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第Ⅳ章 地域別構想
第Ⅳ章 第Ⅳ章 地域別構想 地域別構想 1. 地域別構想の役割と地域区分 1-1 地域別構想の概要と役割 ・地域別構想では、全体構想で示した市全域の都市づくりの基本方針を踏まえつつ、 地域の身近な視点から、地域の特性や課題を踏まえたまちづくりの方針を示します。 ・地域別構想は、市民がまちづくりへの理解を深める一助となり、 市民と行政が協働 してまちづくりを進めるための目標、指針となるものです。 1-2 地域区分 ・小学校区を基本単位とし、市街地の成り立ちや将来都市構造との関係、生活圏域等 の地理的・社会的条件を考慮して、西部地域、東部地域の2地域に区分します。 表Ⅳ-1 地域区分の考え方: 2地域に区分 地域名 西部 地域 東部 地域 地域の概要 小学校区 ・守 口 都市 核 を中 心 と し て 早くから開けた市街地と その南に広がる住宅地及 守口、八雲、下島、滝 び住工の共存を目指す市 井、三郷、橋波、春日、 街地等。 ・地域核として西部地域核、 寺方、南、錦 中部地域核を有する。 ・大 日 都市 核 周辺 と そ の 東 側に広がる木造低層住宅 が密集した市街地等。 ・地 域 核と し て東 部 地 域 核 を有する。 八雲東、庭窪、金田、 佐太、梶、大久保、藤 田、東 図Ⅳ-1 表Ⅳ-2 地域区分図 地域別の人口(平成 22 年 10 月1日現在 ) 地域 人口 世帯数 0~14 歳 15~64 歳 65 歳以上 西部地域 80,330 人 36,735 世帯 11.4% 62.8% 24.9% 東部地域 66,367 人 28,394 世帯 13.6% 62.2% 23.8% 資料:平成 22 年国勢調査 57 2. 2-1 西部地域 地域の現況特性と主要課題 (1) 現況特性 【位置・交通】 ・西部地域は京阪守口市駅・地下鉄守口駅周辺の中心市 街地とその南北に広がる地域です。大阪市、門真市及 び淀川を介して摂津市に接しています。 ・地域の概ね中央に京阪本線、地下鉄谷町線が、西側に 地下鉄今里筋線が通り、計7つの駅があります。 ・阪神高速守口線が通り、守口出入り口があるほか、広 域幹線道路として、国道1号、国道 163 号、国道 479 号等が通っています。 【人口】 図Ⅳ-2 西部地域区分図 ・平成 22 年現在の人口は8万人強で、高齢化とあわせて、尐子化が進行しています。 駅から遠いエリアを中心に人口の減尐傾向がみられ る一方、中心部の駅近く等では、 マンション等の立地もみられ、若年層やファミリー層の増加につ な がって いま す。 【土地利用・都市機能・市街地の状況】 ・中心市街地の国道1号沿道等に商業・業務・行政・文化機能が集積しています。 ・土居駅周辺等に商店街が形成されています。 ・市民保健センター、大宮中央公園周辺に行政・文化機能が集積しています。 ・国道1号沿道及び松下町に大規模な企業用地があります。 ・国道 163 号以南には中小の工場等と住宅が分布しています。この地域では工場等の 新たな立地もみられます。 ・中心市街地と淀川の間には低層の住宅を中心とした市街地が形成されています。淀 川の沿川や阪神高速沿道には、高層集合住宅の立地がみられます。大規模な土地利 用として、3カ所の浄水場があります。 ・中心市街地と国道 163 号の間には、低層住宅を中心とした市街地が形成されていま す。 ・未着手の都市計画道路 ※ 及び未供用の都市計画公園 ※ があります。 【地域資源】 ・自然とふれあえる空間として、淀川、鶴見緑地や西三荘ゆとり道 ※ があります。 ・かつて京街道が通っていたことから、 守口宿の面影を残すまちなみや文禄堤 ※ をは じめとする史跡、寺社等の歴史資源が市中心部に多く分布しています 58 第Ⅳ章 地域別構想 (2)市民の生活と意向 平成 20 年度に実施したまちづくりに関する市民アンケート調査からみた当地域 の特徴は以下のとおりです。 ・住みやすさ全般について、7割以上の人が満足またはやや満足と 回答し てい ます 。 ・買物については8割以上、通勤通学については7割以上が満足していますが 、駅近 くと駅から離れたエリアとで満足度に差があります。 ・景観や緑、地震・火災に対する安全性については不満が満足を上回っています。 ・工場の騒音・振動・悪臭等について錦校区での不満が多くなっています。 ・最寄駅までの交通手段として、徒歩と自転車の利用が多く、普段の生活で自転車を 重視する人が7割近くに及んでいます。 ・主な買物場所は、食料品や日常雑貨については、近所のマーケットが7割以上、衣 料品等については、市内の大型ショッピングセンター、守口市外の店舗、市内の百 貨店で7割以上となっています。近所の商店街の利用は1割程度みられます。 ・4割強の人が空き家になっている住宅が発生していると回答しています。 ・まちづくりについて、「高齢者、子ども、身体の不自由な人など誰もが歩きやすい まちづくり」を重視すべきとする人が4割近くを占めています。 (3)西部地域の特性 拠点 都市軸 将 来 都 市 構 造 守口都市核 京阪守口市駅・地下鉄守口駅周辺 西部地域核 土居駅周辺商店街 中部地域核 市民保健センター周辺 自然核 淀川河川公園、鶴見緑地 守口都市軸 国道1号 広域軸 国道 163 号、国道 479 号 地域軸 都市計画道路・馬場菊水線、府道深野南寺方大阪線、 府道北大日竜田線など 緑地軸 淀川緑地軸、鶴見淀川緑地軸(西三荘ゆとり道 ※ など) 歩行者軸 西三荘ゆとり道~大枝公園~都市核~桃町緑地公園 ~淀川河川公園 ゾーン 住宅系ゾーン(下記以外) 商業・業務・多機能ゾーン(中心市街地周辺) 産業系ゾーン(大規模企業用地) 住工共存ゾーン(国道 163 号以南の住工混在地) 今後のまちづくり意向 ○居住地域でのまちづくりのルールの決め方 ・住民の意見を聞きながら行政主導で決める(46.0%) ・行政の支援を受けながら自分たちで決める(23.4%) 59 (4)主要課題 地域の現況、市民の意向、特性を踏まえ、西部地域の主要課題を以下のとおり整 理します。 【 安全・安心で暮らしやすい住環境の実現】 ■ 中心市街地や郊外部など立地に応じた住環境整備による居住魅力の創出 ■ ユニバーサルデザイン ※ に配慮した安全で安心なまちづくり ■ 駅から離れた地区等における利便性の高い生活交通の確保 ■ 徒歩・自転車で通行のしやすい道づくり ■ 未着手の都市計画道路 ※ の見直し 【生活拠点の充実】 ■ 地域核等における商店街の活性化や身近な生活サービス機能の充実 【住工共存のまちづくり】 ■ 産業の維持、住工共存ゾーンにおける住工の共存できる環境づくり 【緑の充実】 ■ 市街地内の緑の充実と淀川河川公園や鶴見緑地とのネットワーク ■ 未供用の都市計画公園 ※ の見直し 【魅力ある景観の形成】 ■ 京街道等の歴史的資源の保全とまちづくりへの活用 ■ 地区の特性に応じた景観づくり 【魅力の向上】 ■ 当地域に集積する都市機能や産業等の積極的な活用 ■ 市民や事業者との協働による地域の活性化やまちの魅力づくり 60 第Ⅳ章 2-2 地域別構想 まちづくりの整備目標 (1) 将来イメージ 都市的魅力とうるおいがあり、生活と産業が調和した 歴史と文化の薫り高い活力ある地域 (2)まちづくりの整備目標 ・ 利便性の高いまちなか 居住 ※ の推進や郊外部 で の生活利便性の確保な どによ る快適で安全・安心に暮らすことのできる定住環境づくり ・ 商業や工業と住居の調和したまちづくり ・ 歴史・文化資源、産業など固有の資源を活かした地域の魅力づくり ・ 市民や企業と行政の協働による満足度が高いまちづくり ・ 2-3 まちづくりの整備方針 (1)安全・安心で暮らしやすい住環境の実現 ・守口都市核周辺等においては、商業・文化、子 育て、介護サービス等の機能が複合した住宅立 地を誘導し、利便性の高いまちなか居住の形成 を目指します。 ・高齢者・障害のある方が安心して居住生活が送 れるよう、住宅のバリアフリー ※ 化を促進します。 守 口 都 市核 ・今後増加していくと予想されるサービス 付き高齢者向け住宅 ※ 等の動向や整備状況 を適宜把握し、地域に応じた施策の展開について検討します。 ・バス停近くの公共施設等の市有地を駐輪スペースとして開放する等の施策を検討し、 駅から離れた地域の交通利便性の向上を図ります。 ・都市計画道路・馬場菊水線の幅員構成を見直し、歩行者や自転車が快適に通行でき る道路空間の形成に向けた再整備を推進します。 ・未着手の都市計画道路 ※ については必要性や実現性等を踏まえた見直しを行 うとと もに、守口都市核の顔として、守口市駅にアクセスする都市計画道路の整備を推進 します。 61 (2)生活拠点の充実 ・西部地域核に位置付けた土居駅周辺商店街、中 部地域核に位置付けた西郷通及び橋波の商店街 に つ いて は 、 チ ャ レン ジ シ ョッ プ ※ の 展 開 やイ ベント、まつり等の開催により、商業集積地と しての活性化を促進します。また、空き店舗等 への子育て交流施設、介護施設といった生活支 援 サ ービ ス の 導 入 など 、 ソ ーシ ャ ル ビ ジ ネス ※ 土 居 商 店街 の チャ レ ンジ シ ョッ プ の場としての活用を促進します。 ・中部地域核にある市民保健センターについては、市民健康診査や休日応急診療など を通して、地域住民への健康情報の発信や、交流の拠点としての活用に努めます。 (3)住工共存のまちづくり ・住工共存ゾーンにおいては、本市のモノづくりにおいて 重要なエリアであることか ら、操業環境と居住環境の調和したまちづくりを目指し、緑化や環境配慮など住民 と事業者の協働によるまちづくり活動を支援します。 ・工場等の事業者と地域住民の交流やコミュニケーションの充実に向けた取り組みを 支援します。 (4)緑の充実 ・府道京都守口線沿道及び府道大阪中央環状線沿道のみどりの風促進区域 ※ において は、地区計画 ※ により建ぺい率 ※ を緩和し、建替えを促進するとともに、緑化を誘導 します。 ・西郷公園、東郷公園 等の未供用の都市計画公園 ※ について、必要性や実現性、地域 住民の意向等を踏まえた見直しを行うとともに、必要な公園の整備を推進します。 ・公園の整備や再整備に際しては、多世代が利用 で き る健 康 遊 具 ※ の 設置 な ど 時代 の ニ ー ズ に対 応するとともに、地域住民との協働の取り組み により地域のニーズに応じた整備を推進します。 ・駐 車 場 緑化 や 敷 際緑 化 ※ な ど 民 有地 の 緑 化の 促 進 に 向け 、 啓 発 や 顕彰 制 度 ※ の活 用 を 推 進 しま す。 駐 車 場 緑化 ( 守口 ま ちな み 賞受 賞 ) 62 第Ⅳ章 地域別構想 (5)魅力ある景観の形成 ・京街道周辺の文化財・史跡やまちなみの保全と活用に向け、道標の設置等公共空間 の整備に努めるとともに、古い家屋の活用などによる魅力あるまちなみの保全・創 出を促進します。 ・都市計画道路 ※ の整備にあわせた無電柱化等を行い美しい景観の形成を推進します。 (6)魅力の向上に向けた取り組み ・交通利便性を活かし、京街道のまちなみや、高 瀬神社、光明寺等の神社仏閣等の歴史資源、八 雲神社祭礼山車、寺方提灯踊り等の祭りなど、 多 く の貴 重 な 資 源 を活 用 し 、交 流 人 口 ※ の 増大 を目指します。 ・産業や浄水場のあるまちとしての特徴を活かし 水道施設の見学や工場見学、企業ミュージアム についてPRするなど、まちづくりへの活用を 京 街 道 のま ち なみ 促進します。 ・新たな観光資源を再発見し、周遊マップを作成 する等、市民や事業者による地域の魅力向上の ための取り組みを支援します。また、まちの魅 力を発信するため、百貨店、ホテル等民間施設 を含めた主要施設でのマップの配布等PRを推 進します。 ・多くの人が関わる、愛着のある地域づくりを目 指し、住民や事業者等による身近な生活道路 ※ ・ 公園等の維持管理や産・官・学 ※ の連携によるま ちづくりを目指します。 63 産 ・ 官・ 学 の連 携 で歩 道 橋のリ ニ ュ ーア ル 図Ⅳ-3 64 西部地域まちづくり方針図 第Ⅳ章 地域別構想 都市核・地域核周辺拡大図 65 3. 東部地域 3-1 地域の現況特性と主要課題 (1)現況特性 【位置・交通】 ・東部地域は大日駅周辺と市の東部に広がる地域で、寝 屋川市、門真市及び淀川を介して摂津市に接していま す。 ・地域の西側の大日交差点付近に地下鉄谷町線の大日駅、 大阪モノレールの大日駅があります。地域の南側は市 外の駅が最寄駅となっています。 ・近畿自動車道が通過し、広域幹線道路として、国道1 号、府道京都守口線、府道大阪中央環状線、府道八尾 茨木線が通っています。 図Ⅳ-4 東部地域区分図 【人口】 ・平成 22 年現在の人口は6万7千人弱で、尐子高齢化が進行しています。人口が減 尐する地区が多い中、新たな開発により近年人口が増加した地区もあります。 【土地利用・都市機能・市街地の状況】 ・大日駅の東南に、広域的な集客力のある大規模なショッピングセンターが立地して います。また、超高層住宅が周辺からのランドマークとなっています。 ・府道京都守口線沿道の佐太東町2丁目にショッピングセンターがあります。 ・地域の西南端には大規模な企業用地があり、庭窪校区には浄水場等の大規模用地が 分布しています。 ・地域の東・南側には門真市や寝屋川市と連坦した低層木造住宅等の密集する市街地 が広がっています。府道京都守口線以南の東側に老朽木造建物が多く分布していま す。 ・大日町・八雲東町では、住宅市街地総合整備事業 ※ が実施されています。 ・庭窪、佐太、八雲東校区等に住宅と中小の工場等が分布する地区がみられます。 ・未着手の都市計画道路 ※ 及び未供用の都市計画公園 ※ があります。 ・地域内の広い範囲が淀川や寝屋川の浸水想定区域となっています。 【地域資源】 ・地域の東側にもりぐち歴史館「旧中西家住宅」 ※ や佐太陣屋跡 ※ 等の歴史資源が集積 しています。 66 第Ⅳ章 地域別構想 (2)市民の生活と意向 平成 20 年度に実施したまちづくりに関する市民アンケート調査からみた当地域 の特徴は以下のとおりです。 ・住みやすさ全般について、 6割以上の人が満足またはやや満足と 回答し てい ます 。 ・買物利便性については8割以上が満足しています 、通勤通学の利便性については、 駅から離れた金田、佐太校区での満足度が低くなっています。 ・緑、まちなみ、地震・火災に対する安全性、自転車での通行のしやすさ、防犯面で の安全性等については不満が満足を大きく上回っています。 ・住宅の建て込み具合について、八雲東、大久保校区等で不満が多 くなっ てい ます 。 ・最寄駅までの交通手段として、半数以上の人が自転車を利用しています。 ・主な買物場所は、食料品や日常雑貨については、近所のマーケットが7割、市内の 大型ショッピングセンターが2割弱、衣料品等については、市内の大型ショッピン グセンターが半数以上となっています。近所の商店街の利用はほとんどみられませ ん。 ・4割程度の人が空き家になっている住宅が発生していると回答しています。 ・まちづくりについて、「高齢者、子ども、身体の不自由な人など誰もが歩きやすい まちづくり」を重視すべきとする人が4割強を占めています。 (3)東部地域の特性 拠点 都市軸 将 来 都 市 構 造 大日都市核 大日交差点周辺 東部地域核 金田町1丁目付近 自然核 淀川河川公園 守口都市軸 国道1号、府道京都守口線 広域軸 府道大阪中央環状線 地域軸 府道八尾茨木線、府道北大日竜田線など 緑地軸 淀川緑地軸 歩行者軸 大日~淀川河川公園 地域南部~東部地域核~淀川河川公園 ゾーン 住宅系ゾーン(下記以外) 産業系ゾーン(大規模企業用地) 住工共存ゾーン(府道京都守口線以南の住工混在地) 今後のまちづくり意向 ○居住地域でのまちづくりのルールの決め方 ・住民の意見を聞きながら行政主導で決める(48.1%) ・行政の支援を受けながら自分たちで決める(23.6%) 67 (4)主要課題 地域の現況、市民の意向、特性を踏まえ、東部地域の主要課題を以下のとおり整 理します。 【安全・安心で暮らしやすい住環境の実現】 ■ 密集市街地の環境改善(生活道路 ※ 、公園等オープンスペース ※ の確保) ■ 大日駅の北東側の住宅系ゾーンにおける住工混在に伴う問題の解消 ■ 駅から離れた地区等における利便性の高い生活交通の確保 ■ 大日都市核等への利便性の向上 ■ 未着手の都市計画道路 ※ の見直し ■ 徒歩・自転車で通行のしやすい道づくり ■ ユニバーサルデザイン ※ に配慮した安全で安心なまちづくり ■ 防災、減災 ※ のまちづくり 【生活拠点の充実】 ■ 地域核等における身近な生活サービス機能等の充実 【住工共存のまちづくり】 ■ 産業の維持、住工共存ゾーンにおける住工の共存できるまちづくり 【緑の充実】 ■ 市街地の緑の充実と淀川河川公園とのネットワーク ■ 未供用の都市計画公園 ※ の見直し 【魅力の向上】 ■ もりぐち歴史館「旧中西家住宅」※ 、佐太陣屋跡 ※ 等の歴史的資源の保全とまち づくりへの活用や既存の観光資源の活用 ■ 市民や企業との協働による地域の活性化やまちの魅力づくり 68 第Ⅳ章 3-2 地域別構想 まちづくりの整備目標 (1)将来イメージ 大日都市核をシンボルとし、安全・安心に暮らせる 支え合いとうるおいのある地域 (2)まちづくりの整備目標 ・大日都市核を中心とし、守口都市軸を骨格とした、集積する都市機能を活用し やすいまちづくり ・密集市街地の環境改善などによる安全・安心に暮らすことのできる定住環境づ くり ・工業と居住が調和したまちづくり ・歴史・文化資源、産業など固有の資源を活かした地域の魅力づくり ・市民や企業と行政の協働による満足度が高いまちづくり 3-3 まちづくりの整備方針 (1)安全・安心で暮らしやすい住環境の実現 ・大 日 ・ 八雲 東 町 での 住宅 市 街 地総 合 整 備事 業 ※ を推進するとともに、住民のまちづくり意向が 高い地区においては、まちづくり計画の策定や 生 活 道路 ※ の 拡 幅 、 広場 の 設 置、 緑 の 確 保 など に関するルールづくりなど住民・関係者との協 大日都市核 働によるまちづくりを支援します。 ・府道京都守口線以北の住工混在地については、市内移転を希望する工場への支援な ど住宅地としての環境の保全・向上に努めます。 ・バス停近くの公共施設等の市有地を駐輪スペースとして開放する等の施策を検討し、 駅から離れた地域の交通利便性の向上を図ります。 ・大日駅前のレンタサイクルの活用や連携に向けた施策を検討し、大日都市核等への 交通利便性の向上を目指します。 ・未着手の都市計画道路 ※ については、必要性や実現性等を踏まえた見直しを行うと ともに、大日都市核の地域性を勘案し、都市計画道路や生活道路の整備を推進しま す。 69 ・高齢者・障害のある方が安心して居住生活が送れるよう、住宅のバリアフリー ※ 化 を促進します。 ・今後増加していくと予想されるサービス付き高齢者向け住宅 ※ 等の動向や整備状況 を適宜把握し、地域に応じた施策の展開を図ります。 ・震災や水害による被害が懸念される地域であることから、災害時に支え合える安心 な地域社会の形成に向け、様々な分野、レベルでのまちづくり活動の支援等を通じ、 普段からの良好なコミュニティの形成を促進します。 (2)生活拠点の充実 ・東部地域核として位置付けた金田町1丁目付近については、空店舗等への子育て交 流施設、介護施設といった生活サービスの充実やソーシャルビジネス ※ の場として の活用を促進します。 (3)住工共存のまちづくり ・府道京都守口線以南の準工業地域 ※ については、操業環境と居住環境の調和したま ちづくりを目指し、緑化や環境配慮など住民と事業者の協働によるまちづくり活動 を支援します。 ・工場等の事業者と地域住民の交流やコミュニケーションの充実に向けた取 り組みを 支援します。 (4)緑の充実 ・府道京都守口線沿道及び府道大阪中央環状線沿 道 の みど り の 風 促 進区 域 ※ に おい て は 、 地 区計 画 ※ により建ぺい率 ※ を緩和し、建替えを促進す るとともに、緑化を誘導します。 ・大日南公園の一部、大久保東公園等の未供用の 都 市 計画 公 園 ※ に つ いて 、 必 要性 や 実 現 性 、地 域住民の意向等を踏まえた見直しを行うととも 歩行路の緑化 に、必要な公園の整備・再整備を推進します。 ・公園の整備や再整備においては、多世代が利用できる健康遊具 ※ の設置など時代の ニーズに対応するとともに、地域住民との協働の取り組みにより地域のニーズに応 じた整備を推進します。 ・緑豊かな歩行路の整備を推進するとともに、市街地内の既存の緑の保全や駐車場緑 化、敷際緑化 ※ など民有地の緑化の促進に向けた啓発や顕彰制度 ※ の活用を推進しま す。 70 第Ⅳ章 地域別構想 (5)魅力の向上に向けた取り組み ・交流人口 ※ の増加に向け、佐太陣屋跡 ※ 、来迎寺、佐太天満宮、もりぐち歴史館「旧 中西家住宅」 ※ 等の文化遺産に接する機会の提供や、資源の活用に努めます。 ・文化・芸術の拠点施設である守口市生涯学習情報センター(ムーブ 21)など既存の 施設のまちづくりへの活用を推進します。 ・多くの人が関わる、愛着のある地域づくりを目指し、住民や事業者等 による身近な 生活道路 ※・公園等の維持管理や産・官・学 ※ の連携によるまちづくりを推進します。 71 図Ⅳ-5 72 東部地域まちづくり方針図