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(眞朱)(丹砂)
生薬解説 179 しー27 音順 しー27 生薬名 しゅしゃ 朱砂 中医の性味・帰経 中医の用量 中医学生薬解説、参考・使用上の注意 および中医学以外の生薬解説・生薬学解説 甘・微寒 心 0.3~1g、丸、散として用いる。外用には適量。 (眞朱) 中医生薬解説 (辰砂) (丹砂) 水銀鉱物の天然辰砂鉱石 鎮心安神 心神不寧の動悸、不眠、驚きやすいなどの症候に用いる。心火亢盛によるときは、清心安神の黄連・磁石など と用いる「磁朱丸」 「朱珀散」 。 心血不足によるときは、養心安神の丹参・生地黄・柏子仁などと用いる「朱砂安神丸」 。 痰熱による癲癇、驚きやすい、狂躁状態などには、豁痰定驚の天竺黄・胆南星などと用いる「癇症丸」 。 小児の高熱、痙攣、夜泣き、むずがるなどの症候には、牛黄・犀角などと用いる。 清熱解毒 熱毒の瘡瘍(皮膚化膿症)に、山慈菇・雄黄・麝香などと粉末にして外用する「玉枢丹」 。 咽喉の腫脹、疼痛や口内炎に、竜脳・硼砂などと粉末にして吹きつける「玉鑰匙」 。 使用上の注意 火煅してはならない。火に当てると水銀が析出して中毒を起こし易い。湯剤には粉末を冲服する。丸薬にはまぶ して用いるとよい。 中毒の恐があるので、過量や長期の服用は避けるべきである。 中医以外の生薬解説 神農本草経 丹砂 味甘微寒、身體五臓の百病を主る。精神を養ひ魂魄を安んじ氣を益し眼を明らかにす、精魅邪惡鬼を 殺し、久しく服すれば神明に通じ老いしめず、云云。 「方剤決定のコツ」の注釈 眞朱は色赤く、 「金匱」の腹満寒疝宿食病の赤丸の着色料として用いられていて、赤丸は、外気の冷 えによって手足の先から冷えて苦しむ者に用いる処方である。 眞朱の効用は「身体及び五臓によって起きる百病を主治する。精神を養い魂魄を安んじ氣を益し眼を 明らかにする」と記されている。 また、本草備要には「色赤きは、心に属して心経の邪熱を瀉す。故に心を鎮めて驚を定め熱を瀉す。 」 と記されている。