Comments
Transcript
第16回APT政策規制フォーラム(PRF-16)の 結果について - ITU-AJ
第16回APT政策規制フォーラム(PRF-16)の 結果について 総務省 情報通信国際戦略局 国際協力課 1.はじめに より、5Gは決してhot spot systemではないこと、これ 2016年7月12日から14日まで、新宿京王プラザホテルに までにない大規模な投資が必要であるとする考えが当 おいて、日本(総務省)のホストにより、第16回APT(ア たらないこと、3GPPスペックをベースに5Gを立ち上げ ジア・太平洋電気通信共同体)政策規制フォーラム(PRF-16) るタイミングとして2020年は合理的であることなどが紹 が開催された。PRFは、アジア・大洋州域内の主要な政策・ 介された。 規制等の課題をテーマとしたフォーラムであり、通信主管 (3)IoTとスマート・シティの課題と活用事例では、総務省 庁のハイレベルが参加するAPTの重要な会合の一つであ からセキュリティ対策室がIoTセキュリティ・ガイドラ る。 イン等についてプレゼンテーションが行われ、その取 今回のフォーラムにはAPT加盟国(シンガポール、中国、 組みについて紹介された。 韓国、インド、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、 (4)OTTサービスに係る政策・規制については、グーグ 日本等) 、賛助加盟員(AT&T、インテル、ノキア等) 、UN、 ルやノキアの参加を得てパネルディスカッションが行 OECD、グーグル、Grab、Netflix等、計114名が参加した。 われ、そのニューパラダイム、アプローチ方法やセキュ 2.開会式等 (1)開会:輿水政務官による開会の挨拶が行われ、当該 フォーラムにおける参考として、5月に行われたG7サ ミット及び大臣会合の成果等が紹介された。 (2)会合1日目:レオン前回議長から引き継ぎ、ホスト国の リティ・プロテクション、ローカリゼーションなどに ついて、意見交換が行われた。 4.企業視察 PRF-16参加者を対象として、NEC及び富士通のショー ルームの視察が行われた。参加者は日本の最先端のICT技 谷脇新議長が選出された。同日のレセプションでは、 術を間近に見ることができ大変好評であった。関係各位の 鈴木総務審議官のほか、株式会社海外通信・放送・ ご協力にあらためて御礼申し上げる。 郵便事業支援機構(JICT)の細井常務取締役からも 挨拶が行われ、その設立趣旨や活動状況の紹介が行 5.その他 次回会合(PRF-17)の時期、開催場所は、2016年11月 われた。 3.PRFの各セッション の管理委員会(MC)までに決定されることとなった。 (1)会合1日目のラウンドテーブルでは、谷脇新議長の 司会進行により、日本からは鈴木総務審議官、タイの パンサック副大臣、モルディブのイリアス長官、Grabtaxi 及びNetflixの参加を得て、ICT政策と規制の動向・現 状について、各パネリストのプレゼンテーション及び 質疑応答が実施された。 全般的に、各パネリストが提示した諸課題や問題に 対しては、自由と規制のバランスを持った対応が重要 であることが認識された。 (2)IMT-2020(5G)ビジネス対話が行われた。NTTドコモ ITUジャーナル Vol. 46 No. 9(2016, 9) 53