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障害者の地域での自立した暮らしを支えるため 、全国共通の
◆現在、横浜市では、障害者の地域での自立した暮らしを支えるため 、全国共通の制度である「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に 支援するための法律(以下、障害者総合支援法)」によるサービスの 提供を基本におきつつ、本市独自の施策の充実にも努めてきました。 中には、例えば地域活動支援センターなど、本市の取組が国に取り入 れられ、全国標準の制度となっていったものもあります。 ◆この資料では、まず全国共通の制度である「障害者総合支援法によ るサービス」について説明します(⇒Ⅰ) ◆次に、本市独自の施策体系の中から特に「独自性の高い事業」につ いていくつかご紹介します。(⇒Ⅱ) ◆Ⅱ-1では、地域生活を支える仕組みづくりとして、「地域活動ホー ム・グループホームケアホーム・自立生活アシスタント」などを説明 します。 ◆Ⅱ-2では、現金給付から施策体系への転換策として検討を重ねてき た「将来にわたるあんしん施策」について、説明します。特に、「後 見的支援推進事業」「移動情報センター事業」「重症心身障害児・者 のための多機能型拠点」についてご紹介します。 ◆それでは、まずは障害者総合支援法によるサービスの提供について 見てみましょう。 53 ◆まずはじめに、障害者福祉施策の対象者として、各種の障害者手 帳の所持者数をご紹介します。 ◆施策の対象者は手帳所持者だけではありませんが、大まかな規模 を把握していただけると思います。 ◆平成24年度末の状況を見ると、身体障害者手帳が96,114人、療 育手帳(愛の手帳=知的障害者の手帳)が23,005人、精神保健福 祉手帳が24,538人となっています。 ◆なお、平成23年度末の状況は身体障害者手帳が94,291人、療育 手帳(愛の手帳=知的障害者の手帳)が21,864人、精神保健福祉 手帳が22,785人となっていました。 ◆つまり、平成23年度から24年度の1年間の手帳所持者の増加数 は、身体障害者が1,823人、知的障害者が1,141人、精神障害者が 1,753人という結果です。 ◆平成22年度は、障害者手帳制度が始まって以来初めて、精神保健 福祉手帳の所持者数が療育手帳の所持者数を上回ったのが特徴的で したが、平成23年度も引き続き同様の状態となっています。 ◆以上のように、精神障害者手帳の所持者数が増加しています。 54 ◆障害者総合支援法では、主に市町村が責任を持ってサービス提供 を行うこととされています。 ◆障害者総合支援法によるサービスは、大きく分けて「自立支援給 付」と「地域生活支援事業」の2種類があります。 ◆「自立支援給付」には、 ・居宅での生活の支援や日中活動の提供により日常生活を支える「 介護給付」 ・就労に向けた訓練や日常生活の力を高めるための訓練などを行う 「訓練等給付」 ・医療費の助成によって障害児・者の生活を支える「自立支援医療 」 ・身体障害児・者の行動を補助し、日常生活を支える補装具の購入 や修理の費用を助成する「補装具費の支給」 …というものがあります。 ◆「地域生活支援事業」は、各自治体が地域の実情に合わせて独自 に制度設計を行うことが適切と思われるサービスで、「相談支援事 業」「移動支援事業」などがあります。 ◆「地域生活支援事業」は各自治体が地域の実情に合わせて独自に 制度設計を行うことが適切と思われるサービスで、「相談支援事業 」「移動支援事業」などがあります。 55 ◆また、障害者総合支援法によるサービスは、生活の場面ごとに分類することもでき ます。障害者の地域における在宅生活を支える「訪問系サービス」、通所によるサー ビスの提供により障害者の日常生活を支える「日中活動系サービス」、障害者の住ま い、夜間の生活を支える「居住系サービス」などです。以下、具体的に説明していきま す。 ◆訪問系サービス…居宅介護(※1)、重度訪問介護(※2)、行動援護、同行援護 (平成24年4月から追加)、重度障害者等包括支援 ※1 居宅介護…居宅において入浴・排せつ・食事等の身体介護、掃除・洗濯等の家 事援助、通院の際の介助等を提供します。 ※2 重度訪問介護…常時介助を必要とする重度の肢体不自由者に、居宅における介 護・外出時の移動中の介護等を行います。 ◆日中活動系サービス…生活介護(※3)、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援 (※4)、地域活動支援センター ※3 生活介護…日中、食事や入浴・排泄等の介護や日常生活上の支援・生産活動の 機会等を提供します。 ※4 就労継続支援・・・通所により、就労や生産活動の機会を提供するとともに、 一般就労に向けた支援を行います。 ◆居住系サービス…施設入所支援(※5)、グループホーム・ケアホーム(※6) ※5 施設入所支援…施設に入所する人に、夜間や休日に、入浴・排泄食事の介護等 を提供します。日中は日中活動系サービスを利用します。 ※6 グループホーム・ケアホーム・・・入居者に対して、日常生活上の介助及び援 助、相談などの支援を行います。障害の程度が比較的重い方のためのホームが「ケア ホーム」(障害程度区分2以上の方が対象)、比較的軽い方のためのホームが「グル ープホーム」と呼ばれます。 ◆本市では、障害者総合支援法による全国共通のサービス提供に加えて、独自の制度 により障害児・者の地域生活を支える仕組みづくりを進めています。 56