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ヒブワクチンの接種を受けるにあたっての説明 小児用肺炎球菌

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ヒブワクチンの接種を受けるにあたっての説明 小児用肺炎球菌
保護者様
~予防接種に欠かせない情報です。予防接種の必要性や副反応について理解しましょう。~
乳幼児の細菌性髄膜炎を起こす細菌はいくつかありますが、原因の半分以上を占めているのが、
「ヘモフ
ィルスインフルエンザ菌b型」という細菌で、略して「ヒブ」と呼ばれています。このヒブという細菌が、
病原菌となり、肺炎や喉頭蓋炎や敗血症などの重篤な全身性疾患を引き起こします。なかでも髄膜炎に感
染するヒブ髄膜炎は最も頻度が高く、予後が悪い病気です。
多くの場合は生後3か月から5歳になるまでの子どもたちがかかります。特に2歳未満のお子さんに最
も多いので、要注意です。毎年全国で約 600 人の乳幼児がヒブ髄膜炎にかかっていることがわかっていま
す。
世界保健機構(WHO)では、1998 年にヒブワクチンを乳幼児への定期接種ワクチンに推奨し、現在ま
でに世界 120 カ国以上で導入されており、それらの国ではヒブ髄膜炎は、ほぼ0になりました。
ヒブワクチンは製造工程にウシ由来の成分が使用されていますが、海外で使用開始してから、ワクチン
が原因で伝達性海綿状脳症にかかったという報告は現在までありません。
①明らかに発熱している方(通常は 37.5℃以上)
②重い急性疾患にかかっている方
③このワクチンの成分または破傷風トキソイドによってアナフィラキシー様症状(通常接種後 30 分以内に
出現する呼吸困難や蕁麻疹などを伴う重いアレルギー反応のこと)をおこしたことがある方
④その他、かかりつけの医師に予防接種を受けないほうがよいといわれた方
①心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
②過去に予防接種で接種後 2 日以内に発熱、全身性発疹などのアレルギーを疑う症状のみられた方
③過去にけいれん(ひきつけ)をおこしたことがある方
④過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方、もしくは近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
⑤このワクチンの成分または破傷風トキソイドに対してアレルギーをおこすおそれのある方
主な副反応
接種部位の赤みや腫れ・しこりで、その他発熱が数%報告されています。これらは通常一時的なも
ので、数日以内に消失します。
まれに生じる重い副反応
ショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、顔面浮腫、喉頭浮腫など)、
けいれん、血小板減少性紫斑病
肺炎球菌は、多くの子どもの鼻やのどにいる、身近な菌です。ふだんはおとなしくしていますが、子ども
の体力や抵抗力が落ちた時などに、いつもは菌がいないところに入り込んで、いろいろな病気(感染症)
を引き起こします。抗生物質が効かない肺炎球菌(耐性菌)が増えているので、早期に診断治療が始まっ
ても、予後が悪い例が増えています。
細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、骨髄炎、関節炎など
肺炎球菌による小児の重症感染症を予防する目的で製造されたワクチンで、7種類の肺炎球菌ワクチン
が入っています。不活化ワクチンなので、接種回数が多いほど免疫力が強くなります。
肺炎球菌による髄膜炎や菌血症、菌血症を伴う肺炎などの病気を予防します。
2000 年から定期接種しているアメリカでは、ワクチンで予防できる肺炎球菌による重い感染症が 98%減
りました。現在、世界の約 100 か国で接種され、うち 45 か国では定期接種されています。日本では、平成
21 年 10 月に承認され、平成 22 年 2 月から接種できるようになりました。
①明らかに発熱している方(通常は 37.5℃以上)
②重い急性疾患にかかっている方
③このワクチンの成分またはジフテリアトキソイドによってアナフィラキシー様症状(通常接種後 30 分以
内に出現する呼吸困難や蕁麻疹などを伴う重いアレルギー反応のこと)をおこしたことがある方
④その他、かかりつけの医師に予防接種を受けないほうがよいといわれた方
①心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
②過去に予防接種で接種後 2 日以内に発熱、全身性発疹などのアレルギーを疑う症状のみられた方
③過去にけいれん(ひきつけ)をおこしたことがある方
④過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方、もしくは近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
⑤このワクチンの成分またはジフテリアトキソイドに対してアレルギーをおこすおそれのある方
主な副反応
発熱と接種部が赤く腫れる割合が、三種混合ワクチンやヒブワクチンに比べると多くみら
れますが、一時的な症状ですので心配ありません。しかし、かぜや病気による発熱とワクチ
ンによる発熱との区別は難しいので、発熱した場合は医療機関を受診してください。
まれに生じる重い副反応ショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、顔面浮腫、
喉頭浮腫など)、けいれん
①接種後 30 分間は、ショックやアナフィラキシーがおこることがあるので、医師とすぐ連絡が取れるよう
にしておきましょう。
②接種後に高熱やけいれんなどの異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
③接種後 1 週間は体調に注意しましょう。また、接種後、腫れが目立つときや機嫌が悪くなったときなど
は医師にご相談ください。
④接種部位は清潔に保ちましょう。接種当日の入浴は問題ありませんが、接種部位をこすることはやめま
しょう。
⑤接種後当日は、過度な運動を控えましょう。
このワクチンの接種後、違う種類のワクチンを接種する場合には、接種日の翌日から起算して、6 日以上
の間隔をあける必要があります。ただし、このワクチンは他のワクチンとの同時接種が可能ですので、同
時接種を希望する場合には、医師にご相談ください。
予防接種によって引き起こされた副反応により、死亡又は予防接種法施行令に定める障害が生じた場合
には、「鹿屋市予防接種事故災害補償規則」に基づく補償を受けることができます。また、「独立行政法人
医薬品医療機器総合機構法」に基づく救済を受けることができます。
【問い合わせ先】鹿屋市健康増進課(保健相談センター)
電話41-2110
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