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生産機

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生産機
プロジェクト名
研究背景
研究目的
及び目標
成果概要
連絡窓口
籾殻/PVA を用いた自動車軽量部材の開発(20R5016)
(研究背景)
自動車の軽量化は、燃費向上による地球環境問題への社会的な側面か
ら、その要求が一層高まっている。一方では、衝突安全性能などの安全
性向上も自動車分野の高い要求事項であり、これに伴う部品増による車
体重量増加の対策も、軽量化に向けた技術開発の重要性を高めている。
(研究目的及び目標)
そこで、私どもは、成形関連企業や原料メーカー、自動車メーカーと複
合材料を研究している滋賀県東北部工業技術センター、滋賀県立大学と
共同で、自動車の軽量化や快適性向上、低コスト化、環境適応化に寄与
することを目的に、バイオマス資源の一つであり国内で大量に廃棄され
ている籾殻を原料とする自動車部材およびその生産技術を確立し、地域
における独自技術の確立と大規模市場への展開を目指す取り組みを実施
した。
本研究開発では、籾殻の主成分であるシリカ
とポリビニルアルコール(PVA)の相互作用を
利用して、大きな機械物性を有する複合材料
および本材料専用の生産機開発を行った。
硬質で流動性に乏しい籾殻は、既存設備での
成形は困難であり、再利用においては用途が
限られていた。そこで、本複合原料に適した
湿式生産機
PVA の開発を行い、籾殻と混合することで流
動性等を付与した原料を、効率的に成形する
ための「湿式生産機」と、複雑形状部材や大
型部材の成形が可能な「乾式生産機」の2つ
の生産設備を開発した。また、得られた成形
品について物性評価を行い、衝撃性や吸音性
などの効果の確認を行った。これにより、従
乾式生産機
来は平板などの単純形状にしか成形できな
かった籾殻を、立体形状部材へ転用できる可
能性を見いだした。
本研究開発により得られた複合材料は、大き
な機械物性だけでなく、軽量性や難燃性、生
分解性などの工業部材として有用な機能を有
していることから、今後、自動車部材に限ら
ず、県内企業を中心に様々な産業分野への転
籾殻成形用生産機と
用を図っていく。
成形品
財団法人滋賀県産業支援プラザ
連絡先 tel 077-511-1414
fax 077-511-1418
1
(担当;神本、西尾)
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