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犯罪に強い社会の実現のための島根行動計画 施策推進状況(平成22
島根県内の犯罪情勢 犯罪に強い社会の実現のための島根行動計画 施策推進状況(平成22∼25年) 1 刑法犯認知・検挙状況 第1 身近な犯罪に強い社会の構築 ○ 県民の意見・要望の把握 ・ 「しまねWEBモニター」を活用した意識調査の実施を踏まえた実効ある 施策を展開するほか、振り込め詐欺等の被害者や窓口で被害を未然に 防止した金融機関職員に対するアンケート結果を防止対策に活用 ○ 防犯ボランティア活動等の促進 ・ まちの安全指導員や安全安心アドバイザーによる研修等を通じて、 防犯ボランティア団体の活動を支援 ・ 入札資格審査における審査の加点優遇策により、「子ども・女性み まもり活動」に参加登録する業者が拡大(H24→H25:約300増加) ○ 刑法犯認知件数は4,379件で全国第45位 ○ 検挙率は55.9%で全国第3位 2 特殊詐欺の発生状況 ○ 大学、小・中・高校、各種学校及び関連施設周辺 における防犯対策の強化 ○ 平成24年以降被害が増加する中、1千万円以上を始めと する高額被害が増加 ○ 近年の金融機関窓口での声かけ等による水際対策を通じ、 実害と同程度の被害を阻止 3 ストーカー・DVの認知状況 ストーカー事案 DV事案 80 140 70 120 60 80 40 60 30 20 40 10 20 0 0 H21 H22 H23 H24 H25 H21 H22 H23 H24 H25 ○ ストーカー事案は、近年の問題認識の高まり等を受けて、 平成24年、25年と増加 ○ DV事案は年間80∼120件で推移 ○ ストーカー事案は、県内でも他県をまたいだ脅迫事件等広 域的な事件が発生 4 少年非行の状況 人数 1500 非行少年 刑法犯少年 再非行率(刑法犯少年) 40.0% 30.0% 1000 20.0% 500 10.0% 0 0.0% H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ○ 非行少年、刑法犯少年ともに、10年前に比べて3分の1 程度に減少 ○ 刑法犯少年の再非行率は3割前後で推移 サイバー関係相談件数 1000 その他 800 不正アクセス関係 600 ネットオークション関係 400 迷惑メール関係 200 名誉毀損・脅迫関係 0 H23 H24 ・ 繁華街等における犯罪抑止のため、防犯協力団体と連携し、街頭 防犯カメラの設置を推進 ・ 安全安心な子どもの居場所づくりに向け、「しまねっ子だんだんサポ ート事業」によるボランティアとの交流や、「放課後子ども教室」を設置 ・ 県内14金融機関の各店舗を網羅した「振り込メールネット」を通じた 情報交換体制の構築、窓口における声かけ等の水際対策を推進 ・ 高齢者被害ゼロキャンペーン・振り込め詐欺被害防止コールセンター の開設等、高齢者の被害防止対策を強化 ・ だまされた振り作戦を積極的に展開し、特殊詐欺の実行犯を検挙 ○ 消費者の目線に立った生活経済事犯への対策の強化 ・ 消費者問題出前講座やフェイスブックやツイッターを通じて、悪質商 法の被害防止を注意喚起 ・ 島根県食品表示監視協議会を中心に関係機関 が連携し、食品表示の監視業務・取締りを実施 ○ 子どもと女性の安全を守るための施策の推進 ・ みこぴー安全メールにより、不審者情報の提供 を行うとともに、ヤングテレホン(24時間)、みこぴー ヤングメールによる児童虐待に係る相談受理体制 を確保 ・ フィルタリングの普及啓発に係る情報提供や少年警察ボランティア、 地域住民が連携した有害環境浄化のためのパトロール活動を推進 ・ 女性に対する暴力対策関係機関連絡会、DV担当者意見交換会を 開催し、関係機関の連携を強化 ○ 自動車盗等身近な窃盗事犯への対策の推進 5 サイバー関係の相談状況 H22 ○ 犯罪に強いまちづくりの推進 ○ 振り込め詐欺等特殊詐欺対策の強化 100 50 ・ 町内会や事業者と連携した通学路等における 防犯カメラの設置を推進 ・ 県内全ての小・中・高校において、防犯教室、 不審者対応訓練を実施 ・ 防犯ボランティアと連携した地域安全マップづ くりを通じ、危険箇所の把握と安全対策を推進 H25 詐欺・悪質商法関係 ○ 平成23年以降相談件数が増加 ○ 全国で多発するインターネットバンキング不正送金事犯が 県内利用者にも被害(H25年被害 5件(約250万円)) ・ 警察に届出のあった盗難車情報が、運輸支局 の車両登録ファイルに自動反映されるシステム を整備 ・ 鍵かけ意識の浸透を図るため、自転車商組合 等と連携した駅、学校の駐輪場における防犯診 断や街頭キャンペーンを展開 ○ 犯罪被害者の保護 ・ 被害者遺族による「命の授業」の開催、犯罪被害者週間における街頭 活動、パネル展示、大学生コンサート等の広報啓発活動を展開 ・ 犯罪被害者等に対し、診断書料の公費負担や一時避難場所の確保、 部外カウンセラーによるカウンセリング等の支援を継続 第2 犯罪者を生まない社会の構築 ○ 少年の健全育成と孤立した若者等の社会参加の促進 ・ 非行防止教室を県内全ての小・中・高校 で開催 非行防止教室 ・ 子ども支援センターと連携し、問題を抱 える子ども・保護者からの相談に応じたほ か、農業体験を通じた継続的な立ち直り 支援「健やかファーム事業」を実施 ・ 若年無業者の職業的自立支援を目的に 地域若者サポートステーションを設置し、 キャリア相談、心理カウンセリングやセミナ ー等の就労支援を実施 ○ 刑務所出所者等の再犯防止 ・ 矯正施設や地域生活定着支援センター等の関係機関が連携し、刑務 所出所者等の帰住先、引受人及び就労先を確保 ・ 再犯を繰り返してきた「特別調整」対象者に対し、生活保護、療育手帳 の交付等の福祉的措置を適用 第3 国際化への対応 ○ 水際対策 ・ 入港した外国船舶に対する監視・立入検査、巡視船艇等による巡 視・洋上取締り、沿岸・港湾地区などの巡回等を通じて海上、沿岸警 備を実施 ○ 不法滞在者等を生まない社会の構築 ・ 警察・税関合同による外国船舶への立入 検査及び密航防止を呼びかける啓発活動 を実施 ・ 不法滞在を助長する外国人による偽装 結婚事件を検挙 ○ 国際組織犯罪対策 ・ 外国人問題対策協議会を開催し、関係機関の情報共有、連携を図る とともに、県内初となる外国人による地下銀行事件を摘発 第5 安全なサイバー空間の構築 ○ 違法・有害情報対策 ・ インターネットカフェへの立入調査を実施し、有害情報閲覧防止や 青少年の深夜入場禁止等について指導 ・ 児童・生徒や保護者に対する情報モラル・情報リテラシー教育を通 じ、フィルタリングの普及啓発を推進 ○ サイバー犯罪対策の推進 ・ 島根大学・島根県立大学・松江工専 の学生・教員をサイバー防犯ボランティ アに委嘱し、街頭活動の実施や被害 防止DVDを作成 ・ 事業者、サイバー防犯ボランティア と連携したサイバー犯罪の現状や被害 防止に関する広報啓発活動を集中月間 を定め実施 ・ インターネット上のサイトに援助交際等の不適切な書き込みを行った 中高生に直接注意・指導するサイバー補導 ・ サイバーパトロールを通じて違法情報を収集の上、児童ポルノ事犯 等を摘発 第6 テロの脅威等への対処 ○ テロに強い社会の構築 ・ 「島根県爆発物原料取扱事業者等連絡協議会」、「島根県公共交 通機関等テロ対策協議会」における情報共有・訓練など官民一体 となったテロ対策の推進 ○ 水際対策の強化 ・ 港湾危機管理コアメンバーによる外国客船を使用したテロリスト対 応合同訓練、乗客避難誘導訓練等を実施し、迅速な情報の共有・ 緊急事態発生時の対処要領等を確認 ○ 重要施設等の警戒警備及び対処能力 の強化 ・ 島根原発における武装工作員の侵入事案 を想定した合同訓練、県内3空港における不 法侵入事案等対応訓練等を通じ、関係機関 の連携を強化 ○ サイバーテロ対策・サイバーインテリジェンス対策 第4 犯罪組織等反社会的勢力への対策 ○ 暴力団対策等 ・ 県・市町村単位による暴力団排除条例の 制定やポスター等による暴排意識の高揚 ・ 山口組系暴力団組長による住宅ローン詐 欺事件を始めとする暴力団構成員の検挙 ・ 刑務所に入所した全ての暴力団員に対し、 暴力団離脱の働きかけを指導 ○ マネー・ローンダリング対策 ・ 組織犯罪処罰法を積極的に適用するなど 犯罪組織からの資金源剥奪に向けた取組を 強化 ○ 銃器・薬物対策の推進 ・ 法に基づく銃砲検査及び県独自の戸別訪問による猟銃等及び保管 状況等の点検を実施 ・ 児童生徒を対象とした薬物乱用防止教室や薬物事犯の刑務所入所 者に対する薬物依存離脱指導を継続実施 ・ 「サイバーテロ対策協議会」において、サイバーテロを想定した共同 対処訓練を実施したほか、協議会員に対する情報セキュリティニュー スの配信等を通じて情報を共有 第7 治安再生のための基盤整備 ○ 人的・物的基盤の強化 ・ サイバー犯罪捜査、原発警戒警備等の体制整備 として、計25人の警察官を増員 ・ 実戦的総合訓練、技能指導官による現場教養、 伝承教養等を通じて現場執行力を強化 ・ 全県的視点による治安確保システムの構築を目 指し、「地域警察を中心とした基盤整備の基本構想」 を策定 ・ 老朽・狭隘にあった江津警察署の移転新築、計画的な交番・駐在所 の新築等の施設整備を推進 ・ 現場画像情報の共有機能の付加など通信指令システムを高度化 ○ 犯罪の追跡可能性の確保、証拠収集方法の拡充 ・ 盗難自動車の発見等に効果的な自動車ナンバー自動読取システム の拡充やDNA型鑑定資機材等を整備