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風景ルーマニア

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風景ルーマニア
ショーヨム・ラースロー ハンガリー共和国大統領の山梨県訪問について
平成22年2月
山梨県観光部国際交流課
1.はじめに
平成21年12月4日、ハンガリー共和
国のショーヨム・ラースロー大統領が山梨
県を訪れ富士山とその周辺を視察しました。
ポーランド
ドイツ
ウクライナ
チェコ
山梨県は、現在米国アイオワ州、ブラジ
ルミナス・ジェライス州、中国四川省、韓
ハンガリー
ルーマニア
国忠清北道、フランスソーヌ・エ・ロワー
ル県の 5 つの姉妹友好地域と交流をしてい
ますが東欧の国との交流はあまりありません。
この度の訪問は、東欧の国の元首に富士山を紹介する良い機会となりました。
2.来県当日まで
11 月中旬、ハンガリー共和国大統領が 12 月初旬に山梨県を訪問したい旨の連絡が外務省
からありました。ショーヨム・ラースロー大統領は、環境保護の専門家として活動してい
た経歴を持ち、大統領就任後は環境問題に関心を寄せる各国大統領による「緑の国家元首
ネットワーク」構築を提唱する等、環境問題への関心が高く、富士山やその周辺の環境に
非常に興味があるとのことでした。
本県としては、富士五湖や富士山を見ていただき山梨の
自然に親しんでいただく絶好の機会と考え、早速受け入れ
の準備に取りかかりました。大統領は富士登山を希望され
ていましたが、12月には、積雪のため登山はできません。
当日は富士スバルラインを利用して可能な限り上まで行
っていただくことにしました。
また、昭和41年に台風による土石流災害により消失し
た茅葺き集落を再現した「西湖いやしの里根場(ねんば)」
を訪問し、日本の原風景に親しんでいただくとともに富士
周辺の自然にも触れていただくようにいたしました。さら
に、富士山の周辺も散策していただくこととし、富士山を
眺めながらの 2,3 時間のハイキングコースとして、山中
湖のコースをお勧めすることになりました。山中湖村には、
山梨県立富士ビジターに到着
平成17年にハンガリー国立美術館で開催された富士山
の写真展をきっかけに設立された日本ハンガリー友好協会山中湖支部がありますので、山
中湖村も積極的に協力していただくことができました。
さて、当日12月4日(金)朝、東京を出発した大統領を、小松重仁山梨県副知事が富士ビ
ジターセンターで出迎え、富士山の成り立ちや環境などの説明を行いました。その後、5
合目を目指し富士スバルラインを登りましたが、積雪のため4合目までで断念するしかあ
りませんでした。しかし、大統領が富士山の土を直に踏みし
め、植生なども直接観察することができたことは、富士山の
理解を深めていただく良い機会となりました。
富士山を下り、次に「西湖いやしの里根場」を訪問しまし
た。ここでは、居合わせた見学者ににこやかに手を振るなど、
きさくにふれあいを楽しみながら、視察を行いました。施設
内の家屋ごとに、この地区を襲った災害の状況や地域文化の
説明を熱心に聞き入り、竹篭編みなど日本の伝統文化体験に
も挑戦しました。午後には、山中湖に移動し、山中湖村長に
よる日本ハンガリー友好協会山中湖支部の説明を受けた後、
約2時間をかけて山道を散策し富士山を眺めながら、富士山
周辺の自然を満喫し、東京に戻りました。
いやしの里根場で県民に手
を振る大統領
3.大統領来県を終えて
ショーヨム・ラースロー大統領が来県され、富士山に
直に親しんでいただいたことは、世界に富士山と山梨県
を知っていただく良い機会となり、また、富士山の世界
遺産登録を目指している山梨県にとっても良い機会にな
ったと思います。また、山中湖村とハンガリーとの交流
の歴史を県民に紹介することにより、ハンガリーとのつ
ながりが明らかになるなど、県民にとってもハンガリー
との関係を再認識するチャンスになりました。
今後は、日本ハンガリー友好協会山中湖支部などと協
力してハンガリーとの交流を深めて行きたいと考えてい
ます。
竹篭編みを体験する大統領
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