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学校だより
学校だより №8 1月号 平成 25 年1月8日 横浜市立洋光台第四小学校 ホームページもご覧ください。www.edu.city.yokohama.jp/sch/es/yokodai4 「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ かんじんなことは、目に見えないんだよ。」 横浜市立洋光台第四小学校 学校長 西川健二 あけましておめでとうございます。新しい年、平成 25 年となりました。保護者の皆様、地域の皆様におかれ ましては、昨年を通して、本校の子どもたちのために多大なご支援とご協力を頂き、誠にありがとうございまし た。 子どもたちの地域での安全を守る活動や教育活動をより豊かに充実させる活動など、 様々な面で地域の皆様、 保護者の皆様のご支援ご協力があったからこそ、子どもたちの笑顔が守られているのだと思い、感謝の念に絶え ません。そして、本年も変わらぬご協力をいただけますようお願い申し上げます。 皆様におかれましては、どのような新年を迎えられたでしょうか。ご家族の絆を深められた方、郷里でめった に会えない方との交流をもたれた方、普段と変わらずお仕事に勤しまれていた方など、様々な過ごし方があった ことと拝察します。 どんな過ごし方でも、年末年始は、大きな節目であり、節目だからこそ普段見えない人と人とのつながりの大 切さに改めて思いを馳せる時なのだと思います。 さて、年末の大掃除の際、子どもの頃に読んだサン=テグジェペリの「星の王子さま」が出てきて、久しぶり に読んでみました。今年が巳(蛇)年だからというわけではありませんが、物語は次のような場面で始まります ぼくは、鼻たかだかと、その絵をおとなの人たちに見せて、<これ、怖くな い?> とききました。すると、おとなの人たちは、 <ぼうしが、なんでこわい ものか> といいました。 ぼくのかいたのは、ぼうしではありません。ゾウをこなしているウワバミ の絵でした。おとなの人たちに、そういわれて、こんどは、これなら、なるほ どとわかってくれるだろう、と思って、ウワバミのなかみをかいてみました。 おとなの人ってものは、よくわけを話してやらないと、わからないのです。 「星の王子さま」の冒頭に出てくる場面です。このように「星の王子さま」の中に見られるテーマの一つは、 終盤で王子と仲良くなったキツネが語る 「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。」という言葉に象 徴されています。大人は見える様子からしか物事を理解しようとしないので、帽子にしか見えなかった絵が、王 子さまは心で見ているために、この絵をウワバミに呑まれている象の絵と言い当ててしまいました。 人と人とのつながり、絆とは目に見えないものです。心で見ようとしないとつながりも見えてきません。 そして、学校現場は、人と人とのつながりに溢れた世界です。しかし、心で見ようとしないと表面的な出来事 に流されてしまい、本当のつながりの意味が見えなくなってしまうのではないかと危ぶむときもあります。 平成 25 年、職員一丸となって、一人ひとりの子どもたちと地域や保護者の皆様と、さらによりよいつながり を創って行きたいと思います。よろしくお願いします。