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「岐阜・九条の会」は日本国憲法第九条の「改正

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「岐阜・九条の会」は日本国憲法第九条の「改正
「岐阜・九条の会」事務局
ニュースレター
第12号
2006年1月発行
〒500-8812 岐阜市美江寺町1-5
岐阜合同法律事務所内
TEL 058-264-3780 FAX 264-3784
mail:[email protected]
http://www.k3.dion.ne.jp/~gifu9jou/
「岐阜・九条の会」は日本国憲法第九条の「改正」に反対するの一点で、あらゆる立場の違いを超え
て多くの人々と共同し、九条を活かした平和のための活動を行います。(申し合わせ事項「目的」より)
新企画「緊急出前講座」スタート
浅野勇・清水潔・木戸季市さんが語る
これまで岐阜九条の会では学者・法律家から学んだ「連続講演
会」を5回、次いで宗教家・文化人から話題提供を受けた「トー
ク&トークシリーズ」を4回開催してきましが、いま憲法9条2
項を変え「自衛軍」として海外で戦争ができる国にする「新憲法
草案」発表の新段階を迎え、1月からはあらたに「緊急出前講座」
を企画しました。代表呼びかけ人を先頭に、岐阜市内の各地域に
出向き、校区にできる9条の会の手助けをしようというものです。
第1回は1月21日北部コミュニティセンターで、鷺山・常磐校
区の方々の協力を受けて開かれました。参加者68名と盛会にな
りました。
大きな励ましをくれる浅野前市長
すべての校区単位に9条の会を広げ、入会を呼びかけようという田中良代表世話人の司会で始まり、ついで発
会以来先頭に立って行動される代表呼びかけ人の浅野勇前岐阜市長が挨拶され、「宗教や信条を超えて人間が生
きていくために、9条を守らなければいけない」と9条の価値を明快に語られました。しがらみの多いなかで、
不自由な体をおして「生きざま」の問題とし発言される勇気ある姿勢に、参加者一同大きく励まされました。
叔父が・・・担任が・・・9条のこころ 清水潔さん
代表呼びかけ人で元中学校校長の清水潔さんは講演の一番手にたち、戦時下から戦後までの歴史や体験から9
条の平和思想のルーツを分析されました。満州事変から戦争が本格的にな
っていく時代の少年期、家族の男子全員が戦争に動員され、叔父が名誉の
戦死と知らされたとき涙を流さなかった母親が、叔父が手榴弾で中国兵を
倒した武勲を聞くと「その人にもお母さんがあったんだろうに」と涙した
こと、小学4年の時勉強を好きにしてくれた担任が出征し、半年後太平洋
戦争開戦直後の12月21日パプアで戦死されたことを知らされ大泣きし
たこと、敗戦の年の4月クラス男子10名全員が海軍に志願し3名が合格
したとき、担任から学校へ来なくてもいいから最後の親孝行をするように
といわれ学校を休んだことなど、当時の歌を交えて語られました。
また「東洋平和のため」「聖戦」と教えられ必勝を信じていたその時期にも、斎藤隆夫、中野正剛、牧野良三、
菱田春草や岡倉天心など戦争をそのままでは受け入れなかった人たちを紹介し、さらに戦後幣原喜重郎や吉田
茂、そしてすべての国民の自衛も含めて絶対に戦争をやってはいけないという思いのもとに制定された日本国憲
法を敵視し、アメリカの戦争屋とむすび議会を無視し米軍再編や、改憲をすすめる小泉政権は許されないと結ば
れました。
今、選択の時 木戸季市さん
つづいてギターを伴奏しながら湯上芳美さんが「シュクラー ジャジー
ナー」「私をほめてください」「日本国憲法前文」を語りとともに歌われ
たあと、世話人で聖徳短大名誉教授の木戸季市さんが、“戦争か非戦・平
和か、生か死か、存続か滅亡か 今、選択の時」”をテーマに話されまし
た。自民党憲法草案については、国への愛情と責任感と気概など国と個人
の関係を強調する一方、基本的人権の問題については逆の傾向にあること
を指摘されました。
すなわち基本的人権には思想・良
心の自由や奴隷的拘束・苦役からの自由などの個人的基本権と、財産権
や労働基本権・生存権などの社会的基本権があり、それは公務員の全体
の奉仕者、選挙権、請願権、国家賠償責任、裁判を受ける権利など基本
的人権を保障するための基本権で保証される仕組みになっている。とこ
ろが人権擁護法や岐阜県のポスター「人権問題って?」を見ても、人権
とは差別・虐待・偏見・中傷など国と私の関係をネグレクトした私人間
の問題とし、本来個人と国との関係であるものをすり替えている
また、市制町村制や憲法が発布された後に第1回帝国議会が召集され
ていることからわかるように、明治憲法は国会審議を抜きにした国から
の押しつけ憲法であったこと、小泉チルドレンの改憲意識、「護憲は現状変革のたたかい」と主張する長谷川正
安名大名誉教授の「核戦争絶対阻止の願望を強くあらわしたものが9条」という考えを紹介され、長崎の原爆被
爆者としての体験を語り、改憲は「存続か滅亡か」の問題であると強調されました。
最後にこの講座に先頭になって取り組まれた世話人の粕屋豊樹さんが、「この校区に9条の会を立ち上げまし
ょう」と呼びかけ、大きな拍手に包まれて終了しました。
第
第2
2回
回出
出前
前講
講座
座の
のご
ご案
案内
内
と き
2月18日(土) 18:30~20:30
ところ
南部コミュニテイセンター
挨
講
拶
演
浅野 勇さん(前岐阜市長・岐阜九条の会代表呼びかけ人)
「アメリカと日本」
平方 浩介さん(児童文学者・岐阜九条の会代表呼びかけ人)
「今、憲法論議はどうなっているか!」
近藤 真さん(岐阜大学教授・憲法学)
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