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生物学実験(環工) 安倍 弘
生物学実験(環工) 1年次/ 1 単位 選択 後期 安倍 弘【教授】 学科・クラス 環工 指 定 等 様々な生物を実際に手に取り、そこからより深くより多くを「見つける」そして「考える」ことにより、群集から細胞にいたる生物の持つ多様な局面を理 解する。基本的な実験の作業を習得し、観察や測定した結果を生物学的に考えることができることを目標とする。 学習目標 学 び の 生物多様性,自然界の仕組み,動物の構造,標本の作製と観察,生理学的反応 キーワード 準備学習及び復習 の内容・履修条件 準備学習:毎回簡単な課題を出すので予習レポート(A4レポート用紙1枚)を書く(成績評価基準も参考)。 履修条件:1回目の講義ガイダンスに必ず出席すること。 実験形式による授業を行う。 授業方法 毎回提出の実験レポート(70%)と予習レポート(30%)による評価。 ( 生物の基本構造が理解できれば合格「60点」) 成績評価 基 準 備 考 参考書:指定しない。 受講希望者が多すぎる場合は抽選を行う。 オフィスアワー:09:00−18:00 回 数 1 授 業 内 容 講義ガイダンス:実験計画と進め方の説明。班分け。 顕微鏡の使い方:顕微鏡の基本操作を習得する。 減数分裂の観察:オンブバッタから精巣を摘出し、精子の形成過程を観察する。 2 生物の多様性と環境:地表を歩き回る昆虫について、生息環境と種の多様性との関係を調べる。 3 コオロギのオス間闘争の観察:フタホシコオロギのメスの獲得をめぐるオス間闘争を観察する。 4 アルコール発酵:微生物(パン酵母)が有機物を分解しエネルギーを得る過程を観察する。 5 唾液腺染色体の観察:ユスリカの唾液腺染色体の構造を調べる。 6 生物体からのDNA抽出:動物(トリの肝臓)や植物(ブロッコリーの花芽)からDNAを抽出して観察する。 7 魚の耳石の観察:アジ・イワシなどから耳石を摘出し、魚の種類と発達段階で耳石の形態・サイズがどのように異なるのかを調べる。 8 9 小型哺乳類の標本作製:ハツカネズミを使って小型哺乳類の学術標本の作製法を学ぶ。その際、動物実験の必要性と重要性を踏まえ、動物実験を行うに当 たって遵守すべき諸規則と3Rの重要性、実験動物の取り扱いに関する基本的な手技、特に本実験において習得してほしい標本作製法について解説する。 小型哺乳類の解剖:ハツカネズミの内部器官の構成を調べる。 10 動物組織の永久標本の作製:ハツカネズミの内臓組織の永久標本を作製する。 11 動物組織の観察:ハツカネズミの内臓組織の細胞構造を観察する。 12 小形哺乳類の頭骨標本の作製と観察:ハツカネズミの頭骨の基本構造を調べる。 13 感覚閾値の測定:ヒトの感覚の法則性について調べる。 14 講評:これまでに行った実験の講評を行う。 15