定時制通信 №3

長野工業高校定時制通信 N0.3
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H25 3.2
発行：定時制教頭
卒業おめでとうございます！ ～
生徒の皆さん、卒業おめでとう。
皆さんとは、たった１年だけのお付き合いで、なかなかお話をする機会
もありませんでしたが、さすが４年生だけあって落ち着いているという
印象をずっと持っていました。長野工業高校定時制の今後を方向づけてくれた学年だと
思っています。
さて、今、皆さんが一人一人授与された卒業証書をよく見てください。
極端なことを言えば、皆さんは、この卒業証書つまり高卒の資格を得る
ために、頑張ってきたわけです。卒業証書には、全日制とも定時制とも
書いてありません。皆さんは、長野工業高校の卒業生です。
皆さんが、長工に入学した頃のことを思い出してください。少人数の中で自分のペース
で勉強したいと思い、この学校に入学した人もいるでしょう。中学時代、不登校だった
人もいるでしょう。長野工業定時制は第１志望ではなく、不本意入学だった人もいるか
もしれません。それでも、いろいろな経験をして、困難を乗り越えて卒業にこぎつけら
れたことは大きな自信になったのではないかと思います。
若いときには、どんな偶然の出会いも出発点や転機になることがある。
（シビル・ベッドフォード
イギリスの作家）
定時制に入学して仲間や先生方と出会ったことが、すでに何かの出発点
や転機そのものであったのかもしれませんね。
「出発点」といえば、「卒業」ということばです。「卒業」を英語で言いま
すと、一般的には“graduation”
（グラデュエーション）という言葉を使い
ますが、もう一つ、“commencement”（コメンスメント）という言葉があります。
この“commencement”には「卒業」という意味のほかに「始まり、開始」という意味
があります。つまり、卒業は新たな人生の始まりに当たることからこの意
味があるわけです。出会った仲間を大切にしつつ、これからの皆さんの飛
躍と社会での活躍に期待しています。
最後に、３つのお願いをして終わりにしたいと思います。
１ ここまで育ててくれた親、面倒を見てくれた学校の先生に感謝すること。
２ 納税の義務があります。税金をきちんと払い続けられる社会人になること。
３ 時間があれば、近況報告に来ること。そしてその時は、職員玄関からちゃんとス
リッパに履き替えて校舎内に入ること。
以上です。本日はおめでとうございます。