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都市計画マスタープラン平成23年版本編(一括ダウンロード

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都市計画マスタープラン平成23年版本編(一括ダウンロード
ごあいさつ
恵庭市では、第3期恵庭市総合計画に基づく、まちづく
りの総合的な指針として、平成 12 年に都市計画マスタープ
ランを策定いたしました。
しかし策定後 10 年を迎える現在、人口減少・高齢化の急
速な進展、第4期総合計画後期基本計画の策定など、本市
のまちづくりを取り巻く環境は大きく変化しております。
このようなことから本市では、これらの変化に適切に対応した、魅力ある新た
なまちづくりを進めるため、都市計画マスタープランの見直しを行いました。
見直した計画では、恵庭市の今後の都市計画の基本理念として、
「水・緑・花に
溢れ、安全安心に暮らせるコンパクトな生活都市」を掲げました。
また、まちづくりの方針を、これまでの「拡大成長型のまちづくり」から、恵
庭、島松、恵み野の鉄道3駅周辺を中心とした「コンパクトなまちづくり」へと
改めると共に、「まちづくりプロジェクト」や、新しい公共の第一歩となる「(仮
称)地域活性化協議会」など、新たな取り組みを盛り込みました。
これからのまちづくりは、市民、企業、団体などの皆様方が、地域のまちづく
りの担い手として主体的に取り組んでいただくことがとても大切です。
今後、本市といたしましては、
「市民と共に創る」まちづくりを合言葉に、誰も
が安心して暮らすことのできるコンパクトなまちづくりに向けた各種施策を本マ
スタープランに基づき、積極的に推進してまいります。
最後に、本マスタープランの見直しにあたり、ご尽力いただいた恵庭市都市計
画審議会、同専門部会の委員の皆様や議会をはじめ、地域別懇談会やまちづくり
講演会などを通して貴重なご意見、ご提案をいただきました多くの皆様に、お礼
を申し上げます。
平成 23 年3月
恵庭市長
原
田
裕
恵庭市都市計画マスタープラン
目次
都市計画マスタープランの目的 ................................... 1
1
都市計画マスタープランの目的と位置付け ...................... 3
1-1 都市計画マスタープラン策定の背景と目的.........................3
1-2 都市計画マスタープランの役割...................................6
1-3 恵庭市の都市計画の課題.........................................7
全体構想....................................................... 9
2
まちづくりの基本的な考え方................................. 11
2-1 今後の都市計画の基本理念......................................11
2-2 将来人口の想定................................................12
2-3 まちづくりの基本方針..........................................13
2-4 市街地整備の基本方針..........................................17
3
分野別整備方針 ............................................ 18
3-1 土地利用方針 .................................................18
3-2 道路交通体系整備方針..........................................22
3-3 水と緑のまちづくり方針........................................29
3-4 処理施設整備方針..............................................32
3-5 景観形成の方針................................................33
3-6 防災まちづくり方針............................................36
3-7 人にやさしいまちづくり方針....................................39
地域別構想 .................................................... 41
4
地域別構想 ................................................ 43
4-1 地域別構想の基本的な考え方....................................43
4-2 地域中心のイメージと導入機能の設定............................44
4-3 地域まちづくりプロジェクト....................................46
4-4 地域まちづくりプロジェクトの推進体制..........................56
資料 ......................................................... 59
Ⅰ
まちづくりの現状 .......................................... 61
Ⅱ
都市計画マスタープラン見直し体制 ........................... 70
Ⅲ
都市計画マスタープラン見直し検討経過 ....................... 71
都市計画マスタープランの策定の目的
都市計画マスタープランの策定の目的
1
都市計画マスタープランの目的と位置付け
1-1
都市計画マスタープラン策定の背景と目的
(1)都市計画マスタープランの目的
恵庭市都市計画マスタープランは、都市の将来像を明らかにすると共に、市全体及び地
域別での土地利用や都市計画の方針を示し、恵庭市における都市づくりの総合的な指針を
定めることを目的とするものです。
(2)都市計画マスタープランの見直しについて
恵庭市では、平成 12 年に「恵庭市都市計画マスタープラン」1を策定しました。
本計画は、平成 30 年を目標とし、概ね5年ごとに行われる市街化区域及び市街化調整区
域の変更にあわせ、必要に応じ見直しするものとされています。
策定後 10 年を迎える現在、人口減少・高齢化の急速な進展、第4期総合計画後期基本計
画の策定など、本市のまちづくりを取り巻く環境は大きく変化しています。
そこで本市では、これらの変化に適切に対応した、魅力ある新たなまちづくりを進める
ため、平成 21 年度から2ヵ年にかけて、都市計画マスタープランの見直しを行いました。
図 1-1 都市計画マスタープラン見直し経過
1
ここでは、旧計画と今回策定した計画を区別するため、以下のとおり表記することとします。
・平成 12 年に策定した恵庭市都市計画マスタープラン:
「平成 12 年版マスタープラン」
・今回の見直しによる恵庭市都市計画マスタープラン :
「平成 23 年版マスタープラン」
・その他一般的な意味で使用:
「都市計画マスタープラン」
3
都市計画マスタープランの策定の目的
(3)都市計画マスタープランの位置付け
都市計画マスタープランの位置付けは、以下に示すとおりです。
都市計画マスタープランは、都市計画法(以下、
「法」という。
)第 18 条の2の規定に基
づく「市町村の都市計画に関する基本方針」に該当する計画であり、
「千歳恵庭圏都市計画
区域の整備、開発及び保全の方針2」、「第4期恵庭市総合計画3 」に即すと共に、恵庭市に
おける関連諸計画と整合を図り策定します。
市が行う各種都市計画の決定・変更は、都市計画マスタープランに基づき進められます。
第4期恵庭市総合計画
(地方自治法2条4項)
即す
恵庭市都市計画マスタープラン 平成 23 年版
即す
千歳恵庭圏都市計画区域の整
備、開発及び保全の方針
(法6条の2)
(市町村の都市計画に関する基本的な方針)
(H23~H32)
整合
(法 18 条の2)
その他部門別関連計画
即す
◆緑の基本計画
◆景観形成基本計画
◆環境基本計画
◆バリアフリー基本構想
各種都市計画の決定・変更(恵庭市決定)
◆地域防災計画
・地域地区(用途地域、準防火地域など)
・都市施設(道路、公園、下水道、ごみ処理施設など)
◆その他関連計画
・市街地開発事業(土地区画整理事業、市街地再開発事業など)
・地区計画(地区計画など)
図 1-2 都市計画マスタープランの位置付け
2
千歳恵庭圏都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(目標年次平成 32 年)
都市計画区域について、北海道が広域的な見地から定める都市計画の基本的な方針で、都市計画区
域の目標や市街化区域と市街化調整区域の区分の方針等が定められ、市町村の都市計画マスタープラ
ンはこの方針に即する必要があります。なお、千歳恵庭圏都市計画区域は、恵庭市と千歳市で構成さ
れています。
3
第4期恵庭市総合計画(平成 18 年度~平成 27 年度)
恵庭市における計画的な行政運営の総合的な指針であり、恵庭市が策定する計画の最上位に位置付
けられるものです。
4
都市計画マスタープランの策定の目的
(4)計画対象範囲・目標年次
平成 23 年版マスタープランの計画対象範囲は、都市計画区域全域とします。
また、計画の目標年次は、当初計画策定年度(平成 12 年度)より概ね 20 年後にあたる、
平成 32 年とします。
区
分
面
積
行政面積
29,487ha
都市計画区域面積
16,420ha
市街化区域面積
1,821ha
市街化調整区域面積
14,599ha
(平成 23 年 2 月末現在)
図 1-3 恵庭市都市計画区域
5
都市計画マスタープランの策定の目的
1-2
都市計画マスタープランの役割
(1)将来像、目標を示し市民協働でまちづくりを進める
都市計画マスタープランは、将来の恵庭の姿をわかりやすく示し、将来像を実現するた
めの整備目標や基本的な方策を総合的に示すものです。
これにより、恵庭のまちづくりについて市民と行政が共通の認識を持つことができ、協
働のまちづくりが一層促進されることが期待できます。
(2)まちづくりの計画、事業の具体的な指針となる
都市計画マスタープランは、用途地域や都市施設、市街地開発事業など、今後の恵庭市
の都市計画を決定するうえでのよりどころとなるものであり、さまざまなまちづくり事業
もこの都市計画マスタープランに示された方向性に沿って、総合的に進めていくことにな
ります。
この結果として、一定の方向性を持ったまちづくりが行われることになり、望ましい地
域や都市像を形成するうえで大きな役割を果たすことになります。
(3)関係行政機関、個別事業者に対し都市計画の基本方針を示す
まちづくりに関する事業は、市だけではなく国、道、民間などさまざまな事業者が行い
ます。こうした場合に、地元自治体として都市計画マスタープランを根拠に、マスタープ
ランに沿った事業となるように個別事業者を先導したり、関係行政機関へ働きかけること
が可能となります。
6
都市計画マスタープランの策定の目的
1-3
恵庭市の都市計画の課題
(1)長期的な人口減少、超高齢社会を見据えた将来市街地の設定
恵庭市は、北海道内の多くの都市が人口減少を示している中において、市制施行(昭和
45 年)以降一貫して人口増加を続けているまちです。
しかし、近年ではその伸びは緩やかになってきており、現在のまま推移した場合、人口
のピークは平成 27 年であり、その後は減少に向かうという人口予測4が出されています。
65 歳以上の高齢者の割合は約 18%(平成 17 年国勢調査)
。現在のまま推移した場合、平成
27 年には 25%と高齢化がより一層進むという推計が出されています。
一方、市街地面積は人口の増加と共に拡大を続けており、このまま将来人口が減少に転
じた場合、市街地における空地、未利用地の増加、急速な高齢化による地域コミュニティ
活動の維持困難などが懸念されるところです。
今後は、拡大成長型のまちづくりを改め、効率的で暮らしやすいまちづくり、高齢化に
対応した安全安心なまちづくりが必要です。
(2)自動車に過度に依存しないまちづくり
恵庭市民の日常生活圏は広く、恵庭-札幌間はJR利用で 23 分5という立地から、通勤通
学人口の約 33%にあたる 1.2 万人は札幌・千歳・北広島に通勤通学6しています。
また近年では、札幌周辺において多数の大規模商業店舗が進出し、札幌-千歳間は、道内
有数の大規模商業立地地域に成長しています。
このように、JRの利便性の向上、札幌周辺における自動車依存型の都市構造の高まり
などの要因により、市民の生活活動はより広域化していると思われます。
日常生活の過度な広域化は、自動車を利用しない高齢者などには暮らしにくい状況を生
むことが懸念されています。
今後は、駅周辺において市民の生活・活動基盤としての市街地の利便性、機能性を高め
るなど、広域・市街地の中で都市機能の役割分担を行い、自動車を利用しない市民にも暮
らしやすいまちづくりを進める必要があります。
4
人口予測:国立社会保障・人口問題研究所調べによる将来人口推計では、人口のピークは平成 27 年 69,466
人、同年の 65 歳以上の人口比率は 25%と想定している。
5
平成 14 年より恵庭駅は快速停車駅となり、恵庭-札幌は 23 分、恵庭-新千歳空港は 13 分で連絡するように
なった。
6
通勤通学:平成 17 年国勢調査による。恵庭市に常住する就業者・通学者 36,133 人の 33.1%にあたる 11,955
人が、札幌・千歳・北広島に通勤通学している。
7
都市計画マスタープランの策定の目的
(3)「花のまち恵庭」ならではの個性的なまちづくり
恵庭市は行政区域の過半を山林、田畑で占め、市街地内には漁川など5本の河川が流れ
る、豊かな自然環境を有するまちです。また、道内有数の花苗生産地であると共に、市民
による花・ガーデニングに関する活動が盛んなまちです。
市民は、恵庭の魅力7として、交通条件に次ぐものとしてこれら自然環境、田園、花・ガ
ーデニングをあげています。自然環境や花・ガーデニングに対する市民意識は高いことが
わかります。
特に約 50 年にわたり市民主体で継続的に進めている花のまちづくり活動は、
各種表彰8を
受けるなど、各機関から高い評価を受けると共に、道と川の駅「花ロードえにわ」整備(平
成 18 年度)
、花観光ツアーの実施など近年では地域観光や地域産業振興など、広い分野に
およぶ取り組みとなっています。
今後も、これら豊かな自然環境や田園、花のまちづくりを市の貴重な財産として生かし、
単に効率的なまちづくりにとどまることなく、恵庭で生活する豊かさを感じさせる、個性
的なまちづくりを進めることが必要です。
(4)安全安心な生活環境の形成
道路、公園、河川、下水道などの各種基盤施設は、市民生活を支える重要な施設です。
恵庭市は市制施行 40 年が経過し、施設の老朽化が進行している地区もみられます。このこ
とから計画的な施設整備・維持保全を行うことが必要です。
特に、多くの市民が利用するJR駅周辺においては、日常生活に必要な機能の集約化、
生活関連施設を安全安心に結ぶ歩行者ネットワークの形成など、安全安心な生活環境の形
成を図ることが必要です。
7
市民が感じる恵庭の魅力:総合計画アンケート調査(平成 21 年度)に基づく。
8
花のまちづくり団体としては、
「緑化推進功労者として内閣総理大臣賞」
(平成7年度)、地域としては、都
市景観大賞「美しいまちなみ賞」
(国土交通省 平成 16 年度)、
「花の観光地づくり賞大賞」
(日本観光協会
主催 平成 22 年度)など数多くの賞を受賞している。
8
都市計画マスタープランの策定と目的
全体構想
全体構想
2
まちづくりの基本的な考え方
2-1
今後の都市計画の基本理念
今まで恵庭市は、拡大成長を前提に将来の都市像を描いてきました。しかし、全国、北
海道を取り巻く社会情勢は、拡大成長から持続的成長への転換、人口減少・高齢化の急速
な進展など、大きく変化しています。
これからは、人口減少等の「縮小」傾向の時代を明確に意識したうえで、都市機能の拡
散を抑止するという「集約型都市構造」9の考え方を取り入れ、将来の世代に負担を強いる
ことのない効率的なまちづくりを進めると共に、恵庭ならではの自然環境、社会環境を生
かし、誰もが安全安心に暮らせる生活都市を実現するよう、まちづくりの価値観を転換し
ていくことが必要です。
また、第4期恵庭市総合計画では、先人から引き継がれてきた歴史や文化、水と緑豊か
な自然と花に彩られた美しい地域環境を生かし、
次世代を担う子供たちが健やかに成長し、
このまちに暮らす誰もが「恵庭」に愛着と誇りを持ちながら、人と人のふれあいの中で生
活の豊かさを実感できる、安全安心なまちづくりを目指すとした理念『水・緑・花 人が
ふれあう生活都市 えにわ』を築くとしています。
これらを踏まえ、恵庭市の今後の都市計画の基本理念を、以下のとおりとします。
水・緑・花に溢れ、安全安心に暮らせるコンパクトな生活都市
9
集約型都市構造:都市圏内の中心市街地及び主要な交通結節点周辺等を都市機能の集積を促進する拠点
(集
約拠点)として位置づけ、集約拠点と都市圏内のその他の地域を公共交通ネットワークで有機的に連携す
ることで、都市圏内の多くの人にとっての暮らしやすさと当該都市圏全体の持続的な発展を確保するもの
(新しい時代の都市計画はいかにあるべきか。
(第2次答申) 平成 19 年7月 社会資本整備審議会)
11
全体構想
2-2
将来人口の想定
平成 12 年版マスタープランは、安定的な経済成長に基づく人口増加、それに伴う市街
地の拡大を前提に計画されました。同計画では、平成 30 年における人口を 10 万人(平成
12 年度比約 1.5 倍)
、市街地面積を 2,860ha(平成 12 年度比約 1.6 倍)と拡大型の将来人
口・市街地面積を想定しています。
しかし計画策定後 10 年を経た現在、拡大成長から持続的成長への転換、人口減少・高
齢化の急速な進展など、社会情勢は大きく変化しています。
現在北海道では、札幌圏への人口集中が続いており、恵庭市においても緩やかな人口増
加が続いている状況にありますが、国立社会保障・人口問題研究所は、道内各都市の将来
人口は減少すると推計しており、恵庭市においても平成 27 年をピークに、その後は減少
するという推計が報告されています。
少子高齢社会においては出生率の低下などから、多くの自然増加は望めません。今後、
都市の人口が増加するためには、魅力的な都市政策などが必要となります。
これらのことから、都市計画マスタープランにおける将来人口想定の見直しにあたって
は、今後の人口減少社会を受け止めたうえで、地域の特性を生かし、豊かな自然環境のな
かで安全安心に暮らせる、恵庭で生活する豊かさを実現できるような都市像を設定し、そ
れに相応しい人口を想定する必要があります。
本計画では、第4期恵庭市総合計画の想定人口 71,000 人(平成 27 年)を平成 32 年ま
で見込むこととし目標人口として設定します。
表 2-1
区
分
恵庭市の将来人口目標
平成 22 年(現在値)
平成 32 年(目標値)
71,000 人
69,334 人
行政区域人口
(平成 22 年国勢調査 速報値)
(人)
80,000
推計人口
政策人口
約7万人
約1千人
第4期総合計画
目標人口
71,000人
71,000人
70,000
60,000
65,239
50,000
62,351
40,000
人口問題研究所
推計値
55,615
30,000
20,000
67,614
34,449
39,884
42,911
48,305
69,245人
10,000
0
S45
S50
S55
S60
H2
H7
H12
(S45~H17 国勢調査)
図 2-1 恵庭市の将来人口目標
12
H17
H22
H27
H32
全体構想
2-3
まちづくりの基本方針
(1)基本的な考え方
①JR3駅周辺を中心とした「集約型都市構造」の形成
平成 12 年版マスタープランでは、恵庭、島松、恵み野の3地域を一体化させる拡大型
の将来都市構造を設定し、郊外部における新たな市街地整備を想定していました。
今後の恵庭市のまちづくりは、JR3駅周辺における都市機能の強化・充実に力点を置
き、郊外部における新たな市街地開発は抑えた「集約型都市構造」を基本とする方向に改
めます。
平成 12 年版マスタープラン
将来都市構造図
平成 23 年版マスタープラン
図 2-2 将来都市構造 新旧対照図
13
将来都市構造図
全体構想
②「歩いて暮らせるまちづくり」の推進
超高齢社会を迎える今後の恵庭市においては、車に過度に依存しないまちづくりが必要
です。
日常生活に必要な機能が駅周辺に集約され、徒歩や自転車、エコバスなどの公共交通を
利用して快適に暮らすことができる、
「歩いて暮らせるまちづくり」を推進します。
駅から歩いていける範囲(半径1km 程度)の地域中心10においては、行政サービス機能、
医療・福祉サービス機能、生活必需品の買いまわり機能など、生活に必要な諸機能を集約
すると共に、バリアフリー化を重点的に進め、徒歩や自転車で安全に生活することができ
るまちづくりを推進します。
特に、駅周辺(半径 500m程度)の地域では、駅と一体的な公共公益施設の整備や駅と
生活関連施設を結ぶ、安全安心な歩行者ネットワークの形成など、より利便性の高いまち
づくりを目指します。
駅から離れた地域(半径1km を超える地域)は、エコバスなどを利用して円滑に地域中
心にいくことができるよう、また、恵庭-恵み野、島松-恵庭など、地域間における移動
がスムーズにできるよう、公共交通ネットワークの形成を図ります。
図 2-3 歩いて暮らせるまちづくりのイメージ
10
地域中心:JR千歳線恵庭、恵み野、島松駅周辺を示します。
(P15 再掲)
14
全体構想
(2)将来のまちの骨格
①「地域中心」
恵庭、島松、恵み野のJR3駅周辺を「地域中心」と位置付けます。
「地域中心」では、都市機能の集約化に向けた誘導を図ると共に、公共公益施設や歩道
のバリアフリー化を推進します。
②「地域中心を取り囲む地域」
地域中心を取り囲む地域は、
既存の地域特性に応じた良好な住環境を維持することとし、
小規模な店舗や医療施設の配置、コミュニティ活動施設の整備など、地域生活に密着した
施設の誘導を図ると共に、
公共交通等を活用し地域中心と連携したまちづくりを進めます。
③「広域都市軸」
広域的な交通需要を支える国道 36 号、道道江別恵庭線、道道恵庭岳公園線沿いを「広
域都市軸」として位置付け、流通ならびに商業・業務機能などの広域的な都市活動を支え
る諸機能の誘導を図ります。
④「水と緑の拠点」
、
「水と緑の軸」
市民がゆとりと潤いを享受できる拠点として「恵庭公園」、
「恵み野中央公園」、
「中島公
園」
、「恵庭ふるさと公園」
、「(仮称)西島松北交流公園」、「市民交流の森」、「道と川の駅
(花ロードえにわ)
」を「水と緑の拠点」として位置付け、整備を推進します。
また、市街地を流れる漁川、茂漁川、柏木川、ユカンボシ川、ルルマップ川と市街地の
輪郭を彩る防風保安林、国道 36 号などから形成されるネットワークを「水と緑の軸」と
して位置付け、個性的な緑地環境の整備を進めます。
⑤「交流拠点」
国道 36 号と漁川が交差する場所に整備された「道と川の駅(花ロードえにわ)
」は、平
成 18 年に建設され、現在では年間来訪者数約 90 万人におよぶ施設です。ここでは、地域
の観光情報を手軽に手に入れることができると共に、恵庭産の農畜産物の直売、自転車の
レンタル、各種イベントが行われており、恵庭市の観光拠点として機能しています。
本施設周辺地区を「交流拠点」として位置付け、恵庭の各種観光地や、花のまちづくり
活動などを来訪者にわかりやすく情報提供するなど、恵庭市の顔としての強化充実を図り
ます。
15
全体構想
図 2-4 将来都市構造図
16
全体構想
2-4
市街地整備の基本方針
これまで恵庭市では、人口増加に対応した良好な宅地供給や生活関連施設の整備、産業
基盤となる新たな企業進出などに伴い、計画的に市街化区域を拡大してきました。
平成 12 年版マスタープランでは、人口増加を予測し 10 万人規模の市街地を想定してい
ましたが、全国的な少子高齢・人口減少の社会情勢により、これからは急激な人口増加は
見込めない状況です。
これからの市街地整備は、JR3駅を中心とした集約型都市構造を目指すこととし、既
存ストックの有効活用や再編を進め、無秩序な市街地の拡大は行わないことを原則としま
す。
①既成市街地の整備
現在の市街地の多くは土地区画整理事業や開発行為などにより、良好な市街地が形成さ
れてきましたが、一部で狭幅員の道路や路地上敷地がみられ、下水道や生活道路が未整備
な地域も存在しています。また、早くに市街地が形成されていた地域では、既存商店街の
衰退や低未利用地の存在など、さまざまな問題を抱えています。
これらの課題に対応するため、地域中心においては、土地区画整理や市街地再開発など
の市街地整備手法を活用するなど、公共施設の再配置やまちなか居住の推進など都市機能
の集積を進め、快適な都市生活の実現を目指します。
一方、
地域中心を取り囲む地域においては、
既に整備されている基盤施設などの改善や、
緑環境の維持・保全を通じた市街地環境の維持・向上を図ると共に、コミュニティ活動の
活性化を促す機会や場の整備など、地域交流を支援する環境づくりを行います。
漁町、本町、泉町等を含む恵庭駅西口周辺は、恵庭市の中心として、その玄関口にふさ
わしい快適で魅力ある市街地形成を目指すこととし、地区計画の活用や土地区画整理事業
と市街地再開発事業の一体的施行等により、交通結節点機能の強化、アクセス向上に努め
ると共に、拠点施設の整備を推進します。
②新市街地の整備
駅周辺の拠点形成に必要な市街地整備や大規模な企業立地など、既成市街地内では対応
できない、新たな土地利用の必要性がある場合は、現在の土地利用や道路、下水道などの
基盤施設の整備、交通アクセスなどを考慮し新市街地の整備を検討します。
恵み野駅西口周辺は、集約型都市構造の形成を担うものとして、地区計画の活用や土地
区画整理事業の推進により、商業業務を中心とする新市街地の整備を行います。
17
全体構想
3
分野別整備方針
3-1
土地利用方針
(1)住宅地
さまざまな世代の人々が暮らしやすく、活力ある地域づくりを目指し、多様な生活様式
に合わせた住み替えや市外からの移住促進など住環境整備を促進します。また、新たに開
発を進める住宅地は、その特性に応じた地区計画制度等を活用しながら質の高い良好な住
宅地の形成を図ります。
①商業業務地内の住宅地
駅周辺及び幹線道路沿道の商業業務系の用途地域内における住宅地は、多様な都市機能
と複合した利便性の高い住宅地の形成を図ります。
本来の商業業務機能を強化すると共に、
公共公益施設の整備や住宅の更新などに合わせ高度利用を促進し、市街地環境の改善を図
ります。
②一般住宅地
一般住宅地は、商業業務地の周辺や幹線道路の沿道などに配置し、日常生活に必要な商
業施設や公共公益施設などが適切に配置された、低・中層住宅を主体の利便性のよい落ち
着きのある住宅地を目指します。都市基盤施設が未整備のまま土地利用が進んだ地域は、
これらの施設の整備を進め、住環境の改善を図ります。
恵み野駅西口周辺は商業業務機能と居住機能が複合した都市開発を行い、拠点形成を進
めると共に、地区計画等の手法を活用し自然豊かな柏木川河畔の環境を生かした良好な住
宅地の整備を促進します。
恵央団地は、「恵庭市公営住宅等長寿命化計画」に基づき建替えが実施されています。
今後も隣接する茂漁川や公園などの水と緑を生かした良好な住環境を形成する団地として
建替えを推進します。
③専用住宅地
専用住宅地は、計画的に開発整備された恵み野地区、美咲野地区、黄金地区などに配置
し、地区計画等の策定により良好な住環境を維持しています。今後も低層専用住宅を主体
としたゆとりある良好な住環境の維持・向上を図ります。
18
全体構想
(2)商業業務地
①地域商業業務地
恵庭駅周辺及び漁町、本町、泉町等の周辺地区、島松駅周辺、恵み野駅周辺に位置する
地域の中心となる商業業務地は、住民ニーズに対応した店舗構成、健康・文化機能も盛り
込んだ地域商業業務地の形成を図ります。
恵庭駅周辺及び漁町、本町、泉町等の周辺地区、恵庭市の顔としてふさわしい地区とな
るよう、拠点施設整備などの土地の高度利用を図ることに加え、快適で親しみのある歩行
者空間の整備を促進します。
島松駅周辺は、地域住民のニーズに応え、公共公益施設の集約化や、地域の再生を促す
商業・業務機能の充実などを図ります。
恵み野駅西口周辺は、日用品や生活サービス業を中心とする店舗など近隣型商業地とし
ての土地利用を進め、恵み野駅東口と一体的な拠点整備を推進します。
②沿道商業業務地
大町・有明町、住吉町の道道江別恵庭線や市道恵庭線の旧国道沿道は、各種商業サービ
ス施設が立地し、沿道サービスのほか、周辺住宅地の日常的なサービスの提供をしてきま
した。近年、消費活動の多様化により空き店舗が増え、駐車場や集合住宅への土地利用の
転換がみられます。
これからは地域の実情を踏まえ、
必要に応じた用途転換や複合化など、
利便性の高い多様な土地利用を検討します。
(3)工業・流通業務地
地理的条件などの優位性を生かし、食品・物流関連産業等を中心とする工業集積を目指
すと共に、先端産業などの立地を促進します。
工業団地のイメージも今までの製造業中心の工場群から、公園・緑地機能などを有した
潤いのある環境を創出していきます。
恵庭テクノパークは、一般企業誘致を主体として取り組む中で企業化に成功したベンチ
ャー企業を受け入れる場であると共に、既存の企業が新技術を利用した新規事業を開始す
る場として整備を進めます。
既存の工業団地は今後とも産業活動の拠点として位置付け、環境整備の充実による土地
利用の促進を図ると共に、新規需要に対する工業団地の確保を戸磯地区において検討しま
す。
北海道横断自動車道に直接アクセスするスマートインターチェンジ(以下、「スマート
IC」という。)設置実現性を見据えた上で、社会動向の変化に対応し、既存のインター
チェンジ及びスマートICの活用といった観点から流通業務地の配置を検討します。
19
全体構想
(4)優良田園住宅
中央地区の旧苗圃跡地は「優良田園住宅建設区域11」とし、優良田園住宅の建設の促進
に関する基本方針や地区計画等を活用し、都市・農村と調和のとれたゆとりある田園居住
環境整備を行います。
図 3-1 優良田園住宅のイメージ
11
優良田園住宅建設区域:
「優良田園住宅の建設の促進に関する法律」に基づく区域。恵庭市では中央地区
の苗圃跡地が指定されている。区域内では、敷地規模や建築物の規模、景観形成などについて一定の基準
を満たした住宅を整備できる。なお、新たに優良田園住宅建設区域の指定を受けるには、恵庭市が策定す
る「優良田園住宅の建設の促進に関する基本方針」に示す整備指針、整備基準を満たしたものであること
が必要。
20
全体構想
図 3-2 土地利用方針図
21
全体構想
3-2
道路交通体系整備方針
(1)道路交通体系整備の基本的な考え方
①集約型都市構造を支える交通体系
集約型都市構造によるまちづくりを進めるうえで、公共交通や徒歩・自転車等による移
動手段の役割は非常に大きくなっています。高齢社会が進むなかで、歩いて日常生活を送
ることができる仕組みが重要です。地域中心内の歩行者、自転車ネットワークを形成し、
安全に通行できる道路整備を進めると共に、地域中心と周辺の市街地を結ぶ、公共交通の
利便性を高めることが必要です。集約型都市構造を支える交通体系の確立に向けて、交通
事業者や関係機関等と協力し、ハード、ソフト両面から総合的に取り組んでいきます。
②円滑な交通を促す道路整備
恵庭市は道央圏の中心に位置し交通の要衝として発展してきました。
広域的な役割を担う道路として、自動車専用道路である北海道縦貫自動車道、北海道横
断自動車道が市街地の外郭を通り、市内で合流しています。主要幹線として、国道 36 号、
道道江別恵庭線、道道恵庭栗山線、道道恵庭岳公園線が整備され、札幌、千歳、江別など
各都市と連絡する主要な路線として重要な役割を担っています。これら他都市をつなぐ広
域的な道路については、渋滞解消など迅速かつ円滑な自動車交通を確保します。
市内の道路網については、地域中心間を連絡する幹線道路や河川、鉄道で分断されてい
る市街地をつなぐ幹線道路の整備を進めると共に、各地域内で円滑な交通を促す補助幹線
道路やそれに連絡する区画道路を適切に配置します。また、駅周辺の公共公益施設をつな
ぐ道路は、バリアフリー化を進め歩行者が安全に通行できる道路整備を進めます。
土地利用の一体的な利用を促進するため、長期的な視点にたって、鉄道の高架化の調査・
検討を進めます。
近年、官民連携による歩行・交流空間としての道路空間の活用が進められています。民
有地活用による安全な歩行空間の確保や魅力ある道路空間整備など維持管理を含めた官民
連携を強化していきます。
③将来土地利用と整合した道路整備
人口減少など社会情勢の変化に対応し、
将来の土地利用と整合した道路整備を進めます。
現在、恵庭市の都市計画道路は、人口増加や経済成長に伴う交通量の増大や市街地の拡大
等を前提に、36 路線、約 81km について都市計画決定されています。しかし、長期未着手
の都市計画道路には、その必要性に変化が生じているものもあり、見直し方針に基づき都
市計画の見直しを含めた検討を進めます。
新しい市街地の開発に対しては、これらの地区と既成市街地を結び、円滑な移動が可能
な道路網整備を進めます。
22
全体構想
(2)道路交通体系整備の基本的方向性
①道路網計画
自動車専用道路や主要幹線道路については、円滑な交通の確保はもとより、地理的優位
性を生かし、産業、流通、観光などと連動した効果的な道路の活用を進めます。国道 36
号の交通の分散や災害時の代替路線の確保の観点から羊ヶ丘通の延伸を進めます。北海道
横断自動車道へ直接アクセスするスマートICについて検討を行います。
幹線道路、補助幹線道路については、交通需要を踏まえ、鉄道を挟み黄金地区と和光地
区を安全に接続する基線通、主要幹線道路から市街地への接続、恵み野と恵庭地区を結ぶ
団地中央通、国道 36 号を補完する恵南柏木通などの整備を促進します。千歳方面の円滑
な交通を確保するため、
交通需要の多い南26 号と国道 36 号付近の道路整備を検討します。
恵庭駅西口へのアクセス強化と安全な歩行空間を確保するため、相生通、相生中通の整備
を促進します。
23
全体構想
図 3-3 道路整備方針図
24
全体構想
②歩行者、自転車ネットワーク
近年、
環境への配慮や健康志向の高まりから、
徒歩や自転車の役割が見直されています。
その一方で、歩行者と自転車の交通事故、放置自転車など安全性・快適性の面において多
くの課題があり、歩行者と自転車等が安全に通行できる道路空間のネットワーク形成が必
要です。
札幌恵庭自転車道線の整備を促進し、河川空間や幹線道路等を骨格とした、市内の歩行
者、自転車ネットワークの形成を図り、安全な走行空間の確保を進めます。サイクリング
等の広域的な自転車利用については、自然豊かな恵庭の特性を生かし、まちづくりと連動
した整備を検討します。
また、恵庭市バリアフリー基本構想における生活関連経路は、安全な歩行空間としての
整備を促進し、歩行者ネットワークの構築を図ります。
図 3-4 歩行者、自転車道整備イメージ
25
全体構想
図 3-5 歩行者、自転車ネットワーク方針図
26
全体構想
③公共交通(バス循環路線)
バスは、集約型都市構造に対応する市民の重要な交通手段であるため、交通弱者やバス
空白地域に配慮した路線の再編や、交通需要に対応した運行回数の確保等に努めます。
住宅地とJR駅・公共公益施設へのアクセス確保のため、えにわコミュニティバス等の
交通手段を市民のニーズにあわせて運行し、利便性の向上を図ります。
○市街地(
)
市内バス路線の再編により駅への結節、地域間を結ぶ路線を構築
○農村部など(
)
乗合タクシーなどのデマンド型12の交通機関の導入により面的にカバー
図 3-6 市内公共交通ネットワークのイメージ
12
電話予約など利用者のニーズに応じて柔軟な運行を行う公共交通の一つの形態
27
全体構想
④駅前広場計画
駅前広場は交通結節点として、その機能の確保を基本としつつも、人々の集まる空間と
しての機能を兼ね備えた施設整備を進めます。また、高齢者や障がい者など、誰もが使い
やすい施設整備を図ります。
恵庭駅西口の駅前広場は、玄関口にふさわしい魅力的な施設整備を進めます。
恵み野駅西口及び島松駅の駅前広場は、景観に配慮しながら、交通結節点機能の充実と
賑わい空間としての整備を促進します。
⑤駐車場・駐輪場計画
市街地整備に伴う駅周辺における駐車、駐輪需要に対応するため、「恵庭市駐車場・駐
輪場基本計画」に基づき、各駅周辺に駐車場、駐輪場の充実・確保を図ります。
28
全体構想
3-3
水と緑のまちづくり方針
(1)水と緑のまちづくりの基本的な考え方
恵庭市は、水源である漁川上流部の恵庭渓谷を中心とした広大な森林地帯や市街地を流
れる漁川、島松川などの河川、市街地周辺に残る防風保安林や自然樹林など水と緑に溢れ
た良好な自然環境を有するまちです。これまで、「緑の基本計画」、「水と緑のやすらぎプ
ラン」
、
「花のまちづくりプラン」など水と緑に関する各種計画を策定し、恵庭の特性を生
かしたまちづくりを進めてきました。
近年、
環境面や生物多様性の観点からの緑地整備や都市緑化の必要性が見直されており、
豊かな自然環境と共存を図りながら、やすらぎのあるまちづくりを進めるため、緑の適切
な保全、創出、育成を進めていきます。
(2)水と緑のまちづくりの基本的方向性
①環境保全系統の配置
環境保全に関する緑地の配置は、「都市の骨格の形成」、「貴重な自然の保護」、「歴史文
化の継承」
、
「快適な生活の形成」に配慮し、各地区の特性に応じた整備、保全を図ります。
まちを包む緑の輪郭として、帯状に緑が形成されている防風保安林は、貴重な環境資源
として、その保全を図ります。
市街地を流れる漁川、茂漁川、柏木川、ユカンボシ川、ルルマップ川などは、水と緑の
軸と位置付け、生態系を保全しつつ、市民に親しまれる水辺環境として、適切な整備、保
全を図ります。
まちを彩る緑のネットワークとして、主要幹線道路、幹線道路の緑化を推進します。
歴史・文化的要素の高い貴重な自然として北海道自然環境等保全条例で指定されている、
豊栄神社などの環境緑地保護地区や保護樹木、恵庭市水と緑のまちづくり推進条例で指定
されている恵庭公園などの保全地区や保護樹林の保全を図ります。
②レクリエーション系統の配置
レクリエーション空間として、公園緑地は市民に身近な場所であり、休養、休息、運動、
健康の維持・増進、文化活動などに活用される貴重な都市施設です。
漁川をはじめとする市内を流れる河川は、引き続き多目的なレクリエーションの場とし
て整備、活用を図ります。
水と緑の拠点として、恵庭公園、恵み野中央公園の総合公園、恵庭ふるさと公園、中島
公園といった地区公園を位置付けます。また、新たに(仮称)西島松北交流公園、市民交流
の森の整備を推進します。
道と川の駅(花ロードえにわ)周辺を緑の拠点の一つとして、漁川河川空間と連動した
良好な環境整備を進めます。
市内の自然豊かな環境を生かし、
スキー場の活用やキャンプ場の整備などを検討します。
近隣公園、街区公園、地区公園の適正配置を進めると共に、適切な維持・管理および再
整備を行います。
29
全体構想
③防災系統の配置
都市の公園緑地は、災害時における避難場所や防災帯として重要な役割を担うと共に、
良好な住環境を守る緩衝帯としての機能を有しています。
防風保安林は、風雪などから道路や鉄道、住環境を守る重要な役割を担っており、保全
を図ります。
災害時における避難場所として適切な公園緑地の配置を図ります。
戸磯地区などの工業団地周辺及び工業地と住宅地が隣接する地域については、緩衝緑地
を配置し、整備を図ります。
土砂流出、崩壊等による災害を防止するため、柏木地区などの急傾斜地の斜面緑化の保
全を図ります。
④景観構成系統の配置
公園緑地や河川空間など水と緑は、生態系の維持やレクリエーション、防災などの様々
な機能に加え、都市の良好な景観を構成する貴重な財産です。景観形成基本計画と整合を
図り、都市景観の向上に資する緑地の整備、保全を図ります。
30
全体構想
図 3-7 水と緑のまちづくり方針図
31
全体構想
3-4
処理施設整備方針
(1)下水道施設
下水道施設は、生活環境の改善、公共用水域の水質保全及び浸水被害の防止を図り、都
市の健全な発展と衛生環境の向上に寄与してきました。
市では、中島松に処理場を配置し、幹線管渠などの整備を進め、高い水洗化普及率を示
しています。これからも、適切な維持管理や施設の更新を行い良好な生活環境の維持に努
めます。また、浸水被害を防ぐため、土地利用計画や河川整備計画と整合を図りながら、
雨水貯留機能を備えた流出抑制対策を実施します。
恵み野駅西口など新たな市街地整備及び恵庭駅西口周辺整備に対応し、管渠整備を進め
ます。
終末処理場から発生する脱水汚泥の適正処理を推進します。
下水道処理区域外においては合併処理浄化槽の普及に取り組み、生活環境改善を図りま
す。
(2)廃棄物処理施設
恵庭市のごみ処理は、昭和 50 年代に島松沢にごみ焼却場、盤尻に管理型最終処分場が
供用開始され、収集運搬から最終処分まで適正処理のための一貫した体制が確立されまし
た。その後、ダイオキシン類対策やごみの再資源化に代表される環境負荷を軽減させる考
え方が広まりました。現在では島松沢にリサイクルセンターが設置され、ごみの再資源化
を進めていますが、ダイオキシン類排出基準への対応が難しく焼却施設は休止となってい
ます。
これからの廃棄物処理は、新しい焼却施設の整備検討も含め、将来にわたって更に環境
保全型のごみ処理体制の確立を目指します。
ごみの減量化及び再資源化を図る観点から、生ごみをエネルギー資源として利活用する
生ごみ資源化処理施設、さらには紙資源化処理施設の整備を図ると共に、焼却施設の整備
を進めます。
32
全体構想
3-5
景観形成の方針
(1)景観形成の基本的な考え方
近年、景観法の制定(平成 16 年6月)
、北海道景観条例の施行(平成 20 年4月)など、
景観に対する関心や意識が高まっています。市でもこれまで、豊かな自然環境を背景に水
や緑、花を大切にしたまちづくりを進め、全国的に高い評価を受けています。良好な景観
は、現在及び将来における市民の資産であり、これを守り育てるためには、住民、事業者、
行政が協力して景観形成に取り組んでいく必要があります。多くの人々が力をあわせるこ
とによって美しい景観が作られ、「地域らしい暮らし」、「地域の活性化」につなげていき
ます。
(2)景観形成の基本的方向性
①景観ゾーン
恵庭市では、漁川上流域の森林や渓谷、ダム湖などによって形成される「自然景観ゾー
ン」、都市地域の外周に広がる田園・牧場、農家住宅と屋敷林、防風保安林などの「農村
景観ゾーン」、住宅地や市街地の公共施設・商業施設からなる「都市景観ゾーン」に分け
られます。
・自然景観ゾーン
山岳や丘陵の森林や河川は、恵庭のまちの生命の源です。そこは同時に市民の憩いの場
所でもあるため自然と人為のバランスをとり、その結果生まれる自然に人間が寄り添う景
観を目指します。
・農村景観ゾーン
美しい農村景観は人が長い年月をかけてつくりあげたものであり、水田を基調とする農
村景観は、日本人の原風景となっています。農村景観を維持するためには農業そのものの
存続を考えなければいけませんが、恵庭市の農業は都市近郊農業で消費者との距離が近い
ため、都市と農村を行き交う新たなライフスタイルの広がり、都市と農村それぞれに住む
人々がお互いの地域の魅力を分かち合い「人、もの、情報」が行き来しやすい条件にある
ことから農業農村整備事業においても農村景観の保全、形成を推進し、農村景観づくりを
進めていきます。
・都市景観ゾーン
地方都市の景観はどこも同じようで個性がないと言われますが、恵庭はまちづくりの中
で水や花、緑豊かな街並みをつくってきました。これからは、幹線道路やまだ行き届いて
いないエリアの景観づくりを進め、恵庭の個性が溢れる街並みをつくります。
33
全体構想
②景観軸
まちの中を線状に連続する景観資源として、JR千歳線や高速道路、国道、道道などの
幹線道路があります。また、市内を流れる漁川、柏木川、茂漁川などの河川や連続した緑
を形成する防風保安林などの景観要素についても景観軸としてとらえ景観の保全に努めま
す。
③景観形成拠点・景観形成重点地区
市内には、JR駅などの交通結節点や幹線道路の分岐・合流点、隣接する市町をむすぶ
幹線道路の市境界、高速道路のインターチェンジ付近などの景観要素があります。それら
をウェルカムポイントと考え、恵庭岳などの山岳景観などを眺望できるビューポイントと
共に景観形成拠点と位置付けます。また、恵庭市景観形成基本計画(平成 20 年3月)に
位置付けられた公園・緑地に加え、新たに整備する(仮称)西島松北交流公園、市民交流
の森についても景観拠点と位置付けます。JR3駅周辺は、景観形成重点地区として位置
付け積極的な景観形成を推進します。
34
全体構想
図 3-8 景観形成方針図
35
全体構想
3-6
防災まちづくり方針
(1)防災まちづくりの基本的な考え方
わが国は、自然的条件から災害が発生しやすく、近年、大規模地震や集中豪雨による浸
水被害などの災害が多発する傾向にあります。一方、今後高齢化が進むことで、一人世帯
や要援護者が増加することが予想され、有事の対応が課題となっています。
そのため、災害に強い市街地整備や避難所や避難路等の整備に加え、個人が日ごろ備え
をしておくなど、市民の防災意識の高揚を促すと共に、地域ぐるみの防災体制を一層強化
していきます。
(2)防災まちづくりの基本的方向性
①災害に強いまちづくりの推進
・防災基盤施設の整備
避難所等については、災害応急対策施設等を備えるなど防災活動拠点の機能の向上を図
ります。
避難場所等については、市街地の公園・広場を災害時の活動拠点として確保、整備を図
ります。
・避難路の構築
避難路は、
適切に配置すると共に、
迅速かつ安全な避難活動が出来る空間を確保します。
特に冬季間は雪対策の充実を図ります。
・建築物の不燃・耐震化
学校をはじめとする公共公益施設の耐震化を推進すると共に、一般住宅についても改築
等に合わせ建物の不燃・耐震化を促進します。
②総合的な治水対策の推進
洪水被害を防ぐため千歳川流域の総合的な治水対策を促進します。
漁川、柏木川、茂漁川、島松川、ユカンボシ川、ルルマップ川等の河川整備を促進し、
河川氾濫や内水被害の軽減を図ると共に、降雨による浸水被害を防ぐため、公共下水道(雨
水管渠)の整備を推進します。
③地域の防災まちづくりの推進
災害被害を軽減するためには、国民一人ひとりや企業の自覚に根ざした「自助」、地域
の多様な主体による「共助」、国や地方公共団体の「公助」の連携が必要です。また、地
理情報システム(GIS)を活用した各種防災ハザードマップの整備を進め、リスク情報
を共有し地域ぐるみで防災に取り組みます。
36
全体構想
図 3-9 避難所・避難場所・避難路位置図
37
全体構想
表 3-1 避難所一覧
番号
名称
所在地
①
恵庭小学校
福住町 2 丁目 9-13
②
福住憩の家
福住町 1 丁目 21-29
③
市民会館
新町 10
④
和光小学校
和光町 2 丁目 10-1
⑤
和光会館
和光町 2 丁目 2-8
⑥
和光憩の家
和光町 3 丁目 1-1
⑦
桜町会館
桜町 3 丁目 8-13
⑧
駒場体育館
駒場町 3 丁目 3-15
⑨
恵明中学校
黄金北 4 丁目 1-1
⑩
総合体育館
黄金中央 5 丁目 199-2
⑪
若草小学校
中島町 4 丁目 5-1
⑫
中島会館
中島町 4 丁目 17-14
⑬
柏陽中学校
柏陽町 3 丁目 265
⑭
柏陽会館
柏陽町 1 丁目 26
⑮
柏陽憩の家
柏陽町 1 丁目 26
⑯
有明会館
有明町 5 丁目 1-3
⑰
大町会館
大町 1 丁目 10-1
⑱
大町憩の家
大町 4 丁目 5-15
⑲
柏小学校
文京町 3 丁目 3-3
⑳
恵庭中学校
文京町 3 丁目 4-5
21
○
22
○
23
○
24
○
25
○
26
○
27
○
恵み野小学校
恵み野南 4 丁目 1-1
恵み野旭小学校
恵み野北 4 丁目 1-1
恵み野中学校
恵み野東 1 丁目 1-2
恵み野会館
恵み野北 2 丁目 12-2
恵み野憩の家
恵み野北 2 丁目 1-3
島松公民館
島松東町 1 丁目 1-15
島松憩の家
島松東町 1 丁目 1-15
28
○
29
○
30
○
31
○
32
○
33
○
34
○
35
○
36
○
37
○
寿町会館
島松寿町 2 丁目 24-3
島松小学校
中島松 418
恵北中学校
中島松 230
島松体育館
南島松 389-3
農業活性化支援センター
西島松 41-2
38
○
39
○
40
○
41
○
42
○
北栄会館
北島 215
松恵小学校
中央 452-2
東恵庭会館
中央 449-1
中恵庭会館
中央 382-2
東恵庭憩の家
中央 452-3
春日会館
春日 428
子ども発達支援センター
黄金南 5 丁目 11-4
恵庭南高校
白樺町 4 丁目 1-1
恵庭北高校
南島松 359-1
道の駅花ロードえにわ
南島松 817-18
38
全体構想
3-7
人にやさしいまちづくり方針
(1)人にやさしいまちづくりの基本的な考え方
平成 17 年国勢調査では、
市内に住む 65 歳以上の高齢者は約 1 万 1 千人で、
総人口の 18%
を占めており、今後も急激な増加が見込まれています。
また、障がい者が障がいを持たない人と同じように社会生活に参加できるような「ノー
マライゼーション」の理念や、どこでも、誰でも、自由に、使いやすくといった「ユニバ
ーサルデザイン」に基づく社会資本整備の必要性への認識が深まっています。
このような状況の中で高齢者や障がいのある方々が地域で孤立することなく自立した日
常生活がおくれ、安全安心に暮らせるようなまちづくりが必要です。
平成 18 年6月にバリアフリー新法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関す
る法律)が制定され、市においてもその規定に基づき平成 21 年3月、バリアフリー基本
構想の見直しを行いました。今後は、道路や公園、公共施設などのバリアフリー化を進め
ると共に、公共性のある民間の建物についても、バリアフリーに配慮した整備の誘導を図
ります。
(2)人にやさしいまちづくりの基本的方向性
誰もが歩いて暮らせるユニバーサルデザインのまちづくりを進めるため、道路、公園や
市街地を流れる河川の公共空間を活用すると共に、公共空間相互の移動の連続性を確保す
るよう歩行空間ネットワークの形成を図ります。
高齢者を始めとした移動に制約のある人誰もが、自由で安全にまちの中を移動できる環
境づくりを進めます。特に自動車を運転しない人々の、日常的な外出に伴う移動を支える
JRやバスなどの公共交通サービスの充実を目指します。このため、JR、バス、タクシ
ーなどが集まる交通結節点及び接続する歩道など、周辺の移動経路のバリアフリー化を重
点的に進めます。
恵庭駅周辺、恵み野駅周辺に加え、従来の交通バリアフリー法では、その設定要件から
重点整備地区を定めることができなかった島松駅周辺地区を新たに重点整備地区に設定し
ました。これからは、ハード、ソフト両面で移動円滑化に向けた整備を進めます。
地域の住民や事業者、行政との連携・協働により、公共空間相互の連続性の確保や生活
関連施設のバリアフリー化など一体的・総合的に進めることが重要であることから、施設
整備と共に、除雪や排雪、滑り止め砂の散布など維持管理に取り組み、さらに雇用や社会
参加など地域社会の日常的な取り組みを進めます。
バリアフリー関連施策の評価・検証を行い、次の整備に生かすなどの持続的、段階的な
スパイラルアップ13の取り組みを進めます。
13
「継続的改善」を意味し、計画を立て、実行に移し、結果を評価してより良いものとするために改善を行
うことを指します。これら一連の取り組みを P(プラン)
、D(ドゥ)
、C(チェック)
、A(アクション)サ
イクルといいます。
39
全体構想
図 3-10 人にやさしいまちづくり方針図
40
1 まちの構造と骨格
地域別構想
地域別構想
4
地域別構想
4-1
地域別構想の基本的な考え方
都市計画マスタープランは、大きく「全体構想」と「地域別構想」で構成されています。
全体構想では、恵庭市のこれからのまちづくりの骨格的な方針として、まちづくりの基本
的な考え方や、分野別の整備方針を策定しました。
地域別構想は、全体構想の考え方を受け、地域の特性に応じた、より詳細なまちづくり
の方針を示すものです。
平成 23 年版マスタープランの全体構想では、まちづくりの基本方針を、①JR3駅周
辺を中心とした「集約型都市構造」の形成 ②「歩いて暮らせるまちづくり」と設定する
と共に、恵庭、島松、恵み野のJR3駅周辺を「地域中心」として位置付けました。
集約型都市構造を形成し、歩いて暮らせるまちづくりを実現するためには、まちづくり
の主体である市民、事業者、行政のそれぞれが、目指すべき都市像を理解、共有し、各種
取り組みを協働で行うことが重要です。
そこで平成 23 年版マスタープランにおける地域別構想では、
「地域中心」のイメージや
導入する機能を示すと共に、今後具体的に取り組む事業・施策を「地域まちづくりプロジ
ェクト」として整理することとします。
43
地域別構想
4-2
地域中心のイメージと導入機能の設定
(1)地域中心のイメージ
「地域中心」とは恵庭、島松、恵み野のJR駅周辺を指します。
全体構想14に示したとおり、恵庭市の今後のまちづくりは、
「地域中心」における都市機
能の強化・充実を図り、歩いて暮らせるまちづくりを推進していきます。
恵庭、島松、恵み野の3つの地域は、それぞれ独自の市街地を形成しています。
「地域中心」の整備にあたっては、これら市街地が持つ地域特性を生かし、個性豊かな
まちづくりを進めます。
各「地域中心」のイメージは、下表に示すとおりです。
表 4-1 恵庭、島松、恵み野の地域中心のイメージ
■テーマ:恵庭市の玄関口にふさわしい、「まちの顔」づくり
恵庭地域中心
恵庭市の玄関口にふさわしい「まちの顔」づくりを進めると共に、交通
の利便性を生かした都市機能の導入を図ります。
■テーマ:人にやさしいまち島松
島松地域中心
駅周辺のバリアフリー化、都市機能の集約化を図り、高齢者などが安全
安心に暮らすことができる人にやさしいまち島松を目指します。
■テーマ:「花のまち恵庭」のイメージ発信拠点
恵み野地域中心
14
花のまち、ガーデニングのまち恵庭のイメージを代表する住宅市街地に
ふさわしい都市機能の導入を図ります。
全体構想2-3まちづくりの基本方針を参照(P14)
44
地域別構想
(2)地域中心への導入機能の設定
自動車に過度に頼ることのない「歩いて暮らせるまちづくり」とは、買い物をする、病
院に行くなど、毎日の暮らしで必要なことが徒歩で円滑に行えることです。
そこで、多くの人が集まる場所である「地域中心」に、居住機能や行政サービス機能、
医療・福祉サービス機能など各種機能の導入を図ります。
また、地域中心を取り囲む地域から最寄りの地域中心に円滑に移動できるよう、バスな
どの公共交通ネットワークの形成を図ります。
表 4-2 地域中心への導入機能
名
称
①居住機能
②交通結節点機能
③行政サービス機能
④医療・福祉
サービス機能
⑤子育て支援機能
内
容
具 体 例
子育て、高齢世帯など多様な居住ニーズに合わせ
子育て世帯、高齢者向け住宅、
た適切な住宅
空き地空き家バンクなど
JR駅及びその周辺。JR・バス・タクシーなど、 駅前広場、駐車・駐輪場、バス
各交通機関を利用する人が集まる場所
諸証明の申請交付、各種申請手続きなどを行う行
政窓口
停、タクシー乗降場など
市役所庁舎、支所・出張所など
病院、診療所などの医療施設、福祉施設
病院、診療所、福祉施設など
子育てに不安や悩みを抱えている親どうしの交流
子育て支援センター、プレイセ
の場
ンターなど
地域会館、老人憩の家、複合施
⑥地域交流機能
地域住民のコミュニティ形成の場
⑦歩行者、自転車
ネットワーク機能
主要な公共公益施設を連絡する、安全な歩道及び
バリアフリー生活関連経路整
自転車道
備、駅周辺の駐輪場整備など
日用品の買いまわりに必要な商業施設(機能)
スーパー、商店など
⑧生活必需品の
買いまわり機能
設など
住民、各種団体、事業者、行政等が一定のルール
⑨協働のまちづくり
と役割をもって当事者として参加する機会を設
け、活力のある地域社会づくりを進めるための活
動場所、仕組みづくり
15
4-4地域まちづくりプロジェクトの推進体制(P56)を参照
45
(仮称)地域活性化協議会15の
設置など
地域別構想
4-3
地域まちづくりプロジェクト
(1)地域まちづくりプロジェクトの位置付け
全体構想に示した今後の都市計画の基本理念「水・緑・花に溢れ、安全安心に暮らせる
コンパクトな生活都市」の実現に向け、先導性や、緊急性が高い具体的な事業・施策を「地
域まちづくりプロジェクト」として位置付けます。
「地域まちづくりプロジェクト」として掲げた事業・施策は、概ね5年以内に着手する
具体的なものとします。
地域まちづくりプロジェクト設定の考え方
◆基本理念の実現に向け、先導性や緊急性が高い具体的な事業・施策を位置付け。
◆各事業・施策は、概ね5年以内に着手する見込みのあるものを設定。
46
地域別構想
(2)地域まちづくりプロジェクトの分類
地域まちづくりプロジェクトは、①地域中心プロジェクト
され、その内容は以下に示すとおりです。
②個別プロジェクトに分類
①地域中心プロジェクト
地域中心プロジェクトは、個性豊かな地域中心の形成を目指し、地域中心の範囲内で行
われる事業・施策です。
事業・施策の特性から、拠点形成タイプ、地域再生タイプに分類されます。
・拠点形成タイプ
地域中心の中でも、よりJR駅に近い地区で行われる事業・施策。多くの人が集まる駅
ならではの特性を生かし、駅と一体となったハード・ソフト事業・施策を行います。
・地域再生タイプ
駅前通りなどの幹線道路沿いで行われる事業・施策。拠点形成タイプの事業・施策と連
携・連鎖し、人の流れを拠点から「通り」へ誘導し、地域拠点の強化・充実を図ります。
②個別プロジェクト
個別プロジェクトは、全体構想の分野別整備方針を受け、地域中心や地域中心を取り囲
む地域において行われる事業・施策です。
公共交通、景観形成、道と川の駅交流拠点形成、まちなか居住、田園居住、物流基地構
想など、今後の恵庭市のまちづくりを進めるにあたって、関連分野への波及効果が高いと
考えられる事業・施策を設定しました。
図 4-1 地域まちづくりプロジェクトのイメージ
47
地域別構想
(3)地域まちづくりプロジェクト
①地域中心プロジェクト
地区
プロジェクト名
恵 庭
EN-1
恵庭駅西口再生
プロジェクト
EN-2
市道恵庭線沿道
再生プロジェクト
島 松
SM-1
島松駅周辺地区
再生プロジェクト
概
要
土地区画整理事業と市街地再開発
・恵庭駅西口土地区画整理事業
事業を一体的に進め、拠点施設を
・恵庭駅西口市街地再開発事業
整備すると共に駅周辺の活性化を
・恵庭駅西口周辺の活性化
図る
・緑と語らいの広場周辺の整備
市道恵庭線沿道の既存商店街の活
性化を図る
島松駅周辺地区のバリアフリー化
を推進すると共に駅周辺の活性化
を図る
恵み野
MG-1
恵み野駅東地区の既存商店街の活
恵み野「通り」
性化を図る
活性化プロジェクト
MG-2
恵み野駅西口整備
プロジェクト
主な事業・施策例
・市道恵庭線沿道「通り」再生
・島松駅周辺地区のバリアフリー化の
推進・賑わいの創出
・恵み野駅、恵み野商店会周辺の「通
り」の活性化
・恵み野駅西口土地区画整理事業
恵み野駅西地区に新しい拠点施設
・下水道整備
の整備を進める
・恵み野駅通の整備
・市民交流の森の整備
②個別プロジェクト
プロジェクト名
概
要
主な事業・施策例
K-1
公共交通
プロジェクト
地域中心と周辺地域の連携強化を
K-2
景観形成
プロジェクト
良好な自然環境を守り育て、美しい ・景観形成に向けた取り組みの推進
K-3
道と川の駅
交流拠点形成
プロジェクト
図り、自動車に過度に依存せずに生
活できる仕組みをつくる
・エコバスルート見直し
・乗合タクシー実証・本格運行
まちづくりを進めるための取り組み (景観形成基本計画の推進)
を推進する
・景観に配慮した各種施設整備
年間約 90 万人が来場する「花ロー ・観光、情報発信機能の強化
ドえにわ」の立地特性を生かし機能 ・周辺土地利用計画の再考
強化を図る
・自転車の駅機能の導入
K-4
まちなか居住
プロジェクト
各世代の住宅ニーズに対応した住 ・住み替え支援(空き地、空き家バン
K-5
田園居住
プロジェクト
多様なニーズに対応した住環境整
K-6
物流基地構想
プロジェクト
替えの促進施策の検討を行う(マッ
ク)、移住定住促進、高齢者の居住
チングの支援)
の安定確保など住宅政策の促進
備のひとつとして郊外の広い宅地を
供給する
・優良田園住宅整備
・景観に配慮した住環境整備
・企業立地の促進
交通の要所としての地理特性を生 ・道東自動車道へ接続するスマートI
かした土地利用施策を検討する
C設置検討
・IC周辺の物流基地構想の検討
48
地域別構想
図 4-2 地域まちづくりプロジェクト位置図
49
地域別構想
(4)恵庭地域中心プロジェクト
基本目標
恵庭市の玄関口にふさわしい、
「まちの顔」づくり
恵庭市の玄関口にふさわしい「まちの顔」づくりを進めると共に、交通の利便性を生かした都市機能
の導入を図ります。
■現状と課題
恵庭地域中心は、市内で最も乗降人員が多いJR恵庭駅を中心とする、恵庭市の中心地
域です。地域には、恵庭市役所、病院、スーパーなどの日常生活を支える各種施設が立地
しています。
駅東地区では、昭和 60 年から最近まで土地区画整理事業により市街地整備が行われて
いる一方で、駅西地区では昭和 30 年頃から整備された古くからの市街地が広がり、駅前
広場が使いづらい、主要な道路が狭い、賑やかさに欠けるなど、恵庭市の玄関口としてふ
さわしい基盤施設整備、土地利用が行われていない状況にあります。
漁町地区では、市道恵庭線沿道の商店街が「花ロード」として再整備され、景観づくり
への取り組みが進んでいますが、近年では空き店舗が目立つ状況にあります。
今後は、駅西地区の市街地再整備を進めるなど、恵庭市の中心地域にふさわしいまちづ
くりを進めることが必要です。
■市民意見
快速電車の停車駅ならではの交通利便性を高く評価する意見が多くみられました。
また、
平成7年から実施した黄金土地区画整理事業に関連して、駅のバリアフリー化や道路網の
整備、駅直近の病院立地など、都市機能が強化されたことについても高評価となっていま
す。
一方で、駅周辺に商業施設などの集客施設がなく、市の玄関口として寂しいという意見
が多く寄せられました。大学や高校に通う若者が多く往来しているにも関わらず、活気の
ある駅前となっていない状況で、駅周辺の賑わいの創出が求められています。
■基本方針
①「まちの顔」にふさわしい市街地整備の推進
JR恵庭駅西口周辺地区は、土地区画整理事業により、西口駅前広場の再整備、街区の
再編を行います。特に駅西口前の街区は、市街地再開発事業により、医療・福祉サービス
機能、スーパーなどの生活必需品の買いまわり機能などを誘導すると共に、行政サービス
機能の導入を図ります。
駅東口周辺地区の未利用地は、居住機能、医療・福祉サービス機能などの誘導を図ります。
②駅周辺の交通環境の再整備、主要道路のバリアフリー化推進
土地区画整理事業により西口駅前広場を拡張し、バス停留所、タクシー乗り場などの再
整備を行うと共に、都市計画道路の相生通、相生中通の整備を行います。
恵庭市バリアフリー基本構想に基づき、柏木戸磯通のバリアフリー化など、地区内の主
要道路のバリアフリー化を図ります。
駅周辺の駐輪場については、その需要に対応した整備を行います。
50
地域別構想
③恵庭地域のシンボルとなる、賑わいのある「通り」の再生
恵庭駅前通沿道は、区画整理事業、市街地再開発事業による市街地整備、土地の高度利
用を契機とする沿道の未利用地・低利用地の利活用を順次進め、恵庭地域のシンボルとな
る、賑わいのある「通り」として再生を図ります。
プロジェクト名
EN-1
恵庭駅西口再生
プロジェクト
個別事業(例)
・恵庭駅西口土地区画整理事業
・恵庭駅西口市街地再開発事業
・恵庭駅西口周辺の活性化
・緑と語らいの広場周辺の整備
EN-2
市道恵庭線沿道 ・市道恵庭線沿道「通り」再生
再生プロジェクト
関連事業
・バリアフリー道路ネットワークの整備
・(仮称)黄金地域交流センターの整備
・恵庭駅周辺駐輪場の整備
・黄金地区計画の見直し検討
・都市計画道路見直し(戸磯黄金通)
年度等(予定)
H23~H32
H23~H26
H23~
H23~
継続中
H22~24
継続中
H23~
H23~
※関連事業は、地域中心で各プロジェクトに関連して行われる個別事業です。
51
地域別構想
(5)島松地域中心プロジェクト
基本目標
人にやさしいまち島松
駅周辺のバリアフリー化、都市機能の集約化を図り、高齢者などが安全安心に暮らすことができる人に
やさしいまち島松を目指します。
■現況と課題
島松地域中心は、JR島松駅から約1km の範囲に概ねの市街地が含まれる、まとまりの
ある市街地です。
島松地域は、古くから市街地が形成された地域であり、JR島松駅から歩いて行くこと
ができる範囲に、島松支所、図書館、公民館などの施設が立地していますが、一部の施設
では老朽化が進んでいます。
特にJR島松駅は、恵庭駅、恵み野駅に比較してバリアフリー化が遅れており、地域住
民から早期の対応が求められています。
主な商業業務施設は島松停車場線沿いに立地していますが、近年では空き店舗、空き地
が目立つ状況にあります。
平成 16 年から「しままつ鳴子まつり」が開催され、毎年多くの方々が来場すると共に、
盆踊りや冬のイルミネーションなど、
地域住民の手による活動が継続的に行われています。
今後は、JR島松駅周辺のバリアフリー化などを進めると共に、島松地域ならではの特
性を生かした地域の活性化が必要です。
■市民意見
島松地域は、駅を中心にまとまりのある市街地が形成されており、公共公益施設も一定
水準の整備がされ、生活しやすい住環境を備えているとの意見が多くありました。
その一方で、ひとり暮らしの高齢者への対応や、地元の商店の減少による日常の買いま
わりに対する不安など、高齢化の進展に伴う意見が多くありました。特に島松駅周辺のバ
リアフリー化への要望が多く、高齢者が安全安心に生活できる住環境の整備が求められて
います。
■基本方針
①島松駅周辺地区のバリアフリー化の推進
恵庭市バリアフリー基本構想に基づき、JR島松駅、道道島松停車場線など、JR島松
駅周辺地区のバリアフリー化を図ります。
②JR島松駅周辺地区の賑わいづくり
JR島松駅周辺は、地域住民の身近な買いまわりや、お祭りなどを通じたコミュニティ
形成の場として、商業業務機能の強化充実、行政サービス機能や地域交流機能の導入検討
など、賑わいのある駅周辺地区として再生を図ります。
52
地域別構想
プロジェクト名
SM-1
島松駅周辺地区
再生プロジェクト
関連事業
個別事業(例)
・島松駅周辺地区のバリアフリー化の推進・賑わ
いの創出
年度等(予定)
H22~
・バリアフリー道路ネットワークの整備
H23~
・(仮称)西島松北交流公園の整備
H22~25
・第4墓園整備計画の推進
H22~
・島松公民館のリニューアル事業の推進
H24~25
・保育施設(なのはな保育園)の整備
H22~23
※関連事業は、地域中心で各プロジェクトに関連して行われる個別事業です。
53
地域別構想
(6)恵み野地域中心プロジェクト
基本目標
「花のまち恵庭」のイメージ発信拠点
花のまち、ガーデニングのまち恵庭のイメージを代表する住宅市街地にふさわしい都市機能の導入を
図ります。
■現況と課題
恵み野地域中心は、JR恵み野駅を中心とする住宅市街地です。
駅東地区には昭和 56 年から開発が行われた恵み野団地が位置し、駅西地区は長期に渡
り大規模な未利用地となっています。
恵み野団地には、駅周辺やセンター地区、またそれを結ぶ幹線道路沿いに、スーパーや
飲食店、病院、図書館、市役所出張所、地域会館、福祉施設などが立地しています。この
地域は、「花のまち」として知られる恵庭市の中でも、特にガーデニングが盛んな地域で
す。市民の手によるオープンガーデンは、恵庭の貴重な観光資源となっています。
国道 36 号以南の地域は、昭和 40 年代後半から 60 年代にかけて土地区画整理事業や開
発行為などにより整備されました。柏陽地区は戸建て住宅や市営住宅が多い住宅地、北柏
木地区は、戸建て住宅と集合住宅が混在し工業団地周辺の職住が近接した住宅地となって
います。また、中島地区は、他地区に比べ若い世代向けの集合住宅がみられます。
今後は、駅西地区の市街地整備を進めると共に、既存の住宅地については、地域特性に
応じた良好な住環境の維持・向上が必要です。
■市民意見
恵み野地域では、緑が豊かでガーデニングなど街並みがきれいという意見のほかに、病
院、図書館などが立地している、商店街に空き店舗が少なく、ある程度の賑やかさがある
などの点が高い評価として挙げられています。
その一方で、商業施設等に駐車場が少なく、食料品以外を遠くへ買い物にいく時などに
不便であり、商店街の活性化に力を入れてほしいとの意見がありました。また、段差など
歩道の状況が悪く歩きづらい、ガーデニングなどの良好な住環境の継続性、空き地、空き
家対策の必要性など、高齢化が進むまちの将来を心配する意見もありました。
■基本方針
①恵み野駅西口地区の新市街地整備
JR恵み野駅西口地区は、土地区画整理事業により新たな市街地整備を行い、JR恵み
野駅、国道 36 号、道道江別恵庭線に面する利便性の高い地区ならではの特性を生かした、
居住機能、商業業務機能などの誘導を図ります。また区画整理事業区域に隣接する既存樹
林帯は、
「市民交流の森」として保全、活用を図ります。
②恵み野駅東口地区の「通り」の活性化
JR恵み野駅とセンター地区を結ぶ主要道路沿道は、地域住民の身近な買いまわりの場
として商業機能などの強化充実を図るなど、賑わいのある「通り」として活性化を図りま
す。
54
地域別構想
③主要道路のバリアフリー化の推進
恵庭市バリアフリー基本構想に基づき、団地環状通の一部、黄金中島通の一部、恵み野
1号通など、JR恵み野駅とセンター地区を結ぶ主要道路のバリアフリー化を図ります。
プロジェクト名
個別事業(例)
MG-1
恵み野「通り」活性
化プロジェクト
・恵み野駅、恵み野商店会周辺の「通り」の活性化
H23~
・恵み野駅西口土地区画整理事業
H23~28
・下水道整備
H23~25
・恵み野駅通整備
H23~25
・市民交流の森の整備
H23~25
・バリアフリー道路ネットワークの整備
H23~
・公営住宅の整備(恵央団地の建替え等)
継続中
MG-2
恵み野駅西口整備
プロジェクト
関連事業
※関連事業は、地域中心で各プロジェクトに関連して行われる個別事業です。
55
年度等(予定)
地域別構想
4-4
地域まちづくりプロジェクトの推進体制
(1)プロジェクト推進に向けた基本的な考え方
行政主体の施設整備型まちづくりから脱却し、地域主体のまちづくりを目指す
地域まちづくりプロジェクトの推進に向けては、拠点形成に必要な施設整備と連動して
施設利用者や周辺の事業者、住民などが施設の有効活用などと関連した施策を展開し、地
域の活性化に向かう活動につなげていくことが重要です。
これまでの地域活性化策は対症療法的な方策にとどまり十分な成果を挙げているとはい
えません。これからは、地域住民等の積極的な参加により個性豊かな地域の活性化が図ら
れるようエリアマネジメント16によるまちづくりを推進します。
(2)(仮称)地域活性化協議会の提案
地域が主体となって行うまちづくりは、施設整備の段階から、その後の維持管理・運営
(マネジメント)の視点をもって取り組むことが重要です。地域住民、利用者、事業者な
どがつくる社会的組織が、自ら地域の価値を高める活動を通じて地域の維持管理・運営を
行なうことが望ましい姿と言えます。
そのような地域まちづくりプロジェクトの推進体制として、(仮称)地域活性化協議会
(以下「協議会」という。
)の設置を進めます。
協議会は地域住民や事業者がまちづくりの当事者として参加します。参加メンバーが地
域の課題、将来ビジョン、実現化方策などについて検討し、各種施策を実施するものです。
この協議会の発足は、市民、事業者、行政がそれぞれ公共の担い手として主体的に考え、
支えあう新しい公共の第一歩です。
このように、協議会での継続的な検討を進めながら、地域住民、事業者、行政などの様々
な主体が役割を分担し、連携して地域まちづくりプロジェクトを実施し、計画づくりから
市街地整備、維持管理・運営を一体化して行う「エリアマネジメント」によるまちづくり
への将来展開を目指します。
16
エリアマネジメント:地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・
地権者等による主体的な取り組み(「エリアマネジメント推進マニュアル」平成 20 年3月 国土交通省
土地・水資源局)
56
地域別構想
(3)(仮称)地域活性化協議会のイメージ
プロジェクトの推進には、行政のみならず、住民(地権者・一般市民)や事業者(商業・
業務)と連携し、協働でまちづくりを進める必要があります。
一定のルールと役割をもって住民や事業者が当事者として参加し、地域の価値を自ら維
持・向上するためのマネジメント体制を確立し、計画から整備、管理・運営も含め地域が
主体的に進めていくことが重要となります。
事業者
(商業・業務)
行政
(恵庭市)
住民
(地権者・一般市民)
(仮称)
地域活性化協議会
(新しい公共)
●
構成 (例)●
町内会、住民、商業者、商工会議所、専
門家、金融機関、市民団体、消費者、歴
史・郷土史などの愛好団体、学校、PTA、
大学、メディア、農協(JA)
、市など
関連計画・事業
今後の活性化策、支援策の方向性提示、具体案提示
(エリアマネジメントの展開へ)
図 4-3 地域活性化協議会のイメージ
参考 「新しい公共」について
「支え合いと活気のある社会」を作るための当事者たちの「協働の場」である。
そこでは、「国民、市民団体や地域組織」、「企業やその他の事業体」、「政府」等が、一定のルールとそ
れぞれの役割をもって当事者として参加し、協働する。その成果は、多様な方法によって社会的に、また、
市場を通じて経済的に評価されることになる。その舞台を作るためのルールと役割を協働して定めることが
「新しい公共」を作る事に他ならない。(平成 22 年6月4日 第8回「新しい公共」円卓会議資料より)
57
地域別構想
資料
資料
地域別構想
Ⅰ
まちづくりの現状
Ⅰ-1
恵庭市の現状
(1)恵庭市の概況
沿革
地名の「恵庭」は、アイヌ語でエエンイワ(頭の尖った岩)が転化しエニワとなった、
といわれています。
明治 30 年7月(1897 年)千歳郡戸長役場から分離して、漁村外一村(島松村)戸長役
場が設置されました(開基)
。明治 39 年(1906 年)漁村、島松村を合わせ恵庭村となり、
昭和 26 年には町制を施行しました。
昭和 27 年(1952 年)自衛隊の駐屯、翌年国道 36 号の舗装完成、昭和 39 年の道央新産
業都市の指定等を契機に人口は年々増加し、昭和 45 年(1970 年)11 月に道内 31 番目の
市制を施行、昭和 62 年3月には5万人を達成しています。
その後も、
「恵み野」
「黄金地区」などの開発が行われ、さらに大学等高等教育機関、企
業の進出が相次ぎ、現在の「恵庭市」に至っています。
位置と面積
恵庭市は、北海道の中南部石狩平野の南に位置し、道央圏の中央、道都札幌市と苫小牧
市、室蘭市の臨海工業地帯の中間に位置しています。
位置
東端 東経 141°39’15”
西端 東経 141°14’10”
南端 北緯 42°47’40”
北端 北緯 43°00’05”
海抜 34.10m
広ぼう
面積 294.87 ㎢
東西 34km、南北 23km
61
資料
恵庭市の人口、世帯数の推移
恵庭市人口は、昭和 40 年に3万人、平成7年に6万人を超え、国勢調査開始から人口
増加を続けています。また、世帯数についても、同様に増加を続けています。
一方、世帯当たり人員については、近年減少傾向が続いており、世帯の小規模化が進ん
でいることがうかがえます。
年次
T9
T14
S5
S10
S15
人口
6,965
7,356
8,208
8,579
世帯数
1,227
1,269
1,391
5.7
5.8
5.9
世帯当たり人員
S22
S25
S30
S35
9,429
13,022
14,456
23,380
26,642
1,467
1,590
2,321
2,311
3,765
5,085
5.8
5.8
5.6
6.3
6.2
5.2
年次
S40
S45
S50
S55
S60
H2
H7
H12
H17
人口
30,309
34,449
39,884
42,911
48,305
55,615
62,351
65,239
67,614
6,863
8,710
10,806
12,321
14,220
17,528
21,383
23,660
25,662
4.4
4.0
3.7
3.5
3.4
3.2
2.9
2.8
2.6
世帯数
世帯当たり人員
資料:各年国勢調査
年齢別人口の推移
平成2年から平成 17 年までは、15 歳未満の人口は減少、15~64 歳及び 65 歳以上の人
口は増加しています。特に 65 歳以上の増加の割合が大きく、今後も少子高齢化が進む傾
向がみられます。
人口
人口比率
H2
H7
H12
H17
15 歳未満
11,479
11,334
10,620
10,211
15~64 歳
39,505
44,328
45,305
65 歳以上
4,563
6,683
合計
55,547
62,345
H2
H7
H12
H17
0.89
20.7%
18.2%
16.3%
15.1%
45,556
1.15
71.1%
71.1%
69.4%
67.4%
9,313
11,847
2.60
8.2%
10.7%
14.3%
17.5%
65,238
67,614
1.22
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
H17/H2:人口増加率
資料:各年国勢調査
62
H17/H2
資料
地域別構想
産業別就業人口の推移
平成2年から平成 12 年にかけては、各産業ともに、ほぼ横ばいの数値を示しています。
第3次産業の割合は 70%を超えています。第2次産業は平成7年から減少しており全体の
23%となっています。
人口
人口比率
H2
H7
H12
H17
第1次産業
1,652
1,523
1,387
1,464
0.89
6.2%
4.9%
4.5%
4.7%
第2次産業
6,845
8,411
7,934
7,282
1.06
25.5%
27.0%
25.7%
23.2%
第3次産業
18,274
21,123
21,369
22,091
1.21
68.2%
67.9%
69.1%
70.3%
38
44
236
561
0.1%
0.2%
0.7%
1.8%
26,809
31,101
30,926
31,398
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
分類不能
合計
H17/H2
-
1.15
H2
H7
H12
H17
H17/H2:人口増加率
資料:各年国勢調査
恵庭市の各平年値
年平均気温は、6.7℃、最高気温は 8 月の 24.3℃、最低気温は 1 月の-12.7℃、積雪の深
さの最大は 82cm であり、道内では比較的穏やかな気候です。
要素
降水量
平均気温
最高気温
最低気温
平均風速
日照時間
積雪の深さ最大
(mm)
(℃)
(℃)
(℃)
(m/s)
(時間)
(cm)
1月
2月
3月
56.7
49.6
53.6
-6.8
-6.1
-1.7
-2.4
-1.6
2.2
-12.7
-12.2
-6.8
1.9
2.1
2.6
102.0
121.8
160.4
57
82
67
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
67.5
77.0
57.7
91.0
179.9
153.4
115.0
79.8
67.5
5.0
10.4
14.6
18.6
20.4
16.1
9.8
3.1
-3.2
9.6
15.5
19.2
22.7
24.3
20.8
15.0
7.4
0.8
0.3
5.5
10.6
15.3
17.0
11.3
4.2
-1.6
-8.2
3.3
3.2
2.8
2.6
2.3
1.9
2.1
2.2
1.9
164.6
181.0
156.6
135.4
137.9
146.5
146.4
100.2
89.6
18
0
0
0
0
0
1
8
36
1,046.5
6.7
11.1
1.9
2.4
1,634.4
83
年
統計期間:1979~2000
観測地点:恵庭島松(アメダス)
63
資料
Ⅰ-2
地区の概況
(1)恵庭地区
①地区の概要
JR恵庭駅を中心とした市街地で、恵庭市のまちの
顔となる地区です。
駅西には古くからの市街地が形成されており、市役
所や業務施設が立地しています。
駅東では近年、土地区画整理事業が行われ、低層住
宅主体のまち並みが形成されていると共に、医療施設
や大学が立地しています。
②人口
人口密度は 87.04 人/ha で、市街化区域平均よりやや高密度です。
年齢別人口のうち、15 歳未満の割合は他地区より高く、また 65 歳以上の割合は低くな
っています。
(人)
63,069
70,000
100
60,000
87.04
84.29
80
50,000
17.4% 15.2%
60
40,000
30,000
15歳未満
15~64歳
65歳以上
40
14,003
20,000
67.5%
20
10,000
0
市街化区域
平成17年国勢調査
0
H17
H17
恵庭地区
市街化区域
恵庭地区
図Ⅰ-3 年齢別人口比
図Ⅰ-2 人口密度の比較
図Ⅰ-1 人口の比較
③土地・建物利用
住居系建物敷地が全体の 84%を占め、商業系が8%、工業系が8%となっており、市街
化区域平均より住居・商業系の比率が高くなっています。
建築年数が 25 年未満及び 25~44 年の建物の比率は、市街化区域平均よりもやや高い数
値となっています。
4.6%
7.8%
恵庭地区
84.3%
恵庭地区
7.8%
57.7%
37.8%
住居系
4.5%
25年未満
商業系
2.6%
工業系
市街化区域
67.6%
0%
27.9%
50%
市街化区域
100%
0%
平成20年3月現在
45年以上
34.8%
62.7%
50%
100%
平成20年3月現在
図Ⅰ-5 建築年度別建物構成比
図Ⅰ-4 建物敷地構成比
64
25~44年
資料
地域別構想
④地域懇談会から得られた市民意見
【地域の良いこと】
恵庭地区の良いこととして「交通の便の良さ」と、公共・公益施設のうち特に医療機
関があることについての評価が目立ちました。その他、恵庭駅東口の整備についても高
評価でした。
分
類
多く挙げられた意見
件 数
生活環境・土地利用
恵庭駅東口が整備済みであること
6件
商業・業務
大型店やスーパー等が近くにある
4件
公共・公益施設
公共公益施設(病院等)が近くにある
11 件
恵庭駅近くの交通の便の良さ (駅が近い、電車の本
13 件
道路・交通
数が多い、バリアフリー化)
水と緑・景観
公園、河川等が近くにある
3件
その他
学生が多い
3件
【改善したほうが良いこと】
恵庭地区で改善したほうが良いこととして、恵庭駅西側の駅前通の賑わい創出や、
恵庭の顔としての駅周辺整備の必要性についての意見が多くありました。これらと関
連して、駅前の商業施設整備や駅前広場の利用方法について等の意見が多くあげられ
ています。
また、バスルートの見直しやバスと電車との連携についても改善したほうが良いと
の意見もありました。
その他、
「花のまち恵庭」と言いながら実際に花が多いのは恵み野だけ、という意見
もあり、駅周辺の総合的な恵庭の顔としての整備が必要と感じているような意見が多
くありました。
分
類
生活環境・土地利用
商業・業務
多く挙げられた意見
駅前通の賑わい創出のための整備
(駅前がさびしい、空き地が多い等)
件 数
12 件
恵庭の顔としての駅周辺整備
8件
駅前に商業施設を整備
5件
その他の商業・業務施設不足を解消
7件
公共・公益施設
行政サービス施設の充実(交番、交流施設等)
3件
道路・交通
駅前広場や駅前通りの整備
“歩いて暮らす”に関して支障あり
(歩道が歩きにくいなど)
市民の足 (バスルートの見直し、各種施設へのアク
セス性の向上)
4件
6件
6件
踏切改善 (恵庭駅横の踏切の待ち時間長い)
4件
水と緑・景観
花が少ない(恵み野だけで恵庭地区にない)
7件
その他
計画づくりについて
3件
65
資料
(2)島松地区
①地区の概要
JR島松駅を中心とした地区で、島松市街地全域を
含んでいます。
駅西は主に工業系の土地利用が進んでいます。駅東
は、古くから市街地が形成された地域で、駅付近は商
業系、その周辺は住居系の土地利用がなされています。
②人口
人口密度は 75.21 人/ha で、市街化区域平均より低密度です。
年齢別人口のうち、65 歳以上の割合が他地区よりも高くなっています。
(人)
63,069
70,000
100
60,000
84.29
75.21
80
50,000
40,000
60
30,000
40
20,000
7,779
10,000
平成17年国勢調査
H17
市街化区域
島松地区
島松地区
図Ⅰ-6 人口の比較
65歳以上
63.8%
0
H17
15歳未満
15~64歳
20
0
市街化区域
21.6% 14.6%
図Ⅰ-8 年齢別人口比
図Ⅰ-7 人口密度の比較
③土地・建物利用
住居系建物敷地が全体の 80%を占め、商業系が8%、工業系が 12%となっており、市
街化区域平均より住居・商業系の比率が高くなっています。
建築年数が 25 年未満及び 25~44 年の建物の比率は、市街化区域平均より高い比率とな
っています。
7.8%
80.2%
島松地区
7.3%
島松地区
12.0%
47.3%
45.4%
住居系
67.6%
市街化区域
0%
27.9%
50%
25年未満
商業系
4.5%
工業系
2.6%
市街化区域
0%
100%
平成20年3月現在
図Ⅰ-9 建物敷地構成比
45年以上
34.8%
62.7%
50%
100%
平成20年3月現在
図Ⅰ-10 建築年度別建物構成比
66
25~44年
資料
地域別構想
④地域懇談会から得られた市民意見
【良いこと】
島松地区では、地域のまとまりが良く、地域に密着した行事が盛んであるとの意見が多
くあげられました。その他、閑静でゆったりとした余裕のある住環境、駅に近い立地条件
があげられました。
分
類
生活環境・土地利用
多く挙げられた意見
件 数
静かで生活しやすい
3件
ゆったりとした住環境
2件
商業・業務
小さいながらもスーパーがあり便利
1件
公共・公益施設
各種公共・公益施設が一通りある
2件
道路・交通
駅が近く交通の便が良い
3件
水と緑・景観
駅前など植込み等がきれいに整備されている
1件
その他
地域のまとまりがよく、行事が活発である
14 件
【改善したほうが良いこと】
島松地区で改善したほうが良いこととして、店舗の充実、駅周辺のバリアフリー化、高
齢者対応に集約され、地域の高齢化を反映した傾向がうかがえます。商業施設に関しては、
距離の近い恵み野へ行けば用が足りてしまうが、できることなら地域内で済ませたいとい
う思いが感じられました。
分
類
多く挙げられた意見
件 数
生活環境・土地利用
駅周辺整備
商業・業務
店舗の充実 (数・種類・品揃え)
公共・公益施設
各種施設の整備
道路・交通
バリアフリー化 (駅舎・駅周辺)
水と緑・景観
景観阻害要素 (電柱・高圧線)
3件
その他
高齢者への対応 (高齢独居者対応)
7件
67
1件
14 件
3件
13 件
資料
(3)恵み野地区
①地区の概要
JR恵み野駅を中心とした地区で、恵み野の市街地
のほか、駅西側の市街化調整区域を含む地区です。
駅東は駅付近の商業系の土地利用、その周辺の住居
系に土地利用が進んでいます。
市役所出張所や図書館、文教施設、業務施設が集積
した恵み野センター地区を含んでいます。
②人口
人口密度は 53.32 人/ha で、他地区よりも低密度となっています。
年齢別人口のうち、15~64 歳以上の割合が他地区よりも高くなっています
(人)
70,000
63,069
100
60,000
84.29
80
50,000
40,000
60
30,000
40
18.9% 11.2%
53.32
15歳未満
15~64歳
20,000
10,504
20
10,000
0
市街化区域
65歳以上
69.9%
平成17年国勢調査
0
H17
恵み野地区
H17
市街化区域
恵み野地区
図Ⅰ-13 年齢別人口比
図Ⅰ-12 人口密度の比較
図Ⅰ-11 人口の比較
③土地・建物利用
住居系建物敷地が全体の 85%を占め、商業系が8%、工業系が7%となっており、市
街化区域平均より住居系の比率が高く、低層住居に特化した土地利用となっています。
建築年数が25 年未満の建物の比率は、
市街化区域平均よりも低い比率となっています。
7.7%
恵み野地区
85.0%
0.3%
7.4%
恵み野地区
39.1%
60.6%
住居系
4.5%
市街化区域
67.6%
0%
27.9%
50%
25年未満
商業系
2.6%
工業系
市街化区域
100%
0%
平成20年3月現在
45年以上
34.8%
62.7%
50%
25~44年
100%
平成20年3月現在
図Ⅰ-15 建築年度別建物構成比
図Ⅰ-14 建物敷地構成比
68
資料
地域別構想
④地域懇談会から得られた市民意見
【良いこと】
恵み野地区は、商店街に空き店舗が少なく賑わいを保っているとの意見がありました。
また、道路や公共・公益施設の整備状況についても一定の評価がなされています。
その一方で、突出して良いこととしてあげられた項目がないことも特徴的でした。
分
類
多く挙げられた意見
件 数
生活環境・土地利用
平坦地なので高齢者が住みやすい
1件
商業・業務
商業施設が充実し、ある程度の賑やかさがある
6件
公共・公益施設
各種公共・公益施設がある
4件
道路・交通
交通の便
3件
整備され広い道路
4件
水と緑・景観
緑化されている
4件
その他
地物の農産物が入手しやすい
2件
【改善したほうが良いこと】
恵み野地区で改善したほうが良いこととして多かったのは、歩道の歩きにくさについて
の指摘やバリアフリー化、自転車に乗りやすい環境への要望が多くありました。
商業施設に関しては、
「良いこと」としてある程度の賑わいを保っていることがあげられ
ていましたが、改善したほうが良いこととして「活気に欠けるため活性化を」との意見も
ありました。
分
類
多く挙げられた意見
件 数
生活環境・土地利用
空き家・空き地対策
恵み野の拠点はセンター地区にすべき
2件
商業・業務
特色ある店舗・品揃えを(食料品以外の店)
5件
商店街が活気に欠けるので活性化を
6件
公共・公益施設
各種公共・公益施設が不足している(警察署が必要)
5件
道路・交通
“歩いて暮らす”に関して支障あり(歩道が悪く歩きにくい)
自転車利用環境の改善(自転車専用道路が必要)
3件
10 件
6件
駐車場不足 (商業施設や公共施設で不足)
6件
水と緑・景観
行政主導で花を整備
2件
その他
計画づくりの手法(住民参加、意見の計画への反映)
6件
災害時の避難 (避難所等の不安)
4件
人と人とのつながり強化
3件
69
資料
Ⅱ
都市計画マスタープラン見直し体制
恵庭市都市計画審議会
氏
名
役
(H21 年度)
職
団体・役職名
備
考
大坪 寛
委員
北海道札幌土木現業所千歳出張所長
笹松 京次郎
委員
恵庭市議会議員
瀬川 真弓
委員
一般公募
瀬戸口 剛
委員
北海道大学大学院准教授
鷹羽 茂
委員
恵庭市議会議員
高橋 通子
委員
恵庭市議会議員
田中 芳憲
委員
恵庭市議会議員
中泉 澄男
委員
恵庭商工会議所副会頭
学識経験者
松尾 道義
会長
道央農業協同組合組合長
学識経験者
松村 良夫
委員
一般公募
行沢 政義
委員
恵庭市議会議員
学識経験者
H21.11.27 委員委嘱
H21.11.27 委員辞職
(H22 年度)
氏
名
役
職
団体・役職名
備
考
東谷 和雄
委員
北海道札幌建設管理部千歳出張所長
笹松 京次郎
委員
恵庭市議会議員
瀬川 真弓
委員
一般公募
瀬戸口 剛
委員
北海道大学大学院教授
鷹羽 茂
委員
恵庭市議会議員
高橋 通子
委員
恵庭市議会議員
中泉 澄男
委員
恵庭商工会議所副会頭
学識経験者
松尾 道義
会長
道央農業協同組合組合長
学識経験者
松村 良夫
委員
一般公募
行沢 政義
委員
恵庭市議会議員
学識経験者
50 音順
敬称略
恵庭市都市計画審議会
都市計画マスタープラン及び都市計画道路見直し専門部会
氏
名
役
職
岡本 浩一
瀬戸口 剛
高野 伸栄
団体・役職名
北海学園大学准教授
部会長
北海道大学大学院教授
北海道大学大学院准教授
(H21~22 年度)
備
考
都市計画審議会臨時委員
都市計画審議会委員
都市計画審議会臨時委員
50 音順
庁内ワーキンググループ:道路、下水道、交通、市街地整備等担当者
事務局:恵庭市企画振興部都市計画課
70
敬称略
資料
地域別構想
Ⅲ
都市計画マスタープラン見直し検討経過
都市計画審議会のあゆみ
(H21 年度)
開 催 日
平成 21 年6月 26 日
内
容
第2回 恵庭市都市計画審議会
・恵庭市都市計画マスタープランの中間点検・見直しについて(諮問)
・都市計画道路の見直しについて(諮問)
平成 21 年7月 16 日
第3回 恵庭市都市計画審議会
議題 (1)都市計画関連の各種計画の見直しについて
①恵庭市都市計画マスタープランの中間点検・見直しについて
②都市計画道路の見直しについて
→ 諮問事項について専門部会を設け検討することを決定
平成 21 年 11 月 12 日
第4回 恵庭市都市計画審議会
議題 (1)都市計画関連各種計画の見直しについて
・専門部会での審議状況報告
平成 22 年2月 12 日
第5回 恵庭市都市計画審議会
議題 (1)都市計画マスタープラン及び都市計画道路の見直しの
基本的方向について(中間報告書)
平成 22 年2月 18 日
中間答申
・都市計画マスタープラン及び都市計画道路の見直しの基本的方向について
(H22 年度)
開 催 日
平成 22 年9月 16 日
内
容
第4回 恵庭市都市計画審議会
議題 (1)都市計画マスタープランの見直しについて
・専門部会での審議状況報告
平成 23 年1月 14 日
第5回 恵庭市都市計画審議会
議題 (1)都市計画マスタープラン及び都市計画道路の見直しの基本的方向
について(最終報告書)
平成 23 年1月 19 日
最終答申
・都市計画マスタープラン及び都市計画道路の見直しの基本的方向について
71
資料
専門部会のあゆみ
(H21~22 年度)
開 催 日
平成 21 年7月 29 日
内
恵庭市都市計画審議会
容
第1回専門部会
・専門部会委員の委嘱
議題 (1)都市計画マスタープランの見直しについて
①見直しの進め方について
②計画づくりに当たっての課題について
議題 (2)都市計画道路の見直しについて
①見直しの進め方について
②見直し路線の抽出について
③必要性の検証方法について
平成 21 年9月 15 日
恵庭市都市計画審議会
第2回専門部会
議題 (1)都市計画マスタープランの見直しについて
①見直し骨子案の検討
・新しい土地利用構想図
・新しい道路整備方針図
平成 21 年 12 月 22 日
恵庭市都市計画審議会
第3回専門部会
議題 (1)都市計画マスタープラン及び都市計画道路の見直しの基本的方向に
ついて
・中間報告書(たたき台)について
(2)都市計画道路の見直しについて
・見直し検討案について
平成 22 年6月 14 日
恵庭市都市計画審議会
第4回専門部会
議題 (1)都市計画マスタープラン及び都市計画道路の見直しの
平成 22 年度の進め方
議題 (2)都市計画マスタープランの見直しについて
①地域別構想見直しの基本的な方向について
②分野別方針案の考え方について
③将来人口の考え方について
議題 (3)都市計画道路の見直しについて
①継続検討路線について
平成 22 年8月 26 日
恵庭市都市計画審議会
第5回専門部会
議題 (1)地域懇談会の内容報告について
議題 (2)都市計画マスタープランの見直しについて
①地域別構想見直しの基本的な方向について
議題 (3)都市計画道路の見直しについて
①継続検討路線について
②道路網全体の検証について
平成 22 年 12 月7日
恵庭市都市計画審議会
第6回専門部会
議題 (1)都市計画マスタープラン及び都市計画道路の見直しの基本的方向に
ついて(最終報告書)
72
資料
地域別構想
(H22 年度)
講演会・地域懇談会のあゆみ
開 催 日
平成 22 年7月 16 日
内
容
場
恵庭市都市計画マスタープラン まちづくり講演会
所
恵庭商工会議所
講演「歩いて暮らせる恵庭のまちづくりを考える」
北海道大学教授 瀬戸口 剛 氏
講演「自分たちでできる幸せまちづくり」
(住民によるエリアマネジメントのすすめ)
北海道立北方建築総合研究所 松村 博文 氏
平成 22 年7月 27 日
恵庭市都市計画マスタープラン 第1回地域懇談会(恵庭地区)
恵庭市民会館
・地域の現状についてワークショップ形式による意見交換
平成 22 年7月 28 日
恵庭市都市計画マスタープラン 第1回地域懇談会(島松地区)
島松公民館
・地域の現状についてワークショップ形式による意見交換
平成 22 年8月3日
平成 22 年 11 月 16 日
恵庭市都市計画マスタープラン 第1回地域懇談会(恵み野地区)
・地域の現状についてワークショップ形式による意見交換
恵庭リサーチ・
ビジネスパーク
恵庭市都市計画マスタープラン 第2回地域懇談会
恵庭市民会館
・市民のまちづくりアイディア報告
(第 1 回地域懇談会、恵庭青年会議所WS)
・都市計画マスタープラン策定経過報告
・意見交換会
コーディネーター:北海道大学教授 瀬戸口 剛 氏
パネリスト:恵庭商工会議所 木内 克昌 氏
㈳恵庭青年会議所 安保 貴弘 氏
黄金中央カリンバクラブ 坪川 桂一 氏
北海道文教大学ボランティアサークル 楠 拓也 氏
恵庭市地域整備室長 寺内 康夫
第 1 回地域懇談会(恵庭地区、H22.7.27)
第2回地域懇談会(H22.11.16)
73
表紙イラスト:小川 里恵子さん
【経歴】
恵庭市在住のイラストレーター
(北海道イラストレーターズクラブ α 会員)
2010 年「ミュンヘン・クリスマス市」ポスターなど、
恵庭、札幌を中心にポスターやパンフレット他、様々な
イラストを制作。
平成 12 年版マスタープランにつづき、本編の表紙を
手がけて頂きました。
恵庭市都市計画マスタープラン
平成 23 年版
平成 23 年(2011 年)3月
編集・発行 恵庭市企画振興部都市計画課
〒061-1498 恵庭市京町1番地
電話 0123-33-3131
FAX 0123-33-3137
E-mail [email protected]
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