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e−Japan重点計画(案)関連の通常国会提出予定法律案について
e−Japan重点計画(案)関連の通常国会提出予定法律案について 資料6 Ⅰ e−Japan重点計画関係提出予定法律案 e−Japan重点計画 法案の件名・概要 閣議決定 (※:予算関連法 案) 1 基本的な方針 2 世界最高水準の高度情報通信ネットワークの形成 ①インターネット網の整備 ア)公正競争条件の整備 ⅰ)非対称規制の導入 市場シェアの大きさ等に起因する支配的電気通 信事業者(仮称)の反競争的行為を防止、除去するた めの規制を導入するとともに、利用者利益を確保し つつ、非支配的電気通信事業者に対しては、契約約 款、接続協定の認可制等を一定の条件の下で届出制 に移行するなど大幅な規制緩和措置を行う。 ⅲ)電気通信紛争処理委員会(仮称)の創設 総務省に、接続等に係る紛争のあっせん・調停な どの機能を有し、通常の許可部門から組織的に独立 した「電気通信紛争処理委員会(仮称)」を国家行 政組織法第8条に基づく機関として設置する。 イ)超高速ネットワークインフラ等の形成推進 ⅲ)線路敷設の円滑化 電柱・管路等の開放及び道路、河川等の公的空 間への線路敷設については、「線路敷設の円滑化に ついて」(2000年11月6日第5回IT戦略会議・戦略本 部合同会議)に基づき、以下の施策を講じる。 ①電柱・管路等の開放 ⅳ)加入者系光ファイバ網等の整備支援 2005年度の加入者系光ファイバ網の全国整備に 向け、民間事業者等に対し、超低利融資、税制優遇 措置、無利子・低利融資、債務保証の支援策を講ず る。また、デジタル加入者線(DSL)等の広帯域加入者 網の整備を支援対象に追加する等の措置を講ずる。 1.「電気通信事業法等の一部を改正する法律案(仮称)」(総務省) ● 市場シェアが大きい等の電気通信事業者(支配的電気通信事業者 (仮称))について、その市場支配力の濫用を防止・除去するための制 度措置等 ● 電気通信設備の接続等に関する電気通信事業者間紛争の円滑な処理 を図るため、電気通信紛争処理委員会(仮称)を設置 ● 他人の土地に定着する電柱、管路等に電気通信事業者が公法上の使 用権を設定する際の協議の認可等に際し、総務大臣と公物管理者との間 で必要な調整を行う制度措置 2.「電気通信基盤充実臨時措置法の一部を改正する法律案」(総務省) ● 超高速インターネットアクセスを可能とする光ファイバ網整備に対 する支援措置(超低利融資等)の延長、DSL(デジタル加入者線)等 高速インターネットアクセス網関連施設の支援対象への追加等 1 閣議決定済 ※ ③通信と放送の融合に対応した制度の整備 CSデジタル放送、ケーブルテレビ等について、電 気通信事業者回線の利用を可能にするとともに、通 信・放送融合サービスの開発を促進するための研究 開発について通信・放送機構が支援を行う。 3.「電気通信役務利用放送法案」(総務省) ● 最近の通信・放送分野における技術革新等による電気通信回線の広 帯域化の進展にかんがみ、通信と放送の伝送路の共用に係る規制の合理 化を図るため、電気通信役務を利用して行う放送を制度化するため、所 要の措置を構ずる。 4.「通信・放送融合技術の開発の促進に関する法律案」(総務省) 閣議決定済 ※ ● 通信・放送融合技術の開発を行う者に対する助成金の交付及び当該 技術開発に必要な電気通信システムの整備 3 教育及び学習の振興並びに人材の育成 ③専門的な知識又は技術を有する創造的な人材の育成 ア)大学改革の積極的推進 ⅰ)2001年度中に、従来省令で個別に設置する種類が 定められている国立大学の講座等について、所要の 規定を改正し、講座等の設置については省令で定め ないこととし、各大学がより柔軟に組織を編制でき るようにする。 4 電子商取引等の促進 ②新たなルールの整備 ア)電子契約、情報財契約のルール ⅰ)2001年中に、インターネット等の情報通信の手段 を用いる場合の隔地者間の契約の成立時期などにつ いて、民法が定める民事ルールを見直し、電子商取 引の円滑化を図るための法案として「電子取引に係 る民法の特例等に関する法律案」(仮称)を国会に提 出するなど、所要の制度整備を行う。 ⅱ)2001年中に、プログラム取引における利用者保 護措置を定める「特定電子商取引の円滑化に関する 法律案」(仮称)を提出するなど、所要の制度整備を 行う。 5.「国立学校設置法の一部を改正する法律案」(文部科学省) ● 現在省令で定めている国立大学の講座・学科目等の種類等につい て、各国立大学が定めることとする等の所要の措置を講ずる。 6.「電子取引に係る民法の特例等に関する法律案(仮称)」(経済産業 省) ● 民法では隔地者間の契約の成立時期について郵便を前提に承諾の通 知の発信時点としているが、申込者にとっては、返事が来なくても契約 成立と取り扱われることとなるため、安心して電子商取引に取り組めな いことが問題となっている。このため、インターネット等を用いた取引 における契約成立時期を承諾の通知の到達時点に転換する等の所要の措 置を講ずる 7.「特定電子商取引の円滑化に関する法律案(仮称)」(検討中)(経済 産業省) ● 消費者の操作ミス等による契約申込みの効果、プログラム等の取引 に関する措置などを講ずる 2 閣議決定済 イ)インターネットサービスプロバイダー等の責任ルール インターネット上の情報流通に関して、ウ ェブ ページ等への情報掲載による他人の権利利益の侵害 に、プロバイダー等が迅速かつ適切な対応が行える よう責任を明確化するとともに、携帯電話の利用者 保護のため、必要なルールの整備を行う。 ③知的財産権の適正な保護及び利用 ウ)ドメイン名利用の適正化 ⅰ)2001年中に商標等と同一又は類似のドメイン名 の不正取得等の防止を図るため「不正競争防止法の 一部を改正する法律案」を国会に提出するなど、ド メイン名利用の適正化を図るための所要の法的制度 整備を行う。 ④消費者保護 ア)個人情報保護 ⅰ)個人情報の保護に関する基本法制の整備 2001年中に、個人情報の有用性に配慮しつつ、 個人の権利利益を保護することを目的とし、個人情 報の適正な取扱いに関し基本となる原則を定めると ともに、個人情報データベース等を事業の用に供し ている一定の事業者が遵守するべき義務、政府が構 ずべき措置等に関する基本事項を内容とする「個人 情報の保護に関する法律案」(仮称)を国会に提出す るなど、所要の制度整備を行う。 8.「特定電気通信による情報の流通の適正化及び円滑化に関する法律案 (仮称)」(検討中)(総務省) ● 他人の権利利益を侵害するとされる情報の媒介又はその中止に係る 電気通信事業者等の責任の明確化、他人の権利利益を侵害するとされる 情報を送信した者に関する情報の電気通信事業者等による開示のための 制度整備等 9.「不正競争防止法の一部を改正する法律案」(経済産業省) ● 不正の目的で、他人の商品等表示と同一又は類似のドメイン名を取 得、保有又は使用する行為を民事上の差止請求、損害賠償請求の対象と する等、事業者間の公正な競争を確保するための措置を講ずる 10.「個人情報の保護に関する法律案(仮称)」(内閣官房) ● 個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを 目的とし、個人情報の適正な取扱いに関し基本となる原則を定めるとと もに、個人情報データベース等を事業の用に供している一定の事業者 (個人情報取扱事業者(仮称))が遵守すべき義務、政府が講ずべき措 置等に関する基本的事項を定める 5 行政の情報化及び公共分野における情報通信技術 の活用の推進 ②公共分野 オ)高度道路交通システム(ITS)の推進 a)道路交通情報提供の充実 ⅱ)民間事業者が道路交通情報データを編集・加工 し、高付加価値の情報の提供が行えるよう2001年中 に道路交通法の改正法案を国会に提出する等所要の 制度整備等を行う。 11.「道路交通法の一部を改正する法律案(仮称)」(警察庁) ● 警察等が保有する交通情報の提供の充実を図るとともに、民間事業 者が正確かつ適切に交通情報を提供し、交通渋滞や旅行時間の予測に関 する交通情報を提供することができるよう所要の制度環境を整える。 3 閣議決定済 6 高度情報通信ネットワークの安全性及び信頼性の確保 ①情報セキュリティに係る制度・基盤の整備 ア)刑事基本法制の整備 ⅰ)2001年中に、支払用カードの偽造等の犯罪に関 する罰則の整備について刑法の一部を改正する法律 案を国会に提出する。 12.「刑法の一部を改正する法律案」(法務省) ● クレジットカードその他の支払用カードに対する社会的信頼を確保 するため、支払用カードを構成する電磁的記録等の不正作出、所持等の 行為及び同電磁的記録の情報の不正取得等の行為の処罰並びにこれらの 行為についての国外犯の処罰について、所要の法整備を行う 4 閣議決定済