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PowerPoint プレゼンテーション - 三井住友トラスト・アセットマネジメント
Column ご参考資料 「投資のヒント」 2014年5月9日 ※以下、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント提供のレポートをご紹介します。 豪州準備銀行(RBA)の金融政策と最近の豪ドル相場の動向 • 5月6日のRBA理事会では8会合連続での政策金利据え置きが決定された。中立的な金融政策の方針も維持。 • RBAは労働市場の改善の兆しに言及。今後は労働市場の回復の進展と、5月13日の豪政府予算案が注目される。 • 2014年の豪ドル相場は緩やかな上昇傾向。足元では内需回復や相対的な金利差が豪ドルの下支え要因に。 RBAは8会合連続で政策金利の据え置きを決定 豪州準備銀行(RBA)は5月6日の理事会において、8会 (%) 5.0 図1:豪州の政策金利とインフレ率の推移 合連続での政策金利の据え置きを決定しました(図1)。 スティーブンスRBA総裁の声明文は、4月理事会から 大きな変化はみられませんでした。声明文では、現行の 4.5 政策金利 (キャッシュ・レート) 4.0 金融政策は適切との判断が示され、今後の政策方針に ついても、「現状では一定期間の金利安定が賢明」と中 立的な姿勢が維持されました。 3.5 2014年1Q 2.7% 基調インフレ率 (前年比) 3.0 RBAは労働市場の改善の兆しに言及 また、RBA声明文では、豪州景気の現状に関して、労 働市場に改善の兆しがみられるとの言及がなされました。 実際、雇用環境の先行指標である求人広告件数は、 2014年に入ってから4ヵ月連続で増加傾向にあり、労働 市場の回復の可能性を示唆しています(図2)。すでに、 2014年3月の雇用統計では、雇用者数が3ヵ月連続で前 月比で増加し、失業率も先月の6.1%から5.8%に低下す るなど、豪州の雇用回復の兆しがみられはじめています。 一方、足元では賃金上昇率の鈍化傾向が続いている ことが、インフレの抑制要因となっている模様です。 今後のRBA金融政策の方向性を占う注目点 2.5 2.0 2.50% インフレ目標レンジ(2~3%) 1.5 09 10 11 12 13 14 (出所)豪州準備銀行、ブルームバーグ (注)基調インフレ率は消費者物価指数(CPI)のトリム平均値と 加重中央値の平均により算出。 (期間)政策金利:2009年1月1日~2014年5月6日 基調インフレ率:2009年1-3月期~2014年1-3月期 図2:豪州の失業率と求人広告件数 (千件) 275 (%、逆目盛) 3.5 失業率低下 250 4.0 直近のブルームバーグ調査によれば、RBAの政策金 利は2014年末まで据え置かれた後、2015年1-3月より利 失業率上昇 225 上げが開始されるとの見方が市場関係者の大勢となっ ています。今後、市場予想通りにRBAが利上げに転換す るかどうかを見通す上で、次の二つの点が注目されます。 第一に、豪州景気の面では、労働市場の回復に一段 の進展がみられ、雇用者数の安定的な増加(失業率の 4.5 失業率(右軸) 200 5.0 175 5.8% 150 5.5 6.0 低下)が賃金上昇にも波及するかどうかです。 第二に、豪アボット政権の財政政策の方向性です。5月 13日公表予定の2014-2015年度の豪政府予算案では、 中期的な財政黒字化へ向けた緊縮予算が公表される見 込みで、歳出削減の規模や具体策が注視されます。 125 6.5 求人広告件数(左軸) 100 7.0 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 (出所)豪州政府統計局(ABS)、ANZ銀行 (注)いずれも季節調整済。 (期間)2005年1月~2014年4月(失業率は2014年3月) ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。 当資料はレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終 ページをご覧ください。 1/3 ご参考資料 2014年は緩やかな上昇傾向にある豪ドル相場 2014年の豪ドル相場は、2月以降、緩やかな上昇傾向 にあります(図3)。RBAの政策金利据え置きを受けた5月 6日の豪ドル相場も、対米ドルでは1豪ドル=0.935米ドル 図3:豪ドルの対米ドル、対円相場の推移 (円) 100.0 2013年9月7日 豪総選挙 (政権交代実現) へ、対円では95.1円へ豪ドル高が進みました。 豪ドル反転のきっかけは2月4日のRBA理事会 97.5 (米ドル) 1.000 2014年2月4日 RBA理事会 金融政策の中立化 豪ドル高への警戒緩和 対円レート (左軸) 2014年の豪ドル相場反転のきっかけは、2月4日のRBA 理事会でした。同理事会において、RBAが示した中立的 95.1円 95.0 0.950 0.935米ドル な金融政策の方針を受けて追加利下げ観測が後退した ことや、豪ドル高に対するRBAの警戒感の緩和が示唆さ 0.975 92.5 0.925 90.0 0.900 れたことが、豪ドル相場の反発に寄与したと考えられます。 今回5月6日のRBA理事会の声明文でも、豪ドル相場に 関して「歴史的な基準からすれば依然として高い」との表 現が継続されたものの、2013年にみられた「豪ドルは不快 豪ドル高 対米ドル・レート 0.875 (右軸) 87.5 なほど割高」との表現と比較すれば、RBAの豪ドル高への 警戒姿勢は緩和傾向にあると推察されます。 足元では内需回復や金利差が豪ドルを下支え 加えて、足元では、雇用環境や個人消費など底堅い内 豪ドル安 85.0 13年7月 特に、最近では、米10年国債利回りが安定傾向を維持 えられます(図4)。 実際、豪金融管理局(AOFM)によれば、5月2日に実施 された5年物の豪州国債の入札では、7億豪ドル(約665 14年4月 図4:豪州と米国の10年国債利回り (%) 4.5 豪10年国債利回り する中で、4%前後の長期金利水準にある豪州債に対 する海外投資家の注目が高まりやすい環境にあると考 14年1月 (出所)ブルームバーグ (期間)2013年7月1日~2014年5月6日 需の回復や、海外との相対的な金利差が豪ドル相場の 押し上げ要因となっていると考えられます。 0.850 13年10月 4.0 3.87% 3.5 米10年国債利回り 3.0 億円*)の募集に対して約5倍の35.6億豪ドル(約3,400億 円*)の応札がみられ、豪州国債への国内外の投資家の 需要の高まりを示しました。 2.59% 2.5 豪政策金利 (*)換算レート:1豪ドル=95円 2.50% 2.0 今後は豪ドル建て社債等へも注目高まると期待 5月13日公表予定の豪政府予算案では、緊縮型財政 政策によって国債発行計画の抑制が予想され、豪州国 債の需給は一段と引き締まる可能性があります。こうし た中で、今後は豪州企業や海外企業、国際機関が発行 する豪ドル建て社債や国際機関債にも海外投資家の注 1.5 1.0 12年1月 12年7月 13年1月 13年7月 14年1月 (出所)ブルームバーグ (期間)2012年1月1日~2014年5月6日 目が拡大することが期待されます。 ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。 当資料はレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終 ページをご覧ください。 2/3 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料はレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが 投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではあり ません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 3/3