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マックス ・ ウェーバーにおけるエスニシティ概念

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マックス ・ ウェーバーにおけるエスニシティ概念
1
マ ック ス
はじめ に
ウ ェー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ 概 念
山
暗
純
一
一〇 ⊥
ハ百ハ
)。 こ れ は 一九 八 四 年 一〇 月 に ド ル ト ム ント で開 催
﹁わ れ わ れ は 実 際 に は ゲ マイ ン シ ャ フ ト か ら ゲ ゼ ル シ ャ フ ト へ向 か っ て い る の で は な く 、 ゲ ゼ ル シ ャ フト か ら ゲ マイ
ン シ ャ フ ト へと 向 か って い る ﹂ (
∼
<餌目Φ﹃ω叶
血P 一㊤㊤ド b・刈9
さ れ た ド イ ツ社 会 学 会 で の ウ ォ ー ラ ー ステ イ ン の発 言 であ る 。
彼 は 、 こ こ で 、 ﹁過 去 一五 〇 年 間 の世 界 の 社 会 科 学 の基 盤 に あ る 要 素 の 一つ﹂ で あ り 、 ﹁一九 世 紀 の中 心 的 な 世 界 観 で
あ る 自 由 主 義 と マ ル ク ス主 義 の 共 有 財 産 ﹂ を 批 判 し て い る 。 こ の共 有 財 産 と は 、 近 代 史 の 本 質 は 国 民 国 家 への発 展 で あ
(
し か も そ れ です ら部 分 的 に
り 、 社 会 は ゲ マイ ン シ ャ フト か ら ゲ ゼ ル シ ャ フト へと 進 歩 す る と いう 、 い わ ば 国 民 国 家 中 心 の近 代 的 進 歩 史 観 であ る 。
先 の 発 言 に 続 け て ﹁む し ろ 、 わ れ わ れ の唯 一の ゲ ゼ ル シ ャ フ ト であ る 資 本 主 義 世 界 経 済
契 約 化 さ れ た 構 造 に す ぎ な い) は 、 多 種 多 様 で有 意 味 な 諸 ゲ マイ ン シ ャ フト を 創 造 し て き た ﹂ と あ る よ う に 、 彼 に と っ
て 、 近 代 史 の主 役 は 国 民 国 家 で は な く 、 近 代 世 界 シ ス テ ム と し て の資 本 主 義 世 界 経 済 で あ る 。 彼 に よ れ ば 、 そ の シ ステ
2
ム の発 展 の 中 で 、 そ れ を 正 当 化 す る た め に 、 国 民 国 家 や 民 族 や エ ス ニシ テ ィ や ナ シ ョナ リ ズ ム が 生 み 出 さ れ て き た 。 ま
た 、 そ の 圧 力 に 対 す る 世 界 的 規 模 の文 化 的 反 乱 つま り ﹁反 シ ステ ム運 動 ﹂ と し て 、 今 日 の宗 教 的 原 理 主 義 、 自 己 本 位 的
快 楽 主 義 、 多 様 な カ ウ ン タ ー ・カ ルチ ャー 、 緑 の 運 動 な ど が あ る 。
姜 尚 中 の 適 確 な 要 約 に よ れ ば 、 ﹁ウ ォ ー ラ ー ステ イ ン の 基 本 的 な 視 角 は 、 民 族 お よ び エ ス ニシ テ ィ の 問 題 を 、 世 界 シ
ス テ ム の 客 観 的 な 構 造 と プ ロ セ ス のな か で 取 り 扱 う こ と で 、 そ の歴 史 的 な 意 義 を 相 対 化 し つ つ、 全 体 的 な 連 関 の な か で
明 か に し よ う と す る も の で あ った ﹂ (
姜 、 一九 九 六 、 一八 一頁 )。
こう し た ウ ォ ー ラ ー ス テ イ ン の 視 角 へ の賛 否 は と も か く 、 先 の 発 言 か ら 冷 戦 の 終 結 を 挟 ん で 、 我 々 の世 界 が 、 いま だ
に 民 族 や エ ス ニシ テ ィ と い っ た ゲ マイ ン シ ャ フ ト 的 な る も の の 再 検 討 を 迫 ら れ て いる こ と は 否 定 で き な い。 そ こ で 、 本
稿 で は 、 以 上 の よ う な 問 題 意 識 の 下 で 、 ウ ォ ー ラ ー ス テ イ ン に 先 駆 け て 、 エ ス ニシ テ ィ に 関 す る 問 題 を 内 在 的 に 相 対 化
し た マ ック ス ・ウ ェー バ ー の 考 察 を 検 討 す る こ と に す る 。
ウ エー バ ー と エ ス ニ シ テ ィ問 題
エ ス ニシ テ ィ と は 、 一九 六 〇 年 代 ア メ リ カ に お い て 、 一般 的 と な った 概 念 であ る 。 公 民 権 運 動 や 黒 人 解 放 運 動 が 直 接
の契 機 で あ る が 、 世 界 的 に も 同 様 の問 題 が 多 く 噴 出 し て いた 。 そ れ は 、 国 家 形 成 の主 体 で あ る 民 族 や 国 民 と 訳 さ れ る ネ
(1 )
ー シ ョ ン の 枠 に 入 ら な い と 自 覚 し た 集 団 に よ る 、 異 議 申 し 立 て の運 動 であ った 。 いわ ば 、 エ ス ニシ テ ィ の概 念 は 、 国 民
国 家 に よ る 近 代 化 へ の反 発 の中 で 生 ま れ た と い え る 。
綾 部 に よ れ ば 、 エ ス ニシ テ ィ と は 、 エ ス ニ ック 集 団 の 性 格 や ア イ デ ン テ ィ テ ィ つま り そ の 集 団 の 在 り 様 の総 体 を さ し 、
エ ス ニ ック 集 団 と は ﹁国 民 国 家 の 枠 組 のな か で、 他 の 同 種 の 集 団 と の相 互 行 為 的 状 況 下 に あ り な が ら 、 な お 、 固 有 の 伝
統 文 化 と 我 々意 識 を 共 有 し て い る 人 々 に よ る 集 団 ﹂ (
綾 部 、 一九 九 三 、 十 三 頁 ) と 定 義 さ れ て い る。 こ の定 義 は 、 国 家
3
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ 概 念
へ の 一体 化 を 促 進 し な い点 でネ ー シ ョ ン概 念 と 異 な り 、 文 化 的 属 性 と 我 々意 識 を 強 調 す る 点 で 生 物 学 的 属 性 に よ る 人 種
と 区 別 さ れ る。
し か し 、 エ ス ニ ック 集 団 が 国 家 形 成 を 目 指 す こ と も あ り 、 我 々意 識 の 中 に 同 じ 血 縁 であ る と の意 識 が多 々見 ら れ る こ
と か ら 、 エ ス ニ ック 集 団 に ネ ー シ ョ ン や 人 種 と 重 複 す る 部 分 が あ る こ と は 無 視 で き な い。 ま た 、 社 会 的 存 在 と し て の人
間 に は 、 帰 属 集 団 に よ って ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 確 保 す る と いう 側 面 が あ る 。 こ の側 面 が 、 近 代 化 の 過 程 で 露 に な った 経
済 的 格 差 や 政 治 的 権 利 の剥 奪 と 重 な った 時 、 し ば し ば エ ス ニ ック ・コ ン フ リ ク ト と いう 現 象 が 発 生 す る。 そ の 意 味 で 、
本 節 で いう エ ス ニ シ テ ィ 問 題 と は 、 エ ス ニ ック 集 団 だ け で は な く ネ ー シ ョ ンや 人 種 も 含 む 現 象 を さ す 。
さ て 、 ウ ェー バ ー に と って の エ ス ニシ テ ィ 問 題 と い った 場 合 、 ま ず 考 え ら れ る の は 、 彼 の 人 種 問 題 への 態 度 の 変 化 で
あ る 。 フ ラ イ ブ ル ク 大 学 に 大 学 教 授 と し て の 第 一歩 を し る し た ウ ェー バ ー は 、 一八 九 五 年 、 ﹃
国 民国家 と経済政 策﹄ と
題 し て 教 授 就 任 講 演 を 行 った 。 当 時 、 ド イ ッ帝 国 で は 、 東 エ ル ベ 地 域 ヘポ ー ラ ンド 人 労 働 者 が 多 く 流 入 し 、 こ れ が 政 治
問 題 と な って い た 。 ウ ェー バ ー の講 演 は こ の 問 題 を 論 じ た も の であ った 。
講 演 の 冒 頭 で、 彼 は そ の 目 的 を ﹁異 な った 民 族 の あ い だ に 存 在 す る 、 肉 体 的 お よ び 心 理 的 な 入 種 的 相 違 と いう も の が 、
経 済 上 の生 存 競 争 に お い て 果 た し て い る 役 割 を 、 ひ と つ の実 例 に 則 し て 具 体 的 に 示 す こ と で あ り ま す ﹂ (
ζ芝 Ω H
\♪ Qり・
綬 9 九 頁 ) と し 、 こ の 地 域 で ド イ ツ 民 族 が 豊 か で 文 化 的 水 準 が 高 く 、 ポ ー ラ ン ド 人 が そ う でな い の は ﹁こ の 二 つ の 民
族 は 心 理 上 ・肉 体 上 の 人 種 的 資 質 の点 で そ れ ぞ れ ち が って い る た め に 、 経 済 的 ・社 会 的 な さ ま ざ ま の生 活 条 件 に 対 し て 、
ち が った 適 応 力 を も って い る ﹂ (
ζ♂
<O H
\♪ ω・α劇QO・ 一四 百ハ
) た め だ と し て い る 。 こ の段 階 の ウ ェ! バ ー は 人 種 概 念 の有
効 性 を 無 批 判 に受 け 入 れ て いた。
(
中 村 、 一九 七 七 、 訳 者 解 説 )。 一九 〇 四 年 の ﹁社 会 科 学 と 社 会 政 策 に か か わ る ﹃
客 観 性 ﹄﹂ 論 文 は 、
し か し 、 中 村 も 指 摘 す る よ う に 、 重 い神 経 疾 患 を 経 て 、 新 た な 活 動 を 開 始 し た ウ ェー バ ー は 、 人 種 概 念 の有 効 性 に 疑
問 を 示 す よう に な る
4
人 種 理 論 を ﹁あ ち ゆ る 歴 史 的 出 来 事 は 、 ﹃究 極 に お い て﹄、 先 天 的 な ﹃人 種 的 資 質 ﹄ が 相 互 に 作 用 し 合 った 結 果 で あ る 、
と いう 信 仰 ﹂ と 断 じ 、 マ ルク ス主 義 の唯 物 史 観 と 共 に 、 そ れ を ﹁お よ そ 自 己 批 判 を 没 却 し た 認 識 に 根 絶 や し が た く つき
ま と う 一元 論 的 傾 向 ﹂ (
♂
<い通ω.H①刈・ ⊥
ハ⊥
ハ百ハ
) と し て批 判 し て いる 。 こう し た批 判 は、 ア メ リ カ旅 行 を 挟 ん で書 か れ た
﹃
プ ロテ ス タ ンテ ィ ズ ム の倫 理 と 資 本 主 義 の精 神 ﹄ で 、 ピ ュウ リ タ ニズ ム に 独 特 な 現 世 観 を ﹁﹃
民 族 性 ﹄ を も っ て そ の根
拠 と す る こ と は お よ そ 無 知 を 告 白 す る に 過 ぎ な い﹂ (
幻ω H
}ω.OQH・ = 二 一百ハ
) と 述 べ る ほ ど に 、 顕 著 と な っ て いく 。 さ ら
に 、 自 ら が 創 設 メ ン バ ー で あ った 一九 一〇 年 の ド イ ツ社 会 学 会 第 一回 大 会 で 、 ア ル フ レー ト ・プ レー ツ が 人 種 理 論 に 基
(
中 略 ) 具 体 的 な事 実 が 今 日存 在 す る と い
づ く 報 告 を 行 う と 、 そ れ への 討 論 で、 ア メ リ カ で の白 人 と 黒 人 の 対 立 を 人 種 的 本 能 に 根 ざ す と す る 説 を 退 け 、 ﹁
あ る特
定 の社 会 学 的 経 過 が (
中 略 ) 生 ま れ つき の遺 伝 的 な 素 質 に 還 元 で き る と いう
う こ と に対 し て、 私 は断 固 と し て 異議 を 申 し 立 て る﹂ (
ωω層ω.島 り・二 五 五 頁 ) と 述 べ る に 及 ん で 、 彼 の人 種 概 念 へ の疑
義 は 決 定 的 と な った と いえ よ う 。
以 上 のよ う に 、 ウ ェー バ ー は 人 種 概 念 を 相 対 化 し て い った ゆ し か し 、 そ れ は 彼 が エ ス ニ シ テ ィ 問 題 か ら 自 由 に な った
こ と を 意 味 し な い。 む し ろ 、 そ れ は 彼 に お け る も う 一つ の エ ス ニ シ テ ィ 問 題 で あ る ナ シ ョナ リ ズ ムを 浮 上 さ せ る こ と に
なる。
モ ム ゼ ン に よ れ ば 、 ﹁彼 に と って 、 ﹃
国 民 ﹄ や ド イ ツ国 民国 家 の権 力 的 地 位 が 究 極 的 な 価 値 であ り、 (
中 略 ) こ の究 極
的 な 価 値 に そ れ 以 外 のあ ら ゆ る 政 治 的 な 目 標 を 従 属 さ せ て いた ﹂ (
ζ o目 ヨωΦP 一
㊤週 "ω.㎝H・ 一〇 四 頁 )。 こ の価 値 は 、 彼
の 学 問 が 芝 Φ昌ヰΦぎ Φ津 の要 請 に よ って 、 あ ら ゆ る 価 値 判 断 を 回 避 し た こ と か ら 、 科 学 的 批 判 を 免 れ 、 絶 対 視 さ れ て い
た 。 ウ ェー バ ー は 、 国 家 の構 成 員 を 統 合 す る 契 機 が 、 人 種 の遺 伝 素 質 と いう 客 観 的 要 因 で な いと 見 抜 い た ゆ え に 、 そ の
一
二 頁 ) と 位 置 付 け ら れ る こと にな
求 心 力 を 自 国 の権 力 政 治 的 な 運 命 への 自 覚 的 な 参 加 で あ る ナ シ ョナ リ ズ ム に 求 め た 。 こう し て、 モ ム ゼ ン に お い て 、
﹁彼 は ウ ィ ル ヘ ル ム ニ 世 時 代 の ナ シ ョ ナ リ ズ ム の 代 弁 者 の 一人 ﹂ (ΦσΦ巳 P ω
畳α刈・ =
5
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ 概 念
った。
こ の評 価 は 、 従 来 の り ベ ラ ルな 民 主 主 義 者 ウ ェー バ ー と いう も の と 正 反 対 で あ っ た た め に 、 大 き な 反 響 を 生 ん だ 。 有
力 な 反 論 と し て は デ ー ヴ ィ ド ・ビ ー サ ム の も の が あ る 。 ビ ー サ ム は 、 モ ム ゼ ン が ウ ェー バ ー のナ シ ョナ リ ズ ムを 全 く 非
合 理 的 であ る 、 と し て い る こ と は 不 当 で あ る と す る 。 彼 は 、 ウ ェー バ ー のネ ー シ ョ ン (
国 民 ) 概 念 の 検 討 を 通 し て、 ウ
ェー バ ー に お い て は 、 ネ ー シ ョ ン は ﹁文 化 ﹂ の た め の媒 介 物 で あ り 、 文 化 を 体 現 す る 限 り に お い て 正 当 化 さ れ る 概 念 で
一雪 野 oげob.㎝・第 五 章 )。 つま り 、 ウ ェー バ ー のナ シ ョナ リ ズ ム は 、 国 家 権 力 の 自 己 目 的 的 な 拡 張 を
あ った と す る 。 そ の 意 味 で 、 ネ ー シ ョ ン の 集 合 体 と し て の国 家 が 行 使 す る 権 力 も 文 化 に よ って 制 約 さ れ る 限 定 的 な も の
であ る (
UdΦΦ讐 鋤β
肯 定 す る よ う な 非 合 理 な も の で は な い と の 反 論 であ る 。
以 上 の よ う に 、 ウ ェー バ ー に お け る エ ス ニシ テ ィ 問 題 は 、 彼 の 現 実 政 治 と の関 わ り に お け る ナ シ ョナ リ ズ ム に焦 点 が
お か れ て き た 。 し か し 、 佐 藤 成 基 の言 う よ う に 、 一方 で 、 彼 の ネ ー シ ョ ン や エ ス ニ ック 集 団 へ の社 会 学 的 分 析 は ]般 に
軽 視 さ れ る 傾 向 が 強 か った (
佐 藤 、 一九 九 八 、 五 二 頁 )。 本 来 、 こう し た 問 題 は 、 彼 の 政 治 的 立 場 や 政 治 評 論 ・時 論 だ
け で な く 、 彼 の社 会 学 的 研 究 も 視 野 に いれ 、 総 合 的 に論 じ ら れ る べ き で あ ろ う 。 そ の た め に は 、 従 来 軽 視 さ れ が ち で あ
った 社 会 学 的 研 究 を 検 討 す る 必 要 が あ る 。 そ の意 味 で、 次 節 以 下 で は 、 彼 の エ ス ニ ッ ク 集 団 に 対 す る 分 析 を 内 在 的 に 検
﹁エ ス ニ ッ ク な ゲ マ イ ン シ ャ フ ト の 諸 関 係 ﹂
討 す る こ と にす る 。
一一
ウ ェー バ ー が 明 示 的 に エ ス ニシ テ ィ に 関 連 す る 問 題 を 扱 った 論 稿 と し て は 、 ﹃経 済 と 社 会 ﹄ (
第 五 版 ) の第 二 部 第 四 章
(2 )
﹁エ ス ニ ッ ク な ゲ マ イ ン シ ャ フ ト の 諸 関 係 ﹂ が あ る 。 し か し 、 周 知 の よ う に 、 ﹃経 済 と 社 会 ﹄ は ウ ェー バ ー の 死 後 、 妻 の
マ リ ア ン ネ が 編 集 し 、 ﹁著 者 畢 生 の 主 著 ﹂ と 銘 打 っ て 出 版 し た も の で あ る が 、 そ の 編 集 方 針 に 多 く の 疑 義 が 提 出 さ れ て
6
(↓Φ昌び霊 oぎ 一㊤ミ ) と シ ュ ル フ タ ー
(
ωo巨 9 窪 Φお H㊤申 ) な ど の 論 争 が あ っ た 。
い る 。 テ キ ス ト と し て の 信 愚 性 、 二 部 あ る い は 三 部 構 成 の 適 切 性 、 ﹃経 済 と 社 会 ﹄ が ウ ェ ー バ ー の 主 著 た り 得 る か 否 か
を 巡 っ て、 ド イ ツ で は 、 テ ンブ ル ッ ク
﹃経 済 と 社 会 ﹄ の
﹁テ キ ス ト ・ク リ テ ィ ー
日 本 で は 、 折 原 浩 が 、 論 稿 中 の ウ ェー バ ー 自 身 に よ る 前 後 参 照 指 示 や 論 理 構 成 を 手 掛 か り に 、 現 行
∼ = 二年 草 稿 ﹂ に 再 構 成 す る た め に 、 緻 密 な
(折 原 、 一九 八 入 以 降 )。 そ の 作 業 の 一環 と し て 、 折 原 は こ の ﹁エ ス ニ ッ ク な ゲ マ イ ン シ ャ フ ト の
第 二 部 を ウ ェー バ ー が 逝 去 時 に 残 し た ﹁一九 =
ク﹂ を 継続 し て いる
一頁 ) と 述 べ て い る 。 本 節 で は 、 こ の 折 原 の 業 績 に 学 び な が ら 、 ﹁エ ス ニ ッ ク な ゲ マイ ン シ ャ フ ト の 諸 関 係 ﹂ を 検
諸 関 係 ﹂ を 検 討 し 、 一定 の 改 訂 を 加 え れ ば 、 こ の 論 稿 が ﹁信 愚 性 あ る 一単 位 と し て 認 証 さ れ よ う ﹂ (折 原 、 一九 九 七 、
=
討 す る こと にす る 。
現 行 の ﹁エ ス ニ ッ ク な ゲ マ イ ン シ ャ フ ト の 諸 関 係 ﹂ の テ キ ス ト は 、 編 集 者 の ヨ ハネ ス ・ヴ ィ ン ケ ル マ ン に よ っ て 四 つ
(3 )
の節 に 分 け ら れ て い る 。 し か し 、 折 原 の検 討 に よ れ ば 、 こ の 節 分 け は 適 切 で は な く 、 五 つ の節 か ら な る と さ れ て い る 。
入 種 概 念 の相 対 化
[
芝 ○}ω.Nω心ーbOω㎝.←ハ⊥ハ∼ ⊥ハ八 頁 ]
こ こ で は 、 折 原 の節 立 て に 従 っ て 、 そ の内 容 を 紹 介 す る こ と に す る 。
第 =即
(4 )
ウ ェ ー バ ー は 、 こ の 論 稿 を 人 種 概 念 の 検 討 か ら 始 め る 。 こ の 場 合 、 彼 は 、 ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 の 契 機 と いう 観 点 か
ら 、 人 種概 念 を 検 討 し て いる。
同 じ 遺 伝 素 質 を 共 有 す る と いう 意 味 で の 人 種 所 属 だ け で は 、 ゲ マイ ン シ ャ フ ト は 形 成 さ れ な い。 ﹁
あ る 人 種 への所 属
が ひ と の主 観 に お い て 共 通 の特 徴 だ と 感 得 さ れ る 時 に の み﹂、 人 種 所 属 は ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 の契 機 と な る 。 そ の際 、
主 観 的 感 得 は、 外 見 上 の ハビト ゥ ス (
容 姿 ) の異 な る 者 への 軽 蔑 や 畏 怖 と いう 形 を と る 。 つま り 、 人 種 間 の関 係 と し て
は 、 ﹁反 発 が 第 一次 的 で 正 常 な 姿 ﹂ で あ る 。 し か し 、 こ の 反 発 は 単 に 遺 伝 素 質 に 基 づ く ハ ビ ト ゥ ス だ け で は な く 、 文 化
7
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ概 念
や 慣 習 に よ る ハビ ト ゥ ス の相 違 に よ る の が 通 例 で あ る 。
こ こ で 、 ウ ェー バ ! は 一つ の思 考 実 験 を 提 案 す る 。 も し 、 遺 伝 素 質 と し て の入 種 の 相 違 が ﹁原 生 的 に ﹂、 折 原 の 用 語
を 使 え ば 、 ﹁自 然 必 然 的 に ﹂ 人 種 間 の反 発 を 引 き 起 こ す と す れ ば 、 そ れ は 人 種 間 の 性 的 交 流 に 反 映 す る は ず で あ る 。 し
か し 、 そ の仮 説 は 、 例 え ば ア メ リ カ 合 衆 国 で の数 百 万 の混 血 児 の存 在 に よ っ て 反 証 さ れ る 。 当 時 、 白 人 黒 人 両 方 か ら 主
張 さ れ て い た 人 種 間 の 性 的 交 流 の拒 否 は 、 奴 隷 解 放 と 共 に 芽 生 え た 要 望 の 産 物 で あ り 、 ﹁社 会 的 に 制 約 さ れ た こ と で あ
る ﹂。 一般 的 に 、 あ る 集 団 の閉 鎖 は ﹁社 会 的 権 力 や 名 誉 を 独 占 し よ う と す る 傾 向 ﹂ に よ る の であ り 、 ﹁族 内 婚 ﹂ や ﹁純 粋
に 培 養 さ れ た 人 類 学 的 型 ﹂ は 、 そ の傾 向 の ﹁第 二 次 的 産 物 ﹂ で あ る 。
ア メ リ カ で、 イ ンデ ィ ア ン と の 混 血 児 よ り も 黒 人 と の混 血 児 に 、 白 人 が 寛 容 で な い の は 、 黒 人 が ﹁奴 隷 民 族 で あ った
と いう 思 い出 ﹂ に よ る 。 つま り 、 通 婚 上 の阻 害 要 因 と し て は 、 人 類 学 上 の違 い よ り も 、 身 分 的 な 違 い、 後 天 的 に 獲 得 さ
れ た 違 い、 ﹁教 養 ﹂ の違 い の ほ う が は る か に 強 力 に作 用 す る 。
こ の よ う に、 ウ ェー バ ー は 、 人 種 概 念 が 人 々 の主 観 的 感 得 と いう フ ィ ル タ ー を 通 す こ と に よ って 、 具 体 的 に は 身 分 な
﹁エ ス ニ ック 集 団 ﹂ 概 念 の構 成
[
芝 ρ ω邑
卜。ω甲 卜。ω8 六 入 ∼ 七 一頁 ]
ど の社 会 的 規 定 に よ って の み 社 会 形 成 の 源 泉 の 一つと な り 得 る こ と を 示 し 、 人 種 概 念 を 相 対 化 し て い る 。
第 二節
こ こ で は 、 集 団 間 の相 違 が 人 種 的 遺 伝 素 質 に よ る か 伝 統 に よ る か と いう 、 こ れ ま で の議 論 は 重 要 度 が 低 い と さ れ 、 そ
の相 違 が 集 団 間 の 反 発 や 吸 引 と いう 関 係 に 及 ぼ す 作 用 が 主 題 と さ れ る 。 相 違 は 、 異 な る者 へ の反 発 と 軽 蔑 、 同 じ 者 への
共 属 意 識 を生 む 。
ウ ェー バ ー は 、 こ こ で 相 違 が 集 団 内 に 及 ぼ す 作 用 を 論 じ る 。 他 集 団 と の相 違 は 、 例 え ば 、 人 々 が 慣 れ 親 し む こ と で 維
持 さ れ て い る 行 為 で あ る 習 俗 の違 い に よ って 意 識 さ れ る が 、 こ の意 識 は 集 団 内 に 共 属 意 識 を 生 み 、 そ れ が ゲ マイ ン シ ャ
8
フト 形 成 の 担 い 手 と な る 。 習 俗 が 喚 起 し た 共 属 意 識 は 同 じ ﹁習 俗 の 担 い手 に 特 有 な ﹃
名 誉 ﹄ と ﹃品 位 ﹄ の感 情 を 供 給 す
る ﹂。 さ ら に は 、 そ の 過 程 で、 習 俗 を 生 み 出 し た 本 来 の 動 機 は 忘 れ ら れ 、 習 俗 が 、 同 じ メ ン バ ー の 是 認 や 非 難 に 保 障 さ
れ る こ と で 強 制 力 を 持 つ習 律 と な る 。 一方 で 、 こ のよ う な 習 俗 形 成 的 な プ ロセ ス は 、 人 類 学 的 な 型 の 淘 汰 つま り 培 養 を
生 み出 す 過 程 で も あ る 。
し か し 、 集 団 間 の反 発 や 吸 引 の要 因 は 、 人 種 的 遺 伝 素 質 や 伝 統 に 限 ら れ な い。 例 え ば 、 植 民 地 の 原 住 民 に 人 種 的 に も
伝 統 的 に も 溶 け 込 ん で い て も 、 本 国 と の 同 類 意 識 が 残 る 場 合 が あ る。 こ こ に 作 用 し て いる の は 政 治 的 必 要 や 経 済 的 必 要
(ハビ ト ゥ ス) も し く は 習 俗 の 類 似 に 基 づ い て 、 あ る い は 両 方 の 類 似 に 基
で あ る 。 特 に 、 こ の種 の意 識 は 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フト の 形 成 に 重 要 な 結 果 を も た ら す 。
エ ス ニ ック 集 団 と いう の は 、 ﹁外 見 的 容 姿
づ い て 、 ま た あ る い は 植 民 や 移 住 の思 い出 に 基 づ い て 、 わ れ ら は 血 統 を 同 じ く す る 、 と いう 一つ の 主 観 的 信 念 を 宿 す 人
(
信 仰 さ れ た ) ﹃共 属 性 ﹄ に の み そ の 本 質 が あ る ﹂。
いわ ば 、 こ こ で ウ ェー バ ー
間 集 団 が これ であ る。 (
中 略 ) し た が って 、 血 の 共 通 性 が 客 観 的 に 存 在 し よ う が 存 在 し ま い が 、 問 題 で は な い。 ﹃エ ス ニ
ック ﹄ な 共 属 性 は 、 ま さ し く そ れ 自 体
エ ス ニ ッ ク な 共 属 性 と ゲ マイ ン シ ャ フト 形 成
[
芝 ρ ω﹄ ω宇 b。蔭ρ 七 一∼ 七 五 頁 ]
は 、 一度 相 対 化 し た 人 種 概 念 を エ ス ニ ック 集 団 の概 念 に 鋳 直 し た と いえ よ う 。 こ の 点 に つ い て は 後 に 論 じ な け れ ば な ら
な い。
第 三節
エ ス ニ ック な 共 属 性 は ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 の契 機 と な る が 、 そ の反 面 、 と く に 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト は エ ス ニ ッ
ク な 共 属 性 の信 念 を 呼 び 覚 ま す 。 そ の意 味 で 、 こ の信 念 は ﹁﹃人 為 的 ﹄ な 性 質 ﹂ を 持 つ。 こ れ は 一般 的 に 、 本 来 は 合 理
的 な ゲ ゼ ル シ ャ フト の形 成 が 、 往 々 に し て 、 人 格 的 な ゲ マイ ン シ ャ フト 関 係 と いう 形 を と る こ と に 対 応 し て いる 。
エ ス ニ ック な 共 属 性 の信 念 は ﹁エ ス ニ ック な 名 誉 ﹂ への 信 念 に 通 じ る 。 こ の信 念 は 、 身 分 的 名 誉 信 念 と 類 似 し て いる
9
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ 概 念
が、 ﹁
主 観 的 に 共 通 の 血 統 を 構 成 す る各 人 が 、 す べ て 持 ち う る 名 誉 ﹂ と いう 点 で 、 身 分 的 名 誉 信 念 と 異 な る 大 衆 的 名 誉
で あ る 。 こ れ は 、 エ ス ニ ック な 対 立 の背 後 に あ る 選 民 思 想 と な る 。
エ ス ニ ック な 相 違 を 構 成 す る も の と し て は 、 言 語 、 宗 教 、 政 治 的 運 命 の共 通 性 と 、 外 的 な 容 姿 と 日 常 の 生 活 態 度 と し
て の 習 俗 が あ る 。 移 住 や 拡 張 の 結 果 と し て 、 いく つか の 人 間 集 団 が 近 接 す る と 、 生 活 態 度 な ど の相 違 が 、 ﹁双 方 の側 で 、
客 観 的 な 事 実 と は ま った く 無 関 係 に 、 ﹃
血 の違 い﹄ の 観 念 を 目 醒 ま す の で あ る ﹂。
こ こ で は 、 エ ス ニ ック な 共 属 性 の信 念 の 人 為 性 、 そ れ が名 誉 心 を 媒 介 に し て 選 民 思 想 に つな が る 経 緯 と 、 エ ス ニ ック
エス ニックな ゲ マイ ンシ ャ フト とし て の部族 (
シ ュタ ム)・民族 (
フ ォ ルク) [
≦ ρ ψ 卜。蔭O幽らP 七五 ∼七 入頁 ]
な 共 属 性 の構 成 要 素 と し て言 語 、 宗 教 、 政 治 的 運 命 、 容 姿、 習 俗 があ げ ら れ て いる 。
第 四節
エ ス ニ ック な 契 機 が ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 に ど の 程 度 寄 与 す る か は 、 個 別 的 に も 一般 的 に も 規 定 困 難 で あ る 。 そ れ は 、
エ ス ニ ック な ゲ マイ ン シ ャ フト 行 為 に 基 づ く で あ ろ う ﹁支 族 ﹂ ﹁
部 族 ﹂ ﹁民 族 ﹂ の 概 念 が 、 一義 的 に 規 定 さ れ な い こ と に
関 連 し て い る 。 こ れ ら の表 現 が 使 用 さ れ る 時 に は 、 現 存 の 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト 、 過 去 の政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト の
思 い出 、 言 語 も し く は 方 言 の ゲ マイ ン シ ャ フト 、 あ る い は 祭 祀 ゲ マイ ン シ ャ フ ト が 念 頭 に あ る 。 こ と に歴 史 の 全 過 程 は 、
政 治 的 な ゲ マイ ン シ ャ フ ト 行 為 が 血 縁 ゲ マイ ン シ ャ フ ト を 極 め て 容 易 に 生 み 出 し て き た こ と を 示 し て い る 。 特 に ﹁部
族 ﹂ は 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フト に よ る 人 工 の産 物 であ り 、 部 族 意 識 は ﹁第 一次 的 に 共 通 の政 治 的 運 命 に制 約 さ れ た も の
で あ っ て ﹂、 血 統 へ の 信 念 な ど の共 属 感 情 は 第 二 次 的 結 果 で あ る 。 つま り ﹁部 族 ﹂ や ﹁民 族 ﹂ な ど の多 義 的 概 念 の 背 後
に は 、 政 治 的 行 為 へ の意 志 が 潜 ん で い る 。
エ ス ニ ッ ク な ゲ マイ ン シ ャ フ ト 行 為 に は 、 様 々 な 諸 現 象 が 混 在 し て いる 。 素 質 や 伝 統 に よ る 習 俗 の主 観 的 な 作 用 、 習
俗 の多 彩 な 内 容 が 個 々 に も た ら す 影 響 、 言 語 や 宗 教 や 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト が 習 俗 形 成 に 及 ぼ す 反 作 用 、 そ れ ら が 集
10
団 間 の 吸 引 や 反 発 と い った 関 係 や 血 縁 信 念 を 喚 起 す る 度 合 い、 そ の 信 念 が 行 為 一般 や 性 的 交 流 な ど に も た ら す 結 果 な ど
で あ る 。 こ れ ら が 個 別 に 究 明 さ れ れ ば 、 ﹁﹃エ ス ニ ッ ク な ﹄ と いう 集 合 概 念 は 、 ま る ご と 捨 て ら れ る に 違 い な い。 (
中略)
し か し 、 わ れ わ れ は 、 社 会 学 そ れ 自 体 の た め に 社 会 学 に 携 わ る も の で は な い﹂ の で、 統 一的 に 見 え る 現 象 の背 後 に あ る
問 題 を 提 示 す る こ と で 満 足 し な け れ ば な ら な い。
[
芝 ρ ω﹄ お 山 ね .七 八 ー 八 一頁 ]
こ の 節 で は 、 エ ス ニ ック 集 団 と し て の 部 族 ・民 族 形 成 に お け る 政 治 的 契 機 の優 越 と 、 エ ス ニ ック な ゲ マイ ン シ ャ フ ト
﹁
国 民 ﹂ 概 念 の批 判 的 検 討
行 為 の多 様 な 内 容 が 確 認 さ れ て い る 。
第五節
あ る 程 度 エ ス ニ ック な ゲ マイ ン シ ャ フ ト の 概 念 と 同 じ で あ る ﹁
国 民﹂ (
ネ ー シ ョ ン) 概 念 に は 、 ﹁民 族 ﹂ と 同 様 に 、 血
統 信 念 と いう 観 念 が 含 ま れ て い る 。 し か し 、 国 民 概 念 に と って 同 一の 血 統 は 不 可 欠 の条 件 で は な い。 例 え ば 、 セ ル ビ ア
人 と ク ロア チ ア 人 は 血 統 的 に は 近 い が 、 宗 教 信 仰 が 異 な る た め に 、 国 民 と し て は 別 であ る 。 ま た 、 今 日 の国 民 国 家 は 通
常 、 言 語 の 一体 性 を 土 台 と す る が 、 ア イ ル ラ ンド 人 、 スイ ス 人 は 自 身 の 言 語 と 同 じ 名 称 の ﹁
国 民 ﹂ で は な い。 特 に 、 ド
イ ツ語 を 話 す ア ルザ ス 人 は 、 血 統 や 言 語 を 異 に す る フ ラ ン ス 人 と 共 通 の 国 民 感 情 を 持 って いる 。 そ れ は 、 フ ラ ン ス と 共
に 封 建 制 を 打 破 し た と いう ﹁共 通 の政 治 的 運 命 ﹂ と 文 化 の部 分 的 共 通 性 の た め で あ る 。 さ ら に は 、 上 部 シ ュ レー ジ ェ ン
の ポ ー ラ ンド 人 や バ ルト 海 沿 岸 のド イ ツ 人 に は 、 近 代 的 意 味 で の国 民 感 情 は 存 在 し な い 。
ま た 、 ﹁国 民 ﹂ と いう 名 称 の適 用 が た め ら わ れ る も の と し て 、 ス イ ス 人 、 ベ ルギ ー 人 な ど が あ る 。 こ れ は 、 国 土 や 人
口 の少 な さ の た め で な く 、 彼 ら の と って い る ﹁政 治 的 な ﹃中 立 ﹄﹂ つま り ﹁﹃権 力 ﹄ の意 識 的 な 放 棄 ﹂ が 、 自 然 に そ う し
た 疑 念 を 沸 か せ て い る の で あ る 。 も ち ろ ん ス イ ス人 に は 強 い共 属 感 情 が あ る が 、 そ れ は 共 通 の ﹁習 俗 ﹂ に 基 づ い て お り 、
そ の習 俗 は 大 国 ド イ ツ の隣 国 と いう 政 治 上 の位 置 に よ って い る 。 そ れ は フ ラ ン ス系 カ ナ ダ 人 が 、 隣 国 ア メ リ カ へ の反 感
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ 概 念
11
か ら 、 カ ナ ダ への 帰 属 感 を 持 っ て い る の と 同 じ であ る 。
﹁国 民 ﹂ 概 念 を 問 題 に す る 時 、 我 々 の念 頭 に は 、 常 に 政 治 権 力 と の 関 係 が あ る 。 そ れ ゆ え 、 ﹁国 民 的 ﹂ と いう こ と に 統
一性 を 与 え る の は ﹁一個 の特 有 な パ ト ス で あ る ﹂。 そ れ は ﹁言 語 、 信 仰 、 習 俗 、 運 命 な ど の ゲ マイ ン シ ャ フ ト を 介 し て
結 ば れ た あ る 人 間 集 団 の内 部 で 、 こ の 集 団 独 自 の、 既 存 の、 あ る い は 熱 望 の 対 象 と し て の、 政 治 的 権 力 組 織 体 の 想 念 と
結 び つけ ら れ る よ う な パ ト ス で あ る ﹂。 こ の権 力 への 自 負 や 憧 憬 が 、 今 日 の ハ ン ガ リ ー 人 や チ ェ コ人 や ギ リ シ ャ 人 に 見
ら れ る よ う に 、 小 さ な ゲ マイ ン シ ャ フ ト へ拡 大 す る こ と が あ る 。 こ れ ら の例 が 示 す こ と は 、 ﹁国 民 的 ﹂ 共 属 感 情 は 一義
(5 )
的 で な く 、 ﹁実 に 多 く の 源 泉 か ち 養 分 を 吸 い 取 り う る こ と で あ る ﹂。 そ の 源 泉 と し て は 、 ﹁共 通 の 政 治 上 の 思 い出 、 共 通
の 信 仰 、 ま た 言 語 の 共 通 性 が あ り 、 当 然 、 人 種 的 に 制 約 さ れ た 容 姿 も あ る ﹂。
こ こ で は 、 ﹁国 民 ﹂ 感 情 の構 成 要 素 の多 様 性 が 確 認 さ れ て い る が 、 特 に 政 治 的 運 命 の 共 通 性 と 権 力 へ の 指 向 性 が 強 調
エ ス ニ ック 集 団 と 人 種 概 念
さ れ て いる。
三
以 上 の ﹁エ ス ニ ッ ク な ゲ マイ ン シ ャ フ ト の 諸 関 係 ﹂ と い う 論 稿 は 、 折 原 の 言 に よ れ ば 、 ﹁試 論 的 性 格 を 色 濃 く 帯 び て ﹂
(
折 原 、 一九 九 七 、 一 一 一頁 ) お り 、 完 成 し た も の と は い い が た い 。 し か し 、 六 五 編 も の エ ス ニ シ テ ィ 関 連 の 文 献 を 検
討 し た イ サ ジ フ が 、 ﹁す べ て の エ ス ニ シ テ ィ の 主 観 的 定 義 の な か で も っ と も 興 味 深 い の は 、 マ ッ ク ス ・ウ ェー バ ー の も
の であ る﹂ (
Hω餌冒≦ "一零 ♪ O﹂ 一①・入 一
二頁 ) と 述 べ る ほ ど に 、 ウ ェー バ ー は エ ス ニ シ テ ィ 研 究 に 大 き な 影 響 力 を 及 ぼ し て
﹂ は 、 内 容 的 に 二 つ の 部 分 に 分 け ら れ る 。 前 半 は 先 に 紹 介 し た 内 の 第 一節
い る 。 そ こ で 以 下 で は 、 先 の紹 介 を 踏 ま え て 、 ウ ェー バ ー の エ ス ニシ テ ィ 研 究 の特 徴 と そ の現 在 的 意 義 を 論 じ て み た い。
﹁エ ス ニ ッ ク な ゲ マイ ン シ ャ フ ト の 諸 関 係
と 第 二 節 で、 エ ス ニ ック 集 団 の定 義 を 導 き 出 す た め の 人 種 概 念 の相 対 化 を 主 な 内 容 と し て い る 。 後 半 は 第 三 節 か ら 最 後
12
ま で で あ り 、 エ ス ニ ック 集 団 を 構 成 す る 様 々 な 要 素 を 検 討 す る 中 で、 政 治 的 要 素 の重 要 性 が 強 調 さ れ て い る 。 そ こ で、
以 下 で は 、 ウ ェー バ ー に よ る 人 種 概 念 の相 対 化 の意 味 、 政 治 的 要 素 と エ ス ニシ テ ィ の関 連 の 二 つ の 点 に 焦 点 を 当 て て 、
論 じ て み た い。
ウ ェー バ ー の エ ス ニシ テ ィ 研 究 の特 徴 は 、 そ の タ イ ト ル に あ る ﹁諸 関 係 ﹂ と いう 用 語 に現 れ て い る 。 彼 は 、 エ ス ニシ
テ ィ を 固 定 し た 実 在 と し て で は な く 、 変 化 し う る 関 係 と いう 視 点 か ら 検 討 し て い る 。
エ ス ニ シ テ ィ を 分 析 す る 場 合 、 通 常 、 二 つ の 方 法 が あ る 。 原 初 的 ア プ ロー チ 降 冒 霞 島 巴 ob胃 o蝉9 と 動 員 主 義 的 ア
プ ロー チ ヨ oσ葭 N鉾 ご巳 磐 碧 寓 o餌oげ が そ れ であ る 。 前 者 は 伝 統 的 な 考 え 方 と い っ て よ く 、 エ ス ニシ テ ィ の 本 質 を 人 と
人 を 繋 ぐ 原 初 的 絆 と と ら え 、 エ ス ニ ック ・ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 人 間 の本 質 的 要 件 と す る 。 いわ ば 、 人 間 に と っ て、 エ ス
ニ ック 集 団 へ の所 属 は 本 能 で あ り 、 外 的 状 況 に よ って 変 化 す る こ と のな い ﹁所 与 ﹂ であ り ﹁
宿 命 ﹂ であ る。 そ れ は ア イ
デ ン テ ィ テ ィ や 信 念 に関 わ る 問 題 を 解 決 す る と いう 意 味 で表 出 的 役 割 を 果 た す 。 ま た 、 変 わ る こ と な く 受 け 継 が れ て き
た 人 種 、 共 通 の祖 先 信 仰 、 宗 教 、 言 語 な ど で 、 エ ス ニ ック 集 団 を 客 観 的 に 定 義 し う る と す る 。 代 表 的 な 論 者 に 、 E ・シ
ルズ (
ω匡 一
ρ 一Φ零 )、 C ・ギ ア ツ (
OΦΦ昌押 一Φ刈ω)、 H ・ア イ ザ ッ ク ス (
H
ω降。田oρ 一㊤誤 ) が い る 。
他 方 、 動 員 主 義 的 ア プ ロー チ は 、 エ ス ニ ック 集 団 を 多 様 な 利 益 を 追 及 す る た め に 組 織 さ れ た 利 益 集 団 と し て と ら え る 。
こ れ は 比 較 的 最 近 注 目 さ れ て き た 方 法 で あ る 。 エ ス ニシ テ ィ は 、 エ ス ニ ック 集 団 が 利 益 を 獲 得 で き る よ う に 人 々 を 動 員
す る と いう 手 段 的 役 割 を 果 た す 。 換 言 す れ ば 、 エ ス ニシ テ ィ は 集 団 が 特 定 の 状 況 の中 で合 理 的 に 選 択 し た 人 為 的 な も の
(
切費 什
戸 一㊤$ ) が い る 。 彼 は 客 観 的 な 文 化 内 容 で は な く 、 集 団 成 員 が 内 外 を 主 観 的 に 区 別
で あ り 、 状 況 に よ っ て変 化 す る 。 そ の た め に 、 こ の立 場 で は 、 エ ス ニ ッ ク 集 団 を 成 員 の主 観 的 意 識 に よ って 定 義 す る 。
代 表 者 と し て は F ・バ ルト
す る 境 界 過 程 に 注 目 し 、 エ ス ニ ック 集 団 を 動 的 に 把 握 し よ う と し た 。 ナ シ ョナ リ ズ ム 研 究 の 関 連 で いえ ば 、 ネ ー シ ョ ン
を 近 代 化 ・工 業 化 の 産 物 と し た A ・ゲ ル ナ ー (
○Φぎ Φき お 。。ω)、 近 代 の印 刷 資 本 主 義 が 直 接 面 識 の な い 人 々 の 間 に ﹁想
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ 概 念
13
像 の 共 同 体 L であ る ネ ー シ ョ ン を 生 む 契 機 と な った と す る B ・ア ンダ ー ソ ン (
﹀巳 興 ωo戸 H㊤り一) が い る 。 両 ア プ ロー チ
の 対 立 は 、 所 与 性 と 人 為 性 、 表 出 的 役 割 と 手 段 的 役 割 、 客 観 的 定 義 と 主 観 的 定 義 、 歴 史 性 と 近 代 性 の対 立 と 考 え る こ と
が でき る。
ウ ェー バ ー が 後 者 の 立 場 に 近 い こ と は 、 彼 が 、 血 の 客 観 的 な 共 通 性 を 問 題 と せ ず 、 同 一血 統 で あ る と の ﹁
主 観的 信
念 ﹂ に よ って エ ス ニ ック 集 団 を 定 義 し て い る こ と か ら 明 か で あ る 。 ま た 、 そ の主 観 的 信 念 に 基 づ く 定 義 を 導 き 出 す た め
に 、 そ の論 稿 を 人 種 概 念 の相 対 化 か ら 始 め て い る と いえ る 。 し か し 、 彼 の 人 種 概 念 の検 討 は 微 妙 な ニ ュア ン スを 帯 び て
お り 、 そ の こ と が 、 彼 の 二 つ の ア プ ロー チ と の関 連 を 複 雑 な も の に し て い る 。 こ の点 に 着 目 し て 、 ウ ェー バ ー の人 種 概
念 の 相 対 化 を 検 討 し て み た い。
ウ ェー バ ー に よ る 人 種 概 念 の 相 対 化 は 、 ﹁客 観 性 ﹂ 論 文 や 社 会 学 会 の 討 論 に あ る よ う に 、 す べ て の 社 会 現 象 を 遺 伝 的
素 質 と し て の 人 種 に 還 元 す る 一元 論 的 傾 向 を 否 定 し た も の で 、 人 種 概 念 の 全 面 的 否 定 で は な い。 そ れ は 、 彼 が 、 そ の論
稿 の 最 後 に い た っ て な お 、 共 属 感 情 の源 泉 と し て 政 治 的 思 い出 や 信 仰 や 言 語 の共 通 性 と と も に ﹁人 種 的 に 制 約 さ れ た 容
姿 ﹂ を あ げ て いる こと から も 明 か であ る。
彼 の 人 種 概 念 の相 対 化 は 三 つ の側 面 を 持 っ て い る 。 第 一は 、 共 属 意 識 と し て の 人 種 概 念 で あ る 。 遺 伝 的 素 質 の共 有 と
いう 意 味 で の 人 種 への 所 属 は 、 そ の ま ま で は 集 団 を 形 成 す る 社 会 的 行 為 の 源 泉 に は な り 得 な い。 そ れ が 社 会 的 行 為 の 源
泉 に な る の は 、 ﹁ひ と の主 観 に お い て 共 通 の 特 徴 だ と 感 得 さ れ る 時 の み ﹂ であ る 。 つま り 、 客 観 的 な 人 種 所 属 で は な く 、
し ば し ば そ れ を 基 礎 に す る 同 じ 人 種 の 一貝 であ る と いう 人 種 への 共 属 意 識 と な って 始 め て、 人 種 概 念 は 社 会 的 行 為 の 源
泉 と な る の であ る 。 客 観 的 な 人 種 所 属 は 、 人 々 の 間 で 主 観 的 な 人 種 への 共 属 意 識 と な る こ と で の み 、 集 団 形 成 に 意 味 を
(6 )
も つの であ る。
第 二 は、 先 の こと と 関 連 し て、 人 種 概 念 が社 会 的 に作 用す る た め に は、 社 会 的 に構 成 さ れ ねば な ら な い こと であ る。
14
つま り 社 会 的 構 成 概 念 と し て の人 種 概 念 で あ る 。 ウ ェー バ ー は 、 当 時 の ア メ リ カ で の、 黒 人 と 白 人 の 双 方 か ら 出 て いた
両 人 種 間 の結 婚 忌 避 の要 求 を 奴 隷 解 放 に よ っ て 芽 生 え た 要 望 の産 物 と し 、 白 人 が 、 イ ンデ ィ ア ンよ り 黒 人 と の 混 血 児 を
嫌 悪 す る の は 、 黒 人 が ﹁奴 隷 民 族 で あ った と いう 思 い出 ﹂ に よ る と し て い る 。 黒 人 な ど の 人 種 概 念 は 社 会 的 に ど の よ う
に 構 成 さ れ る か で、 そ の位 置 付 け が 決 ま る と いう こ と に な る 。 こ れ は 、 遺 伝 的 素 質 の 共 有 と し て の 人 種 が 、 社 会 的 権 力
や 名 誉 の 独 占 と いう 契 機 に よ って 集 団 が 閉 鎖 さ れ る こ と で 、 培 養 さ れ る こ と も 意 味 す る 。 す な わ ち 、 人 種 は 社 会 関 係 と
し て の 人 種 間 関 係 の 原 因 と いう よ り 、 そ の ﹁
第 二 次 的 産 物 ﹂ つま り 結 果 の 側 面 を 持 つ の であ る 。 ウ ェ! バ ー に お い て 、
人 種 概 念 は社 会 的 構 成 概念 であ り 、 社 会 的 な結 果 でも あ る。
第 三 は 、 いわ ば ア イ デ ンテ ィ テ ィ 形 成 の契 機 と し て の人 種 概 念 であ る 。 以 上 の よ う に 、 ウ ェー バ ー は 人 種 概 念 の社 会
的 制 約 を 強 調 し て い る 。 し か し 、 そ れ で は 何 故 、 彼 は ﹁わ れ ら は 血 統 を 同 じ く す る 、 と いう 一つ の主 観 的 信 念 ﹂ と いう
人 種 に 関 連 す る 要 素 を 、 エ ス ニ ッ ク 集 団 の中 核 にす え た の か 、 と いう 疑 問 が 残 る 。 彼 は 、 人 種 間 の 関 係 は ﹁反 発 ﹂ が 正
常 な 姿 と し て い る 。 こ の 反 発 を 呼 び 起 こす の は 人 種 間 に 見 ら れ る 相 違 と 政 治 ・経 済 的 必 要 で あ る 。 人 種 間 の相 違 は 外 見
(
ヱ
上 の容 姿 (ハビ ト ゥ ス) と し て 知 覚 さ れ 、 人 種 的 遺 伝 素 質 と 生 活 習 慣 と し て の ﹁習 俗 ﹂ を 内 容 と す る 。 こ れ ち は 、 集 団
内 に 共 属 意 識 を 呼 び 起 こ し 、 人 々 の間 に 特 有 の ﹁
名 誉 ﹂ と ﹁品 位 ﹂ の感 情 を 供 給 す る と さ れ て い る 。
こ こ か ら 伺 え る の は 、 ウ ェー バ ー が 人 種 概 念 の 社 会 性 の中 に 、 ﹁﹃
名誉 ﹄ と ﹃
品 位 ﹄ の感 情 ﹂ と いう ア イ デ ン テ ィ テ ィ
に 関 わ る 要 素 を 見 て い る こ と で あ る 。 い わ ば 、 彼 に よ る 人 種 概 念 の相 対 化 は 、 単 に 特 定 の利 益 を 追 及 す る 手 段 と いう 動
員 主 義 的 ア プ ロー チ だ け で は な く 、 人 々 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ と いう 表 出 的 問 題 に 関 わ る 原 初 的 ア プ ロー チ の立 場 か ら も
さ れ て い る の で あ る 。 こ の点 を よ り 明 確 に す る に は 、 彼 の論 稿 の後 半 部 分 で 展 開 さ れ て い る 政 治 的 要 素 と エ ス ニシ テ ィ
の関 連 を 明 か に し な け れ ば な ら な い。
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ概 念
15
四
エ ス =シ テ ィ と 政 治
ウ ェー バ に よ れ ば 、 エ ス ニ ッ ク な 共 属 性 と し て の エ ス ニシ テ ィ は 様 々 な ゲ マイ ン シ ャ フト を 形 成 す る 契 機 で あ る 。 そ
の 反 面 、 ゲ マイ ン シ ャ フ ト と く に 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト は エ ス ニ ック な 共 属 性 へ の信 念 を 呼 び 覚 ま す 。 いわ ば 両 者 は
相 互 作 用 関 係 に あ る が 、 ウ ェー バ が そ の 論 稿 の後 半 で 強 調 し た の は 、 こ の 相 互 作 用 で の政 治 的 要 素 の 優 位 性 で あ った 。
ま ず 、 彼 は 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト が エ ス ニ ック な 共 属 性 へ の信 念 を 生 み 出 す 側 面 を 検 討 し て い る 。 彼 に よ れ ば 、 こ
の プ ロ セ ス は ﹁合 理 的 な ゲ ゼ ル シ ャ フ ト 化 を 人 格 的 な ゲ マイ ン シ ャ フト 関 係 に お き か え て 解 釈 す る ﹂ 図 式 に 照 応 す る 。
ω﹄ ωS 七 頁 ) を と る と 述 べ て いる 。 そ の 例 と し て 、 当 初 合 理 的 に 編 成 さ れ た 政 治 的 ・軍 事 的
ま た 、 ﹁純 粋 に 合 理 的 な も の ま で 含 む 大 抵 の ゲ ゼ ル シ ャ フ ト 化 が ﹃エ ス ニ ック ﹄ な 共 属 の 信 念 を 土 台 と す る 人 間 的 兄 弟
盟 約 の か たち ﹂ (
名ρ
単 位 が エ ス ニ ック 的 に 同 じ 血 統 に 属 す る と み な さ れ た イ スラ エ ル の十 二 部 族 と 古 代 ギ リ シ ャ の フ ユー レ が あ げ ら れ て い
る。
そ れ で は 、 さ ま ざ ま な ゲ マイ ン シ ャ フ ト が あ る 中 で、 何 故 、 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フト が エ ス ニ ック な 共 属 性 への 信 念
を 優 先 的 に 呼 び 覚 ま す と い った 特 別 な 能 力 を 持 つ の か 。 ウ ェー バ は 、 こう し た 疑 問 を 明 示 的 に は 提 出 し て は いな い。 し
か し 、 そ の解 答 は 彼 の議 論 の展 開 の中 に 見 て 取 れ る 。 要 点 は 、 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フト が 喚 起 す る エ ス ニ ック な 共 属 性
へ の信 念 の基 礎 を な す ﹁エ ス ニ ック な 名 誉 ﹂ に あ る 。
こ の名 誉 は ﹁わ れ ら の 習 俗 は な ん と す ば ら し く 、 か れ ら の 習 俗 は な ん と つま ら ぬ も の か 、 と いう 確 信 ﹂ を 供 給 す る と
いう 点 で 、 ﹁﹃
身 分 的 ﹄ 名 誉 観 念 と 瓜 ふ た つ﹂ で あ る 。 し か し 、 エ ス ニ ック な 名 誉 は 身 分 的 そ れ と は 異 な り 、 ﹁主 観 的 に
共 通 の血 統 を 構 成 す る 各 人 が 、 す べ て 持 ち う る 名 誉 ﹂ つま り ﹁特 有 の大 衆 的 名 誉 ﹂ で あ る 。 こ の 大 衆 的 名 誉 は 、 エ ス ニ
ッ ク な 対 立 の 背 後 で 選 民 思 想 と な り 、 ﹁あ り と あ ら ゆ る ﹃礼 儀 作 法 ﹄ 上 の 観 念 の 違 い を 目 ざ と く 促 え 、 こ れ を ﹃エ ス ニ
16
ック な 習 律 ﹄ に 変 え 、 (
中 略 ) エ ス ニ ック な 所 属 の シ ン ボ ル と し て 通 用 L さ せ 、 エ ス ニ ッ ク な 対 立 の契 機 と な る (
芝ρ
ω﹄ ω⑩。七 三 ∼ 七 四 頁 )。
以 上 か ら 明 ら か な よ う に 、 ウ ェー バ に と って 、 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト は エ ス ニ ッ ク な 共 属 性 へ の信 念 を 通 し て 、 そ
の 成 員 す べ て に 平 等 に 、 名 誉 の 観 念 と 他 集 団 への優 越 感 、 さ ら に は ア イ デ ンテ ィ テ ィ を 供 給 す る こ と が で き る 存 在 であ
っ た 。 つま り 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト が そ の成 貝 に 対 し て も つ、 い わ ば 正 当 性 の能 力 が 、 政 治 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト を し
て 他 の ゲ マイ ン シ ャ フト に 比 べ て エ ス ニ ッ ク な 共 属 性 への 信 念 を 優 先 的 に 呼 び 覚 ま さ せ る の で あ る 。 本 来 は 人 為 的 な エ
ス ニ ック な 共 属 性 へ の信 念 が 、 ﹁人 格 的 な ゲ マイ ン シ ャ フト 関 係 に お き か え ﹂ ら れ る のも 、 そ の 正 当 性 の ゆ え で あ る 。
そ れ で は 、 エ ス ニシ テ ィ と ゲ マイ ン シ ャ フ ト の相 互 作 用 のも う 一方 の側 面 、 つま り エ ス ニ ッ ク な 共 属 性 で あ る エ ス ニ
シ テ ィ が ゲ マイ ン シ ャ フト 形 成 に 及 ぼ す 影 響 を 、 ウ ェー バ は ど う 考 え た の だ ろ う か 。 先 に 紹 介 し た 第 四 節 に あ る よ う に 、
彼 は 、 こ の 点 に つ い て は 一般 的 に も 個 別 的 に も 規 定 し が た い と し て 、 真 に 精 密 な 社 会 学 的 考 察 が 行 わ れ れ ば 、 ﹁﹃エ ス ニ
ック な ﹄ と いう 集 合 概 念 は 、 ま る ご と 捨 て ら れ る に違 いな い﹂ と ま で 述 べ て い る 。
し か し 、 彼 は こ の問 題 解 決 を 全 面 的 に 放 棄 し た わ け で は な い。 む し ろ 、 こ の 問 題 を 、 形 成 さ れ た ゲ マイ ン シ ャ フト の
内 に あ る さ ま ざ ま な エ ス ニシ テ ィ の 意 義 の検 討 と いう 形 に変 換 し て 、 考 察 を 進 め て い る 。 具 体 的 に は エ ス ニ ック な ゲ マ
イ ンシ ャ フト であ る部 族 、 民族 、国 民 を 構 成 す る エス ニックな 諸 要 素 の検 討 がな さ れ て いる。 これ は、 常 に現 実 を 注 視
す る と いう 姿 勢 を 保 持 し た ウ ェー バ の いわ ば 迂 回 戦 術 と 言 って よ い で あ ろ う 。
部 族 に つ いて は、 ﹁
部 族 意 識 ﹂ の 形 成 が ﹁習 俗 ﹂ や ﹁外 的 自 然 環 境 への 適 応 ﹂ に よ っ て 起 こ る場 合 も あ る が 、 通 例 は 、
共 通 の 政 治 的 運 命 が 部 族 意 識 の 第 一次 的 な 制 約 要 因 で あ る 。 ま た 、 ﹁政 治 的 行 為 へ の意 志 を 噴 出 さ せ る 可 能 性 を 秘 め て
いる こと が 、 ﹃
部族 ﹄や ﹃
民 族 ﹄ な ど 多 義 的 な 概 念 の背 後 に 、 や は り 潜 ん で い る﹂ と 述 べ ら れ 、 エ ス ニ ッ ク な 共 属 性 で
あ る 部 族 意 識 の構 成 要 素 と し て 、 政 治 的 要 素 の優 越 性 が 簡 潔 に 強 調 さ れ て い る 。
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ 概 念
17
し か し 、 彼 の分 析 で最 も 精 彩 を 放 っ て い る の は 次 の ﹁国 民 ﹂ 概 念 の分 析 で あ る 。 こ の部 分 は 、 彼 の論 稿 の内 で、 先 の
エ ス ニ ック 集 団 の定 義 と な ら ん で 、 研 究 者 が 最 も 頻 繁 に 言 及 す る も の で あ る 。 彼 は 、 いく つ か の国 民 を 例 に 、 ﹁国 民 的 ﹂
共 属 信 念 を 構 成 す る 諸 要 素 の 普 遍 性 を 検 討 し て い る 。 先 に 紹 介 し た よ う に 、 セ ル ビ ア 人 と ク ロア チ ア 人 の関 係 を 通 し て
血 統 と いう 要 素 の限 界 を 示 し 、 ア イ ル ラ ンド 人 と スイ ス 人 を 通 し て 、 言 語 的 要 素 の 限 定 性 を 明 ら か に す る と い った 具 合
であ る。
そ れ ら の内 で 、 最 も 注 目 す べ き な の は 、 ド イ ツ系 ア ルザ ス 人 の 例 で あ る 。 ド イ ツ 系 ア ルザ ス 人 は ド イ ツ語 を 話 し 、 人
(8 )
種 的 に も ド イ ツ に 近 く 、 ま た ウ ェー バ ー の時 代 に ア ルザ ス は ド イ ツ領 で あ った 。 そ れ に も か か わ ら ず 、 か れ ら の間 に は
フ ラ ン ス 入 と の共 属 感 情 が 広 が って お り 、 自 身 を フ ラ ン ス国 民 の 一員 と 感 じ て い た 。 そ の 理 由 は 、 ア ルザ ス 地 方 の コ ル
マー ル の 博 物 館 に 溢 れ る よ う に 展 示 し て あ る 三 色 旗 、 軍 帽 、 鉄 か ぶ と な ど の フ ラ ン ス革 命 時 の記 念 品 にあ る 。 そ れ ら は 、
外 部 の者 に は 取 る に 足 ら な い も の であ る が 、 か れ ら ア ル ザ ス 人 に と って は 悲 壮 感 を か き た て る も の で あ る 。 ﹁封 建 制 打
破 の象 徴 と し て 大 衆 の賞 賛 す る 共 通 の 政 治 的 運 命 が こう し た ゲ マイ ン シ ャ フ ト を つく り 出 し た の であ っ て 、 そ の伝 説 は
素 朴 な 民 衆 の英 雄 課 の最 た る も の であ る ﹂。
ウ ェー バ ー は 、 ﹁﹃
国 民 的 ﹄ な る 集 合 名 称 で 特 徴 づ け ら れ る 共 属 感 情 は 、 な ん ら の 一義 性 を 持 つも の で は な く 、 そ れ は
実 に 多 く の源 泉 か ら 養 分 を 吸 い取 り う る ﹂ と 述 べ 、 政 治 上 の思 い出 、 宗 教 、 言 語 、 人 種 的 に 制 約 さ れ た 容 姿 の 共 通 性 を
列 挙 し て いる。
し か し 、 ド イ ツ系 ア ルザ ス人 の 例 が 示 す よ う に 、 彼 が エ ス ニ ッ ク な ゲ マイ ン シ ャ フ ト と し た 国 民 の 共 属 信 念 に 不 可 欠
な 構 成 要 素 と 考 え て い た の が 、 そ れ ら 言 語 や 人 種 的 容 姿 と い った 客 観 的 な も の で は な く 、 共 通 の 政 治 的 運 命 や 体 験 で あ
る こ と は 明 か であ る 。 こ の共 通 の 政 治 的 運 命 や 体 験 、 と く に 革 命 や 戦 争 と い った 体 験 は 、 人 々 を し て 自 身 の 所 属 集 団 へ
の 共 属 信 念 を か き た て 、 ﹁既 存 の、 あ る い は 熱 望 の対 象 と し て の 政 治 的 な 権 力 組 織 体 と の想 念 と 結 び つけ ら れ る よ う な
18
パ ト スL を 生 み 出 す こ と にな る の で あ る 。
以 上 の よ う に 、 ウ ェー バ ー に お い て は 、 エ ス ニ ック な 共 属 性 と ゲ マイ ン シ ャ フト 形 成 の相 互 作 用 に お け る 政 治 的 要 素
の優 位 が 確 認 さ れ る 。 政 治 は 人 間 の 人 為 的 行 為 に よ る た め 、 エ ス ニ ック な 共 属 性 も ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 も 人 為 性 を 帯
び る 。 ゲ マイ ン シ ャ フ ト は 政 治 的 目 的 達 成 の た め に 人 為 的 に つく り あ げ ら れ た も の で あ り 、 エ ス ニ ッ ク な 共 属 性 は そ の
目 的 に 向 け て 人 々 を 動 員 す る た め の 人 為 的 手 段 であ る 。 し か し 、 人 々を 動 員 す る た め に は 、 そ の 人 為 性 を あ ら わ に せ ず 、
共 通 の 政 治 的 運 命 や 体 験 に 基 づ く ﹁大 衆 的 名 誉 観 念 ﹂ に 訴 え ね ば な ら な い。
ウ ェー バ ー は 、 先 の 人 種 概 念 の 相 対 化 の時 と 同 じ く 、 エ ス ニ ック な 共 属 性 と ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 を 政 治 的 要 素 を 媒
介 に相 対 化 し た 果 て に、 共 通 の 政 治 的 運 命 や 体 験 に 基 づ く 特 有 の名 誉 観 念 と いう ア イ デ ン テ ィ テ ィ 問 題 に 逢 着 し た の で
あ る。
おわり に
エ ス ニシ テ ィ 分 析 に は 、 原 初 的 と 動 員 主 義 的 の 両 極 の ア プ ロー チ が あ る 。 ウ ェー バ ー は 人 種 概 念 、 エ ス ニ ック な 共 属
性 、 ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 を 人 為 的 な も の と し て 相 対 化 し よ う と し た と いう 点 で、 動 員 主 義 的 ア プ ロー チ の先 駆 者 と い
え よ う 。 し か し 、 そ の 相 対 化 の極 限 に 、 彼 は ア イ デ ン テ ィ テ ィ に 関 わ る 表 出 的 問 題 に出 会 っ た 。 そ こ で、 彼 は 、 現 在 の
政 治 的 目 的 達 成 の た め に 、 過 去 の政 治 的 運 命 や 体 験 を 基 礎 に し た 名 誉 観 念 に 訴 え る と いう 、 エ ス ニシ テ ィ の新 た な 側 面
を 見 出 だ し た 。 そ こ に、 彼 は 両 ア プ ロー チ の架 橋 の方 向 性 を 見 た と も いえ よ う 。
そ の意 味 で 彼 は 、 E ・ボ ブ ズ ボ ウ ム や A ・ス ミ ス の先 駆 者 と も いえ る 。 ボ ブ ズ ボ ウ ム は 基 本 的 に は 動 員 主 義 者 で は あ
る が 、 現 時 点 に お け る ﹁伝 統 と いう も の は 常 に 歴 史 的 に つじ つま の あ う 過 去 と 連 続 性 を 築 こ う と す る も の で あ る ﹂
(
目oσωび餌≦ヨ "一㊤。。ωも ﹄ " 一〇 頁 ) と いう 視 点 か ら ﹁伝 統 の創 造 ﹂ 概 念 を 提 示 し て い る 。 ス ミ ス は ﹁ネ イ シ ョ ン構 築 の 過
お け るエ ス ニ シ テ ィ概 念
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ0に
19
程 は ﹃創 造 ﹄ と いう よ り も 、 エ ス ニ ック の核 を ﹃再 建 ﹄ し て 、 そ の 文 化 を 近 代 国 家 の要 請 や マイ ノ リ テ ィ 共 同 体 の 熱 望
と 結 び つけ る も の で あ る L (
ω日 騨貫 一㊤㊤押 , 目 ㌍ 一九 一
一
一
頁 ) と し て 、 両 極 の ア プ ロー チ の 中 間 に ﹁エ ス ニ ック ・ア イ デ
ンテ ィ テ ィ の歴 史 的 か つ象 徴 ・文 化 的 属 性 を 強 調 す る ア プ ロー チ ﹂ (
筐 "ub﹄ ρ 五 一頁 ) を 模 索 し て い る 。 いず れ も 、
現 時 点 の必 要 に よ る 歴 史 の再 構 築 と いう 観 点 か ら 、 歴 史 と 現 在 の 接 点 に あ る エ ス ニ シ テ ィ 問 題 に 取 り 組 ん で い る と いえ
よう。
先 述 の よ う に 、 エ ス ニシ テ ィ と いう 概 念 は 六 〇 年 代 の主 に 先 進 国 で の さ ま ざ ま な 紛 争 に よ って 一般 的 と な った 。 そ の
用 語 が 市 民 権 を 得 た の は 、 そ れ ら 紛 争 が 、 従 来 の途 上 国 を 主 な 舞 台 と し て 展 開 さ れ た 民 族 独 立 運 動 と は 異 質 な も の を 感
じ さ せ た か ら で あ る 。 先 進 国 の 人 々 に と って 、 民 族 独 立 運 動 は か つ て の自 分 た ち が 近 代 的 な 国 民 国 家 を 形 成 す る 段 階 で
経 験 し た 既 知 の も の で あ った 。 そ の意 味 で そ れ ら の 運 動 は 理 解 可 能 で あ り 、 近 代 化 に伴 っ て さ ま ざ ま な 民 族 が 国 家 に 吸
収 さ れ 国 民 国 家 を 形 成 す る と いう 近 代 的 図 式 が 揺 ら ぐ こ と は な か った 。 し か し 、 先 進 国 を 中 心 に 起 こ った そ れ ら の 運 動
や 紛 争 は 、 そ う し た 国 民 国 家 至 上 主 義 と も いう べ き 近 代 の 図 式 を 大 き く 動 揺 さ せ た 。 そ れ は 、 ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 準 拠
集 団 と し て の国 民 国 家 のあ り 方 を 告 発 す る も の で も あ った 。
そ の意 味 で 、 エ ス ニ ッ ク 問 題 と は 、 近 代 以 降 の 基 本 的 な 生 活 単 位 と し て の国 家 と 人 間 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ 問 題 の あ り
方 を 問 い掛 け て い る と い え よ う 。 そ れ は 近 代 化 ・合 理 化 が も た ら す 人 間 の運 命 を テ ー マと し た ウ ェー バ ー の 問 題 意 識 と
重 な る も の で あ る 。 そ の た め に は 、 ウ ェー バー の 民 族 、 国 民 、 国 家 の概 念 を よ り 精 緻 に 検 討 し な け れ ば な ら な い。 そ れ
ら に つい て は他 日を 期 し た い。
注
(1 ) 管 見 の限 り で は 、 エ ス ニシ テ ィ 研 究 の主 要 な 邦 語 文 献 と し て は 次 の も の が あ る 。 N ・グ レ イ ザ ー と D ・P ・モイ ニ ハ ン
20
(↓九 八 五 )、 綾 部
(一九 九 三 )、 関 根
(一九 九 七 )、 梶 田 (一九 入 八 )。 特 に 青 柳
(一九 入 四 )、 李
六 )、 吉 野
こ の章 の 翻 訳 と し て は 中 村 訳
(一九 七 七 ) と 川 上 訳
究 の基 本 とな る 文 献 を 翻 訳、 編 集 し た も の であ る。
(2 )
干変 更 し てあ る。
(3 ) ヴ ィ ン ケ ル マ ン と 折 原 の 節 立 て を 紹 介 し て お く 。
(一九 九 四 )、 竹 沢
(一九 九 四 )、 佐 藤
(一九 九 五 )、 青 柳
(一九 九
(一九 九 六 ) は 、 F ・バ ルト や W ・イ サ ジ フ な ど の エ ス ニ シ テ ィ 研
(一九 九 八 ) が あ る 。 本 稿 で は 中 村 訳 を 使 用 す る 。 な お 、 訳 文 は 若
﹁人 種 ﹂ 所 属
ヴ ィ ンケ ル マン
第 一節
種 族 的 共 属 の信 念 の発 生 。 言語 共 同 社 会 、 祭 祀 共 同 社 会
[
芝 ρ ω﹄ ω蒔-b。ω㎝・六 六 5 六 八 頁 ]
第 二節
政 治 的 共 同 社 会 と の 関 係 。 ﹁部 族 ﹂ と ﹁民 族 ﹂ [≦、
ρ ω.謹 O-漣 N.七 六 ∼ 七 八 頁 ]
第 一節
種 族 概 念 の理解 社 会 学 的 構 成
﹁人 種 ﹂ 概 念 の 理 解 社 会 学 的 批 判
[
堵 ρ ω﹄ 。。㎝-卜。蔭P 六 入 ー 七 六 頁 ]
第 三節
国 民所 属 と 文 化 威 信
第 二節
種 族 的 共 属 性 感 情 と ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成
[
薯 ρ ω﹄ 恥N-卜。瞳 幽七 入 ∼ 八 一頁 ]
第 四節
第 三節
種 族 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト と し て の部 族 ・民 族
(ペ ー ジ 数 は 本 文 に 記 載 )
第 四節
﹁国 民 ﹂ 概 念 の 理 解 社 会 学 的 批 判 ・1 国 民 的 共 属 性 信 仰 な い し ﹁国 民 感 情 ﹂ の諸 階 梯 と 諸 契 機
折原
第 五節
(4 ) ﹁エ ス ニ ッ ク な ゲ マイ ン シ ャ フト の諸 関 係 ﹂ は ﹃経 済 と 社 会 ﹄ の第 二 部 に 収 め ら れ て い る 。 先 に 述 べ た よ う に 、 ﹃経 済 と
社 会 ﹄ の 編 集 に は 問 題 が あ る 。 従 来 の 編 集 に よ れ ば 、 ﹃経 済 と 社 会 ﹄ 全 体 の 用 語 は 、 冒 頭 の第 一章 ﹁社 会 学 の基 礎 概 念 ﹂
に 規 定 さ れ て い る と さ れ て き た 。 し か し 、 最 近 の 研 究 に よ れ ば 、 ウ ェー バ ー 自 身 が 校 正 を し た 第 一部 の 用 語 は ﹁社 会 学 の
基 礎 概 念 ﹂ に よ る が 、 第 二 部 の 用 語 は 一九 = 二年 に 発 表 さ れ た ﹁理 解 社 会 学 の カ テ ゴ リ ー ﹂ に よ る こ と が 明 か に さ れ て い
る 。 そ の 場 合 に 問 題 な の は 、 ﹁基 礎 概 念 ﹂ と ﹁カ テ ゴ リ ー ﹂ で は 、 同 じ 用 語 が 異 な る 意 味 を 持 っ て い る こ と で あ る 。 そ の
典 型 が 、 こ の ゲ マイ ン シ ャ フ ト で あ る 。
マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー に お け る エ ス ニ シ テ ィ 概 念
21
﹁基 礎 概 念 ﹂ で は 、 ゲ マイ ン シ ャ フ ト 行 為 と ゲ ゼ ル シ ャ フ ト 行 為 は テ ン ニー ス の 用 法 と 似 通 っ た 対 概 念 で、 共 同 社 会 行
為 、 利 益 社 会 行 為 と 訳 す こ と が で き 、 両 者 を 包 括 す る 上 位 概 念 と し て 社 会 的 行 為 が あ る 。 し か し 、 ﹁カ テ ゴ リ ー ﹂ で は 、
ゲ ゼ ル シ ャ フト 行 為 と 対 を な す の は 諒 解 行 為 で、 ゲ マイ ン シ ャ フ ト 行 為 は 両 者 を 包 括 す る 上 位 概 念 の位 置 を 与 え ら れ て い
(
中略)
る。 そ れ ゆ え に、
-﹁カ テ ゴ リ ー ﹂ で 用 語 が 規 定 さ れ て い る ﹁エ ス ニ ック な ゲ マイ ン シ ャ フ ト の諸 関 係 ﹂ で は 、 ゲ マイ ン シ
ャ フ ト は ﹁基 礎 概 念 ﹂ で いう 共 同 体 や 共 同 社 会 で は な く 、 社 会 一般 と 解 さ れ ね ば な ら な い。 林 訳 (一九 六 入 、 ﹁解 説 ﹂)、
(一九 九 六 )。
こ の 部 分 は 、 折 原 の 見 解 に 沿 っ て 文 章 の順 序 を 入 れ 替 え て あ る 。 現 在 の 第 五 版 で は 、 ﹁こ れ ら の例 が 示 す こ と は
海 老 原 ・中 野 訳 (一九 九 〇 、 中 野 ﹁解 説 ﹂)、 折 原
(5 )
入 種 的 に 制 約 さ れ た 容 姿 も あ る ﹄﹂ の 部 分 は 、 こ の 段 落 の 最 初 の ﹁﹃国 民 ﹄ 概 念 を 問 題 に す る 時 、 我 々 の 念 頭 に は ﹂ の前 に
置 い てあ る。
(6 ) 今 日 で も 遺 伝 的 素 質 が 人 間 行 動 に 直 接 影 響 を 与 え る と の 見 解 が 存 在 す る 。 こ れ に は 多 く の 批 判 が あ り 、 論 争 が 続 け ら れ
て い る 。 国.○唱芝 房 oコ (
一Φ誤 )}﹄.℃'閑直ωぼ oコ (
Hり逡 )。
(7 ) ウ ェー バ ー に お け る 種 族 、 民 族 、 国 民 の概 念 を ハ ビ ト ゥ スと の 関 連 で 論 じ て い る も の に 住 谷 (一九 入 入 ) が あ る 。
(一九 九 入 ) の論 稿 が 、 ド イ ツ 系 ア ル ザ ス人 の事 情 を 知 る 上 で 参 考 に な る 。
(8 ) 普 仏 戦 争 に よ る ア ル ザ ス地 方 の ド イ ッ へ の割 譲 が 、 フ ラ ン ス の 国 民 観 へ与 え た 影 響 を 、 A ・ド ー デ の ﹁最 後 の 授 業 ﹂ を
中 心 に検 討 し た中 本
引 用 文 献 ・参 考 文 献
マ ッ ク ス ・ウ ェー バ ー の 原 著
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寓 芝 O H\心
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マ ッ ク ス ・ウ ェ ー バ ー の 邦 訳
22
田 中 真 晴 訳 ﹃国 民 国 家 と 経 済 政 策 ﹄、 未 来 社 、 一九 五 九 年
(
蜜 ≦ O H\軽"ω層罐 ω凸 置 )。
(
菊しっ 押 ω.嵩 -NO①)。
富 永 祐 治 、 立 野保 男 訳 、 折 原 浩 補 訳 ﹃
社 会 科 学 と 社 会 政 策 に か か わ る 認 識 の ﹁客 観 性 ﹂﹄、 岩 波 文 庫 、 一九 九 八 年
= ①-N= )。
(
≦ H}ω﹂ 培 ム 置 )。
(
≦ピ
Qo.
ウ ェー バ ー 社 会 科 学 論 集 ﹄、 河 出 書 房 新 社 、 一九 入 二 年
大 塚 久 雄 訳 ﹃プ ロテ スタ ンテ ィ ズ ム の倫 理 と 資 本 主 義 の精 神 ﹄、 岩 波 文 庫 、 一九 八 九 年
道 義 訳 ﹃理 解 社 会 学 の カ テ ゴ リ ー ﹄、 岩 波 文 庫 、 一九 六 入 年
(
ω9 ω﹂ ω一-お 一)。
中 村 貞 二 訳 ﹁ド イ ツ 社 会 学 会 討 論 集 ﹂ ﹃完 訳 ・世 界 の 大 思 想 ー
林
駄
8 § 織ミ §
﹁統 合 的 革 命 ﹂ ﹃文
閑 き αqΦ巴 (o血ω・
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Oミ ミ 越 孕 Z ・
団・ (
吉田禎吾他 訳
﹃マ ッ ク ス ・ヴ ェー バ ー
﹁エ ス ニ ッ ク 集 団 の
想 像 の 共 同 体 ﹄、 N T T 出 版 、 一九 九
(
妻 ρ ω﹄ 逡 幽 念 )。
(
芝 ρ ω﹄ 。。や b。瞳 )。
(
芝 い"ω.合 刈-軽置 )。
号 、 一九 七 七 年 九 ・ 一〇 号
海 老 原 明 夫 ・中 野 敏 男 訳 ﹃理 解 社 会 学 の カ テ ゴ リ ー ﹄、 未 来 社 、 ]九 九 〇 年
中 村 貞 二 訳 ﹁種 族 的 共 同 社 会 関 係 ﹂ ﹃みす ず ﹄ 第 二 =
庶
ミ & ミ § 駄 ミ 鳴 § S 蜷 駄 ミ q§ "
§ ぎ ミ § MO餌日 訂 置 α
qΦ. (
住 谷 一彦 他 訳
じdoω8 昌 (
内 藤 ・行 木 訳
﹃増 補
号 、 一九 九 八 年
(
芝 ρ ω﹂ -ωO)。
川 上 周 三 訳 ﹁種 族 的 共 同 社 会 の 諸 関 係 ﹂ ﹃鹿 児 島 大 学 社 会 科 学 雑 誌 ﹄、 第 =
清 水 幾 太 郎 訳 ﹃社 会 学 の根 本 概 念 ﹄、 岩 波 文 庫 、 一九 七 二 年
そ の他
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白 石 さ や他 訳
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境 界 ﹂ 青 柳 ま ち こ 編 ・監 訳 、 一九 九 六 )。
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と 近 代 政 治 理 論 ﹄、 未 来 社 、 一九 八 八 年 )。
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化 の 解 釈 学 H ﹄、 岩 波 書 店 、 一九 八 七 年 )。
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﹃ヴ ェー バ ー の 再 検 討 ﹄、 風 行 社 、 一九 九 〇 年 )。
ミ壽織 卜S § 量 却ミ 鑓
行 動 ﹄、 博 品 社 、 一九 九
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安世舟 他訳
(
蔵 琢 也 他 訳 ﹃人 種
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﹁さ ま ざ ま な エ ス ニ シ テ ィ 定 義 ﹂ 青 柳 編 ・監 訳 、
(
前 川 啓 治 訳 ﹁序 論 - 伝 統 は 創 り 出 さ れ る ﹂ ﹃創 ら れ た 伝 統 ﹄、﹁
紀 伊 國 屋 書 店 、 一九 九 二 年 )。
Hωo摯
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一九 九 三 年 )。
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有吉 真弓他訳
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﹁経 済 と 社 会 - 神 話 の 終 焉 ﹂ 河 上 倫 逸 編
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﹃ナ シ ョ ナ リ ズ ム の 生 命 力 ﹄、 晶 文 社 、 一九 九 八 年 )。
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高柳先 男訳
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≧ りω。甑 巴
(
伊藤嘉 昭監修
﹃社 会 生 物 学 ﹄、 思 索 社 、 一九 入 三 - 入 五 年 )。
一九 世 紀 パ ラ ダ イ ム の 限
﹁﹃経 済 と 社 会 ﹄ か ら の 訣 別 ﹂ ﹃マ ッ ク ス ・ヴ ェー バ ー の 業 績 ﹄、 未 来 社 、 一九 九 七 年 )。
↓ Φ暮 雲 。ぎ 国.
レ ㊤§
(
山 田正 範 訳
矯O摯。ヨ 耳 一
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妻 蝉一
δ房 けΦ一
P 劃 お ㊤却 q討ミミ ミ 薦 ⑦09ミ ⑦9§ ら辞 O蝉巳び風匹αqP (
本 多 健 吉 他 訳 ﹃脱 11 社 会 科 学 界 ﹄、 藤 原 書 店 、 一九 九 三 年 )。
芝 房 op 中 ρ "一零 9 曽 亀oミ o茜
青 柳 ま ち こ編 ・監 訳 、 一九 九 六 年 、 ﹃﹁エ ス ニ ック ﹂ と は 何 かー エ ス ニ シ テ ィ 基 本 論 文 選 ﹄、 新 泉 社 。
浩 、 一九 八 八 年 、 ﹃マ ック ス ・ウ ェー バ ー 基 礎 研 究 序 説 ﹄、 未 来 社 。
綾 部 恒 雄 、 一九 九 三 年 、 ﹃現 代 世 界 と エ ス ニシ テ ィ ﹄、 弘 文 堂 。
折原
(
哲 学 )﹄ 第 四
(
家 ・近 隣 ・氏 族 ) ゲ マイ ン シ ャ フ ト と そ の 発 展 傾 向 に か ん す る 理 解 社 会 学 的
一九 九 六 年 、 ﹃ヴ ェー バ ー ﹁経 済 と 社 会 ﹂ の 再 構 成 ー ト ル ソ の頭 ﹄、 東 京 大 学 出 版 会 。
一九 九 七 年 、 ﹁原 生 的 血 縁 ・地 縁
概 念 構 成 ー ヴ ェー バ ー ﹃経 済 と 社 会 ﹄ の全 体 像 構 築 に 向 け て (1 )﹂ ﹃名 古 屋 大 学 文 学 部 研 究 論 集
24
三号 。
(
哲 学 )﹄ 第 四 四 号 。
(3 )ー ヴ ェー バ ー
(2 )ー ヴ ェー バ i
(1 )ー ヴ ェー バ ー
一九 九 七 年 、 ﹁入 種 ・種 族 ・部 族 ・民 族 ・国 家 に か ん す る 理 解 社 会 学 的 概 念 構 成 ー ヴ ェー バ ー ﹃経 済 と 社 会 ﹄ の
全 体 像 構 築 に 向 け て (2 )﹂ ﹃名 古 屋 大 学 社 会 学 論 集 ﹄ 第 一入 号 。
﹄ の 全 体 像 構 築 に 向 け て (3 )﹂ ﹃名 古 屋 大 学 文 学 部 研 究 論 集
一九 九 入 年 、 ﹁宗 教 的 行 為 と 宗 教 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 に か ん す る 理 解 社 会 学 的 概 念 構 成
﹃経 済 と 社 会
一九 九 八 年 、 ﹁宗 教 的 行 為 と 宗 教 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 に か ん す る 理 解 社 会 学 的 概 念 構 成
﹃経 済 と 社 会 ﹄ の全 体 像 構 築 に 向 け て (4 )﹂ ﹃名 古 屋 大 学 社 会 学 論 集 ﹄ 第 ]九 号 。
(
哲 学 )﹄ 第 四 五 号 。
]九 九 九 年 、 ﹁宗 教 的 行 為 と 宗 教 的 ゲ マイ ン シ ャ フ ト 形 成 に か ん す る 理 解 社 会 学 的 概 念 構 成
﹃経 済 と 社 会 ﹄ の全 体 像 構 築 に 向 け て (5 )﹂ ﹃名 古 屋 大 学 文 学 部 研 究 論 集
尚 中 、 一九 九 六 年 、 ﹃オ リ エ ン タ リ ズ ム の 彼 方 へ﹄、 岩 波 書 店 。
梶 田 孝 道 、 一九 八 八 年 、 ﹃エ ス ニシ テ ィ と 社 会 変 動 ﹄、 有 信 堂 高 文 社 。
姜
佐 藤 成 基 、 一九 九 五 年 、 ﹁ネ ー シ ョ ン ・ナ シ ョナ リ ズ ム ・ エ ス ニ シ テ ィ ﹂ ﹃思 想 ﹄ 八 五 四 号
一九 九 入 年 、 ﹁マ ッ ク ス ・ウ ェー バ ー と ﹃ネ ー シ ョ ン ﹄﹂ ﹃ソ シ オ ロジ ﹄ 第 四 三 巻 、 第 二 号 。
住 谷 一彦 、 一九 八 八 年 、 ﹁﹃種 族 ﹄ ・﹃民 族 ﹄・﹃国 民 ﹄﹂、 川 田 順 造 他 編 ﹃民 族 と は 何 か ﹄、 岩 波 書 店 。
関 根 政 美 、 一九 九 四 年 、 ﹃エ ス ニシ テ ィ の 政 治 社 会 学 ﹄、 名 古 屋 大 学 出 版 会 。
竹 沢 泰 子 、 一九 九 四 年 、 ﹃日 系 ア メ リ カ 人 の エ ス ニシ テ ィ ﹄、 東 京 大 学 出 版 会 。
中 本 真 生 子 、 一九 九 八 年 、 ﹁ア ルザ ス と 国 民 国 家 1 ﹃最 後 の授 業 ﹄ 再 考 ﹂、 ﹃思 想 ﹄ 八 八 七 号 。
光 一、 一九 八 五 年 、 ﹁エ ス ニシ テ ィ と 現 代 社 会 ﹂ ﹃思 想 ﹄ 七 三 〇 号 。
吉 野 耕 作 、 一九 九 七 年 、 ﹃文 化 ナ シ ョナ リ ズ ム の社 会 学 ﹄、 名 古 屋 大 学 出 版 会 。
李
N ・グ レイ ザ ー 、 D ・P ・モ イ ニ ハ ン (
内 山 秀 夫 訳 )、 一九 八 四 年 、 ﹃民 族 と ア イ デ ンテ ィ テ ィ ﹄、 三 嶺 書 房 。
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