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Chapter 1 - Microsoft

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Chapter 1 - Microsoft
The Cloud OS Windows Server® 2012
Chapter 1
Hyper-V Virtualization
新しい Hyper-V® は
こんなにスゴイ!!
プライベート クラウドの構築なら
Windows Server 2012 にお任せ
December | 2012
CONTENTS
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
新しい Hyper-V はこんなにスゴイ!!
プライベート クラウドの構築なら Windows Server 2012 にお任せ
Hyper-V とは .............................................................................................................P.3
大規模対応のスケーラビリティと機能 ............................................................P.4
仮想化の利用効果 ..................................................................................................P.8
メンテナンス時のダウンタイムを削減 .............................................................P.10
障害災害対策の強化 .........................................................................................P.12
プライベート クラウド ..............................................................................................P.14
仮想環境の運用管理 .........................................................................................P.16
一歩進んだ自動化 ...............................................................................................P.18
ハイブリッド クラウドの利用 ..................................................................................P.20
構成例と参考価格 ..............................................................................................P.22
導入事例 ..................................................................................................................P.23
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
Hyper-V とは
Hyper-V による仮想化のメリット
Windows Server 2012 Hyper-V
①新規サーバーの展開の時間を短縮できる
Windows Server 2012 の標準機能として提供されるサーバー仮想化技術。
Hyper-V を利用すれば、Windows Server 2012 上に複数の Windows Server などの
仮想マシンを動作させることができます。これによりサーバー統合が可能になり、4 台の
物理サーバーを仮想化して 1 台の物理サーバーに統合するなど、省スペース、省電力
を実現します。さらに、ビジネス継続性や運用管理業務の効率化に貢献します。
標準環境をセットアップした仮想マシンのマスター イメージを作成し、
そのファイルをコピーして使用すれば、ハードウェアの調達、インストール、
標準構成の手間と時間を省けます。
Hyper-V なら
必要な時間はこれだけ!
標準環境の事前準備で不要になる作業
ハードウェア
調達
(2 週間)
OS
インストール
(30 分)
標準環境
セットアップ
(1 日)
差分
セットアップ
新サービス開始までの時間
②古いアプリケーションを継続して利用できる
System Center Virtual Machine Manager の P2V (物理サーバーの仮想マシン
変換) 機能を使えば、古いアプリケーション環境を仮想マシンに変換して、最新ハード
ウェア上に移行できます。
最新ハードウェアで
パフォーマンスも
アップ !
③物理サーバーを集約して
コストを減らせる
消費電力や
管理コストを削減 !
④障害対策のコストを節約できる
Windows Server 標準搭載の
フェールオーバー機能の利用により
追加コストが不要!
Hyper-V の仕組み
仮想マシンのディスクである仮想ハード ディスクは、物理サーバーから 1 つのファイル
(VHDX 形式) として認識されます。この仮想ハード ディスクのファイルを別の物理マシン
にコピーすれば、別の物理マシン上で稼働させることができます。そのため、ハードウェア
の交換が容易になります。
さらに、 Windows Server 2012 では、仮想マシンを停止させることなく、サービスを継続
したまま物理マシンやストレージの移行が行えます。
仮想ハード ディスク
(VHDX ファイル)
VHDX ファイルの
コピーで仮想マシンを
移動可能
最新 Hyper-V なら
オンラインで仮想マシンやストレージを移動、
遠隔地への自動複製などのさらに強化された
機能を提供!
高パフォーマンスな Hyper-V のアーキテクチャ
ハイパーバイザー型の仮想化技術を採用し、高パフォーマンスな仮想環境を提供
します。
ペアレント OS
仮想マシン
(ゲストOS)
仮想マシン
(ゲストOS)
Windows ハイパーバイザー(Hyper-V)
障害時に自動で
フェールオーバー
ハードウェア
3
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
大規模対応のスケーラビリティと機能
大幅なスペック アップで、
大規模なプライベート クラウドの構築を実現
大容量アプリケーション、
大規模データに対応する仮想環境を提供
Windows Server 2012 Hyper-V は、プロセッサやメモリなどへの対応を大幅強化、
多数の仮想マシン、大規模データを安定して実行できます。
新しい仮想ハードディスク フォーマット”VHDX”の採用、NIC チーミング、 NUMA
(Non-Uniform Memory Access) などのサポートによって、大規模アプリケーション
の仮想化に対応します
高速なメモリ アクセスでパフォーマンスを向上
Hyper-V ホストのスケーラビリティ
仮想マシンのスケーラビリティ
最大 320 論理プロセッサ
VM ごとに最大 64 CPU
最大 4 TB の物理メモリ
VM ごとに最大 1 TB メモリ
最大 2,048 仮想 CPU 数
最大 1,024 の VM を実行
ゲスト OS が NUMA に対応。
高速なメモリ アクセスが生み出す高パフォーマンスにより、
大規模アプリケーションに対応できます。
SQL Server® などの
アプリケーション
圧倒的なスケーラビリティで
大規模なプライベート クラウドの構築に対応
ネットワーク処理の分散
でパフォーマンスを向上
大規模データを扱う
システムを仮想化
高速な SAN の活用で
データ転送時間を短縮
複数のネットワーク カード
にトラフィックを分散できる
NIC チーミングにより、
パフォーマンスを向上。
最大 64 TB の仮想ハード
ディスク “VHDX” により、
大規模データを扱う
システムを仮想化できます。
仮想マシンのファイバー
チャネル対応により、高速
な SAN に直接アクセス。
データ転送時間を短縮
できます。
4
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
大規模対応のスケーラビリティと機能
仮想化プラットフォームのスペック比較
Windows Server 2012
Hyper-V
VMware vSphere 5.1
論理プロセッサ
320
160
物理メモリ
4 TB
2 TB
仮想マシンごとの最大仮想 CPU 数
64
8 / 32 / 64
仮想マシンごとの最大メモリ
1 TB
1 TB
64 TB VHDX
2 TB VMDK
1,024
512
64
32
8,000
4,000
ライブ マイグレーションを使用したゲスト クラスタリング
○
×
動的メモリを使用したゲスト クラスタリング
○
×
256 TB 以上
64 TB
仮想ホスト
仮想マシン
最大仮想ディスク サイズ
1 台のホストで稼動できる最大仮想マシン数
最大クラスター ノード
クラスター上の最大仮想マシン数
機能
パススルー ディスクの最大サイズ
5
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
大規模対応のスケーラビリティと機能
物理メモリの有効利用とスペック アップにより、
サーバー集約率が大幅アップ
Hyper-V は、仮想マシンの状態に応じて、物理メモリ量を動的に調整できる
Dynamic Memory を搭載。限りある物理メモリを有効に使え、1 台のサーバーに
より多くの仮想マシンを集約できます。
最大 4 TB の物理メモリを
活用した Dynamic Memory と
仮想マシンの最大数アップで
サーバー集約率が大幅に向上
起動時のメモリ、アイドル中の最小メモリの指定で
メモリの再利用を活性化、より多くの仮想マシンを動かせる
例) 物理メモリ:16 GB
VM1
3 GB
VM1
3.5 GB
VM1
3.5 GB
仮想プロセッサ数のスケールアップ
により、SQL Server や Exchange
Server、SharePoint などの重要な
ワークロードも集約可能
時間
VM3
3 GB
VM2
3 GB
VM2
4 GB
VM2
3 GB
VM4
4 GB
VM3
3 GB
VM3
4 GB
VM4
3 GB
VM4
3 GB
Hyper-V の Dynamic Memory
ゲスト OS が要求に応じてメモリ量をダイナミックに増減
仮想マシン数
最大 1,024 VM
仮想マシンごとの
仮想プロセッサ
最大 64
6
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
大規模対応のスケーラビリティと機能
ネットワーク仮想化機能の強化により
大規模なデータセンターでの利用が可能
高品質なサービスの提供
Hyper-V のネットワーク仮想化を使用すると、パケット レベルでトラフィックを分離できる
ので、複数の部門や顧客の仮想マシンをホストするマルチテナント環境のセキュリティを
確保できます。また、QoS 管理機能とスループットを向上する機能により、高品質な
サービスを提供できます。
帯域幅管理機能 (QoS) により、ネットワーク帯域の
占有を防止し、サービス品質を保証
パケット レベルでトラフィックを分離!!
既存 IP を保持したまま、仮想マシンを移動できるので
頻繁なネットワーク再構成が不要
ネットワーク処理に伴う CPU オーバーヘッドを
削減できる Single Root I/O Virtualization
(SR-IOV) に対応
ネットワークの仮想化
顧客 A
顧客 A の仮想マシン
部門アドレス
データセンター
アドレス
10.1.1.1
192.168.1.10
10.1.1.2
192.168.1.12
192.168.1.10
• DB Server :10.1.1.1
• Web Server :10.1.1.2
Hyper-V ホスト 1
192.168.1.12
192.168.1.13
Hyper-V ホスト 2
RDMA対応: ネットワーク接続した ホストのメモリ
に直接データを書き込むことでパフォーマンスを
向上を実現
仮想マシンの IP を一意の
プロバイダー IP にマッピング
顧客 B
顧客 B の仮想マシン
• DB Server :10.1.1.1
• Web Server :10.1.1.2
192.168.1.11
部門アドレス
データセンター
アドレス
10.1.1.1
192.168.1.11
10.1.1.2
192.168.1.13
10.1.1.1
10.1.1.1
10.1.1.2
10.1.1.2
顧客のアドレス空間
RDMA 対応 NIC とメモリ間で
書き込み/読み取りを直接実行
顧客 Aと顧客 B のアドレスが同じ場合でも、
アドレスはそのまま、同じデータセンターで共存可能
7
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
仮想化の利用効果
古いハードウェア上のアプリケーションを
そのまま最新ハードウェアに移行
System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) の P2V (物理サーバーの仮想マシン変換)
機能を利用すれば、既存の OS 環境を仮想マシンに変換して、新しいハードウェア上で実行可能。
アプリケーションを改修せずに、最新ハードウェアの性能を活用でき、仮想マシンに変換後は
ハードウェアの移動も容易に行えます。
Windows Server 2003
などのアプリケーション環境
仮想マシンに変換
非互換性を検出して修正する
インポート ウィザードにより、
確実にインポート可能
ファイルのコピーまたは
Hyper-V の移行機能により
仮想マシンの移行が可能
Hyper-V
Hyper-V
SCVMM の P2V 機能は
ウィザード形式の簡単操作
P2V でオンラインのまま既存のサーバー環境を仮想マシンに変換、
ダウンタイムを最小化しながら最新ハードウェアに移行できる
8
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
仮想化の利用効果
ビジネス ニーズや開発に必要な仮想サーバー環境を
手間なく、迅速に展開
System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) のテンプレートを利用すれば、仮想
マシンの展開時間を大幅に短縮できます。ユーザーが自身が必要な構成の仮想マシン
を展開できるセルフサービス ポータルも提供し、すばやくニーズに対応できます。
SCVMM セルフサービス ポータル
VMM ライブラリ サーバー
ユーザー自身が必要な仮想サーバーを展開できる
Hyper-V
テンプレート
•
•
OS 含んだ仮想マシン
構成情報のプロファイル
さらに、仮想マシンのスナップショットを使うと、
以前の状態に簡単に戻せ、変更を加えた
開発環境などの復元が可能
スクリプト
コンピューター名やドメインへの
参加などを自動化
DVD イメージ
スナップショット機能により、仮想マシンを過去の状態
に戻すことが可能、エクスポート/インポートで他の仮想
マシンに複製も可能
セルフサービス ポータルとライブラリを利用すれば、
ビジネス案件やユーザー ニーズに応じた
仮想マシンをすばやく展開できる
9
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
メンテナンス時のダウンタイムを削減
ダウンタイムなしで仮想マシンを移動、
メンテナンスに伴う業務の中断を回避
Hyper-V のライブ マイグレーションを利用すれば、仮想マシンをオンラインのまま、
別の物理ホストに移動することができます。
仮想マシンを停止する必要がないため、メンテナンスに伴う業務の中断を回避すること
ができ、必要な時にメンテナンスを実施できます。
Windows Server 2012 Hyper-V のライブ マイグレーション 2 つの構成
① クラスター環境のライブ マイグレーション
複数の仮想マシンを高速に移動できます。
仮想マシンは稼働を継続
Hyper-V
Hyper-V
CSV (クラスター共有ボリューム)
② “共有なし” ライブ マイグレーション
2 台のサーバーのそれぞれのローカルな記憶域間で移動できます。
移動後にホストの
更新、メンテナンスを実施
ダウンタイムなしで仮想マシンを移動できる
ライブ マイグレーションにより
必要な時にいつでもメンテナンスを実施可能
先に移行元から移行先に
仮想ハード ディスクをコピーし、
仮想マシンを移動
10
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
メンテナンス時のダウンタイムを削減
ダウンタイムなしで仮想マシンの記憶域を移動、
ストレージのメンテナンスが容易に
Hyper-V では、記憶域のライブ マイグレーションを提供。
仮想マシンをオンラインのまま、仮想ハード ディスクの保存先を移動できるため、
よりハイ スペックなストレージへの移行などもダウンタイムなしで行えます。
また、記憶域のライブ マイグレーションを利用すると、ストレージを共有しないホスト間で
仮想マシンを移動することができ、仮想マシンの再配置なども容易に行えます。
ダウンタイムなしで、仮想環境の記憶域を移動可能
メンテナンスやハイ スペックなストレージへの移行時に便利
Hyper-V
仮想マシンは
オンラインのまま
ストレージに
障害発生!!
ハード ディスクの
容量が不足!!
仮想ハード ディスクを
移動先のストレージに複製
11
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
障害災害対策の強化
障害対策と災害対策を強化できる
新しいオンライン バックアップで、
業務の継続性をアップ
Hyper-V レプリカを利用すると、遠隔地の Hyper-V ホストにオンラインで仮想マシンの
複製を作成できます。
運用サイトに問題が発生した場合、素早くバックアップ サイトの仮想マシンからサービスを
提供できるため、業務への影響を最低限に抑えることができます。
仮想マシン
仮想マシン
運用サイト
バックアップ サイト
WAN などを介して
仮想マシンを自動複製
仮想マシン
プライマリ サーバー
レプリカ サーバー
仮想マシンをオンラインで遠隔地にバックアップ!!
複製元と先は異なるハードウェア構成でも可能なため、
柔軟、かつコストを抑えながら業務の継続性を向上できる
レプリカ サーバー
運用サイトが停止した際には
フェールオーバーで業務の継続性を確保
12
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
障害災害対策の強化
障害発生時に、業務への影響を回避しながら
発生原因を究明
Hyper-V レプリカにより、運用サイトの仮想マシンに障害が発生した際には、
バックアップを使って運用サイトの復旧を優先しつつ、バックアップ サイトに複製された
仮想マシンを使って障害を再現することができます。
運用サイト
仮想マシン
に障害発生!!
運用サイトの仮想マシンは
バックアップから復元
バックアップ サイト
WAN などを介して
仮想マシンを自動複製
障害発生
仮想マシン
Hyper-V ホスト
Hyper-V レプリカなら、バックアップ サイトの複製を使って、
業務に影響を与えずに、障害の原因を究明できる
Hyper-V ホスト
障害発生
仮想マシン
テスト環境
テスト環境で障害を再現し
詳しい調査を実施
13
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
プライベート クラウド
プライベート クラウドの導入は、
System Center Virtual Machine Manager にお任せ
System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) は、リソースの共有、仮想マシンの
最適な配置、動的な電源管理、管理権限の委譲などの機能を提供し、
プライベート クラウドを容易に構築できます。
セルフサービス ポータルから
必要な環境を選択
SCVMM と Hyper-V を利用すれば、
プライベート クラウドを容易に構築可能
Hyper-V、ホスト、ネットワーク、
ストレージ、仮想マシンの配置、
電源管理などをファブリックとして管理
Hyper-V のベアメタル展開
仮想ハードディスクからホストを起動して
Hyper-V をベアメタルで展開
仮想マシンを動的に再配置、動的に節電
要求に合った
仮想環境を動的に展開
Dynamic Optimization (DO)
リソースの使用状況に応じた仮想マシンの動的配置
※ PRO (Performance and Resource Optimization) 機能も利用可能
動的に再配置
Power Optimization (PO)
利用率が低い時間帯にサーバーの電源をオフ
14
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
プライベート クラウド
複数の仮想マシンに分かれた
分散アプリケーションの展開と管理をシンプルに
System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) は、各層に分散した複数の仮想
マシンを 1 つのサービスとして扱え、仮想化されたアプリケーションをシンプルに管理でき
ます。
また、ユーザーは、1 つサービス テンプレートを使って、分散アプリケーションを展開でき、
負荷を分散するために特定層の仮想マシンを追加することもできます。
SCVMM のサービス テンプレートを使えば
分散アプリケーションを 1 つのサービスとして展開できる
ライブラリ
サービス テンプレート
Web VM
サービス
DB VM
1 つのサービスから展開
App VM
仮想 OS
仮想 OS
PowerShell
スクリプト
iso イメージ
仮想 OS
Web VM
DB VM
仮想 OS
App VM
仮想 OS
Web VM
仮想 OS
仮想 OS
仮想 OS
特定層を追加して
負荷分散も可能
ファブリック
15
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
仮想環境の運用管理
仮想環境に集約したアプリケーションや
ネットワーク機器を統合的に監視
System Center Operations Manager (SCOM) なら、物理から仮想環境、
各種プラットフォーム上のアプリケーション、ネットワーク機器を統合的に監視できます。
また、運用管理ノウハウが集約された管理パックにより、
専門的な知識がなくても正確に対象を監視し、問題にすばやく対処できます。
仮想環境に集約した IT システムとネットワーク全体を
統合的に監視できるので、ツールの使い分けが不要
大規模環境への対応
アラート
管理パック
 冗長性
 拡張性
 信頼関係のないドメインを越えた監視
監査・パフォーマンス
レポーティング
アプリケーション・OS を
運用管理するためのノウハウ
監査・監視データベース
管理の操作性、レポーティング
サーバー/クライアント/ネットワーク機器/
アプリケーションの監視・管理







 応答・タスクの自動化
 Windows PowerShell
 Web ベースの管理レポート
サービス指向型監視
マシンの稼動状態監視
イベント収集
セキュリティ イベント ログ収集
パフォーマンス収集
適切なアラート
ナレッジを活用した対処法の提供
アプリケーションの例外監視
業務システム/ネットワーク機器/
独自開発アプリケーション (.Net, J2EE)
クライアント/
サーバー
 OS、アプリケーション例外を監視
 対処法の提供することでユーザーの自
己解決を支援
16
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
仮想環境の運用管理
物理環境と仮想環境に展開された業務基盤を
高速にバックアップ/復元
大切なバックアップを
災害などによる消失から保護
System Center Data Protection Manager (SCDPM) により、物理および仮想環境に
展開されたマイクロソフトのサーバー製品、クライアント OS を高速なディスク ベースで
バックアップ/復元できます。
SCDPM では、遠隔地の SCDPM にバックアップを複製できると共に、ディスク ベースの
バックアップをさらにテープにバックアップする D2D2T のシナリオにも対応し、重要な
バックアップを多重的に保管することが可能です。
高速なオンライン バックアップで
ダウンタイムなしでデータを保護
ディスクへのバックアップで
保護したデータの安全性を強化
バックアップ サイト
Exchange Server
SharePoint Server
運用サイト DPM の障害時
バックアップ サイト DPM で復旧
最短 15 分間隔でバックアップ
ファイル単位で復元可能
運用サイト
WAN 経由
などで複製
SQL Server
仮想ホスト
(Hyper-V /
Virtual Server)
D2D2T
バックアップ
ファイル サーバー
(Windows Server)
クライアント
(Windows 7/Vista/
XP)
SCDPM の特長
• 自動的な整合性チェック
• ウィザード形式で簡単バックアップ
• オンライン バックアップでダウンタイムを削減
テープに複製したバックアップを
安全な場所に保管
17
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
一歩進んだ自動化
自動化による管理コストの削減と
サービスレベルの向上
ユーザーがセルフサービスで
必要な仮想マシンを展開
System Center Orchestrator (SCO) は、システム運用にかかわるさまざまな
タスクを相互に接続し、IT プロセスの自動化と連携を実現。SCO により、繰り返し発生
する単純作業や手動作業を削減し、運用管理サービスの信頼性、パフォーマンス、
可用性を向上できます。
SCO を利用することで、仮想マシンの作成、ソフトウェアの展開、監視など、
複数の System Center コンポーネントにまたがるプロセスを自動化し、ユーザーが
セルフサービスで仮想マシンを展開できるサービスを提供できます。
SCO による自動化で、作業時間を短縮
さらにオペレーション ミスの軽減でサービス レベルも向上
仮想マシンの展開から監視までを自動化して
仮想環境の運用を省力化
申請
既存の IT サービス
トリアージ
7分
承認
診断
20 分
エスカレーション
10 分
修復
3分
レポート
7分
セルフサービス
ポータルから申請
SCSM
3分
仮想マシンの
作成
SCVMM
ソフトウェアの展
開
SCO で IT サービスを
自動化すれば
トリアージ
診断
1分
アラート
の取込み
1分
サービス
状態の
チェック
エスカレーション
1分
既存の 変更予定の
CIの確認
確認
数秒
サービス
チケット
オープン
修復
3分
アラート サービス
ステータス 再起動
更新
レポート
1分
サービス
状態の
チェック
アラート
クローズ
自動化処理のフローを GUI で
直感的に設計できます
SCCM
数秒
サービス
チケット
クローズ
仮想マシンの
監視
SCOM
18
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
一歩進んだ自動化
ユーザーが簡単に IT サービスを依頼できる
仕組みを提供
障害やヘルプデスクの対応履歴を記録し、
IT 部門のノウハウとして有効活用
System Center Service Manager (SCSM) を使用すれば、ユーザーが IT サービス
を簡単に依頼できる仕組みを提供できます。セルフサービス ポータルを通して、
管理者からの通知を確認したり、トラブルの発生を報告すたり、自己解決に必要な
情報を入手することが可能です。
SCSM のコンソールでは、個々のリクエストやインシデントをしっかりと管理、追跡可能。
過去の履歴や SCSM からの構成情報を確認しながら解決策を探索でき、サーバー
管理者へのエスカレーションもすばやく行えます。
セルフサービス ポータルで IT サービスの利用が簡単に、
自己解決も促進できる
ユーザーやシステムの問題をしっかり追跡、把握
技術担当者へのエスカレーションもスムーズに
SCOM からの
エラー イベント
お知らせ
システム停止の連絡など
管理者からの通知
自分のリクエスト
問い合わせの進捗状況を
確認
インシデント処理
リクエスト/インシデントの処理
問題管理へのエスカレーション
ヘルプデスク
リクエスト管理
インシデント管理
問題管理
変更管理
サポート関連記事
FAQ などで問題の
自己解決を促進
ナレッジ管理
構成管理
申請メニュー
IT 部門が提供する
サービスの利用申請
SCO
IT サービス
の自動化
構成
データベース
(CMDB)
VMM
仮想マシンの
プロビジョニング
Active
Directory
ID とアクセス管理
問題管理
システム障害の調査を
サーバー管理者へ
エスカレーション
SCCM からの
構成情報
技術担当者
19
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
ハイブリッド クラウドの利用
各部門が社内のプライベートとパブリックの両クラウドの
サービスを最大限に活用可能
System Center 2012 App Controller (SCAC) では、社内の System Center Virtual
Machine Manager (SCVMM) や Windows AzureTM に展開されている仮想マシン
テンプレートやサービスなどを 1 つのコンソールに表示。
社内 SCVMM と同じように Windows Azure 環境のサービスの起動、停止などの操作を
行えます。
単一コンソールからハイブリッド環境を統合管理
社内とクラウドの仮想環境を有効に活用できる
プライベート クラウド
(Hyper-V)
パブリック クラウド
(Windows Azure)
単一のコンソールから統合管理
• 社内のと Windows Azure の環境を単一のコンソールからまとめて参照
• 社内と Windows Azure のサービスの起動、停止なども可能
20
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
ハイブリッド クラウドの利用
社内システムと Windows Azure を同じネットワーク上
のシステムかのように利用
社内とクラウドをセキュアに接続、双方の仮想環境を自在に連携
大事なデータは社内に残したまま、Windows Azure のアプリケーションと連携
Windows Azure の IaaS 機能を利用すれば、社内システムと Windows Azure が
あたかも同じネットワーク上にあるかのように利用できます。
プライベート クラウド
(Hyper-V)
パブリック クラウド
(Windows Azure)
Windows
Server
Linux
社内の Hyper-V
仮想マシンの移動が簡単
• 同じ Hyper-V の仮想ハード
ディスクを使用
• 仮想マシンを移動してそのまま
実行可能
社内と同じ混在環境を実行可能
• Windows Server 環境
• Linux 環境
Active Directory
ドメイン サービス
SQL Server
データベース
クラウドの壁をなくす仮想ネットワーク
• 社内のドメイン コントローラーやデータベースと
クラウドをセキュアに接続
• サービス、リソースの配置場所を意識せずに
利用可能
21
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
構成例と参考価格
物理環境の構成例
仮想環境の構成例
前提条件
 フェールオーバー クラスターを用いて冗長化
 System Center にて運用管理
 各サーバーは 2 CPU を搭載
前提条件
 フェールオーバー クラスターを用いて冗長化
 仮想マシン (Windows Server) を 8 台稼働
 System Center にて運用管理
 各サーバーは 2 CPU を搭載
System Center
管理サーバー
System Center
管理サーバー
Windows Server 2012 Datacenter と
System Center 2012 Datacenter の
ライセンスでは仮想マシン数は
無制限に利用可能
Hyper-V
ホスト
ドメイン コントローラー
(Active Directory)
Windows Server 2012 Standard × 2
フェールオーバー クラスター構成
Windows Server 2012 Datacenter × 2
フェールオーバー クラスター構成
Windows Server ライセンス
Windows Server ライセンス
Windows Server 2012 Standard × 2
Windows Server 2012 Datacenter × 2
サーバー管理ライセンス(管理対象サーバーのみ必要)
サーバー管理ライセンス(管理対象サーバーのみ必要)
System Center 2012 Standard × 2
System Center 2012 Datacenter × 2
参考価格: ¥ 752,400
参考価格: ¥ 3,073,800
集約率が高くなるほど 1 仮想マシンごとの
ライセンス コストを低く抑えることが可能
•
•
•
•
•
•
•
ドメイン コントローラー
(Active Directory)
Windows Server 2012 Standard および Windows Server 2012 Datacenter は物理プロセッサ単位のライセンスで、1 ライセンスで2物理プロセッサが利用できます。
System Center 2012 Standard および System Center 2012 Datacenter は物理プロセッサ単位のライセンスで、1 ライセンスで2物理プロセッサが利用できます。
ハードウェア、SI 費用、System Center 管理サーバー用の Windows Server ライセンスは含まれておりません。
管理サーバー(System Center)を、それぞれ管理対象に含める場合は別途管理ライセンス (SML) が必要です。
記載の価格は、2012 年 10 月現在の参考価格です。(Select Plus の価格レベル A の新規ライセンス (L) + SA 3 年分で算出しております)
お客様の実際のお支払額は、お客様のご注文先である LAR 様、販売会社様との間で決定されます。
上記はあくまで参考情報であり、導入の際には実環境に合わせた構成を考慮する必要があります。
仮想マシンを 8 台稼働させた場合の
1 仮想マシンのライセンス参考価格
¥384,225
22
Chapter 1 Hyper-V Virtualization
導入事例
株式会社ジェイアール東日本情報システム様
Windows Server 2012 の Hyper-V レプリカ機能で、ミッション
クリティカルなシステムと同じ可用性を維持した検証環境構築の工数削
減と運用コスト低減を実現し、障害の再発防止にも貢献
導入のねらい
ミッションクリティカルなシステムの信頼性を高めるために、本番環境と同じ環境
で障害の根本原因の特定と再発防止策を検証。検証環境の構築と運用の
コスト引き下げが大きな課題となり、高可用性を維持したまま検証環境を構築
できる Windows Server 2012 の Hyper-V レプリカに注目。
導入の効果と今後の展望
Hyper-V レプリカによる検証システムでは、検証環境の構築の手間が大幅に
効率化され、レプリケーションの自動化によって運用コストを削減する当初の目
標を達成。また、人手を介すことによるヒューマン エラーの可能性を削減。
JEIS では、今回の検証結果を踏まえて、同社の保有するシステムの一部機能
について、Windows Server 2012 Hyper-V で構築し、ユーザーに提供できな
いか検討を進め、今後更新するシステムについても、Windows Server 2012
Hyper-V の採用を検討中。
お客様の声
「可用性を維持したまま、OS やアプリケーション レベルでの
整合性がとれる Hyper-V レプリカのおかげで、障害の再発防止に
向けた信頼性のあるシステムが構築できました」
Hyper-V を選んだお客様の声 (順不同)
 野村総合研究所様 : 検証を繰り返した結果、他の仮想化ソリューションに比べて
パフォーマンス面でもコスト面でも優位性がある。
 アステラス製薬様 : 機能的には両製品ともほぼ差はありませんでした。大きな差が付いたのは、
コストとサポート面です。
 日本ユニシス様 : ゲスト OS で障害が発生し、Windows は正常で、VMware のログに何も
残っていないというケースがありました。Hyper-V を採用してマイクロソフト製品で固めれば、
一貫したサポートが受けられます。Hyper-V のサポート期間は、製品リリース後、最低で 10 年
と聞きました。これは VMware に比べ圧倒的に長く、企業向けにサービスを提供する立場で
ある我々にとっては大きなメリットであると思います。
 ニコン様 : サーバー OS に Hyper-V が標準装備されていたため、仮想化ソフトウェアを別途
購入する必要がなかったことと、さらに運用時には、サード パーティ製品ではなく、OS の
1 機能としてマイクロソフトのサポート対応が得られることも大きなポイントでした。
 飛島建設様 : 安全、確実にバックアップを実施することは、システム運用を行う側から見て
非常に重要なポイントですが、バックアップ対象のサポート、情報確認の負荷などを考えても、
VMware ESX に比べ、Hyper-V の優位性が際立っていました。
 讀賣テレビ様 : OS の標準機能に含まれている Hyper-V と違って、VMware ベースの仮想化
システムはどうしても割高になってしまいます。
 東京大学様 : VMware も検討しました。しかし、Windows Server 2008 の Hyper-V であれば、
オペレーティング システムに付随する仮想化システムなので、オペレーティング システムの
ライセンスのみで仮想化環境が構築でき、追加コストがかかりません。
また、実際に使ってみると、非常に使いやすいことがわかりました。
 第一生命様: 高性能化が進むサーバーの有効活用。アプリケーション ライフサイクルの最適化。
ライセンスおよび運用・保守にかかるコストの最適化。そして、今後の技術的なトレンド予測。
すべてにおいて、Hyper-V の採用は"当然"のことでした。
 三井物産様: 今回構築した Hyper-V Cloud 環境をグループの統一基盤として活用することで、
三井物産全体の俊敏性を高めることができたと実感しています。
 北洋銀行様 : 私たち金融機関は信用が第一です。このプロジェクトにおいては、サービス向上
だけではなく、セキュリティやシステムの安定稼働、そしてコストの最適化――そのどれが欠けて
もいけません。そうした厳しい条件の中で革新的な技術を取り入れています。Hyper-V の導入
にしても、慎重に検証を行った上で決定しています
 キリンビジネスシステム様 : つまり運用的の眼から見ても使い慣れている分、統合化やスピード
アップといった課題を実現するには、Hyper-V の方が VMware に比べてよりマッチするのです。
それがあえて V2V 移行※ に踏み切った理由です。
※ V2V 移行:VMWare から Hyper-V への仮想マシン変換
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