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Title 第12回慶應義塾大学形成外科同門会学術集会 Author Publisher

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Title 第12回慶應義塾大学形成外科同門会学術集会 Author Publisher
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Abstract
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第12回慶應義塾大学形成外科同門会学術集会
慶應医学会
慶應医学 (Journal of the Keio Medical Society). Vol.83, No.2 (2006. 6) ,p.115- 121
Journal Article
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00069296-20060600
-0115
函
第12回
慶磨 義塾大学形成外科 同門会学術集 会
日 時
平成18年1月28日(土)14時
場 所
慶慮義塾大学 新教育棟4階 講堂3
主 催
慶慮義塾大学医学部形成外科学教室同窓会
事務局
慶慮義塾大学医学部形成外科学教室内
〒160-8582東
14:00∼14:20 14:20∼14 50 ∼17時
京都新宿 区信濃町35番 地
研 究
座 長 佐藤 博子
下肢
座 長 三鍋 俊春
14:50∼15:00 一休 憩 一
15:00∼15:30 乳 房
顔 面
座 長 陳 建頴
座 長 佐久間 恒
15:30^一16 00 。そ の 他
16 00∼16 50 特 別 講 演 「乳 房 再 建 の 現 況 」
一115一
座 長 田中 一郎
麗 懸 医 学 83巻2号(平
14:00∼14:20 成18年6月)
【目的 】 唇 裂 患 者 の 梨 状 孔 縁 の 陥 凹 は 術 後 外 鉦 変 形 の 大 き
研究
座 長:独 立 行 政 法 人 国 立病 院 機 構 東 京 医 療 セ ンタ ー
な 原 因 の ひ とっ と 考 え られ て い る.し
外 鼻 形 態 に あ た え て い る影 響 は は っ き り して い な い.
形 成 外科 佐 藤博 子
【方 法 】 我 々 は コ ー ン ビ ー ムCTを
i.ノ
か し梨 状 孔 縁 の 陥 凹 が
ッ ク ア ウ トマ ウ ス を用 い たMMP・9及
びMMP・13の
前 の 片 側 唇 裂 術 後 患 者52人
も ち い て,顎
裂骨 移 値
に 対 して 計 測 を 行 っ た.解
析 は
機能解 析
唇 顎 口 蓋 裂 群 と唇 顎 裂 群 に 分 け て 行 い,梨
慶慮 毅 塾大 学 形成 外科
度 と そ れ に 伴 う鼻 翼 基 部 の 前 後 方 向 の 位 置 関 係 を 調 べ た.
服 部 典 子,中
島龍夫
結 果:全
状 孔縁 の 陥凹の 穫
例 で 患 側 梨 状 孔 縁 は 健 側 と比 べ 陥 凹 して い た.唇
顎
同 整形 外科
口 蓋 裂 群 で も 唇 顎 裂 群 で も梨 状 孔 縁 の 陥 凹 が 強 い ほ ど 鼻 翼 基
高 石官成
部 は後 方 へ あ る傾 向 が あ っi..し
同病 理
わ らず 患 側 郵 麗 基 部 は52例
岡 田保 典
た.
マ ト7・ ソ ク ス メ タ ロ ブ ロ テ ア ー ゼ(matrix proteinase買MMP)は,細
metallo・
胞 外 マ ト1,ッ ク ス の 代 謝 に 重 要
な 役 割 を 果 た して い る分 子 と して,近
年 注 目 を 集 め,多
くの
部 の 陥 凹 に っ な が って い な か った.適
れ れ ば.唇
果 た し て い る と され て い る が,ど
形 成 不 金 が あ り,Nasalisを
つ,ど
解 明 さ れ て い な い,そ
のMMP-13と
こで,マ
ウスに おけ る コラゲナ ーゼ群
ゲ ラ チ ナ ー ゼ 群 のMMP-9の
ク ア ウ トマ ウ ス を 用 い て,創
MMP・13ノ
そ れ ぞれ の ノ ッ
傷 治 癒 の 実 験 を 行 い,上
炎 症 反ro一,肉 芽 形 成,1血 管 新 生,綴
た.MMP・9, の
だ は っき りと
痕 にっ いて の解 析を 行 っ
遅 延 し,更 に これ らの ダ ブ ル ノ ッ ク ア ウ トマ ウ ス でt3,劇
keratinocyteで
の 発 現 を 認 め,ノ
ッ ク ア ウ トマ ウ ス で は 上
関 与 して い る
こ とが 示 唆 さ れ た.炎
疲 反 応 に お い て は.有
か っ た.MMP・13ノ
ッ ク ア ウ トマ ウ ス で は,血
制 さ れ て い た こ と か ら 。MMP・13が
的
もに
皮 化 が 遅 延 し.keratinocyteのmigrationに
意 な 差 を認 めtd
菅 新生 が抑
何 らか の 形 で,血
生 に寄 与 して い る こ とが 考 え られ る.現
在,そ
切 な1]恰 筋 再 建 が 行 わ
た めparanasai え て 唇 裂 児 で は も と も とalar creaseの
triangleも
は じめ と した 筋 肉 の 付 着 異 常 の
術 後 に 挙 上 し や す い.こ
興 翼 の 境 界 は 不 明 陳 と な り,鼻
の ため
翼が陥 凹 した印象 を あた えて
い る と 考 え ら れ た.
皮 化,
ッ ク ア ウ トマ ウ ス で は 創 燭 治 緬 が
に 創 傷 治 癒 が 運 延 し た.MMP-9とMMP-13と
で 健 側 よ り前 方 に あ っ
裂 術 後 の鼻 翼 基 部 の 位 置 は 骨 陥 凹 と は 独 立 して 保
つ こ と が で き る,加
のMMPが,い
申35例
【結 論 】 我 々 の 研 究 で は 梨 状 孔 縁 の 陥 凹 は 必 ず し も鼻 照 基
分 野 で 研 究 が さ れ て い る.OII傷 治 癒 の 場 で も,重 要 な役 割 を
よ う な機 序 で 創 傷 治 癒 に 関 与 し て い るか は,ま
か し,骨 組 織 の 陥 凹 に も関
(質 疑 応 答)
Q金
子:測
定 の 基 準 点 は ど の よ う に取 っ た の か.
A宮
本;感
者 の 体 軸 に 垂 直td fTOで3Dイ
メー ジを ス ラ イ ス
し た,
Q宮
本:ど
の よ う に 鼻 駕 基 部 を 作 成 す れ ば 美 し く な る の か,
質 問 者(金
子)に
A金
側 の組 織 が 余 剰 に な らない よ うに気 をつ け てい
子:患
お 聞 き し た い.
る.
管新
の機序 を解明
巾 で あ る.
(コ メ ン ト)
谷 野:鼻
翼 基 部 の 正 し い位 置 に 糸 を か け れ ば 適 切 な 鼻 翼 が 作
成 で き る と 考 え て い る.ま
(質 疑 応 答)
た,鼻
翼 の 形 態 を 保 っ た め に 盲1ヨ
的 に 骨 を 梨 状 孔 縁 に 移 植 す る傾 向 が るが,田
Q中
島:MMP I3が 作 用 す るの は 血 菅 新 生 の どの0$171か?
A服
部=幼
若 血 管 が 形 成 さ れ る際 に 作 用 す る と 考 え て い る.
巾 島:犀
Q佐
藤:ど
の よ う に臨 床 応 用 で き る の か.
A服
部:mi傷
る よ う に.垂
A
Oも あ る.
を強 く批 判 して い る.私
治 癒 を 促 進 す る 薬 剤 に な り う る 可 能 性 が あ る,
蝸 ら は この 傾 向
も田 蝸 の 考 え は 賛 成 で あ る.
筋 の 固 定 の ほ か に,京
都 大 学 の 鈴 木 ら が 主 張 して い
直 方 向 に 走 行 す る 鼻 翼 下 制 筋 の 操 作 も必 要 な 場
た だ しマ ウ ス の 創 傷 治 癒 は ヒ トに 比 較 して 良 好 す ぎ る傾 向 が
あ るの で,マ
は限 ら な い.ヒ
ウ ス に置 け る 結 論 が す ぐ に ヒ トに 応 用 で き る と
トにお け る 臨 床 応 用 に い た る ま で に は さ ら に
14:20^一14:50
座 長
検 証 が 必 要 か も知 れ な い,
下肢
埼 玉 医 科 大 学 総 合 医 療 セ ンタ ー
形 成 外 科 ・美 容 外 科 三 鍋 俊 春
3,治 療 に難 渋 した足 底再 建の 一例
2.cone beam CTを 用 い た片側 唇裂 術後 患者 の上 顎形態 と
済生 会巾 央病院 形成 外 科
外 鼻変 形の 研究
:梨 状 孔縁 の陥 凹 と鼻 翼基 部 の前後 位置 につ いて
陳 建 頴
慶晒 義 塾大学 形成 外科
【目的】 治療 に難 渋 した足底 再建 を経験 した ので織告 す る,
宮 本純平.永 竿智久
【症例 】55横,男 性.且0槻 時 に車 に礫 か れ て右 足関 節 以
下の 複雑骨 折 を受傷,当 時 の医者 に下腿 切 断 を勧 め られ たが
巾島 龍夫,緒 方寿夫
一us一
第11回 慶懸 義塾大学 形成 外科同 門会学 術集会
拒否 し.皮 膚 欠損 部 の植皮以 外 は時間 をか け て保 存的 に治 癒
既 往 歴:右
させた.以 後 初 診時 まで補助 な しで歩行 可能 であ った.当 科
理師
下 腿 血 栓 性 静 脈 炎(平
初診の8年 前 よ り足 底部 に潰 瘍が 出現 したた め当 科受 診.生
家 族 歴:特
検 した ところ扁 平上 皮癌 の診断 であ ったため,治 療 を開 始 し
た.腫 鰯 か らIcm離
して躍骨 も一 部合 併 切除 した後,遊 離
現 病 歴:約2年
傍岡 甲皮弁 に て再建 した.術 後経 過 は良好 で あ っ たが,半 年
日 当 科 初 診 と な っ た.外
後,外 穎部 に新 たな潰瘍 が出現.遊 離前外 側 大腿 皮 弁移 植 を
る 圧 迫 療 法 を 行 っ て い た が,1ヶ
行 ったが,静 脈 閉塞 の ため皮弁 は全 壊死 とな った.次 に皮 膚
な く放 齪 して い た.そ
欠揖部 に 値皮 を行 ったが生着 せず,再 度,遊 離 前外 側大 腿 皮
平 成17年6月6日
弁移 植 を行 った.
入 院 経 過:順
【桔果 】最 終 的 に は創 は完治 し,現 在,日 常 歩 行 は問 題 な
小 伏 在 静 脈 の 弁 不 全 を 詔 め た た め,6月21日,不
も損 傷 され て お り,複
創)後
で あ り,動
脈
静脈 と
数 回 の 手 術 と い う要 素 も加 え,吻
管 が か な り制 約 さ れ た.患 者 の 職 業 上,靴
合血
が履 け るよ うな薄
い 皮 弁 で の 再 建 を しな け れ ば な らな か っ た こ と.な
どが 治療
前 か ら左 下 腿 内 側 に 色 素 沈 着 を 認 め て い た.
平 成16年iz月,同
月10日
部 位 が 潰 瘍 化 して き た た め.12月15
来 通 院 に て 軟 膏 処 置,弾
月 の 通 院 後,来
再 診,6月8日
伏 在 静 脈stripping,分
肢CT施
静 脈 に か け て 広 範 な【
血1栓形 成 をu2め た た め 下 大 静 脈 フ ィル タ ー
を 腎 静 脈 分 岐 部 に 留 置 した.ま
た 血 液 検 査 所 見 上.ATHI
可 能 な 限 り動 脈 の 端 側 吻 合 や,F!ow・through型
の ち に 再 度ATllIを
外 側大腿 皮弁 が静脈 血栓 の ため に壊 死 に陥 った と
脈 に 関 して は 術 前 に 検 索 を 行 わ な か っ た
の か.
A陳:行
全 の ため に は 行 うべ き だ った と考
え て い る.
Q田 中 一 郎:初
与,血
固 冗 進状 態 が改 善 され た
低値 で あ った こ
乏 症 と診 断 し た.
症 は 常 染 色 体 優 性 の 遺 伝 性 疾 患 で あ り,頻
600∼5000人
に 一 人 と され,DVT発
傷,手
娠 な ど を 契 機 に10∼35磯
術,妊
る と さ れ て い る.目
原 因 でDVTを
わ な か っ た.安
認 め た た め,ATm投
計 測 し た と こ ろ55%と
と か ら,自 験 例 はATIII欠
考 察:本
の こ と で あ る が,静
肢 まで悠 痛 が拡 が っ
行 し た と こ ろ 両 側 大 腿 静 脈 か ら下 大
栓 溶 解 ・抗 凝 固 療 法 を 開 始 した.凝
Q貴 志:前
全交 通 枝
層 櫃 皮 術 を 施 行 した.7
活 性 の 著 明 な 低 下(28%)を
(質 疑 応 答)
のCockett X全 交 通 枝,
よ り 腰 部 ・殿 部 痛 が 出 現 し,下
vesselsの 犠 牲 を 最 小 限 に し,静 脈 欝 滞 を 解 消 す る た め に,
を 行 う こ とが 良 い と 考 え られ た.
院 す る こと
入 院 と な った.
行 性 静 脈 造 影 に て3本
て き た た め,下
性 包帯 に よ
の 後 徐 々 に潰 瘍 が 拡 大 して き た た め.
に 難 渋 し た 原 因 と 考 え ら れ た 。 下 腿 の 再 建 時 はrecipient
の血 行 再建
難:調
記す べ きこ とな し
結 さ っ,小
い.
【考 察 】 下 腿 の 交 通 外 傷(礫
成15年2月),職
験 例(3ATIII欠
度 は
症 に 大 き く関 与 し,外
で 血 栓 症 を初 発 す
乏 に よ る血 栓性 素 因 が
引 き起 こ し,立 位 の 艮 時llllによ る仕 事 に よ り
静 脈 還 流 隊 害 が さ ら に 増 悪 し た 結 果,血
栓 後 週 症 と して 二 次
的 に下腿 の交 通 枝弁 不 全 およ び皮 膚潰 瘍 が生 じた もの と考 え
回 手 術 で も う少 し周 辺 の 廠 痩 を 切 除 して い れ
ら れ た.
ば 再 発 を 防 止 す る こ と が で き たの で は?
A隙:そ
の 可 能 匪 も あ る.皮
膚 科 医 の 意 見 に 従 っ た が,切
(質 疑 応 答)
除 範 囲 の 変 更 も考 慮 す べ き で あ った.
Q曽 根:ア
ン チ ト ロ ン ビ ン 皿 は 通 常 術 前 検 査 と して は 検 査 を
しな い と思 う.な ん ら か の 方 法 で ス ク リ ー ニ ング は で き な い
か.
(コ メ ン ト)
三 鍋=posterior calfのVAFも
A佐
有 用 な 選 択 と 思 う.
久 間=検
査 に よ る ス ク リ ー ニ ン グ は 困 難 で あ る.家
族
暦 が 参 考 に な る と考 え て い る.
Q三 鍋:植
4,ア
ンチ トロ ン ビンm欠
乏 症 が原 因 と考 え られ た 深 部静
皮 術 後,弾
性 ス ト ッキ ン グ を 装 着 して い れ ば 血 栓
形 成 は 防 ぐ こ とが で き た の で は な い か?
脈 血栓 症 の1例
A佐
久 間:患
者 は 調 理 師 で あ り,勤 務 上 立 位 の 時 問 が 艮 い,
大田原 赤十字 病院 形成 外科
した が っ て 保 存 的 予 防 は 困 難 で あ っ た と 思 う.
佐 久問 恒
ア ン チ トロ ン ビ ン 田 は トロ ン ビ ン,活 性 化 凝 固 第X因
な ど に 対 す る 生 理 的 阻 害 因 子 で あ り,プ
ロ テ イ ンCと
に 血 液 凝 固 制 御 に お い て 重 要 な 役 割 を 果 た して い る.今
ア ン チ トロ ン ビ ンm欠
子
脈 血栓塞 栓 症予 防 措 置 に関連 した皮周 潰瘍 症 例 の検 討
回,
内 川 裕美 子
乏 が 原 因 で 深 部 静 脈 血 栓 症 を 繰 り返
して い た と考 え られ た 症 例 を 経 験 した の で,文
5.静
とも
献 的考察 を 加
え て 報 告 す る.
独立f7政 法 人国 立病 院 機構 東 京医療 セ ンター
同形成 外 科
佐 藤 博子,玉 田一敬
同WOC Nurse
山本 亜矢
症 例 22歳, 3Si生
【目的 】 近 年,周 術 期 の 静脈 血栓塞 栓 症 予防 に対 す る関 心
主訴 左 下腿潰 鰯
一in一
慶懸医学 83巻2号(平
成18年6月)
が高 ま ってお り,当 院で も2軍 前 よ り予防 措 置が と られ るよ
G.lan Taylor
うに な うたが,そ の後,こ れ らに起因 す る と思 われ る皮 膚 障
害 の症 例 が形成 外科 に紹介 され るよ うにljっ た.そ こで今回,
乳 癌 術 径 の 乳 房 再 建 に は人 工 物(イ
各症 例 の臨 床経過 を検討 す る とと もに、 当院 に お ける予防措
家 組 織(皮
置 の現状 につ いて調査,検 討 を行 った,
に比 べ て,自
【方 法 】平 成17隼7月1日
か ら現 在 まで に当院 形 成 外科
に紹 介 され た,静 脈血 栓塞 栓症予 防措 置 に関 迷 した皮膚 障害
定 した 質 感 と 形 態 が 得 ら れ る と い うの が 最 大 の 利点 で あ る.
と考 え られ る症例 の うち代 表的 な2例 の経 過 を提 示 し,発 症
植組 織の部 分 壊 死に よ り再建乳 房 の大 き さや形態 を十 分 に褐
弁)が
用 い ら れ る.体
ン プ ラ ン ト)ま た は 自
内 異 物 と な る イ ンプ ラ ンh
家組 織 は い ったん生 穏 す ると生涯 にわ た って安
しか し,皮 弁 血 流 障 害 を 生 ず る 可 能 性 が20%程
度 あ り,移
に至 った経 緯 とその背 景 を考察 した.ま た,病 棟 で の予 防措
ら れ な い場 合 が あ る.二
雌の指 示 の現 伏 や,予 防惜 置開始 後の管理状 況 を把握 すべ く,
え,患
当院 研修 医 と看護 師 を対象 と したア ンケー ト調 査 を行 った.
も発 生 學 を 低 減 す る必 要 が あ る.そ
【結 果】 検 討 した症 例 に共 通 して 見 られ る背 景 と して,ガ
(広 背 筋 皮 弁,腹
イ ドライ ンに沿 った指 示 が出 ていな い ことや,予 防惜置 開始
織 の 詳 細 な血 管 解 剖 の 同 perforator mappingを
後 に着 用部 位 の観 察が 十分 に行わ れ てい ない こ とが考 え られ
用 新 鮮 死 体 の 全 身 血 管 造 影 像 で 行 い,そ
た,ア ンケー トの精 果か らは,指 示 を鵬 す医 師の知 識不 足 や
いて 皮 弁 の 作 成 し,ま た 移 櫃 床 に お い て マ イ ク ロサ ー ジ ャ リー
ガイ ドライ ンの解 釈 に個人 差が生 じてい る こと.着 用後 の着
に よ り適 宜 血 行 を 付 加 した.そ
用部 位 観察 の頻度 や観 察範 囲 に看 護師 に よ る個人 差が生 じて
い る ことが 示 され た,
た た め 轍 告 す る.
【考察 。結 語】 周 術期 に おけ る静 脈血 栓 塞 栓症 の予 防借 置
に よ り皮 膚 潰瘍 が形成 され ることが あ り,そ の発生 には患者
(質 疑 応 答)
Q井r.:動
脈 ・静 脈 と も にsuper の全身 状 態 だ けで な く,指 示 を出 す医 師 の知識 不 足や予 防借
A三
方 行 っ て い る.
の合併 症 は想 定 され る範囲内 とはい
者 や 医 療 側 の 負 担 は 決 して 軽 い も の で は な く、 是 非 と
鍋:両
こで.乳
直 筋 ・穿 通 枝 皮 弁)採
房再建 用 の皮弁
取 部 の皮 膚皮 下 筋組
解 剖実習
のevidenceに
の 桔 果,治
基づ
療 成 績 の 向 .ヒを み
chargeを
行 う の か.
置開始 後 の観 察不 足 とい う要因 も関 与 してい る と考 え られ た.
我 々 は,こ の現状 を院 内委 員会 に報告 す る とと もに医師,看
7.Becker型
漫師 の啓 粟 活動 を行 って い る.
乳房 エ キ スパ ン ダー(永 久留 置 型)に よ る合
併症 の一・
経験
埼 玉医 科 大学 総 合医療 セ ンター形成 外科 ・美容 外 科
(質 疑 応 答)
Q谷
野=発
表 さ れ た患 者 で は 血 管 病 変 は べ 一 ス に な か った の
か?
三 鍋俊春,原 科孝 雄
国立病 院 機構 藥 京医療 セ ンター形成 外科
A佐 藤(共
同 演 者):Yグ
ラ フ トが な さ れ て い た が,本
症例
佐 藤博子
で 紹 介 し た 澱 場 の 直 接 的 原 因 と な っ て い た と は 考 え に く い,
和 乃 会 小倉病 院 外科 ・乳 腺外 科
本 症 例 で 紹 介 した 潰 瘍 の 原 因 は,圧
足 立幸博
も,加
を か け た 耶 そ の もの よ り
圧装 置 の金屑 部分 が患者の 足 に直接 当 た って いた こと
が 原 因 で あ る.
症 例 は,38歳
kg,乳
1450^一1500休
た.平
憩
成15年12月
乳 癌 患 者 で,身 長146cm体
らFカ
左 乳 房C領
に乳 腺 外 科 を 受 診.化
平 成16年3月
15 00^一15 30 乳 房
域 の7cm大
学 療 法 に て5cmに
胸 筋 温 存 乳 切+大
基づ い た 自家組 織 に よ る乳 房 再
の腫煽 を主 訴
縮 小 した と こ ろ で,
胸 筋 下 エ キ スパ ン ダ ー 留 置
か し,術 後 創 部 に 感 染 徴
候 が 出 現 して 切 開 排 膿 処 置 が 施 行 さ れ,そ
ダ ー が 掴 傷 ・偏 位 した.エ
重46
ッ プの い わ ゆ る巨 乳 で あ う
に よ る即 時 乳 房 再 建 を 施 行 した.し
座長 済生 会 中央 病 院 形 成 外 科 陳 建 頴
6,Perforator mappingに
女 性,左
房 下 垂 を 伴 うEか
の 際 にエキ スパ ン
キ スパ ン ダ ー は 除 去 せ ず,感
染徴
候 が 完 全 に 鎮 静 し,術 後 化 学 療 法 後 に腫 鰯 の 再 発 の な い こ と
埼 玉 医科大 学総 合医 療セ ンター形成 外科 。美容 外 科
を 確 認 し た同 隼7月
三 鍋俊 春,原 科 孝 雄
た.乳
慶慮 義塾 大学解 剖学
パ ン ダ ー(Becker に再 度乳房 再建 目的で形 成外科 を 再診 し
房 部 皮 膚 の 伸 展 が 不 良 の た め,永
35,290 久留 置型乳 房 エ キス
ml.幅12.O 今西宣 晶,櫓 磯 貞和
に よ り一 回 の 手 術(8月
同形 成外 科
術 後2週
中 嶋英 雄
6週 に皮 下 膿 郷 を 認 め た た め 切開 排 膿 を 施 行,エ
キ ス パ ンダ ー
杏林 大学 形成外 科 。美容外 科
波 利井7N紀
が 露 出 した.感
乳 房 再 建 を 図 っ た.し か し,
で エキ スパ ン
メル ボル ン大学 形成 外 料
じ た.な
ご ろ よ り,再 度 乳 房 頂 部 に 限 局 的 発 赤 を生 じ始 め,
染 が 選 延 す る た め,術
ダ ー の 除 去 を 余ggraく
一1且8一
施 行)で
cm wさ10.5 cm)
お,放
さ れ,径5cm大
後10週
の胸 部皮膚潰 瘍 を 生
射 線 治 療 は 行 っ て い な い.本
患 者 は,体
型の
第11回 慶慮義塾大学形成外科同門会学 術集 会
わ り に きわ め て 大 き な 乳 房,術
感 集,シ
前 。術 後 化 学 療 法,初
リ コ ン ァ レル ギ ー の 可 能 性,形
な い な ど,人
回術後
木:定
義 的 に は そ の よ う に 考 え られ る.
成外 科受 診 頻度 が少
工物 に よ る乳 房 再 建 へ の 影 響 因 子 が 考 え られ た.
15:30∼16:00顔
座長:大
(コ メ ン ト)
岩 平:写
A鈴
真 を 拝 見 す る と,乳 腺 切 除 の 際 に 皮 膚 を 薄 く残 し す
ぎ た よ う に 思 え る.ま
た,エ
キ ス パ ン ダ ー挿 入 と イ ンブ ラ ン
面 ・そ の 他
田原 赤 十 字 病 院 形 成 外 科
佐久間 恒
9.小 児例 に た いす る顔 面 神経麻 庫動 的爾建 術
一頬筋 神経 に神経 縫 合 した遊 離 広背 筋弁 によ る 一
ト挿 入 の 間 隔 が 短 す ぎ た の で は な い か?
国 立成 育 医療 セ ンター形成 外科
コ メ ン ト(谷 野)=岩
清 水 雄介,金 子 剛,三 浦麻 由佳
平 先 生 の意 見 に 同 感 で あ る.最 低 で も
2回 の 手 術 問 の 間 隅 を,1年
間 は空 け るべ きで あ った と考 え
て い る.
先 天性 の顔面 神 経 麻痺 に 対す る治 療 は,患 児 の健 常 な社 会
生 活 と精 神発達 を 助 け るた め に小 児 期に行 うことが望 ま しい.
しか しなが ら現 在 の と こ ろ標準 的 な手術 法 は ない.
8.急 速 進展 型乳 房 外 ペー ジiッ ト病の 且例
東海 大学 外 科学系 形成 外科
我 々 は今 回6歳4ヶ 月 の 男児 に遊離 広 背筋 弁 移 値 によ る動
的 再建 を行 い,運 動 神経 と して 同側 の頬 筋 神経 を選 択 した と
鈴木 沙知,今 川孝 太郎,
ころ,術 後2ヶ 月 で 移植 筋 の収 縮 が 得 られ た.本 法 は必 ず し
宮坂宗 男,谷 野 隆三 郎
も新 しい方 法 で は ないが 、 移植筋 の収 縮 が速 や か に得 られ る
点 は特 箪 に憾 し,小 児で は成 人例 で問 題 とな る ジス キ ネ ジア
【は じめ に 】 乳 房 外 ペ ー ジSッ
ト病 の 多 くは 進 展 が 緩 や か
で,表 皮 内 に と ど ま る ζ と が 多 く,こ の 場 合,切
が 見 込 まれ る.し
除 にて完 治
も少 ない と されて お り,小 児 に適 した再 建法 と思 われ る.
症例 を供 覧 し若 干 の文 献的 考察 を加 え て報 告 す る。
か し,浸 潤 癌 へ と進 行 し た ケ ー ス で は 予 俵
が 悪 い と さ れ て お り,臨 床 的 に注 意 が 必 要 な疾 患 で あ る.ま
(質疑応 答)
た,一 部 の 症 例 で.原
Q大 城:顔 而神 経 麻痺 にな って どの くらい経 過 したの か.
A清 水:先 天 性 で あ る.
発 巣 は 小 型 で,腫
瘤 形 成 もgい が,初
診 時 に す で に リ ンパ 節 や 遠 隔 転 移 を 生 じて い る急 速 進 展 型 が
存 在 す る.今 回 我 々 は,こ
の 急 速 進 展 型 と 考 え られ る 症 例 を
経 験 した の で 綴 告 す る.
【疲 例 】77歳,男
あ り,平 成15年1月
介 受 診 と な った.同
ジiッ
性.3年
ほ ど 前 よ り左 陰 茎 基 部 の 小 皮 疹
よ り左 下 肢 の 浮 腫 が 出 現 し,当
年3月
当 院 に て 生 検 を 行 い,乳
ト病 の 診 断 を 得 た.同
年4月1日
鼠 径 リ ンパ 節 郭 清 を 施 行 した.浅
移 を 惣 めr.5月i6日
ンパ 節T/7,総
径,骨
盤,大
右 鼠 径,骨
に 広 範 囲 切 除,左
に 左 骨 盤 内 リ ンパ 節 郭 清(外
腸 骨 リ ン パ 節1/1に
転 移)を
後,経
成is年4月(初
必 要が あ ると考 え たか らで あ る、
Q三 鍋:反 対側 の顔 面 神経 を使 用 しな い棲 極 的理 由 が あ るの
鼠
に
清 術 を 行 っ た(鼠
月)死
A金 子:反 対 側 に,再 廼 に適 切 な顔 面 神経 が 発見 で きる こ
とは実 際 に は少 な い.少 な くと も,本 手術 に お いて は良好 な
功 であ った と考 え て いる.
亡 した.
ト病 の 発 生 病 理 は 不 明 な 点 が 多
年 の 報 告 で は 腫 瘍 細 胞 が ア ンKロ
ゲ ン受 容 体
を 発 現 して お り,発 癌 に 関 連 して い る と す る も の や,自
の よ う な 急 速 進 展 型,浸
か?
吻 合条 件 を有 す る咬 筋神 経 が同 定 で きたの で 術式 の選 択 は成
行 期 症 例 に対 す る 化 学 療 法 も有 効 な も の が な い
現 状 で あ る.近
Q田 中一 郎:手 術 年齢 を6歳 に設 憲 したの はな ぜか?
A金 子;術 後 の リハ ビ リが 円滑 に行 え る年 齢 まで 待 機 す る
転
過 観 察 と な った が 肺 転 移 が
診 後13ヶ
【考 察 】 乳 房 外 ペ ー ジSッ
く,ま た,逃
施 行 し,左
A金 子(共 同 演 者〉:一 貰 して完全 麻 輝が 存在 して い た,
浅
腸骨 リ
動 脈 周 囲 に 放 射 線 治 療 を 行 うた.7月22日
腸 骨1/6).以
認 め られ,平
房外ペー
鼠 径 リ ンパ 節13!13の
盤 リ ンパ 節 に 転 移 が 疑 わ れ,郭
径3/u,外
院へ 紹
Q谷 野:成 長 の過 程 で神経 麻痺 の程度 には変 化 は なか ったの
か?
験例
潤 癌 に お い て 癌 遺 伝 子 のerbB・2が
高 率 に 発 現 して い る こ とが 報 告 さ れ て お り,進
ジ ニ ッ ト病 に は 自験 例 の よ う な,急
と眼窩 再建 用 アパ タ イ トに よ る陳 旧 性眼 球 陥凹 の治 療
一 カテ ーテ ルバ ル ー ンを用 いた眼 球 陥凹 修正 シ ミュ レー シ3
ンの有 用性 一
行の予 測 に役
立 っ 可 能 性 が あ る と い わ れ て い る.今 回 我 々t3.乳
10,自 己硬化 型 人 工骨(バ イオ ベ ッ クス ・)
房外 ペ ー
速 進 展 型 が 存 在 し,臨 床
慶 癒義 塾 大学 形成 外 科
諸方 寿 夫,宮 本純 平,
小林 尚 史,中 島艇 夫
上,注 意 が 必 要 と痛 感 した 症 例 を 経 験 し たの で 報 告 し た.
【目的 】 頬 骨骨 折後 の 陳 旧性 眼 球 陥凹 の修正 に は,人 工 補
填剤 が しば しば用 い られ,補 填 剤 の選 択.補 墳方 法,置,部
(質 疑 応 答)
Q曽
根;真
く,Paget癌
皮 内 に 漫 潤 し て い た の で あ れ ばPaget病
ではな
で は な か っ た の か.
位 など さ まざ ま な報告 が あ る.今 回,補 墳 剤 の留 置盈 予 測 と
留紐 法 に若 干 の工 夫 を行 った ので 報告 す る.
一ll9一
慶膠医学83巻2号(平
成18年6月)
時 に 頬骨 骨 折 にて観 血 的
に 及ぶ鼻 形 成手 術 を受 け,そ の結果 と して鼻 背部 に鍛痕 形成
整 裡固定 手 術 を受 けたが眼 窩容 秘 の拡 大 によ る眼 球陥 凹が 残
を きた し,鼻 尖 部 が頭 側 へ移動 し短母症 とな った症 例 な どが
厚 した.腿 毛下 縁 切開 よ る眼窩 アプ ロー チによ り,眼 窩下 壁
今 回軽験 した症 例 であ る.
およ び内外 側剥 離 し,同 部骨膜 下 にバ ル ー ンを 留置 した.生
これ らに対 し,大 鼻翼 軟骨 や鼻 中隔 に切開 を入れ,鼻 尖 を
食 注 入 に よ るバ ル ー ンexpansionに
尾 側へ移 動 して脚 の延長 を はか った.組 織 欠損 部 に は助 軟骨
【方法 】 症 例 は23歳 女性.21歳
よ って 眼球 陥 凹改 善 状
況を シ ミ3レ ー シ ョンす ることで 修正 に必 要 な眼窩内 楠填 量
や耳 甲介軟 骨 の移 値を行 った.
を予 め把握 した.同 部 に眼 窩床 再建 用 アパ タイ ト(セ ラ タイ
ト◎)を 留亜 しそ の下 面 に 目己硬 化 型人工 骨(パ イオ ベ ック
本報 告 では手 術 法の群 細 と若干 の検討 を述 べ るっ もりであ
る.
ス⑪)を 必 要量 注入 した.
【結 果1再 建 眼窩 床の 形態 はセ ラタ イ ト ・によ って親定 し.
(コ メ ン ト)
眼球 陥凹修 正 に必 要 な補填量 をバ イ オ ペ ック ス ・によ って充
谷 野:肋
填 す る ことで,再 建床 の良好 な形 態 と眼球 陥凹 改善 が得 られ
て い る.
た.術 中バ ル ー ンの利 用 は,必 要 な 補填 剤の 皿 と安 全性 を予
(コ メ ン ト)
測 で き,良 好な眼 球陥凹 修正 と手術 時間 の短縮 を もた ら した.
原 科=肋tx骨
【考察 】頬 骨骨 折変 形治癒 に伴 う陳 旧性 眼球 陥凹 の修 正 は.
す る こ と が で き る,
健 側 と同様 の眼窩 形状 を 再建す る こ とが理想 で はあ るが実際
に は容 易で な い.そ の ため症例 に応 じて,補 填剤 で眼 窩容 秘
軟 骨 を 入 れ る 向 き は 水 平 よ り垂 直 の 方 が 畏 い と考 え
を 使 用 す る部 位 を 工 夫 す れ ば 術 後 の 変 形 を 防 止
を縮小 させ る方 法 が行わ れ.自 己硬 化 型人 工骨 は任意 の量 を
12.有 毛性 母斑 細胞 母斑 の治療 法 の工 夫
一キ ュ レ ッテ ー ジ手 術 と レー ザ ー治 療の病 診辿 携 一
襯 填で きる利点 が ある.本 手技 は,補 墳置 の決定 を容 易 に し,
慶 光会 大城 ク9ニ ック
良 好 な再建 眼窩 床形 態 を得 られ る利 点 があ り有 効 な方 法 と考
偽 々木克 已,藤 井 俊史,大 城 貴史
え られ た.
日本 レーザ ー研 究所
大城俊 夫
慶 慮 義塾 大学 形成外 科
(質 疑 応 答)
Q佐
藤:ア
パ タ イ トを 挿 入 す る際 に,下
眼 窩 神経 はどの よ う
ui志和 生,中 島龍夫
に処 理 し たの か.
A緒
当 院 で は1975隼
方:'ド 眼 窩 神 経 は 最 初 か ら 切 れ て い た.
の ク リニ ッ ク開 設 以 来,母
Q金 子1丸
い バ ル ー ンで 容 横 の 正 確 な 予 測 が で き るの か?
治 療 に取 り組 ん で き た,約30年
A猪
檀 測 定 に は さ ま ざ ま な 方 法 が 報 告 さ れ て い る.
た が.79.1%の
方:容
症 例 が10才
平 た い 容 積 測 定 器 を 使 用 し た 報 告 もあ る.
ザ ー 単 独 の 治 療 で は,限
Q三 鍋;自
義 塾 大 学 形 成 外 科 で は,8年
家 骨 を 使 用 して 眼 窩 下 壁 を 再 建 す る こ と は 考 え な
間 で3209例
斑 細 胞 母斑 の
を 経 験 して き
を 過 ぎ て か ら来 院 す る た め レ ー
界 が み られ る症 例 も あ る.一
前 よ り生 後2ヶ
方慶 慮
月 まで の有毛 性
か っ た の か?
母 斑 細 胞 母 斑 に 対 し積 極 的 に キ 昌 レ ッ テ ー ジ手 術 を 行 い,成
A絡
果 を 上 げ て い る.し
方:自
家 骨 を 使 用 す る に は 欠 損 の 大 き さ が 大 きす ぎ た
か しな が ら キ3レ
ッテ ー ジ手 術 自 体 は 生
体 に 対 す る侵 襲 が 大 き く,更 に 生 後2ヶ
と思 う.
行 わ れ るた め 垂 本 的 に 手 術 は1回
(コ メ ンF)
更 に 部 位 に 依 っ て は,治
谷 野:自
り十 分 に掻 爬 出 来 な い 場 合 が あ る.当
家 骨 を 使 用 す るの で あ れ ば 肋 軟 骨 が 良 好 な 成 績 が 得
られ る.腸
月 か ら6ヶ 月 以 内 に
しか 出 来 な い と され て い る.
療 後 の 肥 厚 性 級 痕 を 生 じる こ と が あ
院 は,慶
慮義 塾大 学 形
成 外 科 と 辿 携 を 図 り キ 昌 レ ッ テ ー ジ後 に 残 っ た 有 毛 性 母 斑 細
骨 は吸 収 さ れ る か ら,使 用 しな い ほ う が 良 い.
胞 母 斑 の 治 療 を 撹 数 の レ ー ザ ー で 行 って い る.症 例 を 供 覧 し
治 療 の 有 効 性 に つ い て 報 告 し た い.
11.短 鼻 症 に対 す る手術 治療
名古屋 形成 ク リニ ック
(質 疑 応 答)
上 敏 明,長 谷 川 時生
Q陳:キ
ュ レ ッ テ ー ジ後 再 発 し た場 合 に 。Qス
イッチの ほか
に ア レ ッ ク ス レ ー ザ ー も初 期 の 段 階 か ら 使 用 し た 方 が よ い の
容 外 科,形 成 外 科 の 普 及 に よ り,一 般 の 人 が鼻 の
か?
形 態 の 細 部 ま で 気 に し,そ の 治 療 を 希 望 して 我 々 形 成 外 科 医
n佐
近 年,美
の 門 をrr_く
最 近,我
機 会 が増 え て い る.
々 は 鼻 が短 い,い
々 木1い
か な る レー ザー を使 用 す るか と い う こ とよ り
も,初 回 キ3レ
わ ゆ る 短 鼻 症 に 対 し,手 術 を 行
ッテ ー ジ手 術 の 際 に,必
な い 良 好1i 果 を 得 た の で 報 告 す る.
Q7L1水:生
① 先 天 的 に 鼻 が 短 い と 気 に し,鼻 の 孔 が 見 え る.あ
UCO 2レ ー ザ ー とQス
か い た鼻 と な っ て い る な ど整 容 一
ヒの 改 善 を 望 む 症 例.②
ぐ らを
数次
一iza一
要 十分 な範囲 を切除
す る こ と が 必 要 だ と思 う,
後2ヶ
月 以 前 で,キiレ
ッテ ー ジ手 術 を 行 わ ず に
ィ ッチ ル ビ ー レ ー ザ ー を使 用 す る と
い う選 択 は あ り え な い の か.全
身麻 酵が不 要 と い うメ リッ ト
第11回 慶懸 義塾大学形成外科同門会学術換会
が あ る と 思 う が.
の 内訳 をみ ると マス コ ミ、 患 者間 の情 報 で来院 した患 者 が 半
A佐
数 以上 を 占め,ま た他 院 で 「自家 組 織 」 と言 わ れて 再建 自体
々 木:全
身 麻 酵 を 使 わ な い で レー ザ ー 治 療 を 行 う と,
深 度 が 一 定 しな い の で 熱 傷 状 態 を作 り出 す 可 能 性 も あ り,危
を 諦 め て い た患 者 も少 な くな い.開 業 以 来約600例
険 で あ る.
を終 了 して いるが,社 会 保険 制 度 に頼 る医療 のみ を本 当 に患
の 再建
者 が求 め て い るか とい うとそ うで もない こ とが わか る.
医療 側,患 者 側 の 両面 か らみ た 「乳 房 再建 の現 況」 にっ い
16:0016:50
て報告 した い.
特 別講 演 「
乳 房再 建 の 現 況」
座 長:慶 慮義 塾 大 学 形 成 外 科 田 中 一 郎
特 別 講 演(質
疑 応 答)
医 療 法 人 社 団 プ レス トサ ー ジ ャ リー ク リニ ッ ク
院 長 岩 平 桂 子
Q三
鍋:一
A岩
平:使
用 し て い な い.サ
昨 今,本
Q三
鍋:乳
頭 は 上 側 に移 動 す る こ とが 多 い が,皮
邦 に お い て も乳 癌 の 増 加 に伴 い乳 房 再 建 の 需 要 も
回 使 用 した シ リ コ ンは 再 使 用 で き る か?
ンプ ル と して 使 用 して い る.
増 加 して い る.
外 に コ ン ポ ジ ッ ト グ ラ フ トは だ め か?
マ ス コ ミの 医 療 話 題 の 氾 濫 や イ ン タ ー ネ ッ トの 普 及 に よ り,
A岩
患 者 の 医 療 に 対 す る姿 勢 も変 化 し,再 建 に 対 して も事 前 に 多
る.
くの 知 識 を 準 備 して 受 診 す る 恵 者 も少 な くな い.患
Q貴
者の多 く
平:コ
ン ポ ジ ッ ト グ ラ フ トは 立 体 感 に 欠 け る 印 象 が あ
志:4分
家 庭,仕
事
い か?
に 支 障 が な い よ う に再 建 した い と い う二 っ が 圧 倒 的 で,こ
れ
A岩
の 要 望 は ① 体 に これ 以 上 傷 を 増 や し た くな い.②
平:2分
の1切
除 で は シ リコ ン に よ る 再 建 は 困 難 で は な
の1以
上 乳 腺 が 切 除 され て い る 症 例 が 適 応 と
を 集 約 す る と 「人 工 物 に よ る 日帰 り手 術 」 が 理 想 と さ れ る.
考 え て い る.4分
これ に 対 して 多 くの 医 療 施 設 でi3,乳
Q:貴
癌手 術 が縮 小 化 され て
人 工 物 に よ る再 建 が 可 能 で あ っ て も,腹
直 筋 皮 弁 な ど の 自家
組 織 に よ る再 建 を 勧 め る 傾 向 が あ り,当 然 の こ と な が ら入 院,
下茎 皮弁 以
志:大
の1切
除 で は 自 家 組 織 が 良 い と思 う.
胸 筋 の 下 に イ ンブ ラ ン トを 入 れ る と 動 き は 気 に
な ら な い か?
A岩 平:大
き な 問 題 に は な らな い,
2週 間 以 上 の 運 動 や 生 活 制 限 が 必 要 と な って い る.
一 方 演 者 が テ イ ッ シzzキ
を 受 けて か ら既 にis年
ス パ ン ダ ー の 治 験 に 参 加 し認 可
過 ぎ た.そ
され た に もか か わ らず,い
の 後 品 質,材
質改 善 が な
まだ に 旧 来 の エ キ ス パ ン ダ ー が 頻
(ゴ メ ン ト)
(谷 野)=大
用 さ れ て い る の は,厚 生 労 働 省 の 医 療 行 政 の ハ ー ドル の 高 さ
Q金 子;保
を 言 い 訳 に した 業 者 の 怠 慢 と と も に 医 師 側 の 意 識 の 低 さ に 他
A岩
な らな い,
て い る.エ
演 者 は2003隼4月
か ら乳 房 再 建 専門 の ク リニ ッ ク を 開 業
し,人 工 物 に よ る 日帰 りの 再 建 手 術 の み を行 って き た,患
者
一izi一
胸 筋 の 肋 骨 へ の付 着 部 を切 断 す れば動 きの 問題
は 解 決 で き る.
平:自
険 の 問 題 に は ど の よ うに 対 応 して い る か,
費 で 行 っ て い る.混
合診 療 にす る ことを 希 望 し
キ ス パ ン ダ ー は患 者 個 人 で 購 入 し て も らえ る こ と
が 望 ま しい と 考 え て い る.
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