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スポーツ・文化芸術活動の推進

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スポーツ・文化芸術活動の推進
の移行を促進するとともに、地域生活を支
える拠点として、施設の専門的機能を地域
(2)施設の地域利用
に開放する「地域化」を進めることとして
いる。
施設に対しては、従来のように、入所者
を対象にするだけではなく、施設が蓄えて
このため、グループホーム・ケアホーム
きた知識や経験を活用し、あるいは施設の
を計画的に整備するなど、障害のある人の
持っている様々な機能を地域で生活してい
地域移行を促進する一方、障害のある人が
る障害のある人が利用できるように、支援
利用する施設については、地域の重要な資
を行うことが求められており、今後、障害
源として位置づけ、積極的にその活用を図
者施設は、各種在宅サービスを提供する在
ることとしている。
宅支援の拠点として地域の重要な資源とし
なお、小規模作業所については、今後、
て位置づけ、その活用を図ることが重要で
介護給付・訓練等給付事業及び地域活動支
あり、こうした取組の一層の充実を図るこ
援センター(地域生活支援事業)に移行す
ととしている。
るものと考えられている(「障害者自立支
援法」において、障害のある人等の地域生
5
スポーツ・文化芸術活動の推進
活を支える場所として地域活動支援セン
ターを制度化し、創作的活動、生産活動の
(1)スポーツの振興
機会の提供、社会との交流の促進など障害
ア
のある人等の日中の活動を支援している)
。
障害者スポーツ大会等の開催
障害のある人のスポーツに対する国民各
小規模作業所の移行イメージ∼多様な選択肢∼
104
層の理解と関心は年々高まりをみせてお
や指導者の養成事業、各競技団体が行う全
り、現在では、全国各地で数多くのスポー
国大会の開催事業等への助成を行ってい
ツ大会やスポーツ教室が開催され、また、
る。
国際スポーツ大会に我が国から多数の選手
が参加している。平成19年度においては、
(2)文化活動の振興
「2007スペシャルオリンピックス夏季世界
最近では、障害のある人によるコンサー
大会・上海」に82名の選手が出場し、好成
トや、障害のある人も楽しめる舞台芸術公
績を収めた。日本においても、電動車いす
演、展覧会等も各地で開催されるように
サッカーの世界大会「第1回 FIPFA ワー
なってきている。また、国立劇場や新国立
ルドカップ2007」や、知的障害のある人の
劇場、国立美術館、国立博物館において
卓球の世界大会「第5回 INAS­FID 世界
は、障害のある人の入場料の割引を実施し
知的障害者卓球選手権大会2007」が開催さ
ているほか、全国各地の劇場、コンサート
れ、電動車いすサッカーは7か国中3位、
ホール、美術館などにおいて、車いす使用
卓球は銀メダル1個、銅メダル3個を獲得
者でも利用ができるトイレやエレベーター
する等の成績を収めた。
の設置等障害のある人に対する環境改善も
進められている。
イ
障害者スポーツ指導者の養成
また、障害のある人の生活を豊かにする
障害のある人がスポーツ活動を行うため
とともに、国民の障害への理解と認識を深
には、それぞれの障害の特性に応じて適切
め、障害のある人の自立と社会参加の促進
な指導ができるスポーツ指導者の確保が不
に寄与することを目的として「第7回全国
可欠である。このため、(財)日本障害者
障害者芸術・文化祭ながさき大会」が長崎
スポーツ協会において障害者スポーツ指導
県において平成19年11月30日∼12月2日に
者制度を設け、同協会や都道府県が実施主
開催された。
体となってその養成を行っており、全国で
約2万3千人(平成19年12月現在)が指導
者として登録されている。
ウ
障害者スポーツ振興のための取組
障害者スポーツについては、(財)日本
障害者スポーツ協会を中心として、知的障
害のある人等を含めた障害者全体のスポー
ツの振興を進めている。具体的には、全国
障害者スポーツ大会を開催するとともに、
「地域生活支援事業」の一環として、「ス
ポーツ・レクレーション教室開催等事業」
により、各地方公共団体による大会・教室
6
福祉用具の研究開発・普及促進
と利用支援
の開催や指導者の養成を支援している。ま
た、「障害者スポーツ支援基金」を通じて、
同協会が行う国際大会への選手団派遣事業
(1)福祉用具の普及
福祉用具の公的給付としては、補装具費
105
第
4
章
日
々
の
暮
ら
し
の
基
盤
づ
く
り
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