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ブラジル下院議会は大統領の弾劾動議を可決
Column ご参考資料 「投資のヒント」 2016年4月19日 ※以下、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント提供のレポートをご紹介します。 ブラジル下院議会は大統領の弾劾動議を可決 ・ブラジル下院議会はルセフ大統領の弾劾動議を可決。弾劾賛成票は定数の3分の2を大きく上回る367票となる。 ・今後、弾劾審議は上院へ移り、5月11日頃までに上院本会議での弾劾審議の受入に関する決議が行われる見通し。 ・上院が弾劾審議受入の場合、大統領は最大180日間の停職処分となり、テメル副大統領が暫定大統領に昇格。 ・上院も弾劾賛成派が優位であり、政権交代の公算高まる。テメル大統領のもと挙国一致内閣が生まれる可能性。 ブラジル下院は大統領の弾劾動議を可決 図1:ブラジル下院での大統領の弾劾決議結果 ブラジル下院議会は4月17日(現地時間)、ルセフ大統 領の弾劾動議に関する投票を行いました。下院513議席 弾劾賛成 367 中、弾劾賛成が3分の2を大きく上回る367票となり、大統 領の弾劾動議が可決されました(図1)。 弾劾反対 137 下院本会議での投票の前週に、進歩党(PP)や社会民 主党(PSD)など中堅与党が連立離脱を表明したことで、 議会勢力図は野党陣営に優位な状況に転じました。 欠席・棄権 上院決議でテメル政権が誕生する公算高まる 下院での可決を受けて、今後はルセフ大統領の弾劾審 議は上院へ移り、上院本会議での弾劾審議の受入に関 する決議が行われることとなります。ブラジル現地紙報道 によれば、上院での審議受入の決議は5月11日頃までに 実施されるとみられています(図2)。仮に上院議員の過 半数が審議受入に賛成すれば、大統領は最大180日間 の停職処分となり、テメル副大統領が暫定大統領として職 務を代行することになります。 既に現地紙の調査によれば、上院でも弾劾賛成派が過 半数を上回る優位な状態にあり、テメル暫定大統領が誕 生する公算は高いと考えられます。また、上院での審議開 始後、弾劾法廷で上院議員の3分の2以上が賛成すれば ルセフ大統領は正式に失職することとなります(図3)。 弾劾可決ライン 3分の2(342名) 9 0 100 200 300 400 (名) (出所)ブラジル下院 (注)ブラジル下院定数は513議席。 図2:ブラジル議会での弾劾審議スケジュール 日付 手続き 3月17日 下院特別委員会を設置 4月11日 下院特別委員会が弾劾審議継続を決定 4月17日 下院本会議が弾劾動議を可決(賛成367票、反対137票) 5月11日頃まで 最大180日間 上院本会議で弾劾審議受入に関する決議 (過半数の賛成で弾劾法廷を設置) (可決の場合)最大180日間の公判中、大統領は停職処分。 副大統領が暫定大統領として職務を代行し、新内閣を組閣。 11月中旬頃まで 上院弾劾法廷での大統領弾劾の決議期限 ⇒3分の2以上の賛成で大統領は失職。副大統領が正式に大統領へ昇格。 (出所)各種報道等よりレッグ・メイソン・アセット・マネジメント作成 図3:ブラジル上院議員の大統領弾劾への方針調査 政権交代により挙国一致内閣が成立する可能性 テメル氏が暫定大統領となれば、テメル陣営が政権運 営の実権を握り、新内閣を発足させるとみられます。テメ 弾劾賛成 47 弾劾反対 19 ル氏は2015年11月に「未来への架け橋」と題した改革案 を公表するなど、市場寄りの経済改革に前向きとみられて 未決定 5 過半数ライン (41名) います。また、最大野党のブラジル社会民主党(PSDB)の ネベス党首は、2018年の大統領選挙までテメル政権の 無回答・非公表 10 政策に協力する姿勢を示しており、政権交代を契機に与 野党による挙国一致内閣が成立する可能性もあります。 0 20 40 60 (名) (出所)フォルハ・デ・サンパウロ紙調査(4月17日時点) (注)上院定数は81議席。 当資料はレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終 ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ● 当資料はレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが 投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではあり ません。 ● ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判 断ください。 ● 投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 ● 投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ● 当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ● 当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2