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第2号

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第2号
団交速報
第52期
(2 月22日)
第2号
2012年 2 月22日発行
ノースウエスト航空日本支社労働組合
〒286−0202
千葉県富里市日吉倉223−1東ビル 303 号室
0476−93−2919
email : [email protected]
ホームページ : http://www.h7.dion.ne.jp/~nwunion/
富里 F/K ビル 2 階会議室(14:00∼15:00)
会社側: 菰田氏、清水氏、田岡氏、
組合側: 木村、熊谷、松村、播田実、斉藤真由美、礒部、斉藤真弓、藤岡
はじめまして。新人事・統括本部長
2012年2月22日、午後2時より、富里フライトキッチンビル2階の会議室にて「労使ミーティン
グ」が開催されました。この2月で14年間ノースウエスト航空、およびデルタ航空労務本部長でいら
した清水人事統括本部長が退職され、後任として菰田(こもだ)ナンシー氏が就任されます。
冒頭、清水氏より退職の挨拶の後、菰田氏の紹介がありました。
菰田(こもだ)ナンシー氏:日本においてデルタ航空の予約課を立ち上げた後、本社などで予約課のマ
ネージメントなどを経験した。その後日本地区において再び、予約課のマネージャーを務め、この度人
事統括部長に就任した。
委員長:菰田氏は、何故人事を希望されたのか?
菰田氏:元々人事の仕事に興味があった。これまでの仕事の中で人事に通じる仕事も幾つかあり、次
のキャリアとして、人事部へ行きたいという気持ちが強まった。
委員長:ノースウエスト航空日本支社労働組合の歴史は古く、今年で 52 年目となる。その歴史の中で、
労使間で取るか取られるかの激しい闘争の時代があった事は事実である。今では、会社も正社員を採用
しなくなり、有期雇用の従業員が増えて来た。自分は正社員として採用され、今日までの 20 年間メカ
ニックとして働いて来た。この会社が好きだし、自社の飛行機を大切に扱い、お客様が快適に乗ってく
ださる事を期待して整備している。こうした気持ちは私だけでなく、他のセクションで働く社員の皆さ
んも同じはずである。好きな会社だからこそ、10 年後 20 年後もこの会社で働き続けたいし、競合他社
との競争に勝ち抜いて会社と共に自分達も存続して行く事を期待して働いている。私はこのような姿が
良いサービスを生む原動力となっていくものと信じている。契約社員が他社の正社員募集を探しながら
仕事をするという現状では、そういった原動力は生まれない。10 年先もこの会社で働こうという気持ち
を起こさせ、明日も元気にこの職場で働こうという気持ちが湧いてくる職場、我々の持つ技術を後輩へ
伝承して行ける環境、そのような職場環境を整える事がやがて大きな売り上げとなって会社へ戻ってく
ると信じている。これからは、労働組合も単に会社を敵視するものであってはならないと思うし、会社
も従業員のモチベーションを上げて行く為の窓口として組合を大いに活用して欲しい。
そうする事で、労使間が共に発展して行けたらと切に願っている。
以後、しばらく清水人事統括本部長から今までにあったチャプター11 や SARS、米国における同時多発
テロ、原油高騰、そしてデルタ航空との合併など過去の大きな出来事の話があり、その後、組合員から
上がった声を会社に届けました。
組合:インフルエンザなどの感染症などに対して明確なガイドラインはないのか?
S/L で休みを取ると、一時金から休んだ分の賃金を控除されてしまう為、無理に出社してきてしまう人
がいる。
インフルエンザなどの感染症に対しては、安心して完治するまで休めるように公認欠勤等で対応するな
ど検討して欲しい。
会社:会社としては、SARS などの感染症が発症した時には、その都度対応している。
風邪などは個人で注意することが大切であり、休んだ人と休んでいない人が同じ一時金なのはやはりお
かしいので、S/L で検討していく。その代わりに、S/L で月給は保証されている。
ただ、感染した社員に何かしらの指標を出していかなければいけないものかどうかは,今後検討してい
かなくてはいけないと思う。
組合:現場からの声をもう一つ。補給課の人員問題だが、補給課では社員が辞める一方、補充がなされ
ていない。その為、慢性的な人員不足が生じている。現在、定年退職後雇用延長しているある社員が、
残された後輩のことを考えると辞めたくても辞められないとの報告も上がっている。
早急に社員の補充は出来ないだろうか?
会社:補給課の人員不足の件は聞いており、現在本社の承認を待っている状況である。デルタは縦割り
の組織であり、NW と DL の合併の際、補給課は特別な位置づけとなってしまった。それ故、物事がスム
ースに運んでいないのは事実である。補給課の現況が危機的なことは理解している。
組合:仮に、募集(採用)する時は、「正社員」としては無理か?過去に補給課員を外部から契約雇用した
経緯があるが、雇用(労働)条件を理由にすぐに辞めてしまう。補給課のシステムがデルタ方式に代わり、
仕事量も増え皆苦労している。現在働いている補給課員は正社員であろうが契約社員であろうが皆、頑
張っている。特に、契約雇用の彼らの雇用条件を良くすることで、せっかく育った人材の流出を防ぐこ
とが出来るはずである。これらは、補給課だけの問題ではなく全ての部署でも言える事だと思う。社員
の定着率を上げるためにも是非、「正社員」を雇って欲しい。従業員がなるべく長く仕事を続けられる
様な環境を作って欲しい。せっかく仕事を覚えても、すぐに止めてしまうという繰り返しでは非効
率である。
組合:私が以前、36 協定に於いて、従業員代表者として補給課のサービス残業が慢性的に起きてい
る事をお伝えしたのを覚えているだろうか?なぜサービス残業が慢性的に起きているのかお分か
りだと思う。それはマンパワー不足からである。この会社が「トレーニングカンパニー」と呼ばれ
ているのもご存じだと思う。この会社で数年勤めて、ある程度仕事を覚えると別の会社へ移ってし
まう。この問題は補給課だけではなく全部署で言えることだが、契約社員の労働条件の底上げをす
る事で外部への流失を防ぐことが出来るはずだと思う。
会社:NWからDLになり、組織と仕組みが変わりビジネスモデルが変化している。燃料費、コストの
競争、会社はコストをコントロールしなければならない。かつてのように新規採用はなくなってい
る。ビジネスモデルが根本的に変わろうとしている。儲かっている時も要らないビジネスは止める。
Efficientな組織を作る。LCCが出てきてコストの競争が激しくなった。サービスのレベルを落とさ
ないで人員をギリギリ確保しなければならない。与えられた選択肢の中から、縦割りのシステムの
中でビジネスモデルを研究している。雇用形態について正社員というステータスも大事であること
は理解している。
組合:そういうことを聞いているのではない!
これはオペレーションの声、現場の声である。現場はまわらない!是非上に上げてほしい。
組合:契約社員の方は正社員としてこの会社でずっと働きたいと言っている。しかしながら契約社員で
は生活が出来ないので他社に移らざるをえない。みんな一緒、整備も旅客も貨物も予約もインフライト
も同じである。これからも一緒に考えて行きたい。
会社:リーダ−達から現場の声を聞いたので言われるまでもなく、ぜひやっていきたい。
会社:この問題は白黒つけられる問題ではなく、会社のビジネスモデルで判断するものである。ビジネ
スモデルはコスト面だけで考えていない。会社として如何に残っていくかが重要である。デルタ航空に
おける人事部は、各セクションのパートナー的な役割になっている。が、最終判断はやはり各セクショ
ンよりも人事の方が強い。それがデルタ流の縦割りビジネスのやり方である。
最後に
会社:申し訳ないが、IFSRの廃止に伴うボランタリープログラムに関する要望書の回答期限が2月24日
であったが、あいにく24日には間に合わせる事は出来ない。しかしながら、IFSRの中で、今回のボラン
タリープログラムによって予定人数に達したので、強制的に退職に追い込まれる方は一人もいなかった
という事を報告させて頂きたい。
組合:何人位取られたのか。
会社:正確な人数は申し上げられないが、全体のおよそ18パーセントに当たる人数である。
組合:それは、大阪・名古屋を含めた人数なのか。
会社:はい。そういう事だ。
組合:これからも、執行部として組合員の生の声を会社に伝えて行きたい。今後とも労使対等の立場で
真摯な意見交換が出来ることを期待している。
清水人事部長、14 年間お疲れ様でした。
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