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その2
20 製品ライフサイクル product life cycle マーケティングⅠ 4.製品戦略(2) 導入期(introductory stage) 成長期(growth stage) 成熟期(maturity stage) 田島博和 [email protected] http://www.tku.ac.jp/~htajima 企業が新製品を市場に送り出す段階 市場規模はまだ小さく競合ブランド数も少ないので.競争はそれほど激しくない 多くの場合は赤字 売上高が急速に伸びる段階 市場規模も急成長するので、他の企業も類似製品を送り込んでくる 売上高の伸びが鈍化し,飽和点を迎える段階 新規購入の需要よりも,買い替えや買い増し需要が主流 衰退期(decline stage) 売上高と利益高が急速に減少する段階 価格や品質面でより消費者ニーズに合致した代替製品が登場し,当該製品は衰退 衰退の原因・・・技術の発展,社会的なトレンド,政府の規制,海外からの競争など 21 22 製品ライフサイクルの段階 各段階の目標と効果的な戦略 目標 効果的な戦略 導入期 市場の創造、自社ブランドの確立 マス広告、トレード・プロモーション 成長期 ブランド・ロイヤルティの確立 高品質、広告 成熟期 他社ブランドのシェアの獲得 パッケージなどの副次的な部分での差別 化、イメージ広告 衰退期 ①全面的なモデルチェンジ ②撤退 革新的な改良 収穫戦略 24 25 計画的陳腐化 (planned obsolescence) 製品の寿命を計画的に短縮化すること によって、消費者の買い替え需要を刺激 するマーケティング手法 新たなデザイン、または新たな機能特徴や より高度な性能を持つ製品を導入 →旧製品の魅力度の低下、不満の増大 ブランド・マネジメント(1) 先発優位と後発優位 消費者の心に"参入障壁"を形成できる 経験効果 イノベータ層や初期採用者層を獲得できる 注意点 企業の社会的責任(資源の浪費、旧モデル の処理)を考慮して進める必要 先発優位の源泉 後発優位の源泉 需要の不確実性を見極められる 広告・販促費への投資を節約できる 研究開発コストを低く抑えられる 27 28 ブランド・マネジメント(2) ブランドの基本戦略 規模経済と経験効果 規模経済 経験効果 製造原価 製造原価 一回の製造量 静的 (static) 累積の製造量 動的 (dynamic) 33 36 ブランド・マネジメント(3) ブランドの採用戦略 ブランド・マネジメント(4) ブランド拡張 ある製品で成功したブランドを、別の製品カテゴ リーで用いること 利点 注意点 過去に築き上げてきたブランド力を利用できる ブランド拡張による新製品が失敗すると、ブランド全 体のイメージが悪化したり、本来の製品にまで影響 したりする あまりにも異質な製品をひとつのブランドで売ろうと すると、ブランドのイメージがぼやけてしまう