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生活機器学 2 単位 解剖生理学実習 1 単位 143
(科目名) 生活機器学 (テキスト及び参考書) 2 単位 澤島 智明 (授業計画) テキストは使用せず、プリントを配布する。 (参考書)松山正彦 『21世紀の生活環境をつくる家庭電気・情 報・機械』医歯薬出版(2006) (成績評価の方法・基準) 平常点 50% 出席を確認し,授業に対する感想や意見を求め る。 レポート試験 50% 授業内で提示した課題についてレポートす ること。内容の充実度を評価する。 (履修条件・その他) 高等学校教諭一種免許状(家庭)取得のための必修科目 (授業概要/テーマ・目標) 授業の概要: 本講義は生活機器に関する基礎的な知識を習得させるため に、キッチン、バス、トイレなどの住宅設備機器および家事関 連機器、調理機器、映像・音響機器などの家庭電気製品につい て、その仕組みや動作原理、仕様・性能、技術・市場動向など について解説する。さらに、それら生活機器の果たす役割、生 活における生活機器の意義、生活のエネルギーに関する問題等 についても考察する。 テーマ:身の回りの機器に関する基礎知識を習得する 到達目標: 我々は日常生活において様々な機器を使用することにより、 より快適で便利な家庭生活を送ることを可能としている。本講 義はそれら機器に関する基礎的な知識を習得することにより、 日常生活において機器を適切に選択・使用することができる能 力を身に付けることを目標とする。 (科目名) (担 当) 解剖生理学実習 (テキスト及び参考書) 実習テキストを配布する。 (成績評価の方法・基準) 出欠状況、実習態度およびレポートにより評価する。 (履修条件・その他) 特にありません (授業概要/テーマ・目標) 解剖生理学で学んだことに対する理解を深める。ラットを解剖 して生体の器官系について理解を深めるとともに、人体組織標 本を光学顕微鏡で観察して組織の特徴や構造を細胞レベルでも 理解する。いくつかの生理機能については各自が被験者となり 実習する。 第1回:住宅設備機器について① 1 第2回:住宅設備機器について① 2 第3回:住宅設備機器について② りの設備 第4回:住宅設備機器について③ 第5回:住宅設備機器について④ 第6回:住宅設備機器について④ 第7回:住宅設備機器について⑤ 第8回:住宅設備機器について⑤ 第9回:住宅設備機器について⑥ 機器1 第10回:住宅設備機器について⑥ 機器2 第11回:家庭電気製品について① 第12回:家庭電気製品について② 第13回:家庭電気製品について③ 第14回:家庭電気製品について④ 製品 台所まわりの設備 台所まわりの設備 浴室・トイレまわ 給排水・給湯設備 電気・照明設備1 電気・照明設備2 暖冷房設備1 暖冷房設備2 その他の住宅設備 その他の住宅設備 家事関連機器 調理機器 映像、音響機器 その他の家庭電気 (担 当) 木戸 康博 、桑波田 雅士、小林 ゆき子 1 単位 (授業計画) 1.解剖学実習(1) 2.解剖学実習(2) 3.解剖学実習(3) 4.組織学実習(1) 5.組織学実習(2) 6.組織学実習(3) 7.生理学実習(1) 皮膚感覚 8.生理学実習(2) 皮膚感覚 9.生理学実習(3) 皮膚感覚 10.生理学実習(4) 血圧 11.生理学実習(5) 血圧 12.生理学実習(6) 血圧 13.生理学実習(7) 腎による尿の希釈と濃縮 14.生理学実習(8) 腎による尿の希釈と濃縮 143 (科目名) 生化学実験 (テキスト及び参考書) (担 当) 中村 考志,朴 恩榮 1 単位 (授業計画) 1.トリプシンの酵素反応と速度の測定(1) 2.トリプシンの酵素反応と速度の測定(2) テキスト:新食品学実験法(朝倉書店),配布プリント 3.トリプシンの酵素反応と速度の測定(3) 4.市販緑茶飲料中のカフェインの定量(HPLC)(1) (成績評価の方法・基準) 5.市販緑茶飲料中のカフェインの定量(HPLC)(2) 6.市販緑茶飲料中のカフェインの定量(HPLC)(3) 出席状況,レポート 7.食品中の大腸菌の計数(寒天平板コロニー形成法) (1) (履修条件・その他) 8.食品中の大腸菌の計数(寒天平板コロニー形成法) (2) なし 9.食品中の大腸菌の計数(寒天平板コロニー形成法) (授業概要/テーマ・目標) (3) 生化学分析・食品分析の基礎および卒業後の社会における開発 10.食品からの乳酸菌の単離(選択培地培養法)(1) ・品質管理・診断に用いる手法や操作を学ぶ.具体的には,生 11.食品からの乳酸菌の単離(選択培地培養法)(2) 体内酵素の反応測定や実験結果からの反応速度論の考察,生体 12.食品からの乳酸菌の単離(選択培地培養法)(3) や食品中の微量成分の高感度定量,微生物の無菌操作下におけ る取り扱い,RT-PCR 法による細胞診断である.実験・操作技術 13.発現遺伝子の特異的検出によるがん細胞診断(RTの習得よりも,各操作の意味とその必要性を理解することに重 PCR 法)(1) 点をおく. 14.発現遺伝子の特異的検出によるがん細胞診断(RT PCR 法)(2) (科目名) 環境毒性学実験 (テキスト及び参考書) テキストは初回の実験講義時に配布する。 (成績評価の方法・基準) 出席、実験態度、レポートの提出によって評価する。 (履修条件・その他) 食品衛生学実験も同時に受講すること (授業概要/テーマ・目標) 食品添加物、農薬、環境汚染物など生活環境を取り巻く多様 な化学物質を対象とする環境毒性学に関する実践的な課題の解 決に必要な知識、実験技術、機器の操作などを習得する。実際 の水質あるいは大気中の有害物質の測定実験などを行う。得ら れたデータについて適切な処理法、解釈、考察、レポート作成 ができる能力を養う。 ※ 実験項目は変更する場合もある。 (担 当) 北條 康司、川添 禎浩、小原 智未 1 単位 (授業計画) 1.実験講義(1) 2.実験講義(2) 3.実験講義(3) 4.実験講義(4) 5.器具・機器の取り扱いと操作説明、試薬調製 6.アルカリ規定液の調製と標定 7.大気中の二酸化窒素の測定(1) 8.大気中の二酸化窒素の測定(2) 9.河川水中の陰イオン界面活性剤の測定(1) 10.河川水中の陰イオン界面活性剤の測定(2) 11.河川水中の過マンガン酸カリウム消費量および塩 素イオンの測定(1) 12.河川水中の過マンガン酸カリウム消費量および塩 素イオンの測定(2) 13.データ処理 14.レポートに関するコメント 144 (科目名) 食品機能論 (テキスト及び参考書) (担 当) 佐藤 健司 2 単位 (授業計画) 1.健康増進作用の概念とその規制 2.アレルギーのメカニズムと食品機能による改善 配布プリント 3.高血圧のメカニズムとその改善の標的 4.食品機能による高血圧の改善 (成績評価の方法・基準) 5.脂肪の吸収と輸送 高脂血と心臓血管病のリスク 6.食品機能による{・Rレステロール・脂肪血症の改 定期試験 善 7.血糖の維持と糖尿病のリスク (履修条件・その他) 8.食品機能による糖尿病の予防と改善 9.プレバイオティクッス、バイオティクッスの概念 なし とその機能 (授業概要/テーマ・目標) 10.活性酸素と酸化ストレス 抗酸化による疾病予防 食品の3次機能の理解を目指し講義を行う。健康食品、特定保健 11.歯の健康と食品機能 用食品などの概念と制度を概説した後、現在までに食品に見い 12.骨の健康と食品機能 だされた生理機能を持つ成分を概説し、さらにそれらを摂取す 13.ビタミン類のサプリメントと健康機能 る食生活と疾病のリスク減少について説明する。管理栄養士と して、市民・病者の質問に答えられるような科学的なバックグ 14.がんと食品 ランドの形成を目的とするため、試験官内のみでなくヒトで有 効性が認められたものを中心に講議する。 (科目名) 食品学実験 (テキスト及び参考書) 配布プリント (成績評価の方法・基準) 出席状況、レポート (履修条件・その他) 食保健学科学生 (授業概要/テーマ・目標) 食品成分表に記載されている5項目(水分・タンパク質・脂質 ・糖質・灰分)の定量分析をおこない、どのような操作のもと 食品成分表の値が算出されているかを理解することにより食保 健学科で習得すべき分析の基礎を学ぶ。 実験・操作技術の習得よりも、各操作の意味とその必要性を理 解することに重点をおく。 (担 当) 朴 恩榮 1 単位 (授業計画) 1.水分の定量(常圧加熱乾燥法)(1) 2.水分の定量(常圧加熱乾燥法)(2) 3.水分の定量(常圧加熱乾燥法)(3) 4.タンパク質の定量(ケルダール定量法)(1) 5.タンパク質の定量(ケルダール定量法)(2) 6.タンパク質の定量(ケルダール定量法)(3) 7.脂質の定量(ソックスレー法)(1) 8.脂質の定量(ソックスレー法)(2) 9.脂質の定量(ソックスレー法)(3) 10.糖質の定量(DNS法)(1) 11.糖質の定量(DNS法)(2) 12.糖質の定量(DNS法)(3) 13.灰分の定量(加熱灰化法)(1) 14.灰分の定量(加熱灰化法)(2) 145 (科目名) 食品加工学実習 (テキスト及び参考書) 佐藤 健司、朴 恩栄 1 単位 (授業計画) 配布プリント (成績評価の方法・基準) レポート (履修条件・その他) 食保健学科3回生のみ (授業概要/テーマ・目標) 食品加工学で修得した知識を実際の食品加工を 行うことで、加工原理の理解を深めることを目的とする。現場 の状況をを理解できるように、実際の設備の見学と,加工原理 の理解のため,工程をスケールダウンした実習を行う。 (科目名) (担 当) 食品衛生学実験 (テキスト及び参考書) テキストは初回の実験講義時に配布する。 (成績評価の方法・基準) 出席、実験態度、レポートの提出によって評価する。 (履修条件・その他) 環境毒性学実験も同時に受講すること (授業概要/テーマ・目標) 食品中の食品添加物(着色料、保存料、香料、その他)の分 析などの実験を行う。これらを通して、食品衛生学に関する実 践的な課題の解決に必要な知識、実験技術、機器の操作などを 習得する。得られたデータについて適切な処理法、解釈、考 察、レポート作成ができる能力を養う。 ※ 実験項目は変更する場合もある。 1.小麦の加工 パンの製造1 2.小麦の加工 パンの製造2 3.小麦・卵の加工 スポンジケーキの作成 4.ミルクの加工 チーズの製造1 5.ミルクの加工 チーズの製造2 6.ミルクの加工 バターの製造 7.大豆の加工 木綿豆腐の製造 8.大豆の加工 絹ごし豆腐の製造 9.大豆の加工 湯葉の製造 10.魚肉の加工 かまぼこの製造1 11.魚肉の加工 かまぼこの製造2 12.畜肉の加工 豚肉のピックリング 13.果物の加工 リンゴジュースの清澄化 14.発酵食品製造の見学 日本酒製造の見学 (担 当) 北條 康司、川添 禎浩、小原 智未 1 単位 (授業計画) 1.実験講義(1) 2.実験講義(2) 3.実験講義(3) 4.実験講義(4) 5.器具・機器の取り扱いと操作説明、試薬調製 6.食品中の着色料の分析 7.食品中の亜硫酸の分析 8.香料 l - メントールの定量 9.着色料の生体内変化 10.油脂の過酸化物価の測定 11.食品成分と食品添加物の分離分析の方法 12.食品中の成分、添加物等の機器分析の方法 13.データ処理 14.レポートに関するコメント 146 (科目名) 基礎栄養学実験 (テキスト及び参考書) 木戸 康博 、桑波田 雅士、小林 ゆき子 1 単位 (授業計画) 実習テキストを配布する。 (成績評価の方法・基準) 出欠状況、実習態度およびレポートにより評価する。 (履修条件・その他) 特にありません (授業概要/テーマ・目標) 小実験動物を用いて、栄養学の基礎的項目について実験する。 出納試験や消化吸収実験を行い、実験動物の取り扱い方法、代 謝実験法、栄養価測定法などを修得する。 (科目名) (担 当) 栄養生理学 (テキスト及び参考書) 栄養科学シリーズNEXT「応用栄養学」講談社 (成績評価の方法・基準) 出欠状況および期末試験 (履修条件・その他) 特にありません (授業概要/テーマ・目標) 食物摂取に伴う人体生理機能の変化と代謝調節について理解す る。食物摂取の調節、体組成の変化と測定方法、栄養素の代謝 と臓器相関、これらを統合する神経系と内分泌系の調節機構に ついても理解する。また、栄養所要量の策定方法や栄養生理学 分野の最新情報を学ぶ。 1.実験動物の取り扱い方法(1) 2.実験動物の取り扱い方法(2) 3.糖尿病モデル動物の作成方法 4.小動物での代謝実験法(1) 5.小動物での代謝実験法(2) 6.小動物での代謝実験法(3) 7.栄養状態と肝酵素活性に関する実験(1) 8.栄養状態と肝酵素活性に関する実験(2) 9.栄養状態と肝酵素活性に関する実験(3) 10.栄養状態と血糖値・肝グリコーゲンに関する実験 (1) 11.栄養状態と血糖値・肝グリコーゲンに関する実験 (2) 12.栄養状態と血糖値・肝グリコーゲンに関する実験 (3) 13.観察された成績に関する討論(1) 14.観察された成績に関する討論(2) (担 当) 木戸 康博 2 単位 (授業計画) 1.栄養管理の考え方(1) 2.栄養管理の考え方(2) 3.栄養管理の考え方(3) 4.食物摂取の調節(1) 5.食物摂取の調節(2) 6.食物摂取に伴う栄養素の代謝と臓器相関 7.体組成の変化と測定方法(1) 8.体組成の変化と測定方法(2) 9.代謝の統合 10.栄養状態の評価・判定(1) 11.栄養状態の評価・判定(2) 12.栄養素必要量の科学的根拠(1) 13.栄養素必要量の科学的根拠(2) 14.栄養生理学分野の最新情報 147 (科目名) (担 当) ライフステージ栄養学 木戸 康博 (テキスト及び参考書) (授業計画) 栄養科学シリーズNEXT「応用栄養学」講談社 (成績評価の方法・基準) 出欠状況および期末試験 (履修条件・その他) 特にありません (授業概要/テーマ・目標) 妊娠や発育、加齢など人体の構造や機能の変化に応じた栄養状 態の特徴を十分に理解するとともに、各ライフステージで生じ る栄養問題の背景と特徴を理解し、栄養状態の評価・判定(栄養 アセスメント)の基本的な考え方を習得する。 (科目名) 2 単位 栄養学実験 (テキスト及び参考書) 実習テキストを配布する。 (成績評価の方法・基準) 出欠状況、実習態度およびレポートにより評価する。 (履修条件・その他) 特にありません (授業概要/テーマ・目標) 食事調査、身体計測、身体徴候、生化学的検査および身体機能 検査の理論と方法を身につける。さらに、食事・食生活に関連 する質問項目の重要性についても理解を深めることにより、人 体の栄養状態の評価・判定(栄養アセスメント)の基本的な考え 方を修得する。 1.発育・発達・加齢(1) 2.発育・発達・加齢(1) 3.母性栄養(1) 4.母性栄養(2) 5.母性栄養(3) 6.乳児期の栄養(1) 7.乳児期の栄養(2) 8.乳児期の栄養(3) 9.幼児期の栄養(1) 10.幼児期の栄養(2) 11.学童期の栄養 12.思春期の栄養 13.成人期・更年期の栄養 14.高齢期の栄養 (担 当) 木戸 康博 、桑波田 雅士、小林 ゆき子 1 単位 (授業計画) 1.食事調査とその解析方法(1) 2.食事調査とその解析方法(2) 3.食事調査とその解析方法(3) 4.身体計測と身体徴候の理論と方法(1) 5.身体計測と身体徴候の理論と方法(2) 6.身体計測と身体徴候の理論と方法(3) 7.生化学的検査と身体機能検査の理論と方法(1) 8.生化学的検査と身体機能検査の理論と方法(2) 9.生化学的検査と身体機能検査の理論と方法(3) 10.食事・食生活に関する質問項目の解析(1) 11.食事・食生活に関する質問項目の解析(2) 12.食事・食生活に関する質問項目の解析(3) 13.栄養状態の評価判定についての討論(1) 14.栄養状態の評価判定についての討論(2) 148 (科目名) (担 当) 栄養教育論II 大谷 貴美子 (テキスト及び参考書) (授業計画) 1.幼児期を対象にした栄養教育 2.幼児期を対象にした栄養教育 3.小学生を対象にした栄養教育 4.小学生を対象にした栄養教育 5.青年を対象にした栄養教育 6.青年を対象にした栄養教育 7.成人を対象にした栄養教育 8.成人を対象にした栄養教育 9.高齢者を対象にした栄養教育 10.高齢者を対象にした栄養教育 11.傷病者を対象にした栄養教育 12.傷病者を対象にした栄養教育 13.栄養教育の評価のまとめ 14.反省・討論会 なし (成績評価の方法・基準) 出席状況、レポート (履修条件・その他) 食保健学科学生 (授業概要/テーマ・目標) 栄養教育の意義、方法論、行動理論などを理解し、効果的な栄 養教育ができるように実践を通して学習する。 (科目名) (担 当) 栄養カウンセリング論 久保 克彦 (テキスト及び参考書) 期末試験(70%),出席(30%) (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) 栄養教育場面におけるカウンセリング技術の習得を目指す。 栄養教育とは、栄養士が考える「よい食事」を患者(学習 者)に押しつけるものではなく、患者とともに考えながら、そ の人の人生や生活と関連づけて適切な食事を選択できるように 援助していく過程である。従って、栄養教育に求められるカウ ンセリング技術とは、栄養士と患者が一緒になって、新しい生 活習慣や食事の仕方を発見していくための方法である。 本講においては、講義に並行して、ロールプレイなどの実習 も行い、栄養カウンセリングの基礎的な訓練を行う予定であ る。 2 単位 (授業計画) テキスト:「栄養士のためのカウンセリング論」(石井均編,久 保克彦,他,著,建帛社) (成績評価の方法・基準) 2 単位 1.オリエンテーション 2.患者の心理Ⅰ 3.患者の心理Ⅱ 4.コミュニケーション技術実習Ⅰ 5.コミュニケーション技術実習Ⅱ 6.栄養カウンセリングの基本的技術Ⅰ 7.栄養カウンセリングの基本的技術Ⅱ 8.食事療法と患者心理 9.変化ステージと介入法 10.糖尿病のエンパワーメント・アプローチ 11.糖尿病のグループ療法 12.摂食障害の心理カウンセリング 13.栄養カウンセリング実習Ⅰ 14.栄養カウンセリング実習Ⅱ 149 (科目名) 栄養教育論実習I (テキスト及び参考書) 大谷 貴美子、冨田 圭子 1 単位 (授業計画) なし (成績評価の方法・基準) 出席状況、授業への取組み姿勢、レポート (履修条件・その他) 食保健学科学生 (授業概要/テーマ・目標) 実践を通して、栄養士・管理栄養士としての効果的な栄養教育 のあり方を学ぶ。 (科目名) (担 当) 栄養教育論実習II (テキスト及び参考書) なし (成績評価の方法・基準) 授業の出席状況、授業への取組み姿勢、レポート (履修条件・その他) 食保健学科学生 (授業概要/テーマ・目標) 栄養教育の実際を通じて、効果的な栄養教育の方法を学ぶ 1.幼稚園児を対象にした栄養教育の実際にむけて 2.幼稚園児を対象にした栄養教育の実際にむけて 3.幼稚園児を対象にした栄養教育の実際にむけて 4.幼稚園児を対象にした栄養教育の実施 5.小学生を対象にした栄養教育の実施にむけて 6.小学生を対象にした栄養教育の実施にむけて 7.小学生を対象にした栄養教育の実施にむけて 8.小学生を対象にした栄養教育の実施 9.小学生を対象にした環境教育と食教育実施にむけ て 10.小学生を対象にした環境教育と食教育実施にむけ て 11.小学生を対象にした環境教育と食教育実施にむけ て 12.小学生を対象にした環境教育と食教育 13.授業の評価についての発表 14.まとめと討論会 (担 当) 大谷 貴美子、冨田 圭子 (授業計画) 1.青年期の栄養教育にむけて 2.青年期の栄養教育にむけて 3.青年期の栄養教育にむけて 4.青年期の栄養教育の実施 5.成人期の栄養教育にむけて 6.成人期の栄養教育にむけて 7.成人期の栄養教育にむけて 8.成人期の栄養教育の実施 9.傷病者の栄養教育にむけて 10.傷病者の栄養教育にむけて 11.傷病者の栄養教育にむけて 12.傷病者の栄養教育の実施 13.授業の評価について 14.反省・討論会 150 1 単位 (科目名) (担 当) 病態栄養学 桑波田 雅士 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.栄養管理とチーム医療 テキスト 栄養科学シリーズNEXT「臨床栄養管理学総論」(中坊 2.臨床栄養学におけるQOLと医療保険制度 幸弘、寺本房子/編 講談社) 3.栄養スクリーニングと栄養アセスメント 4.栄養必要量の算定と喫食量調査 (成績評価の方法・基準) 5.各種症候の理解と栄養管理(1) 6.各種症候の理解と栄養管理(2) 出欠状況および期末試験により評価する。 7.各種病態の理解と栄養管理(1) 8.各種病態の理解と栄養管理(2) (履修条件・その他) 9.病態の変化に対応した栄養補給法 10.栄養成分調整食と経口栄養 臨床栄養管理学、臨床栄養療法学とあわせて履修 11.経管栄養と経腸栄養 (授業概要/テーマ・目標) 12.医薬品と飲食物の相互作用 各種疾患の中で、発病要因あるいは治療上、食事や栄養療法が 13.クリニカルパスとPOS 重要な位置を占めている疾患を取り上げ解説する。疾患時の栄 14.臨床における栄養ケアマネジメント 養素代謝や経過に伴う代謝変動と臨床検査値や栄養判定との関 連および評価法について理解する。 臨床栄養管理の概要、疾患に対する栄養療法の基礎、ならびに 食品と医薬品との相互作用について学ぶ。 (科目名) (担 当) 臨床栄養管理学 中嶋 俊彰 (テキスト及び参考書) (授業計画) 「NEXT 臨床栄養管理学各論」(寺本,市川/編 講談社サイエン ティフィク) (成績評価の方法・基準) 出欠状況および期末試験 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) チーム医療を担う専門職としての管理栄養士には,適切な食事 療法・栄養補給法の選択・実施能力が不可欠である。本科目 は,各種疾患の概要を病因,症状,診断,治療と解説するなか で病態生理を理解させ,治療方針に沿った栄養管理を遂行する ための能力を養う。ここで取り上げた病気の具体的な食事療法 ・栄養補給法については「臨床栄養療法学」で学ぶ。 1.病気の診断と治療 2.消化器系疾患 3.内分泌・代謝系疾患 4.心・循環器系疾患 5.脳・神経系疾患 6.腎・尿路系疾患 7.歯・骨・筋肉疾患 8.感染症 9.免疫・アレルギー疾患 10.術前・術後 11.乳幼児・小児疾患 12.産婦・授乳婦期疾患,更年期疾患 13.高齢期疾患 14.予備日 151 2 単位 (科目名) (担 当) 臨床栄養療法学 桑波田 雅士 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.脳・神経疾患の栄養管理 テキスト 栄養科学シリーズNEXT「臨床栄養管理学各論」(寺本 2.呼吸器疾患の栄養管理 房子、市川寛/編 講談社) 3.食道・胃・腸疾患の栄養管理 4.肝・胆・膵疾患の栄養管理 (成績評価の方法・基準) 5.腎・尿路疾患の栄養管理 6.栄養障害・摂食障害の栄養管理 出欠状況および期末試験により評価する。 7.代謝系疾患の栄養管理(1) 8.代謝系疾患の栄養管理(2) (履修条件・その他) 9.内分泌系疾患の栄養管理 10.循環器疾患の栄養管理 病態栄養学、臨床栄養管理学とあわせて履修 11.免疫・アレルギー疾患の栄養管理 (授業概要/テーマ・目標) 12.骨・筋肉系疾患の栄養管理 疾患別に対象者の栄養状態を評価し、身体状況と臨床検査値に 13.疾患のライフステージ別栄養管理(1) 基づいた具体的な栄養管理と栄養指導および食事教育の計画作 14.疾患のライフステージ別栄養管理(2) 成、実施、評価について学ぶ。さらに各ライフステージに特徴 的な栄養障害や栄養管理法についても学ぶ。 (科目名) (担 当) 臨床栄養療法学演習 日下部 久江 (テキスト及び参考書) (授業計画) 「糖尿病食品交換表」(文光堂)、「腎臓病食品交換表」(医歯 薬出版)、「食品成分表」、「NEXT 臨床栄養管理学総論」(講 談社)、「NEXT 臨床栄養管理学各論」(講談社) (成績評価の方法・基準) 出席およびレポート (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) 臨床栄養療法学で修得した事柄について実践的な能力を養うた め症例検討を行う。糖尿病・糖尿病腎症・脂質異常症・慢性膵 炎・高血圧・乳児のアミノ酸代謝異常症などの症例について、 症状把握、栄養評価、栄養補給法選択、栄養療法の方針、患者 様への栄養指導、治療効果の把握などについて、各自が発表し て公表をしあう。 2 単位 1.対象者の食生活把握、問題点検討、栄養評価およ び栄養指導法の実際 2.糖尿病食品交換表利用の実際 3.症例1:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(栄養指導初回時) 4.症例2:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(エネルギーコントロール) 5.エネルギーコントロール食の献立作成 6.塩分制限食栄養指導法の実際 7.エネルギー・タンパク質コントロールおよび塩分 制限食栄養指導法の実際 8.エネルギー・タンパク質コントロールおよび塩分 制限食の献立作成 9.症例3:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(糖尿病腎症) 10.症例4:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(脂質異常症) 11.症例5:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(脂質制限) 12.脂質制限食の献立作成 13.静脈・経腸栄養利用法の実際 14.乳児・幼児への栄養管理法の実際(特殊調整粉乳 利用法も含めて) 152 (科目名) 臨床栄養学実習 (テキスト及び参考書) (担 当) 高岡 宏子 小林ゆき子 1 単位 (授業計画) 1.栄養管理の意義 「臨床実習マニュアル【臨床栄養学】」(建帛社) 医療施設における栄養管理(NST、クリニカル 「栄養ケア・マネジメントポケットマニュアル」(医歯薬出版) パス等) 介護施設における栄養管理と介護予防 2.栄養ケア・マネジメントの必要性について (成績評価の方法・基準) 栄養スクリーニング(SGAの演習) 3.栄養アセスメントの項目について(身体計測、臨 床診査、臨床検査) 出欠状況およびレポート 症例演習 4.身体計測の実習 (履修条件・その他) 5.栄養ケアプランの実際 医療における栄養ケアの記録(POS)と栄養管 なし 理計画書の演習 6.褥瘡の栄養管理と栄養ケアプラン (授業概要/テーマ・目標) 症例演習 医療・介護の場における栄養ケア・マネジメントについて、講 7.糖尿病の栄養管理と栄養ケアプラン 義と演習、実習を通じ具体的な方法を学び、チーム医療の一員 血糖測定実習 としての役割と他職種との連携を理解する。京都府立医科大学 8.摂食・嚥下障害の評価と嚥下訓練 附属病院における臨地実習が円滑、効果的に取り組めるよう、 水のみテストと口腔ケア実習 9.摂食・嚥下障害の栄養ケアブラン 事前実習を実施する。 嚥下食と増粘剤について 10.栄養補給法、経腸栄養の選択と経腸栄養剤の種類 経腸栄養剤の試飲 11.炎症性腸疾患の栄養管理と栄養ケアプラン OE法の実習 12.摂食・嚥下障害食調理実習 13.栄養指導媒体の作成と発表、評価 14.京都府立医科大学附属病院事前実習 (科目名) 公衆栄養学 (テキスト及び参考書) 「新公衆栄養学」(藤沢良知 編著 第一出版) (成績評価の方法・基準) 出席、小テスト、筆記試験 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) ・地域や職域における保健・医療・福祉等の情報収集や実態把 握によって、栄養上のハイリスク者をはじめとして、あらゆる 健康・栄養状態の者に対して、適切な栄養関連サービスを提供 するプログラムの作成、実施、評価を総合的にマネジメントす る能力を育成する。 ・栄養政策の企画・評価について学び、社会資源の活用や栄養 情報の管理について理解する。 ・地域保健臨地実習に必要な基本的知識と公衆栄養プログラム について学ぶ。 (担 当) 東 あかね 2 単位 (授業計画) 1.公衆栄養の概念と歴史 2.わが国の健康状況 3.わが国の食生活・栄養摂取状況 4.食事摂取基準(1) 概念、エネルギー摂取 5.食事摂取基準(2) 三大栄養素 6.食事摂取基準(3) ビタミン、ミネラル 7.公衆栄養マネジメント 8.公衆栄養プログラムとアセスメント 9.ヘルスプロモーションの理論:プリシード・プロ シードモデル 10.公衆栄養関連法規と公衆栄養行政:健康増進法、 食育基本法 11.内臓脂肪症候群の予防を中心とした特定健診・特 定保健指導 12.特別用途食品、保健機能食品制度 13.地域における公衆栄養活動 14.世界の人口と食糧需要 153 (科目名) 栄養疫学 (テキスト及び参考書) 「わかりやすいEBNと栄養疫学」(佐々木 敏 同文書院) (成績評価の方法・基準) 出席、レポート、筆記試験 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 健康の増進をめざした望ましい食生活のあり方を追及するた めに、食生活を中心とするライフスタイルと健康の関係を疫学 的手法によって理解することを主な目的とする。 授業内容は疫学の理論および内外の疫学研究の歴史、疫学研 究の種類、生活習慣病の栄養疫学研究である。 (担 当) 東 あかね (授業計画) 1.疫学の歴史および栄養疫学概論 2.疫学の指標 3.疫学の要因 偶然、バイアス、交絡 4.疫学研究方法 5.地域相関研究、横断研究 6.ケース・コントロール研究 7.コーホート研究(循環器) 8.コーホート研究(がん) 9.無作為割付比較研究 10.ゲノム疫学研究 11.保健医療サービスの評価に対する疫学の応用 12.疫学と栄養・健康政策 13.疫学研究の倫理的問題 14.レポート輪読 グループ発表 (科目名) (担 当) 東 あかね、和田 小依里、青井 渉、小原 智未 (テキスト及び参考書) (授業計画) 栄養評価および栄養情報管理実習 配付資料 (成績評価の方法・基準) 出席、レポート (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 人間集団の健康に関わる食生活および身体活動に関する事象 を適切に評価し、健康の保持・増進のための実践活動に資する ことを目的とする。 食生活分野においては食生活や健康に関する企画立案、実 施、評価の能力を身に付けるために、各種の食事評価法につい て演習するとともに、文献検索、データの収集と解析、統計手 法の応用について実習する。 身体活動分野においては、身体活動の評価方法ならびにその 情報処理について実習する。 2 単位 1.食品摂取頻度法 2.秤量法 3.生体指標の測定 4.塩分測定(汁物、24時間尿) 5.味覚調査 6.調査研究のデザイン 7.公衆栄養ニーズの把握 8.公衆栄養評価(アセスメント) 9.公衆栄養計画(プログラム) 10.食事摂取基準による栄養評価 11.国民健康・栄養調査結果の評価 12.都道府県健康栄養調結果の評価 13.栄養管理計画の立案 14.公衆栄養実践活動の評価 154 1 単位 (科目名) 給食経営管理実習I (テキスト及び参考書) 井村 貴枝子、冨田 圭子 1 単位 (授業計画) 配布プリント、「五訂増補食品成分表」 (成績評価の方法・基準) 出席、実習態度(70%)、レポート(30%) (履修条件・その他) 管理栄養士免許対象者 (授業概要/テーマ・目標) 給食運営や食品の流通、給食に関わる組織や経費などを総合的 に判断し栄養面、衛生面、経済面など全般のマネジメントがで きるように学習する(給食経営管理論や給食の運営で学習した 知識と技術を体験を通して学びとる)。 学生各自(グループ単位)が管理栄養士、栄養士、調理従事 者、喫食者の視点に立ち一連の給食業務を総合的に理解し、給 食運営に対する実践力と応用力を養う。 (科目名) (担 当) 給食経営管理実習II (テキスト及び参考書) 配布プリント、「五訂増補食品成分表」 (成績評価の方法・基準) 出席、実習態度(70%)、レポート(30%) (履修条件・その他) 管理栄養士免許対象者 (授業概要/テーマ・目標) 管理栄養士、栄養士として給食のマネジメントをする際に必要 な内容を理解する。給食の対象となる人や集団を把握した上で 具体的な栄養、食事管理を行うために各自(グループ)が計 画、調理、サービスができる実習をする。また、経営管理や生 産管理の理論や手法を給食に応用できる実習を行う。グループ の一員としての自主性と協調性の大切さを学び、回を増すごと によりよい実習となることを目標としたい。 1.オリエンテーション、実習室清掃 2.オリエンテーション 3.モデル献立実習 4.献立計画(学生立案メニュー) 5.予定献立の試作検討、食券販売、栄養教育媒体作 成(食卓メモ、ポスター、レシピ) 6.大量調理実習(献立実施) 7.前回実習の評価、検討 8.調理 9.グループ単位で繰り返す(5、6、7、8) 10.グループ単位で繰り返す(5、6、7、8) 11.グループ単位で繰り返す(5、6、7、8) 12.グループ単位で繰り返す(5、6、7、8) 13.帳票整理 14.各班プレゼンテーション、反省会、実習室清掃 (担 当) 井村 貴枝子、冨田 圭子 1 単位 (授業計画) 1.栄養・食事管理(給食における栄養計画と食事計 画の実際) 2.栄養・食事管理(評価) 3.食材料管理(発注、検収、納品等) 4.食材料管理(保管設備、在庫管理等) 5.衛生、安全管理(食の安全性、HACCP等) 6.衛生、安全管理(人に対する衛生管理、検食、保 存食等) 7.衛生、安全管理(施設、設備の衛生管理等) 8.品質管理(栄養・食事管理における品質管理、衛 生・安全管理の標準化等) 9.会計、原価管理(原価計算等) 10.生産管理(調理工程の標準化、大量調理の注意点 等) 11.施設・設備管理(給食施設内の設備、什器、食 器) 12.給食の経営管理(給食経営の資源) 13.帳票類等作成 14.まとめ 155 (科目名) 管理栄養士総合演習 (テキスト及び参考書) (担 当) 食保健学科教員全員 2 単位 (授業計画) 1.社会・環境と健康に関する事例研究・文献抄読 2.人体の構造と機能及び疾病の成り立ちに関する事 プリントを配布する。 例研究 3.人体の構造と機能及び疾病の成り立ちに関する文 (成績評価の方法・基準) 献抄読 4.食べ物と健康に関する事例研究 出席状況、発表、演習への参加の仕方により総合的に評価する。 5.食べ物と健康に関する文献抄読 6.基礎栄養学に関する事例研究・文献抄読 (履修条件・その他) 7.応用栄養学に関する事例研究・文献抄読 8.栄養教育論に関する事例研究 なし 9.栄養教育論に関する文献抄読 (授業概要/テーマ・目標) 10.臨床栄養学に関する事例研究 授業の概要 11.臨床栄養学に関する文献抄読 管理栄養士に求められる高度な専門知識及び技能の修得、思 12.公衆栄養学に関する事例研究 考・判断力ならびにそれに基づく問題解決能力を養うために事 13.公衆栄養学に関する文献抄読 例研究や文献抄読を行う。 14.給食経営管理論に関する事例研究・文献抄読 テーマ・目標 社会・環境と健康、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、 食べ物と健康、基礎栄養学、応用栄養学、栄養教育論、臨床栄 養学、公衆栄養学、給食経営管理論を総合して栄養評価や給食 栄養管理が行える能力を養う。 (科目名) 臨地実習事前・事後指導 (テキスト及び参考書) 「臨地・校外実習要録」(社団法人京都府栄養士会編) (成績評価の方法・基準) 出席、発表、およびレポート (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 平成14年栄養士法の一部改正よるカリキュラムに基づき、 管理栄養士受験資格取得に必修科目である。 管理栄養士の養成における校外実習は「臨地実習」と呼称が 変更され、実習内容の充実・強化が図られるにあたり、実習の 事前及び事後の指導を実習期間に合わせ集中で行なう。 (担 当) 東 あかね、桑波田 雅士、松井 元子、和田 小依里 (授業計画) 1.オリエンテーション 2.地域保健実習事前指導(1) 3.地域保健実習事前指導(2) 4.地域保健実習事後指導(1) 5.地域保健実習事後指導(2) 6.臨床栄養学実習事前指導(1) 7.臨床栄養学実習事前指導(2) 8.臨床栄養学実習事後指導(1) 9.臨床栄養学実習事後指導(2) 10.給食の運営事前指導(1) 11.給食の運営事前指導(2) 12.給食の運営事後指導(1) 13.給食の運営事後指導(2) 14.レポート作成 156 1 単位 (科目名) 地域保健臨地実習 (テキスト及び参考書) 東 あかね、小原 智未 1 単位 (授業計画) 「臨地校外実習要録」(社団法人京都府栄養士会編) (成績評価の方法・基準) 出席およびレポート (履修条件・その他) 公衆栄養学、栄養調査および栄養情報管理実習を履修 (授業概要/テーマ・目標) 保健所または市町村が実施する、健康相談、健康診査、また は健康教育に行政栄養士や保健師とともに参加し、住民や食生 活に関するボランティアなどに接して地域の栄養課題を把握す るとともに、地域保健における栄養活動を評価する能力を養 う。 (科目名) (担 当) 給食の運営 (テキスト及び参考書) 適宜紹介する (成績評価の方法・基準) 出席およびレポート (履修条件・その他) 栄養士免許取得対象者 (授業概要/テーマ・目標) 教育目標 「給食の運営」においては、給食業務を行うために必要な、 食事計画や調理を含めた食事サービス提供に関する技術を習得 する。 概要 病院給食の実践の場での実体験により給食の運営に関する専 門的知識および技術の統合を図る。 1.オリエンテーション(行政における栄養改善活動 の概要 2.国の健康・栄養関連施策と府、市町村の役割 3.地域の保健医療及び住民の健康状態 4.地域住民の栄養・食生活の現状把握方法(栄養調 査等) 5.地域の栄養活動の計画、実施、評価の状況把握 6.保健所の食品衛生業務 7.特定給食施設、医療機関、福祉施設、学校と保健 行政との連携 8.保健所内の見学と保健所事業への参加 9.市長村保健センターの見学とセンター事業への参 加 10.特定給食施設の見学 11.住民健診における栄養指導(1) 母子健診 12.住民健診における栄養指導(2) 成人健診 13.保育園、幼稚園における食育 14.実習報告会 (担 当) 松井 元子、冨田 圭子 1 単位 (授業計画) 1.栄養部門業務の概要 2.栄養部門の給食運営の概要 3.食事管理のシステムと栄養管理の体制 4.食事オーダー管理(食数管理) 5.献立作成 6.献立管理 7.食品の発注・検収 8.大量調理施設衛生管理マニュアルによる衛生管理 9.危機管理 10.大量調理施設衛生管理マニュアルによる作業管理 11.大量調理施設衛生管理マニュアルによる作業管理 12.機器・備品管理(適時・適温配膳、温度管理) 13.帳票管理 14.報告書作成 157 (科目名) 臨床栄養学臨地実習I (テキスト及び参考書) (担 当) 桑波田雅士、東あかね、小原智未 1 単位 (授業計画) 1.オリエンテーション (1) 2.オリエンテーション (2) 配布資料 3.肥満児クリニックに関する講義と見学 4.調乳・嚥下検査に関する講義と見学 (成績評価の方法・基準) 5.外来患者に対する個別・集団栄養指導に関する講 義と見学 (1) 出席およびレポート 6.外来患者に対する個別・集団栄養指導に関する講 義と見学 (2) (履修条件・その他) 7.施設見学 病態栄養学、臨床栄養管理学、臨床栄養療法学、臨床栄養療法学 8.栄養指導記録学習 (1) 演習および臨床栄養学実習を履修 9.栄養指導記録学習 (2) (授業概要/テーマ・目標) 10.栄養管理報告書作成 (1) 医療現場における栄養療法の実際を臨地実習する。糖尿病、慢 11.栄養管理報告書作成 (2) 性腎疾患等の外来患者を対象に医師の治療方針に基づく、各種 12.NSTに関する講義と回診見学(外科) 疾患の栄養評価および栄養相談、栄養教育などについて学び、 13.NSTに関する講義と回診見学(内科) 栄養管理の技法の実際を習得する。 14.症例報告会 (科目名) 臨床栄養学臨地実習II (テキスト及び参考書) (担 当) 桑波田 雅士、和田 小依里、小林 ゆき子 1 単位 (授業計画) 1.オリエンテーション (1) 2.オリエンテーション (2) 3.クリティカルパスに関する講義と腎不全パス入院 見学 (成績評価の方法・基準) 4.経腸および静脈栄養剤に関する講義 5.内科入院患者回診見学 出席およびレポート 6.担当入院患者に対する栄養アセスメント (1) 7.担当入院患者に対する栄養アセスメント (2) (履修条件・その他) 8.担当入院患者に対する栄養管理 (1) 病態栄養学、臨床栄養管理学、臨床栄養療法学、臨床栄養療法学 9.担当入院患者に対する栄養管理 (2) 演習および臨床栄養学実習を履修 10.担当入院患者に対する栄養指導媒体の作成 (1) (授業概要/テーマ・目標) 11.担当入院患者に対する栄養指導媒体の作成 (2) 医療チームの一員としての管理栄養士の役割を病院において理 12.担当入院患者に対する献立の作成 (1) 解し、修得する。入院患者への具体的な栄養状態の評価に基づ 13.担当入院患者に対する献立の作成 (2) く、栄養療法方針の作成、実施、治療効果の評価などを実際に 14.症例検討報告会 体験して傷病者への栄養管理能力を修得する。 配布資料 158 (科目名) 生活環境調査法 (テキスト及び参考書) (担 当) 山川 肇 2 単位 (授業計画) 教科書:大谷ほか(2005)「社会調査へのアプローチ」,ミネルヴ 1.調査法概論① 2.調査法概論② ァ書房 参考書:その都度紹介 3.調査の企画 仮説設定から質問へ 4.調査票の作成① 質問文を作成する (成績評価の方法・基準) 5.調査票の作成② 選択肢を作成する 6.調査対象を決める 受講態度,レポートにより総合的に評価する。 7.調査対象を決める2 8.調査の実施 (履修条件・その他) 9.データ入力と集計 10.調査データの分析 特になし 11.郵送調査法 (授業概要/テーマ・目標) 12.インターネット調査法 授業概要: 13.質的調査法の概要 この科目では、生活環境に関する調査法の概要を学習したの 14.インタビュー調査 ち、特に質問紙調査法の基礎について、演習を通して学ぶこと を目的とする。 質問紙調査については、調査計画の概要、標本設計と標本抽 出、仮説・尺度構成と調査票の作成、集計・分析について授業 を行う。 そのほか、郵送調査法、インターネット調査法、質的調査法 の特徴や評価についても述べる。 目標: 社会で使用されている統計数値を正しく解釈・評価できる力 を身につける。自ら、標本を抽出して集計・分析することで、 母集団の状態を推定できるようになることを目指す。 (科目名) 職業論II (テキスト及び参考書) テキストは資料配付 参考書は適宜紹介する。 (成績評価の方法・基準) レポートによる (担 当) 松原 斎樹 1 単位 (授業計画) 1.職業意識の自己確認。見学・体験受入の企業の研 究 2.見学・体験受入企業の人事担当者等による講演 3.受入企業での見学・体験1 4.受入企業での見学・体験2 5.受入企業での見学・体験3 6.見学・体験の記録作成 7.グループディスカッション (履修条件・その他) 環境デザイン学科学生 (授業概要/テーマ・目標) 本学科卒業生が,環境デザインに関わる技術者,研究者,設 計者などのプロフェッショナルとして,社会でどのように活躍 できるのか,どのような目標をもち,日常的にどのような努力 をすべきか,などについて,考えるための科目である. 自分たちの資質をいかに伸ばせるか,どのような可能性があ るのか,本学の教育の特徴を生かして,どのような進路を切り 開けるか,を,主体的に考える力を身につけることを目標とし ている。 今年度は企業体験ツアーを中心とした内容である 159 (科目名) 建築環境工学実験及び同実験法 (テキスト及び参考書) 尾崎 明仁 2 単位 (授業計画) 授業毎に資料を配布する。 (成績評価の方法・基準) 各実験のレポート (履修条件・その他) 建築環境工学の基礎知識があること。 (授業概要/テーマ・目標) 建築環境および人間の健康・快適性に影響する要因として, 建築内外の熱,湿気,空気,換気,日射,採光,照明,音など が挙げられる。 本授業では,それら諸量の測定原理と測定方法,およびデー タの整理方法について講義する。 また,測定データを使用した演習により,温熱環境,空気環 境,光・視環境,音環境の解析法を習得し,人間に優しい建築 性能の基準ならびにその総合的な評価法について習得する。 (科目名) (担 当) 環境心理行動学 (テキスト及び参考書) テキストはプリント配布. 参考書は講義中に紹介 (成績評価の方法・基準) レポート試験(70%),平常点(30%) (履修条件・その他) 特になし。 (授業概要/テーマ・目標) インテリアや建築等の構築環境が人間の心身に与える影響は 非常に大きい。本講義では環境デザインに関して注目されてい る人間の心理・生理・行動面について概説する。環境を利用す る人間の心理的行動的特性には様々な法則性があり,よりよい 環境デザインを行うためには,環境と人間の相互作用に関する 深い理解が必要である.この講義では,人間の心身と環境の関 係という切り口を導入することによって,環境デザインに関す る視点を広げること,また人類のとって望ましい構築環境のあ りかたについて深く考える習慣をつけることを目的とする.そ のためには,自然科学のみならず,人文科学,社会科学をバラ ンスよく学ぶ姿勢が求められる。 1.建築環境工学実験の概要 2.外界気象要素と建築熱環境の測定 3.上記測定データの解析と考察 4.教室の温熱環境の分布測定と体感調査 5.上記測定データの解析と考察 6.教室の照度測定 7.上記測定データの解析と考察 8.建物の気密性能と換気量の測定 9.上記測定データの解析と考察 10.大学周辺の騒音測定 11.上記測定データの解析と考察 12.住宅における室温の実態と生活行動の把握1 13.住宅における室温の実態と生活行動の把握2 14.上記測定データの解析と考察 (担 当) 松原 斎樹 2 単位 (授業計画) 1.ガイダンス 2.環境評価の必要性と行動科学1 3.環境評価の必要性と行動科学1 4.アフォーダンスの概念と環境デザイン 5.文化人類学と空間デザイン1 6.文化人類学と空間デザイン2 7.文化人類学と空間デザイン3 8.環境デザインにおける個人差の視点 9.環境と人間の感覚・知覚 10.心理学的研究手法(測定法、分析法)1 11.心理学的研究法(測定法、分析法)2 12.複合環境評価の理論と到達点 13.住宅の熱環境のアフォーダンス 14.環境デザインにおける心理・生理・行動の意義 160 (科目名) 建築・都市設備学I (テキスト及び参考書) 尾崎 明仁 2 単位 (授業計画) 最新建築設備工学,田中俊六監修,井上書院 (成績評価の方法・基準) レポート(20%),期末試験(80%) (履修条件・その他) 建築環境工学Iを履修しておくこと。 (授業概要/テーマ・目標) 建築・都市設備は生活のインフラストラクチュアとなるもの であり,計画(意匠)・構造と並ぶ重要な設計要素である。設 備設計は,安全性・利便性・居住性・快適性・健康性などに直 接影響し,資源・エネルギーの有効利用と密接に関係するた め,近年益々その必要性が認識されている。 建築・都市設備の対象は極めて広範囲に亘るが,本授業では 主に空気調和・換気設備について,建築志望の学生がその専門 性に拘らず基礎知識として習得すべき事項について講義する。 (科目名) (担 当) 建築・都市設備学II (テキスト及び参考書) 配布資料 (成績評価の方法・基準) 試験 (履修条件・その他) 建築環境工学の基礎知識があること。 (授業概要/テーマ・目標) 建築・都市設備は建物の機能を維持するために必要不可欠な 設備である。特に、生命維持のための必須の設備である給排水 衛生設備と電気設備についてエネルギーの有効活用という視点 を含めて、事務所建築を主対象に、給水量、給水システム、揚 水ポンプ動力など、給排水衛生設備の決定プロセスについて深 く学習する。 また、電気設備の基礎知識や関連する防災システム、照明シ ステムについて学習する。 1.建築と設備のデザイン 2.設備設計の基礎知識1 3.設備設計の基礎知識2 4.空気・熱環境の設計と設備1 5.空気・熱環境の設計と設備2 6.空気調和システム 7.冷暖房負荷の種類 8.冷暖房負荷計算1 9.冷暖房負荷計算2 10.湿り空気線図で表現する空気調和 11.冷房・暖房の基本プロセス 12.冷房・暖房装置の設計 13.空気調和設備の方式 14.空気調和設備の熱源機器 (担 当) 井川 憲男 2 単位 (授業計画) 1.ガイダンス 建築設備の概要と環境への配慮 2.都市の中の水 3.給水設備 4.揚水ポンプの特性 5.給水管径の求め方 6.給水配管法 7.給湯設備 8.給湯配管法 9.排水通気設備 10.配管の腐食と防食 11.電気設備 12.防災設備 13.通信・情報設備 14.照明設備 161 (科目名) (担 当) 構造力学II 内田 保博 (テキスト及び参考書) (授業計画) テキスト:「最新建築構造設計入門-力学から設計まで-」(和 田章、古谷勉著 実教出版) 参考書:「建築構造力学講義」(藤谷義信他、培風館) (成績評価の方法・基準) レポート等の平常点(20%)、期末試験(80%) (履修条件・その他) 基礎数学及び演習BⅠ(微分、積分)を履修していることが望ま しい。 (授業概要/テーマ・目標) 「構造力学Ⅰ」では、静定構造の応力について学んだが、「構 造力学Ⅱ」では、静定・不静定構造物の応力や変形を求める理 論・方法を学ぶ。力学では力の釣合い条件を理解することが重 要であり、「構造力学Ⅱ」ではさらに変形に関する理論を学ん で不静定構造物の問題を解いていく。 学習・教育目標は、1)力の釣合いを理解すること、2)静定 ・不静定構造の応力・変形が求められること、3)応力図の概略 が描けること、である。 (科目名) 2 単位 1.静定構造物の応力 2.部材内の応力とひずみ 3.静定梁の変形(モールの定理) 4. 同上 演習 5.静定梁の変形(仮想仕事法) 6. 同上 演習 7.静定トラスの変形(仮想仕事法) 8. 同上 演習 9.不静定梁、トラスの応力(応力法) 10. 同上 演習 11.不静定ラーメン(たわみ角法) 12. 同上 演習 13.不静定ラーメン(固定法) 14. 同上 演習 (担 当) 構造力学実験及び同実験法 内田 保博、田淵 敦士 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) テキスト:「最新建築構造設計入門-力学から設計まで-」(和 田章、古谷勉著 実教出版) 参考書:「構造材料実験法」(谷川恭雄他、森北出版) (成績評価の方法・基準) レポート(80%)、平常点(20%) (履修条件・その他) 「構造力学Ⅰ」を履修済みのこと (授業概要/テーマ・目標) 力を受ける部材や骨組の応力や変形に関する理論を既に学ん できた。本授業では、模型骨組、単純梁、トラスの静的加力実 験及び鋼材、コンクリートの材料実験を行い、理論の検証を行 う。これらの実験を通して、部材や骨組の基本的な力学性状を 実際に観察して理解することを目的としている。 学習教育目標は、1)構造力学に関する基礎的な理論、知識を 習得すること、2)実験結果をまとめ、考察ができること、3) レポートの書き方を学ぶこと、である。 1.実験概要等の全体説明、レポートの作成の説明、 班分け 2.骨組実験Aの水平加力実験 3.骨組実験Aのレポート作成 4.骨組実験Bの水平加力実験 5.骨組実験Bのレポート作成 6.コンクリートの圧縮実験供試体の製作 7.鋼材の引張試験 8.鋼材の引張試験のレポート作成 9.コンクリートの圧縮実験 10.コンクリートの圧縮実験のレポート作成 11.トラスの実験 12.トラス実験のレポート作成 13.鋼梁の実験 14.鋼梁実験のレポート作成 162 (科目名) 耐震構造学 (テキスト及び参考書) 永谷 芳郎 2 単位 (授業計画) テキストは、その都度プリントする。 参考書として、 耐震建築の考え方(神田順:岩波書店) 性能規定型設計・現状と課題(日本地震工学会:鹿島出版会) (成績評価の方法・基準) 出席とレポート (履修条件・その他) 無し (授業概要/テーマ・目標) 建築基準法及び建築士法が改正され、構造設計者の立場が明 確になった反面、違反すると交通違反よりも厳しい罰則が科さ れます。こうした時代に、構造設計者は、どう立ち向かうのか を、皆さんと議論しながら、授業を進めたいと考えています。 地震災害の度に法律が上乗せされています。どのような考え 方で構造設計をすれば、どのような地震にも耐える構造物が出 来るのか? 分かっている範囲で説明したいと思います。 伝統木造建築は、すぐれた技術で建てられています。科学的 で無いからと、基準法では既存不適格建築の扱いです。これで 良いのでしょうか? また、耐震的な建物にするために、設計者が最低限気をつけ 無ければならない事について、分かりやすく説明していくつも りです。 (科目名) (担 当) 建築施工法 (テキスト及び参考書) 特になし。 オリジナルのレジュメ及び資料集を配布する。 (成績評価の方法・基準) 出席および期末試験 (履修条件・その他) 構造力学の基本を理解できていることが望ましい。 (授業概要/テーマ・目標) 主として、鉄筋コンクリート造及び鉄骨造の建築物における躯 体工事の施工法について学習する。基礎工事から躯体工事完了 までを中心に、主要材料の特性、部材や部位の名称と役割を明 らかにした上で、施工管理上のポイントや欠陥等について解説 する。また、仕上工事では施工瑕疵を防ぐ観点から、防水工事 や内装、外装工事について解説を加える。 近年、建築を取り巻く技術革新や社会情勢の変化はいっそう 激しくなってきている。建築工事においては、設計だけでな く、施工、維持管理の面でも、品質やコスト、環境との調和、 バリアフリー、耐震安全性などへの期待と要求が大きい。本講 義では、このような時代の要請を意識しながら、建築技術者と して必要な基礎的知識を習得することがねらいである。 1.本講義の概要及びレポートの説明 2.兵庫県南部地震・福岡県西方沖地震の被害 3.地震による建物の揺れ方・壊れ方 4.過去の地震災害と耐震設計法の歴史 5.耐震設計の現状と問題点 6.耐震設計の考え方 7.耐震性について、簡単なモデルでの検証 8.改正基準法及び改正建築士法の概要と今後の展望 9.伝統木造(住宅)の耐震設計法の考え方 10.京町屋改修建屋の見学会 11.各種構造の耐震設計概要 12.家具等の耐震対策 13.既存建物の耐震診断・補強設計に関して 14.まとめ (担 当) 吉川 昌範 2 単位 (授業計画) 1.建築構造一般:各種構造の特徴、防災性、耐久性 等 2.地盤と基礎①:地盤と土の性質、地質調査、基礎 の形式と施工法 3.地盤と基礎②:地業の形式と施工法、根切り(掘 削)の形式と施工法、山止めの形式と施工法 4.鉄筋コンクリート造の施工法①:主要材料の特 性、配筋基準と施工法 5.鉄筋コンクリート造の施工法②:コンクリ-トの 品質管理、圧送、打込み、締固め、養生 6.鉄筋コンクリート造の施工法③:型枠工事の施工 法、DVD視聴と解説 7.鉄骨造の施工法①:主要材料の特性、接合形式と 施工法 8.鉄骨造の施工法②:組立(建方)、DVD視聴と 解説 9.仕上工事①:防水工事、石・タイル工事、木工事 10.仕上工事②:屋根およびとい工事、金属工事、左 官工事、建具工事 11.仕上工事③:塗装工事、内装工事、電気設備及び 機械設備工事 12.施工管理全般①:施工計画について、環境管理に ついて、安全管理について 13.施工管理全般②:工程管理について、品質管理に ついて 14.まとめ 総論 163 (科目名) 測量学 (テキスト及び参考書) (担 当) 飛田 正悟 2 単位 (授業計画) 1.測量学概説 なし 地球のすがたと測量 必要に応じてプリントを配布する。 各種測量の基本原理 2.基準点測量概説 基準点測量の体系 (成績評価の方法・基準) 水平位置の表し方 3.基準点測量の方式 基準点の精度 出席状況、レポートにより評価する。 基準点測量の工程 4.観測手簿 (履修条件・その他) 角観測と距離測定 距離測定に共通する補正 なし 5.観測手簿の整理 誤差処理の手法 (授業概要/テーマ・目標) 平面直角座標値の計算 都市計画、土木、建築等に携わる人たちにとって測量に関す 6.平面直角座標値の計算 る知識は必要不可欠である。この授業では測量の基本原理とそ 基準点網図の作成 の応用を学ぶ。 7.水準測量概説 1.基準点測量 水準測量の体系 各種測量の目的に応じた位置に関する情報を求めるための 高さの基準 8.水準測量の級区分と適用範囲 基準として、その位置座標を求める作業。 水準測量の方式 2.水準測量 既知点に基づき、新点(水準点)の標高を定める 作業。 9.水準測量の工程 観測手簿 3.地形測量(平板測量) 観測の実施 地形図又は平面図を作成する測量作業。 10.標高の計算と精度に関する制限 上記3項目の測量方法について、測量学演習で得た実際の観 11.地形測量概説 測 平板測量の目的と特徴 データを用い、段階的に理解できる授業とする。なお、授業に 平板測量の工程 は前述のとおり、測量学演習の観測データを必要とするので測 12.平板測量の誤差 量学、測量学演習を併せて受講することが望ましい。 トータルステーションによる細部測量 13.地形図原図作成 14.まとめ (科目名) 測量学演習 (テキスト及び参考書) なし 必要に応じてプリントを配布する。 (成績評価の方法・基準) 出席状況、レポートにより評価する。 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 測量器械の構造、機能、使用方法を実際の測量作業を行なう ことによって体得する。 演習を通じて、測量の理解と作業完成の喜びを体験すること が出来る。 (担 当) 飛田 正悟 (授業計画) 1.測量器械の性能と機能 2.基準点測量演習 (4級基準点測量) トータルステーションの使用方法 角観測と距離測定 3.基準点測量演習 観測 観測誤差の判定 4.基準点測量演習 観測 5.基準点測量演習 観測手簿の整理 誤差処理の方法 6.基準点測量演習 平面直角座標値の計算 基準点網図の作成 7.水準測量演習 オートレベルの使用方法 観測 8.水準測量演習 観測 9.水準測量演習 観測手簿の整理 10.水準測量演習 標高の計算と誤差配分の方法 11.平板測量演習 平板機器の使用方法 観測 12.平板測量演習 観測 13.平板測量演習 観測 編集、原図作成 14.平板測量演習 編集、原図作成 164 2 単位 (科目名) (担 当) 生活環境論 山川 肇 (テキスト及び参考書) (授業計画) 1.「廃棄物問題と建物」概論 2.解体廃棄物の課題と建設リサイクル法 3.廃棄物管理とごみ細組成調査 4.ごみ細組成調査(実習)1 5.ごみ細組成調査(実習)2 6.建物の運用と廃棄物・リサイクル 7.住宅と生活廃棄物の管理1 8.住宅と生活廃棄物の管理2 9.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル1 10.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル2 11.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル1 12.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル2 13.廃棄物の制度に関する基礎知識 14.循環型社会の構築に向けて 教科書:関・大橋(2002)「わかる!建築のゴミとリサイクル計 画」,オーム社 参考書:授業中にその都度示す。 (成績評価の方法・基準) 受講態度,レポートにより総合的に評価する。 (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) この科目では、生活環境を構成する建物の視点から、廃棄物 の管理について学ぶ。 廃棄物問題、および、循環法制度の基本的事項について学ぶ とともに、建物のライフサイクルの各段階と廃棄物とのかかわ りについて講義する。また住宅から発生する生活系廃棄物の管 理についてもあわせて取り扱う。 なおごみの実態を理解するため、ごみ細組成調査も行う。 (科目名) 2 単位 (担 当) ハウジング論 檜谷 美恵子 (テキスト及び参考書) (授業計画) 参考書:『21世紀のハウジング』(住田昌二著、ドメス出版)、 『欧米の住宅政策』(小玉・大場・檜谷・平山著、ミネルヴァ書 房) (成績評価の方法・基準) レポート課題と期末試験により総合的に評価する。 (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) 授業概要:日本のハウジングシステムについて、欧米諸国のそ れと適宜対比しながら、その特徴を講義する。公共部門、民間 部門におけるハウジングの意義やその変遷を整理し、今日提起 されている課題を考察する。住宅政策の理念や目標、目標を達 成するための手段、また目標や手段が正当化される理由、その 背後にある住宅思想を学ぶ。 テーマ・目標:我が国の住宅の在り方を方向付けてきた戦後の ハウジングシステムの特徴を理解するとともに、これを応用し て、現代社会におけるハウジングシステムを批判的に検討し、 問題の解決方法を考察する能力を養う。 1.ハウジングとは 2.戦後の政策課題とハウジング 3.住宅事情の国際比較 4.ハウジングにおける公共部門の役割 5.マスハウジングの功罪 6.多様性や変化に対応するハウジング 7.参加型ハウジング 8.住宅の工業化 9.住宅市場とハウジング 10.都市像とハウジング 11.社会経済環境の変化とハウジング 12.ハウジングの課題(1) 13.ハウジングの課題(2) 14.まとめと討議 165 2 単位 (科目名) 住生活学演習 (テキスト及び参考書) (担 当) 檜谷 美恵子 2 単位 (授業計画) 1.住生活を捉える視点と住生活に関する調査課題 2.住生活調査の方法(1)統計調査の活用 授業中に適宜必要な資料を配布する。 3.住生活調査の方法(2)フィールドワークの方法 4.住宅課題の設定と既往研究レビュー(1) (成績評価の方法・基準) 5.調査課題の設定と既往研究レビュー(2) 課題演習、レポート、発表プレゼンテーションを総合的に評価す 6.データの種類と分析方法 7.フィールドワークの実践(1) る。 8.フィールドワークの実践(2) (履修条件・その他) 9.グループワークのまとめ(1) 10.グループワークのまとめ(2) なし 11.調査結果のまとめ方(1)レポートの構成 (授業概要/テーマ・目標) 12.調査結果のまとめ方(2)プレゼン資料の作成 授業概要:住生活を捉える視点やフィールドワーク、社会調査 13.調査結果の発表 の方法を講義する。個人もしくは小グループ単位で、住生活に 14.まとめと討議 関する身近な調査課題を設定し、調査・分析・まとめレポート の作成と発表を行えるよう、調査の企画から実施、結果の分 析、考察をすすめるために必要な指導を行う。 テーマ・目標:現代社会における住生活の課題を自ら発見し、 その解決に資する方策を考える能力、また共同作業を円滑にす すめるために求められるコミュニケーション能力、プレゼンテ ーション能力を養う。 (科目名) 都市・住居の歴史 (テキスト及び参考書) 日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社刊、 他、そのつど資料を提供する。 (成績評価の方法・基準) 出席(30%)、期末考査(70%) (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) 住環境を構成する住宅及びその集合体としての集落・都市の 歴史を具体的に論ずる。各時代の特色を時代背景に照らしつつ 論じ、あわせて今日の生活空間との関係を念頭におきつつ、伝 統空間の意味と意義を考える。寝殿造りや書院造りについて は、室内意匠やインテリアなどにも力点をおきつつ講義する。 さらに、日本の神社建築についても、住宅建築との接点から 取り上げる。 スライドやビデオ、図版を多用し、現地見学も行なう。 (担 当) 大場 修 (授業計画) 1.日本における住宅建築の系譜と特質 2.住宅建築の源流 3.神社形式の特質と意味 4.民家建築の特徴と地方性 5.京都の町構成と京町家の特質 6.町家建築の地方性 7.江戸の町と都市居住 8.古代の都市:飛鳥・藤原・奈良 9.古代の都市:京都 10.古代の住宅形式:寝殿造り 11.寝殿造りのインテリア 12.古代から中世へ:住宅形式の発展 13.書院造りの成立 14.書院造りの遺構見学 166 2 単位 (科目名) (担 当) 建築史II 大場 修 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.日本建築の基礎 日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社刊、 2.古代建築の建築技法 他、そのつど資料を提供する。 3.飛鳥時代の建築 4.法隆寺の諸建築 (成績評価の方法・基準) 5.奈良時代の建築 6.平安時代の建築 出席(30%)、期末考査(70%) 7.密教建築の特質 8.奈良の古建築と町並の見学Ⅰ(2回分を集中形式 (履修条件・その他) で実施) 9.奈良の古建築と町並の見学Ⅱ(2回分を集中形式 特になし で実施) (授業概要/テーマ・目標) 10.大仏様:鎌倉新仏教と寺院建築の新様式Ⅰ 建築の歴史を実例に則して講義する。「建築史Ⅱ」では日本を 11.禅宗様:鎌倉新仏教と寺院建築の新様式Ⅱ 中心とする建築の歴史を、単に建築の意匠と技術の発展史にと 12.和様:伝統形式の継承と発展 どまらず、社会と生活様式の変容との関係を視野に入れて多面 13.城郭建築の特徴 的に解説する。これにより、近代以後現代に引き継がれた建築 14.近世の建築 様式に対して歴史的な視点でとらえる目を養う。 日本を軸としつつ、西洋および東洋の各建築様式の相違と共 通性をも示しながら、それぞれの建築文化の特色と独自性を論 じる。スライドやビデオを多用し、現地見学も行なう。 (科目名) (担 当) 建築計画学 河合 慎介 (テキスト及び参考書) (授業計画) 教科書「建築計画-計画・設計課題の解き方-」(柳澤忠,共立 出版) (成績評価の方法・基準) レポートおよび期末試験 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 比較的規模の大きい建築物や各種建築の設計・計画に当たり, 何が計画の課題・テーマであるのか,様々な課題に如何に取り 組むのか,を学ぶ。また,事前調査・分析の内容と方法,設計 ・計画の進め方,使われ方との関係について学ぶ。さらに提示 された課題に対し,調べ,その内容のレポートをプレゼンテー ションすることにより課題に取り組む力を養うと同時にコミュ ニケーションスキルの向上を目指す。(レポート内容と題数は 履修者数などにより調整するため,講義のはじめにアナウンス する。) 2 単位 1.建築計画学概論 2.各種建築の計画課題1(オフィス建築) 3.各種建築の計画課題2(図書館建築) 4.建築計画の方法1 5.建築計画の方法2 6.各種建築の計画課題3(美術館建築) 7.各種建築の計画課題4(学校建築) 8.各種建築の計画課題5(その他) 9.各種建築の計画課題6(その他) 10.レポート発表・討論(建築は生活を豊かにする: 仮) 11.レポート発表・討論(建築によっては生活をゆが める:仮) 12.レポート発表・討論(立場や場面によって建築の 評価は異なる:仮) 13.レポート発表・討論(建築家の専門性とは何か: 仮) 14.レポート発表・討論(全体計画のまとめ方:仮) 167 (科目名) (担 当) 福祉空間計画学 水野 弘之 (テキスト及び参考書) (授業計画) 特になし(プリント配付) (成績評価の方法・基準) 出席+レポートの成績等を総合して評価する (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) 超高齢社会を迎えたわが国において、住宅・地域などの生活空 間を、高齢者・障害者が暮らしやすいように改善することは重 要な課題である。また、それだけではなく、誰もが暮らしやす い住まい・地域づくりをめざすことが、21世紀初頭の現在の歴 史的課題である。 この授業では、そのための基本的考え方、建築空間の計画学、 生活空間の改善に関する基本的・具体的方法、地域づくりを含 む地域計画学などについて講義する。 (科目名) 2 単位 福祉空間計画学演習 (テキスト及び参考書) 1.住宅を含む建築空間などのバリアフリーデザイン 2.ユニバーサルデザイン 3.高齢者・身体障害者のための住まいの改善の方法 1 4.高齢者・身体障害者のための住まいの改善の方法 2 5.高齢者・身体障害者のための住まいの改善の方法 3 6.在宅の痴呆性老人のための住まいや住み方の工夫 7.在宅の知的障害者のための住まいや住み方の工夫 8.建築と福祉・医療・保健が連携して住居改善を支 援するシステム1 9.建築と福祉・医療・保健が連携して住居改善を支 援するシステム2 10.老後も住み慣れた所に住み続けることができるよ うな地域づくり 1 11.老後も住み慣れた所に住み続けることができるよ うな地域づくり 2 12.女性のエネルギーを活かした地域づくり 13.住民の手にによる地域づくり 14.誰もが暮らしやすい地域づくり (担 当) 水野 弘之 2 単位 (授業計画) 1.建物のバリアフリーデザインに関する演習 2.建物のユニバーサルデザインに関する演習 3.高齢者・身体障害者のための住環境改善に関する 演習-1 (成績評価の方法・基準) 4.高齢者・身体障害者のための住環境改善に関する 演習-2 出席+レポートの成績等を総合して評価する 5.高齢者・身体障害者のための住環境改善に関する 演習-3 (履修条件・その他) 6. 在宅の痴呆性老人のための住まいや住み方の工 夫に関する演習 特になし 7.在宅の知的障害者のための住まいや住み方の工夫 (授業概要/テーマ・目標) に関する演習 この授業の前半は,福祉空間計画学の内容に対応する演習を行 8.建築と福祉・医療・保健が連携して住居改善を支 う。 援するシステムに関する演習-1 9.建築と福祉・医療・保健が連携して住居改善を支 後半は,老後も住み続けることができるような地域づくり、 女性のエネルギーを活かした地域づくり、 住民の手による地域 援するシステムに関する演習-2 づくり、誰もが暮らしやすい地域づくり などについて演習を 10.老後も住み慣れた所に住み続けることができるよ 行う。 うな地域づくり-1 11.老後も住み慣れた所に住み続けることができるよ 上記の中では、住居学・住環境学・建築系の専門家として、上 うな地域づくり-2 記のような住環境改善や地域づくりを支援する能力の養成(現 12.女性のエネルギーを活かした地域づくり 地調査能力・地域づくりを空間的に表現する能力など)を重視 13.住民の手による地域づくり する。 14.誰もが暮らしやすい地域づくり 特になし(プリント配付) 168 (科目名) (担 当) 建築防災計画 水野 弘之 (テキスト及び参考書) (授業計画) 特になし(プリント配付) (成績評価の方法・基準) 出席+レポートの成績等を総合して評価する (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) この授業では,住宅・建築・地域空間の防火計画・防災計画・ 安全計画(セイフティデザイン )について講義する。 (科目名) 2 単位 1.建築防火計画-1 2.建築防火計画-2 3.建築防火計画-3 4.建築防火計画-4 5.建築防火計画-5 6.住居防火計画-1 7.住居防火計画-2 8.住居安全計画-1 9.住居安全計画-2 10.住居安全計画-3 11.地域安全計画-1 12.地域安全計画-2 13.地域安全計画-3 14.地域安全計画-4 (担 当) 地域・都市計画学 宗田 好史 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) テキスト:『地域共生の都市計画』三村浩史、学芸出版社、2004 年 (成績評価の方法・基準) 出席,期末試験により総合的に評価する。 (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) 自治体の生活環境整備の課題を、都市計画マスタープランと地 区計画の仕組みから考える。まず欧米と日本の都市計画史を街 区と住宅の形態、法律と制度的の側面から概観し、都市計画本 来の課題を明らかにする。その後現代の課題として、産業開発 と生活環境整備の2つの流れが日本の都市と地域の形成にどう 関わってきた。またその問題点を考え、今日的な課題である環 境に配慮したまちづくりの仕組みを具体的な施策を例に検討す る。あわせて「建築法規」との関連で都市計画法規、制度の体 系的学習をめざす。 到達目標:都市計画法と建築基準法の概要を知り、日本の都市 計画制度の骨格を理解する。あわせて諸外国の制度との比較の 観点から、日本の都市計画・建築制度の問題点を考え、今後ど う改善されるかを見る。 テーマ: 都市計画制度は市民の生活環境をどのように守って いるか。また何が守れないのか。 1.都市計画概論/住環境整備と都市・地域計画、計 画行政と自治体の役割、法制度の背景。 2.地域計画論/地域開発と国土計画、大都市圏・都 道府県計画、『五全総』から地域圏整備計画への転 換をみる。 3.地域計画手法/総合開発計画の手法、農業と環境、 『広域景観計画』、景観計画の時代の都市計画を考 える。 4.都市基本計画/土地利用計画と交通計画、「クリ ティバ市の試み」、環境計画手法を学ぶ。 5.地区計画制度と居住環境整備計画/『住民参加の まちづくり』の可能性、住民とどう対話するかを知 る。 6.都市設計/自然・歴史環境、『景観計画』、具体 的な基準。 7.都市設計/屋外空間の設計、屋外広告物規制、 『都市デザイン計画』、広場の設計手法の変遷をみ る。 8.都市設計/歴史都市の都市計画『歴史的市街地保 存修復計画』、町並保存から修景への流れ。 9.都市計画法入門/法定都市計画制度、規制、住民 参加の法制度、より厳しい規制をもつ国と日本の違 いを考える。 10.近代都市計画史/都市史と近代都市計画史、『近 代都市計画の起源』、都市制度の背景。 11.ヨーロッパの都市と都市計画/都市開発手法の源 流を知る、サステイナブル・シティ論。 12.第3世界の都市問題と都市計画/発展途上国の社 会開発と都市計画 13.都市防災計画、公園/緑地計画、都市環境計画、 上下水道計画、農村計画 14.区画整理、市街地再開発、団地設計、都市施設設 計、建築と都市計画、その関係を総括する。 169 (科目名) 住宅・都市行政論 (テキスト及び参考書) (担 当) 宗田 好史 2 単位 (授業計画) 参考図書:宗田好史『にぎわいを呼ぶイタリアのまちづくり-歴 1.概要説明:コミュニティ計画の歴史的経緯、近代都市社会とコ ミュニティ問題、そして現代のまちづくりプランナーの役割 史的景観と商業政策』学芸出版社、2000年、宗田好史『中心市街 2.参加手法・住民参加のための教材によるゲーム理論の学習、 「パーティシペートリ・キット」によるコーディネーター養成実 地の創造力』学芸出版社、2007年 習、①カップのエクササイズ 3.「パーティシペートリ・キット」によるコーディネーター養成 実習、②下痢の乳児、③汚染井戸とポンプ、④フォト・パラダイ (成績評価の方法・基準) ス、⑤家族物語などのエクササイズ 4.参加者を理解し発言を誘導する手法:参加したくなる話し方と 期末にレポートを課します は、参加促進のための理解力の実習、人間関係樹の書き方、自分と 他人、ジョハリの窓 5.発展途上国の住民参加型まちづくり事例、KIPプログラム、グ ラミン・バンク(Gra meen Bank)から他の途上国のマイクロバンキ (履修条件・その他) ングへの発展形、 6.ヨーロッパ諸国の市民参加システム、イタリアの地区評議会の なし 発展と挫折、多様な参加形態によるパートナーシップの多様な形、 フライブルグ・ボヴァーンなど (授業概要/テーマ・目標) 7.京都のコミュニティ、連合自治会長アンケートの結果に見る自 市民参加のまちづくりのコーディネーター養成講座です。人前 治連合会と各種団体の現状と課題、京都市の市民参加の現状と課 題、NPOとの連携など での話し方、聞き取り、対話、そして合意形成のための話し方 8.日本の参加型まちづくり、京都以外の街の事例からみる現場の 実態、現実には住民はどのような課題を抱えているのか、そのため などを勉強します。 そして、まちづくりを広く見るために、(1)コミュニティ計画と の参加手法とは? 9.歴史的市街地の再生、歴史的建造物の活用とコミュニティ再 その歴史、(2)発展途上国での自助努力型計画手法、(3)住民の 生、町家と町家街区、都心部のコミュニティの変遷 自治活動、NPO活動を紹介し、京都で進む実際のまちづくり 10.都市社会とコミュニティ、その実際、マンフォード「都市の文 化」の時代と現代EUの都市社会の違い、マンフォードはなぜヨーロ の事例を見ていきます。まちづくり運動を体系的にみること ッパで読まれないのか? で、各々の機会、場所で果たすプランナーの役割を考えます。 11.産業革命以降の英国大都市の社会生活と住宅問題、空想的社会 実際に、ワールドカフェ、オープンスペーステクノロジーなど 主義者の労働者住宅、挫折した社会主義国の工業都市と住宅群の再 生の問題、東欧州の解放と復興 を試してみることで、多様なワークショップ手法の体得するこ 12.近代コミュニティ計画の系譜、工業化時代のコミュニティ、ハ とをめざします。 ワードの田園都市、ガルニエの工業都市、ゲデス・ヴァレー・セク テーマ:まちづくりプランナーのための市民参加まちづくり論 ションなどは何を残したか? 13.欧米の20世紀のコミュニティ計画論/近隣住区論、集合住宅団 到達目標:参加型計画づくりの現場に立つための基本技術の習 地計画から、コルビュジェ、ライト、CIAMによるコミュニティ 得 像の違い、何を学べばいいか 14.現代社会のコミュニティ再構築に向けて:変わる家族、変わる 暮らし、現実の社会の変化に対応した住宅と都市のあり方を探る期 末にレポートを課します (科目名) 建築法規 (テキスト及び参考書) 「基本建築関係法令集[法令編]平成20年版」 編集:国土交通省住宅局建築指導課、建築技術者試験研究会 発行:株式会社霞ヶ関出版 (成績評価の方法・基準) 出席及び試験成績等を総合して評価 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の技術適基 準として定められている建築基準法を主に、その他建築に関す る法規制等の概要を解説する。 都市計画で定める区域・地域。地区による建築物の用途や形 態の規制(集団規制)及び建築物自体の一般構造等の規制(単 体規定)の学習を通じて、建築物の計画・設計に必要となる基 本的な法知識の習得を図る。 (担 当) 2 単位 (授業計画) 1.建築基準法の目的、構成及び位置付け① 2.建築基準法の目的、構成及び位置付け② 3.法の執行体制について① 4.法の執行体制について② 5.集団規定①道路に関する規制 6.集団規定②用途に関する規制 7.集団規定③容積等に関する規制 8.集団規定④高さに関する規制 9.単体規定①一般構造に関する規制 10.単体規定②防火に関する規制 11.単体規定③避難に関する規制 12.単体規定④設備に関する規制 13.建築に関する他法令①建築士法、バリアフリー法 14.建築に関する他法令①都市計画法、消防法その他 170 (科目名) 住環境設計演習V (テキスト及び参考書) 大場 修、河合 慎介、久保田 秀男 2 単位 (授業計画) 配付資料 (成績評価の方法・基準) 平常点 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 使われなくなった京町屋や学校施設など歴史的・伝統的建造物 を対象としてリノヴェーションの計画・設計について学ぶ(大 場)。都市近郊に立つ中規模の木造戸建て住宅団地を対象とす る。計画はグループ単位で行う。交通計画,街並み形成など地 域的視点から個別の住宅まで総合的に計画し,地区として豊か な生活環境を提案する(河合)。やや大規模な診療所を計画の 対象とする。医者の要求,看護師などの要求,患者の要求など を明らかにしながら,機能的で快適な診療機能を持つ公共的施 設の計画のあり方を学ぶ(久保田)。尚,課題の順は初めの講 義でアナウンスする。 (科目名) (担 当) 住環境設計演習VI (テキスト及び参考書) 必要に応じて、プリントを配布する (成績評価の方法・基準) 出席,時間内の演習内容および演習課題の総合評価 (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) 3期に分け、4名の教員が課題を出し、設計指導を行う。 まず、住宅のパッシブデザイン:環境負荷の少ない自然エネル ギー利用とライフスタイルを意識した住宅の設計を行う。日照 ・日、通風、採光、断熱などの分野の復習をしながらデザイン する課題である(松原)。 次に、発展途上国の住環境改善事業として、ローコスト、現地 材料活用、適性技術、住民の自助努力、コミュニティ活動育 成、共同作業場・小店舗配置を考慮した、居住環境改善の住宅 地改善計画または、地区計画の手法を演習する(宗田)。 そして、ランドスケープデザインの基礎知識を学ぶとともに, 学内に設定した敷地を対象に,基本構想,基本計画,実施設計 を行い,それぞれの図面を完成させる。選ばれた敷地の機能を 明確にし,花と緑の持ち込みにより,より美しく快適な空間と することを目標とし,そのための構想と具体化の行程を学ぶこ とができるように心がける(中尾幸彦・下村 孝)。 下記の3つの課題を4~5週間のペースで進めていく。 1.歴史的・伝統的建造物のリノヴェーション(1) 課題説明 2.歴史的・伝統的建造物のリノヴェーション(2) エスキス・製図 3.歴史的・伝統的建造物のリノヴェーション(3) エスキス・製図 4.歴史的・伝統的建造物のリノヴェーション(4) エスキス・製図 5.歴史的・伝統的建造物のリノヴェーション(5) 講評・提出 6.戸建て住宅団地の計画(1)課題説明・エスキス 7.戸建て住宅団地の計画(2)エスキス・製図 8.戸建て住宅団地の計画(3)エスキス・製図 9.戸建て住宅団地の計画(4)講評・提出 10.大規模な診療所の計画(1)課題説明 11.大規模な診療所の計画(2)エスキス・製図 12.大規模な診療所の計画(3)エスキス・製図 13.大規模な診療所の計画(4)エスキス・製図 14.大規模な診療所の計画(5)講評・提出 (担 当) 松原 斎樹・宗田 好史・中尾 幸彦・下村 孝 2 単位 (授業計画) 1.全体説明、演習スケジュールと3つの課題につい て説明する。住宅のパッシブデザイン①課題説明 2.住宅のパッシブデザイン②演習問題、エスキース 3.住宅のパッシブデザイン③エスキース・チェック 4.住宅のパッシブデザイン④エスキース・チェック 2回目 5.住宅のパッシブデザイン⑤課題提出と講評会、引 き続き、発展途上国の住環境改善事業①課題説明 6.発展途上国の住環境改善事業②テーマの設定及び 設計条件の整理 7.発展途上国の住環境改善事業③エスキース・チェ ック 8.発展途上国の住環境改善事業④エスキース・チェ ック2回目 9.発展途上国の住環境改善事業⑤課題提出と講評 会、ランドスケープデザイン①課題説明、手順と考え 方 10.ランドスケープデザイン②現況調査、敷地選定 11.ランドスケープデザイン③基本構想 12.ランドスケープデザイン④全体ディスカッション 13.ランドスケープデザイン⑤基本計画、実施設計 (植栽計画) 14.ランドスケープデザイン⑥課題提出と講評会 171 (科目名) アパレル設計及び製作実習 (テキスト及び参考書) ソーイングの基礎ノート ―洋裁のことを知りたい人のために しかのるーむ・著、文化出版局・発行 (成績評価の方法・基準) 作品・レポートの成績や出席状況等を総合して評価する (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) 人体の計測(採寸)、デザイン、目的に適合した素材の選択、 パターンメーキング、裁断、縫製、仕上げ、着装評価に至る過 程を通して、平面的な布から立体的な人体を包む衣服を構成し 着心地のよい被服を設計するために必要な基礎知識と技術の習 得をめざす。また、品質のよい既製服を選択できる眼を養い、 豊かな衣服生活を送ることができる能力を身につける。 (科目名) プロダクトデザイン論 (テキスト及び参考書) 必要な資料はプリントで配布する (成績評価の方法・基準) 出席、期間中の提出課題により評価する (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) プロダクトデザインの基本的・実践的な理解を深めることを目 標とする。プラスチック・金属・陶器・ガラス・木材などの素 材のもつ特質や成型方法などを学習する。また、今日の社会が 抱える諸課題について検討し(課題1・2)、それらの体験を通 して、今われわれが何をなすべきか(what to design)の視 点、問題を把握する力、デザインコンセプトの構築方法などに ついて学習し、さらに、プレゼンテーションの表現方法など、 プロダクトデザイン技法についても習得する。 (担 当) 山本 泉 2 単位 (授業計画) 1.用具の説明、人体の計測方法、作図の基礎(原型) 2.原型から型紙への展開(パターンメーキング)-1 身頃 3.原型から型紙への展開(パターンメーキング)-2 衿、袖 4.地直し、型紙整理、裁断 5.しるしつけ 6.仮縫い 7.仮縫い続き、試着・補正、基礎縫い(まつり縫い など) 8.衿・カフス裁断、接着芯貼り 9.本縫い1-衿作り、他 10.本縫い2-身頃作り、衿付け、他 11.本縫い3-袖作り、他 12.本縫い4-袖付け、他 13.本縫い5-ボタンホール作り、ボタン付け、仕上 げ 14.着装観察、レポート (担 当) 三橋 俊雄 2 単位 (授業計画) 1.オリエンテーション: プロダクトデザインの諸 課題 2.素材と形態: The Development of Shapeより、 成型方法と素材形状などについて 3.事例紹介: プロダクトデザインの実践 4.狭義広義のデザイン: 交通事故を減らすデザイ ン、米食を促進するデザイン 5.ブレインストーミング: 駅前駐輪場問題のブレ インストーミング 6.KJ法: 上記ブレインストーミングで出された アイデアの整理 7.ニーズとマーケット: Maslow、Hierarchy of Human Needs 8.課題01: ホーム満足プロジェクト・事例紹介 (京都リサーチパークのデザインコンペ紹介) 9.課題01: ホーム満足プロジェクト・アイデア展 開・中間発表 10.課題01: ホーム満足プロジェクト・課題発表 11.課題02: 切磋琢磨するデザイン・ブレインスト ーミング (小泉国際照明コンペ紹介) 12.課題02: 切磋琢磨するデザイン・中間発表 13.課題02: 切磋琢磨するデザイン・課題発表 14.プロダクトデザインについての総括 172 (科目名) (担 当) アクセシブルデザイン論 荒井 利春 (テキスト及び参考書) (授業計画) 参考書 「ユニバーサルデザインハンドブック」梶本久夫監修 丸善株式会社 その他必要に応じて印刷物を配布する (成績評価の方法・基準) レポート、授業参加度、出席 (履修条件・その他) 2mのメジャーを持参すること (授業概要/テーマ・目標) ユニバーサルデザイン、インクルーシブデザイン、デザインフ ォーオールなど、21 世紀のグローバルなデザインテーマに向け て各国において様々な追求がなされている。これらのデザイン 活動の根底にある概念として人々の多様性と共生があげられ る。アクセシブルデザイン論の目標は多様な人々へ眼差しを向 けながら、新しい時代の共生を実現するデザインをいかにして 進めていくかを学び考えることにある。歴史や理論を学ぶだけ ではなく簡単なデザインワークショップを組み込んで、体感し ながら多様性と共生の生活環境創出へのデザイン知を、受講者 がそれぞれの立場から獲得することを目標としている (科目名) 2 単位 1.歴史の中のアクセシブルデザイン デザインの歴史を概観しながら、20世紀後半から徐々に始まったアクセシブルデザ インについて考える 2.ノーマライゼーションの理念とデンマークの高齢者障害者福祉の3原則 世界の福祉先進国の一つであるデンマークから形作られた共生への理念と行動論に 関わる、3原則についてデザインの場から考える 3.バリアフリーデザインとユニバーサルデザイン 言葉の枝葉末節にとらわれずに、これらのデザイン概念の本質に目を向け、行動と してのデザインについてどうあるべきか考える 4.日用品のユニバーサルデザイン 鋏や食器のユニバーサルデザインの具体的事例を紹介しながら、ユニバーサルデザ インの必要性と可能性について考え、それ体感する簡単なデザインワークショップ をおこなう 5.片麻痺高齢者とアクセシブルな椅子とテーブルのデザイン 片麻痺高齢者の動作の実際をとらえ、動作分析と椅子やテーブルとの関係を理解す る。さらに簡単なデザインワークを試みる 6.多様なユーザーから考えたアクセシブルな家具のありかた 地域施設の為に設計した一連の家具を紹介しながら、アクセシブルな家具の在り方 について考える 7.片麻痺高齢者の生活動作と住空間のデザイン モデルハウスの企画設計事例を紹介しながら、片麻痺高齢者の生活動作と具体的な 住宅のありかたについて考える 8.車いすユーザーの生活動作と住空間のデザイン モデルハウスの企画設計事例を紹介しながら、車いすユーザーの生活動作と具体的 な住宅のありかたについて考える 9.ユニバーサルな家具開発のデザインプロジェクト 地場産業におけるユーザー参加型家具開発のプロジェクト事例を紹介し、プロジェ クト形成の基盤となる人的、場所的条件等々について考える 10.公共建築のアクセシビリティーの追求 ユーザー参加による公共建築のバリアフリー化や、ユニバーサルデザインプロジェ クトを紹介し、ユーザー参加の必要性や可能性、方法について考える 11.地域におけるアクセシブルデザインネットワーク 地域居住の生活の質をアクセシブルなものとしていくには、個々の生活現場での問 題を点から線、面へと連続させていく有機的なネットワークが必要であることを種 々の事例を総括しながら考える 12.公共交通のアクセシビリティー 金沢市のふらっとバス(細街路を走行するノンステップコミュニティーバス)誕生 の経過を紹介しながら、これからの公共交通の計画や在り方について考える 13.アクセシブルタウンの条件 一本のスプーンからまちづくりまで、生活現場に軸足を置いたアクセシブルなデザ インプロジェクトが日常的におこなわれるまちの在り方とは? その基本的な構成 要素や行動のダイナミズムとはいかなるものか考える 14.21世紀のデザインの新たなる目標 20世紀型デザインから21世紀型デザインを創出する課題に向かい合って我々は生き ている。多様性と共生へ向けて、それぞれの場から何をするか、何ができるかを考 える (担 当) 環境生理学 尾崎 明仁,松原 斎樹 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) テキストは資料配付。 参考書は授業時間中に適宜紹介する。 (成績評価の方法・基準) 平常点,レポート試験を総合的に評価する (履修条件・その他) 特になし。 (授業概要/テーマ・目標) 健康で快適な居住空間、生活用品を作り出すことは21世紀の 福祉社会の充実のため重要な課題である。そのためには、環境 要因が人体に及ぼす生理的・心理的影響を正確に把握すること は不可欠である。また、科学技術が進むにつれて人間との関わ りは一層緊密になり、生体についての基礎的な知識が必要とな ってきている。人間についての知識が不足していると適切な環 境デザインはできない。この講義では各種の環境要因(温度、日 射、騒音、空気等)を取り上げ、それらが生体に与える影響や人 間の環境適応などについての基礎的な事項を講義する。さら に,これらの知識が,環境デザインやビジネスの世界でどのよ うに活用されているか,の実例も紹介する。 1.ガイダンス,騒音振動環境と人間の生理1 2.騒音振動環境と人間の生理2 3.空気・気圧環境と人間の生理1 4.空気・気圧環境と人間の生理2 5.空気・気圧環境と人間の生理1 6.温熱環境と体温調節系1 7.温熱環境と体温調節系1 8.温熱環境と体温調節系2 9.温熱環境と体温調節系3 10.温熱環境と体温調節系1 11.温熱環境と体温調節系2 12.温熱環境と体温調節系3 13.温熱環境と体温調節系4 14.人間工学・生理学を活用した環境デザイン1 173 (科目名) テキスタイル素材論 (テキスト及び参考書) なし (成績評価の方法・基準) 出席状況ならびにレポートにより評価する。 (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) テキスタイル素材として繊維に求められる性能を解説し、繊維 の構造と物性の関連について基本的な考え方を述べる。そし て、天然繊維から合成繊維まで、その特徴を説明する。また繊 維製品の取り扱いについて、その最適な使用条件、繰り返し利 用のための洗浄条件などを概説する。また、材料のあり方と社 会の要請、特にこれからの重要課題である環境問題との関わり について検討していく。 (科目名) アパレル設計及び製作実習 (テキスト及び参考書) ソーイングの基礎ノート ―洋裁のことを知りたい人のために しかのるーむ・著、文化出版局・発行 (成績評価の方法・基準) 作品・レポートの成績や出席状況等を総合して評価する (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) 人体の計測(採寸)、デザイン、目的に適合した素材の選択、 パターンメーキング、裁断、縫製、仕上げ、着装評価に至る過 程を通して、平面的な布から立体的な人体を包む衣服を構成し 着心地のよい被服を設計するために必要な基礎知識と技術の習 得をめざす。また、品質のよい既製服を選択できる眼を養い、 豊かな衣服生活を送ることができる能力を身につける。 (担 当) 林 隆紀 2 単位 (授業計画) 1.イントロダクション 2.繊維とは 3.繊維の分類 4.繊維の構造と物性 5.天然繊維 6.再生繊維 7.合成繊維 8.新素材 9.繊維の洗浄 10.繊維の保存 11.くらしとテキスタイル 12.材料と環境1 13.材料と環境2 14.総括 (担 当) 山本 泉 2 単位 (授業計画) 1.用具の説明、人体の計測方法、作図の基礎(原型) 2.原型から型紙への展開(パターンメーキング)-1 身頃 3.原型から型紙への展開(パターンメーキング)-2 衿、袖 4.地直し、型紙整理、裁断 5.しるしつけ 6.仮縫い 7.仮縫い続き、試着・補正、基礎縫い(まつり縫い など) 8.衿・カフス裁断、接着芯貼り 9.本縫い1-衿作り、他 10.本縫い2-身頃作り、衿付け、他 11.本縫い3-袖作り、他 12.本縫い4-袖付け、他 13.本縫い5-ボタンホール作り、ボタン付け、仕上 げ 14.着装観察、レポート 174 (科目名) 服飾文化史 (テキスト及び参考書) (担 当) 森 理恵 2 単位 (授業計画) 1.服飾文化研究の資料: 文献資料、画像資料、実 物資料 テキストは使用せず、プリントを配布する。 2.きもの」の歴史 1: 中世の小袖類 3.きもの」の歴史 2: 近世の小袖類の形態 (成績評価の方法・基準) 4.きもの」の歴史 3: 近世の小袖類の意匠 平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価す 5.きもの」の歴史 4: 近世の小袖類の材料 6.きもの」の歴史 5: 近代のファッション化 る。 7.きもの」の歴史 6: 近代の民族衣装化 (履修条件・その他) 8.近代天皇制と服飾:皇室行事に使用される衣装の 成り立ち なし 9.現代衣服の源流:西洋服飾史概観 (授業概要/テーマ・目標) 10.近代衣服の成立 1:20世紀はじめのファッショ 服飾文化の歴史について、文化理論を基礎にしながら総合的に ンデザイナーたち 理解することを目指す科目である。まず、服飾文化研究の方法 11.近代衣服の成立 2:健康・衛生への関心とスポ を解説し、次に、日本の服飾文化の歴史について、いわゆる ーツ服 「きもの」の歴史的展開と、皇室行事に使用される衣装の成立 過程について理解する。さらに、西洋の服飾文化や東南アジア 12.近代衣服の成立 3:市民社会の成立と衣服の平 の服飾文化についても、その歴史的展開の概要を学ぶ。また、 準化 「服飾と性」「服飾と産業」「服飾の国際化」などの問題につ 13.アジアにおける民族衣装の成立 1:インドネシ いては、地域横断的に論じる。 ア 14.アジアにおける民族衣装の成立 2:トルコほか (科目名) システムデザイン論 (テキスト及び参考書) プリントを配布 (成績評価の方法・基準) 出席(1/3),レポート(1/3),期末試験(1/3)により評価する。 (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) システムを複数の要素が有機的に関係しあい全体としてまと まった機能を発揮している要素の集合体であると考えると,我 々を取囲むもののほとんどはシステムとして存在する。インテ リアは多様な要素の集合体として存在する最も身近なシステム の一つである。 本講義では,インテリアの構成要素,インテリア造形・素材 ・色彩と心理,意思決定法,品質の評価法などを解説し,生活 者にとって居心地の良いインテリアシステムをデザインする方 法を学ぶ。 また,インテリア構成要素の中から照明を重点的に取り上 げ,照明環境と灯火の変遷,人間の視覚特性や感覚と照明,光 源,窓の効用と心理,空間照明の方法などについて詳しく学 ぶ。 (担 当) 佐藤 仁人 2 単位 (授業計画) 1.ガイダンス:概要紹介,単位取得条件 2.インテリアを構成する要素 3.インテリアの素材と仕上げ(1):壁・床・天井 4.インテリアの素材と仕上げ(2):窓・開口部など 5.インテリアの造形と心理 6.インテリアの色彩(1):インテリア色彩の変遷 7.インテリアの色彩(2):心理効果 8.インテリアの色彩(3):色彩設計法 9.インテリアの照明(1):インテリア照明の変遷 10.インテリアの照明(2):人間の感覚と照明 11.インテリアの照明(3):光源 12.インテリアの照明(4):窓と開口部,照明の省エ ネルギー 13.インテリアの照明(5):空間照明の方法 14.インテリアの計画 175 (科目名) インテリア緑化デザイン論 (テキスト及び参考書) (担 当) 下村 孝 2 単位 (授業計画) 1.インテリア空間と緑化 講義概要,資料は授業の都度,配布する。参考書は必要に応じ インテリア空間の種類と機能および緑化の可能性 て紹介する。 2.インテリア緑化における植物の機能 動線,アイストップ,修景,癒し。 3.インテリア空間での緑利用の実態(学内) (成績評価の方法・基準) その1 調査 4.インテリア空間での緑利用の実態(学内) 出席カードによる平常点と,レポートおよび最終テストの得点 その2 提案 を総合評価する。 5.インテリア植物 植物の形態の基本とインテリア植物の特徴 (履修条件・その他) 6.インテリア植物 植物分類の基本とインテリア植物の分類 7.インテリア植物 利用実態,調査研究事例紹介など (授業概要/テーマ・目標) 8.インテリア植物の生育特性と環境条件 まず,建築物内等生活の身近に持ち込む緑の役割を明らかに (1)光環境と植物の生育 し,その基本的考え方を理解する。次いで,インテリア空間の 9.インテリア植物の生育特性と環境条件 種類と緑の持ち込みの事例を学ぶ。さらに,インテリア緑化の (2)温度と植物の生育 主要な材料である,観葉植物を理解する。 10.緑化手法の実際 分類,形態を解説した後,光,温度,水など,観葉植物の生 (1)植栽基盤の種類と特性 育と環境条件との関わりを学習し,インテリア空間での植物管 11.緑化手法の実際 理の要点を理解する。また,住空間および公共建築物に緑を持 (2)植物の管理 ち込んできた歴史とその実態を概観し,アトリュームに代表さ 12.アトリューム (1)古代ローマから近代まで れるインテリア緑化の実例を解説する。 13.アトリューム 最後にわが国におけるインテリア緑化の先例である坪庭の歴 (2)現代のアトリューム 史と京都の町家に残る坪庭の実際を学び,現代の建築空間にお 14.わが国の伝統的インテリア緑化 ける植物の利用手法とデザインの実際を考察する。 町家の坪庭と前栽を現代につなぐ (科目名) 緑環境システム学 (テキスト及び参考書) レジュメを配布する。参考書は必要に応じて紹介する。 (成績評価の方法・基準) 学期中に行う小レポートと出席(50%)ならびに試験等の結果 (50%)を総合的に判断し、評価する。 (履修条件・その他) 無し (授業概要/テーマ・目標) 人と自然、環境との共生について、その視点に立った緑環境 システムの基礎を中心に、計画やデザインをし、理解を深める ことを目的としている。人と自然が調和した地域社会のシステ ム、人が関わる環境と生態サイクル、それらの問題点を解決す るための基礎を学ぶ。加えて、自然環境や人文環境を踏まえた 緑環境システムについて、その特徴や緑環境を理解する上での 情報収集、活用方法等を学ぶ。 (担 当) 福井 亘 2 単位 (授業計画) 1.緑環境システムとは 2.生態環境からみた緑 3.緑環境に関する情報の収集と活用 4.緑環境に関する制度 5.人文環境からみる緑環境の歴史 6.地域における緑環境システムの特徴 7.都市における緑環境システム 8.里地里山における緑環境システム 9.里地里山における保全と持続可能な社会 10.緑環境の保全と活用 11.自然回復と再生 12.流域における緑と環境 13.事例にみる緑環境システム 14.緑環境システムのまとめ 176 (科目名) (担 当) CAD演習 松内 紀之 (テキスト及び参考書) (授業計画) 1.作図上必要となるCADとCGの基本知識解説 デザインワークで用いる主なソフトの紹介 2.モデリング基本ドリル(1) shadeの特性を理解するための練習 3.モデリング基本ドリル(2) 基本形態から部品のモデリングトレーニング 4.工業製品のモデリング実習(1) ムービーを用いたトレーニング 題材は車や時計を予定している。 5.工業製品のモデリング実習(2) 前回のつづき 6.工業製品のモデリング実習(3) 前回のつづき 7.空間系モデル作成実習(1) 住空間パースのモデリングを行う。 8.空間系モデル作成実習(2) 前回のつづき 9.モデリングテクニック確認テスト 10.材質感の表現、ライティング設定、レンダリング 設定などの実習(1) 前半作成したモデルデータを用いて、効果的な設 定方法を体験的に学ぶ。 11.材質感の表現、ライティング設定、レンダリング 設定などの実習(2) 前回のつづき 12.課題作品制作および作品プレゼンテーション準備 13.課題作品制作および作品プレゼンテーション準備 14.作品プレゼンテーション実習 授業中に資料を配布する。参考図書は適宜紹介する。 (成績評価の方法・基準) 出席、課題作品、確認テスト結果等を総合評価 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) コンピュータを活用する演習授業である。工業製品を視覚的に 表現するための3次元モデリングとレンダリング手法を学ぶ。 各自、専門科目の演習課題で使える表現力を身につけることを 目標とする。履修者は、授業時間外にも、必要に応じて練習時 間をとっていただきたい。主な使用ソフトは、shade7 basicを 予定している。 (科目名) 2 単位 (担 当) Webデザイン論 北條 崇 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.プレゼンテーションデザイン概論&演習1 2.プレゼンテーションデザイン概論&演習2 3.Webデザイン講習&制作1 4.Webデザイン講習&制作2 (成績評価の方法・基準) 5.Webデザイン講習&制作3 出席を重視し、期間中の作品、授業態度などにより総合的に評価 6.Webデザイン講習&制作4 7.Webデザイン講習&制作5 する 8.Webデザイン講習&制作6 (履修条件・その他) 9.Webデザイン 講評会 基本的なPCの操作を習得しておく事 基本的に毎回新しいトピックを行い、作業を積み重ねていくので欠席をしない事 10.パワーポイント講習&制作1 データー保存用のメディア(USBメモリーなど)を準備しておく事 11.パワーポイント講習&制作2 (授業概要/テーマ・目標) 12.パワーポイント講習&制作3 Webデザイン論により、1)基本的な情報リテラシー能力、2)発 13.パワーポイント講習&制作4 信したい社会ニーズや個人ニーズなどからコンテンツ、メッセ 14.パワーポイント 講評会 必要な資料はプリントで配布する ージ、価値などを読み取る力、3)それらの情報を、受信者に分 かりやすく、美しく表現する力(PowerPointなどのプレゼンテ ーション能力)、4)Webサイトを開発、設計する能力などを学 習し、情報デザインを含めた環境デザインの専門能力の拡大・ 強化を図る。 177 (科目名) (担 当) グラフィックデザイン論 北川 一成 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.下記項目について具体事例を通して説明する。 グラフィックデザインの分野について デザインの現場 印刷とデザイン デザインの構想 デザインの方法 グラフィックデザインの可能性について 2.課題制作を行い、デザインのプロセスを学ぶ。 3.課題作品についての講評と意見交換を行い、デザ イ ンの構想・方法・批評性などについて理解を深め る。 テキスト:配布資料 参考書:講義の中で紹介 (成績評価の方法・基準) 出席および課題作品の総合評価 (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) 視覚コミュニケーションの方法としてのグラフィックデザイン について講述する。タイポグラフィ、ピクトグラム、ダイアグ ラムなどの基礎的なグラフィックスの構成理論をはじめ、パッ ケージ、エディトリアル、CI(コーポレイト・アイデンティテ ィ)などの具体例を通して、視覚化の方法について理解する。 サイン計画・色彩計画など空間要素としての環境的なグラフィ ックスについても考察し、良質な環境形成に寄与するグラフィ ックデザインの可能性を展望する。 集中講義(夏期休暇期間の3~5日間を予定)とする。追って開 講日を掲示する。 隔年開講(2009年度開講)とする。 (科目名) 工芸デザイン論 (テキスト及び参考書) (担 当) 森 理恵 (授業計画) 1.工芸とは何か 2.漆芸技法の工程 3.染織工芸技法の工程 1 4.染織工芸技法の工程 2 (成績評価の方法・基準) 5.伊勢物語と工芸品 1 平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価す 6.伊勢物語と工芸品 2 7.伊勢物語と工芸品 3 る。 8.源氏物語と工芸品 1 (履修条件・その他) 9.源氏物語と工芸品 2 10.源氏物語と工芸品 3 なし 11.源氏物語と工芸品 4 (授業概要/テーマ・目標) 12.和歌と工芸品 1 歴史のなかで、工芸品はどのようにデザインされてきたのでし 13.和歌と工芸品 2 ょうか。工芸のデザインを考えるために、昔の日本の工芸品を 14.現代伝統工芸の保存伝承の問題点 テキストは使用せず、プリントを配布する。 とりあげ、そのデザインの発想のしかたをさぐります。とりあ げる作品は、中世・近世の高級な化粧道具・文房具・衣類など です。 また同時に、現代伝統工芸の保存・伝承の問題点についても考 えます。 178 2 単位 (科目名) デザイン史 (テキスト及び参考書) 三橋 俊雄 2 単位 (授業計画) 必要な資料はプリントで配布する (成績評価の方法・基準) 出席、期間中の提出課題により評価する (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) 近代におけるデザイン文化の歴史的展開過程を、要因-理念- 実践の関連の中でとらえ、人類の生活文化形成にデザインが果 たしてきた役割とその意味を、日本内外の事例に基づいて紹介 し、検討する。これらのデザイン文化に関する史的把握を通し て、文化としてのデザインの今日的課題を考察することを目標 とする。 (科目名) (担 当) 伝統産業論 (テキスト及び参考書) 必要に応じてプリントを配ります。 (成績評価の方法・基準) 講義中と期末のレポートによって評価する。 (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) 古都京都は、全国有数の伝統産業集積地です。それは、染織の 和装産業のように規模の大きなものから、遊戯札のように継承 者が一人しかいないもの、大きな組合が組織されたものから重 要文化財伝統工芸保持者に指定された一人まで、その実態は多 様です。また、伝統産業への社会の関心は、30年前までの機械 化が遅れた零細企業、家内手工業産業として近代化支援から、 現代生活に美しさと潤いを与える文化資源としての保全に変化 し、今では、市民共有の資産として日本文化の中心を担うもの とまで認識されています。伝統産業を知り、この経緯から21世 紀の伝統産業への展望を探ることを目指します。 テーマ:21世紀の伝統産業、京都からの発信 目標:伝統産業の多様性と現代的意義、その政策体系を知る 1.Where do we come from? What are we? Where are we going? (P. Gauguin) モダンデザインの誕生と世紀末(展望、現代デザ イン、海野弘、新曜社) 2.MODERN DESIGN 概観 3.Industrial Revolution:分業・近代的アッセン ブリーの起源、標準化 4.William Morris 5.Japonism 6.Wiener Secession 7.未来の大聖堂・Bauhaus(デザインの20世紀、柏 木博、NHKブックス) バウハウス宣言(W.Gropius) 8.Art Deco 9.デザイン史のWEB上調査・発表:学生課題 10.フォーディズム(1901~)、レイモンド・ローウ ィ(1930's~) 11.世界の椅子のデザインスケッチ:Vitra 100 MASTERPIECES、Thonet Design 12.道具の発展・変容:スコップ、炊飯器、宅配便、 ani-ani 洗濯機の変遷、食肉生産工場のアセンブリーライン 13.文化都市京都を支えた7つのBetween 14.MODERNからPOST MODERNへ (担 当) 宗田 好史 2 単位 (授業計画) 1.伝統産業とは:京都にはどんな伝統産業があるの か 2.伝統産業を支える人々(染織を中心に) 3.伝統産業を支える人々(京漆器、仏壇など工芸品) 4.伝統産業を支える人々(食品他) 5.伝統産業の変遷、戦前と戦後の伝統産業 6.伝統産業に関する組合活動の変遷 7.伝統産業振興法の制定、わが国の伝統産業政策の 始まり 8.京都府と京都市の伝統産業条例と伝統産業政策と その変遷、産地振興策とは何か 9.職人さんに聞く、ものづくりの楽しさ、難しさ、 現代に生きる職人の仕事を知る 10.職人さんに聞く、技術と意匠、現代の工匠に求め られるもの 11.伝統産業の歴史、それぞれの時代背景を知り、多 様な伝統産業の世界を知る 12.世界の伝統産業、伝統社会の近代化、産業革命と 伝統技術、ヨーロッパの伝統産業は今 13.伝統産業とブランド品、ヨーロッパの戦略 14.アジアの発展途上国の伝統産業、新たな世界の展 開 179 (科目名) 都市と建築の法規 (テキスト及び参考書) (担 当) 宗田 好史 2 単位 (授業計画) 1.都市計画概論/住環境整備と都市・地域計画、計 テキスト:『地域共生の都市計画』三村浩史、学芸出版社、2004 画行政と自治体の役割、法制度の背景。 年 2.地域計画論/地域開発と国土計画、大都市圏・都 道府県計画、『五全総』から地域圏整備計画への転 換をみる。 (成績評価の方法・基準) 3.地域計画手法/総合開発計画の手法、農業と環境、 『広域景観計画』、景観計画の時代の都市計画を考 える。 出席,期末試験により総合的に評価する。 4.都市基本計画/土地利用計画と交通計画、「クリ ティバ市の試み」、環境計画手法を学ぶ。 (履修条件・その他) 5.地区計画制度と居住環境整備計画/『住民参加の まちづくり』の可能性、住民とどう対話するかを知 なし る。 6.都市設計/自然・歴史環境、『景観計画』、具体 (授業概要/テーマ・目標) 的な基準。 自治体の生活環境整備の課題を、都市計画マスタープランと地 7.都市設計/屋外空間の設計、屋外広告物規制、 区計画の仕組みから考える。まず欧米と日本の都市計画史を街 『都市デザイン計画』、広場の設計手法の変遷をみ 区と住宅の形態、法律と制度的の側面から概観し、都市計画本 る。 来の課題を明らかにする。その後現代の課題として、産業開発 8.都市設計/歴史都市の都市計画『歴史的市街地保 と生活環境整備の2つの流れが日本の都市と地域の形成にどう 存修復計画』、町並保存から修景への流れ。 関わってきた。またその問題点を考え、今日的な課題である環 9.都市計画法入門/法定都市計画制度、規制、住民 境に配慮したまちづくりの仕組みを具体的な施策を例に検討す 参加の法制度、より厳しい規制をもつ国と日本の違 る。あわせて「建築法規」との関連で都市計画法規、制度の体 いを考える。 10.近代都市計画史/都市史と近代都市計画史、『近 系的学習をめざす。 代都市計画の起源』、都市制度の背景。 到達目標:都市計画法と建築基準法の概要を知り、日本の都市 11.ヨーロッパの都市と都市計画/都市開発手法の源 計画制度の骨格を理解する。あわせて諸外国の制度との比較の 流を知る、サステイナブル・シティ論。 観点から、日本の都市計画・建築制度の問題点を考え、今後ど 12.第3世界の都市問題と都市計画/発展途上国の社 う改善されるかを見る。 会開発と都市計画 テーマ: 都市計画制度は市民の生活環境をどのように守って 13.都市防災計画、公園/緑地計画、都市環境計画、 いるか。また何が守れないのか。 上下水道計画、農村計画 14.区画整理、市街地再開発、団地設計、都市施設設 計、建築と都市計画、その関係を総括する。 (科目名) 建築の設備 (テキスト及び参考書) 最新建築設備工学,田中俊六監修,井上書院 (成績評価の方法・基準) レポート(20%),期末試験(80%) (履修条件・その他) 建築環境工学Iを履修しておくこと。 (授業概要/テーマ・目標) 建築・都市設備は生活のインフラストラクチュアとなるもの であり,計画(意匠)・構造と並ぶ重要な設計要素である。設 備設計は,安全性・利便性・居住性・快適性・健康性などに直 接影響し,資源・エネルギーの有効利用と密接に関係するた め,近年益々その必要性が認識されている。 建築・都市設備の対象は極めて広範囲に亘るが,本授業では 主に空気調和・換気設備について,建築志望の学生がその専門 性に拘らず基礎知識として習得すべき事項について講義する。 (担 当) 尾崎 明仁 (授業計画) 1.建築と設備のデザイン 2.設備設計の基礎知識1 3.設備設計の基礎知識2 4.空気・熱環境の設計と設備1 5.空気・熱環境の設計と設備2 6.空調システム 7.冷暖房負荷の種類 8.冷暖房負荷計算1 9.冷暖房負荷計算2 10.湿り空気線図で表現する空気調和 11.冷房・暖房の基本プロセス 12.冷房・暖房装置の設計 13.空気調和設備の方式 14.空気調和設備の熱源機器 180 2 単位 (科目名) (担 当) 建築材料学実験及び同実験法 内田 保博、田淵 敦士 (テキスト及び参考書) (授業計画) テキスト:「最新建築構造設計入門-力学から設計まで-」(和 田章、古谷勉著 実教出版) 参考書:「構造材料実験法」(谷川恭雄他、森北出版) (成績評価の方法・基準) レポート(80%)、平常点(20%) (履修条件・その他) 「構造力学Ⅰ」を履修済みのこと (授業概要/テーマ・目標) 力を受ける部材や骨組の応力や変形に関する理論を既に学ん できた。本授業では、模型骨組、単純梁、トラスの静的加力実 験及び鋼材、コンクリートの材料実験を行い、理論の検証を行 う。これらの実験を通して、部材や骨組の基本的な力学性状を 実際に観察して理解することを目的としている。 学習教育目標は、1)構造力学に関する基礎的な理論、知識を 習得すること、2)実験結果をまとめ、考察ができること、3) レポートの書き方を学ぶこと、である。 (科目名) 2 単位 生活デザイン演習V (テキスト及び参考書) 分野ごとに必要に応じて紹介 (成績評価の方法・基準) 出席および演習課題の制作過程と内容の総合評価 (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) <建築・インテリア系>または<服飾・地域調査系>、ふたつ のデザイン分野に分かれて演習を行う。履修者はいずれかの分 野を選択する。 建築・インテリア系:機能・構造・材料についての基礎的な理 解を前提として、さらに応用的な設計課題を行う。美しく豊か な建築空間、インテリア、家具等の創造を目指して、構想、計 画、設計のデザインプロセスとデザイン手法が習得できるよう に進めていきたい。ドローイング、模型、写真などのプレゼン テーション技法についても習得する。 服飾・地域調査系:繊維素材をつかった簡単な制作実習を通し て、素材の特性を知り、それを生かした形態やデザインを考え る。地域調査を通して、現代農山村がかかえる問題の発見、ま とめ、地域活性化のデザイン検討を行う。 1.実験概要等の全体説明、レポートの作成の説明、 班分け 2.骨組実験Aの水平加力実験 3.骨組実験Aのレポート作成 4.骨組実験Bの水平加力実験 5.骨組実験Bのレポート作成 6.コンクリートの圧縮実験供試体の製作 7.鋼材の引張試験 8.鋼材の引張試験のレポート作成 9.コンクリートの圧縮実験 10.コンクリートの圧縮実験のレポート作成 11.トラスの実験 12.トラス実験のレポート作成 13.鋼梁の実験 14.鋼梁実験のレポート作成 (担 当) 細田みぎわ・村山順子 2 単位 (授業計画) 課題例と担当者は以下の通りである。 建築・インテリア系(担当:細田・河西) ○住宅をテーマとした設計課題および見学会。 ○建築・インテリア・ランドスケープをテーマとした 設計課題。 ○コンペティションに関連する自由設計課題。 ○プレゼンテーション技法に関する演習課題。 服飾・地域調査系(担当:村山・三橋) ○フエルトメイキング、水溶性フィルム、ミシンを使 った刺繍。 ○展覧会、材料店の見学(予定)。 ○地域における自然・技術・生活文化調査、デザイン 提案を、学外演習(4泊5日程度)として行う。 181 (科目名) 生活デザイン演習VI (テキスト及び参考書) 分野ごとに必要に応じて紹介 (成績評価の方法・基準) 出席および演習課題の制作過程や内容の総合評価 (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) 構想・計画・設計が融合されたデザイン能力の養成を目的とし て<建築・インテリアデザイン系>分野、および<ランドスケ ープ・造園系>分野から演習課題を行う。 期間前半では、町屋のリノヴェーション、オフィス、カフェ、 ショップのインテリアデザイン(家具・照明器具・什器を含 む)など複数の課題からいずれかを選択して行う。美しく豊か な建築空間、インテリア、家具等の創造を目指して、構想、計 画、設計のデザインプロセスとデザイン手法が習得できるよう に進めていきたい。(井上) 期間後半では、ランドスケープデザインの基礎知識を学ぶとと もに,学内に設定した敷地を対象に,基本構想,基本計画,実 施設計を行い,それぞれの図面を完成させる。選ばれた敷地の 機能を向上させるとともに,より美しくすることを目標とし, そのための構想と具体化の行程を学ぶことができるように心が ける。(中尾・下村) (科目名) 専門英語(知能情報主コース) (テキスト及び参考書) テキスト:プリント配布 (成績評価の方法・基準) 出席,課題提出,理解度を総合的に判断する. (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) 研究室で専門的に分野の研究を行うためには,その分野の最先 端の情報を入手する必要がある.環境計測分野及び材料設計学 分野では,それら情報源は各学会で発行される専門雑誌やイン ターネットであるが,使われる言語の殆ど全部は英語である. 汎用的なビジネス英語とは異なり,専門分野で使われる英語 は特殊な用語や言い回しなどがあり,それらは実践的に学ぶ必 要がある. この授業を通じて,卒業研究に必要な専門分野の英語論文を 読みこなす力をつけることを目指す. (担 当) 井上昌彦・中尾幸彦・下村孝 2 単位 (授業計画) 課題A(井上) 期間前半 リノヴェーションやインテリアデザインの手順と考 え方 現況調査・設計条件の把握 構想から計画・設計へ 見学会・1日課題 エスキスチェックを通して作業を進め、最後に講 評を行う。 課題B(中尾・下村) 期間後半 1.ランドスケープデザインの手順と考え方 2.現況調査,敷地選定 3.基本構想,全体ディスカッション 4.基本計画 5.植栽計画 6.プレゼンテーションおよび講評 (担 当) 春山 洋一,永田 実,リントゥルオト 正美,斧田 宏明 (授業計画) 1.専門書及び雑誌の講読1 2.専門書及び雑誌の講読2 3.専門書及び雑誌の講読3 4.専門書及び雑誌の講読4 5.専門書及び雑誌の講読5 6.専門書及び雑誌の講読6 7.専門書及び雑誌の講読7 8.専門書及び雑誌の講読8 9.専門書及び雑誌の講読9 10.専門書及び雑誌の講読10 11.専門書及び雑誌の講読11 12.専門書及び雑誌の講読12 13.専門書及び雑誌の講読13 14.専門書及び雑誌の講読14 182 2 単位 (科目名) 応用数学演習 (テキスト及び参考書) (担 当) 斉藤 学 2 単位 (授業計画) 1.1階微分方程式の演習 2.2階微分方程式の演習 関係資料は随時配布。参考書等は授業の中で紹介する。 3.多重積分の演習 4.線積分の演習 (成績評価の方法・基準) 5.完全微分形微分方程式の演習 6.面積分の演習 レポート評価、出席点を加味した上で全体評価とする。 7.3~6の総合演習 8.ベクトル解析の演習1 (履修条件・その他) 9.ベクトル解析の演習2 基礎数学Ⅰ・Ⅱ、基礎解析演習Ⅰ・Ⅱを履修していることが望ま 10.ベクトルの線積分・面積分の演習 しい。 11.9~10の総合演習 (授業概要/テーマ・目標) 12.フーリエ級数の演習 物理や化学を学ぶ上で必要となる応用数学の理解を深めるこ 13.簡単な偏微分方程式 とを目的として、常微分方程式の解法、ベクトル解析の基礎、 14.12、13の総合演習 フーリエ変換、偏微分方程式の基礎の演習を行う。それぞれの テーマごとに基礎的な概念及び基本的な演習問題の解法を解説 し、実際に演習問題を課す。 (科目名) 線形代数演習I (テキスト及び参考書) (担 当) 辻本 諭 (授業計画) 1.行列の演算 2.正方行列とその逆行列 3.連立1次方程式に対するガウスの消去法 4.行列のランク (成績評価の方法・基準) 5.連立1次方程式の解 レポート課題への解答の提出状況,および,期末試験による.授 6.正則行列であるための条件 7.同次連立1次方程式の基本解 業目標の達成度によって成績評価する. 8.行列のランクと1次独立と1次従属 (履修条件・その他) 9.固有値と固有ベクトル 10.固有値の計算 特にありません 11.行列の三角化 (授業概要/テーマ・目標) 12.直交行列による対角化 例題演習を通して,線形代数の基本概念の理解を深め,それら 13.2次形式と対称行列 を応用に役立てるために必要な基礎的手法に習熟すること目標 14.定期試験 参考書「線形代数 増訂版」(寺田文行,サイエンス社) とする. 183 2 単位 (科目名) (担 当) 線形代数演習II 福永 拓郎 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.最適化問題の定式化 (参考書) 2.2変数線形計画法に対する解法 「工学基礎 最適化とその応用」(矢部博,数理工学社) 「最適化法」(田村明久,村松正和,共立出版) 3.線形計画法の標準形 4.シンプレックス法1 (成績評価の方法・基準) ピボット演算について 5.シンプレックス法2 授業への出席回数や,レポートの内容によって判断する. シンプレックス・タブローによる計算 6.シンプレックス法3 (履修条件・その他) シンプレックス法の収束性,最小添字規則について 7.シンプレックス法4 授業の際はレポート用紙を持参すること 二段階法について (授業概要/テーマ・目標) 8.双対性 情報科学における線形代数の代表的な応用として,線形計画法 9.双対定理 を取り上げる.シンプレックス法(標準形,シンプレックス・タ 10.相補性定理 ブロー,ピボット演算,最小添字規則,二段階法),双対性,相 11.双対シンプレックス法 補性定理,双対シンプレックス法,感度分析,二者択一定理な ど,線形計画法の基礎について学び,演習を通してこれらの理 12.感度分析 13.Farkasの補題 解を深めることを目標とする. 各授業は,前半に講義を行い,後半に講義内容に関する演習を 14.様々な二者択一定理 行う. (科目名) (担 当) 知能情報処理 吉冨 康成、田伏 正佳 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) テキスト:プリント配布 参考書: 1.石井健一郎 他,「パターン認識」,オーム社出版局,1998. 2.吉冨康成,「ニューラルネットワーク」,シリーズ 非線形科学入門2,朝倉 書店,2002. 3.田村秀行 監修,「コンピュータ画像処理入門」,総研出版,1985. 4.朝野煕彦,「入門 多変量解析の実際」,講談社,2003. 1.多変量解析とパターン認識(1) (特徴ベクトル、 クラスタリング) 2.多変量解析とパターン認識(2) (主成分分析) 3.ニューラルネットワーク(1)(パーセプトロン) (成績評価の方法・基準) 4.ニューラルネットワーク(2)(誤差逆伝搬学習法1) 出席点(14×2点)、演習問題・レポート(合計36点)、プログラム 5.ニューラルネットワーク(3)(誤差逆伝搬学習法2) 6.ニューラルネットワーク(4)(ホップフィールド 演習課題(合計36点) モデル) (履修条件・その他) 7.ニューラルネットワーク(5) (応用例) 8.プログラミング演習(1)(クラスタリング) プログラミング、プログラミング演習を履修していること。 9.プログラミング演習(2)(主成分分析) (授業概要/テーマ・目標) 10.プログラミング演習(3)(パーセプトロン) 1.到達目標: 11.プログラミング演習(4)(誤差逆伝搬学習法1) 到達目標:知能情報システム学領域で特に応用が広い「多変 12.プログラミング演習(5)(誤差逆伝搬学習法2) 量解析」、「パターン認識」、「ニューラルネットワーク」、 13.プログラミング演習(6)(ホップフィールドモデ について基礎から応用法までを学ぶ。 ル) 2.テーマ:知能情報システム学の基礎と応用 14.プログラミング演習(7) (ニューラルネットワー 3.授業の概要: 「多変量解析」、「パターン認識」、「ニューラルネットワ ク応用例) ーク」、についてそのエッセンスと応用のやり方を最新の実例 を交えながら論じる。さらに、知能情報処理プログラムを設計 するための基礎となる「主成分分析」、「クラスタリング」に ついてプログラミング演習を通じて習得する。さらに、「ニュ ーラルネットワーク」など知能情報処理についてプログラミン グ演習を行い、理解を深める。 184 (科目名) (担 当) データ基礎論 寶珍 輝尚 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.計算時間とデータ構造 テキスト:「データ構造」(浅野哲夫著 近代科学社) 参考書:「データベース技術教科書」(都司達夫、宝珍輝尚著 2.基本的なデータ構造(配列、構造体、ポインタ) CQ出版) 3.再帰プログラミング 4.探索木(2分探索法、2分探索木) (成績評価の方法・基準) 5.ハッシュ レポート(5課題程度、50点)と期末試験(50点)で評価す 6.辞書の実現(トライ、配列による実現) 7.辞書の実現(2分探索木による実現) る。 8.辞書の実現(平衡2分探索木による実現) (履修条件・その他) 9.幾何データのためのデータ構造(区間木と区分木) プログラミング,プログラミング演習を履修していることが望ま 10.幾何データのためのデータ構造(k-d木) しい。 11.幾何データのためのデータ構造(n分木) (授業概要/テーマ・目標) 12.二次記憶を考慮したデータ構造(B木(1)) 数値・文字,幾何データやベクトルデータをコンピュータで処 13.二次記憶を考慮したデータ構造(B木(2)) 理する際に,これらのデータをどのように表現し扱えば計算量 14.二次記憶を考慮した幾何データのためのデータ構 と領域量の両面で効率良く処理できるかを考える必要がある。 造(R木) このとき,データ構造の概念が重要となる。そこで,本講義で は,計算時間とデータ構造,基本的なデータ構造,探索木と辞 書,幾何データやベクトルデータのためのデータ構造などにつ いて学習する。また,データ量が膨大になるような場合には, ニ次記憶を考慮したデータ構造を採用する必要がある。これに ついても学習する。これらは,データベースシステムや情報シ ステムの実現や理解においても有用である。 (科目名) (担 当) コンピュータアーキテクチャ 新實 治男 (テキスト及び参考書) (授業計画) 【参考書】D.A. Patterson, J.L. Hennessy: Computer Organiz ation and Design, 3rd Ed. (邦訳あり) その他の参考書は,講義中に適宜指示する。 (成績評価の方法・基準) 試験の成績による。 (履修条件・その他) 「計算機通論」を履修していることが望ましい。 (授業概要/テーマ・目標) 「計算機通論」に引き続き,コンピュータシステムの構成と 機能について学習する。特に,CPUにおける命令実行の高速 化技術,および,メモリの階層化方式など,コンピュータの 『性能』を向上させるためのアーキテクチャ上の各種の工夫に ついて,詳しく説明する。また,入出力インタフェース,およ び,それらとオペレーティングシステム(OS)との連携につ いて講述する。さらに,並列処理や分散処理のシステムなど, 最近のアーキテクチャの動向についても概観する。 2 単位 1.コンピュータアーキテクチャの基礎 コンピュータの基本構成,基本命令実行サイクル 2.命令実行の高速化(1) 先行制御,命令パイプライン制御方式の基礎 3.命令実行の高速化(2) パイプラインハザード 4.命令実行の高速化(3) 分岐予測,コンパイラとの協調 5.メモリアーキテクチャ(1) メモリ素子,メモリ方式 6.メモリアーキテクチャ(2) 局所性の原理,メモリ階層 7.メモリアーキテクチャ(3) キャッシュの基礎,マッピング方式 8.メモリアーキテクチャ(4) キャッシュの構成と性能,更新方式 9.メモリアーキテクチャ(5) 仮想メモリの基礎,ページ方式,セグメンテーシ ョン方式 10.メモリアーキテクチャ(6) ページ置換アルゴリズム,メモリ管理方式 11.入出力アーキテクチャ(1) 各種周辺装置,入出力インタフェース 12.入出力アーキテクチャ(2) 接続方式,ネットワーク装置,OSとの連携 13.新しい計算機アーキテクチャ(1) マルチプロセッサシステム,各種並列マシン 14.新しい計算機アーキテクチャ(2) PCクラスタ,マルチコアCPU 185 (科目名) (担 当) 情報科教育法II 佐々木 真理 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.授業の概要紹介・注意事項 テキスト:プリント教材を講義者で準備する。 参考書・参考資料等:高等学校学習指導要領解説 情報編 文部省 2.教育の情報化と情報教育,情報科設定のねらい 開隆堂出版,その他は講義の際に紹介する。 3.普通教科「情報」と専門教科「情報」の目標と構 成 (成績評価の方法・基準) 4.普通教科「情報A」の目標と内容 レポート試験(100点満点)を基本(60%)に,出席状況(20 5.普通教科「情報B」の目標と内容 %),実習への参加態度(20%)など,平常点を加味して総合的に 6.普通教科「情報C」の目標と内容 評価する。 7.普通教科「情報」の指導方法 (履修条件・その他) 8.Web上にあるマルチメディア教材の調査 9.模擬授業に向けた学習指導案の作成 なし 10.模擬授業に向けた教材作成1-電子スライド教材 (授業概要/テーマ・目標) 11.模擬授業に向けた教材作成2-電子スライド教材 授業の概要: 12.模擬授業に向けた教材作成3-電子スライド教材 普通教科「情報」科の「情報A」,「情報B」,「情報C」の3 科目は,「ア.情報活用能力の実践力」,「イ.情報の科学的 13.模擬授業と学習評価・授業改善1 な理解」,「ウ.情報社会に参画する態度」を育成することを 14.模擬授業と学習評価・授業改善2 目指している。情報科教育法Iでは,普通教科「情報」の教育目 標・内容・指導方法などについて,情報教育の体系的・系統的 カリキュラムの中に位置づけて理解することを目的とする。ま た、実際に授業を行う上で必要な教材研究や授業設計・実施・ 評価・改善能力を理解・修得することを目的とする。 科目の性格上、課題実習や指導計画の作成・模擬授業等の実 践的な授業を行う。そのため,次の授業計画によって,上記の 目標に到達できる指導が展開できる教員を養成し,その指導に 必要な知識理解と授業スキルを高めることを目標に構成する。 授業のテーマ・目標: テーマ: 普通教科「情報」の教育目標・内容・指導方法など について 目 標: 普通教科「情報」および専門教科「情報」の教育目 標・内容・指導方法などについて、情報教育の体系的・系統的 カリキュラムの中に位置づけて理解することを目標とする。ま た,実践的な指導力を養成するため,指導技法の演習(模擬授 業)を実施し,「情報」科の教員として実際の教壇に立ったと きに,即,実力として生かすことができる。 (科目名) 生体情報学 (テキスト及び参考書) 参考書:細胞の分子生物学(第4版),資料配付 (成績評価の方法・基準) 出席と試験による。 (履修条件・その他) 特に無し (授業概要/テーマ・目標) 本講義では,細胞が外部環境から情報を取得し,処理する機構 について,分子生物学的,細胞生物学的観点から論じる。細胞 膜を介した物質輸送,細胞内シグナル伝達,神経や脳の機能に 関するトピックスを解説する。一部ゼミ形式を取り入れなが ら,学生諸君と一緒に生体情報処理に関する重要問題について 考察する。 (担 当) 椎名 隆 2 単位 (授業計画) 1.細胞膜の機能 ・ 細胞膜の構造 2.細胞膜の機能 ・ 細胞膜とトランスポーター 3.細胞膜の機能 ・ 膜電位とイオンチャンネル 4.神経による情報処理 ・ 活動電位の発生と伝導 5.神経による情報処理 ・ シナプス伝達 6.神経による情報処理 ・ 脳の機能 7.神経による情報処理 ・ 植物における電気的シグナル伝達 8.細胞における情報処理 ・ Ca2+シグナリング:筋収縮の調節 9.細胞における情報処理 ・ cAMPシグナリング:グルコース代謝の調節 10.細胞における情報処理 ・ 植物の情報処理:気孔運動 11.細胞における情報処理 ・ 植物の情報処理:葉緑体とシグナル伝達 12.免疫 ・ 自然免疫 13.免疫 ・ 免疫応答 14.免疫 ・ 植物の免疫 186 (科目名) (担 当) 生命情報学 北村 進一 (テキスト及び参考書) (授業計画) (テキスト) プリントを配布します。 (参考書) 遺伝子とコンピュータ、情報フロンティアシリーズ (小長谷明彦著、情報処理学会編)その他 (成績評価の方法・基準) 受講態度とレポート (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 情報処理技術による生命情報の解析と理解のために必要な基礎 的技法について、その理論的背景と共に、実際的な処理につい て学ぶ。具体的には、DNA塩基配列、タンパク質アミノ酸配列、 mRNAの発現プロファイル、糖鎖の単糖配列などが扱われるデー タであり、アライメント、分子系統樹解析、遺伝子領域予測、 生体高分子の高次構造予測とモデリングなどが主なテーマとな る。 (科目名) 水質保全論 (テキスト及び参考書) 適時、プリントを配布する。 参考書:「水と水質環境の基礎知識」,武田育郎,オ-ム社 (成績評価の方法・基準) 平常点と試験により総合的に評価する。 (履修条件・その他) なし (授業概要/テーマ・目標) 授業概要 流域における水循環という視点を持ちながら、河川、湖沼、海 域、地下水といったそれぞれの水環境の特徴と現状の理解を深 め、水質汚濁問題の基礎知識を習得する。具体的事例と経験に ついて学習しながら、水環境保全に向けた課題について考え る。 到達目標 1.日本の水環境の現状と課題について理解する。 2.水質指標について理解する。 3.水環境保全のしくみについて理解する。 4.水質汚濁源とその対策について理解する。 5.流域の健全な水循環とその保全について理解する。 2 単位 1.生命情報学とは その歴史的背景 その1 2.生命情報学とは その歴史的背景 その2 3.確率論による配列情報の取り扱いの基礎 その1 4.確率論による配列情報の取り扱いの基礎 その2 5.確率論による配列情報の取り扱いの基礎 その3 6.配列情報の取り扱いの応用 その1 7.配列情報の取り扱いの応用 その2 8.配列情報の取り扱いの応用 その3 9.配列情報の取り扱いの応用 その4 10.mRNAプロファイリング その1 11.mRNAプロファイリング その2 12.生体高分子の高次構造予測とモデリング その1 13.生体高分子の高次構造予測とモデリング その2 14.生体高分子の高次構造予測とモデリング その3 (担 当) 駒井 幸雄 2 単位 (授業計画) 1.日本における水環境問題 2.流域の水環境と水循環(1)大気環境と水循環 3.流域の水環境と水循環(2)流域の健全な水循環 4.流域の水環境と水循環(3)河川の現状と課題 5.流域の水環境と水循環(4)地下水汚染 6.閉鎖性水域の水環境問題(1)湖沼 7.閉鎖性水域の水環境問題(2)海域 8.閉鎖性水域の水環境問題(3)保全と再生 9.水環境行政(1)水環境の法律としくみ 10.水環境行政(2)水質の基準 11.水環境行政(3)モニタリング 12.水質汚濁源とその対策(1)特定汚濁源 13.水質汚濁源とその対策(2)非特定汚濁源 14.流域水環境管理 187 (科目名) (担 当) 環境社会学 野田 浩資 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.環境問題への社会学的アプローチ①自然環境と歴 参考書:『よくわかる環境社会学』(鳥越・帯谷編、ミネルヴァ 史的環境 書房) 2.環境問題への社会学的アプローチ②住民参加と合 意形成 (成績評価の方法・基準) 3.京都市の景観問題① 4.京都市の景観問題② 講義内レポートと期末レポート試験の総合 5.京都市の景観問題③ 6.京都市の景観問題④ (履修条件・その他) 7.琵琶湖の水環境問題① 8.琵琶湖の水環境問題② 9.琵琶湖の水環境問題③ (授業概要/テーマ・目標) 10.琵琶湖の水環境問題④ 現代社会には多種多様な環境問題が続発しているが、それら 11.環境ボランティアティとNPO① の環境問題を分析すると、環境問題が自然科学の研究対象であ 12.環境ボランティアティとNPO② るにとどまらず、環境問題のもつ社会的側面の解明が環境問題 13.環境ボランティアティとNPO③ の解決には不可欠であることに気づかされる。環境問題への社 会学的アプローチの諸理論を紹介し、事例を検討するなかで、 14.環境ボランティアティとNPO④ 環境問題のもつ社会的側面を明らかにする。 (科目名) (担 当) 環境経済学 川勝 健志 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) テキストは使用せず、毎回レジュメを配布する。 参考書は適宜紹介するが、さしあたり植田和弘『環境経済学』 (岩波書店、1996年)及び諸富徹・浅野耕太・森晶寿『環境経済 学講義』(有斐閣、2008年)とする。 1.「環境経済学とは何か」(ガイダンス) 2.「環境と人間はどのような関係にあるか」 3.「なぜ環境破壊が進むのか」 4.「環境経済理論の基礎を学ぼう」 (成績評価の方法・基準) 5.「環境経済理論の有効性と限界を知ろう」 授業中のレポート 40点 (毎回実施:12回以上の提出に加 6.「ごみ問題とは何か」 点) 学期末試験 60点 (筆記試験:提出済レポート持込み 7.「容器包装リサイクル法の効果と問題点」 可) 8.「リサイクルシステムの日独比較」 (履修条件・その他) 9.「環境を破壊する公共事業が進むのはなぜか」 本講義は、経済学に関する予備知識がない学生諸氏にも理解できるよう に心がけている。したがって、講義内容に関心があるすべての学生諸氏 10.「諫早湾干拓問題とは何か」 を歓迎する 11.「環境政策における政府の失敗」 (授業概要/テーマ・目標) 12.「環境の価値は測れるか」 【授業の概要】 13.「環境政策になぜ経済的手段なのか」 過去、人々が豊かさを求めて行ったはずの活動が、地球温暖 14.「環境税、排出権取引とは何か」 化、砂漠化、廃棄物などの深刻な環境問題を引き起こし、人間 の生存さえ脅かすようになってきている。本講義では、このよ うな状況に向き合い、解決を図る際にしばしば衝突する「経済 成長か環境か」、「開発か保全か」という問いに答えうる処方 箋とは何か、またそれはどのように設計される必要があるか、 という課題に取り組む上での基本的考え方を経済学の立場から 検討する。 【授業のテーマ及び到達目標】 (テーマ) 環境経済学への招待 (到達目標) 環境経済学は、環境と経済の間で生じる諸問題の原因メカニ ズムを分析し、社会の意識や仕組みを「自然と人間の共生」と いう考え方に基づいて変えていく新たなルールづくりを目指 す、という難題に真正面から応えようとする挑戦的かつ魅力的 な学問であると学生諸君に認識して頂けることを期待したい。 188 (科目名) (担 当) 基本情報処理 吉冨 康成 (テキスト及び参考書) 参考書: 1.福嶋 宏訓,「福嶋先生の基本情報技術者集中ゼミ【午前編】―200 8年度版」,日本経済新聞社,2008. 2.アイテック情報技術教育研究所,「2008 基本情報技術者 午後問 題の重点対策」,アイテック情報技術教育研究センター,2008. 3.高橋麻奈,「情報処理教科書 初級システムアドミニストレータ 2008年度版」,翔泳社,2008. 2 単位 (授業計画) 1.ガイダンス(授業の進め方の説明、報告分担の決 定) 2.ハードウェア、ソフトウェアの基礎知識 3.データ構造とアルゴリズム (成績評価の方法・基準) 4.情報処理システム 出席点1回2点(中間試験の出席点はなし)、中間試験45点満点、期 5.ネットワークとセキュリティ 6.データベース、基本ソフトウェア、システムの構 末試験29点満点 造と方式、ハードウェア (履修条件・その他) 7.コンピュータ科学 8.アルゴリズム なし 9.システム開発 (授業概要/テーマ・目標) 10.中間試験 情報産業で仕事をするための基本的な専門知識とその応用力を 11.ハードウェア、ソフトウェア、ヒューマンインタ 確実に自分のものにすることを目指す。参加型の授業を行い、 フェース設計支援 小テストで理解度をチェックしながら進める。小テストと中間 12.インターネットとマルチメディア 試験、期末試験の問題は、基本情報技術者試験、初級システム 13.表計算と関係データベース、情報システムの構築 アドミニストレータ試験の過去の問題から出す。 支援 14.システム運用と整備、業務改善 (科目名) (担 当) 情報インターンシップ 吉冨 康成 (テキスト及び参考書) 1.テキスト: プリント配付。 2.参考書: ETIC.インターシップサポートセンター,「インターンシップ活 用術―やりがいのある仕事を見つける!」, 日経事業出版社, 1 998. (成績評価の方法・基準) 出席(20点満点)とレポート(80点満点)を総合して評価する。 (履修条件・その他) なし 1 単位 (授業計画) 1.授業の進め方の説明、質疑応答 2.インターンシップ希望先の説明とインターンシッ プ試験合格作戦に関する議論 3.インターンシップ先の説明と意義、注意点などの 議論および関係する討論(職場における情報化の現 状、社会の情報化により変化する職場環境、情報産 業に携わる人の職業観、倫理観、就職活動の現状と 就職指導) 4.(5日間以上の情報産業でのインターンシップ体 験)(授業は行わない) 5.インターンシップ体験報告会 (授業概要/テーマ・目標) 1.到達目標: 情報産業でのインターンシップの体験などを通じて、情報産 業と情報化社会の現状に関する基本的知識の習得 2.テーマ: 情報産業でのインターンシップの体験と進路指導のための予 備知識習得 3.授業の概要: 討論や実体験をもとに授業を進める。情報化社会の進展によ ってもたらされたいろいろな職場の組織、労働環境、運営形 態、情報伝達法などの変化の実態を概観し、それらの問題点を 明らかにしながら、高校生の進路指導がどうあるべきかについ て討論する。また、情報に直接関連する職業に携わる人の職業 観と倫理観、さらに情報化社会に向けた生涯教育、ボランティ ア活動、超高齢化社会に対する対応などについて討論する。そ して、情報産業でのインターンシップを体験し、情報職業人の 現場を知ってもらう。 189 (科目名) 発生プログラム論 (テキスト及び参考書) 椎名 隆 2 単位 (授業計画) 参考書:細胞の分子生物学(4版),資料配付 (成績評価の方法・基準) 出席と試験による (履修条件・その他) 特に無し (授業概要/テーマ・目標) 多細胞生物の複雑な体制がどのように形成されるかは,生物 学における最も根元的な問題の一つである。発生の過程では, “転写因子を中心とした発生の自動プログラム”と“細胞間の 密接なコミュニケーション(細胞間相互作用)”が中心的な役 割を果たす。また,動物の発生と,植物の発生では,異なった 原理が働く。“本講義では,一部ゼミ形式を取り入れながら, 学生諸君と一緒に発生プログラムの重要問題について重点的に 考察する。 (科目名) (担 当) 植物分子生理学 (テキスト及び参考書) 受講時に指定する。 (成績評価の方法・基準) 出席と定期試験およびレポートによって評価する。 (履修条件・その他) 3回生時における受講が望ましい。 (授業概要/テーマ・目標) 本講義では、植物生理学の基礎を、その歴史をさかのぼって理 解し、古典的な植物生理学的な知見が、現在、分子生物学的な 観点からどのように理解されるようになっているかについての 解説をおこなう。各回の内容は、多少変更することもある。 1.発生学の歴史 2.細胞分裂の制御 ・細胞分裂の生物学 3.細胞分裂の制御 ・細胞周期 4.動物の発生プログラム ・動物の発生プログラム 5.動物の発生プログラム ・細胞分化の分子生物学I 6.動物の発生プログラム ・細胞分化の分子生物学II 7.動物の発生プログラム ・細胞死 8.動物の発生プログラム ・細胞間相互作用 9.動物の発生プログラム ・再生医療 10.植物の発生プログラム ・植物の胚発生とパターン形成 11.植物の発生プログラム ・ファイトクロムと光シグナリング 12.植物の発生プログラム ・葉緑体分化の分子生物学I 13.植物の発生プログラム ・葉緑体分化の分子生物学II 14.植物の発生プログラム ・花芽誘導と花の形態形成 (担 当) 佐藤 雅彦 2 単位 (授業計画) 1.植物体の構造と機能 2.植物細胞の構造と機能 3.植物の生殖 4.植物の無機栄養 5.光形態形成 6.植物ホルモン 7.屈性 8.二次代謝産物の産生 9.植物の病害と耐病性 10.タンパク質の細胞内輸送メカニズム 11.植物におけるタンパク質細胞内輸送と生理現象 12.環境ストレスに対する植物の適応 13.組み換え植物の利用について 14.まとめ 190 (科目名) 環境微生物学 (テキスト及び参考書) 藤田 裕子、大塚 泰介、楠岡 泰 2 単位 (授業計画) 必要に応じてプリントを配布する (成績評価の方法・基準) レポート提出(80%)、出席点(20%) (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 淡水、海洋、農地などの生態系における微細藻類の分布特性や 環境適応について学習する。特に大量発生のメカニズムや人間 活動の影響について、具体的なデータをもとに解説する。 また、微細藻類を環境指標として利用するための調査方法につ いても学習する。 講義は滋賀県立琵琶湖博物館で行い、講義内容に応じて適宜実 習を取り入れる。 (科目名) (担 当) 環境生物学実験 (テキスト及び参考書) テキストは開講時に指示する。 (成績評価の方法・基準) 出席とレポートによる。 (履修条件・その他) 特に無し (授業概要/テーマ・目標) 応用生物学分野での研究に必要とされる,分子生物学,生化学 の基礎技術を取得する。 <注意事項> 相談の上,授業時間外の作業を指示することがある。 1.環境微生物学の研究方法1 2.環境微生物学の研究方法2 3.微小生物と物質循環 4.藻類の系統的多様性 5.微細藻類の環境指標性 6.プランクトンの多様性と浮遊適応 7.琵琶湖のプランクトンの採集と観察 8.プランクトンの相互作用 9.赤潮・アオコの発生 10.付着性原生動物および藻類の採集と観察 11.原生動物の分類および生態的役割 12.土壌微生物の多様性と分布 13.土壌性原生動物および藻類の採集と観察 14.総合討論 (担 当) 椎名 隆、佐藤 雅彦、山下 博史 2 単位 (授業計画) 1.試薬調整,実験機器の使用法 2.DNAの取り扱いに関する基本技術 ・PCR技術 3.DNAの取り扱いに関する基本技術 ・シーケンス技術 4.DNAの取り扱いに関する基本技術 ・大腸菌形質転換技術I 5.DNAの取り扱いに関する基本技術 ・大腸菌形質転換技術II 6.RNAの取り扱いに関する基本技術 ・遺伝子発現解析技術I 7.RNAの取り扱いに関する基本技術 ・遺伝子発現解析技術I 8.タンパク質の取り扱いに関する基本技術 ・SDS-PAGE 9.タンパク質の取り扱いに関する基本技術 ・酵素精製技術 10.タンパク質の取り扱いに関する基本技術 ・酵素活性測定技術 11.生命情報データベースの取り扱いに関する基本技 術 12.植物の遺伝子解析技術 13.共焦点顕微鏡観察技術 14.植物園実習 191 (科目名) 環境生物学演習 (テキスト及び参考書) (担 当) 佐藤 雅彦 2 単位 (授業計画) 1.現代社会と環境問題について ~様々な環境問題~ 特になし 2.現代社会と環境問題について 発表と討論① (成績評価の方法・基準) 3.現代社会と環境問題について 欠席4回以上で、成績評価を行わない。プレゼンテーション、レ 発表と討論② 4.現代社会と環境問題について ポートによって評価を行う。 発表と討論③ (履修条件・その他) 5.現代社会と環境問題について 発表と討論④ 3回生時における受講が望ましい。 6.現代社会と環境問題について (授業概要/テーマ・目標) 発表と討論⑤ エネルギー問題、食糧問題、環境問題などのテーマを選定し、 7.現代社会と環境問題について それらのテーマを生物学のみならず、環境、政治、経済など様 発表と討論⑥ 々な観点から考察し、セミナー形式で、発表、討論を行うこと 8.現代社会と環境問題について で、現状における問題点を見つけ出し、それらの問題点に対し て、どのような解決の糸口が見つけ出せるかについて考える。 発表と討論⑦ 本演習の最終的な目標は、各々が自ら、問題を設定し、それに 9.現代社会と環境問題について 対する解決策を考え、具体的な行動に移せるようになることで 発表と討論⑧ ある。 10.現代社会と環境問題について 発表と討論⑨ 11.現代社会と環境問題について 発表と討論⑩ 12.現代社会と環境問題について 発表と討論⑪ 13.総合討論① 14.総合討論② (科目名) 細胞工学各論 (テキスト及び参考書) (担 当) 久保 中央 2 単位 (授業計画) 1.細胞および生体を構成する物質の基本構造 2.遺伝子の構造-1(エキソン-イントロン,DNA複製) 3.遺伝子およびタンパク質の分析手法の基礎-1(PC R) (成績評価の方法・基準) 4.遺伝子およびタンパク質の分析手法の基礎-2(DNA クローニング その1) 定期試験により評価する。 5.遺伝子およびタンパク質の分析手法の基礎-3(DNA クローニング その2) (履修条件・その他) 6.遺伝子の発現-1 (転写) 特にないが、予め遺伝学に関する講義、細胞工学概論を履修して 7.遺伝子の発現-2 (翻訳) おくことが望ましい。 8.遺伝子およびタンパク質の分析手法の基礎-4 (核 (授業概要/テーマ・目標) 酸およびタンパク質の分離法) 細胞工学とは本来、組織・細胞培養を基礎とする技術である 9.遺伝子およびタンパク質の分析手法の基礎-5 (ハ が、近年の分子生物学の進展に伴い、両者は密接に関連しなが イブリダイゼーション) ら発展してきた。 10.遺伝子およびタンパク質の分析手法の基礎-6 (塩 本講義では、細胞や組織、ゲノムの構造・機能と農業等の産 業への応用について、特に分子生物学的な点に重点を置いて講 基配列決定法) 11.組織培養および形質転換手法(Agrobacterium法, 述する。 直接導入法など) 12.ゲノム解析-1(“ゲノム”とは?,モデル植物, ゲノム解析に関する最近の動向) 13.ゲノム解析-2 (多型分析) 14.ゲノム解析-3 (核-オルガネラのゲノム) 講義前にプリントを配布する。参考書として、「細胞の分子生 物学」(教育社),「ゲノム工学の基礎」(東京化学同人)。 192 (科目名) 応用微生物学 (テキスト及び参考書) 辻本 善之 2 単位 (授業計画) 教科書:ブラック(J. G. Black)微生物学 第2版 林ら監訳 丸善株式会社 および、配布プリント (成績評価の方法・基準) 小テストおよび期末試験の総合評価 (履修条件・その他) 発酵生理学Iと発酵生理学IIを履修したものが望ましい。 (授業概要/テーマ・目標) ヒトの周辺や体内には多種多様な微生物が存在しており、直 接的・間接的にヒトの生存環境に大きく関与している。微生物 が関わる現象としては、感染症・腐敗・発酵がある。本講義で は、基礎免疫学、環境微生物学、食品微生物学、産業微生物学 の各分野での基礎的事項を中心に学ぶとともに、微生物を利用 したバイオテクノロジーに関する専門的な知識を身につけるこ とを目的とする。 本講義では、予習してきていることを前提に講義を行う。従 って、予習なしに講義を理解することは困難である。 (科目名) (担 当) 有機材料化学 (テキスト及び参考書) 1.微生物学の歴史 2.微生物が引き起こす感染症 3.免疫の基礎 4.自然免疫による宿主防御 5.アレルギーと疾患 6.自然環境と微生物 7.バイオレメデーション 8.食品中の微生物と食品腐敗の防止 9.発酵食品 10.お酒造りの科学 11.旨味調味料の造り方I―アミノ酸発酵― 12.旨味調味料の造り方II-核酸発酵― 13.微生物による物質生産 14.工場見学 (担 当) 永田 実 2 単位 (授業計画) 1.ガイダンス(材料化学の占める位置、その動向) 2.石油化学、化成品、ファインケミカルズ(医薬品、農 薬、染料など) 3.プラスチックの種類と特徴 (成績評価の方法・基準) 4.ゴムの種類と特徴 出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験 5.塗料、接着剤の種類と特徴 6.木材と紙 等により総合的に評価する。 7.高性能高分子(ポリマ-の極限を目指す。液晶ポ (履修条件・その他) リマ-、エンジニアリングプラスチック、ス-パ- エンプラ等) 有機化学I,Ⅱ,高分子化学を履修していることが望ましい 8.高機能性高分子 (刺激に応答するポリマ-、高分 (授業概要/テーマ・目標) 子分離膜、高吸水性ポリマ-、感光性ポリマ-等) 我々の身近にある生活用品の多くが有機材料でできいる。種々 9.生分解性高分子材料と医療用高分子材料 の有用な有機材料についての知識や理解を深めるとともに、化 10.繊維 (1) 天然繊維の種類と特徴 学の重要性や面白さを改めて認識させる。ここでは大量に生産 11.繊維 (2) 人造繊維の種類と特徴 され、日々の生活に欠かすことができない高分子材料を中心に 講義をする。前半は、我々の生活の身近にある繊維、プラスチ 12.繊維 (3) ス-パ-繊維(高強度、高弾性率繊 ック、ゴム、木材などの高分子材料をとりあげ、その構造と物 維)と 機能性繊維 性との関係を解説する。後半は、先端材料として重要な位置を 13.特許や研究の方法論、研究テ-マの選び方 占めている高性能高分子,機能性高分子の現状と将来展望につ 14.まとめ、総論 テキストなし。必要におうじてプリントを配布する。 いて述べる。最後に、特許や研究の方法論、研究テ-マの選び 方、価値あるテ-マとは何かについて簡単に触れる。 193 (科目名) 計算化学 (テキスト及び参考書) (担 当) リントゥルオト 正美 2 単位 (授業計画) 1.分子軌道法とは何か 2.量子化学の基礎1 広田 穰著「分子軌道法」(裳華房) 3.量子化学の基礎2 4.量子化学の基礎3 (成績評価の方法・基準) 5.量子化学の基礎 演習 6.ヒュッケル分子軌道法1 レポートおよび小テスト、期末試験の結果を総合して評価する。 7.ヒュッケル分子軌道法2 8.ヒュッケル分子軌道法3 (履修条件・その他) 9.ヒュッケル分子軌道法4 10.ヒュッケル分子軌道法 演習 基礎化学を履修、または同程度の知識を有すること 11.分子軌道計算から得られる物理量1 (授業概要/テーマ・目標) 12.分子軌道計算から得られる物理量2 分子設計を行なう上で非常に重要である化学計算の基礎、およ 13.物理的性質とスペクトル1 び計算によって得られる物理量、計算化学の応用などについて 14.分子設計と分子軌道法 学ぶ。計算方法として分子軌道法を取り上げるため、その基礎 である量子化学について解説する。つづいてヒュッケル法など の簡単な計算を通して、分子軌道の意味するところ、その他得 られる物理量について学ぶ。 (科目名) 環境化学 (テキスト及び参考書) プリント配布 (成績評価の方法・基準) 出席、レポートの総合評価 (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) 現在の環境問題は、1960年代から顕著に表面化してきた地域 性の公害問題から、地球温暖化のような地球規模での環境汚染 問題へと様相を変えてきており、その対策の如何によっては人 類存亡に関わるととされている。 本講義では、水環境、大気環境、地球温暖化、原子力発電な どについて、その汚染機構と保全対策を科学的に概説するとと もに、永年、環境対策に関わってきた経験を活かし、現場での 事例紹介を通じて、環境問題に関する意識を高めさせたい。 (担 当) 筒井 剛毅 2 単位 (授業計画) 1.環境基本法について 2.環境モニタリング(1)-ICP・ICP/MS- 3.環境モニタリング(2)-IC・HPLC- 4.環境モニタリング(3)-GC・GC/MS- 5.大気環境-汚染機構と対策- 6.悪臭物質-発生機構と対策- 7.地球温暖化(1)-温室効果の機構とCOP- 8.地球温暖化(2)-ヒートアイランドの現状と対 策- 9.原子力発電(1)-放射線・放射能の基礎と監視 体制- 10.原子力発電(2)-仕組みと安全対策及び課題- 11.ダイオキシン類問題-現状と対策- 12.水環境-汚濁機構と対策- 13.土壌環境-汚染機構と対策- 14.農薬と食の安全について 194 (科目名) 材料化学実験 (テキスト及び参考書) (担 当) 永田 実、リントゥルオト 正美、斧田 宏明 2 単位 (授業計画) 1.実験における注意点、各項目の基本原理等につい ての講義 関係資料は随時配布、参考書についても、随時提示する。 2.物理化学実験1:反応速度論、吸着、表面張力、 電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など (成績評価の方法・基準) 3.物理化学実験2:反応速度論、吸着、表面張力、 レポート評価、口頭発表の評価を総合、出席点を加味した上で全 電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など 4.物理化学実験3:反応速度論、吸着、表面張力、 体の評価とする。 電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など (履修条件・その他) 5.物理化学実験4:反応速度論、吸着、表面張力、 電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など 化学実験及び同実験法を履修していること 6.物理化学実験5:反応速度論、吸着、表面張力、 (授業概要/テーマ・目標) 電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など 実験を通し、化学の基本原理、環境分析、有機・高分子化学の 7.物理化学実験6:反応速度論、吸着、表面張力、 理論等について理解を深めると共に実験技術、機器の操作を習 電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など 得する。また、実験データの処理法やその結果の判断、理解、 8.計算化学1:MO法やMM法を用いた分子の構造と電 考察する姿勢を養い、レポート作成、提出する。また、最終日 子構造のかんけいについて には結果の口頭発表を行う。 9.計算化学2:MO法やMM法を用いた分子の構造と電 子構造のかんけいについて 10.有機合成:簡単な有機化合物の合成 11.高分子合成1:ナイロン6およびその共重合体の 合成と性質 12.高分子合成2:ナイロン6およびその共重合体の 合成と性質 13.第13日(第7章)代謝の調節―バイオインフォマ ティクス・プロテオテオミクス・メタボロミクス 14.プレゼンテーション:実験内容の口頭発表会 (科目名) 量子ビーム工学I (テキスト及び参考書) テキスト:プリント配付 (成績評価の方法・基準) レポート及び定期試験 (履修条件・その他) 力学,電磁気学の初歩を理解していること. (授業概要/テーマ・目標) 近代物理を切り開いていく際に重要な装置となったイオンビー ム加速器の原理やその周辺技術を理解する. 年間を通した項目は授業計画の通りであるが,量子ビーム工 学Ⅰでは加速器の歴史,真空技術,イオン源及び幾何光学につ いて述べる. (担 当) 春山 洋一 (授業計画) 1.加速器の歴史 2.イオンビーム分析 3.真空工学1 4.真空工学2 5.真空ポンプ 6.真空計 7.配管,継ぎ手,真空材料など 8.イオン源 9.電子・イオン幾何光学 10.磁気レンズ 11.強集束 12.四重極レンズ 13.電界レンズ 14.まとめ 195 2 単位 (科目名) (担 当) 量子ビーム工学II 春山 洋一 (テキスト及び参考書) (授業計画) テキスト:プリント配付 (成績評価の方法・基準) 出席発表とレポート及び定期試験 (履修条件・その他) 量子ビーム工学Ⅰを履修していること. 力学,電磁気学の初歩を理解していること. (授業概要/テーマ・目標) 量子ビーム工学Ⅰに引き続き,イオンビーム加速器の原理やそ の周辺技術を理解する. 加速の原理について学んだのち,イオンビームを使った分析 例としてラザフォード後方散乱法(RBS)や粒子励起X線法(PI XE)の実際について述べる. (科目名) 2 単位 応用物理学実験 (テキスト及び参考書) テキスト:プリント配布 (成績評価の方法・基準) 実験出席とレポート提出による (履修条件・その他) 物理学実験及び同実験法を履修していることが望ましい. (授業概要/テーマ・目標) 近代的な機器分析による環境計測の基礎となる様々な実験手法 を修得し,その原理を理解することを目的とする.また,現代 的な計測に欠かせないコンピュータを用いた計測制御,データ 処理,通信の基礎を学ぶ. 1.コッククロフト・ワルトン型加速器1 2.コッククロフト・ワルトン型加速器2 3.バン・デ・グラーフ型加速器1 4.バン・デ・グラーフ型加速器2 5.その他の静電型加速器 6.線形加速器 7.電子線形加速器 8.イオン線形加速器 9.サイクロトロン1 10.サイクロトロン2 11.シンクロトロン 12.ベータトロン 13.イオン検出器 14.RBS,PIXE分析 (担 当) 春山 洋一,斉藤 学 (授業計画) 1.真空技術1 2.真空技術2 3.蛍光X線分析1 4.蛍光X線分析2 5.デジタル回路1 6.デジタル回路2 7.アナログ回路1 8.アナログ回路2 9.コンピュータを用いた計測制御1 10.コンピュータを用いた計測制御2 11.コンピュータを用いたデータ処理1 12.コンピュータを用いたデータ処理2 13.コンピュータ間のデータ通信 14.放射線計測 196 2 単位 (科目名) 生活廃棄物論 (テキスト及び参考書) 山川 肇 2 単位 (授業計画) 教科書:関・大橋(2002)「わかる!建築のゴミとリサイクル計 画」,オーム社 参考書:授業中にその都度示す。 (成績評価の方法・基準) 受講態度,レポートにより総合的に評価する。 (履修条件・その他) 特になし (授業概要/テーマ・目標) この科目では、生活環境を構成する建物の視点から、廃棄物 の管理について学ぶ。 廃棄物問題、および、循環法制度の基本的事項について学ぶ とともに、建物のライフサイクルの各段階と廃棄物とのかかわ りについて講義する。また住宅から発生する生活系廃棄物の管 理についてもあわせて取り扱う。 なおごみの実態を理解するため、ごみ細組成調査も行う。 (科目名) (担 当) 土壌環境学 (テキスト及び参考書) テキスト:「土壌学の基礎」(松中照夫,農文協) (成績評価の方法・基準) 期末試験 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 土壌は,植物生産機能や環境保全機能を有する自然環境の基本 的存在で,複雑な多様性を有し,化学的・生物学的・物理学的 に絶えず変化している。本講では,受講生が土壌の植物生産機 能や環境保全機能の原理を理解すると共にそれら土壌機能を持 続的に維持発展させることができるように,土壌中での各種現 象を化学的な観点から講義する。 1.「廃棄物問題と建物」概論 2.解体廃棄物の課題と建設リサイクル法 3.廃棄物管理とごみ細組成調査 4.ごみ細組成調査(実習)1 5.ごみ細組成調査(実習)2 6.建物の運用と廃棄物・リサイクル 7.住宅と生活廃棄物の管理1 8.住宅と生活廃棄物の管理2 9.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル1 10.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル2 11.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル1 12.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル2 13.廃棄物の制度に関する基礎知識 14.循環型社会の構築に向けて (担 当) 山田 秀和 2 単位 (授業計画) 1.土壌の機能―植物生産機能と環境保全機能― 2.土壌生成の原理 3.土壌有機物の機能と化学 4.土壌粘土鉱物の構造と機能 5.土壌水の科学 6.土壌の荷電発現機構と養分保持 7.土壌の化学性 8.土壌養分の動態―主要成分― 9.土壌養分の動態-微量成分― 10.土壌分析と土壌診断 11.水田土壌の化学 12.畑地土壌の化学 13.土壌汚染と土壌保全―土壌環境基準と土壌汚染対 策法― 14.まとめ 197 (科目名) (担 当) マルチメディア論 吉冨 康成 (テキスト及び参考書) 2 単位 (授業計画) 1.情報メディアの種類とマルチメディア概説 テキスト:プリント配布 参考書:新田恒雄他,「マルチメディア処理入門」,朝倉書店, 2.符号理論の基礎と符号化技法 2002. 3.マルチメディアと情報圧縮 4.画像情報処理(1) (成績評価の方法・基準) 5.画像情報処理(2) 出席(75%未満の場合には,出席率に応じて減点)、レポート(30 6.画像情報処理(3) 7.画像情報処理(4) 点満点)、期末試験(70点満点)の成績を総合して評価する。 8.音声情報処理(1) (履修条件・その他) 9.音声情報処理(2) 10.音声情報処理(3) なし 11.コンピュータグラフィックス(1) (授業概要/テーマ・目標) 12.コンピュータグラフィックス(2) 1.到達目標: 13.コンピュータグラフィックス(3) テキスト、画像、音声の情報処理手法に関する基礎知識の習 14.復習、過去問解説 得およびマルチメディアコンテンツの作成技法の基礎の習得 2.テーマ:マルチメディアの情報処理手法 3.授業の概要: 情報メディアとしての、テキスト、画像、音声の情報処理に ついて論じる。マルチメディア通信・情報処理の基礎となる符 号理論、データ圧縮、デジタル信号処理について講義し、画像 処理、音声情報処理、コンピュータグラフィックスの技法等に ついて論じる。 (科目名) (担 当) リモートセンシング論 酒井 徹朗 (テキスト及び参考書) (授業計画) 講義時にプリント配布。 参考書 農業リモートセンシングハンドブック(ISBN4-921201-22 -7) 森林リモートセンシング(ISBN987-4-88965-172-0) (成績評価の方法・基準) 平常点50点と試験の結果50点を総合して評価する。 (履修条件・その他) (授業概要/テーマ・目標) 地球環境をモニタリングする手法として衛星写真を用いたリ モートセンシング技術は重要な役割を果たしている。本講義で は衛星写真・航空写真などによる環境情報を収得するリモート センシングについて,その原理,データ解析の方法手順,解析 事例などを説明する。また,得られた環境情報を活用する情報 システムについても概観する。 テーマ:リモートセンシングの原理と得られた環境情報の利活 用 到達目標:リモートセンシングの原理、データ解析の方法手順 を習得し、得られた環境情報を活用する情報システムの基礎を 習得する。 1.リモートセンシング技術の概要 2.リモートセンシング技術の原理 3.センサーおよびプラットフォーム 4.画像処理方法(補正) 5.画像処理方法(情報抽出・分類) 6.植生モニタリング1 7.植生モニタリング2 8.海洋・防災・気象モニタリング 9.高解像度衛星写真の利活用 10.Lidarデータの利活用 11.ALOS画像の利活用 12.GPSの原理と利用 13.デジタルアースの利用 14.リモートセンシング技術の課題と発展 198 2 単位