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新たな政府系資金の繰上償還等の円滑な実施
新たな政府系資金の繰上償還等の円滑な実施 (総務省・財務省) (提案・要望項目) 1 繰上償還等の全体像の提示 2 繰上償還の早期実施 3 民間資金への借換に係る柔軟な運用 4 財政融資資金の新規貸付停止措置の見直し (理由・考え方) ・ 平成19年度地方財政対策において、5兆円規模で政府系資金の補 償金なしの繰上償還等が、平成19年度から平成21年度までの臨 時特例措置として実施されることとなり、地方自治体の財政健全化 に向けた取組を促進させることが大いに期待されている。 ・ 繰上償還の対象となるには、財政状況に応じた要件に加え、財政健 全化計画・公営企業経営健全化計画の策定が義務付けられているが、 地方自治体は集中改革プランや各自治体の中期計画等に基づき、行 政改革・経営健全化に既に努めており、健全化計画等の数値目標は、 一律の削減率を目標として定めることなく、各自治体の行政改革・ 経営健全化の実績や実情に配慮した目標設定が望ましい。 ・ 地方財政の健全化による将来的な市民負担を最大限軽減できるよ うな制度設計のもと、円滑な運用を図ること。 1 繰上償還等の全体像の提示 ・ 対象となる3年間の各年度ごとに、予算執行段階で繰上償還額が示 されるのでは、各自治体において見込んだ対象額と乖離が生じ、円 滑な財政運営に支障が生じることとなる。 ◆ 繰上償還等の各年度ごとの対象額については、初年度に全体像を提 示すること。 12 2 繰上償還の早期実施 ・ 平成19年度においては、制度創設年度であったため、年度末の繰 上償還とされたが、自治体の公債費負担の軽減及び市民サービスへ の効果反映を当初予算において最大限確保するためには、平成20 年度以降は早期に繰上償還が実施できることが必要と考える。 ◆ 平成20年度においては、利子負担軽減額が最大となるよう、年度 早期の繰上償還を認めること。 3 民間資金への借換に係る柔軟な運用 ・ 地方財政の厳しい現状から、繰上償還については、民間資金による 多額の借換債の発行が見込まれる。 ・ 地方債の発行が集中する年度末に、対象自治体が一斉に借換債を発行 することになると、地方債市場に混乱を与え、借入条件の悪化につな がるなど、資金調達に支障を来す恐れがあることから、発行時期につ いて円滑な資金調達が可能となるような制度設計が必要と考える。 ・ また、対象となる借入金の償還残存年数が多様であることから、借換を 行う際の償還年限や発行方式等の取扱いには配慮が必要であると考える。 ◆ 民間資金への借換債の発行が平準化できるような制度設計を行うとと もに、借換債の償還年限や発行方式等に関して柔軟な運用を行うこと。 4 財政融資資金の新規貸付停止措置の見直し ・ 財政融資資金においては、補償金なしの繰上償還を行った事業につ いて、原則3年間新規貸付が停止されることとなっているが、繰上 償還実施に伴い健全化された団体への貸付を停止する理由はない ものと考えられる。 ◆ 地方自治体が担う公共的役割に鑑み、新規貸付停止は行わないこと。 提案・要望の担当/行政運営調整局財政部財源課長 大木 節裕 ℡ 045-671-2185 13