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ヒブ・肺炎球菌・ロタの接種をされる保護者の方へ

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ヒブ・肺炎球菌・ロタの接種をされる保護者の方へ
ヒブ・肺炎球菌・ロタの接種をされる保護者の方へ
任意予防接種(ロタ)は、保護者の希望により接種をするものです。実施にあたって、この説
明書をよくお読みください。
ワクチンの効果と副反応
◆ヒブ(インフルエンザ菌b型)
脳や脊髄を包んでいる膜を髄膜といい、この髄膜に細菌やウイルスが感染し炎症が起こるのが細菌性
髄膜炎で、その原因菌の約50%以上がヒブ(インフルエンザb菌)ということがわかっています。ヒ
ブは冬に流行するインフルエンザウイルスとは全く別物です。
ヒブによる細菌性髄膜炎は、5歳未満でかかりやすく0歳~1歳で70%を占めています。年間約6
00人が発症し、5歳になるまでに2千人に1人の乳幼児がヒブにかかっていることになります。
ヒブ髄膜炎にかかると、初期症状として、発熱、おう吐、けいれんなどがあり、風邪や他の病気と症
状が似ているため早期診断が難しく、抗生物質による治療が必要となります。そのうち約30%が予後
不良とされ、てんかん、難聴、発育障害などの後遺症が残ります。
ワクチンの副反応としては、接種部位の赤み(44.2%)、腫れ(18.7%)、発熱(2.5%)
となり、ほとんどは接種後2日後までに現れます。
◆小児の肺炎球菌感染症
肺炎球菌は、子どもの多くが鼻の奥に保菌していますが、小児用肺炎球菌ワクチンの接種によって、
肺炎球菌による重い感染症(中耳炎、細菌性髄膜炎、菌血症など)を予防することが期待されます。
肺炎球菌感染症の初期の主な症状は、発熱などでかぜ症状と区別がつきません。肺炎球菌にかかりや
すいのは生後3ヶ月から5歳くらいまで、5歳未満の小児10万人当り年間200人くらいです。
小児用肺炎球菌ワクチンの国内臨床試験でみられた副反応は、注射部位の赤み、腫れ、痛み(10~
20%)
、37.5℃以上の発熱(15~24%)などです。ただし、非常にまれですが、海外でショッ
ク、アナフィラキシー様症状(通常接種後 30 分以内にでる呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重
いアレルギー反応のこと)、けいれんなどの症状も報告されています。
上記のような症状が認められたり、疑われた場合は、すぐに医師に申し出てください。
ワクチン接種後の注意
① 接種後 30 分間は、ショックやアナフィラキシーがおこることがありますので、医師とすぐ連絡がと
れるようにしておきましょう。
② 接種後に高熱やけいれんなどの異常がでた場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
③ 接種後 1 週間は体調に注意しましょう。また、接種後、腫れが目立つときや機嫌が悪くなったときな
どは、医師にご相談ください。
④ このワクチン接種後、違う種類のワクチンを接種する場合には、6 日間以上の間隔をあける必要があ
ります。ただし、このワクチンは他のワクチンとの同時接種が可能ですので、同時接種を希望する場
合には、医師にご相談ください。
⑤ 接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は問題ありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。
⑥ 接種当日は激しい運動はさけてください。その他はいつも通りの生活で結構です。
接種スケジュール
◆ヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチン
標準の接種スケジュールは、初回免疫として生後 2 ヶ月以上 7 ヶ月未満で接種を開始して、4~8 週間の間
隔で 3 回接種し、3 回目終了後おおむね 1 年後に追加免疫 1 回の計 4 回接種します。
標準的なスケジュール
2
7(ヶ月)
3 回目接種後おおむね 1 年あけて
この期間の接種を逃した場合は、月齢に応じてそれぞれ次のとおりに接種します。
① 生後 7 ヶ月以上 12 ヶ月(1 歳)未満で接種開始の場合は、初回免疫を 4~8 週間の間隔で 2 回、2
回目終了後、おおむね 1 年後に追加免疫1回の計 3 回接種します。
② 1 歳以上 5 歳未満で接種開始の場合は、1 回接種します。
③ 接種開始月齢に関係なく、1歳以上で接種した場合には、終了となります。
◆小児用肺炎球菌ワクチン
標準の接種スケジュールは、初回免疫として生後 2 ヶ月以上 7 ヶ月未満で接種を開始して、27 日間以上の
間隔で 3 回接種し、生後 12~15 ヶ月の間に追加免疫 1 回(3 回目接種から 60 日以上の間隔をおいて)の計 4
回接種します。
標準的なスケジュール
2
7
12
15(ヶ月)
この期間の接種を逃した場合は、月齢に応じてそれぞれ次のとおりに接種します。
① 生後 7 ヶ月以上 12 ヶ月(1 歳)未満で接種開始の場合は、初回免疫を 27 日間以上の間隔で 2 回、生
後 12 ヶ月(1 歳)を過ぎてから追加免疫1回(2 回目接種から 60 日以上の間隔をおいて)の合計 3
回接種します。
② 1 歳以上 2 歳未満で接種開始の場合は、60 日間以上の間隔で合計 2 回接種します。
③ 2 歳以上の場合は、接種 1 回のみです。
④ 接種開始月齢に関係なく、2歳以上で接種した場合には、終了となります。
予防接種を受けることができない方
① 明らかに発熱(37.5 度以上)している方
② 重い急性疾患にかかっている方
③ このワクチンの成分またはジフテリアトキソイドによってアナフィラキシー(通常接種後 30 分以内
にでる呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応のこと)をおこしたことがある
方
④ その他、かかりつけ医に予防接種を受けないほうがよいといわれた方
予防接種を受けるに際し、医師とよく相談しなければならない方
① 心臓血管系疾患、じん臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
② 過去に予防接種で接種後 2 日以内に発熱、全身性発しんなどのアレルギーを疑う症状のみられた方
③ 過去にけいれん(ひきつけ)をおこしたことのある方
④ 過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方、もしくは近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
⑤ このワクチンの成分またはジフテリアトキソイドに対してアレルギーをおこすおそれのある方
ロタウイルス胃腸炎について
① ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児に多く起こるウイルス性の胃腸炎です。ロタウイルス胃腸炎の原因『ロ
タウイルス』は世界中に広く分布し、衛生状態に関係なく世界各地で感染がみられます。
② ロタウイルス胃腸炎の多くは突然の嘔吐に続き、白っぽい水のような下痢を起こします。発熱を伴う
こともあり、回復には1週間ほどかかります。また、ほとんどの場合は特に治療を行わなくても回復
しますが、時に脱水、腎不全、脳炎・脳症などを合併することもあり、症状が重く脱水が強い場合に
は、入院が必要となることもあります。
③ 日本でのロタウイルス胃腸炎の発症は冬~春に多く、主に生後3~24ヶ月の乳幼児に起こりますが、
ピークは生後3~15ヶ月です。生後3ヶ月までは、母親からもらった免疫によって感染しても症状
が出ないか、症状があっても軽く済みますが、生後3ヶ月以降に初めて感染すると重症化しやすくな
ります。実際に、ロタウイルス胃腸炎は、小児急性重症胃腸炎の原因の第一位で、受診した人の10
人に1人が入院するという報告もあります。
ロタウイルス胃腸炎の重症化は、ワクチン接種によって防ぐことができます。
ワクチン接種後の注意
① 接種後 30 分間は、ショックやアナフィラキシーがおこることがありますので、医師とすぐ連絡が
とれるようにしておきましょう。
② 接種後に高熱や痙攣などの以上が出た場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
③腸重積と思われる症状(ぐったりする、泣きと不機嫌を繰り返す、顔色が悪い、繰り返し起きる嘔
吐、イチゴジャムのような血便、お腹のはりなど)がみられた場合は、家庭で様子をみて症状を長引
かせないよう、速やかに医師の診察を受けて下さい。ほとんどの腸重積の発症例は、初回接種から7
日間に報告されています。その為、この期間は健康状態の観察を十分に行って下さい。
④ ワクチン接種後1週間程度は便中に排泄されますが、排泄されたウイルスによって胃腸炎を発症す
る可能性は低いことが確認されています。念のため、おむつ交換後などワクチン接種を受けたお子様
と接した際には手洗いするなど注意して下さい。特にご家族の中で免疫系に異常のある方がいる場合
には、ワクチン接種を受けたお子様と接した後の手洗いを徹底するなど注意して下さい。
⑤ このワクチン接種後、違う種類のワクチンを接種する場合には、27 日間以上の間隔をあける必要が
あります。ただし、このワクチンは他のワクチンとの同時接種が可能ですので、同時接種を希望する
場合には、医師にご相談ください。
⑥ 接種当日は激しい運動はさけてください。その他はいつも通りの生活で結構です。
接種時期 (ロタリックス)の場合、生後6週~24週までに2回接種を完了する。
① 2回目の接種は1回目から4週以上あけてください。1回目の接種は遅くとも20週までに接種
してください。(初回接種は、15週未満までに行うことが推奨されています)
(ロタテック)の場合、生後6週~32週までに3回接種を完了する。
① 2回目、3回目の接種は前回から4週以上あけてください。1回目の接種は遅くとも24週まで
に接種してください。
(初回接種は、15週未満までに行うことが推奨されています)
予防接種を受けることができない方
① 明らかに発熱(37.5 度以上)している方。
② 重い急性疾患にかかっている方。(下痢・嘔吐の症状があると時は延期してください)
③ ロタウイルスワクチン接種後アレルギーなどの過敏症が出た方。
④ 腸重積症の発症を高める可能性のある未治療の先天性消化管疾患(メッケル憩室など)がある方。
⑤ 腸重積になったことがある方。
⑥重症複合型免疫不全(SCID)がある方。
⑦ その他、かかりつけ医に予防接種を受けないほうがよいといわれた方。
予防接種を受けるに際し、医師とよく相談しなければならない方
① 心臓血管系疾患、じん臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方。
② 過去に予防接種で接種後 2 日以内に発熱、全身性発しんなどのアレルギーを疑う症状のみられた方。
③ 過去にけいれん(ひきつけ)をおこしたことのある方。
④ 過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方、もしくは近親者に先天性免疫不全症の者がいる方。
⑤ 胃腸障害がある方。
別の種類のワクチンを受ける場合の接種間隔
医薬品副作用被害救済制度
予防接種法の定期接種によらない任意の接種によって健康被害(医薬品を適正に使用したにもかかわ
らず発生した副作用により入院が必要な程度の疾病や障害など)が生じた場合は、独立行政法人医薬品
医療機器総合機構法による被害救済の対象となります。健康被害の内容、程度等に応じて、薬事・食品
衛生審議会(副作用被害判定部会)での審議を経た後、医療費、医療手当、障害年金、遺族年金、遺族
一時金などが支給されます。
問い合わせ先はこちらまで↓
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構法 健康被害救済部
電話:0120-149-931(フリーダイヤル)
救済制度相談窓口
ワクチンの種類によって異なりますが、発熱、接種局所の赤み、腫れ、しこり、発疹などが、比較的
高い頻度(数%から数十%)で認められます。通常、数日以内に自然に改善します。しかし、予防接種
を受けたあと、接種局所のひどい腫れ、高熱、ひきつけなどの症状があった場合は、医師の診察を受け
てください。
定期の予防接種も順序良く接種していきましょう。
ご不明な点は、小山市役所 健康増進課 0285-22-9524
まで。
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