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研修会資料(PDF:1752KB)

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研修会資料(PDF:1752KB)
平成26年度 ひきこもり支援者スキルアップ研修会(第2回)
ひきこもり支援の実際
~地域ではぐくむひきこもり支援~
平成26年8月5日(火)
知多市社会福祉協議会 河村康英
知多市佐布里池梅まつりキャラクター
梅子
知多市の概要
人
口
85,791人 (H26.6.1)
世帯数
34,080世帯
高齢化率 24.0%
児 童(20歳未満)16,555人
要介護者 2,910人 (H26.4.1)
身体障害者手帳所持者 2,510人
療育手帳所持者 498人
精神障害者保健福祉手帳所持者 429人
主要産業 発電、石油精製
名産物等 梅林、ペコロス、知多木綿、フキ
トライアスロン、浅尾拓也(中日ドラゴンズ)
本日お伝えしたいこと
Ⅰ 子ども・若者を取り巻く環境について
Ⅱ 知多市社協の考え方について
Ⅲ 取り組み事業内容について
Ⅳ 支援者に求められるスキル
Ⅴ 今後の取り組み、連携・協働のあり方
について
日本の人口動態と75歳以上高齢者
空き家率13.5% /世帯数がは変わらず人口減→単身世帯の増加
現代社会と青少年を取り巻く環境
 地域包括ケアシステムは何を「包括」するのか
①高齢・児童・障害・ひきこもり・自殺志願者
②専門職だけではなく、住民・支援機関との協働
③保健・福祉・医療の専門職のチームアプローチ
 生活困窮者・・・経済的困窮かつ社会的孤立
ハウスレス問題とホームレス問題
「競争」から「協調」の社会へ
 助けてと言える社会へ(自己責任で片づける現代社会)
「助けて」と言った時が助かったとき
自殺の多くは追い込まれた死(20代の半数)
 校内トラブルはほぼインターネットと関係
禁止指導の脱却、生徒指導から親指導へ

今の子ども・青少年をめぐる問題の根っこは、
「自己評価(自己肯定感)の極端な低さ」
内閣府
特集
今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~参照
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html



「マイナスの感情」が出せず手のかからないい
い子が我慢できずにキレル
不登校・ひきこもりは「心のサーモスタット」
が働いている状態
ナナメの人間関係の必要性
ちびまる子ちゃんのともぞうじいちゃん!!
この人には「何」が必要なのか
この人には「誰」が必要なのか
その人らしく地域で暮らしていくために必要な支援
暮らしを包み込む支援
④所得保障
(障害基礎年金・手
当・就労賃金の確
保)
⑦家族援助
(レスパイトサービス)
②働く・生きがい作り
(通所施設・デイサービ
ス・就労支援)
基本的な支援
⑤権利保障
(成年後見・権利擁
護、虐待防止)
ご本人
①住む
(一人暮らし支援・グ
ループホーム・在宅支
援)
③余暇・社会参加支援
(移動支援・居場所支
援・情報提供支援、日
中一時)
⑥医療保障
(日中活動の場の医療
保障、訪問看護、医療
機関連携)
⑧相談支援
(サービス等利用
計画作成・各種
相談支援)
⑨地域の意識変革
⑩人材育成機関
(ヘルパー養成など)
(啓発活動・福祉教育)
~ひきこもり支援をなぜ、
社会福祉協議会で取り組むのか~
 「今、地域にひきこもり者の支援を必要として
いる人たちがいるから」
→支援が必要な人と捉えたままでは支援枠を限
定してしまう。彼らの力を地域づくりに!!
 専門家、行政、家族ではない立場からのアプロ
ーチ=生活者感覚のボランティア支援
 問題のない思春期・青年期はないという仮説か
らの実践→社会福祉法人の公益性とは試験的、
実験的展開をすること=社協の使命
 現状からの再出発支援
→中間支援空間の居場所づくりから
つなぎながら展開できる
取り組み①
 H17
啓発理解セミナー
 H18 ボランティア養成講座全5回
(30人参加)
 H19
講座修了者の勉強会(9回、視察)
啓発セミナー・進路相談会の実施
相談窓口の開設
若者応援隊「まなざし」の発足
(H20.3月/ 24人)
取り組み②
 若者サポート相談(1回50分・要予約・無料)
毎月第1・3・5木曜、2・4月曜 13時~16時
H25 122件(新規11件、継続111件)
→自己評価が低い人の口癖「どうせ」
 フリースペースまな(自己評価を高める場)
毎月第2、4土曜 13時30分~16時
→何とかするのではなく一緒に考える
ためにそっと寄り添う
 家族サロン(毎月第3火曜)
→まずは、家族ケア。家族は支援者ではない
取り組み③ H20~教育委員会の「青少年居場所づくり事業」受託
若者サポートセミナートークセッション
若者サポート進路を考える会
不登校体験 朗読劇
若者サポートセミナー
取り組み④
フリースペースまな
訪問支援サポーター養成講座
親のためのカフェ
おしごと応援講座
取り組み⑤
 ひきこもり支援ネットワーク推進委員会(年4回)
訪問支援事業、居場所支援事業のあり方
事例検討、支援機関の取り組み情報交換など
 訪問支援(アウトリーチ)事業
サポーター「風の会」
1訪問1時間程度700円+交通費
提供会員(20人)と依頼会員(3人)の登録制
 若者によるリーフレット作成(H26.3月)と街頭啓発
 日本福祉大学・なでしこの会・知多市社協によ
る合同研究
 子ども・若者支援者ネットワーク会議
知多地域を中心に15団体が参画。月1回の会合。
精神障がいの方の居場所づくり (毎月第4日曜日13~16時)
精神保健福祉ボラ「あんだんて」 なんでもしゃべってみよう会
みんなで考えてみよう会
生きる智恵がほしい・・・
話の打ち切り方
 家族とのコミュニケーション
 カーッとなったときの工夫
 去年の私と今の私
 最近困ったこと
 働くということについて考え
る

自分の存在を認めてくれ
る、自然体で居られる、
生きる力がついた
(毎月第4日曜日10~12時)
あんだんて スタッフの決まりごと
1
2
3
4
専門的なこと(薬や処置)は専門家にゆだ
ね、安易に答えを出すのはやめましょう。
医者・病院の風評を流さない(病院の評判
などを話さない)ようにしましょう。
ボランティア活動は無理しないように
出来る範囲(時間、内容、関わりなど)
内でしましょう。決められた活動以外の
時間に個人的に会うのは避けましょう。
参加者に対しては公平に接することに
心掛けましょう。
5
個々で受けた相談事は一人で抱えこまない
ようにしましょう(特に深刻な内容について
は、その人の了解を得て、社協の人などに
相談しましょう)。
6 症状や深刻な相談は2名以上で受けましょう。
7 症状についてはこちらから聞き出さない。
その際否定、肯定は避けましょう。
8 知り得た情報はスタッフ以外に『絶対』
に漏らさない。
9 住所、連絡先などは社協が厳重に管理する。
10 政治、宗教に関わる勧誘はやめましょう。
対応の難しい利用者との
関わり方・ルールの10か条
1 一貫して毅然とした態度をとる
2 差別的な発言、メンバーさん等に対しての
暴力暴言があった際は、「その話はきけな
い」と伝え、それ以上関わらず職員に報告
する。このような言動があった際は怒って
いるという事を相手に伝える。
3 ヒソヒソ話はやめる
(被害妄想で自分の事を話していると
思われるため)
4 話はロビーで聞く。
5
6
相談は一人では聞かず二人で聞くようにする。
その場限りの嘘はつかない。
(後で自分の立場が悪くなる)
7 約束はしない(要求がエスカレートしてくる)
8 参加費はしっかり払ってもらう。
(会参加の絶対条件)
9 15時以降の相談は受けない。職員も含め
15時に全員退館する。
10 困った時はスタッフ全員で話し合いをする。
発達障がい児の居場所「ひみつきち」
二次的・三次的な問題を最
小限にするため何が必要か
、親も子も考える第2の家
庭
毎月第3土曜日10~13時
夏休みは10回10~14時半
ひきこもり本人が支援者へ
支援者に求められる資質
まずは「志」!
 (相手の)困りごと×(自分の)困りごとの提案力
 キャスティングボードを握っている誇り
 生活者の視点で「寄り添う」感覚
 「見立て」と「関係性」をつくるスキル
 「自分の最高」で行動する「私」になる
 「縁・情・恩」のマッチングも大切
 ストレングス(強さ又は長所)の視点
 三方よしの考え方

「売り手よし、買い手よし、世間よし」
コミュニティソーシャルワーカー(CSW)
※豊中市社協
勝部麗子氏のコメント引用
増える「ごみ屋敷」は社会的孤立の象徴。
「排除」では片付かない。
制度のはざまにいる人を支える
 あなたを気にかけている人がここにいます
 一番厳しい人を見捨てる社会はみんなが見捨てられる社会
 地域問題は「一緒に考える」支援者が抱え込まない
 諦めている人がいるのに先に私たちが諦めてはいけない

→「住民力」を活かす
住民がつながること+人事にしないまちづくり
長期年長のひきこもり「8050」
 愚痴ととるか相談ととるか
 生活支援体系の基本的視点
「自立と尊厳」
生活困窮の多くがセレフネグレクト
 シングル(独身)での親の介護問題
「人」と「環境」の間に関係性を
つくる働きかけがソーシャルワーク
→専門職と非専門職のメリット・デメリット
(1)相談・調整
 また利用してみたくなる「相談・調整」の対応と
情報発信力(市民が知りたいことを発信)
 相談支援をベースにした「個別支援」とは、くら
しを守る視点
 関係者の参加と協働による「地域支援」とは、つ
ながりをつくる視点
 人のアクションは ①情報→②知識→③理解→④
アクション と動く(相手を主役にする)
 「事業」は偶然には興らない。丁寧な相談対応か
ら「必然」に興る
(2)活動支援・訪問支援
 頼りになるといわれる「活動支援」
 来訪型、施設型(待ち)の限界
 直接的支援の不足
 「追及」ではなく「配慮」
 「関係性」の重要性(根拠のない美談・根性論は×)
 見立てができるコーディネート力
 実効性のある支援
 限界を超えないと見えてこないもの
もある
(3)ネットワーク形成
 形ではなく機能(ワーク)のあるネットワーク
 ①発見→②誘導→③支援→④出口→⑤定着
(どの役割を担う機関なのか明確に)
 「誰のために何のために」を意識しつつも
「白黒思考」はやめる
 会議は2種類。伝える技術を意識する
(ブレスト会議、決定会議)
(4)学習・研修・体験
 ねらいと活動を明確にした講座(社会課題にコミット
する視点)の展開→生きた人材育成
 体験と活動の場の提供
(無関心層・無関係層を関心層へ)
 課題解決に向けた講座の提案
 「誰か(地域)の支えになれる人(活動)を一人
(一つ)でも多くつくる視点
 振り返りと学びの場
(5)居場所づくり
 社会参加・社会貢献できる「環境(場)
づくり」からのしかけ
(人は必要とされることを必要とする)
 「何かしよう(したい)」と思った時に、
気軽に参加や活動のできる場や機会
 仮の居場所・・物理的な居場所だけではなくこの人
なら安心できるこころの空間づくり
(人は正論で動かない)
(6)資金調達
 資金調達をして増やしたいもの
①お金 ②支援者(活動の) ③理解(社会課題の)
 情報を受け取った方にアクションしてもらう発信
 応援したい!参加したい!の形が「寄付」
→社協会費や共同募金も「お願いしていただける
時代」から「あなたの思いを私たち
社会福祉協議会に託してください!」へ
 寄付を集めることとすることの意義
生活困窮者支援について
「貧困問題」のとらえ直し
これまでの貧困問題
経済的困窮→就労支援→自立
子どもの貧困
6人に1人貧困
家庭で育つ
これからの貧困問題
生活困窮+社会的孤立
新しいセーフティネットの必要性→生活困窮者支援
ハウスレス≠ホームレス
「包括的」かつ「伴走型」の支援
窓口があっても「自分が何に困っているかわからない
アセスメントとは、①一番辛かったこと
※今のアセスメントは
②一番よかったこと
状況把握が中心
③これからどうしたいのか
今後の取り組み展開
 梅子プロジェクト(勝手に私が言っているだけですが・・)
観光を産業に発展する中からの社会参加、就労支
援(雇用)を 地場産業、地産地消の展開
 困難を抱える若者の実態調査(26年度教育委員会委託事業)
 訪問支援(ひきこもり、傾聴活動のワンダウンの
関係性)の継続。適応指導教室の連携と家族支援
の強化 その先に何を用意できるのか。
 中間的就労(賃金の伴う企業内研修)への伴走型
支援、学習サポート支援の検討(働きたい、学びたい)
 若者支援地域協議会(H27.4月設置)との連携
ユースアドバイザー養成と今後の関わり
 常設の居場所づくりとミニグループワーク
買物支援での主体的な役割
誰のための何のための場所(安心できる場)
事前のご質問
 日々の活動の中で、ひきこもっている方、もしくは家
族をどこにリファーしていくのかを考えています。困
難な事例についても実際に少しずつ乗り越えつつある
のですが、地域(本人の住んでいる)によっては連携
の可能なところ、そうでないところに切り口、切れ目
のない支援がうまくいかないことがあります。特にボ
ーダーケースで世代(親、祖父母)との連絡連携が必
要なケースはどこがキーマンになってどう支援をして
いくか、そんなことでうまくいった事例があれば知り
たい。また、金銭的なアプローチが必要な方の場合、
当面、明日にもお金がないといった場合、ひきこもり
状態で助けを求められない時、自律→自立→自活とい
うプロセスの構築をどのようにしていったのか?行政
と福祉の境界を越えてとりくんだというケースがあれ
ばお聞きしたい。
キーワードからの取り組みの視点
 リファー先に本人と同じ時間をかける丁寧さ
 専門的協働(相手の役割、得意分野を知る)
 アセスメント力の向上(言葉と様式の共有)
 地元の社会福祉協議会の活用(資金貸付等)と連携
 地域の偏見と無理解、排除では救えない(学びの
機会)
 行政とのタッグ=行政のメリットの提案
 ニーズに必要な社会資源を集める
ニーズに合わないなら調整する
社会資源がなければつくりだす
協働する支援機関に求められるスキル
HUB(ハブ)のかかわりで 異文化・異ジャンルの相互理解
民生委員
サポステ
就労支援施設
医療・保健機関
課題発見スキル
NPO
行
政
課題解決スキル
コーデイネート
スキル
相談支援機関
学 校
コミュニティ・自治会
家族会
※専門性の軸を持ちながら社会の課題の軸にコミットする
関係性を深める子ども若者支援地域協議会
の連携・協働イメージ
誰と何をめざすのか
出入り自由・対等
課題の共有、支援計画、
ケース検討
社 会
当事者
家族
見立てのコーディネートが
できるアセスメント力
他ネットワーク連携
※話し合い現場を回す
※①発見、②誘導、③支援、④出口、⑤定着 どの役割を担うのか
支援者が課題共有しながら展開する福祉教
育の展開 ※全社協 H19福祉教育実践研究会報告書を引用し加筆)
~個人を具体的に支えられる地域づくりのために~
支
援
者
個
人
課題の共有
地域課題
を知る
課題解決
の必要性
振り返り
課題解
決の方
法検討
実
践
新たな
課題の
気づき
実践で
の学び
個人の気づき・学び
個人の気づき・学び
への支援
実践の学
び共有
協働の学びへの支援
(プラットホーム)
再び個人の学び
への支援
「共生社会」と「社会的包摂」
その人らしく生きる力をつけるために
「助けて」と言える土壌づくり
→排除しない「見立て」と振り返りの機会
教育部局と福祉部局との協働強化
機能分化と連携のしくみ
→対処療法ではなくチームアプローチ
による「予防と再出発支援」
とにかく話合いのテーブルづくりを
対象・分野別対応→ニーズ別対応へ
発達障がい(広汎性発達障がい)とは
広汎性発達障害
アスペルガー
障害
知的障害
(IQ70以下)
注意欠陥多動性
障害(ADHD)
自閉症
学習障害(LD)
高機能自閉症
●乳幼児の発達
0歳:全面的に全面的に世話されている状態
生後6ヶ月:ハイハイ独り歩きを始める
1歳半~3歳:第1次反抗期
4歳~6歳 幼稚園・保育園での友達関係
●学校教育の変化(就学期)
小学校低学年:先生の言うことを聞いて生活する
小学校高学年:自分たちの判断で行動し始める
中学校:自分の行動に責任をもつ必要が出てくる
高等学校:社会の枠組みで生活することになる
●仕事の変化(就労期)
20歳代:作業(=上司からの指示)
30歳代:主体的判断(係長)
40歳代:現場での責任を負う(課長)
50歳代:組織での責任を負う(部長)
・広汎性発達障害の「広汎性」とは
→物事の意味の広汎性、一般化ができない
・自分の家で飼っている柴犬が「犬」であって、
お隣の家で飼っているダックスフンドは「犬」では
ない。
・突然の変化への対応が苦手である。
・「木の葉を見て森を見ず」
・感覚の統合が苦手であり、物事の認知の仕方や感じ
方が独特である。
→「家にまっすぐに帰ってね」
→ 5分遅れた電車はいつも乗る電車じゃない
創造性の障害
固執傾向
感覚の過敏性
広汎性発達障害の方に関わるうえで
気をつけること
認知の独特さを理解する
 具体的な言い方をしてあげると、分かりやすい

→そこの荷物とって ×
ソファの上にあるクッションとって ○
突然の変化への対応が苦手なので、この先のスケジュー
ルや予定を伝える。
 図や票を使い、目に入りやすい形で示す。
 健常者が当たり前にできたり、過ごしている場所が非常
にしんどいことを理解する。

→雑踏は「黒板を爪でひっかく音を聞かされている感覚」
→ハンバーガーは刺激が強くて上からしか順に食べれない
人格障害(パーソナリティ障害)とは
A群(風変わりで自閉的・妄想的)
例:統合失調症型人格障害、妄想性人格障害
 B群(感情の混乱が激しくストレスに弱いため他人を
巻き込みやすい)
例:自己愛性人格障害、境界性人格障害
 C群(不安や恐怖心が強い)
例:回避性人格障害、強迫性人格障害

この中で、対人関係や集団の中で問題になりやすいのは
「B群」
B群の特徴
対人関係が感情が不安定であり、激しい
 昨日まで「神様」だった人が次の日には悪魔に変化する
 感受性が豊かで一つの言動に対する反応がとても大きい
 怒りや感情のブレーキが聞かない
 自己を損なう行為にでる(リストカット、大量服薬、SEX依存)
 絶えず空虚感を抱いており、人に「見捨てられること」
に過剰なまでに不安感を抱く。
 自己と他者との境界が曖昧になる。
「投影性同一視」の使用

例:自身の持つ怒りの感情を相手に投影する→
相手が私に怒りを向けている→「私に対して怒っている
んでしょ!!」
人格障害の方に関わるうえで気をつけることは

同じスタンスで(変わらない距離感、変わらないペース)
→3年間この人に、このやり方で関われると思うか
許容できる範囲(=その場のルール)をグループ内で共有し、
みんな同じ関わりができるようにする。
 特別扱いをしない。

→「その他大勢の中の一人」であることが安定につながる
相手の感情の変化に対して、こちらは極力変化をしない
ように努める。
 怒りは、火に油を注がなければ15分程しか続かない。
 関わりの中で起きた問題や悩みを
一人で抱え込まない。

ついつい子どもを叱っていませんか?
「グズグズしないで早く食べなさい!」「何度言ったらわ
かるの!」と、あまりに言うことを聞かないために怒鳴っ
てしまう。でも、そうやって世話を焼かれた子どもが自立
できるでしょうか。自発的に取り組み、自分で考える子ど
もになるのでしょうか。さらに「叱る」には怖い副作用が
あります。「叱る」が「怒鳴る」になり、言って聞かなけ
ればゲンコツに変わる場合もあるのです。子どもたちを変
えるには、まず、大人が変わらなければなりません。
「問いかける」大人が、子どもを変え、伸ばしていくので
す。
「どうしたらいいと思う?」
この一言で、子どもは変わります。
ゲンコツよりも指示命令よりも言い聞かせるよりも
「叱らず、問いかける」
※池上
正氏「叱らず、問いかける」より引用
相談対応、訪問支援、居場所対話
から感じること
※ECC学園高等学校 金馬 宗昭氏の講演内容を一部引用
●親が思うこと
昔は良い子だったのに、最近はいつも不機嫌で
全然会話もしないし、何を考えているか分から
ない!
●学校の先生が思うこと
最近の子どもたちは、何か昔と違う・・・
何を考えているのか分からない。
●子どもの悩み
勉強の悩み、友達関係の悩み、進路の悩み、
恋愛の悩み、お金の悩み、親子関係の悩み、
体調の悩み、外見の悩み・・・
思春期は、「自立」と「依存」の繰り返しです。
だから悩むのです。
この時に否定的対応をしないでください
「何で学校に行かないんだ」
 「何か目的をもちなさい」
 「現実から逃げるな」
 「みんな頑張っているんだ」
 「前向きに生きろ」

この言葉で本人は変わるはずがありません。
自信を失った理由は簡単には言えません。
自信を失った人たちに正論を言っても通じません。
自信を失った人は「心の扉」を閉ざしています。
変えようとしないでください。
分かろうとしてください。
「分かってくれる大人」を探しています。
・失敗体験を話してくれる人=分かってくれる人
・小さな達成感の繰り返しと家を徹底的に快適に
すること。
・タブーという地雷を踏まない。最大の地雷は
「比較」
・「すごいな~!何でそんなんできるようになった
ん?」
・好きなことを思いっきりやらせる。お金のかけど
ころ。
・「暇!」この言葉が出たときにタイミングよく
本人のやりたい「外の世界」に「橋渡し」をする。
・「家が快適」・「外も快適」という両輪を持つと
前に向かい、坂を上ります。
・程よい高さのハードルを設定し、「自信」を「たっぷ
りつける」
・「人の役に立つこと」「人に喜びを与える」ことが生き
るために大切なことであることを伝える
・課題への「逃走と闘争」。家族の「心のこもった言葉」
が必要。家族ができないと思うことが最大の悲劇。
一所懸命に「人の役に立つこと」「人に喜びを与
えること」を頑張ったら・・・必ず言ってもらえ
る言葉があります
それは「あなたに出会えて良かった」
「あなたが必要」という言葉です。
その言葉で「幸せ」になれます!
人は、必要とされることを必要とします。
ギフトできる営みを目標に・・・
Fly UP