トルコ - 国土交通省

トルコ共和国
降水量
気温
Republic of Turkey
年間降水量：415mm
年平均気温：11.7℃
■基本情報
350
35
国土面積：783,560km2 ※1
300
30
250
25
200
20
150
15
100
10
50
5
0
（mm）
0
７月
８月
９月
１０月
１１月
１２月
気候：温帯性気候
1月
2月
３月
4月
５月
６月
首都：アンカラ
（℃）
アンカラの気候※2
■社会の概況
8,000
人口：7,364 万人(2011)
※1
都市人口比率：71.4%(2011)
貧困率（1 日$2 以下）：4.2%(2008)
※1
2050
2030
2010
6,000
※1
4,000
就学率（中等教育）：82.1%(総就学率・2010)
※1
2,000
0
（千人）
0-4
5-9
10-14
15-19
20-24
25-29
30-34
35-39
40-44
45-49
50-54
55-59
60-64
65-69
70-74
75-79
80-84
85-89
90-94
95-99
100～
識字率（15 歳以上）：90.8%(2009)※1
人口構成変化予測（中位推定）※3
■経済の概況
トルコはリーマンショック以降も、内需に牽引され力強い経済成長を続けている。拡大する経常赤字
や高い失業率などの問題はあるものの、トルコ経済は 2011 年も欧州の信用不安問題や「アラブの春」
にもかかわらず比較的優良な実績を達成した。
GDP：422,739 百万ドル(2011)※1
GDP 成長率：8.49%(2011)
失業率：11.9%(2010)
※1
1 人当たり GDP：5,741 ドル(2011)※1
所得格差（ジニ係数）：39(2008)
※1
※1
日本との貿易額(2011 年)
（単位：億ドル）
品
※4
（％）
120
250
100
200
80
※4 150
60
100
40
50
20
主要産業：サービス業、工業、農業※4
対日関係：一般的に非常に親日的であり，日本文化に対する関心も高い。
10億TRL/物価指数
300
※4
目
0
対日輸出
2.96
－
対日輸入
42.64
－
0
1990
2000
2010
2020
ＧＤＰ（10億TRL）
消費者物価指数（基準年：2003）
インフレ率（％）
GDP,消費者物価指数,インフレ率推移※5
■水資源の状況
トルコには主に 26 の流域が存在している。トルコの河川は季節や年により流量の変動が激しく、その
ため、水供給、かんがい、発電、洪水調節などを目的としたダムが数多く建設されている。Ataturk
ダム建設にあたり、ダムの湛水に伴い下流のイラクおよびシリアへの流れが断たれ国際問題となった。
水資源の状況※6
年間降水量
水資源賦存量
地表水
地下水
１人当たり
水資源賦存量
取水量
農業
工業
水道
1 人当たり水使用量
水資源への負荷注 1
水資源の他国依存度注 2
災害発生状況※7
トルコ
593mm/年
211.6km3/年
171.8km3/年
67.8km3/年
2,873m3/人･年
40.1km3/年
73.82%
10.72%
15.46%
572.9m3/人･年
18.48%
1.518%
(2011)
(2011)
(2011)
(2011)
(2011)
(2003)
(2003)
(2003)
(2003)
(2003)
(2003)
(2011)
【参考】日本
1,668mm/年 (2011)
430km3/年 (2011)
420km3/年 (2011)
27km3/年 (2011)
3,399m3/人･年
90.04km3/年
63.13%
17.55%
19.32%
714.3m3/人･年
20.93%
－
(2011)
(2001)
(2001)
(2001)
(2001)
(2001)
(2001)
－
100%
90%
80%
70%
60%
2
39
52
229
山火事
70
24
暴風雨
土砂災害
20
50%
40%
30%
20%
10%
洪水
5
2
950
災害数
（件）
異常気温
伝染病
地震
19
0%
注 1：淡水取水量(取水量－造水量－二次利用水)÷水資源賦存量 注 2：国外から得ている水資源賦存量の割合
1
3
5
5
死者数
（人）
近年の災害発生状況
(2000～2012 年 9 月)
■上下水道の状況
上下水道普及率は高い水準であるが、水道の無収水率は 50％以上と非常に高い。2010 から 2016 年で
上下水道市場規模は 56%増となる見込みであり、特に下水道分野での伸びが予想されている。
改善された水供給へのアクセス率：100%(都市：100%)(2010)※8
百万ドル
6000
改善された衛生施設へのアクセス率：90%(都市：97%)(2010)※8
※9
355.4
5000
※9
上水道普及率：98.0%
下水道普及率：87.0%
上水道管路延長：93,164km※9
下水道管路延長：45,971km※9
上水道民間参入率：2%(2011)
※10
下水道民間参入率：8%(2011)
2332.7
4000
3000
※10
下水道維持管理
下水道施設整備
239.1
上水道維持管理
987.5
1336.9
造水量：0.0005km3/年(2003)※6
2000
1006.1
上下水道に関する市場規模：36.25 億ドル(2010)※9
1000
470.5
739.0
921.9
885.6
2010
2016
上水道施設整備
水源開発
0
■水関連法制度・計画
トルコ上下水道事業市場※9
環境森林省国家水利総局が水資源の開発・管理を、公共事業・住宅省が下水集水処理をそれぞれ担っ
ている。また、環境森林省は急速な経済発展に伴う工業・農業用水の需要増大、水質汚染への対策と
して国主導で水管理を行うための統合資源管理の法律を制定予定である。
水に関する行政機関：環境森林省国家水利総局（水資源計画、管理、運用）、公共事業・住宅省（下水
集水・処理計画）、保健省（飲用水の質のモニタリング）等の機関がある。
法制度・計画：
・環境法（1983 年）：水質や水の汚染に関しての規定。汚染を単に防ぐだけでなく、保全しながら活
用することを目的とする。水質汚染に関しては汚染した人が負担する原則に基づく。
・環境森林省では急速な経済発展に伴う工業・農業用水の需要増大、水質汚染への対策として国主導
で水管理を行うための統合資源管理の法律を制定予定で
ある。
(million US$)
・地方当局も一部の水管理を行い、また地 方水公社
（Municipal Water Authorities）は 5 年から 10 年間
の投資、戦略的計画を策定している。
水分野の ODA：
200
41050洪水防御・管理
31140農業水資源
160
23065水力発電所
14081水供給・衛生教育・訓練
120
14050廃棄物管理／廃棄
2006～2010 年の水分野 ODA 総額は拠出ベースで 4.8 億
ドル。うち、日本は 94%でトップ。
主要分野：大規模な上下水道整備プロジェクト、水資源
の政策と管理に関するプロジェクト※11
14040河川開発
80
14030基本的水供給・衛生
14020大規模水供給・衛生
40
14015水資源保全
14010水資源政策と管理
0
2006
2007
2008
2009
2010
対トルコ水分野 ODA※11
■水ビジネスに関する制度
トルコ政府は早くから PPP 制度を発達させており、1994 年の BOT に関する法律制定以降、PPP 計
画が策定され、主に、発電や、上水供給施設の BOT プロジェクトあるいは BO プロジェクトが行われ
てきている。
水ビジネス PPP 関連制度：
トルコは早くから PPP 制度を発達させており、1984 年の法律制定より電力部門への民間参入が行わ
れている。1994 年には交通、エネルギー、水供給、下水処理の分野のインフラを対象とした BOT に
関する法律が制定され、この法律に基づいて、トルコで初めての PPP プロジェクトの計画が作られ、
主に、発電や、上水供給施設の BOT プロジェクトあるいは BO プロジェクトが実現した。
他にも、Long Term Rent や BRT(Ruilt Rent Transfer)の枠組みを定めた法律も制定されている。
二国間協定等：
日本の企業の水分野でのビジネス進出に向けた二国間協定等はない。
出典
※1）世界銀行 World Development Index
※2）World Meteorological Organization
※3）国連 World Population Prospects, the 2010 Revision
※4）外務省 国・地域別情報
※5）IMF World Economic Outlook Database
※6）FAO AQUASTAT
※7）EM-DAT: The OFDA/CRED International Disaster Database
※8）UNICEF & WHO Progress on Drinking Water and
Sanitation 2012 Update
※9）Global Water Intelligence, Global Water Market 2011
※10）Pinsent Masons Water Yearbook 2011-2012
※11）OECD Stat
2