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国会FAXリポート/No.773 「山村の持つ力」で葛巻町人口
国会FAXリポート/No.773 2015 年 03 月 23 日(月)民主党/衆議院議員 大畠章宏 連絡先:日立事務所(0294-21-5522)国会事務所(03-3508-7231) ホームページ:www.oohata.com メールアドレス:[email protected] 至誠一貫・報恩感謝 「山村の持つ力」で葛巻町人口増加へ 岩手県葛巻町長の挑戦 最近、岩手県葛巻町の鈴木重男町長から、「山村の持つ力」を信じて挑戦を続け、人口 が増加し始めたことなどのお話を伺いました。大変参考になる内容であり概要を示します。 驚く!「電力自給率約 166%」 葛巻町は、岩手県の中央に位置する山村です。人口は 6854 人、2836 世帯。面積は 434.99 K㎡(うち森林86%)、基幹産業は酪農と林業。農業産出額約 50 億円。 まず、風力発電に力などを入れて、現在の電力自給率は 166%と伺い驚きました。風力 発電のほかに、エネルギー源としては酪農の糞などを活用したメタンガス発電、木材のチ ップを利用した木質発電などを活用。さらに、山村留学制度で全国から高校生を募集。 「ミルクとワイン工場」で雇用を創造 葛巻町は町の酪農家の協力を得て農業の 6 次産業化を進め、若者雇用月額 5 万円制度や 加工場をつくり、牛乳から町のブランド「くずまき高原牛乳・ヨーグルト・チーズ」を作 り、さらに「くずまきワイン」も生産し、町の中に雇用の場を創造しました。 「情報通信基盤」の完成 光ファイバー網(450 ㎞)を敷設し、高速ブロードバンド環境を構築し、「くずまきテ レビ」による情報発信を開始しました。また、携帯電話のエリアを拡大し世帯カバー率 99% を達成しました。これで都市部と較差のない情報通信基盤が完成しました。 「定住促進事業」の推進 「定住促進」の為の事業推進。<土地提供者の登録制度、土地取得助成制度(30 万円/ 世帯)、若者定住奨励金事業(15 万円/世帯)、空き家バンク事業、空き家リフォーム支 援事業、空き家活用奨励事業、くずまき新婚ライフサポート事業(住宅貸与・月額 5000 円、く ずまき商品券 10 万円)、保育料の無料化(年長児の保育料無料、第 3 子以降の入園児の 保育料無料化)幼児音楽教室など(保育園の年長児を対象にバイオリン教室開催)> チュニジア国内銃乱射事件で日本人 3 人死亡 18 日に発生した「チュニジアの首都チュニスでのテロ事件」では、武装した男たちが博 物館を襲撃し、日本人3人を含む外国人観光客など合わせて21人が殺害されました。 この事件について、イスラム過激派組織のメンバー20人が逮捕されましたが、このよ うな無差別殺傷事件は許されるものではありません。なぜ、このような悲惨な事件が発生 するのか、国際社会と共に連携して、防止する努力を日本国としても重ねなければなりま せん。亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、負傷された方々にお見舞いを申し上げます。 「共に生きる」とは 19 日夕、党共生社会創造本部第7回総会が開催され、神野直彦東京大学名誉教授から目 指すべき社会としての共生社会をテーマにした「約束の地としての共生社会」と題するご 講演を頂きました。 神野教授は「共生という言葉を『共に生きる』というのではなく、『生きることを共に する』と読むようにしている」と前置きした上で、「日本では東日本大震災という国民に とって悲劇的な危機を経験したことによって①自然との共生②他者との共生③社会との 共生(参加社会)、という3つの共生の重要性を学んだ。危機が本質をあぶり出した」と説 明し、共生の原則として①社会の構成員はお互いを必要としていることを確認する相互確 認の原則②その社会で生じていることについては共同責任を持つという原則③社会の構 成員は同じ条件を享受するという平等の原則、の3原則を列挙しました。また、共生社会 を構築する為には①「奪い合い」から「与え合い」へ②「所有欲求」の充足から「存在欲 求」の充足へ③「豊かさの追求」から「幸福の追求」への転換、が必要だと指摘しました。 「都市型社会」から「地域型社会」への転換を 「私たちが今経験しているのは重化学工業を中心としてきた社会から、ソフト・知識集 約産業などへの転換、都市型社会から地域型社会への転換点に来ているという認識を持つ ことが必要。つまり人間の筋肉系統の能力を要求する産業ではなく、神経系統の機能を要 求する産業が求められる」と語り、こうした知識社会では知識をお互いに惜しみなく与え 合うなかで存在要求が充足し、幸福の追求がなし得るとの考えを示しました。 共生社会では「『生活点での自発的協力』を担って人的社会資本と対人社会サービスな どの現物給付を行う地方政府」と「『生産点での自発的協力』を担って中央政府と連携す る形で社会保障の拡充を行う社会保障基金政府」と「地方政府と社会保障基金政府にミニ マムを保障する中央政府」の 3 つの協力政府体系が望ましいと述べました。現在の社会の 中で発生している様々な社会現象を直視する中で大変示唆に富んだ提言を頂きました。 新たな国立公文書館建設を求める議連総会 18 日、議員会館内で「新たな国立公文書館の建設議連」の総会が開催されました。行政 資料を保管し国民に開示することは民主主義にとって重要です。現在の公文書館は、欧米 国に比較して小規模です。そこで、国会近くに新たな公文書館を建設し、民主主義国家と しての基盤を強化するため、超党派で新しい公文書館建設を目指すことにしました。