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中米一の橋の開通式に招待されて
中米一の橋の開通式に招待されて 経済学部客員教授 加賀美充洋 ニカラグア政府より招待されて 8 月 28 日~9 月 4 日とニカラグアを訪問した。2 名招待されたがもう一人はジェトロ出身 の斎藤伸一大使(2007 年~10 年在ニカラ グア日本国大使)である。筆者はその前任 大使であった(2003 年~07 年) 。日本の無 償援助として筆者が提案し、斎藤大使が交 サンタフェ橋全景 換公文に調印したサンタフェ橋が完成し、 その開通式に招待されたものである。サン タフェ橋はニカラグア湖 (琵琶湖の 12 倍) 南部のサンカルロスから流れ出るサンフ アン河に架けられた橋で、コスタリカの国 境に 8 キロと近い(別紙①参照)。この橋が できるとニカラグアを含めた中米の物産 がコスタリカのカリブ海側リモン港へア クセスできて、米国、ヨーロッパへの輸出 が容易となる。また観光客の増加も期待で きるし、地震等の災害の際、もう一つのパ サンタフェ側から見た橋 ンアメリカン・ハイウエイとの代替となる。 橋は全長 362m、高さ(最高で)17m で間 組が建設した。資金は約 30 億円かかった と言われる。パナマ運河にある南北大陸を 跨ぐ二つの橋を除けば中米一の長さの橋 といわれる。またこの機会にサンディニス タ政権の現オルテガ大統領にもお会いし た。7 年ぶりのニカラグア訪問であったが、 前任大使を招待するという同国政府の英 断に感謝すると同時に、この橋が文字通り 開通式直前(「看板には「サンタフェ橋、 両国の友好の架け橋となり、ニカラグアの 良い旅を」と記されている) 経済・社会発展に大きく寄与することを心 から願いながら同国を後にした。 左より佐藤現大使、オルテガ大統領、斎 ニカラグア湖より流れ出すサンフアン 藤大使、筆者 河 噴煙のマサヤ火山(同国は火山国) 左より斎藤大使、マルティネス運輸・イ ンフラ大臣、筆者 きれいなアポヨ湖(火山でできたカルデ ラ湖) (別紙①) ニカラグアの地図 ホンジュラス マナグア湖 サンカルロス マナグア サンタフェ橋 ニカラグア湖 コスタリカ 出所:http://n.freemap.jp/tp/nicaragua の白地図を利用して筆者作成。