流域のプライマーと、 . S eaisiverec baynus の 下 流 域 特 異 的 プ ラ イ マ 一 、 及 び. S イマーを用いて PCR DNA 240 PCR System ポ リ メ ラ ー ゼ は Ex iT p とDNA が増幅されると報告されている ( ) 2 ( nikreP Taq 、. S baynus を行うと、 . S eaisiverec . 1 1 kbp refuB Elmer) ( Takra) からは1. 9 kbp S eaisiverec また、 . を用いて抽出した。サーマルサイクラーは GeneAmp の下流域特異的プライマーの 3 種類のプラ 解析により同定し Genomic と. S baynus ら(1) 2 の報 領域の PCR-RFLP た。酵母 DNA Set Ryu ・後藤(山本)奈美 られる配列の差異があるため、 . S eaisiverec 1のお 株 を 供 試 し た 。 試 験 醸 造 に は 、 OC ・ 2 、 W-3 、 UCD530 Tae 領域には、染色体の組み換えによって生じたと考え 材料と方法 1)ワイン酵母 Seok baynus を用い、 のフラグメント 。 遺伝子の 580 bp の配 サイトがあって Ps It サイトがないが、 . S 列には EcoRI 、 のMET2 からは サイトがなく、 Ps It サイ の配列には EcoRI 領 域 の PCR は、次のプログラムで行った: トがあるため、 MET2 94 C4 分 ;94 C20 秒 、 6 C ( 5 C まで 1 サイクルご Ps It で、それぞ、れ消化して、電気泳動することで、両 RPL2 0 0 0 0 領域の PCR 産物を EcoRI とに 1 Co 降温) 30 秒 、 72 " C 30 秒を 21 サイクル;94 C ) 21 者を識別できると報告されている ( 、 5 C30 20 秒 3) ~硫酸耐性試験 0 秒 、 72 C30 0 0 秒を 10 サイクル;72 C 10 0 O.lM L与 ノ~ 0 . S erec ea1S と. S b aynus V1 Table . 1 seicpS PCR-RFLP deifitnedi のR PL2. methods. fo comercial name staey itnedI selceps A F a . 冒4 . A . EE4. aA. za--4. A. t. .4HI'E JJJJJ 江一丸 池此一 に従い、 and 添加した。亜硫酸濃度は、 5 mg/L 間隔で 0 "" 60 mg/L を設定し、亜硫 酸水素ナトリウム . 051 宣e d g/mL を 1% 亜硫酸として計算した。 Wickerham 培地で 25 C 、 3 日間静 0 置培養した菌体を集菌・洗浄後、 培地に亜硫酸添加後 2 時間以上し てから、 OD θ 60 =. 010 になるように 3 日 添加し、 25 "Cで静置培養し、 希釈後のA 60 を測定した。 後に 01 4) 小仕込み試験 白ワインの小 仕込みには、凍結保存したシャル ドネを用い、果汁を 24 0 Brix ルコースで補糖し、 10 までグ mg/L のピ ロ亜硫酸カリウムを添加した。酵 母は、 UCD530 AC- 、 CY3079 CS2 、 EC1118 、 S6U 、W ・ 3 、 CEG を用いた。市販ワイン酵母はメ ーカーの指示通り復水し、 4 / slecLm X ぽ 同 v u dば -1 - 10 6 になるように添加した。保 存菌株は YEPD 培地中、 25 "Cで 2 日間振とう培養し、 OD / slecLm 、 、及び 60 =. 01 の 水 懸 濁 液 の 酵 母 密 度 を 5x10 m - o n北 一志h 叫 Y X:N1⋮山町EmmmmMwwE 間 中 山 鼠 mGM mmmmmmmmmmmomymmmoo A G eaweaeeeeeeeeeeeneaeee3n一s ' um JJJJJLJJJJJJJJJJJJ 5 . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec Hybrid* . Seaisiverec . Seaisiverec . Saisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec . Seaisiverec 丘 ealS1Verec . Seaisiverec らの方法 ( ) 32 培地に、オートクレーブ後、亜硫酸を by PCR ea eae es eae ea eae ea eae ea ea se la ae aa ae aa ae sa ﹃ 門 川 . , , , , a・ , , a, . , , a, . ・ 肌 ・m ・ mm ・ mm ・・ mm m m 飢 mm m-m-m-m-m-m-m-m-mm mm 一 一 mmyam 戸 detacidnI seiceps 出 sssssssssssssssssu sssssm 叩 一 一 mvtzvuhwJ RE 安 LLLLLLLLLLLLLLLLRRUUUUBBB一点民 & L h d m h n叫庄 一 田 Te--dJcx 凶}一此抗 G&e 一 同P A t ・ 四 M m 一 & M M・ v w 凹 Mdmω-mEMMmw 説叫む mmZ4G2盟問一向設立 M047 j m o Mtm 7吋 2 山 四日・即取引 um 品川畑出 m u向山 1 れC6C27CB 10Cr20220eMCESEH口 一L R D E H KWESRRTA7BIBLBLLMBαBeesSSTYXW 誌記江川仰向仰向山口忠誠悲恋お話批箔 Trade ro produce niartS wine 。 30 に調製し 酒石酸ナトリウムバッファーで pH . たWickerham 遺伝子の非翻訳 Uzuka 及び 6 として市販酵母と同等の酵 母密度になるように添加した。 1 . J ASEV . npJ Vo.l 21 , . oN 1) 1( 002 ワイン酵母の同定と醸造特性 仕込みあたり果汁 1L を1. 5L 容ガラス瓶(マヨネーズ いた。メチレンブルー染色率はアルコール発酵が終 瓶)に入れ、 15 "Cの水浴中で発酵させた。 了したと判断された日に測定した。その他の分析項 赤ワインの小仕込みには、凍結保存したカベル ネ・ソービニヨンを用い、 16 梗・破砕したのち、 22 0 Brix ピロ亜硫酸カリウムを 20 ) 5 に基づいて分析した。 目は、国税庁所定分析法 ( kg のブドウを手で除 までグルコースで補糖し、 mg/L 結果 添加した。その後、 メッシュの布を用いて果汁と固形分に分け、それぞ . giF の結果 ( れを 8 等分して、 4L 容ガラス瓶(梅酒瓶)に入れた。 kbp) 、K1 (V) 61 酵母は、 OC-2 、RA17 BM45 、RC212 、T73 、 D254 RPL2 1 )ワイン酵母の種の同定 1)、 からは. S eaisiverec S6U と. S baynus ( . 1 9 kbp) 及び C M を用い、 白ワインと同様の方 eaisiverec の両方のフラグメント のフラグメントのみが検出された。 領域の PCR-RFLP MET2 の結果C'. giF MW h 勾A・ トトN︻同。﹄同町コロ匂 HND︻ O ﹄同匂旬、判長。軍司hvぬ 〈 。凶 O cmiHO 白ト 凶]︻ト 四回 何回目。凶 己申∞ J円 振動密度計で測定した。また、発酵途中のアルコ ∞-︻同一)同 で、生成酒のアルコール分は蒸留後、 制。﹄υ時十州制ロ。回同 (由コ﹃﹀)︻凶 -︼司自民 計DA ・ 30 比重は京都電子工業(株)製振動密度 ) 2 、 S6U ト ト O ﹄-EMR剛苫針。古里同. m mg/L のピ口亜硫酸カリウムを添加した。 OHobSEELE-MW ト由ロ 用いて手で可能なところまで搾汁し、 1 日目に ド由由 アルコー ル発酵がほぼ終了した 9 日目に、メッシュの布を 5 )分析 ( . 1 1 が検出されたが、他の供試菌株からは、すべて. S 、 法で添加し、 20 "C恒温室内で発酵させた。 10 領域の PCR 解析 ール分は、新日本無線(株)製バイオセンサ一、 ~1. 9 めP バイオ・フレッシュ NJZ1240 を用いて測定した。 び 、A 035 は2 m m セルで、白ワイン 赤ワインの A 024 及 のA 024 は10 m m セルで測定した。 pH は、試料を 1N HCl で021 . 052 に希釈し、 10 4 ト一一1.1 kbp での A 520 m m セル sisylana fo R PL2 stsaey and lortnoc . sniarts PCR stcudorp wer dezylan 1%esorag eg. l . giF . l PCR でA 025 を測定し、アントシアニン量の指標とした (28) を装着した on a ︻ HobSEAEMU ↑ トN EE-m Mゼ E NC-O﹄HE諸国みEB-ぬ ↑ トH υ凶 o m h 由ト ﹄ 間同ト υ︿ 四回 的トト 門戸由回 目同日目。出 2 酒石酸濃度を算出した。グリセロール 司 H H H h )同 ピルビン酸のピーク面積を差し引いて 。 戸 で定量し、 ZZU2言。冨 Mannheim) 吉コヒg Boehringer H O F両日EMq匂問。判 mw宮 崎 町 ピ ル ビ ン 酸 は 酵 素 法 (F キット、 ト由同 目 ルビン酸と酒石酸が分離しないため、 wine bysiserohportcele -820民自 で測定した。ただし、 ピ ( ) 1 fo laicremo コ85包225E且 句 , 85b225冒Em HPLC 。有機酸濃度は、 Sim-pack noiger 濃度、アセトアルデヒド濃度、及び総 亜 硫 酸 濃 度 は 酵 素 法 (F キット、 Boehringer Mannheim) ....--580bp EcoRI ‘ 一 一 一 369 ‘一一-21 で測定した。 総フェノール及びフラボノイド・フェ ノール濃度は、フォーリン・シオカル 綿 一 ト法(1) 7 で測定した。酵母の沈降速 一 千 度の指標として、発酵終了後に亜硫酸 Ps It 松 守 11 べ 勺 ム ミ 山 相殺 に採取し、As 06 を測定した。サンプル の採取には、先端から 6 cm の位置にマ ークした自動ピペッターのチップを用 . giF . 2 PCR -RFLP sisylana fo MET2 ItsP and and lortnoc . sniarts wer dezylan by siserohportcele DNA ezis standrs-low egnar ; IavA oiB ・ ) daR. -12 - bp 園 州説話;柄拘桝副知州問例..抑制附ーいザ を添加して撹枠、酵母を再懸濁させた 後、液面から 6 cm のサンプルを経目的 ト. 九 bp ' 4 一一-365 . . . 一 一 ー 215 fo laicremo wine stsaey detsegid MET2 企a gments on a . 1 8%esorag eg. l ( P BR32/Av Ia I x pBR32/EcoRI bp bp noiger IRocE M , , . J ASEV . npJ gnoeJ Vo . l 21 , . oN 1 ( ) 102 以 外の供試菌株は全 て. Seaisiverec し、 S6U~ま EcoRI 、 baynus S で報告したとおり、コントロールとして供試した. 3 株は、 IRocE 消化では. S eaisiverec と の両者のフラグメントを示したが、 Ps It 消 化 で は. S eaisiverec 以上の結果から、 S6U と. S の両者のフラグメントを示した。なお、他 sunairotsap . S baynus と同じフラグメントのみを示 どおり、 . S eaisiverec baynus らの報告(1 3) の自然交雑株と 、 R2 及 びB C を含 と表示されている ECll18 む全ての株が. Seaisiverec と同定された (Table なお、Kishimoto ら ( ) 9 によって、 DNA-DNA ) 1。 ハイブリダイゼーションの結果、 S eaisiverec OC-2 及 び W 3は . 、 ・ は. S baynus UCD530 と同定されて いる。 W-3 2 )ワイン酵母の E 硫酸耐性 72liwsnedaW RA17 6502L BM45 452D 9703YC 生育 最大亜硫酸濃度 ( . giF ) 3 には、 5 から " 53" ' 40 まで大きな差 mg/L mg/L 異が認められた。亜硫酸耐性の高い 7l B CA 37T R2 酵母は Beaujolais S6U は 、 L2056 酵母は BM45 及 び R2 、低い 、L2056 、Wadenswil 27 及 び71B であった。メーカーの資料に 21CR l1 8 (V1l 16) が亜硫酸 及びKl 耐性が高く、 71B は低温にして亜硫 酸を添加すると、容易に発酵を停止 (V1l ) 61 できると記載されており、記載のあ 。 CO2 10 20 30 gnitimrep 80 2 gnitmrep derfub Maximum . giF はMasneuf と. S baynus sialojuaeB tehcartnoM lK ・後藤(山本)奈美 S 考えられた。その他の供試菌株については、 . 2SC CEG BC CM ECl UCD530 Tae した ( ) 2 。 のパターンを示 PstI 消イ1::とも S.e aisiverec koeS noitartnecnoc laitinifo etiflus tsaey snoitarneco fo laitini 72 h ni Wickerha ぜ s medium with ta pH . 3. 0 盟国圃,九06 >. 1; 5 ~, A06G >. 05 . 3 Maximum retfa etartat 61 40 htworg tsaey . 01 M 50 L (mg I) growth sodium る株については、一致する結果であ (V1l ) 61 は亜硫酸耐 った。なお、 Kl 性遺伝子を高発現しており、高い亜 硫酸耐性を示すことを、以前に報告 41 yanodrhC tenrebaC 41 nogivuaS 21 21 10 ー ; 器 ー0 350CU --BlllCE H - 〉 、 o . : : . e. 8 ー・合一 ー-e-- ACn o 向。u︻ ︿ U65 B --I( i9703YC ーモト w・ --a- GEC ーー合-RCZ12 ー-e-ー --1( T73 4520 --E!--BM45 4 E テ ー10 2 2 o. 園 田 ? o . giF ーー普トー OC-2 --B--K) ( 611llV 一「合ー -RA17 一司D--CS2 4 Qunb (﹀ ﹀れま)ぢ同向。ぷ︿ τ10 . 4 Changes using 2 4 6 noitatnemreF 8 ni lohcla comercial snoitarneco wine 10 syad 21 41 during 61 fermntaio 0 0 2 fo Chardonay . stsaey -13. 4 noitatnemreF and 6 Cabernt 01 8 d畦sy 8auvignon wines . J ASEV . npJ Vo. l 21 , . oN 1 ( ) 102 ワイン酵母の同定と醗造特性 している ( ) 7 。 baynus 3) 白ワインの小仕込み結果 総酸 0.84% 、pH 補糖後の供試果汁は、 . 392 、比重換算糖度. 627 で あ っ た 。 発 酵 経 過 を. giF selbaT のUCD530 S eaisiverec までの報告と同様、 . の生成酒は、グリセロ ー ル 濃 度 と コ ハ ク 酸 濃 度 は. S eaisiverec % ( / w) v baynus 4 、生成酒の成分を 2,3 に示す。 . s baynus の交雑株である S6U と. S の中間的な値を示したが、酢酸濃度が最も S eaisiverec 高く、他の成分に関しては. は、これ 示した。 S6U に近い値を は、メーカーの資料に w ols retrats と記 の供試菌株と比較 載されているとおり、発酵速度がやや遅かったため、 して、生成酒のアルコール分が低く、グリセロール 高浸透圧によって酢酸生成量が高くなったもの(1) 濃度、コハク酸濃度が高かった。また、エキスが高 と推定される。 く、メチレンブルー染色率が高いことから、アルコ メチレンブルー染色率は EC1118 、及び CY3079 が ール耐性の低いことが確認された。さらに酢酸濃度 低い値を示し、アルコール耐性が強いことを示した。 は供試菌株のなかでは低い値を示したが、リンゴ酸 ECl118 S eaisiverec 濃度は高くなかった。また、 . と. S noitaemrf etihw wines elbaT . 2 lacitylanA atd lohclA ( % ,/ v) v niartS UCD530 EC118 S6U ACCY3079 W-3 CEG CS2 z detalucaC Y Methylen elbaT . 3 Organic with Chardonay latoT dica ( % ,/ w) vZ . 313 . 413 . 413 . 319 . 411 . 413 . 411 . 412 sa ciratrat eulb gnieyd . 068 . 068 . 098 . 068 . 048 . 057 . 018 . 068 . dica oitar dica pH tcarxE ( / g) Lm01 . 395 . 382 . 362 . 236 . 237 . 32 . 237 . 323 . 323 . 313 . 383 . 363 . 313 tsuj retfa Pyruvate UCD530 EC1118 S6U ACCY3079 W-3 CEG CS2 . 4 lacitylanA staey niartS OC-2 K1 (V ) 61 RC212 T73 D254 BM45 RA17 CM dica etacL 40 382 358 382 386 387 382 37 atd has etaraT Gllorecy ( . gι ) . stsaey Acetaldhy ( / gm) L . 312 4 8. . 010 . 79 . 69 . 75 4 7. . 67 27 50 23 27 27 21 3 39 . detlpmoc wine 206 961 Cabernt ( / gm) L Malte 1782 1425 137 1394 142 1382 1439 153 465 213 259 301 204 154 rof white wine fermntd . stsaey etartiC 15 60 . 65 39 42 14 47 201 . 001 . 0590 . 0380 . 0380 . 0890 . 0960 . 031 . 0541 noitaemrf fo Chardonay wine comerial g 024A ( % ) ' ( O l mm) . 461 . 215 . 520 . 233 . 417 . 537 . 539 . 353 . 287 . 25 detrmined i<with etremref . 205 snoitarneco comercial (発酵遅延)を起こしたワインの救済 . M( Byd% ) iYen oitar Organic niartS elbaT rof は シ ャ ン パ ン 方 式 の 2 次発酵、及び、kcuts etanicuS 204 1056 1306 1063 106 96 86 802 3769 475 407 475 4302 3843 4069 409 Sauvigno der M.B.dyeing oitar etacA wines fermnted 9 851 49 87 831 90 38 347 with comercial wine ( ) 1. lohclA ( % ,/ v) v 11 .9 11 .8 11 .9 . 18 11 .7 11 .3 11 .4 . 18 latoT dica ( % ,/ w) v pH tcarxE ( / g) Lm01 . 058 . 08 . 078 . 039 . 038 .0 14 . 089 . 068 . 367 . 347 . 443 . 301 . 370 . 321 . 29 . 371 . 352 . 340 . 386 . 396 . 337 . 306 . 346 . 307 -41 - . 612 . 718 . 25 . 71 . 618 . 27 . 37 . 69 ( % ) etifluS Gllorecy ( gι ,) ( / gm) L . 99 . 82 . 86 . 88 . 42 . 89 . 85 . 82 24 32 24 26 81 40 26 20 edlatecA hyde ( / gm) L 7 21 8 9 9 21 9 8 . J ASEV . npJ Vo .l 21 , . oN gnoeJ 1( 02 ) 1 koeS eaT ・後藤(山本)奈美 にも使用されるアルコール耐性の強い酵母とされて ノール、フラボノイド・フエノール及び、A 側 、 並 び いる。 4) 赤ワインの小仕込み結果 補糖後の供試果謬は、 にA 420 と総フェノール、フラボノイド・フェノール ) 6 RC212 問には有意な相関が認められた elbaTC 総酸 0.83% は、メーカーの資料にlluf 、pH 3. 4 1、比重換算糖度 23.0% であった。発酵経過 . giFC ル分 elbaTC 0 / wC) v と並んで高いフラボノイド・フェノール濃度や A 520 ) 4 には大きな差異が認められなかった。 "Cと最も高 い値で、菌株による大きな違いは認められなかった。 BM45 は、メーカーの資料には wols retrats が必要な赤ワ インに適している、と記載されているとおり、 OC ・ 2 ) 4 や生成酒のアルコー また、発酵温度は、 2 日目が 2. 1" 5" '. 20 noitcartxe ta pH . 052 を示した。酵母の菌株によって赤ワイン のroloc ytisnetni とポリフェノール量が異なること と記載 ーー梼ーー. COZ されており、予備試験として行った、合成培地を 用いた 25 "Cでの発酵試験 atdC ton shown) ー-&--Kl (Vl16) では、 炭酸ガス減量による発酵経過が UCD530 --u"-Z 1CR ー・ー唱トーーT7 3 -"'--D254 --D--8M45 --tr- -RA17 --D--CM 0.3 の次に緩 慢であったが、今回の小仕込み試験ではそのよう な傾向は認められなかった。 メチレンブルー染色率は、この小仕込み試験で 。 司 は補糖後の糖度が比較的低く、アルコール分が語 里 12% 弱と低かったため、全般に低い値であったが、 中でも RC212 、RA17 、及び CM が低い値を示した。 なお、メーカーの資料では、 RC212 コール 15% まで、 BM45 とRA17 は 15% 以上、 D254 がアル は 16% まで耐性を示す、と記載されている。また、 K1 (V1 1l ) 6 とT73 載されており、 K1 (V ) 61 はkcuts noitaemrf の 救済にも使用が推奨されているが、今回の実験条 件では、 0 も高いアルコール耐性を示すと記 K1 (V1l ) 61 と elbaT . 5 lacitylanA atd o 2 . giF . 5 segnahC noitatnemref rof Cabernt 4 noitatnemreF ni der roloc gnisu laicremoc Sauvigno 6 der 8 01 syad ( Ao:01 ) gnirud der eniw . stsaey wines fermnted 12 eniw with BM45 は他の株よりも高一一一一三竺竺竺坐竺円竺?竺坐: latoT phenol dionvalF phenol A S20 ta pH A 420 A 530 いメチレンブルー染色率 niartS (mg.ι)Z ( / gm) LZ (2m) (2m) . 052 を示した。 487 30 OC-2 . 013 . 0321 . 58 5 )赤色とポリフェノー 286 450 K1 (V ) 61 . 051 . 0521 . 56 ル濃度 赤色の吸光度 290 RC212 . 57 461 . 012 . 0231 248 . 5 2 4 2 3 T 7 3 . 0 4 1 . 0 8 1 CA 530 ) には酵母菌株に 273 D254 . 051 . 49 40 . 021 よってかなりの差が認め BM45 . 51 41 261 . 041 . 0031 R A 1 7 . 0 1 0 . 4 9 4 2 1 234 . 0 4 1 られた ( . giF ) 5 。新酒 C おf . 53 418 238 . 031 . 0021 のアントシアニン量の指 Z detalucC sa cillag . dica 標となる A 520 ta pH . 052 elbaT . 6noitaleroC stneiciffeoc among lacitylana atad rof roloc and slonehpylop の値は OC-2 、RC212 及び der seniw detnemref laicremoc eniw . stsaey K1 (V) 61 の生成酒が高 A S20 atpH latoT Flavonid A S30 A 420 . 052 phenol phenol く、これらのワインでは 総フェノールやフラポノ イド・フェノールも高い 値を示した ( elbaT A 520 ta pH . 052 ) 5 。 と総フェ A S30 052 A 520 ta pH . latoT phenol dionvalF phenol pH αく. 0; 50 α<0.01; 合 女合 0. 4 507 . 00687 . 03846 . 0* 728 0. 4838 . 0* 7238 0. 4875 . 09385 . 04132 ***α<0.0 . 1 会 合 -51 - . 0* 1957 . 0* 4637 . 02715 . 0* 693 0. 479 合女 0.582 fo . J ASEV . npJ Vo. l 21 , No. 1 ( 02 ) 1 ワイン酵母の同定と醸造特性 は以前から知られており ( ) 6 、矢内ら ( ) 2 はペ 媒質の粘性率に反比例することが知られている。今 クチン分解酵素活性の高い酵母の中には、生成した 回の供試菌株には凝集性が認められなかったため、 赤ワインのroloc 酵母の比重や大きさには菌株差がないと仮定すると、 ytisned が上昇する菌株のあること を報告している。これらの報告及び、今回の結果から、 OC-2 、RC212 、Kl ワインの比重が高く、酵母の比重との差が小さいほ (V1l ) 61 は、ポリガラクツロナ ど、また、グリセロール濃度が高く、粘性率が高い ーゼなどの酵素活性が高く、ブドウ果皮からのポリ ほど酵母の沈降速度が小さいと考えられる。今後、 フェノール類の抽出効率が他の酵母よりも高いので ワインの粘度の測定や、オリゴ糖、ペクチン質等の はないか、と推察される。今回は供試したブドウの 粘度に関与する他の成分の寄与も検討する必要があ 着色が悪く、発酵温度やアルコール分もやや低かっ ると考えられる、 たため、生成酒の赤色やポリフェノール濃度が全体 グリセロールは高浸透圧条件での浸透圧調節物質 に低い値を示した。今後、より適した条件で小仕込 として、また発酵のように酸素供給が少ない条件で み試験を行うとともに、ポリガラクツロナーゼ活性 NAD+INADH 等の検討を行う必要があると考えられる。 ) 8 。また、グリセロールの生成 と考えられている ( 一方、 A 530 はA 520 ta pH . 052 と正の相関は示したも のバランスを取るために生合成される 量は酵母菌株によって大きく異なることが報告され のの、相関係数は比較的低く、有意な値とならなか ている ( 2 1)。従って、発酵終了後の澱引を早く行 った。これは、新酒赤ワインの赤色はアントシアニ う必要がある場合は、ワインの比重が低くなるよう ン量だけでなく pH の影響を受け るためと考えられる。なお、メ は多糖類 を多く分泌するため、アントシ を形成し、色の安定性に優れる ~ . 15 Q) . < : 尋~ g c た 。 占 6)酵母の沈降速度 酵母の沈 ー-i悟ーー OC.2 ーーモトー-K1(V1116) --d-- RC212 、 ついては今回は検討できなかっ Q) u 国 主 、 、、、 X と記載されているが、この点に 曹司 . 20 アニンータンニンー多糖複合体 、 ﹄ ・ 、 。 、 、 、 、 ーカーの資料には BM45 . 25 8 . 10 u │ 十 事 . 05 │ 棒 オリ引きなどの作業に影響を及 F 喧 ー -RA17 '--Eトー ω W 3 i m < : 0 降速度は、アルコール発酵後の -・者ー 0254 ー │+ - B M 4 5 i 事 J商 ぼすと考えられる。赤ワインの 。 。 アルコール発酵終了後、亜硫酸 の添加及び撹枠を行って、酵母 を懸濁させた後、液面から 6cm の位置でのAs 06 の経日変化を調べ . giF. 6 ) 6 。撹梓後 9 日目のAs elbaT . 7 noitaleroC noitarneco noitaemds wines 06 と、他の分析項目の単相関を調べたところ ( elbaT 6 4 ) 7 、グリセロール濃度、エキス分及 係数は有意ではなかった。 球形粒子の沈降速度は、粒子と媒質(溶 液)の密度の差、及び半径の 2 乗に比例し、 stneicifeoc , tcartxe sped 21 61 fermnted with sped Gllorecy tcarxE cificepS ytivarg Awo 6cm 企om eht ecafrus . 0; 50 * * * α < . 00 . 1 * α< Z , -61 - . 0397 . 0* 1408 . 06587 Z fo der among ytivarg ci, ficeps ni Cabernt comerial Sedimntao び比重が有意な正の相関を示した。一方、グ リセロール濃度と、エキス分及び比重の相関 01 8 syaD retfa noisnepsuser fotsaey niytidibrut (A(l( ¥ o 6 cm 仕om eht ) ecafrus gnisu laicremoc eniw stsaey and . desserp segnahC detnemref たところ、菌株によって大きな . giF 差異を示した ( 2 seniw lorecylg ,and tsaey Sauvigno wine . stsaey Gllorecy tcarxE . 051 . 03805 retfa noisnepsuser . 0968 der 合 会 9 syad . stsaeyfo 台女* . J ASEV . npJ gnoeJ Vo .l 21 , . oN 1 ( ) 102 koeS eaT ・後藤(山本)奈美 な品質設計、発酵管理を行う、グリセロール生産性 アセトアルデヒドの分泌が促進されることが報告さ の低い酵母を使用する、若しくは凝集性の酵母を使 61 ,) 81 れている ( 用して酵母の沈降を早めることが可能であると考え 硫酸を含む生成酒の亜硫酸濃度とアセトアルデヒド られる。 濃度が正の相闘を示すものである。今後、亜硫酸を 。今回の結果は、生産された亜 赤ワインのアルコ 添加しない条件での発酵試験を行い、亜硫酸とアセ ール発酵終了後の亜硫酸濃度とアセトアルデヒド濃 トアルデヒドの生産性を検討する必要があると考え . giF 度の聞には、高い正の相関が認められた ( られる。 7) ~硫酸とアセトアルデヒド ) 7 。 白ワインの小仕込み試験では、亜硫酸濃度の測定を 行っていないが、この実験とは別に行った 1 4 株を用 考察 Sachromyes いた白ワインの小仕込み試験でも、亜硫酸濃度とア セトアルデヒド濃度は、 した (dat RC212 、RA17 ton . 085 shown) 、L2056 と高い相関係数を示 。メーカーの資料には (今回は不使用)が亜硫酸の 生産が低い、 D254 とW 忌l iwsned 27 (今回は不使 eaisiverec Sachromyes usne otcirts れており、第 2 版の The ( ) 0791 71 種あった種名が、 1984 S eaisiverec よって. の亜硫酸濃度と矛盾しない傾向を示した。発酵前に Vaugham-Martin 添加された亜硫酸は、発酵中に、硫酸に還元された 性によって. S eaisiverec り、不可逆的な結合型となったり、酵母に吸収され pardoxus るなどして失われていく一方で、発酵中に酵母によ eaisiverec 、. S sucitatsaid など 年の第 3 版では Yarow らは DNA に の相向性や交雑株の稔 、. S baynus 、. S が独立した種であることを示し、 . S と. S baynus の交雑株であるラガービー ル酵母にも. S sunairotsap の種名を認めた ( 32 ,) 42 。 今回測定した亜硫酸濃度は、添加した亜硫酸が発酵 この分類が第 4 版の The 終了後に残存した濃度と酵母によって生成された濃 の: staeY 度の合計値と考えられる。アセトアルデヒドは重亜 tenraB 硫酸イオンに結合して抗菌活性を低下させる作用が られている。 Yeast scitsiretcarahC te . a1 ) 02 ( 1) 89 and itnedI や、第 3 版 五 noitac ( . de にも記載され、現在一般に用い 今回、 25 株の市販ワイン酵母の DNA 25 多型解析によ る種の同定を行ったところ、 . S baynus と表示されている EC1118 @ 20 BM45 む24 株が、 . Seaisiverec (J1 . S baynus 15 など 3 株 を 含 であった。また、 と. S ealS1Verec と報告されている S6U ) Jb g Study 1 種に統合された。しかし、 り、今回供試した記載のある株については、生成酒 あり、培養液に添加された亜硫酸によって、酵母の A Taxonomic では、糖類の資化性、発酵性などの生理的性 (V ) 61 。従って、 と呼ばれるいわゆる醸 ; tsaeY S ireilavehc 質の違いに基づき. ) 02 って生成されることが知られている ( や 造用酵母の分類は、ここ 20 年ほどの聞に 2 回変更さ 用)が亜硫酸とアセトアルデヒドの生産が低い、 K1 は亜硫酸の生産が中程度、と記載されてお complex の自然交雑株 も 、 . S lavu ・ um と 表示されており、分類方法が変更になっ Q) 叱 ヨ > . たにも関わらず、酵母メーカーが旧来の . a Q) sヨ .10 8 種名表示を続けていることが示された。 S bay 近年、 . 〈 1lI sと. S eaisiverec は異な る醸造特性を示すことが報告されており、 5 新しい情報がユーザーに提供されること 。 。 . giF. 7 snoitaleroC ni der seniw が望まれる。また、種々のタイプのワイ ンに適した酵母が使用できるよう、 . S 01 newtb detnemref 20 30 etifuS (mg I) L edyhedlateca htiw laicremoc and 04 に属するワイン酵母が圏内でも 容易に入手できるようになることが望ま 80 snoit2artnecnoc eniw . stsaey ・ baynus 71 - . J ASEV . npJ Vo . l 21 , . oN 1 ( 02 ) 1 ワイン酵母の同定と酸造特性 れる。 要約 最近、低温発酵性ワイン酵母の一群は. S baynus のタイプストレインとの交雑株の稔性が低いことや、 ealslverec と. S baynus の交雑株と報告されている 電気泳動的核型や生理的性質の違いから、丘 S6U baynus Seaisiverec る 3 株を含め、すべて. uvarum とすべきであるという報告 ( 1 4) や 、 . S uvarum として独立した種とするべき . rav . S 1.市販ワイン酵母 2 5 株の種を同定したところ、 以外の供試菌株は、 . S baynus と表示されてい であった。 2. 市販ワイン酵母を用いて小仕込み試験を行った であるという報告(1 9) が出されている。さらに、 ところ、赤ワインのアントシアニン量の指標である . S baynus A S20 ta pH . 052 は. S eaisiverec と. S uvarum の交雑株で と 、 A 420 、総フェノール及びフラボノ あるという報告(1 ) 5 も出されており、これらの種 イド・フェノール濃度の聞に有意な正の相関が見出 の分類が再度変更されることも予想される。 され、酵母による果皮成分の抽出効率の違いが示唆 市販ワイン酵母の種々の醸造特性のうち、亜硫酸 された。また、生成酒の亜硫酸濃度・とアセトアルデ 耐性の程度、亜硫酸生成の多少、及び色素やフェノ ヒド濃度の聞に正の相聞が認められた。酵母の沈降 ール化合物の抽出について、メーカーの資料に記載 速度の指標とした懸濁 9 日後の表面から 6 cm のAs のあるものについては矛盾しない小仕込み試験の結 比重及びグリセロール濃度の聞に有意な正の相関が 果が得られた。また、 71B 見出され、凝集性のない酵母の沈降速度の違いは、 はリンゴ酸を代謝して減 と 60 少させると記載されており、合成培地を用いた発酵 球形粒子の沈降速度と同様、ワインの比重と粘性率 試験で、リンゴ酸濃度の減少が確認されている によって説明されると考えられた。 ( atd ton shown) 。一方、アルコール耐性につい ては必ずしもメーカーの資料と一致しない結果も得 られた。この他、ワイン酵母の選定のためには、発 文献 . 1 Akamatsu 酵に適した温度、硫化水素などの異臭の生成の程度、 Motyshi どのような品種特性香の発揮にすぐれるか、など Okazki 種々の醸造特性の情報が必要とされる。今回の供試 dehyrognas 菌株は園内に常時輸入されている株と、海外のメー etateca カーから直接取り寄せたものである。海外にはまだ 5065 多種類の市販ワイン酵母が流通しているが、それら . 2 Azumi ,. S ,H. Kamiya ,. N Got and ni ekas , M. and lairtsudni sniarts 断片的にしか提供されていないが、酵母メーカーに otcirts and sti noitacilpa よるより多くの情報の提供や、複数の酵母メーカー Yeast (投稿中). の市販ワイン酵母の比較・検討、さらにこれらの情 . 3 inilotreB lytecaAoc esatehnys . J. icsoiB sniarts on . gneoiB : 09 AFLP and . iraletsaC . citiV とアセトアルデヒド濃度、及び酵母の沈降速度の指 . 4 iraletsaC 標となる懸濁後9 日目の濁度と比重及びグリセロール icduiG 濃度の聞に有意な正の相関が見出された。このよう Unbalnced な検討をより詳細に行うことで、種々の醸造特性が sv , tnaornelotyrc . gniretsulc ,. P icduiG lohocla . sniarts : 74 34543 L . by Am. . J ( ) 691. ,. L , M. izureF ,. A Magrin ,. P ilerasaP wine and noitcudorp Sachromyes EnoL and usne ot citenhp Higher tnarelotoyrc yrotarobal Sachromyces fo ,. L ,. C ilenobmaZ 色素とフラボノイド・フェノール濃度、亜硫酸濃度 にすることができ、有用酵母のスクリーニングや育 ,. N . N Got-Yamot. とってなかなか困難である。現在、これらの情報は sitiV ,. T Ishikaw ( ) 002. fo epyt 酵母のどのような性質に基づいているのかを明らか ,. T E 宜t' ce fo edyhla mash. sisylana また、今回の小仕込み試験で、アントシアニン系 Yamamoto ・ A. . arumihsN and を全て取り寄せて性質を比較することはユーザーに 報の共有が望まれる。 ,. N Yamshita and noitanemrf ,. P . C . ilenobmaZ by tγ nraceloto Sachromyes . sniarts 一 : 33 49 ・52 ( ) 491. . 5 注解編集委員会(編) .第 4 回改正国税庁所定分 析法注解. (財)日本醸造協会、東京. ( ) 391. 種に役立つものと考えられる。 . 6 reinuC -81 - ,. C ecneulfnI sed seruvel rus el . J ASEV . npJ Vo .l compose 12 , . oN seuqilonhp du . niv . 1 V . 6: 1 6 89-690 , . T Iwat SSUl Har. wine upstream R ,aetiflus . S CBS fo ( ) 002. gen with . J Fermnt. . 8 Hohmann tsaey ot Shaping citoms . senopser . gneoiB : pu eht . sserts 10 fo Yeast and company focilihpoyrc citerohportcel epytorak DNA . ytiralimis wine and . S staey based , G+C baynus eaisiverec , .l : 04 ・2 37 ( ) 891. . 21 Masneuf M. Ai elg ,, .1 Development and htgnel / baynus oibrcM FEMS and noitacifitnedi usne . otcirts 185 ( ) 991. . l. tteL : 831 239 noitcudorp 371 ・2 4 . 22 Ryu , .1 . J Hansen , . C Groth Dubourdieu New Sachromyces usne among wine l. norivE App . redic tsaey noitcudorp . l: 46 387 oibrcM comb. sdirbyh otcirts and ,G .. 1 , . J Piskur 3892 ,a new . sisylana yteirav . l : 96 oibrcM 38 342 Techno ・ 71 fo ruflus Wine ygoliborcim and (Ed ふ pp ,Chur srehilbuP 183 . 32 . S Dequin. ni1f uenc fo tsaey srotcaf on niarts lorecylg l oibrcM . J App . ni . eniw 田 ( ) 391. and enviromtal . l : 8 ( ) 002. ・ , S ・. L ,K . Mikata A ,. Y Muroka elpmis PCR Sachromyes seiceps ,. , Y . R Tanaka . l: 36 107 : 68 249 ,. T Nomura rof ecnatsier ni wine ・1 4 rof from fo eht . gneoiB eht Y. method by noitaciflpma Method and eaisiverec . J Fermnt. Tanka. etiflus : 71 -P noitcudr fo eht . noiger dehsilbatse . l. teL ,. F ,. J M. seloryalbaS sti gnilbis . rav Sachromyces nihtw staeY Academic 378 ,A. Sachromyces . G H. telF seiceps baynus . J Gen. ( ) 891. oibrcM : nI gnihsiugnitsid . 32 Uzuka fo , . J E .Halsworth FEMS ,. D betwen ( 1) 89. ・ 2830 group Kaneko. . sniarts Sachromyes . von and . 1 Wiley ot . etihplus ・ ,atcnitsid and ni ・2 snoitcaeR . P . iciduiG Re-asemnt eaisiverec Sachromyces . 31 Masneuf and 2. 1 Remize polymorphism 196 and , . S ,. C Zamboneli Harwod noitcaer fo musts . A H. . esoR 283 . ygolnhcetoib . D Dubordie. Sachromyes rof 白人 . l: 431 compunds. ( ) 891. niahc fragment method ・2 52 RPL2 ( ) 891. K . and noitamred . stsaey fo . J Fermnt. ( 1) 589. . 42 矢内陸章・花牟礼研一・佐藤充克.ポリガラクチ A elgnipeL 15.N 早lY en ,H-V. ,. Molecuar 152 fo a polymeras noitcirtser uvarum by citeng ( ) 002. ・ cilonehP p iiliab . 02 Rauhut 1 1.木崎康造・福田央・高橋康次郎.貴醸酒の熟成に ( ) 8791. eaisiverec uvarum と S achromyes おける成分変化.醸協 : 39 841 71 ・85 Yor k .( ) 7891. ,B .. J and . 9i1reiniaR のワイン醸造学的特性比較.醸協 : 39 . 41 Naumov ,New oibrcM and ・9 67 . nioitide Zygosachrme on . 01 岸 本 宗 和 ・ 相 馬 英 一 ・ 篠 原 隆 ・ 後 藤 昭 二 . found ,s econd itnerivluP Sachromyces niarts . l : 32 rof siylan Sachromyes . otG ) 491. 83 ・93 ( D. wines ecneicsretnI , tneoc App . l oibrcM . J Gen. . S and M. . A Amerin. Methods : nI and W. H. Mager , M. , E . Soma noitacifisalC olne ( ) 691. ,. C . S and . 81P 辻notgik . 9 Kishimot eht . S uvarum . S baynus epyt App . l oibrcM System. compunds. serts . R . G Landes . 541 ・ 17.0ugh Austin(197). 231 eht slaevr ド、ピルビン酸、 α-ケトグルタール酸の生成と : 68 esnopr : nI . S Hohmann ふ pp betwen , gnidulcni and 酵母菌株の関係.醸協 73:962 ,. 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A suxodarp fo eht based and . metsyS ( ) 9891. . 72 山田より子・金子嘉信・見方洪三郎.発酵研究所 に保存されている醸造酵母の同定.. luB JFCC : 6 76 ・85 ( ) 091. . 82 横塚弘毅.カベルネ・ソービニヨン及びマスカッ ト・ベリ -A 赤ワインの熟成中における色調の変 化 90:2 1.色素パラメータのスペクトル分析.醸協 29 ・ ( ) 591. -20 -